JP3219821B2 - シート給送装置 - Google Patents

シート給送装置

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JP3219821B2
JP3219821B2 JP00644692A JP644692A JP3219821B2 JP 3219821 B2 JP3219821 B2 JP 3219821B2 JP 00644692 A JP00644692 A JP 00644692A JP 644692 A JP644692 A JP 644692A JP 3219821 B2 JP3219821 B2 JP 3219821B2
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保史 中里
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  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置の転写紙
等のカット紙の給送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写機、ファクシミリ、レーザ
プリンタ等の画像形成装置の転写紙等記録紙の給送装置
としては、図28に示す構成の装置が一般に使用されて
いる。この装置では、給紙部30に積載されたシート束
の最上位のシートは先行するシートの後端がシート束前
端から充分に送り出された後、ピックアップローラ1が
1回転することにより分離爪2を乗り越えグリップロー
ラ12に送り出される。
【0003】送り出されたシートはレジストセンサ13
で先端を検知したタイミングを基に、停止しているレジ
ストローラ14に一旦突き当てられ、この状態で画像形
成開始まで待機する。
【0004】画像形成開始に同期してレジストローラを
回転し、感光体10および転写分離チャージャ9で構成
される転写部に送り込まれる。
【0005】この間先行するシートと給紙するシートは
常に充分なシート間隔を保っており、重なりあうことは
ない。
【0006】この例ではシート分離方式に分離爪方式を
例示したが、フリクションパツド方式、FRR方式な
ど、各種の方式がある。
【0007】いずれにしても、分離されたシートは、上
記構成の給送装置により、一定の間隔を保って転写部に
給送される。
【0008】従来のアナログ式複写機ではシートに画像
形成を行う毎に原稿のスキャン時間が介在したので、シ
ート間隔は必然的に大きく取る必要があった。ページプ
リンタや普通紙ファクシミリでは次のプリントを行うの
に画像処理時間がかかり、シート間隔を短くする考案は
取り上げられてはいなかった。
【0009】ところがデジタル式の複写機の登場や、プ
リンタやファクシミリに搭載されている画像処理装置の
高速化、効率化によって、シート間隔は可能で有れば最
小にすることが望まれはじめた。
【0010】シート間隔を小さくしようとすると従来の
方式では次のような問題点があった。 レジストローラ
では、先行するシートの搬送が完了した後一旦停止し、
後行するシートの先端を突き当て、その後画像形成に同
期して搬送を開始する動作を行うので、これらの制御を
行うために充分なシート間隔が必要となっていた。この
様な不具合を避けるためには、レジストローラと転写部
に搬送ローラを設けレジストローラをシート後端部では
連れ回り状態とする構成等、装置の複雑化が避けられな
い。
【0011】レジストローラまでの給紙側シート搬送で
は、シート積載位置のばらつき、各ローラのシート搬送
速度のばらつきおよび経時変化、各ローラの位置のばら
つき、シートとローラのすべり、シートの搬送経路内の
たわみ、シート検知手段の誤差等によりシート間隔は非
常に大きなばらつきが発生する。このため安定して連続
画像形成を行うためには、レジストローラ以降のシート
間隔を給紙側ばらつき以上に広いものにする必要があっ
た。特にフリクションパッド方式やFRR方式ではシー
ト積載位置のばらつきが非常に大きく20〜30mmはば
らつきを考慮する必要があった。
【0012】シート間隔を極力小さくして連続給紙を行
なう装置として、特開昭60−82542、特開昭60
−87359号公報には、積載されているシートを重な
った状態で給送し、画像形成部の前に配置されたレジス
トローラ対を、FRR分離装置同様に、一方のローラを
一定のトルクで逆方向に駆動することで、シート間隔を
全く開けずに連続してシートを送り出すいわゆるストリ
ームフィード方式の給送装置が開示されている。
【0013】しかし、FRR分離装置の実用化に際して
の問題点からも明らかなように、レジストローラ部の分
離動作は分離を行うローラが連れ回りと反転を絶えず繰
り返しているので変動が多く、押し戻されている後続の
シートの先端位置は非常にばらつきが発生する。このた
めこのような装置を作ってもシート間隔のばらつきが大
きく、画像とシートの位置ズレ(レジストズレ)が発生
し実用化できない。
【0014】また停止状態でレジストローラにシートの
つき当てが行われないので、スキューが発生する。
【0015】またシート間隔がないため、ジャムの発生
が検知しにくい欠点がある。
【0016】特開昭63−8756号公報には、2組の
レジストローラおよび給送経路を交互に切り換えること
によりシート間隔を開けずに複写を行う方法が開示され
ている。
【0017】この方法は従来の制御精度で確実にシート
給送が行なえるが、構成が複雑でコストがかかる。また
装置も大型化する欠点がある。
【0018】又、特開昭63−176232号公報に
は、給紙部でローラ位置によって規定された一定の重ね
合わせを持ったままシートを連続して給送し、ピックア
ップローラと搬送ローラの速度差を利用して重ね合わせ
がちょうど解消するようにした装置が開示されている。
【0019】しかしこの装置は、シートが積載されてい
る位置、各ローラ位置、各ローラによる搬送速度、全て
が精度良く保たれる必要があり、実現が非常に困難であ
る。
【0020】また一般に、ピックアップローラなどのロ
ーラは摩耗により搬送速度が経時変化することが知られ
ているが、そのとき発生するシート間隔の狂いについて
の解決方法も示されていない。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明は必要最小限の
シート間隔を精度良く持たせ、連続して給紙、画像形成
を行うことにより、シート搬送速度を上げずに連続画像
形成速度(単位時間当り画像形成枚数)を向上し、しか
もシート間隔部で感光体に代表される画像形成部分の寿
命が無駄に消耗されることを解消し、高寿命化によるラ
ンニングコストの低下を実現することが可能なシート給
送装置を提供することを課題とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明のシート給送装置は、カットシートを所定間隔
で連続して給紙するシート給送装置において、給送経路
上を搬送されるシートの端縁を検知するシート検知手
段、先行するシートの後端部を上記シート検知手段から
シート搬送面と交差する方向に該シート検知手段の検知
可能領域外に離間する後端部離間手段を備え、該離間手
段により先行するシートの後端部を離間している間に後
行するシートの先端を上記シート検知手段により位置決
めし、その後、先行するシートの後端部のシート検知手
段からの離間を解除し、先行するシートの後端と、後行
するシートの先端との間隔を一定に保持して搬送するよ
う制御することを特徴とする。
【0023】
【作用】本発明のシート給送装置は上記の如く構成され
ているので、先行するシートの後端がシート搬送経路か
らシート検知手段の検知可能領域外に離間されている間
に、後行するシートの先端の位置決めがシート検知手段
によって完了し、その後先行シートの後端部の離間を解
決し、先行シートと後行シートを同じ搬送先度で搬送す
ることにより、シート間隔を最小限に縮めて連続的にシ
ートを給送することができる。
【0024】上記の構成に関連した、上記以外の種々の
課題及びその解決のための手段は、以下に図面を参照し
て詳述する実施例の説明により明らかにされるであろ
う。
【0025】
【実施例】図1は本発明の実施例のシート給送装置の構
成を示す図である。
【0026】給紙部30に載置されたシート束の上面前
端付近には、欠円状断面のピックアップローラ1が設け
られ、図示しないステッピングモータにより回転するこ
とにより円周面がシート上面に圧接し、かつ、シート束
上面前端両隅部に設けられた分離爪2により、シートは
シート束の上から1枚ずつ分離されて送り出される。
【0027】給紙部30から感光体10と転写分離チャ
ージャ9との間の転写部に至るシート給送経路には上流
側から順に、レジストセンサ3、タイミングローラ対
4、シート検知手段として反射型光センサなどによるタ
イミングセンサ5、先行シートの後端をタイミングセン
サ5の非作用領域迄持上げる後端部離間手段6,7、ト
ランスポートローラ8が設けられている。
【0028】レジストセンサ3は、シート後端が給紙部
15の用紙束先端から充分離れたことを検知する光セン
サである。タイミングローラ4は、図示しないステッピ
ングモータ等により回転速度、回転方向を自由に制御で
きるようになっている。
【0029】後端部離間手段は、この実施例ではクラン
ク7とこれに基端部をピン結合された給紙幅方向に延び
る押上部材6とから構成されたものが示されているが、
後端部離間手段はこの他、ソレノイドとこれに連結され
た押上部材から構成されたもの、欠円形断面の溝とこれ
に嵌合する形状の断面を有する押圧部材との組合せ、静
電吸着手段、負圧による吸着手段、気流による吹付け手
段等種々の構成のものが使用可能である。これらについ
ては後で詳述する。
【0030】次にこの給送装置を用いてシートを一定の
間隔で連続給紙する場合の動作を、図2に順に追って示
す動作説明図及び図3に示すタイミングチャートを用い
て説明する。なお、図3に示す各動作の標題の番号
(a),(b),………(g),(h)と図4の時間の
横線上に記入した(a),(b),………(g),
(h)の時点とは互いに対応している。
【0031】(a)シート1後端検知:積載された最上
位のシート(シート2)は、先行するシート(シート
1)の後端が充分離れた状態となったことをレジストセ
ンサ3で検知してから、ピックアップローラ1が1回転
することにより分離爪2を乗り越え分離される。この状
態ではクランク50の回転は停止しており、押し上げ部
材52は図に示すようにホームポジション、すなわち押
し上げ部材の先端52aが搬送ガイド面11よりも下に
ある位置で停止している。したがって通常のシート搬送
を妨げていない。
【0032】(b)後端持ち上げ開始・シート2レジス
ト合わせ:レジストセンサ3でシート2の先端を検知し
たタイミングをもとに、タイミングローラ4は一旦停止
する。これによってシート2の先端は停止しているタイ
ミングローラ4に突き当てられ、先端の平行(スキュ
ー)が補正される。このとき同時にクランク50の回転
を起動する(回転方向は図で右回転)。
【0033】(c)シート2送り込み:クランク50が
回転すると、連結された押し上げ部材52は摺動ガイド
部11aにガイドされて上昇し、押し上げ部材の先端5
2aは搬送ガイド面11よりも上に現れ、搬送中のシー
ト1の下面側から後端部を持ち上げる。これによってシ
ート1の後端はタイミングセンサ5から離間した状態と
なり、タイミングセンサ5はシート1後端の検知状態か
ら解放され、シート2の先端検知が可能となる。これと
同時にタイミングローラは、感光体10およびトランス
ポートローラ8の搬送速度すなわちシート1の搬送速度
0よりも速い速度Vfでの搬送を再開し、持ち上がっ
たシート1の後端の下面側にシート2の先端を送り込
む。
【0034】(d)シート2先端検知:シート2の先端
がタイミングセンサ5に検知されたらタイミングローラ
4を再び停止する。このときもシート1の後端は持ち上
げ部材52によって上方向に離間している状態ではある
が、この時点でシート1後端とシート2の先端との距離
は重なりあった状態まで縮まっており、シート1の画像
形成完了からすぐにシート2の画像形成を開始可能にな
っている。
【0035】(e)シート2先端合わせ:クランク50
の回転が進むと持ち上げ部材52は下降しはじめる。タ
イミングローラ4はゆっくりした速度Vsで反転し、シ
ート2の先端を精度良くタイミングセンサ5の上流側に
位置合わせする。この動作によりシート2の位置はdの
状態よりも精度良く位置決めができる。
【0036】(f)シート重ね合わせ:クランク50の
回転が進み1回転が終了すると停止し、連結された持ち
上げ部材52もホームポジションにて停止する。この時
点で持ち上げ部材の先端52aは搬送ガイド面11より
下にあるので、離間させられていたシート1の後端部は
搬送ガイド面11に落下し、シート1後端はシート2の
先端になる。
【0037】(g)シート間隔調整:画像形成の進行に
同期してタイミングローラ4は、感光体10およびトラ
ンスポートローラ8と同じ搬送速度V0にてシート2の
給送を再開する。シート1とシート2の画像形成を必要
最小な距離を置いておこなっていればシート間隔はこれ
に対応した距離で精度良く現れてくるので、シート間隔
調整が精度良く行われることになる。
【0038】(h)連続給紙実現:シート2はそのまま
シート間隔を保ち転写部に搬送され、高速かつ無駄の無
い画像形成が実現する。
【0039】以降シート3,4………nと連続して
(a)〜(g)の動作が繰り返されることで、最小限の
シート間隔を精度良くもたせ、連結して給紙、画像形成
を実現することができる。
【0040】図1の構成の画像形成装置の制御ブロック
図を図4に示す。
【0041】外部機器(ホストコンピュータ)15から
のプリント命令を受けて、コントローラー16は画像形
成装置に対し画像情報を送出する。画像形成装置内の本
体制御装置17は、CPU、ROM、RAM等からな
り、レジストセンサ3、タイミングセンサ5等から信号
を取り込み、駆動回路の制御を行っている。駆動回路に
はピックアップローラON/OFFクラッチ24、ステ
ツピンモータ25、トランスポートモータ26、後端リ
フタ駆動モータ27等が接続されており、シートの搬送
を行っている。操作パネル28は、複数のスイッチ、L
ED、LCD等からなり画像形成装置の種々の設定を行
うことができる。
【0042】コントローラは外部機器15から受けた画
像情報を展開し、1ページ分展開し終えた時点で画像形
成装置15にプリント開始命令を発信する。複数ページ
にわたる画像情報の場合は、同様の処理を遂次行なって
ゆく。
【0043】さて、予め先行するシートの後端と後行す
るシートの先端が重なり合った状態で給紙を行なうよう
にすることにより、前記のシート給送動作の(b)のレ
ジスト合せ動作を省略したり、(e)のシート低速逆送
を省いてもシート間隔を従来よりも少なくして連続給送
が可能となる。以下にその場合のシート給送動作を、図
5の遂次説明図及び図6のタイミングチャートにより説
明する。
【0044】(a)シート2給送開始:積載された最上
位のシート(シート2)は先行するシート(シート1)
の後端が積載されたシート束上部から離れる前にピック
アップローラ1が1回転することにより分離爪2を乗り
越え分離され、シートの後端と先端が重なった状態で給
送が開始される。
【0045】(b)後端持ち上げ開始:シート2の先端
がタイミングローラ4にグリップされた後、後端リフタ
6,7を起動しシート1の後端部を持ち上げる動作を開
始する。
【0046】(c)シート2等速移動:シート1の後端
が持ち上がり、タイミングセンサ5はシート1後端の検
知状態から解放され、シート2の先端検知が可能となっ
ている。シート2は速度V0のまま搬送され続ける。
【0047】(d)シート2先端検知:シート2の先端
がタイミングセンサ5に検知されたらタイミングローラ
4を停止する。
【0048】(e)シート2搬送再開:画像形成の進行
に同期してシート2の給送が速度V0で再開される。シ
ート1とシート2の画像形成を必要最小な距離を置いて
行っていればシート間隔はこれに対応した距離で精度良
く現れることになる。
【0049】(f)シート離間解除:その後、後端リフ
タ6が完全に下がり、シート1端後の離間が解除され
る。
【0050】(g)連続給紙実現:シート2はそのまま
シート間隔を保ち転写部に搬送され、高速かつ無駄の無
い画像形成が実現する。 以降シート3,4…………nと連続して高速で無駄の無
い画像形成が続く。
【0051】タイミングセンサ5としてのシート検知手
段として反射型光センサを使用したとき、先行するシー
トのリフタで押上げられた後端を誤検知する事を防止す
るために、下記のような構成とすることが適当である。
【0052】その構成の一例を図7に示す。図におい
て、後端部リフタ6を反射型光センサ5近傍に突出する
板状部材とし、シート後端は板状部材6で反射型光セン
サ5の検知範囲から確実に退避するように構成されてい
る。
【0053】また板状部材6の反射型光センサ5側の面
には黒フェルト、黒紙等の反射防止シート29を張り付
けることにより、板状部材6自身の誤検知を防いでい
る。
【0054】又、反射型光センサ5は普通、発光部と受
光部を結ぶ直線が搬送方向に対し直交する方向に置かれ
る。これは検知位置を位置決めし易くする効果がある
が、本例ではあえて平行方向に配置し、後端リフタ6が
オーバーハングして反射型光センサを誤動作させる可能
性を低減している。平行方向に置くことで発光部及び受
光部の光軸が内向している角度の分だけ、後端リフタの
オーバーハングしている部分に光が当たって反射する光
路が出来にくくなり、誤検知が低減する。
【0055】光センサ5の検知位置の位置精度のばらつ
きは取付精度のみによるので、これを調整する手段を備
えるならば特に取付方向が従来と異なるために不利にな
ることはない。またこうした調整手段は従来から搭載さ
れているものが多い。
【0056】さらにオーバーハングしている後端リフタ
6と光センサ5の発光部またと受光部の光軸の1つを平
行とするようにセンサ自体を傾けることにより、誤検知
の可能性を最小限にしている。
【0057】こうした構成によりシート後端部リフタ6
とシート検知手段5を非常に近接して配置しても誤動作
がないようにすることができるので、装置を小型化する
ことが可能となる。
【0058】図7に示す後端部離間手段は、シート搬送
経路の下面側に配置したクランク7とそれにピン6aで
連結される押し上げ部材6から構成され、シート搬送ガ
イド面11に設けられた押上げ部材の摺動ガイド部11
aで押上げ部材6を案内して往復動させるようにされて
いるが、さらにクランク7の回転中心は押し上げ部材の
摺動ガイド部11aよりもシート搬送方向に対して下流
側(すなわち図7では左側)に設けられ、なおかつクラ
ンク7はシートの搬送方向に対してカウンタ方向に回転
(すなわち図7において時計回り)するようになってい
る。
【0059】したがって、シートの持ち上げ開始(図2
の(c))においては、持ち上げ部材6は搬送ガイド面
11に対して浅い進入角度をなし、したがって持ち上げ
部材の先端6bは浅い角度でシートに接触するため、シ
ート表面を傷つけることがない。また持ち上げ部材6は
シート検知手段5と先行シートとの間を遮断するように
傾斜しているので、黒フェルト等の反射防止シート29
を貼りつけることと相俟って、先行するシートの誤検知
をなくす効果も得られる。
【0060】シートの下降時(図2の(e))において
は、持ち上げ部材6は搬送ガイド面11に対して深い角
度をなし、持ち上げ部材の先端6bが素早く搬送ガイド
面11より下に降りられる体勢となる。
【0061】このように後端部離間手段がすみやかに作
動するので、シート間隔を最小限にして連続給紙するこ
とが可能となる。
【0062】以下に、シート後端部離間手段の上記以外
の種々の構成の例を説明する。
【0063】図8に示すシート後端部離間手段は、シー
ト搬送経路の下面側に配置したソレノイド60とそれに
連結される押し上げ部材62から構成されている。図に
はソレノイド60のOFF状態が示されており押し上げ
部材62はバネ61の弾性力によってホームポジション
にいる状態を示している。このとき押し上げ部材の先端
62aは搬送ガイド面11よりも下にあり、通常のシー
ト搬送を妨げない。
【0064】さらに、図7で説明したクランクを用いた
場合と同様、押し上げ部材62のシートに対する進入角
度はシート上流方向に傾けた構成になっている。
【0065】ソレノイド60がON状態となると、押し
上げ部材62にはホームポジションにもどそうとするバ
ネ61の弾性力よりも強い力、すなわち押し上げ部材6
2がソレノイド60から離れる方向に力が働く。したが
って図9に示す如く押し上げ部材62は摺動ガイド部6
3にガイドされて上昇し、押し上げ部材の先端62aが
搬送ガイド部63にガイドされて上昇し、押し上げ部材
の先端62aが搬送ガイド面11よりも上に現れること
で搬送中のシート1の後端部を下面側から持ち上げる。
【0066】このとき持ち上げ部材62は搬送ガイド面
11に対して浅い進入角度をなしているので持ち上げ部
材の先端62aは浅い角度でシートに接触するため、シ
ート表面を傷つけることがない。また持ち上げ部材62
のシート検知手段側の面を光が反射しにくいように黒フ
ェルト等の反射防止シートを貼りつけることにより、先
行するシートの誤検知をなくす効果も得られることは、
図7に示す後端離間手段と同様である。
【0067】図10に示すシート後端部離間手段は、シ
ート幅と同等以上の幅を有する押し込み部材70が図示
しない駆動手段により搬送ガイド11上面に幅方向に形
成された欠円状断面溝11bにシートをシート上面側よ
り押し込むことによってシート自身のこしにより後端部
を持ち上げることで離間させる構成になっている。図1
0は押し込み部材70がホームポジションにいる状態を
示し、下端70aが搬送ガイド面11よりも上の位置に
あって通常のシート搬送を妨げない。
【0068】図11に示す如く、押し込み部材70が下
降すると、押し込み部材70の先端70bがシートを搬
送ガイドの欠円溝面11bに押し込む。シートは搬送方
向に対して直角方向に確実な曲げRができるので搬送方
向と直行する方向にシートの剛性が上がり、後端の離間
は確実となる。
【0069】これによって先行シートの後端はタイミン
グセンサ5から離間した状態となり、タイミングセンサ
5は先行シート後端の検知状態から解放され、後行シー
トの先端検知が可能となる。
【0070】図7及び図8に示す後端部離間手段の押上
部材及び図10に示す後端部離間手段の押込み部材のシ
ートに接触する端部は、押圧状態でシートの摺動を妨げ
ることのないように、シートとの間の摩擦が減少するよ
うな手段を講ずることが望ましい。
【0071】図12の(a),(b),(c)は図10
の後端部離間手段の押込み部材の先端に対する摩擦減少
手段の例である。(a)では押込み部材の先端に欠円状
断面溝に緩く嵌合するコロ71をシートに対して転動自
在に設けたものである。
【0072】(b)では押込み部材70の先端部に4ふ
っ化エチレン樹脂72をコーティングしてある。又
(c)ではコーティングに代えて4ふっ化エチレン樹脂
テープ73を貼付したものである。これらにより押込み
部材先端の摩擦が減少し、シートの搬送速度に影響を及
ぼすことが防止され、安定したシート搬送が可能とな
る。
【0073】図12の(a),(b),(c)に示す摩
擦減少対策は又、図7,8に示す押上げ部材6,62に
も適用できることは言うまでもない。
【0074】図13に、さらに他のシート後端部離間手
段の構成の一例を示す。図においてシート後端部離間手
段は、シート後端部を帯電手段による静電的吸着によっ
て離間させる構成になっている。すなわち搬送ガイド面
11の上方には帯電電極80が帯電ケース81内に収納
されて設けられている。トランスポートローラ8の手前
には除電手段として導電性の除電ブラシ82が設けら
れ、アース83に接続されている。
【0075】通常時、帯電電極80には通電されておら
ず、先行シートは何の妨げも受けず搬送ガイド面11に
沿って搬送されている。
【0076】帯電電極80の通電によりシート1の上面
側に十分チャージがかかると静電気力によりシートは図
14に示す如く帯電ケース81側へ吸着される。帯電し
たシートはトランスポートローラ8の手前で除電ブラシ
82により除電される。なお、シートの除電が必要ない
場合には除電ブラシ82にアース83を接続する必要は
ない。
【0077】これによって先行シートの後端はタイミン
グセンサ5からから離間した状態となり、タイミングセ
ンサ5は先行シート後端の検知状態から解放され、後行
シートの先端検知が可能となる。
【0078】次に、空気流によりシートの後端部を吸着
して、シート後端部をシート搬送面から離間させるよう
にした後端部離間手段の一例を図15により説明する。
この実施例は図15に示す如く、シート搬送経路のシー
ト検知手段の下流側の搬送路の上方に、搬送幅の全幅に
亘って吸気ファン90により吸引され負圧になる吸引箱
91が設けられている。吸引箱91の下端面にはスリッ
ト状開口92又は列状に並んだ多数の小孔が設けられて
いる。
【0079】吸気ファン90がOFFの時は、吸引箱9
1内の圧力は大気圧に保たれ、その下部には上昇気流は
発生しないので、シートは搬送ガイド面11に沿って搬
送される。
【0080】シート後端部離間時には、図16に示す如
く吸気ファン90を駆動することにより、吸引箱91内
は負圧となり、スリット又は小孔等の開口92より大気
が吸引され、開口92とシート後端上面との間に上向き
の空気流が生じ、シート後端部は上昇し、吸引箱91の
開口面に吸着された状態で搬送される。
【0081】なお、吸引箱の開口とシートの上面との距
離が大きいと、シートは吸着され難いので、吸引箱を昇
降可能とし、一旦下降させてシートを吸着させた後所定
の位置迄上昇させるようにしてもよい。
【0082】最後に、シート搬送経路の下側から吹上げ
る空気流をシート下面に吹付けてシート後端部を上方へ
離間させる後端部離間手段を図17により説明する。こ
の装置は、シート搬送ガイド面11に全幅に亘って設け
られたスリット11cの下部に幅方向に延びる開閉可能
なエアノズル100が配置されている。エアノズル10
0はファン101により送られる空気を噴出し、エアノ
ズル100が開の場合には、空気流がシート下面に吹付
けてシートを持上げる。通常時エアノズル100は閉と
なっており、空気流は生じないので、シートは搬送ガイ
ド11に沿って搬送される。
【0083】シート後端部を持ち上げるべきときは、エ
アノズル100を開にすることにより、図18に示す如
く先行シートの後部下面に空気流を吹付け、シート後部
を搬送面より上方へ離間させる。
【0084】以上説明した各種のシート後端部離間手段
を使用して、連続してシートを必要最小限の間隔で給送
する給送動作は、クランクと押上げ部材とから成る後端
部離間手段を有する給送装置について図2及び図3によ
り詳細に説明したものと同様である。
【0085】ところで上記の構成の画像形成装置の給送
装置でシート間隔を必要最小限とする動作を行なう場
合、後端部離間手段が発生する騒音や、タイミングロー
ラ駆動部の発する頻繁な変速音が、使用環境下では不都
合な影響を与える場合があった。 上記の騒音の低下を
行うため、前記後端部離間手段を作動させず、比較的広
いシート間隔を設けて連続給紙する通常給送モードを設
け、この通常給送モードと、後端部離間手段を作動させ
シート間隔を最小限に保ち連続給紙する紙間レス給送モ
ードとを操作部等で任意に選択できるように構成するよ
うにするのがよい。
【0086】その場合の通常給送モードに於ける搬送状
態の説明をする。
【0087】図19は通常給送モードでシートを搬送し
たときの各部のタイムチャートを示す。
【0088】図1及び図19を参照して、給紙部30に
積載された用紙束の最上位のシートは先行するシートの
後端が充分離れた状態になったことをレジストセンサ3
で検知してから、ピックアップローラ1が1回転するこ
とにより分離爪2を乗り越え分離される。
【0089】送り出されたシートはレジストセンサ3で
先端を検知したタイミングを基に、停止しているタイミ
ングローラ4に一旦突き当てられ、斜送り(スキュー)
が補正された後、タイミングローラを感光体10、トラ
ンスポートローラ8の搬送速度Voと等周速で回転させ
搬送を再開する。
【0090】そして、シートの先端がタイミングセンサ
5に検知されたらタイミングローラ4を停止する。
【0091】次に、タイミングローラ4をゆっくりした
速度Vsで反転し、精度良くタイミングセンサ5の上流
側に位置合わせする。位置はセンサのすぐ上流でも良
く、予めシート間隔に相当する距離だけ上流に合せても
良い。
【0092】この動作によりシートは非常に精度良く位
置決めができる。その後、画像形成の進行に同期してシ
ートの給送が速度Voで再開される。
【0093】このように、通常給送モードにおいては、
後端部離間手段は作動させないため、作動時に発生する
騒音をなくすことができる。またタイミングローラによ
る搬送速度は、紙間レス給送モードではVfと高速であ
ったのに対し、通常給送モードではVoと比較的遅い速
度であるので、タイミングローラの頻繁な変速音を低減
することができる。
【0094】後端部離間手段が発生する騒音やタイミン
グローラ駆動部の発する頻繁な変速音が、使用環境下で
は不都合な影響がある場合、使用者は操作パネル等で任
意に紙間レス給紙モードをやめ、通常給紙モードを選択
できるので、使用環境に合わせた運転モードにより快適
な運転ができる。また、操作パネル等に限らず、外部機
器(ホストコンピュータ)からコマンドにて選択するよ
うにしても良い。
【0095】後行するシートの給送開始命令が先行する
シートの給送動作に対して一定時間以上経過してから送
付され、シートの重ね合わせが間に合わないようなとき
は、図1を用いて説明した一連のシート間隔制御動作を
行う必要がなくなる。よって、この場合は自動的に先行
するシートについての後端部離間は行わないようにし、
後端部離間手段が発生する騒音やタイミングローラ駆動
部の発する頻繁な変速音を低減させることができる。
【0096】その場合のタイムチャートを図20に、フ
ローチャートを図21に示す。
【0097】図20において、先行するシートの給送開
始命令ST1と後行するシートの給送開始命令ST2と
の間隔が所定の間隔(T1)のとき紙間レス給送モード
にて給送を行っている。(タイムチャート前半部) ST2とさらに後行するシートの給送開始命令ST3と
の間隔(T2)が所定の間隔より一定時間以上長くなっ
ており(△T)、このときは通常給送モードにて給送を
行っている。(タイムチャート前半部) ところで、画像形成装置によっては、シート搬送経路中
にフォークゲート等の搬送路切換手段を設けて、シート
搬送経路を複数の経路のいづれかに選択可能としたもの
がある。図22にそのような画像形成装置の一例を示
す。
【0098】図22の画像形成装置においては、2つの
排紙経路が用意されており、この切り換えをフォークゲ
ート31にて行っている。またフォークゲート32にて
矢印A方向に搬送されたシートは、フォークゲート33
にて、その方向を反転され再度タイミングローラ4に給
送され、画像形成が行われ両面プリントされる。
【0099】フォークゲートは、不図示のソレノイド等
によって駆動され、搬送経路の切り換えを行っている。
しかし、従来のこの方式では切り換えに若干の時間がか
かり、先行するシートと後行するシートが、同一の排紙
経路または同一の給紙経路を指定されていないとき、つ
まり搬送経路中にフォークゲート等の搬送路切換手段が
存在するときには、シート間隔が狭すぎると切り換えが
正常に行えない。
【0100】そこで、図23のフローチャートに示すよ
うに先行するシートと同一の給紙経路、排紙経路が選択
されていない場合には、自動的に通常給送モードを選択
し、シート間隔を広くとって給送するようにすれば、上
記問題は解決される。
【0101】さて、図2で説明した給紙動作(b)及び
(c)の制御を行う際、画像形成準備の遅延等により、
後行するシートに対する給送開始命令が若干遅れても、
可能な限り紙間レス給紙モードを維持することができる
ように先行するシートの給送動作に対する、後行するシ
ートの給送開始命令タイミングに応じて、シート間隔が
狙いの間隔となるような搬送速度を割り出し、タイミン
グローラ(4)を駆動すればよい。(送り速度は可変で
ある。) また、最高なる搬送速度をもってしても狙いのシート間
隔が得られないような場合にても、最高なる搬送速度を
もってタイミングローラを駆動し、シート間隔を可能な
限り縮めるような制御を行なうことが望ましい。
【0102】図24及び図25を用いてその詳細を説明
する。
【0103】図25はタイミングローラ4の送り速度の
変化を表したものである。実線は連続して給送開始命令
を受けているときの所定のタイミングチャートである
(図3参照)。破線は先行するシートに対して、後行す
るシートの給送開始命令が遅れを生じたときの一例を示
すものである。
【0104】後行するシートの給送開始命令が遅れたた
め、例えばタイミングローラ4のスタートタイミングが
3だけ遅れたものとすると、遅れを取り戻すようなV
frを算出し、この速度にてタイミングローラを駆動す
る。このとき次式のような関係が成り立つ。
【0105】Vf・t1=Vfr・t2=l1 Vf:連続的に給送開始命令を受けている時のタイミン
グローラの送り速度 Vfr:後行するシートが遅れたときのタイミングロー
ラの送り速度 t1 :速度Vfによるタイミングローラの駆動時間 t2 :速度Vfrによるタイミングローラの駆動時間 t3 :所定のタイミングに対するタイミングローラのス
タート遅れ時間 l1 :タイミングローラとタイミングセンサ間の搬送路
長 上記のように、速度Vfrで搬送すればシート間隔は所
定の間隔に保つことができる。また、計算上Vfrがタ
イミングローラ4の送り得る最高の速度を超えた場合
(後行するシートが追いつかず、所定のシート間隔を達
成できない場合)にも、その最高速度をもって駆動し、
可能な限りシート間隔を縮めることができる。
【0106】また、ピックアップローラ1の給送速度も
変化させ高速で給送すれば、さらに遅れたタイミングに
対しても、所定のシート間隔を維持することができる。
【0107】タイミングローラ4の搬送速度を段階的に
選択可能とし、先行するシートの給送動作に対して、後
行するシートの給送開始命令が送付されたタイミングに
応じて、前記搬送速度を選択し、その駆動時間を変化さ
せ、所定のシート間隔が得られるように制御を行っても
よい。
【0108】例えば、図26に示す実施例では、タイミ
ングローラ4の搬送速度を2段階とし、高速搬送(>V
f)および定速搬送(=Vf)を選択している期間を変
化させることによりシート間隔を制御している。やはり
請求項4の装置と同様に、高速搬送を100%の割合で
行っても、狙いのシート間隔が得られないような場合に
ても、高速搬送をもってタイミングローラを駆動し、シ
ート間隔を可能な限り縮めるような制御を行っている。
【0109】図24及び図26を用いてその詳細を説明
する。
【0110】図26はタイミングローラの送り速度を表
したものである。実線は連続してプリント開始命令を受
けているときの所定のタイミングチャートであり、(図
3参照)、破線は給送開始命令に遅れを生じたときの一
例を示すものである。後行するシートの給送開始命令が
遅れたため、例えばタイミングローラのスタートタイミ
ングがt3だけ遅れたものとすると、遅れを取り戻すた
めVfよりもさらに高速な速度Vftで、ある時間だけ
搬送し、追いついた後は、所定の速度Vfにて搬送する
ことでシート間隔を一定に保っている。このとき次式の
ような関係が成り立つ。
【0111】Vf・t1=Vfr・t4+Vf・t5=l1 Vfr:タイミングローラが送る再高速度(>Vf) t4 :速度Vftによるタイミングローラの駆動時間 t5 :追いついた後、速度Vfによるタイミングロー
ラの駆動時間 上記のように、速度Vftで搬送する時間t4を算出
し、タイミングローラ4を駆動することにより、所定の
シート間隔に保つことができる。
【0112】また、計算上速度Vftで全ての時間(t
1−t3)タイミングローラを駆動したとしても後行する
シートが追いつかず、所定のシート間隔を達成できない
場合にも、速度Vftをもって全時間駆動し、可能な限
りシート間隔を縮めることができる。
【0113】また、ピックアップローラ1の給送速度も
段階的に設定し、高速モードで給送すれば、さらに遅れ
たタイミングに対しても、所定のシート間隔を維持する
ことができる。
【0114】なお、タイミングローラの搬送速度を選択
する際、最初に高速搬送を選択するようにし、その後そ
れよりも遅い搬送速度を選択するように構成すれば、タ
イミングセンサによるシートの先端検知精度を向上させ
ることができる。先端検知はシートの搬送速度が遅い方
が精度が良いので、上記構成は有効である。
【0115】図1の構成の画像形成装置において、後端
部離間手段6、7が作動途中の状態で、ジャムを検知し
た際、搬送動作の中断に関わらず、該後端部離間手段が
作動していない状態となるまで、後端部離間手段の動作
を継続するように制御を行うようにすればよい。
【0116】ユーザーがジャム紙を取り除く際に、搬送
路に後端リフタ6、7が飛び出していると、ジャム処理
がやりにくかったり、後端リフタを破損してしまう危険
性があるが、上記制御を行うことにより、問題は解決さ
れる。
【0117】図27にそのフローチャートを示す。
【0118】
【発明の効果】(1)請求項1、2、3に記載の本発明
によれば、シート間隔を必要最小限に縮めた連続画像形
成が可能になり、シート搬送速度を上げずに連続画像形
成速度を向上し、しかもシート間隔部で感光体に代表さ
れる画像形成部の寿命が無駄に消耗されることを解消
し、高寿命化によるランニングコストの低減が実現され
る。
【0119】(2)請求項4に記載の発明によれば、シ
ート間隔を可能な限り最小としたときでも、先行するシ
ートのジャム等の不具合の発生を従来どうり速やかに検
知する事ができ、高信頼性の給送装置を提供することが
できる。
【0120】(3)請求項5に記載の発明によれば、簡
単な構成で低コスト、高信頼性の給送装置を提供するこ
とができる。
【0121】(4)請求項7、8、9に記載の発明によ
れば、請求項1の発明を実施する場合に於いて、シート
の先端を確実に検知することが出来るので、誤動作の無
い、高信頼性の給送装置が実現できる。
【0122】またシート検知手段を小型に構成すること
ができるので、全体の装置の小型化、低コスト化が実現
できる。
【0123】(5)請求項8に記載の発明によれば、シ
ートの後端部離間手段をクランクと該クランクに連結さ
れる押し上げ部材から構成したので、離間動作が回転運
動によって容易に実現できる。
【0124】(6)請求項9に記載の発明によれば上記
のシート後端部離間手段において、持ち上げ部材の上昇
時は浅い角度からシートに接触し始めるのでシートの表
面を傷つけることがなく離間動作を開始できる。また、
持ち上げ部材の下降時は搬送ガイド面に対して深い角度
をなすので、持ち上げ部材の先端が素早く搬送ガイド面
より下に降りられる。
【0125】(7)請求項10から16迄の各項に記載
の発明によれば、上記以外の簡単な構成で信頼性の高い
種々の構成のシート後端部離間手段を提供することがで
きる。
【0126】(8)請求項17に記載の発明によれば後
端部離間手段が発生する騒音やタイミングローラ駆動部
の発する頻繁な変速音が、使用環境下では不都合な影響
がある場合、使用者は任意に紙間レス給紙モードをや
め、通常給紙モードを選択できるので、使用環境に合わ
せた運転モードにより快適な運転ができる。
【0127】(9)請求項18に記載の発明によれば、
画像形成準備の遅れなどにより、紙間レス給紙モードに
よる高速な連続画像形成ができない場合、自動的に通常
給紙モードに変更され後端部離間手段が発生する騒音や
タイミングローラ駆動部の発する頻繁な変速音を低減で
き、快適な運転ができる。
【0128】(10)請求項19に記載の発明によれ
ば、搬送経路の切り換えが必要なときは、自動的に通常
給紙モードが選択され、従来の搬送経路切り換え手段に
よって容易に搬送経路の切り換えを行うことができる。
【0129】(11)請求項20、21に記載の発明に
よれば、画像形成準備の遅延等により、後行するシート
に対する給送開始命令が若干遅れても、後行するシート
の搬送速度および特定の速度に選択している期間を変化
することにより、給送に必要な時間が短縮され、紙間レ
ス給紙モードを維持することができる。
【0130】(12)請求項22に記載の発明によれ
ば、ジャムが発生したとき搬送路の障害物となりうる後
端部離間手段を下げるように制御され、ジャム処理の際
後端部離間手段を破損してしまったり、手が当たってジ
ャム処理がやりにくかったりすることがなくなり、操作
性が改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のシート給送装置の構成を示す
断面図である。
【図2】その装置の給紙動作を順を送って説明する説明
図である。
【図3】そのタイミングチャートである。
【図4】そのシート給送装置を含む画像形成装置の制御
ブロック図である。
【図5】図1に示すシート給送装置による他の給紙動作
を順を追って示す説明図である。
【図6】そのタイミングチャートである。
【図7】図1中に示すシート後端部離間手段の構成を詳
細に示す断面図である。
【図8】シート後端部離間手段の他の構成を示す断面図
である。
【図9】その作用を説明する説明図である。
【図10】シート後端部離間手段のさらに他の構成を示
す断面図である。
【図11】その作用を説明する説明図である。
【図12】その押込み部材の先端の減摩手段の数例を示
す断面図である。
【図13】シート後端部離間手段のさらに他の構成を示
す断面図である。
【図14】その作用を説明する説明図である。
【図15】シート後端部離間手段のさらに他の構成を示
す断面図である。
【図16】その作用を説明する説明図である。
【図17】シート後端部離間手段のさらに他の構成を示
す断面図である。
【図18】その作用を説明する説明図である。
【図19】シート間隔を最小限に保って連続給紙する紙
間レス給送モードと通常の間隔で連続給紙する通常給送
モードとを有する場合の通常給送モード時の各部のタイ
ムチャートである。
【図20】後行シートの給送開始命令と走行シートの給
送動作との間隔により給送モードを自動的に選択するよ
うにした場合の各部のタイムチャートの一例である。
【図21】その場合の給送モード選択のフローチャート
である。
【図22】選択可能な複数のシート搬送経路を有する画
像形成装置の一例を示す断面図である。
【図23】その画像形成装置の搬送経路切換えに伴うシ
ート給送モード選択のフローチャートである。
【図24】先行シートの給送動作に対して後行シートの
給送開始命令の遅れた場合にシート間隔を紙間レスモー
ド時の間隔に極力縮めるための制御を説明する説明図の
一つである。
【図25】その制御方法の1つを説明する説明図であ
る。
【図26】その制御方法の他の1つを説明する説明図で
ある。
【図27】シート後端部離間手段作動中にジャムが検知
された場合の後端部離間手段の動作のフローチャートで
ある。
【図28】従来の画像形成装置のシート給送装置の構成
の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ピックアップローラ 2 分離爪 3 レジストセンサ 4 タイミングローラ対 5 タイミングセンサ 6 押上げ部材(シート後端部離間手段) 7 クランク 8 トランスポートローラ 9 転写分離チャージャ 10 感光体 11 搬送ガイド面 11a 摺動ガイド部 11b 欠円状断面溝 15 ホストコンピュータ 16 コントローラ 17 本体制御装置 28 操作パネル 29 反射防止シート 30 給紙部 31,32,33 フォークゲート 60 ソレノイド 61 バネ 62 押上げ部材 63 摺動ガイド 70 押込み部材 71 コロ 72 4ふつ化エチレン樹脂コーティング 73 4ふつ化エチレン樹脂テープ 80 帯電々極 81 帯電ケース 82 除電ブラシ 90 吸気ファン 91 吸引箱 92 開口 100 エアノズル 101 ファン
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03G 15/00 518 G03G 15/00 518 21/00 370 21/00 370 500 500 (56)参考文献 特開 昭55−156142(JP,A) 特開 平3−272929(JP,A) 特開 昭54−90759(JP,A) 特開 昭63−143140(JP,A) 実開 昭58−59048(JP,U) 実開 昭56−77173(JP,U) 実開 平1−164256(JP,U) 実開 平3−119854(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 7/02 B65H 5/06 B65H 9/14

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カットシートを所定間隔で連続して給紙
    するシート給送装置において、 給送経路上を搬送されるシートの端縁を検知するシート
    検知手段、 先行するシートの後端部を上記シート検知手段からシー
    ト搬送面と交差する方向に該シート検知手段の検知可能
    領域外に離間する後端部離間手段を備え、 該離間手段により先行するシートの後端部を離間してい
    る間に後行するシートの先端を上記シート検知手段によ
    り位置決めし、 その後、先行するシートの後端部のシート検知手段から
    の離間を解除し、 先行するシートの後端と、後行するシートの先端との間
    隔を一定に保持して搬送するよう制御することを特徴と
    するシート給送装置。
  2. 【請求項2】 上記の後行シート先端位置決め時、後行
    シートの搬送速度を先行シートの所定の搬送速度に比べ
    て高速としたことを特徴とする請求項1に記載のシート
    給送装置。
  3. 【請求項3】 予め先行シート後端部と後行シート先端
    部とが重り合った状態で給紙を行ない、後行シート先端
    がシート検知手段に到達する以前のタイミングに先行シ
    ート後端を後端部離間手段によりシート検知手段より離
    間し、先行シート後端が離間している間に後行シート先
    端の位置決めを行ない、所定の間隔を保持して搬送する
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
  4. 【請求項4】 後行シート先端位置決めは、上記シート
    検知手段が後行シート先端を検知した後、後行シートを
    反給送方向に微速で搬送し、シート検知手段が後行シー
    トを検知しなくなった位置で搬送を停止することにより
    行なうことを特徴とする請求項1に記載のシート給送装
    置。
  5. 【請求項5】 上記のシート検知手段の上流に搬送速度
    の制御可能なタイミングローラを有し、上記の後行シー
    ト先端位置決め動作を該タイミングローラにより行なう
    とともに、同ローラによりレジスト動作をも行なうこと
    を特徴とする請求項4に記載のシート給送装置。
  6. 【請求項6】 上記のシート検知手段が反射型光センサ
    であり、その発光部と受光部とを結ぶ直線の方向がシー
    ト搬送方向に概ね一致するようにしたことを特徴とする
    請求項1に記載のシート給送装置。
  7. 【請求項7】 上記反射型光センサの発光部又は受光部
    の光軸方向が上記の後端部離間手段により持上げられた
    シート後端部の延びる方向と概ね平行になるように設け
    られたことを特徴とする請求項6に記載のシート給送装
    置。
  8. 【請求項8】 上記の後端部離間手段がシート搬送路の
    下側に配置されたクランクと、該クランクに連結されて
    往復動し、シートを下面側から押上げる押上げ部材とに
    より構成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    シート給送装置。
  9. 【請求項9】 上記のクランクの回転中心は上記押上げ
    部材の先端側よりもシート搬送方向下流側に位置し、か
    つクランクの回転方向はシート搬送経路に近接した側で
    シート搬送方向と逆になるようにされていることを特徴
    とする請求項8に記載のシート給送装置。
  10. 【請求項10】 上記の後端部離間手段がシート搬送路
    の下側に配置されたソレノイドと該ソレノイドに連結さ
    れて往復動しシートを下面側から押上げる押上げ部材と
    により構成されていることを特徴とする請求項1に記載
    のシート給送装置。
  11. 【請求項11】 上記押上げ部材のシートに対する進入
    方向をシート搬送方向上流側に傾けたことを特徴とする
    請求項10に記載のシート給送装置。
  12. 【請求項12】 上記の後端部離間手段は、シート搬送
    路の下側に設けられたガイド部材上面にシート搬送方向
    に直角方向に延設された欠円断面溝と、シート上面より
    シートを押圧し該溝に押込む円弧状断面の下端部を有す
    る押圧部材とより成ることを特徴とする請求項1に記載
    のシート給送装置。
  13. 【請求項13】 上記の押上げ部材又は押圧部材のシー
    トに摺接する面に減摩手段を施したことを特徴とする請
    求項8,10,12のいずれか1項に記載のシート給送
    装置。
  14. 【請求項14】 上記の後端部離間手段は、シート搬送
    路の上側に設けられた静電的吸着手段であることを特徴
    とする請求項1に記載のシート給送装置。
  15. 【請求項15】 上記の後端部離間手段は、シート搬送
    路の上側に設けられ、吸気ファンにより生ずる負圧によ
    りシートを吸着する吸着手段より成ることを特徴とする
    請求項1に記載のシート給送装置。
  16. 【請求項16】 上記後端部離間手段は、シート搬送路
    の下側に設けられ上向きに空気を吹出すエアノズルより
    成ることを特徴とする請求項1に記載のシート給送装
    置。
  17. 【請求項17】 上記の後端部離間手段を作動させシー
    ト間隔を最小限に保ち連続給紙する紙間レス給送モード
    と、上記の後端部離間手段を作動させず、比較的広いシ
    ート間隔で連続給紙する通常給送モードを任意に選択す
    ることを可能としたことを特徴とする請求項1に記載の
    シート給送装置。
  18. 【請求項18】 後行シートの給送開始命令が先行シー
    トの給送動作に対して一定時間以上経過してから送付さ
    れた場合には、自動的に通常給送モードが選択されるこ
    とを特徴とする請求項17に記載のシート給送装置。
  19. 【請求項19】 選択的に切換可能な複数の排紙経路又
    は給紙経路を有し、先行シートと後行シートとが同一の
    排紙経路または同一の給紙経路を搬送されるよう指定さ
    れていないとき、自動的に通常給送モードが選択される
    ことを特徴とする請求項17に記載のシート給送装置。
  20. 【請求項20】 上記のシート検出手段の上流に搬送速
    度の制御可能なタイミングローラを備え、先行シートの
    給送動作に対して後行シートの給送開始命令が送付され
    たタイミングに応じて上記タイミングローラにより後行
    シートの搬送速度を変化させることを特徴とする請求項
    1に記載のシート給送装置。
  21. 【請求項21】 上記のシート検出手段の上流に搬送速
    度を段階的に選択可能なタイミングローラを備え、先行
    シートの給送動作に対して、後行シートの給送開始命令
    が送られるタイミングに応じて、上記タイミングローラ
    により後行シートの搬送速度を特定の速度に選択してい
    る期間を変化させることを特徴する請求項1に記載のシ
    ート給送装置。
  22. 【請求項22】 後端部離間手段が作動途中の状態でジ
    ャムを検知した際、搬送動作が中断した場合も、上記後
    端部離間手段が非作動状態となる迄、該後端部離間手段
    の動作を継続するよう制御されることを特徴とする請求
    項1に記載のシート給送装置。
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