JP3219796B2 - バイポーラ型半導体装置の製造方法 - Google Patents

バイポーラ型半導体装置の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜ベース層を用いた
バイポーラ型半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体薄膜形成技術の進歩により、高濃
度に不純物をドープした超薄膜のベース層を用いて高速
のバイポーラトランジスタが得られることが報告されて
いる。とくにSi系バイポーラトランジスタの場合、ベ
ース層に0.05μm 程度の薄いシリコン・ゲルマニウ
ム(SiGe)合金膜を用いて、極めて動作速度の速い
ヘテロ接合バイポーラトランジスタが得られることが報
告されている。これらの超薄膜ベース層を用いた場合、
ベース電極の取出しが問題になる。ベース層,エミッタ
層を連続的にエピタキシャル成長させた後、ベース層を
露出させる場合に、薄いベース層を残してエミッタ層を
エッチング加工することが制御性の点で困難だからであ
る。
【0003】この問題を解決する一つの方法として、次
のような方法が提案されている。ベース層を成長させた
後、エミッタ形成領域に窒化膜マスクを形成した状態で
その周囲に外部ベース層を形成する。その後窒化膜マス
クを除去して高濃度に不純物をドープした多結晶シリコ
ンを堆積し、この多結晶シリコンからの不純物拡散によ
ってエミッタ層を形成する(特開平2−40923号公
報または特開平2−151031号公報参照)。
【0004】しかしながらこの方法では、エミッタ層は
基本的に拡散により形成されるため、超薄膜により構成
されるベース層厚み(ベース幅)の制御が困難になる。
またベース層表面が一旦外気に晒され、ベース層表面に
対してマスク形成やその除去といった処理が行われるた
めに、良好なpn接合を得ることが難しい。
【0005】これに対して、薄膜ベース層形成前に予め
外部ベース層を形成する方法も提案されている(特開平
2−106937号公報参照)。この方法では、ベース
層とエミッタ層を連続的に成長させることができるた
め、ベース層の膜厚制御も容易であり、またベース・エ
ミッタのpn接合特性も良好なものが得られる。
【0006】しかしながらこの方法では、寄生容量の小
さい外部ベース層を如何に簡便に形成するかが問題にな
る。例えば、外部ベース領域の寄生容量を小さくしよう
とすると、外部ベース形成前に絶縁膜埋込みといった工
程が必要になり、露光プロセスが複雑になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように超薄膜ベ
ース層を用いる従来のバイポーラトランジスタの製造方
法では、良好なエミッタ・ベース接合特性を確保しなが
ら、同時に、寄生容量の小さい外部ベース領域を簡単な
工程で作り込むことができないという問題があった。
【0008】本発明はこの様な事情を考慮してなされた
もので、簡便に寄生容量の小さい外部ベース領域を形成
し、しかも優れたエミッタ・ベース接合特性を得ること
を可能としたバイポーラ型半導体装置の製造方法を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るバイポーラ
型半導体装置の製造方法は、半導体基板上の真性トラン
ジスタ領域に、周囲が絶縁膜で覆われた状態で凸状をな
す第1導電型のコレクタ層を成長させ、次いで全面に低
抵抗のベース引出し層を堆積し、これをコレクタ層の周
囲に埋込んで、かつ前記コレクタ層表面が露出した状態
で表面を平坦化した後、コレクタおよびベース引出し層
上に第2導電型のベース層、続いて第1導電型のエミッ
タ層を連続的に成長させることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の方法によれば、ベース層,エミッタ層
は連続的に膜形成されるため、超薄膜ベース層の厚み制
御も容易であり、またエミッタ・ベース接合特性も良好
なものが得られる。またコレクタ層が凸状をなして形成
されて、その周囲の基板面が絶縁膜で覆われた状態で、
コレクタ層の周囲の外部ベース領域にベース引出し層が
自己整合されて形成される。したがってベース引出し層
の埋込み工程は簡単であり、しかもこのベース引出し層
の下は絶縁膜であるから寄生容量も小さいものとなる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。図1および図2は、本発明の一実施例に係る
Si/SiGeヘテロ接合バイポーラトランジスタの製
造工程である。
【0012】図1(a) に示すように、p型シリコン基板
1にn+ 型サブコレクタ層2を形成した後、全面の熱酸
化膜3を形成する。この熱酸化膜の一部、すなわち真性
トランジスタ領域となる部分をエッチング除去して、露
出した基板上に凸状をなすn型シリコンコレクタ層4を
エピタキシャル成長させ、連続的にノンドープのシリコ
ン層5を薄く成長させる。n型コレクタ層4の成長は、
ジシランガスとアルシンガスを用いたCVD法による。
成長条件は例えば、基板温度630℃、成長容器内のジ
シランガス圧力3×10-2Paとする。n型コレクタ層
4のAs濃度は3×1017/cm3 とする。ノンドープ
(i型)シリコン層5は例えば、15nm程度の厚みであ
って、これは後に形成される外部ベース層とコレクタ間
のpn接合容量を小さくするためのものである。
【0013】その後、ドーパントガスをジボランに切り
替えて、図1(b) に示すように、ベース引出し層として
用いられる高濃度のp+ 型シリコン層60 を、凸状コレ
クタ層4と同程度の厚みに成長させる。成長条件は、ジ
ボラン分圧を3×10-2Paとし、基板温度を830℃
とする。この条件で得られるシリコン層60 は、コレク
タ層5上では単結晶であり、その周囲の酸化膜3上では
多結晶シリコンになる。得られるシリコン層60 の濃度
は、1×1020/cm3 程度とする。
【0014】その後基板を成長装置から取り出し、図1
(c) に示すように、シリコン層60をコレクタ層4の周
囲に埋め込み、コレクタ層4が露出した状態で表面が平
坦化された状態を得る。この構造は、例えばフォトレジ
ストを表面が平坦になるように塗布した後、フォトレジ
ストとシリコンに対するエッチング速度が等しい条件で
ドライエッチングする事により得られる。すなわち、凸
状をなすコレクタ層4に対して、その周囲に低抵抗のp
+ 型多結晶シリコンによるベース引出し層6が自己整合
されて埋込み形成される。
【0015】続いて、基板を再び成長装置に導入して、
水素雰囲気下での加熱処理により表面清浄化処理を行っ
た後、図2(a) に示すように、p+ 型シリコン・ゲルマ
ニウム合金によるベース層7を80nmの厚さに成長さ
せ、続いて連続的にn型シリコンエミッタ層8を500
nmの厚さに成長させる。ベース層7,エミッタ層8の不
純物濃度はそれぞれ、5×1019/cm3 ,1×1018
cm3 とする。
【0016】その後、成長装置から基板を取り出して、
図2(b) に示すように、エミッタ層8をメサ状にエッチ
ング加工し、更にコレクタ取り出し領域をエッチングし
てn+ 型サブコレクタ層2を露出させ、素子表面を酸化
膜9で覆った後、電極コンタクト孔を開けて、エミッタ
電極10,ベース電極11,コレクタ電極12を形成す
る。
【0017】この実施例によれば、p型ベース層7とn
型エミッタ層8が連続的に形成されるから、超薄膜によ
るベース層7の膜厚制御性,すなわちベース幅制御性が
優れており、またp型ベース層7の表面が大気に晒され
ることがなく、良好なエミッタ・ベース接合が得られ
る。またベース引出し層6が、複雑な露光工程を要せ
ず、凸状コレクタ層4の周囲に自己整合的に埋込み形成
される。そしてベース電極11は、薄いp型ベース層7
の下に低抵抗の厚い外部ベース層6があるために、確実
なコンタクトがとれる。ベース引出し層6の下には酸化
膜3が形成されているため、ベース・コレクタ間の寄生
容量も小さいものとなる。この実施例では更にn型コレ
クタ層4の周囲にi型シリコン層5が形成されていて、
これがベース引出し層6とn型コレクタ層4の間に入る
から、これもベース・コレクタ間の寄生容量低減に寄与
している。
【0018】本発明は、上記実施例に限られるものでは
ない。例えば実施例では、n型コレクタ層4の周囲にi
型シリコン層5を形成したが、このi型シリコン層5に
代って絶縁膜を形成してもよい。その場合の図1(c) に
対応する構造を図3に示す。コレクタ層4とその周囲に
埋め込まれるベース引出し層6の間に酸化膜13が形成
されている。この状態は、図1(a) の工程でi型シリコ
ン層5の形成に代って熱酸化を行うことにより得られ
る。コレクタ層4の上面にも酸化膜が形成されるがこれ
は図1(b) (c) で説明した工程で除去されて、コレクタ
層4の側面にのみ残された状態を得ることができる。こ
の様にすれば、ベース・コレクタ間の寄生容量を一層小
さいものとすることができる。
【0019】また、i型シリコン層5やこれに代る酸化
膜13の形成を省略してもよい。これでも、ベース引出
し層6と基板1の間に酸化膜3が設けられていることに
よって、寄生容量の低減効果は十分に大きい。
【0020】更に実施例では、ベース層にシリコン・ゲ
ルマニウム合金を用いたヘテロ接合バイポーラトランジ
スタを説明したが、例えばシリコンのみを用いたホモ整
合バイポーラトランジスタにも同様に本発明を適用する
ことができる。
【0021】また実施例では、エミッタ・トップのバイ
ポーラトランジスタを説明したが、コレクタ・トップの
バイポーラトランジスタにも同様にして本発明を適用す
ることができる。更に、ベース引出し層として、半導体
でなく導電体を用いる等、本発明はその趣旨を逸脱しな
い範囲で種々変形して実施することができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、薄
膜ベース構造のバイポーラトランジスタについて、外部
ベース領域に簡便な工程でかつ寄生容量の小さい状態で
ベース引出し層を自己整合的に形成することができ、し
かも優れたエミッタ・ベース接合特性を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるバイポーラトランジス
タの製造工程を示す断面図。
【図2】同実施例の製造工程を示す断面図。
【図3】他の実施例の図1(c) に対応する断面図。
【符号の説明】
1…p型シリコン基板、 2…n+ 型サブコレクタ層、 3…酸化膜、 4…n型コレクタ層、 5…i型シリコン層、 6…p+ 型ベース引出し層、 7…p+ 型ベース層、 8…n型エミッタ層、 9…酸化膜、 10…エミッタ電極、 11…ベース電極、 12…コレクタ電極、 13…酸化膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−55848(JP,A) 特開 昭63−155664(JP,A) 特開 平1−123470(JP,A) 特開 平1−196171(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/33 - 21/331 H01L 21/8222 - 21/8228 H01L 21/8232 H01L 27/06 - 27/06 101 H01L 27/08 - 27/08 101 H01L 27/082 H01L 29/68 - 29/737

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上の真性トランジスタ領域に、
    周囲が絶縁膜で覆われた状態で凸状をなす第1導電型の
    コレクタ層を成長させる工程と、 全面に低抵抗のベース引出し層を堆積し、これを前記コ
    レクタ層の周囲に埋込んで、かつ前記コレクタ表面が露
    出した状態で表面を平坦化する工程と、 前記コレクタおよびベース引出し層上に第2導電型のベ
    ース層、続いて第1導電型のエミッタ層を連続的に成長
    させる工程と、 を備えたことを特徴とするバイポーラ型半導体装置の製
    造方法。
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