JP3276542B2 - 連続圧延機の速度設定装置 - Google Patents

連続圧延機の速度設定装置

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JP3276542B2
JP3276542B2 JP20700195A JP20700195A JP3276542B2 JP 3276542 B2 JP3276542 B2 JP 3276542B2 JP 20700195 A JP20700195 A JP 20700195A JP 20700195 A JP20700195 A JP 20700195A JP 3276542 B2 JP3276542 B2 JP 3276542B2
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rolling mill
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宜範 若宮
康人 井関
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被圧延材を圧延
するために設けられた複数の圧延スタンドを有する連続
圧延機の速度設定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来の速度設定装置の構成を
示す。図において、1は連続圧延機を構成する第i番目
のスタンドの圧延ロール、2は第iスタンドの1つ下流
にある第(i+1)スタンドの圧延ロール、3は被圧延
材に一定の張力を与えるために第iスタンドと第(i+
1)スタンド間に設置された第i番目のルーパ、4は被
圧延材、5は第iスタンドの圧延ロール速度制御装置、
6は圧延スケジュール設置装置7より出力された各スタ
ンド目標板厚、ロール速度より第iスタンドのロール速
度設置値を演算する演算装置、8はオペレータが手動で
第iスタンドのロール速度を修正するための操作器具、
9は速度手動操作器具8の操作量を速度修正量に変換す
る調節装置である。なお、上記のルーパ以降の構成は各
スタンド間にそれぞれ配設されている。
【0003】図11を用いて従来の速度設定装置の動作
について説明する。ここで示す従来技術は、文献(例え
ば、昭和55年5月15日発行「鉄鋼便覧III
(1)」、日本鉄鋼協会:丸善、P423の式(42)
(43)(44))等に記載され、一般的に知られてい
るものである。
【0004】圧延ロール1および2の速度は、スタンド
間の速度がバランスするようロール速度設定値演算装置
により算出され、ロール速度制御装置5により所定値と
なるよう制御される。
【0005】ロール速度設定値演算装置6では、圧延ス
ケジュール設定装置7より与えられた 第iスタンド目標板厚=hi 先進率 =fi 最終スタンドのロール速度設定値=Vlast から以下の方法により第iスタンドのロール速度を算出
する。
【0006】第iスタンドの出側の板速度Vsiは、第i
スタンドのロール速度Vi と先進率fi より Vsi=Vi (1+fi ) −−−−−−−−−(1) により与えられる。ここで先進率fi は、圧延ロールと
被圧延材のすべりの割合をあらわす定数で、圧延現象の
物理モデルや実験等をもとに予測した値である。
【0007】第iスタンドの出側における被圧延材の体
積流量Qi は、第iスタンドの出側板厚hi および板幅
Wi より Qi =Wi ・hi ・Vsi=Wi ・hi ・Vi (1+fi )−−−(2)
【0008】同様に、最終スタンドの出側における被圧
延材の体積流量Qlastは、 第iスタンドの出側板厚=hlast 板幅 =Wlast ロール速度Vlast、先進率=flast とすると、 Qlast=Wlast・hlast・Vlast(1+flast)−−−−−−(3)
【0009】各スタンドのロール速度がバランスし、各
スタンド間に過大ループや過テンションを生じないため
には、連続スタンドの最終スタンドの出側における被圧
延材の体積流量Qlastと、各スタンドの出側の体積流量
Qi が等しくなければならない。
【0010】したがって、 Wi ・hi ・Vi (1+fi )=Wlast・hlast・Vlast(1+flast) −−−−−−−−−(4) となり、以上により、第iスタンドのロール速度Vi は Vi =[Wlast・hlast・Vlast(1+flast)]/[Wi ・hi(1+fi)] −−−−−−−−−(5)
【0011】このVi を用いて、圧延ロール速度制御器
5で圧延ロール1の速度を制御し圧延を行う。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来のロール速度設定
装置は以上のように構成されているので、圧延現象の物
理モデルや実験等をもとに予測した先進率の誤差によ
り、各スタンドの速度がアンバランスとなりスタンド間
に過大ループや過張力が発生して安全に通板することが
できず、操業が停止されるようなトラブルの要因となっ
ていた。
【0013】また、発生した過大ループや過張力により
圧延材の板厚、板幅が不均一になったり、表面に傷がつ
いたりするなど品質が低下するという問題点があった。
さらに、オペレータが速度手動操作器具8を用いて手動
で速度修正を行わなければならないなどの問題があっ
た。
【0014】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、スタンド間の速度アンバラン
スを自動的に修正することができる速度設定装置を得る
ことを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】(1)この発明に係る連
続圧延機の速度設定装置は、被圧延材を圧延する複数の
圧延スタンドを有する連続圧延機に対し、上記圧延スタ
ンド間の速度アンバランス量を検出する手段と、この速
度アンバランス量に基づいて次の被圧延材の圧延速度設
定値を修正する速度修正手段とを備えた連続圧延機の速
度設定装置において、上記速度アンバランス量検出手段
は、上記圧延スタンド間に設置されたルーパの目標角度
と、ルーパの実績角度から幾何学的な被圧延材の長さの
差を求め、この長さの差に基づいて速度アンバランス量
を導出する手段としたものである。
【0016】(2)また、速度アンバランス量検出手段
は、圧延スタンド出側の板速度と次の圧延スタンド入側
板速度から速度アンバランス量を導出する手段としたも
のである。
【0017】(3)また、速度アンバランス量検出手段
は、圧延スタンド出側の板速度と次の圧延スタンド出側
板速度から速度アンバランス量を導出する手段としたも
のである。
【0018】(4)また、前回圧延時の速度アンバラン
ス量から求めた先進率を記憶するする学習機能手段を設
け、速度修正手段は、上記記憶した先進率と、上記速度
アンバランス量検出手段からの速度アンバランス量に基
づいて次回圧延時に使用の先進率を導出し圧延速度設定
値を修正する手段としたものである。
【0019】(5)また、板厚・板幅・素材種別等の層
別毎に先進率を記憶する学習機能手段を設け、速度修正
手段は、上記記憶した先進率の内、次回の被圧延材に対
応する先進率を抽出し、この抽出した先進率と、速度ア
ンバランス量検出手段からの速度アンバランス量に基づ
いて次回圧延時に使用の先進率を導出し圧延速度設定値
を修正する手段としたものである。
【0020】(6)また、圧延速度を手動で調整した場
合の調整値を速度修正手段に入力し、上記速度修正手段
は上記調整値を付加して先進率を導出するようにしたも
のである。
【0021】(7)また、速度修正手段は、速度アンバ
ランス量に基づいて圧延スタンド間の速度修正値を導出
し圧延速度設定値を修正する手段としたものである。
【0022】(8)また、前回圧延時の速度修正値を記
憶する学習機能手段を設け、速度修正手段は、上記記憶
した速度修正値と、速度アンバランス量検出手段からの
速度アンバランス量に基づいて次回圧延時に使用の速度
修正値を導出し圧延速度設定値を修正する手段としたも
のである。
【0023】(9)また、板厚・板幅・素材種別等の層
別毎に速度修正値を記憶する学習機能手段を設け、速度
修正手段は、上記記憶した速度修正値の内、次回の被圧
延材に対応する速度修正値を抽出し、この抽出した速度
修正値と、速度アンバランス量検出手段からの速度アン
バランス量に基づいて次回圧延時に使用の速度修正値を
導出し圧延速度設定値を修正する手段としたものであ
る。
【0024】(10)また、圧延速度を手動で調整した
場合の調整値を速度修正手段に入力し、上記速度修正手
段は上記調整値を付加して速度修正値を導出するように
したものである。
【0025】
【発明の実施の形態】実施の形態1. 図1はこの発明の一実施の形態である速度設定装置の構
成を示すものである。図において、1〜9は上記従来装
置と同一のものであり説明を省略する。10は速度アン
バランス検出装置であって、この実施の形態ではルーパ
3の角度よりスタンド間の速度アンバランス量を検出す
る装置、11は速度アンバランス検出装置10により検
出された速度アンバランス量からロール速度設定の修正
を行う装置である。
【0026】次に動作について説明する。第iスタンド
および第(i+1)スタンド間の速度アンバランス量の
検出の方法は以下の通りである。あらかじめ決められて
いる第iルーパの目標角度をθri、被圧延材噛み込みか
ら所定時間後のルーパ角度実績をθaiとする。θri、θ
aiにおける被圧延材のループ長さをLriおよびLaiとす
ると、その差(Lai−Lri)は、被圧延材が第iスタン
ドに噛み込んでからルーパ角度がθaiに達するまでに、
速度アンバランスによって蓄えられたループ量ΔLi を
表す。
【0027】被圧延材が第iスタンドに噛み込んでから
ルーパ角度がθaiに達するまでに要した時間ti より、
スタンド間の平均速度アンバランス量は、 ΔVi =ΔLi /ti −−−−−−−−−−−−−(6) ここで、 ΔLi =Lai−Lri −−−−−−−−−−−−−(7)
【0028】Lai、Lriは図2に示すような圧延スタン
ドとルーパの幾何学的な位置関係から、次式に従い算出
される。
【0029】 LAi=[(DA i+DLi・COS θi )2 +(DLi・SIN θi −HLi)2 -1/2 −−−−−−−−−−−−−−−−(8) LDi=[(DB i−DLi・COS θi )2 +(DLi・SIN θi −HLi)2 -1/2 −−−−−−−−−−−−−−−−(9)
【0030】 Li =LAi+LBi −−−−−−−−−−−−−−−−(10) θi =θaiのとき Li =Lai θi =θriのとき Li =Lri
【0031】速度アンバランス検出装置10は、この平
均速度アンバランスをスタンド間の速度アンバランス量
として速度設定修正装置11へ出力する。速度設定修正
装置11では、検出された速度アンバランス量をもとに
次材の速度設定の修正量を先進率に換算して求める。
【0032】圧延スケジュール設定装置7により与えら
れたロール速度設定値Vsiを用いて、速度アンバランス
検出装置10で検出された速度アンバランス量ΔVi を
先進率(△fi )換算する。 △fpi=△Vi /△Vsi −−−−−−−−−−−−−(11)
【0033】
【数1】
【0034】ここで、Gi は出力ゲインである。この先
進率を用いて、次材のロール速度は、ロール速度設定値
演算装置6において下式により計算される。 Vi =[Wlast・hlast・Vlast(1+flast)] /[Wi ・hi ・(1+fi +△fi )] −−−−−−−−(13)
【0035】このVi を用いて、圧延ロール速度制御器
5で圧延ロール1の速度を制御し圧延を行う。
【0036】この実施の形態の効果は、速度アンバラン
ス量を先進率に換算し、次材のロール速度設定を自動的
に修正するので、安全に通板することができるととも
に、オペレータの手動介入を無くすることができる。ま
た、過大ループや過張力に伴う品質低下を防止すること
ができる。
【0037】また、スタンド間の速度アンバランスを、
被圧延材に一定の張力を与えるために設置されたルーパ
の角度から検出するので、速度アンバランスを検出する
ための専用の機械設備を追加することなしに速度アンバ
ランスを検出することができる。
【0038】実施の形態2. 図3は実施の形態1に学習制御用のデータ記憶装置15
を付加したものである。15には前材において使用した
先進率△fi が、ΔfOLDiとして1個だけ記憶されてい
る。このΔfOLDiを用いて速度設定修正装置11では学
習制御により、次材のロール速度の計算に使用する先進
率Δfi は下式により決定される。
【0039】
【数2】
【0040】但し、Li は学習ゲインである。ここで求
めた先進率△fi は、ロール速度設定値演算装置6で前
述の式(13)でロール速度Vi を計算し、このVi を
用いて、圧延ロール速度制御器5で圧延ロール1の速度
を制御し所定の板厚の圧延を行う。このようにして次材
のロール速度設定を自動的に修正する。
【0041】この実施の形態の効果は、上記のように前
材の速度修正値を記憶し、次材の速度設定の修正量を学
習により行うようにしたので、一時的な速度外乱による
速度アンバランスがあっても、安定的に速度設定を修正
できる。また、これはデータの記憶に使用する記憶装置
のデータ容量が少なくても適用が可能である。
【0042】実施の形態3. 図4は実施の形態2において学習制御用のデータ記憶装
置15を、板厚、板幅、鋼種等の層別毎に持つように改
良したものである。速度アンバランスは、主として先進
率の誤差に起因して発生することから、板厚、板幅、鋼
種等の層別毎に一定していると考えられる。
【0043】このため、前材において使用した先進率△
fi を上記の層別毎に記憶しておき、次材の層別に応じ
て前回使用値(ΔfOLDi)kを読みだして使用する。こ
こで、kは層別番号である。この(ΔfOLDi)kを用い
て速度設定修正装置11では学習制御により、次材のロ
ール速度の計算に使用する先進率Δfi は下式により決
定される。
【0044】
【数3】
【0045】ここで求めた先進率△fi は、ロール速度
設定値演算装置6で前述の式(13)でロール速度Vi
を計算し、このVi を用いて、圧延ロール速度制御器5
で圧延ロール1の速度を制御し圧延を行う。このように
して次材のロール速度設定を自動的に修正する。
【0046】この実施の形態の効果は、上記のように前
材の速度修正値を層別毎に記憶して、次材の速度設定の
修正量をきめ細かく学習することによって、より高精度
な速度設定が可能となる。
【0047】実施の形態4. この実施の形態は、実施の形態3にオペレータの手動介
入による速度バランスの変化を考慮したものである。
【0048】図5に示すように、オペレータの速度手動
介入を速度手動調節器9から入力し、オペレータの手動
介入による速度バランスの変化分を修正することによ
り、先進率の誤差に起因する速度アンバランス分のみを
次材速度設定値修正に反映することができる。この場
合、速度設定修正装置11において上記(15)式の代
わりに次式を用いて先進率△fi を計算する。
【0049】
【数4】
【0050】ここで求めた先進率△fi は、ロール速度
設定値演算装置6で前述の式(13)でロール速度Vi
を計算し、このVi を用いて、圧延ロール速度制御器5
で圧延ロール1の速度を制御し次材の圧延を行う。この
ようにして次材のロール速度設定を自動的に修正する。
なお、この実施の形態は実施の形態1〜3の全てに適用
できる。
【0051】この実施の形態の効果は、速度設定修正時
に、オペレータの手動介入による速度バランスの変化分
を修正するようにしたので、先進率の誤差や被圧延材が
スタンドに噛み込んだ直後のロール速度の変動に起因す
る速度アンバランス分のみを次材速度設定値修正に反映
することができる。
【0052】実施の形態5. 実施の形態1から実施の形態4では、速度設定修正装置
11において前材の速度アンバランス先進率に換算し、
ロール速度設定値演算装置6において次材のロール速度
を計算したが、速度設定修正装置11において速度アン
バランスから直接に速度修正量を計算することによって
も、本発明は実現できる。これを図6に示す。
【0053】本例では、速度修正量は、図5における先
進率Δfi の代わりにΔVNiを使用し、学習値は(Δf
OLDi)kの代わりに(ΔVOLDi)kを使用している。こ
こで、ΔVNiは下式により計算される。 ΔVNi={(ΔVOLDi)k+ΔVi ・Li +ΔVopi }・Gi −−−−−−−−−−−(17)
【0054】この速度修正量を用いてロール速度設定値
演算装置6において下式によりロール速度を計算する。 Vi =[Wlast・hlast・Vlast(1+flast)]/[Wi ・hi ・(1+fi )]+VNi −−−−−−−−−−−−−(18)
【0055】このVi を用いて、圧延ロール速度制御器
5で圧延ロール1の速度を制御し次材の圧延を行う。こ
のようにして次材のロール速度設定を自動的に修正す
る。ここで用いたΔVNiは、次材圧延用に記憶され次材
の(ΔVOLDi)kとなる。なお、この実施の形態は実施
の形態1〜4の全てに適用できる。
【0056】この実施の形態の効果は、速度アンバラン
スを先進率の代わりに速度修正量として計算することに
より、オペレータの感覚にマッチした速度修正が可能に
なる。
【0057】実施の形態6. 実施の形態4では、スタンド間速度アンバランスをルー
パの角度から検出したが、被圧延材の板速度を直接測定
できるセンサーを用いてもよい。この場合は、図7に示
すようにスタンド間にルーパの設置されていない連続圧
延機においても本発明を適用できる。
【0058】図7において、12は第iスタンド出側板
速計、13は第(i+1)スタンド入側板速計である。
それぞれの板速度センサーにより検出された板速度をV
d 、Ve(i+1)とすると、速度アンバランス量ΔVi は、 ΔVi =Vd −Ve(i+1) −−−−−−−−−−(19) で算出される。
【0059】このΔVi は、実施の形態4において、
(11)式に代入しΔfpiを求め、このΔfpiを(1
6)式に代入してΔfi を求め、(13)式によりΔV
i を求める。このVi を用いて、圧延ロール速度制御器
5で圧延ロール1の速度を制御し次材の圧延を行う。
【0060】この実施の形態の効果は、スタンド間速度
アンバランスをルーパの角度から検出せず、被圧延材の
板速度を直接検出するようにしたので、ルーパがなくて
も速度修正が行える。
【0061】実施の形態7. 実施の形態5では、スタンド間速度アンバランスをルー
パの角度から検出したが、被圧延材の板速度を直接測定
できるセンサーを用いてもよい。この場合は、図8に示
すようにスタンド間にルーパの設置されていない連続圧
延機においても本発明を適用できる。
【0062】図8において、12は第iスタンド出側板
速計、13は第(i+1)スタンド入側板速計である。
それぞれの板速度センサーにより検出された板速度をV
d 、Ve(i+1)とすると、速度アンバランス量ΔVi は、 ΔVi =Vd −Ve(i+1) −−−−−−−−−−(20) で算出される。
【0063】このΔVi を用いて、(17)式でΔVNi
を求め、(18)式でVi を求める。このVi を用い
て、圧延ロール速度制御器5で圧延ロール1の速度を制
御し次材の圧延を行う。ここで用いたΔVNiは、次材圧
延用に記憶され次材の(ΔVOLDi)kとなる。
【0064】この実施の形態の効果は、スタンド間速度
アンバランスをルーパの角度から検出せず、被圧延材の
板速度を直接測定できるセンサーを用いたので、演算処
理が簡単になる。また、ルーパがなくても速度修正が行
える。
【0065】実施の形態8. 実施の形態6では、各スタンドの入側と出側に板速度計
を設置したが、図9に示すように各スタンド出側にしか
板速度計が無い場合には、第(i+1)スタンドの入側
の板速度を、第(i+1)スタンドの出側の板速計で検
出された板速度Vd(i+1)および圧延スケジュール
設定装置7により与えられた各スタンド出側板厚hi か
ら以下の方法で算出してもよい。
【0066】第(i+1)スタンドの入側と出側で体積
流量は等しいことから、 Wi ・hi ・Ve(i+1)=Wi ・hi+1 ・Vd(i+1) −−−−−−−−−−(21) したがつて、 Ve(i+1)=(hi+1 /hi )・Vd(i+1) −−−−−−−−−(22)
【0067】このVe(i+1)から(19)式によりΔVi
を求め、これを(11)式により先進率Δfpiに換算
し、(16)式でΔfi を求め、(13)でVi を求め
る。このVi を用いて、圧延ロール速度制御器5で圧延
ロール1の速度を制御し次材の圧延を行う。
【0068】この実施の形態の効果は、ルーパがなくi
スタンドの出側とi+1スタンドの出側に板速計を配置
された設備においても速度修正を適切に行うことができ
る。
【0069】実施の形態9. 実施の形態7では、各スタンドの入側と出側に板速度計
を設置したが、図10に示すように各スタンド出側にし
か板速度計が無い場合には、第(i+1)スタンドの入
側の板速度を、第(i+1)スタンドの出側の板速計で
検出された板速度Vd(i+1)および圧延スケジュー
ル設定装置7により与えられた各スタンド出側板厚hi
から以下の方法で算出してもよい。
【0070】第(i+1)スタンドの入側と出側で体積
流量は等しいことから。 Wi ・hi ・Ve(i+1)=Wi ・hi+1 ・Vd(i+1) −−−−−(23) したがつて Ve(i+1)=(hi+1 /hi )・Vd(i+1) −−−−−(24)
【0071】このVe(i+1)から(20)式によりΔVi
を求め、(17)でΔVNiを求め、(18)でVi を求
める。このVi を用いて、圧延ロール速度制御器5で圧
延ロール1の速度を制御し次材の圧延を行う。ここで用
いたΔVNiは、次材圧延用に記憶され次材の(ΔVOLD
i)kとなる。
【0072】この実施の形態の効果は、ルーパがなくi
スタンドの出側とi+1スタンドの出側に板速計を配置
された設備においても速度修正を適切に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による速度設定装置
の構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による圧延スタンド
およびルーパとループ長さの関係を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態2による速度設定装置
の構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態3による速度設定装置
の構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態4による速度設定装置
の構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態5による速度設定装置
の構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態6による速度設定装置
の構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態7による速度設定装置
の構成図である。
【図9】 この発明の実施の形態8による速度設定装置
の構成図である。
【図10】 この発明の実施の形態9による速度設定装
置の構成図である。
【図11】 従来の速度設定装置の構成図である。
【符号の説明】
1,2 圧延ロール、3 ルーパ、4 被圧延材、5
圧延ロール速度制御器、6 ロール速度設定値演算装
置、7 圧延スケジュール設定装置、8 速度手動操作
器具、9 速度手動調節器、10 速度アンバランス検
出装置、11 速度設定修正装置、12 第iスタンド
出側板速計、13 第(i+1)スタンド入側板速計、
14 第(i+1)スタンド出側板速計、15 学習制
御用のデータ記憶装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−14146(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 37/00 - 37/78

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被圧延材を圧延する複数の圧延スタンド
    を有する連続圧延機に対し、上記圧延スタンド間の速度
    アンバランス量を検出する手段と、この速度アンバラン
    ス量に基づいて次の被圧延材の圧延速度設定値を修正す
    る速度修正手段とを備えた連続圧延機の速度設定装置に
    おいて、 上記速度アンバランス量検出手段は、上記圧延スタンド
    間に設置されたルーパの目標角度と、ルーパの実績角度
    から幾何学的な被圧延材の長さの差を求め、この長さの
    差に基づいて速度アンバランス量を導出する手段とした
    ことを特徴とする連続圧延機の速度設定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 速度アンバランス量検出手段は、圧延スタンド出側の板
    速度と次の圧延スタンド入側板速度から速度アンバラン
    ス量を導出する手段としたことを特徴とする連続圧延機
    の速度設定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 速度アンバランス量検出手段は、圧延スタンド出側の板
    速度と次の圧延スタンド出側板速度から速度アンバラン
    ス量を導出する手段としたことを特徴とする連続圧延機
    の速度設定装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項において、 前回圧延時の速度アンバランス量から求めた先進率を記
    憶するする学習機能手段を設け、 速度修正手段は、上記記憶した先進率と、上記速度アン
    バランス量検出手段からの速度アンバランス量に基づい
    て次回圧延時に使用の先進率を導出し圧延速度設定値を
    修正する手段としたことを特徴とする連続圧延機の速度
    設定装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1項において、 板厚・板幅・素材種別等の層別毎に先進率を記憶する学
    習機能手段を設け、 速度修正手段は、上記記憶した先進率の内、次回の被圧
    延材に対応する先進率を抽出し、この抽出した先進率
    と、速度アンバランス量検出手段からの速度アンバラン
    ス量に基づいて次回圧延時に使用の先進率を導出し圧延
    速度設定値を修正する手段としたことを特徴とする連続
    圧延機の速度設定装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5において、 圧延速度を手動で調整した場合の調整値を速度修正手段
    に入力し、上記速度修正手段は上記調整値を付加して先
    進率を導出するようにしたことを特徴とする連続圧延機
    の速度設定装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜3のいずれか1項において、 速度修正手段は、速度アンバランス量に基づいて圧延ス
    タンド間の速度修正値を導出し圧延速度設定値を修正す
    る手段としたことを特徴とする連続圧延機の速度設定装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜3のいずれか1項において、 前回圧延時の速度修正値を記憶する学習機能手段を設
    け、 速度修正手段は、上記記憶した速度修正値と、速度アン
    バランス量検出手段からの速度アンバランス量に基づい
    て次回圧延時に使用の速度修正値を導出し圧延速度設定
    値を修正する手段としたことを特徴とする連続圧延機の
    速度設定装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜3のいずれか1項において、 板厚・板幅・素材種別等の層別毎に速度修正値を記憶す
    る学習機能手段を設け、 速度修正手段は、上記記憶した
    速度修正値の内、次回の被圧延材に対応する速度修正値
    を抽出し、この抽出した速度修正値と、速度アンバラン
    ス量検出手段からの速度アンバランス量に基づいて次回
    圧延時に使用の速度修正値を導出し圧延速度設定値を修
    正する手段としたことを特徴とする連続圧延機の速度設
    定装置。
  10. 【請求項10】 請求項7〜9のいずれか1項におい
    て、 圧延速度を手動で調整した場合の調整値を速度修正手段
    に入力し、上記速度修正手段は上記調整値を付加して速
    度修正値を導出するようにしたことを特徴とする連続圧
    延機の速度設定装置。
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