JP3219210B2 - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP3219210B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題(図4及び図5) 課題を解決するための手段(図1及び図2) 作用(図1及び図2) 実施例 (1)実施例の構成(図1〜図3) (2)実施例の動作 (3)実施例の効果 (4)他の実施例 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は撮像装置に関し、特にシ
ヤツタ速度を切り換え得るようになされた撮像装置に適
用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、テレビジョンカメラ等の撮像装置
においては、シヤツタ速度を切り換えてフリツカを有効
に回避し得るようになされたものが提案されている(特
開昭63-207286号公報)。
【0004】すなわちフリツカにおいては、フイールド
周波数と商用電源の周波数とが近接して相違することに
より、この2つの周波数差でビデオ信号の信号レベルが
変動して発生する。従つて、商用電源の周波数が50〔H
z〕の地域では、シヤツタ速度を1/100 〔秒〕に切り換
えることにより、フリツカを未然に防止することができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで撮像素子にお
いては、シヤツタ速度を1/100 〔秒〕に切り換えると、
その分電荷蓄積時間が短くなり、撮像画像の明るさが低
下する。従つて、不必要にシヤツタ速度を切り換える
と、撮像画像の画質が劣化する。
【0006】このため従来の撮像装置においては、通
常、シヤツタ速度を1/60〔秒〕に設定し、カメラマンが
ビユーフアインダを覗いてフリツカを発見すると、手動
でシヤツタ速度を切り換えるようになされていた。
【0007】ところが実際上、フリツカが起こるのは、
蛍光灯の明かりで撮像している場合に限られ、ビユーフ
アインダを覗いただけでは判断し得ない程度の軽度のフ
リツカもある。また、カメラマンが誤操作する場合もあ
り、このような場合シヤツタ速度の切り換えを怠つた結
果、結局フリツカの発生を防止し得ない問題があつた。
【0008】この問題を解決する1つの方法として、特
願平3-274689号に提案したように、映像信号の信号レベ
ルをフイールド単位で検出し、その変化パターンに基づ
いて、フリツカの有無を検出する方法が考えられる。
【0009】すなわち周波数50〔Hz〕の商用電源で蛍光
灯を駆動すると、蛍光灯においては周波数 100〔Hz〕で
点滅を繰り返すことにより、図4に示すように照度が変
化する。この場合、照度L(t)においては、次式
【数1】 で表すことができる。ここでfP は商用電源の周波数、
aは定数を表す。
【0010】従つて撮像素子が1/60〔秒〕のシヤツタ速
度(すなわち通常の動作状態でなる)で動作していると
き、撮像素子においては、斜線で示す領域の面積に相当
する電荷が蓄積されることになる。
【0011】すなわち撮像素子においては、次式
【数2】 で示すように、(1)式を1/60〔秒〕間隔で積分した値
S(t)に比例する電荷が順次蓄積される。ここで
(2)式の積分結果S(t)においては、6周期で同じ
値が繰り返されることにより、t=1/60、2/60、3/60、
4/60、5/60、6/60とおいて、それぞれ積分結果S(t)
を検出すれば、次式
【数3】
【数4】
【数5】
【数6】
【数7】
【数8】 で表し得、積分結果S(t)においては、図5に示すよ
うに1周期の正弦波上に等間隔でプロツトして表し得る
ことがわかる。
【0012】従つて、映像信号の信号レベルをフイール
ド単位で積分して、連続する6フイールドについて積分
結果の変化パターンを検出すれば、簡易かつ確実にフリ
ツカの有無を判断することができる。
【0013】ところがこの方法の場合、映像信号の信号
レベルを基準にしてフリツカを判断することにより、確
実にフリツカを判断し得る反面、一旦フリツカと判断し
てシヤツタ速度を切り換えた後においては、カメラマン
がシヤツタ速度を切り換えるまで、そのままのシヤツタ
速度に保持される問題がある。
【0014】すなわちこの種のテレビジヨンカメラ1に
おいては、フリツカの発生する場所からフリツカの発生
しない場所に撮影現場が移動する場合がある。この場合
テレビジヨンカメラ1においては、フリツカの発生する
場所のままの状態にシヤツタ速度を保持したのでは、フ
リツカの発生しない場所で不必要に電荷蓄積時間を制限
することになり、その分撮像画像の明るさが低下する。
【0015】この場合自動的に元のシヤツタ速度に復帰
することができれば、その分カメラマンの操作を簡略化
し得、使い勝手を向上し得ると考えられる。またカメラ
マンがシヤツタ速度の切り換えを怠つた場合でも、明る
い撮像画像を得ることができる。
【0016】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、必要な場合にのみシヤツタ速度を切り換てフリツカ
の発生を未然に防止することができる撮像装置を提案し
ようとするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、所定の撮像素子4を介して所望の
被写体を撮像し、映像信号SVを出力する撮像装置1に
おいて、シヤツタ速度を格納するメモリ手段と、撮像結
果に基づいて、撮像素子4のシヤツタ速度をメモリ手段
に格納されたシヤツタ速度からフリツカレスモードのシ
ヤツタ速度の切り換える第1のモード切り換え手段2、
6、10、14と、外来光L1の光量に基づいて、撮像
素子4のシヤツタ速度をフリツカレスモードのシヤツタ
速度からメモリ手段に格納されたシヤツタ速度に切り換
える第2のモード切り換え手段2、14、22、24、
26、28、30、34、36、38、40、42とを
備え、第1のモード切り換え手段2、6、10、14
は、映像信号SVの信号レベルをフイールド単位で検出
し、信号レベル検出結果S3を出力する信号レベル検出
手段6、10と、信号レベル検出結果S3を基準にし
て、信号レベルの変化パターンを検出し、該検出結果に
基づいて、フリツカを判断する第1のフリツカ判断手段
14と、第1のフリツカ判断手段14の判断結果S4に
基づいて、撮像素子4のシヤツタ速度をメモリ手段に格
納されたシヤツタ速度からフリツカレスモードのシヤツ
タ速度に切り換える第1のシヤツタ速度切り換え手段2
とを有し、第2のモード切り換え手段2、14、22、
24、26、28、30、34、36、38、40、4
2は、撮像素子4とは別個に設けられ、外来光L1の光
量を検出して外来光検出結果を出力する外来光検出手段
22と、外来光検出結果を映像信号SVのフイールド単
位で蓄積し、蓄積結果S6を出力する外来光検出結果蓄
積手段26、28、30、34、36、38、40、4
2と、蓄積結果S6を基準にして、光量の変化パターン
を検出し、該検出結果に基づいて、フリツカを判断する
第2のフリツカ判断手段14と、第2のフリツカ判断手
段14の判断結果S4に基づいて、撮像素子4のシヤツ
タ速度をフリツカレスモードのシヤツタ速度からメモリ
手段に格納されたシヤツタ速度に切り換える第2のシヤ
ツタ速度切換手段2とを有するようにする。
【0018】また本発明においては、外来光検出結果蓄
積手段26、28、30、34、36、38、40、4
2は、外来光検出結果をフイールド単位で積分すること
により、外来光検出結果を映像信号SVのフイールド単
位で蓄積するようにする。
【0019】
【0020】
【0021】
【作用】本発明においては、第1のモード切り換え手段
2、6、10、14で、フイールド単位で検出した映像
信号SVの信号レベルを基準にして、信号レベルの変化
パターンを検出し、この検出結果に基づいてフリツカを
判断して撮像素子4のシヤツタ速度をメモリ手段に格納
されたシヤツタ速度からフリツカレスモードのシヤツタ
速度に切り換えれば、撮像結果を基準にして確実にフリ
ツカの発生を検出し得る。これに対して第2のモード切
り換え手段2、14、22、24、26、28、30、
34、36、38、40、42で、外来光L1の光量を
フイールド単位で蓄積し、その蓄積結果S6を基準にし
て、光量の変化パターンを検出し、該検出結果に基づい
てフリツカを判断して撮像素子4のシヤツタ速度をフリ
ツカレスモードのシヤツタ速度からメモリ手段に格納さ
れたシヤツタ速度に切り換えれば、撮像素子4のシヤツ
タ速度がフリツカレスモードのシヤツタ速度に保持され
ている場合でも、フリツカの発生しない状態になれば、
元のシヤツタ速度に切り換えることができる。
【0022】外来光検出結果蓄積手段26、28、3
0、32、34、36、38、40、42は、外来光検
出結果をフイールド単位で積分することにより、外来光
検出結果を映像信号SVのフイールド単位で蓄積するこ
とができるので、映像信号SVに基づいて検出したフリ
ツカと同等の検出精度で外来光に基づくフリツカを確実
に検出することができる。
【0023】さらに第1のモード切り換え手段2、6、
10、14で、フイールド単位で検出した映像信号SV
の信号レベルを基準にして、信号レベルの変化パターン
を検出し、この検出結果に基づいてフリツカを判断して
撮像素子4のシヤツタ速度をメモリ手段に蓄積されたシ
ヤツタ速度からフリツカレスモードのシヤツタ速度に切
り換えれば、撮像結果を基準にして確実にフリツカの発
生を検出し得る。これに対して第2のモード切り換え手
段2、14、22、24、26、28、30、34、3
6、38、40、42で、外来光L1の光量をフイール
ド単位で蓄積し、その蓄積結果S6を基準にして、光量
の変化パターンを検出し、該検出結果に基づいてフリツ
カを判断して撮像素子4のシヤツタ速度をフリツカレス
モードのシヤツタ速度からメモリ手段に蓄積されたシヤ
ツタ速度に切り換えれば、撮像素子4のシヤツタ速度が
フリツカレスモードのシヤツタ速度に保持されている場
合でも、フリツカの発生しない状態になれば、元のシヤ
ツタ速度に切り換えることができる。
【0024】さらに外来光検出結果をフイールド単位で
積分して、外来光検出結果を映像信号SVのフイールド
単位で蓄積すれば、確実にフリツカが発生するか否か判
断することができる。
【0025】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0026】(1)実施例の構成 図1において、1は全体として撮像装置を示し、タイミ
ングジエネレータ(TG)2で生成した基準信号を用い
て撮像素子4を駆動する。撮像素子4は、被写体の撮像
信号S1をアナログデイジタル変換回路(A/D)6に
出力し、ここでデイジタル信号に変換して前処理回路1
0に出力する。
【0027】前処理回路10は、撮像信号S1を加減算
処理することにより、撮像信号S1を色信号S2に変換
して信号処理回路12に出力し、これにより信号処理回
路12を介してビデオ信号SVを出力する。さらに前処
理回路10は、垂直同期信号VDを基準にしてフイール
ド単位で撮像信号の信号レベルを検出し、その信号レベ
ル検出結果S3を制御回路14及び絞り制御回路(図示
せず)に出力する。
【0028】制御回路14は、この信号レベル検出結果
S3に基づいてフリツカの有無を判断し、判断結果に基
づいてタイミングジエネレータ2の動作を切り換え、こ
れにより撮像素子4のシヤツタ速度を切り換える。
【0029】すなわち制御回路14は、シヤツタ速度切
り換えの操作子がオン操作されると、操作子の操作に応
動して撮像素子4のシヤツタ速度を切り換える。これに
対してシヤツタ速度自動設定の操作子16がオン操作さ
れると、図2に示す処理手順を実行してフリツカを防止
する。
【0030】すなわち制御回路14は、ステツプSP1
からステツプSP2に移り、ここで6フイールド分の信
号レベル検出結果S3を取り込む。ここで制御回路14
は、第1フイールド〜第6フイールドの信号レベル検出
結果S31〜S36を所定のメモリ回路に蓄積してテー
ブルを形成した後、ステツプSP3に移る。
【0031】ここで制御回路14は、テーブルに格納し
た6フイールド分の信号レベル検出結果V1〜V6に基
づいて、次式
【数9】 の演算処理を実行して、平均値VM を検出した後、ステ
ツプSP4に移り、平均値VM に最も値の近い信号レベ
ル検出結果V1を検出する(図5)。
【0032】さらに制御回路14は、続いてステツプS
P5に移り、検出された平均値VMに最も近いフイール
ドの信号レベル検出結果V1又はV4を検出し、この信
号レベル検出結果V1又はV4の前後のフイールドの信
号レベル検出結果V2、V3、V5、V6を検出する。
さらに制御回路14は、このようにして得られた信号レ
ベル検出結果V2を、次式
【数10】 とおいて、基準値Δを設定する。
【0033】ここでこの基準値Δが所定値以上のとき、
制御回路14は、信号レベル検出結果V2に次いで平均
値VM に最も近い信号レベル検出結果V4を検出し、こ
の信号レベル検出結果V4以外の信号レベル検出結果V
2、V3、V5、V6を検出する。
【0034】さらに制御回路14は、このうち信号レベ
ル検出結果V2以外の信号レベル検出結果V3、V5、
V6について、次式
【数11】
【数12】
【数13】 の関係式が成立するか否か判断し、ここで(11)〜(1
3)式の関係が成立するとき、フリツカが発生している
と判断する。
【0035】すなわち基準値Δが所定値以上のとき、被
写体の明るさが変化したと判断することができる。とこ
ろがこの場合、撮像装置をパン等した場合や、フラツシ
ユが発光した場合も考えられる。これに対してフリツカ
の場合、被写体の明るさが正弦波状に変化することによ
り、(11)〜(13)式の関係が成立するとき、被写体の
明るさの変化がフリツカによるものと判断し得る。
【0036】これにより制御回路14においては、ステ
ツプSP6においてフリツカが発生しているか否か判断
し、ここで否定結果が得られるとステツプSP2に戻る
のに対し、ここで肯定結果が得られるとタイミングジエ
ネレータ2に制御信号を出力する。
【0037】これにより撮像装置1は、シヤツタ速度を
1/100 〔秒〕に切り換え、かくしてシヤツタ速度の切り
換えを怠つた場合でも、フリツカを未然に防止すること
ができる(以下このシヤツタ速度をフリツカレスモード
のシヤツタ速度と呼ぶ)。従つて、その分撮像装置1の
使い勝手を向上することができる。
【0038】このようにしてシヤツタ速度をフリツカレ
スモードのシヤツタ速度に切り換えると、制御回路14
は、ステツプSP7に移り、別途外来光L1を検出して
フリツカが発生し得ない状態になつたか否か判断する。
【0039】すなわち撮像装置1においては、フオトト
ランジスタ22で外来光L1を別途受光し得るようにな
され、その受光結果をコレクタ抵抗24側からスイツチ
回路26に出力する。ここでスイツチ回路26は、受光
結果を、演算増幅回路28及び積分コンデンサ30で構
成された積分回路に出力する。
【0040】シグナルジエネレータ(SG)32は、制
御回路14から出力される制御信号で動作を切り換え、
制御回路14がステツプSP7に移ると、タイミングジ
エネレータ(TG)34を介して、積分回路及びサンプ
リングホールド回路(S/H)40にタイミングパルス
PL1及びPL2を出力する。このタイミングパルスP
L1及びPL2は、垂直同期信号に同期して相補的に信
号レベルが立ち上がり、積分回路においては、反転増幅
回路36を介してタイミングパルスPL1をスイツチ回
路26に出力し、これにより垂直同期信号の立ち上がり
でスイツチ回路26をオフ状態に切り換える。
【0041】さらに積分回路においては、積分コンデン
サ30の端子間にスイツチ回路38を接続し、スイツチ
回路38は、タイミングパルスPL1に基づいてオンオ
フ動作を繰り返すことにより、スイツチ回路26がオン
状態に保持されている期間の間、オフ状態に保持され、
積分回路を動作状態に立ち上げる。これにより撮像装置
1においては、外来光L1の光量をフイールド単位で積
分し、積分結果をサンプルホールド回路40でサンプル
ホールドする。
【0042】これにより図3に示すように、外来光の光
量が100 〔Hz〕の周期で脈動しているとき(図3
(A))、積分回路においては、タイミングパルスPL
1(図3(B))に同期して異なる積分結果S5(図3
(C))が蓄積され、この積分結果S5がタイミングパ
ルスPL2(図3(D))の立ち上がりでサンプルホー
ルド回路40にサンプルホールドされる。
【0043】制御回路14は、アナログデイジタル変換
回路(A/D)42を介して、このサンプルホールド結
果S6(図3(E))を入力することにより、外来光L
1の光量をフイールド単位で積分し、その積分結果を入
力する。
【0044】すなわち制御回路14においては、ステツ
プSP7においてシグナルジエネレータ32に制御信号
を出力して積分回路の動作を立ち上げた後、続いてステ
ツプSP8に移り、ここでフイールド単位で外来光L1
の光量を積分し、続くステツプSP9で積分結果をサン
プルホールドする。さらに制御回路14は、続くステツ
プSP10で、連続する6フイールド分の積分結果を入
力した後、続いてステツプSP11に移り、(9)式に
ついて上述したと同様の演算処理を実行して平均値を検
出する。
【0045】すなわち外来光L1の光量をフイールド単
位で積分したことにより、ステツプSP2〜ステツプS
P5において撮像信号S1の信号レベルについてフリツ
カを検出した場合と同様にしてフリツカが発生する状態
か否か判断することができる。このため制御回路14に
おいては、続くステツプSP12で平均値近傍の積分結
果を検出した後、ステツプSP13でステツプSP5と
同様に、積分結果の変化パターンに基づいてフリツカが
発生する状態か否か判断する。
【0046】ここで制御回路14は、フリツカの発生す
る状態と判断した場合、ステツプSP10に戻つて処理
手順を繰り返すのに対し、ここでフリツカの発生しない
状態と判断した場合、続くステツプSP14に移り、撮
像素子4のシヤツタ速度をメモリ回路に格納したシヤツ
タ速度(この場合1/60〔秒〕のシヤツタ速度でなる)に
切り換える。
【0047】これにより撮像装置1においては、いちい
ちシヤツタ速度を切り換えることなく、フリツカの発生
する場合だけ確実にフリツカレスモードのシヤツタ速度
に設定し得、必要な場合にのみシヤツタ速度を切り換え
てフリツカの発生を未然に防止することができる。かく
して制御回路14においては、ステツプSP14におい
てシヤツタ速度を切り換えると、続いてステツプSP2
に戻り、処理手順を繰り返す。
【0048】(2)実施例の動作 以上の構成において、撮像素子4から出力される撮像信
号S1は、アナログデイジタル変換回路6でデイジタル
信号に変換された後、前処理回路10で色信号に変換さ
れ、信号処理回路12でビデオ信号SVに変換される。
【0049】このとき撮像信号S1は、前処理回路10
でフイールド単位で信号レベルが検出され、その信号レ
ベル検出結果S3が制御回路14に出力される。これに
より当該制御回路14において、連続する6フイールド
分の信号レベル検出結果S3が取り込まれ、その平均値
M が得られ、この平均値VM に最も近い値の信号レベ
ル検出結果が選択される。
【0050】さらに選択された信号レベル検出結果に続
く信号レベル検出結果について、平均値VM からの差Δ
が得られ、他の信号レベル検出結果との比較結果によ
り、撮像信号S1の信号レベルの変動がフリツカによる
ものか否か判断される。これにより当該撮像装置1にお
いては、この変化のパターンがフリツカによるものの場
合、シヤツタ速度を1/100 〔秒〕に切り換え、シヤツタ
速度の切り換えを怠つた場合でも、確実にフリツカを防
止することができる。
【0051】さらにシヤツタ速度がフリツカレスモード
のシヤツタ速度に切り換わると、撮像装置1において
は、フオトトランジスタ22で検出した外来光L1の光
量を積分回路でフイールド単位で積分し、その積分結果
をサンプルホールド回路40、アナログデイジタル変換
回路42を介して制御回路14に取り込む。
【0052】これにより制御回路14において、同様に
連続する6フイールドの積分結果について、積分結果の
変化パターンが検出され、これによりフリツカの発生す
る状態の場合、積分動作を続けるのに対し、フリツカの
発生しない状態の場合、メモリ回路に蓄積した元のシヤ
ツタ速度に切り換わる。
【0053】(3)実施例の効果 以上の構成によれば、撮像信号について、連続する6フ
イールドの信号レベルを検出し、検出結果に基づいて、
信号レベルの変化パターンを検出することにより、フリ
ツカを確実に検出し得る。このとき別途外来光の光量を
フイールド単位で検出し、連続する6フイールドについ
てその変化パターンを検出することにより、フリツカの
発生しない状態を確実に検出し得、検出結果に基づいて
元のシヤツタ速度に切り換えることにより、フリツカの
発生する状態の場合だけ確実にフリツカレスモードのシ
ヤツタ速度に設定して、フリツカの発生を未然に防止す
ることができる。
【0054】(4)他の実施例 なお上述の実施例においては、撮像信号の信号レベルの
変化パターンに基づいてフリツカの有無を判断する場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、ビデオ信号
の信号レベルの変化パターンに基づいて判断する場合、
さらには各色信号の信号レベルの変化パターンに基づい
て判断する場合等、映像信号の信号レベルを基準にして
フリツカの有無を判断する場合に広く適用することがで
きる。
【0055】さらに上述の実施例においては、フイール
ド周波数が60〔Hz〕の撮像装置に本発明を適用した場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばPA
L方式のテレビジヨンカメラのように、フイールド周波
数が50〔Hz〕の撮像装置にも広く適用することができ
る。因に、この場合商用電源の周波数が60〔Hz〕の場合
に、フリツカが発生する。
【0056】さらに上述の実施例においては、外来光の
光量検出結果に基づいてシヤツタ速度を元のシヤツタ速
度に戻す場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、単に警告を発生するようにしてもよい。
【0057】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、第1のモ
ード切り換え手段でフイールド単位で検出した映像信号
の信号レベルを基準にして信号レベルの変化パターンを
検出し、この検出結果に基づいてフリツカを判断して撮
像素子のシヤツタ速度をメモリ手段に格納されたシヤツ
タ速度からフリツカレスモードのシヤツタ速度に切り換
えれば、撮像結果を基準にして確実にフリツカの発生を
検出し得、これに対して第2のモード切り換え手段で、
外来光の光量をフイールド単位で蓄積し、その蓄積結果
を基準にして光量の変化パターンを検出し、該検出結果
に基づいてフリツカを判断して撮像素子のシヤツタ速度
をフリツカレスモードのシヤツタ速度からメモリ手段に
格納されたシヤツタ速度に切り換えれば、撮像素子のシ
ヤツタ速度がフリツカレスモードのシヤツタ速度に保持
されている場合でも、フリツカの発生しない状態になれ
ば、元のシヤツタ速度に切り換えることができ、かくし
て必要な場合にのみシヤツタ速度を切り換えてフリツカ
の発生を未然に防止し得る撮像装置を実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による撮像装置を示すブロツ
ク図である。
【図2】その動作の説明に供するフローチヤートであ
る。
【図3】その動作の説明に供する信号波形図である。
【図4】フリツカの説明に供する信号波形図である。
【図5】フリツカの検出原理の説明に供する略線図であ
る。
【符号の説明】
1……撮像装置、2……タイミングジエネレータ、4…
…撮像素子、14……制御回路、22……フオトトラン
ジスタ、28……演算増幅回路、30……積分コンデン
サ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−214382(JP,A) 特開 平1−204578(JP,A) 特開 昭63−308484(JP,A) 特開 平4−373365(JP,A) 特開 平5−91373(JP,A) 実開 平4−71076(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/335

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の撮像素子を介して所望の被写体を撮
    像し、映像信号を出力する撮像装置において、 シヤツタ速度を格納するメモリ手段と、 撮像結果に基づいて、上記撮像素子のシヤツタ速度を上
    記メモリ手段に格納されたシヤツタ速度からフリツカレ
    スモードのシヤツタ速度の切り換える第1のモード切り
    換え手段と、 外来光の光量に基づいて、上記撮像素子のシヤツタ速度
    を上記フリツカレスモードのシヤツタ速度から上記メモ
    リ手段に格納されたシヤツタ速度に切り換える第2のモ
    ード切り換え手段とを具え、 第1のモード切り換え手段は、 上記映像信号の信号レベルをフイールド単位で検出し、
    信号レベル検出結果を出力する信号レベル検出手段と、 上記信号レベル検出結果を基準にして、上記信号レベル
    の変化パターンを検出し、該検出結果に基づいて、フリ
    ツカを判断する第1のフリツカ判断手段と、 上記第1のフリツカ判断手段の判断結果に基づいて、上
    記撮像素子のシヤツタ速度を上記メモリ手段に格納され
    たシヤツタ速度から上記フリツカレスモードのシヤツタ
    速度に切り換える第1のシヤツタ速度切り換え手段と、 上記第2のモード切り換え手段は、上記撮像素子とは別個に設けられ、上記 外来光の光量を
    検出して外来光検出結果を出力する外来光検出手段と、 上記外来光検出結果を上記映像信号のフイールド単位で
    蓄積し、蓄積結果を出力する外来光検出結果蓄積手段
    と、 上記蓄積結果を基準にして、上記光量の変化パターンを
    検出し、該検出結果に基づいて、フリツカを判断する
    2のフリツカ判断手段と、 上記第2のフリツカ判断手段の判断結果に基づいて、上
    記撮像素子のシヤツタ速度を上記フリツカレスモードの
    シヤツタ速度から上記メモリ手段に格納されたシヤツタ
    速度に切り換える第2のシヤツタ速度切換手段とを有す
    ることを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】上記外来光検出結果蓄積手段は、 上記外来光検出結果を上記フイールド単位で積分するこ
    とにより、上記外来光検出結果を上記映像信号の上記
    イールド単位で蓄積することを特徴とする請求項1に記
    載の撮像装置。
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