JP3095152B2 - 接続部をもつホースの製造方法 - Google Patents

接続部をもつホースの製造方法

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JP3095152B2
JP3095152B2 JP26506691A JP26506691A JP3095152B2 JP 3095152 B2 JP3095152 B2 JP 3095152B2 JP 26506691 A JP26506691 A JP 26506691A JP 26506691 A JP26506691 A JP 26506691A JP 3095152 B2 JP3095152 B2 JP 3095152B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パイプとホースを樹脂
製被覆部で一体的に結合した構成の接続部をもつホース
の製造方法に関するものである。本発明は、自動車のラ
ジエータホースなどの分岐ホースの製造に利用できる。
【0002】
【従来の技術】従来、ホースの接続構造として、例えば
特開昭62−233591号公報等に開示されたものが
知られている。この接続構造は図5に示すように、3方
向に分岐する分岐パイプ100と、分岐パイプ100の
それぞれの分岐筒に挿着されたホース201、202、
203と、ホースと分岐パイプの結合部分を覆う樹脂製
被覆部300とから構成されている。
【0003】このホース接続構造を形成するには、分岐
パイプ100の分岐筒をそれぞれホース201〜203
に挿入する。その後ホースが装着された分岐パイプ(以
下、インサートという)を図6に示すように金型内に配
置し、それぞれの分岐筒端部でホース表面をシールリン
グ401,402,403で押圧してシールして固定す
る。そして射出成形により金型400型面とシールリン
グ401〜403およびインサートで形成されたキャビ
ティ500に溶融樹脂を充填し、結合部分及び分岐パイ
プ100中央部分に樹脂製被覆部300を形成する。こ
のとき樹脂製被覆部300は、0.5%以上の収縮率で
収縮して固化するので、それぞれのホースには射出圧力
とともに縮径の力が作用する。これによりそれぞれのホ
ース201〜203は、樹脂製被覆部300と分岐パイ
プ100との間で強く挟持され、高いシール圧力が得ら
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記した従来
の製造方法にあっては、弾性体であるホースをシールリ
ングで挟持して保持しているため、射出成形時に射出圧
により金型内のインサートが僅かに(約0.8mm程
度)移動するという現象が生じていた。このようにイン
サートが移動すると、形成された樹脂製被覆部の肉厚が
不均一となったり、バリが発生するという問題が生じ
る。このような不具合を解決するには、インサートの型
内での保持力を強固とする必要がある。
【0005】そこでシールリングによるインサートの保
持力を増大させることが考えられる。このシールリング
は2分割形状とされ、型締め力によりホースを挟持して
シールする構成である。したがってシールリングの内径
を分岐筒に装着されたホースの外径より小さくすれば、
ホースを強固に保持することができるが、反面シールリ
ングの分割部でホースの噛み込みが発生しホースに傷つ
きが生じる恐れがある。
【0006】一方、特開昭60−241595号公報に
は、分岐パイプ表面から突出するタブを設け、そのタブ
を型面に当接させて保持する方法が開示されている。こ
の方法によればインサートの移動は確実に防止できる
が、タブ端面を樹脂製被覆部で覆うことが困難となりシ
ール性に不安がある。本発明はこのような事情に鑑みて
なされたものであり、シール性を満足し、かつホースの
噛み込みもなくインサートの移動を防止することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の接続部をもつホースの製造方法は、パイプの端部を
ホースに挿入してホースとパイプを結合する結合工程
と、ホースが結合されたパイプからなるインサートを分
割型からなる成形型内に配置し型面に保持されたシール
リングでホースを全周で把持させてシールしホースとパ
イプの結合部分を一体的に被覆する樹脂製被覆部を形成
する成形工程と、よりなる接続部をもつホースの製造方
法において、シールリングは成形型の一方の分割型に保
持された第1シール部材と成形型の他方の分割型に保持
された第2シール部材とからなり、第1シール部材と第
2シール部材を合わせたときにリング状となってホース
を把持し、第1シール部材と第2シール部材の合わせ面
はシールリングの中心から第2シール部材側へずれて形
成され、成形工程では第1シール部材にホースを保持し
た後第2シール部材を合わせるようにしたことを特徴と
する。
【0008】本発明の特徴は、シールリングの構成にあ
る。このシールリングは第1シール部材と第2シール部
材から構成され、両者が合わせ面で合わせられたときに
リング状となってホースを把持し、以て成形材料がシー
ルリングとホースの間から漏れるのを防止するととも
に、シールリングの一表面が樹脂製被覆部の端面を成形
する。
【0009】ここで本発明では、第1シール部材と第2
シール部材の合わせ面が、シールリングの中心から第2
シール部材側へずれて形成されている。すなわち第1シ
ール部材の方が第2シール部材より深い略半円形状に形
成されている。なお、シールリングの内周形状が円形の
場合、第1シール部材は略C字形状となって合わせ面に
連続する内周面が互いに内側へ向かうため、ホースの挿
着が困難となる場合がある。このような不具合を防止す
るために、合わせ面近傍の第1シール部材の形状は合わ
せ方向に延びる直線形状とするのが望ましい。この場
合、第2シール部材も第1シール部材と滑らかに連続す
る形状とすることが望ましい。例えばシールリングの全
体形状は、平行な一対の直線部分と直線部分を両側で連
結する一対の円弧部分とからなるトラック形状とするこ
とができる。
【0010】そして本発明の製造方法では、成形工程で
先ず第1シール部材にホースを保持し、その後第2シー
ル部材を第1シール部材と合わせてシールする。このと
きホースは円周の大部分が第1シール部材内に位置し、
第2シール部材で蓋をする状態となるため噛み込みが生
じにくい。なお、第1シール部材と第2シール部材は、
型面に直接形成してもよいが、別に形成したものを着脱
自在に型面に保持する構成とすれば形状の選択の自由度
が向上し好ましい。
【0011】結合工程及び成形工程は、シールリングの
構造が異なること以外は従来と同様に行うことができ
る。またパイプ、ホース及び樹脂製被覆部の材質は、従
来と同様に各種材料から選択して用いることができる。
【0012】
【発明の作用及び効果】本発明の接続部をもつホースの
製造方法では、シールリングを第1シール部材と第2シ
ール部材から構成し、第1シール部材と第2シール部材
の合わせ面が、シールリングの中心から第2シール部材
側へずれて形成されている。したがって第1シール部材
側に先ずホースを保持すると、ホースは円周の大部分が
第1シール部材内に位置し、第2シール部材で蓋をする
状態となるため噛み込みが生じにくい。また合わせ面近
傍の第1シール部材の形状を直線形状とすれば、第1シ
ール部材の開口が広くなりホース保持時の作業が容易と
なるとともに、ホースの傷つきも防止される。
【0013】したがって本発明の製造方法によれば、シ
ールリングの径を小さくしてもホースの噛み込みが防止
されるので、インサートの移動を確実に防止することが
できる。これにより樹脂製被覆部の肉厚が均一となり、
バリの発生も防止することができる。また樹脂製被覆部
は全面で覆っているので、シール性に対する不安もな
い。
【0014】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明する。図1
に本実施例に用いた成形型を、インサートとともに示
す。インサート10は、ガラス繊維強化ポリアミドから
形成され3方向に分岐する分岐パイプ1と、結合工程で
分岐パイプ1のそれぞれの分岐筒11が挿入された3本
のホース2とから構成されている。分岐パイプ1は厚肉
の中央部12をもち、中央部12から分岐筒11が3方
向へ分岐している。 <結合工程>結合工程では、それぞれの分岐筒11にホ
ース2が挿着される。ここで分岐筒11の外径はホース
2の内径より大きく形成されているので、ホース2は拡
径された状態で分岐筒11表面に挿着され、中央部12
の端面に当接して挿着の軸方向の位置決めがなされる。
また中央部12の3つの端面には、位置決め用の溝13
がそれぞれ形成され、ホース2に形成された図示しない
印を溝13と合わせることにより、分岐筒11の円周方
向の位置決めがなされる。なお分岐筒11の外周表面に
は、円周方向に一周するリング状の突条部14が複数形
成され、ホース2の抜け止めとして機能している。 <成形工程>上記のように形成されたインサート10を
成形型3内に配置する。ここで成形型3は上型と下型か
らなり、図1には下型を示している。この成形型3に
は、分岐筒11の端部が配置される位置に、それぞれシ
ールリング4が保持されている。
【0015】ここでシールリング4は、図2及び図3に
示すように第1シール部材41と第2シール部材42か
ら構成されている。そして第1シール部材41と第2シ
ール部材42の合わせ面40が、シールリング4の中心
から第2シール部材42側へずれて形成されている。す
なわち図4に拡大して示すように、第1シール部材41
の内周面は、半円形状の円弧部41aと、円弧部41a
の端部から第2シール部材42へ向かって直線状に延び
る直線部41bとから構成され、合わせ面40は中心線
Lから第2シール部材42側へ直線部41bの長さは約
小径部42の内径×0.1mmだけずれている。また第
2シール部材42の内周面は、先端部で直線部41bと
滑らかに連続するように曲げられている。そして第1シ
ール部材41と第2シール部材42の合わせ面40の内
周側角部は、面取りされている。
【0016】また第1シール部材41と第2シール部材
42が合わせ面40で合わせられて形成される中心孔
は、大径部43と小径部44の2段形状の略円形をな
し、小径部44の内径はインサート10の分岐筒11に
挿着されたホース2の外径より僅かに小さく形成されて
いる。そして第1シール部材41と第2シール部材42
の端部側面には、それぞれ切り欠き部45が形成されて
いる。この切り欠き部45は上型及び下型の一部とそれ
ぞれ係合して、第1シール部材41と第2シール部材4
2が成形型3に着脱自在に保持されるように構成されて
いる。
【0017】成形工程では、先ず第1シール部材に分岐
筒11の先端部で拡径されたホース2が保持される。こ
のとき直線部41bで規定される第1シール部材41の
開口は、第1シール部材41の最大径であるので、ホー
ス2は容易に挿着することができる。また第1シール部
材41の開口を規定する合わせ面40の角部は面取りさ
れているので、ホース2の傷つきも防止されている。
【0018】そして上型と下型を型締めすることによ
り、第2シール部材42が第1シール部材41と合わせ
られシールリング4を構成する。このときホース2は合
わせ面40と平行方向の幅の最大部分(直径部分)は既
に第1シール部材41内に位置し、第2シール部材42
は蓋を被せるように合わせられるため、合わせ面40へ
のホース2の噛み込みが防止されている。これによりシ
ールリング4の小径部44の内周表面がホース2と接
し、小径部44の内径はホース2の拡径部より僅かに小
さいので、ホース2は縮径された状態で液密にシールさ
れた状態で挟持される。そして大径部43が中央部12
側に向かい、成形型3の型面に連続して型面の一部を構
成している。このとき成形型3の型面30、ホース2の
端部、分岐パイプ1の中央部12及びシールリング4の
大径部43で囲まれた空間にキャビティ31が形成され
ている。
【0019】そしてゲート32から溶融樹脂がキャビテ
ィ31内へ射出される。このとき射出圧がインサート1
0に作用するが、シルリング4が強固にインサート10
を保持しているため、インサート10の移動が防止され
ている。これによりシールリング4がホース2と密接し
てシールしているのでバリの発生が防止される。また得
られる樹脂製被覆部は、全体が均一な肉厚となる。
【0020】キャビティ31内に射出された溶融樹脂
は、射出圧力及び冷却による収縮でホース2を強く押圧
し、分岐筒11に圧接する。したがって樹脂製被覆部の
肉厚が均一で、バリが無く、ホース2が分岐パイプ1に
強く締結された分岐ホースが容易に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例においてインサートを成形型
に配置した状態を示す説明断面図である。
【図2】実施例で用いたシールリングの平面図である。
【図3】図2の断面図である。
【図4】図2の要部拡大説明図である。
【図5】従来の分岐ホースの断面図である。
【図6】従来の製造方法の説明断面図である。
【符号の説明】
1:分岐パイプ 2:ホース
3:成形型 4:シールリング 40:合わせ面
41:第1シール部材 42:第2シール部材 41a:円弧部
41b:直線部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // B29L 31:24 (56)参考文献 特開 昭64−71736(JP,A) 特開 平4−316784(JP,A) 特開 平5−96629(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29D 23/00 B29C 45/14 B29C 45/26 F16L 41/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプの端部をホースに挿入して該ホー
    スと該パイプを結合する結合工程と、該ホースが結合さ
    れた該パイプからなるインサートを分割型からなる成形
    型内に配置し型面に保持されたシールリングで該ホース
    を全周で把持させてシールし該ホースと該パイプの結合
    部分を一体的に被覆する樹脂製被覆部を形成する成形工
    程と、よりなる接続部をもつホースの製造方法におい
    て、 前記シールリングは前記成形型の一方の分割型に保持さ
    れた第1シール部材と該成形型の他方の分割型に保持さ
    れた第2シール部材とからなり、該第1シール部材と該
    第2シール部材を合わせたときにリング状となって前記
    ホースを把持し、該第1シール部材と該第2シール部材
    の合わせ面は該シールリングの中心から該第2シール部
    材側へずれて形成され、前記成形工程では該第1シール
    部材に該ホースを保持した後該第2シール部材を合わせ
    るようにしたことを特徴とする接続部をもつホースの製
    造方法。
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