JP3217895B2 - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JP3217895B2
JP3217895B2 JP11314493A JP11314493A JP3217895B2 JP 3217895 B2 JP3217895 B2 JP 3217895B2 JP 11314493 A JP11314493 A JP 11314493A JP 11314493 A JP11314493 A JP 11314493A JP 3217895 B2 JP3217895 B2 JP 3217895B2
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧シリンダのピスト
ンロッドなどアクチュエータのストローク位置を高精度
で検出する装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧シリンダのピストンロッドなどのス
トローク位置を検出するために、ピストンロッド表面の
軸方向に一定のピッチ間隔で弱磁性部を配設した磁気ス
ケールを構成し、シリンダ側に取り付けた磁気センサの
検出信号がピストンロッドの変位によって正弦波形で変
化することを利用して、変位の増分値から分解能の高い
位置検出を行う相対位置検出型のものが知られており、
本願出願人も特開平4−136713号公報に高精度の
測定が行えるものを提案している。
【0003】この装置は、ピストンロッドの移動により
磁気スケールの1ピッチについて一周期となる正弦波で
変化する一対の磁気センサを、互いに90度の位相差を
もって出力するようにピストンロッドの軸方向にセット
するのであるが、2つのセンサ信号は、絶えず一定の振
幅レベル又は振央レベル(振幅レベルの中心値)をもつ
とは限らず、これらは磁気センサを構成する磁気抵抗素
子の特性のばらつき、ピストンロッドの弱磁性部深さの
ばらつき、又は温度変化などによって、振幅レベルや振
央レベルがピッチ毎に変化することがあり、これらを正
確に補正しない限り、ストローク位置の精度を向上させ
ることができない。
【0004】このため、磁気センサ信号の各ピッチごと
のピーク値(振幅レベルの最大又は最小値)をピストン
ロッドの全ストロークにわたって格納・更新し、これら
のデータに基づいてセンサ信号の振幅レベルを同一化す
る補正及び振央レベルの調整を行うことで、磁気スケー
ルの加工精度等によってピッチ毎にセンサ信号が変動し
たり、磁気スケールに経時的な変化や温度変化による変
動が生じても、常に精度の高い位置検出を安定して行っ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の装置
では、位置検出のために絶対位置(例えば原点)の設定
を行う必要があり、ピストンロッドの端部にリミットス
イッチ等のセンサを取り付けておき、このリミットスイ
ッチがONになるまでピストンロッドをストロークさせ
ることで原点リセットのための信号を発生させたり、ピ
ストンロッドを最収縮位置(最も縮んだ位置)や最伸長
位置(最も伸びた位置)までストロークさせて原点設定
(絶対位置の設定)を行っている。
【0006】しかしながら、上記従来の装置では使用開
始時(電源再度立ち上げ時)にピストンロッドをリミッ
トスイッチがONになる位置までストロークさせたり、
最収縮位置又は最伸長位置までストロークさせることは
装置の起動時間を増大させる原因となり、特にストロー
クの長いピストンロッドの場合(例えば、ストロークが
数メートルに及ぶ場合)には原点設定までの時間が煩わ
しいことがある。
【0007】また、この原点設定のためにピストンロッ
ドを最収縮位置又は最伸長位置へストロークさせること
は、ピストンロッドに連結された機構に大きな変位を与
えることになり、連結された機構によっては使用開始の
たびに大幅な変位を与えると不都合が生じる場合があっ
た。
【0008】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、極めて少ないストロークで絶対位置の設定
が可能な位置検出装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1におい
て、移動方向に所定のピッチで深さM2の弱磁性部を配
設した磁気スケール21と、磁気スケール21のピッチ
に対応して90度の位相差をもった2相の正弦波を出力
する一対の磁気センサ22と、前記磁気スケール21の
ピッチ毎の各センサ出力のピーク値をそれぞれ更新・格
納する手段23と、各ピーク値から各ピッチ毎の振央レ
ベルを演算する手段24と、前記振央レベルとセンサ出
力の比較結果に基づいて粗位置を演算する手段25と、
前記ピーク値と振央レベルからセンサ出力の正規化係数
を演算する手段26と、この正規化係数に基づいてセン
サ出力を補正する手段27と、2相の補正された正規化
信号を用いて三角関数逆演算により精位置を演算する手
段28と、粗位置と精位置とを合算した値を位置データ
として演算する手段29とを備えた位置検出装置におい
て、前記弱磁性部のうち磁気スケール21の所定の基準
位置に対応する弱磁性部を所定の間隔かつ所定の深さM
1で形成した基準点と、前記振央レベルと前記磁気セン
サ22の一方の相のセンサ出力とから振幅レベルを演算
する手段30と、この振幅レベルと前記振央レベルから
基準点を検出する手段31と、これら基準点の検出時に
前記位置データ演算手段29で演算された位置データを
メモリ33にそれぞれ格納する手段32と、このメモリ
33に格納された値から前記隣接する任意の基準点間隔
を演算する手段34と、この基準点間隔の符号で区分け
された領域で前記基準点間隔の絶対値に基づいてアドレ
スを演算する手段35と、このアドレスが指し示すメモ
リ37に格納される絶対位置データで、前記2つ目の基
準点の検出時に前記位置データ演算手段29で演算され
た位置データを置き換える手段36とを備える。
【0010】
【作用】電源遮断中にストローク位置が変化した場合、
電源の再立ち上げ時に位置データ演算手段29で演算さ
れる位置と実際のストローク位置に差が生じてしまう。
この場合に、隣接する2つの基準点が検出された時点
で、その基準点間隔が演算され、演算された基準点間隔
の符号と基準点間隔の絶対値に基づいてアドレスADが
演算され、このアドレスADが指し示すメモリ37に格
納されている絶対位置データで、位置データ演算手段2
9で演算される2つ目の基準点の位置データを置き換え
ることで実際のストローク位置と位置データ演算手段2
9で演算される位置データのずれが解消され、絶対位置
の設定が隣接する2つの基準点を通過させるだけで行う
ことができ、基準点検出までのストローク量を低減する
ことができる。
【0011】
【実施例】図2は本発明を油圧シリンダのピストンロッ
ドのストローク位置を検出するために適用したときのス
トローク検出部の一実施例を示す。
【0012】図示しない油圧シリンダを構成する磁性材
料(強磁性部)で形成されたピストンロッド1の表面に
は軸方向に所定のピッチPで、所定の深さM1又はM2
弱磁性部2を配設し、これにより磁気スケール3を構成
する。これら弱磁性部2の幅はそれぞれ約P/2に形成
される。
【0013】磁気スケール3の弱磁性部2のうち、磁気
スケール3の所定の位置に予め設定した基準点h1
2、h3、h4、h5、h6、h7、(hは基準点の識別番
号)の弱磁性部2を深さM1で形成する一方、他の弱磁
性部2を深さM2にて形成し、本実施例では、M1<M2
としている。
【0014】これら基準点h1〜h7の間隔は、ピストン
ロッド1の全ストロークのほぼ中央位置に配設された基
準点h4、h5の間隔をピッチPに等しいL1とし、これ
ら基準点h4、h5から両端に向けて順次基準点間隔Lを
増大させており、各基準点間隔Lはそれぞれ異なる値に
設定され、かつL1<L2<L3<L4<L5<L6の関係を
満たしている。
【0015】図示しない油圧シリンダの一端にはピスト
ンロッド1の変位に伴って磁気スケール3の1ピッチを
1周期とし、互いに90゜の位相差を備えた2相の正弦
波信号を出力する一対の磁気センサ4が備えられる。
【0016】図3はマイクロプロセッサなどにより構成
されるコントローラのブロック図で、磁気センサ4から
出力される2相(A相、B相とする)の信号sig
[A]、sig[B]は、サンプルホールド回路11、
12、アナログ−デジタルコンバータ13を介してCP
U14に入力される。
【0017】各相ごとに設けられたデジタル−アナログ
コンバータ15、16では、後述するslot_tab
le上のピーク値から求めれた振央レベルcen
[A]、cen[B](デジタル値)をアナログ電圧に
変換してコンパレータ17、18に入力する。
【0018】コンパレータ17、18では上記の振央レ
ベルcen[A]、cen[B]とセンサ信号sig
[A]、sig[B]とをそれぞれ比較し、図4に示す
ように振央レベル(sig[A]についてcen
[A]、sig[B]についてcen[B])よりもセ
ンサ信号のほうが大きい場合には”H”レベルの、小さ
いときには”L”レベルを出力する。
【0019】このコンパレータ出力sgn[A]、sg
n[B]は、後述する割り込み処理を指示する信号とし
て利用され、P/2ごとにコンパレータ出力sgn
[A]、sgn[B]が変化する(すなわち、各相のセ
ンサ信号が振央レベルをクロスする)とき、粗位置がカ
ウントされるとともに、反対相のピーク値の測定、更新
が行われる。
【0020】CPU14では、 1)センサ信号ピーク値のメモリ格納、更新処理、 2)振央レベルの調整処理、 3)粗位置のカウント処理、 4)センサ信号の正規化処理、 5)精位置の演算処理、 6)粗位置と精位置の合算処理、 7)センサ異常検出処理、 等を行うのであるが、これらの詳細は特開平4−136
713号公報に譲るとして、ここでは、本発明にかかわ
る部分についてのみ以下に概略を説明する。
【0021】(1)センサ信号のピーク値のメモリ格納 図3のRAM19にはセンサ信号sig[A]、sig
[B]のピーク値を各ピッチごとに格納するスロットテ
ーブルが、図5に示すようにA相とB相に分けて設けら
れる。各slot_table[A]、[B]に格納さ
れるのは、ピーク値(最大値又は最小値)peakと、
ピーク値の内容を示すclassである。
【0022】ピーク値は最大値がスロット番号(後述す
る粗位置カウンタと同一である。)の偶数、最小値が奇
数の位置にくるように予め定められており、この規則に
従って測定値が格納されて行くが、初期セット時にはす
べて期待値が格納される。
【0023】一方、classはピーク値の内容により
3種類の異なる値MEASURE,ESTIMATE,
GUESSがあり、初期セット時にはすべての位置に推
測値であるGUESSが、実測時にはスロット番号の位
置に実測値MEASUREが、そして実測値の結果を周
辺のスロットテーブルび反映させるときには概略値ES
TIMATEがそれぞれ設定される。なお、このクラス
は後述するようにピーク値の更新時に更新値を決定する
ための重みづけ係数(MEASURE,ESTIMAT
E,GUESS)を表すものである。
【0024】(2)粗位置カウント、正規化係数とセン
サ信号の振央レベルの演算処理 これは、各相のセンサ信号sig[A]、sig[B]
が、その振央レベルをクロスしたときに実行する。図6
にA相信号の振央クロス時の処理を、図7にB相信号の
振央クロス時の処理を示し、いずれのセンサ信号もほぼ
同様であるため、A相信号の振央クロス時で説明する。
【0025】A相センサ信号sig[A]の振央クロス
時は、反対相であるB相がピーク値をとるため、B相セ
ンサ信号sig[B]をサンプルホールドし、その値を
B相ピーク値として変数peak[B]に入れておく
(図6のステップ1)。
【0026】両相のコンパレー出力sgn[A],sg
n[B]の一致、不一致の判定結果でA相粗位置カウン
タcount[A]をカウントアップ又はカウントダウ
ンする(ステップ2、3、4)。
【0027】A相センサ信号とB相センサ信号とは90
度の位相差をもつため、ピストンロッド1のストローク
方向によって位相が進んだり遅れたりするので、仮にA
相の位相がB相よりも90度だけ進んでいる方向を正方
向(図2において左方向)とすると、図4にも示したよ
うに、A相センサ信号sig[A]は常に反対相のコン
パレータ出力sgn[B]のレベルと一致する。したが
って、正方向にピストンロッド1がストロークしている
ときには、A相粗位置カウンタをカウントアップし、そ
うでないときにはカウントダウンする(図6のステップ
2、3又はステップ2、4)。ここまでの処理はCPU
14の割り込み処理で行う。
【0028】なお、A相粗位置カウンタ値count
[A]と後述するB相粗位置カウンタ値count
[B]は、両カウンタ値の差が0又は1となるように予
め設定されているため、両カウンタの値を引算すること
により、その引算結果が0又は1でない場合には磁気セ
ンサの断線などの不具合があると診断することができ
る。
【0029】A相センサ信号sig[A]はこの振央ク
ロス時から次のスロット番号(粗位置カウンタ値)に入
ったことになり、A相スロットテーブルslot_ta
ble[A]に格納してあるA相ピーク値とA相振央レ
ベルcen[A](この振央レベルは、反対相の振央ク
ロス時に数ピッチの最大値と最小値の平均値として求め
られる)とから、A相センサ信号の正規化係数scal
e[A]を scale[A]=1/|A相ピーク値−cen[A]| …(1) として求める(図6のステップ6)。
【0030】この正規化係数scale[A]は磁気ス
ケール3のピッチごとの振幅の違いを補正して同一レベ
ルに調整するためのもので、後述する精位置を演算する
ときの正規化処理で使用される。仮に|A相ピーク値−
cen[A]|の正規な値を1として、実測値がその2
倍の大きさとなった場合、正規化係数は1/2となり、
後述するように正規化係数をA相センサ信号の振幅に乗
じる(すなわち2倍の振幅値に正規化係数の1/2を乗
じる)ことによって振幅値=1と補正して振幅レベルを
同一に置換するものである。
【0031】B相センサ信号のピーク値が最大値である
かどうかを判定して、最大値であればB相センサ信号の
振央レベルcen[B]を演算する。(図6のステップ
8、9)。この振央レベルの演算は、数ピッチ間の最大
値と最小値との平均値として算出する。この演算結果
は、B相振央レベルcen[B]として図3のデジタル
−アナログコンバータ16へ出力する(ステップ1
0)。
【0032】(3)センサ信号ピーク値の更新処理 図8は両相のピーク値の更新処理を示すものであるが、
この更新処理は振央クロス処理時に反対相に対して行う
ため、ここではB相について述べる(図6のステップ
7)。
【0033】図8において、まずA相信号の振央クロス
時にピークホールドをかけたB相センサ信号のピーク値
をA/D変換し、B相ピーク値peak[B]として取
り込む(図8のステップ21)。このB相ピーク値が仮
に6番目に相当するとき、6番目のクラスにある値(M
EASURE,ESTIMATE,GUESSのいずれ
か)に対して重みづけ係数(MEASURE_WEIG
HT,ESTIMATE_WEIGHT,GUESS_
WEIGHTのいずれか)を選択して変数weight
に代入する(図8のステップ22〜25)。
【0034】この変数値ともう1つの重みづけ係数T_
WEIGHTに基づいて6番目のピーク値を 最新値=(従来値×T_WEIGHT+peak[B]×weight) /(T_WEIGHT+weight) …(2) により更新する(図8のステップ26)。6番目のクラ
スclassは実測値MEASUREで置き換える(ス
テップ27)。
【0035】上記重みづけ係数T_WEIGHT、ME
ASURE_WEIGHTは通常1で、その他に関して
は、MEASURE_WEIGHT<ESTIMATE
_WEIGHT<GUESS_WEIGHTの関係を満
足する値を選択する。
【0036】また、現在のスロット番号(粗位置に相
当)の2個先と2個前のピーク値に対するクラスがGU
ESSであれば、格納済みのピーク値に代えて現在の更
新ピーク値(すなわち、更新したばかりの6番目のピー
ク値)を格納し、かつ、クラスをESTIMATEに変
更することで、スロットテーブル内のピーク値を早い段
階で真の値に近付ける(図8のステップ28〜33)。
【0037】(4)精位置の演算及び粗位置との合算処
理 この処理は一定の時間毎に行われ、その処理内容を図9
に示す。
【0038】図9において、両相のセンサ信号を同時に
サンプルホールドした後、順次A/D変換処理を行っ
て、各相のセンサ信号sig[A]、sig[B]を共
に取り込む(図9のステップ41)。
【0039】センサ信号と振央レベル及び上記の正規化
係数を用いて各相の正規化信号(正規化振幅の信号)c
orrect[A]、correct[B]を correct[A] =scale[A]×(sig[A]−cen[A]) …(3) correct[B] =scale[B]×(sig[B]−cen[B]) …(4) の式でそれぞれ計算する(図9のステップ42、4
3)。
【0040】なお、正規化信号correct[A]、
correct[B]から合成振幅を求め、これが許容
範囲に入っているかを判定して、入っていなければ不具
合(例えば、磁気センサ4の断線や短絡など)があると
診断することができる(図9のステップ44)。この範
囲はノイズの許容レベル、2相のセンサ信号の位相差の
許容範囲などに基づいて決めればよい。
【0041】正規化信号correct[A]、cor
rect[B]からは図10のグラフを用いて精位置の
演算を行う。これは、例えば磁気スケール3のピッチを
2mm(粗位置は1mm単位)とし、精位置は粗位置を
100分割(0.01mm)としたとき、現在点が図1
0においてC1点にあると仮定したときの精位置fin
e_dipl[10-2mm]を求めることを考える。こ
のとき、θ:π=fine_dipl:100の関係が
成立するので、 fine_dipl=(100/π)×θ …(5) の式が得られる。一方、tanθ=|correct
[B]|/|correct[A]|の関係を用いて、 θ = tan-1|correct[B]|/|correct[A]| …(6) によりθを求めることができるため、これを(5)式に
代入すれば、 fine_dipl=(100/π) ×tan-1|correct[B]|/|correct[A]| …(7) の式を得る。
【0042】こうして得られた(7)式より、正規化信
号correct[A]、correct[B]を用い
れば、C1点の精位置を求めることができるわけであ
る。従って、ストローク位置は、三角関数の逆演算で求
めた(7)式の精位置fine_diplに粗位置を合
算すればよく、 ストローク位置=粗位置+fine_dipl/100 …(8) によって求めることができる(図9のステップ56)。
【0043】実際の精位置は図10のグラフ上におい
て、縦・横軸線及び±45度線で分けられた8つの領域
のいずれかに現在点が存在するかで異なり、C2、C
3、C4の各点ではそれぞれ、 C2点の精位置=−fine_dipl …(9) C3点の精位置=50−fine_dipl …(10) C4点の精位置=50+fine_dipl …(11) により計算することができる。
【0044】このため、精位置の算出は、図10のグラ
フにおいて、現在点が縦・横軸線及び±45度線で分け
られた8つの領域のいずれに存在するかの判定を行い、
最終的には正規化信号の絶対値の大小及び正規化信号の
符号の一致、不一致で判断するため4つの領域に分類さ
れる。その結果によって上記(8)式〜(11)式から
選択している(図9のステップ48〜50又はステップ
53〜55)。
【0045】粗位置については、2つの正規化信号の絶
対値の比較によりカウンタ値が変化しない側の粗位置カ
ウンタ値を選択している(図9のステップ45、46、
51)。|correct[B]|≦|correct
[A]|の領域ではA相粗位置カウンタ値が変化しない
ためA相側を、また|correct[B]|>|co
rrect[A]|の領域になると、B相側を選択して
それぞれ粗位置を表すcoarse_displに入れ
るのである(図9のステップ45、46、ステップ4
5、51)。
【0046】このようにして、2相のセンサ信号のピー
ク値情報をピストンロッド1の全ストロークにわたり、
磁気スケール3のピッチごとにスロットテーブル(メモ
リ)に格納して更新し、これらの情報に基づいて振央レ
ベルの調整、センサ信号の正規化調整を適時実施するの
で、磁気センサ4の信号が変動しても常時高精度な位置
検出を行うことができる。
【0047】以上で概説を終える。
【0048】さて、位置検出のための原点などの絶対値
の設定のため、ピストンロッドの端部にリミットスイッ
チを設け、このリミットスイッチがONになるまでピス
トンロッドをストロークさせて原点リセットのための信
号を発生や、最収縮位置又は最伸長位置までストローク
させてから原点の設定を行うのでは起動時間を増大させ
てしまうだけでなく、特にストロークの長いピストンロ
ッドにおいては、連結された機構に過度の変位を与えて
しまうことがある。
【0049】これに対処するため、本実施例では磁気ス
ケール3に図2にも示したように、粗位置及び精位置を
検出するための弱磁性部2の深さをM1、M2の2つに異
ならせ、深さM1の弱磁性部2を所定の基準位置に対応
する基準点として配設し、これら基準点に基づいて磁気
スケール3の絶対位置の設定を行う。
【0050】磁気スケール3の磁気センサ4の2相の出
力はそれぞれ、図11に示すように、磁気センサ4のA
相信号sig[A]がその振央レベルcen[A]をク
ロスする点(●印で示す)を基準点(すなわち、深さM
1の弱磁性部2の中心位置に相当)とするため、これと
反対相のB相信号sig[B]がマイナスのピーク値近
傍であるとともに所定の判定レベルbasZ以上である
ことを条件として、基準点以外のA相信号の振央クロス
点(図中斜線部)と識別する。
【0051】この基準点の判定は、図3においてA相側
のコンパレータ17からの出力sgn[A](A相信号
sig[A]がその振央レベルcen[A]より大きい
とき”H”レベルの出力を、cen[A]より小さいと
きは”L”レベルを出力する。)が変化したときが振央
クロス点と判断し、このとき、B相がマイナスのピーク
値近傍であることを条件に、その振幅レベルが弱磁性部
2の深さがM1とM2のいずれに対応する振幅レベルであ
るのかを判定することにより行われる。
【0052】すなわち、弱磁性部2の深さがM1のとき
の振幅レベルの所定値をlev1、同じくM2のときの
振幅レベルの所定値をlev2とすると、例えば、B相
の振幅レベルが(lev1+lev2)/2以上であれ
ばlev2、これ未満であればlev1と判断すること
によって基準点を判別する。
【0053】このB相の振幅レベルがどちらの振幅レベ
ルであるかの判断は次のようにして行うこともでき、図
11のように、所定の振幅判定レベルbasZを、 basZ=cen[B]−(lev1+lev2)/2 …(12) の式より計算すると、この振幅判定レベルbasZとB
相信号sig[B]の大小によりbasZ>sig
[B]のときlev2、それ以外でlev1と判定する
ことができる。
【0054】また、この判定を図3に示すハードウェア
の構成により行うことも可能で、basZをアナログ出
力するためのデジタル−アナログコンバータ20と、こ
のコンバータ出力とB相信号とを比較するコンパレータ
21の出力によって判定してもよい。ただし、ソフトウ
ェア又はハードウェアのいずれの場合も、振幅レベルの
判定はA相信号の振央クロス時(つまり基準点の検出時
で、B相がマイナスのピーク値近傍を示す条件のとき)
に行わなければならいことは勿論である。
【0055】図3のRAM19には、各相ともセンサ信
号sig[A]、sig[B]のピーク値の情報と、後
述する各基準点における絶対位置データとが格納され、
RAM19はCPU14の電源が遮断されてもその内容
が保持されるように図示しないバッテリによりバックア
ップされる。
【0056】コントローラでは、使用のためにCPU1
4の電源が再度立ち上げられると、図12に示す処理を
開始する(図12のステップ61)。
【0057】まず、ピストンロッド1をいずれかの方向
にストロークさせることにより1つ目の基準点を検出し
た際に、磁気センサ4のセンサ信号sig[A]、si
g[B]に基づいて演算される、上記ストローク位置デ
ータの最新値(図9のステップ56で演算されるdis
pl)を変数X1に格納する(図12のステップ62、
63)。
【0058】こうして、X1にストローク位置データを
入れた後、2つ目の基準点の検出時にもストローク位置
データの最新値を変数X2に入れ(図12のステップ6
4〜65)、2つの変数X1、X2の値から基準点間隔L
(=X2−X1)を演算する(図12のステップ66)。
なお、基準点の検出は前述のように、A相信号sig
[A]がその振央レベルcen[A]に等しく、かつB
相信号sig[B]がマイナスのピーク値近傍でその値
が基準点判定レベルbasZ以上のときである。
【0059】この2つの基準点の検出後に、基準点間隔
Lの符号がいずれの符号であるかの判定結果によって区
分けされる2つの領域のいずれの場合であるかを判定す
る(図12のステップ69、70、71)。これは、図
2においてピストンロッド1がどちらに動くかにより、 a.L>0の領域 b.L<0の領域 の2つの領域に分けることを意味する。
【0060】例えば、電源再立ち上げ時にピストンロッ
ド1が任意の位置にあって、これより伸長側(図2の左
方向)へ動くときがaの領域、この反対に収縮側へ動く
ときがbの領域となるわけである。
【0061】なお、|L|<L0のときは、同一の基準
点を連続して2度通過した場合であり、X2の値をX1
移してからステップ64に戻ることで再度基準点の検出
を行う(図12のステップ67、68、64)。
【0062】こうして検出した基準点が上記2つの領域
のいずれかにあるかがわかると、その判定された各領域
ごとに演算された基準点間隔絶対値|L|から 領域a→AD=|L|×m+base1 …(13) 領域b→AD=|L|×m+base2 …(14) ただし、base1、2;任意のアドレス(整数値)の
式からアドレスADを演算する(図12のステップ6
9,70,ステップ69,71)。
【0063】前述のように2つの基準点を検出したが、
(13)、(14)式のアドレスADは2つ目の基準点
に対する絶対位置データの入っているRAM19上の格
納場所を指し示すものである。
【0064】この絶対位置データの格納されたRAM1
9の内容を図13に示す。例えば、上記aの領域(L>
0の領域)について説明すると、2つ目の基準点を検出
するのは、図2よりh2〜h7を通過したときであり、こ
れと同数の格納場所に絶対位置データが格納されてい
る。仮に、2つ目の基準点としてh7の基準点を通過し
た場合、このときの基準点間隔はL5よりアドレスAD
(=L5×m+base1)で指し示される格納場所に
はh7に対応する絶対位置データが格納されているわけ
である。
【0065】このように、絶対位置データ格納用のRA
Mでは、上記a、bの領域(ストローク方向の違いで分
けられる)で2つ目の基準点を検出する場合の数と同数
の格納場所を用意しており、各場合に対応する絶対位置
データを予め格納しておくのである。
【0066】上記の(13)、(14)式のアドレスA
Dが指し示す格納場所に設定された絶対位置データを読
み出し、2つ目の基準点の検出時に上記磁気スケール3
側のセンサ信号に基づいて演算されたストローク位置デ
ータ(例えば、displあるいはA相及びB相の各カ
ウンタ値)を書き換えることで正確な絶対位置をセット
する(図12のステップ72)。なお、このストローク
位置データの書き換えは、電源の再立ち上げ時に一度だ
け行えばよい。
【0067】電源を遮断した後にピストンロッド1が作
動油の漏れ等で変位したときは、変位後のピストンロッ
ド1の実際のストローク位置と、磁気スケール3側のセ
ンサ信号に基づいて演算される上記ストローク位置が一
致しなくなるが、2つ目の基準点検出時に上記絶対位置
データを用いて置き換えることで、電源遮断後に生じた
ピストンロッド1の変位が修正され、電源を立ち上げる
たびに基準点に対応した絶対位置が設定されるわけであ
る。
【0068】上記(13)、(14)式のmは、基準点
間隔Lを整数値に変換するための定数で、基準点の間隔
を識別できるように選択され、かつ、絶対位置データ格
納のために必要なワード数に応じて適宜設定すればよ
い。
【0069】なお、絶対位置データの書き換えが完了し
た時点で、CPU14から外部に絶対位置データの書き
換え完了の情報を出力することで、電源の再立ち上げか
ら絶対位置データの書き換えまでの位置検出とそれ以降
の位置検出とを識別することが可能となる。
【0070】ところで、上記のアドレスADが指し示す
RAM19の格納場所の絶対位置データを利用するに
は、その前提として、アドレスADが指し示す場所に絶
対位置データを予め設定する初期設定が必要となる。
【0071】このため、コントローラでは、図14に示
すフローチャートにしたがって初期設定の処理を行う。
なお、この初期設定処理は図12の処理とほぼ同様であ
り、読み出し処理を書き込み処理に置き換えたものであ
る。
【0072】図12の処理と異なる点は、工場からの出
荷時などにピストンロッド1をその全ストローク範囲で
1往復させながら、隣接する2つの基準点を検出させた
後に、その基準点間隔Lの正負の符号で区分けした領域
ごとに演算されるアドレスADが指し示す格納場所に、
2つ目の基準点検出時に磁気センサ4のセンサ信号に基
づいて演算されるストローク位置データを絶対位置デー
タとして順次格納していく点(図14のステップ82〜
92)と、これら格納した絶対位置データをCPU14
の電源遮断後も図示しないバッテリによりRAM19に
通電してバッテリバックアップしておく点である。
【0073】例えば、ピストンロッド1を最縮位置(絶
対位置の原点)から最伸位置までストロークさせ、その
後に最縮位置へ戻すとすれば、ピストンロッド1を最縮
位置へ変位させてストローク位置データ(つまりA相、
B相信号に基づく粗位置カウンタ値及び精位置)をゼロ
にセットすることから始める(図14のステップ8
1)。
【0074】ピストンロッド1が最縮位置から全ストロ
ークの最伸位置まで伸長するときはL>0であるから、
上記(13)式よりアドレスADを演算し、このアドレ
スADが指し示す格納場所に変数X2の内容を書き込み
(図14のステップ89、91、92)、X2の値をX1
に移し(図14のステップ93)、さらに2つ目の基準
点検出時からの処理を繰り返して行うと(図14のステ
ップ84〜93)、ピストンロッド1が全ストローク伸
びるまでの間に、図13における任意のアドレスbas
e1を基準にして6つの格納場所へ、図2に示したh2
〜h7の各基準点で演算されたストローク位置データが
絶対位置としてそれぞれ格納される。
【0075】同様にして、ピストンロッド1が最伸位置
から最縮位置まで収縮する間は、L<0となることから
上記(14)式で(図14のステップ89、90、9
2)、それぞれアドレスADを演算し、このアドレスA
Dが指し示す格納場所に変数X2を書き込むことによ
り、図13において、任意のアドレスbase2を基準
にして6つの基準点h6〜h1に対応するストローク位置
データがそれぞれ書き込まれる。
【0076】なお、図13に示したように、同一の基準
点に対して2つの絶対位置データを異なるアドレスに格
納したのは、図11に示した基準点の検出が、ピストン
ロッド1の移動方向(伸長又は収縮方向)の違いで微妙
なズレを生じるためで、上記のように同一の基準点の絶
対位置データを移動方向別に異なるアドレスへ格納する
ことによりピストンロッド1の移動方向の違いによるズ
レを修正することが可能となる。したがって、ピストン
ロッド1の移動方向の違いでズレを生じない場合には、
上記絶対位置データの初期設定の際にピストンロッド1
を1往復させることなく1方向(収縮又は伸長方向)で
行えばよい。
【0077】このようにして、この例では、図2に示し
たように複数の弱磁性部2を全ストロークにわたって配
設した磁気スケール3と、これら弱磁性部2のうち所定
の間隔で深さM1に形成した基準点と、この磁気スケー
ル3のピッチに対応して90度の位相差をもって出力す
る磁気センサ4とを設け、電源の再立ち上げ時にピスト
ンロッド1を変位させて隣接する2つの基準点を検出
し、この2つの基準点間隔の符号から検出した2つ目の
基準点がいずれの領域にあるのかを判定し、この判定し
た領域で基準点間隔の絶対値に基づいてアドレスADを
演算し、このアドレスADが指し示す場所に格納された
絶対位置データで2つ目の基準点のストローク位置デー
タを置き換え、かつ、各基準点に対応する絶対位置デー
タを、隣接する2つの基準点間隔の符号で区分けされた
領域ごとに前記アドレスが指し示すメモリに絶対位置デ
ータを初期設定し、この初期設定された絶対位置データ
を電源が遮断された後もバックアップしておくわけであ
る。
【0078】これによって、CPU14の電源が切れて
いる間にピストンロッド1が変位しても、電源の再立ち
上げ時に隣接する2つの基準点を検出することで磁気ス
ケール3側のセンサ信号に基づくストローク位置データ
が絶対位置データに置き換えられ、それ以降は置き換え
られた絶対位置データと弱磁性部2を通過する際の磁気
センサ4のセンサ信号により精度の高い位置検出を行う
ことができるのである。
【0079】また、電源を遮断した後のバッテリバック
アップは、絶対位置データ格納用のRAM19について
行えばよいので、バックアップバッテリの容量が大型化
することはない。
【0080】上記実施例では、電源の再立ち上げ後、任
意の隣接する2つの基準点を検出した時点で2つ目に検
出した基準点に対して磁気スケール3側のセンサ信号に
基づくストローク位置データを予め格納された絶対位置
データで置き換える処理を一度だけ行ったが、この置き
換え処理は必要に応じて行うことが可能である。例え
ば、2つ目の基準点を検出した以降も隣接する基準点間
隔を適宜演算し、2つ目の基準点に対応するストローク
位置データと読み出された絶対位置データとを比較し
て、不一致の場合にはそのストローク位置データを絶対
位置データで置き換えてもよい。
【0081】また、図2において、弱磁性部2をピスト
ンロッド1の一部に形成したが、弱磁性部2をピストン
ロッド1の全周にわたって形成することで、ピストンロ
ッド1のが回動する場合においても高精度の位置検出を
行うことが可能となる。
【0082】また、ピストンロッド1が最縮位置又は最
伸位置まで移動することを防止するため、最伸位置また
は最縮位置に最も近い基準点(図2におけるh1、h7
を検出したときに警報を発生するようにしてもよい。
【0083】また、図11に示したように、A相振央ク
ロス点を基準点とし、B相信号を基準点検出のために使
用したが、この逆にB相信号の振央クロス時を基準点と
し、A相信号を基準点検出のために使用してもよい。
【0084】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、複数の弱
磁性部を全ストロークにわたって配設した磁気スケール
と、これら弱磁性部のうち所定の間隔で所定の深さに形
成した基準点と、この磁気スケールのピッチに対応して
90度の位相差をもって出力する磁気センサとを設け、
電源の再立ち上げ時に隣接する2つの基準点を検出し、
この2つの基準点間隔の符号から検出した2つ目の基準
点がいずれの領域にあるのかを判定し、この判定した領
域で基準点間隔の絶対値に基づいてアドレスを演算し、
このアドレスが指し示す場所に格納された絶対位置デー
タで2つ目の基準点のストローク位置データを置き換え
るよう構成したため、位置検出のための絶対位置の設定
を電源の再立ち上げ時に隣接する2つの基準点を通過さ
せるだけで行うことができ、絶対位置の設定に要するス
トローク量を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の実施例を示す磁気スケールの概略図で
ある。
【図3】コントローラのブロック図である。
【図4】コンパレータ出力sgn[A]、sgn[B]
の波形図である。
【図5】2相のセンサ信号とピーク値の格納の様子を示
す説明図である。
【図6】A相信号の振央クロス時の正規化係数及びB相
信号の振央レベルの演算を説明するためのフローチャー
トである。
【図7】B相信号の振央クロス時の正規化係数及びA相
信号の振央レベルの演算を説明するためのフローチャー
トである。
【図8】ピーク値の更新動作を示すフローチャートであ
る。
【図9】ストローク位置データの演算を説明するための
フローチャートである。
【図10】正規化信号correct[A]、corr
ect[B]から精位置を演算するための説明図であ
る。
【図11】基準点を説明する各信号の波形図である。
【図12】電源再立ち上げ時のコントローラの処理を説
明するためのフローチャートである。
【図13】基準点間隔Lの符号で区分けされる領域ごと
に演算されるアドレスとそのアドレスが指し示す場所の
絶対位置データとの関係を示す図である。
【図14】各基準点に対する絶対位置データの格納を説
明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 ピストンロッド 2 弱磁性部 3 磁気スケール 4 磁気センサ 14 CPU 19 RAM 21 磁気スケール 22 磁気センサ 23 ピーク値格納・更新手段 24 振央レベル演算手段 25 粗位置演算手段 26 正規化係数演算手段 27 センサ出力補正手段 28 精位置演算手段 29 位置データ演算手段 30 振幅レベル演算手段 31 基準点検出手段 32 位置データ格納手段 33 メモリ 34 基準点間隔演算手段 35 アドレス演算手段 36 置き換え手段 37 メモリ 38 初期設定手段 39 保持手段 40 電源再立ち上げ判定手段 41 通過駆動手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−136713(JP,A) 特開 平1−203656(JP,A) 特開 昭57−173716(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 5/00 - 5/64

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動方向に所定のピッチで弱磁性部を配
    設した磁気スケールと、磁気スケールのピッチに対応し
    て90度の位相差をもった2相の正弦波を出力する一対
    の磁気センサと、前記磁気スケールのピッチ毎の各セン
    サ出力のピーク値をそれぞれ更新・格納する手段と、各
    ピーク値から各ピッチ毎の振央レベルを演算する手段
    と、前記振央レベルとセンサ出力の比較結果に基づいて
    粗位置を演算する手段と、前記ピーク値と振央レベルか
    らセンサ出力の正規化係数を演算する手段と、この正規
    化係数に基づいてセンサ出力を補正する手段と、2相の
    補正された正規化信号を用いて三角関数逆演算により精
    位置を演算する手段と、粗位置と精位置とを合算した値
    を位置データとして演算する手段とを備えた位置検出装
    置において、 前記弱磁性部のうち磁気スケールの所定の基準位置に対
    応する弱磁性部を所定の間隔かつ所定の深さで形成した
    基準点と、 前記振央レベルと前記磁気センサの一方の相のセンサ出
    力とから振幅レベルを演算する手段と、 この振幅レベルと振央レベルから基準点を検出する手段
    れら基準点の検出時に前記位置データ演算手段で演算
    された位置データをメモリにそれぞれ格納する手段と、 このメモリに格納された値から前記隣接する任意の基準
    点間隔を演算する手段と の基準点間隔の符号で区分けされた領域で前記基準点
    間隔の絶対値に基づいてアドレスを演算する手段と、 このアドレスが指し示すメモリに格納される絶対位置デ
    ータで、前記2つ目の基準点の検出時に前記位置データ
    演算手段で演算された位置データを置き換える手段とを
    備えたことを特徴とする位置検出装置。
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ITRM930841A IT1261950B (it) 1992-12-24 1993-12-22 Dispositivo rivelatore di posizione assiale di aste, in particolare steli di pistoni.
DE4344291A DE4344291C2 (de) 1992-12-24 1993-12-23 Axialer Positionsdetektor für eine Stange
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