JP3218645B2 - 接続部をもつホースの製造方法 - Google Patents

接続部をもつホースの製造方法

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JP3218645B2
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  • Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パイプとホースを樹脂
製被覆部で一体的に結合した構成の接続部をもつホース
の製造方法に関するものである。本発明は、自動車のラ
ジエータホースなどの分岐ホースの製造に利用できる。
【0002】
【従来の技術】従来、ホースの接続構造として、例えば
特開昭62−233591号公報等に開示されたものが
知られている。この接続構造は図9に示すように、3方
向に分岐する分岐パイプ100と、分岐パイプ100の
それぞれの分岐筒に挿着されたホース201、202、
203と、ホースと分岐パイプの結合部分を覆う樹脂製
被覆部300とから構成されている。
【0003】このホース接続構造を形成するには、分岐
パイプ100の分岐筒をそれぞれホース201〜203
に挿入する。その後ホースが装着された分岐パイプ(以
下、インサートという)を図10に示すように金型内に
配置し、それぞれの分岐筒端部でホース表面をシールリ
ング401,402,403で押圧してシールして固定
する。そして射出成形により金型400型面とシールリ
ング401〜403およびインサートで形成されたキャ
ビティ500に溶融樹脂を充填し、結合部分及び分岐パ
イプ100中央部分に樹脂製被覆部300を形成する。
このとき樹脂製被覆部300は、0.5%以上の収縮率
で収縮して固化するので、それぞれのホースには射出圧
力とともに縮径の力が作用する。これによりそれぞれの
ホース201〜203は、樹脂製被覆部300と分岐パ
イプ100との間で強く挟持され、高いシール圧力が得
られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記した従来
の製造方法にあっては、弾性体であるホースをシールリ
ングで挟持して保持しているため、射出成形時に射出圧
により金型内のインサートが僅かに(約0.8mm程
度)移動するという現象が生じていた。このようにイン
サートが移動すると、形成された樹脂製被覆部の肉厚が
不均一となったり、バリが発生するという問題が生じ
る。このような不具合を解決するには、インサートの型
内での保持力を強固とする必要がある。
【0005】そこでシールリングによるインサートの保
持力を増大させることが考えられる。このシールリング
は、図2及び図3にも示すように2分割形状とされ、型
締め力によりホースを挟持してシールする構成である。
したがってシールリングの内径を分岐筒に装着されたホ
ースの外径より大幅に小さくすれば、ホースを強固に保
持することができるが、反面シールリングの分割部でホ
ースの噛み込みが発生しホースに傷つきが生じる恐れが
ある。
【0006】一方、特開昭60−241595号公報に
は、分岐パイプ表面から突出するタブを設け、そのタブ
を型面に当接させて保持する方法が開示されている。こ
の方法によればインサートの移動は確実に防止できる
が、タブ端面を樹脂製被覆部で覆うことが困難となりシ
ール性に不安がある。本発明はこのような事情に鑑みて
なされたものであり、シール性を満足し、かつホースの
噛み込みもなくインサートの移動を防止することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の接続部をもつホースの製造方法は、パイプの端部を
ホースに挿入してホースとパイプを結合する結合工程
と、ホースが結合されたパイプを成形型内に配置しホー
スとパイプの結合部分を一体的に被覆する樹脂製被覆部
を形成する成形工程と、よりなる接続部をもつホースの
製造方法において、成形工程では樹脂製被覆部の端部に
相当する位置でホースを全周で把持するシールリングを
成形型型面に保持させて成形材料が漏れるのを防止する
とともに、シールリングに隣接して成形型に保持されホ
ースを周方向で局部的に内径方向へ押圧するチャック部
材でホースを強固に保持するようにしたことを特徴とす
る。
【0008】本発明の特徴は、成形工程においてシール
リングでシールするとともに、チャック部材でホースを
保持するように構成したところにある。したがってシー
ルリングでホースを強固に保持する必要が無いので、ホ
ースの噛み込みが防止される。またチャック部材にはシ
ール性が不要であるため、ホースを周方向で局部的に押
圧して保持することができ、チャック部材によるホース
の噛み込みも無い。
【0009】チャック部材でホースを周方向に局部的に
内径方向へ押圧して保持するには、例えば2分割構造の
チャックリングとし、それぞれにホースを保持する多角
形状の凹部を形成すればよい。このようにすれば多角形
の辺に相当する部分がホースと接線状に接触し、局部的
に押圧することができる。また角に相当する部分に押圧
により移動した余肉部が入り込むため、ホースの噛み込
みが防止される。ただ多角形の辺に相当する部分がチャ
ックリングの分割面に位置するのを避け、角の部分が分
割面に位置するように構成することが望ましい。これに
よりホースの噛み込みが確実に防止される。また凹部は
分割構造のチャックリングに対称的に設けてもよいが、
射出圧の作用する方向に対して後方側に中心をずらした
構成とすることも好ましい。このようにすればインサー
トの移動を一層防止することができる。さらに、チャッ
ク部材及びシールリングのホースに当接する表面は、面
取りされていることが望ましい。
【0010】結合工程及び成形工程は、チャック部材を
用いること以外は従来と同様に行うことができる。また
パイプ、ホース及び樹脂製被覆部の材質は、従来と同様
に各種材料から選択して用いることができる。
【0011】
【発明の作用及び効果】本発明の接続部をもつホースの
製造方法では、シールリングでシール性を付与し、チャ
ック部材で射出圧力に耐え得るように保持している。す
なわちシールリングは、樹脂製被覆部の成形時に溶融樹
脂が漏れるのを防止するだけの力でホースを押圧すれば
よい。したがってシールリングでホースを強く把持する
必要は無く、ホースの噛み込みが防止される。
【0012】一方、チャック部材はシール性に寄与する
必要が無いので、ホースを周方向で局部的に内径側へ押
圧する。したがって押圧により移動した余肉部は、局部
的な押圧部分以外の空間に逃げることができ、噛み込み
無く強い力で押圧することができるのでインサートを強
固に保持することができる。したがって本発明の製造方
法によれば、シール性が満足され、かつホースの噛み込
みもなくインサートの移動を確実に防止することができ
る。これにより樹脂製被覆部の肉厚が均一となり、バリ
の発生も防止することができる。
【0013】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明する。 (実施例1)図1に本実施例に用いた成形型を、インサ
ートとともに示す。インサート10は、ガラス繊維強化
ポリアミドから形成され3方向に分岐する分岐パイプ1
と、結合工程で分岐パイプ1のそれぞれの分岐筒11が
挿入された3本のホース2とから構成されている。分岐
パイプ1は厚肉の中央部12をもち、中央部12から分
岐筒11が3方向へ分岐している。 <結合工程>結合工程では、それぞれの分岐筒11にホ
ース2が挿着される。ここで分岐筒11の外径はホース
2の内径より大きく形成されているので、ホース2は拡
径された状態で分岐筒11表面に挿着され、中央部12
の端面に当接して挿着の軸方向の位置決めがなされる。
また中央部12の3つの端面には、位置決め用の溝13
がそれぞれ形成され、ホース2に形成された図示しない
印を溝13と合わせることにより、分岐筒11の円周方
向の位置決めがなされる。なお分岐筒11の外周表面に
は、円周方向に一周するリング状の突条部14が複数形
成され、ホース2の抜け止めとして機能している。 <成形工程>上記のように形成されたインサート10を
成形型3内に配置する。ここで成形型3は上型と下型か
らなり、図1には下型を示している。この成形型3に
は、分岐筒11の端部が配置される位置に、それぞれシ
ールリング4と、シールリング4の外側に隣接するチャ
ックリング5が保持されている。
【0014】ここでシールリング4は、図2及び図3に
示すように中央で左右対称に分割され、両者が合わせら
れてリング状となるように構成されている。そして両者
が合わせられて形成される中心孔は、大径部40と小径
部41の2段形状の円形をなし、小径部41の内径はイ
ンサート10の分岐筒11に挿着されたホース2の外径
と同一に形成されている。またシールリング4の側面に
は、それぞれ切り欠き部42が形成されている。
【0015】またチャックリング5は、図4及び図5に
示すように中央で左右対称に分割され、両者が合わせら
れてリング状となるように構成されている。そして両者
が合わせられて形成される中心孔50は菱形形状をな
し、分割面にその角部が位置している。この中心孔50
の内接円の直径は、インサート10の分岐筒11に挿着
されたホース2の外径より5%小さくされている。また
中心孔50の内周面は面取りされている。そしてチャッ
クリング5の側面には、それぞれ切り欠き部51が形成
されている。この切り欠き部51はシールリング4の切
り欠き部42と同位置とされ、上型及び下型の一部と係
合して成形型3にシールリング4とチャックリング5が
それぞれ保持されるように構成されている。
【0016】シールリング4は分岐筒11の先端部で拡
径されたホース2の周囲に配置され、小径部41の内周
表面がホース2と液密に接してシールされる。なお小径
部41の内径はホース2の拡径部の外径と同一であるの
で、シールリング4の分割面どうしの間にホース2が噛
み込まれるような不具合が無く、ホース2の傷付きが防
止されている。そして大径部40が中央部12側に向か
い、成形型3の型面に連続して型面の一部を構成してい
る。
【0017】チャックリング5はシールリング4の軸方
向外側に接して配置され、型締めの力により中心孔50
内に分岐筒11に挿着され拡径されたホース2が挟持さ
れている。ここで中心孔50の内接円の直径は拡径され
たホース2の外径より小さいため、図6に示すように中
心孔50の4つの辺部52がホース2を押圧して強固に
保持する。この押圧により移動した余肉部が4つの角部
53内に入るため、分割面の間にホース2が噛み込まれ
るのが防止されている。これによりインサート10が成
形型3内に保持固定される。このとき成形型3の型面3
0、ホース2の端部、分岐パイプ1の中央部12及びシ
ールリング4の大径部40で囲まれた空間にキャビティ
31が形成されている。
【0018】そしてゲート32から溶融樹脂がキャビテ
ィ31内へ射出される。このとき射出圧がインサート1
0に作用するが、チャックリング5が強固にインサート
10を保持しているため、インサート10の移動が防止
されている。したがってシールリング4とインサート1
0とが相対移動することもない。これによりシールリン
グ4がホース2と密接してシールしているのでバリの発
生が防止される。また得られる樹脂製被覆部は、全体が
均一な肉厚となる。
【0019】キャビティ31内に射出された溶融樹脂
は、射出圧力及び冷却による収縮でホース2を強く押圧
し、分岐筒11に圧接する。したがって樹脂製被覆部の
肉厚が均一で、バリが無く、ホース2が分岐パイプ1に
強く締結された分岐ホースが容易に製造できる。なお、
本実施例ではチャックリング5の中心孔50は菱形形状
であったが、図7に示すように六角形状などの多角形と
することもできる。ただ菱形の場合と同様に、辺部が分
割面に位置すると噛み込みが発生する恐れがあるので、
分割面には角部が位置するように構成する必要がある。 (実施例2)本実施例は、チャックリング5の形状が異
なること以外は実施例1と同様である。すなわち図8に
示すように、本実施例では中心孔50の中心がホース2
の軸中心から約0.5mmずれて形成されている(図8
では誇張して描かれている)。したがって成形型3に配
置したとき、ホース2の押圧力が4つの辺部で異なるこ
ととなりインサート10は射出前に移動した状態とな
る。この移動の方向を射出時の移動の方向と逆方向とな
るように調整すれば、実施例1に比べて一層インサート
10の移動量を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例においてインサートを成形型
に配置した状態を示す説明断面図である。
【図2】実施例で用いたシールリングの平面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】本発明の一実施例で用いたチャックリングの平
面図である。
【図5】図4のB−B断面図である。
【図6】チャックリングがホースを挟持した状態を示す
説明図である。
【図7】チャックリングの他の態様を示す平面図であ
る。
【図8】実施例2で用いたチャックリングの平面図であ
る。
【図9】従来の分岐ホースの断面図である。
【図10】従来の製造方法の説明断面図である。
【符号の説明】
1:分岐パイプ 2:ホース
3:成形型 4:シールリング 5:チャックリング(チ
ャック部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 65/00 - 65/82 B29C 33/12 - 33/14 B29C 45/14 B29D 23/00 F16L 41/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプの端部をホースに挿入して該ホー
    スと該パイプを結合する結合工程と、該ホースが結合さ
    れた該パイプを成形型内に配置し該ホースと該パイプの
    結合部分を一体的に被覆する樹脂製被覆部を形成する成
    形工程と、よりなる接続部をもつホースの製造方法にお
    いて、 前記成形工程では前記樹脂製被覆部の端部に相当する位
    置で前記ホースを全周で把持するシールリングを前記成
    形型型面に保持させて成形材料が漏れるのを防止すると
    ともに、該シールリングに隣接して該成形型に保持され
    該ホースを周方向で局部的に内径方向へ押圧するチャッ
    ク部材で該ホースを強固に保持するようにしたことを特
    徴とする接続部をもつホースの製造方法。
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WO1995023058A1 (de) * 1994-02-23 1995-08-31 Phoenix Aktiengesellschaft Vorrichtung und verfahren zum umspritzen eines rohres oder rohrförmigen verbundkörpers mit gummi oder kunststoff
CN114523678B (zh) * 2022-04-24 2022-07-26 杭州日设机器有限公司 一种胶管接头半自动铆压机及其操作方法

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