JP3155382B2 - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JP3155382B2
JP3155382B2 JP33446792A JP33446792A JP3155382B2 JP 3155382 B2 JP3155382 B2 JP 3155382B2 JP 33446792 A JP33446792 A JP 33446792A JP 33446792 A JP33446792 A JP 33446792A JP 3155382 B2 JP3155382 B2 JP 3155382B2
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雅一 中里
洋一 下浦
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧シリンダのロッド
などアクチュエータのストローク位置を高精度で検出す
る装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧シリンダのピストンロッドなどのス
トローク位置を検出する装置として、ピストンロッドの
表面に軸方向に一定の間隔で弱磁性部を形成した磁気ス
ケールを構成し、シリンダ側に取り付けた磁気センサの
検出信号がピストンロッドの変位によって正弦波形で変
化することを利用して、変位の増分値から分解能の高い
位置検出を行う相対位置検出型のものが知られており、
本願出願人も特開平4−136713号公報に高精度の
測定が行えるものを提案している。
【0003】相対位置検出型の位置検出装置ではストロ
ークの所定の位置に達したときに警報装置などを駆動す
るため、シリンダなどにリミットスイッチ等のセンサを
設けてピストンロッドに治具などを固定し、この治具な
どがリミットスイッチに当接するとリミット信号を発生
するようにしたものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置ではシリンダなどに設けたリミットスイッチが
外部に露出しているため振動等の外部環境に弱く、ま
た、リミット位置を変更する際にはリミットスイッチを
取り外してから再度設置するために多大な労力を要する
という問題があった。
【0005】そこで本発明は、容易にリミット位置を変
更可能な位置検出装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1におい
て、移動方向に所定のピッチで弱磁性部を配設した磁気
スケール3と、磁気スケール3のピッチに対応して90
゜の位相差をもった正弦波を出力する一対の磁気センサ
5と、磁気スケール3のピッチ毎の各センサ出力ピーク
値をそれぞれ更新・格納する手段53と、各ピーク値か
ら各ピッチ毎の振央値を演算する手段54と、前記振央
値とセンサ出力の比較結果に基づいて粗位置を演算する
手段55と、前記ピーク値と振央値からセンサ出力の正
規化係数を演算する手段56と、前記正規化係数に基づ
いてセンサ出力を補正する手段57と、2相の補正され
た正規化信号を用いて三角関数逆演算により精位置を演
算する手段58と、粗位置と精位置とを合算して位置信
号を出力する手段59とを備えた位置検出装置におい
て、前記更新・格納される各センサ出力ピーク値と共に
複数のリミット位置を格納するメモリRAM51と、通
信手段を介して前記メモリRAM51に格納される各リ
ミット位置を設定する手段と、前記メモリRAM51に
格納されている複数のリミット位置と前記位置信号とを
比較してこれら信号が一致するときにリミット信号を出
力する手段52とを備える。
【0007】
【作用】したがって、センサ出力のピーク値は各ピッチ
毎に格納手段に更新・格納され、各ピッチにおけるピー
ク値と振央値の差の逆数が正規化係数として決められ
る。センサ出力にこの正規化係数を乗じることで磁気ス
ケールのピッチ毎にセンサ出力は補正され、各振幅レベ
ルの同一化が行われ、正規化された2相の信号により精
位置と粗位置とをそれぞれ演算してから合算することで
位置信号が出力される。
【0008】位置信号が予め設定したリミット位置に達
すると比較演算手段からリミット信号が出力される。
【0009】
【実施例】図2〜4に本発明の実施例を示す。
【0010】図2において、1は図示しない油圧シリン
ダを構成する磁性材料(強磁性部)で形成されたピスト
ンロッドで、このピストンロッド1の表面には軸方向に
所定のピッチPをもって所定の深さの弱磁性部2を形成
し、これにより磁気スケール3を構成する。
【0011】この弱磁性部2の幅は所定のピッチPの半
分であるP/2を備え、磁気スケール3の弱磁性部2と
強磁性部4はともにP/2の幅を備えてピッチPで配設
される。
【0012】図示しない油圧シリンダの一端にはピスト
ンロッド1の変位に伴って磁気スケール3の1ピッチを
1周期とし、互いに90゜の位相差を備えた2相の正弦
波を出力する一対の磁気センサ5が備えられる。
【0013】磁気センサ5からの2相の出力信号A、B
は、図3に示すようにマイクロコンピュータなどで構成
されるコントローラ7に入力されて、これに基づいてピ
ストンロッド1のストロークの相対位置が演算される。
この相対位置の演算は、例えば、磁気センサ5のA、B
相それぞれのピーク値に基づいて求めた正規化係数に基
づいて1/2P単位の位置と、各ピッチ間を所定数に分
割した位置を求め、これらを合算することでストローク
の相対位置が求められる。
【0014】磁気センサ5の出力信号A、Bはサンプル
ホールド回路SHA、SHB、及びアナログ・デジタル
コンバータADCを介してコントローラ7の中央演算処
理部CPUに入力される。
【0015】コンパレータCA、CBはCPUにおいて
演算された磁気センサ5の出力信号A、Bの各ピッチに
おける最大値と最小値との中央値である振央値を基準値
として出力信号A、Bと比較し、振央値よりも大きいと
きにHレベル、小さいときにLレベルの信号を出力す
る。なお、DACA、DACBはCPUで演算された各
振央値をアナログ変換するデジタル・アナログコンバー
タである。
【0016】メモリRAMには磁気センサ5の出力信号
A、Bの各ピッチごとのピーク値が格納されるととも
に、ピストンロッド1の任意の位置でリミット信号を発
生するための設定器8により予め設定されたリミット位
置#0〜3が格納される。
【0017】この設定器8は図4に示すように、4個の
ディップスイッチ81〜84により構成され、ピストン
ロッド1のストロークを4桁の2進数を組み合わせた任
意の位置をリミット位置としてメモリRAMに設定す
る。すなわち、ディップスイッチ81、82で1/10
0mm単位の小数点以下2桁を、ディップスイッチ83、
84で1mm単位の小数点以上の2桁が設定される。さら
に、最上位桁を設定するディップスイッチ84の最上位
ビットを切り換えることによりピストンロッド1上の正
負を設定することができる。この設定器8によりメモリ
RAMには最大4箇所のリミット位置が設定される。
【0018】メモリRAMに順次更新・格納されるセン
サ信号A、Bは、図5に示すように、A相とB相とに分
けられ、ピーク値(最大値及び最小値)と共に格納され
たピーク値の内容(信頼度)を表すクラス値が格納され
る。
【0019】ピーク値は最大値が偶数、最小値が奇数と
なるようにメモリRAMの位置が決められて実際の測定
値が格納される。ただし、初期セット時には期待値がセ
ットされている。そして、クラス値は格納されるピーク
値の内容に応じて後述するように、3種の重みづけ係数
として表される。
【0020】ここで、図6〜10のフローチャートを参
照して位置演算及びリミット位置の判定方法について説
明する。
【0021】まず、図6、7は、センサ信号A(A相セ
ンサ信号)とセンサ信号B(B相センサ信号)がそれぞ
れ振央値をクロスしたときに実行されるもので、図6に
おいてコンパレータCAの出力が変化したことを検出し
てA相センサ信号が振央値をクロスすることを判定する
と、同時にB相センサ信号のピーク値ホールドモードに
切り換えられる。(S1〜2)図5にも示すように、A
相センサ信号が振央値をクロスする位置にあるときは、
B相センサ信号は最大値又は最小値をとるので、これを
サンプルホールドしておく。
【0022】A相センサ信号が振央値をクロスしたとき
に、磁気スケール3の1ピッチまたは1/2ピッチの粗
位置が求まり、また、そのとき両コンパレータCA、C
Bの出力値がハイレベルまたはローレベルのいずれかで
一致しているかどうかにより、ストローク方向が判断さ
れ、一致しているときにはA相粗位置カウンタをカウン
トダウンし、不一致であればカウントアップする。
【0023】A相センサ信号とB相センサ信号とは90
゜の位相差をもつが、ピストンロッド1の移動方向によ
って、互いの位相が進んだり遅れたりし、仮にA相の位
相がB相の位相よりも90゜だけ進んでいるストローク
方向を正方向とすると、図5にも示すように、A相が振
央値をクロスした直後のコンパレータの出力は、常時B
相のコンパレータ出力と相違する。したがって、正方向
にストロークしているときはA相粗位置カウンタをカウ
ントアップし、そうでないときにはカウントダウンす
る。
【0024】ここで、A相粗位置カウンタと後述するB
相粗位置カウンタとは、A相粗位置カウンタ値−B相粗
位置カウンタ値が0または1となるように、予め初期設
定してあり、S6で両カウンタの値を減算することによ
り粗位置カウンタのエラーをチェックすることができ
る。
【0025】すなわち、センサ信号線の切断、ノイズ過
多またはコンパレータの出力低下などにより粗位置カウ
ンタが誤動作し、両カウンタの差が0または1でなくな
ったときには、直ちに異常を判断することができ、S7
によりエラーを出力する。
【0026】次に、S8でA相ピーク値と振央値から、
A相センサ信号の正規化係数の演算を行う。この正規化
係数は磁気スケール1のピッチ毎のセンサ出力の振幅の
違いを補正して同一レベルに整えるための係数で、精位
置を演算するときの正規化処理で利用される。
【0027】この正規化係数Ascは、1/|ピーク値A
pe−振央値Ace|として求める。なお、このA相ピーク
値と振央値については、図7のフローチャートにより求
めた値を用いる。
【0028】仮に|ピーク値Ape−振央値Ace|の正規
な値を1として、実測値がその2倍弱の大きさとする
と、この場合の正規化係数は1/2となって、後述する
ように正規化係数をA相センサ信号の振幅にこの正規化
係数を乗ずることにより、振幅値=1と補正して各ピッ
チの振幅を正規なものと同一レベルに置換することがで
きる。
【0029】次に、先にホールドをかけておいたB相セ
ンサ信号のピーク値を更新する(S9)。この更新処理
は後述する図8のフローチャートにしたがって行われ
る。
【0030】S10ではB相振央値の演算を行う時期に
あるかを判断し、センサ信号がピーク値にあれば振央値
の演算を行う(S11)。
【0031】振央値の演算は、ストローク方向に応じて
これから進んでいく同一ピッチ内において、最新の最大
値と最小値の中間値として求めるが、振央値そのものは
大きく変化することが少ないため、前後数ピッチ間の最
大値と最小値との平均値として算出することができる。
【0032】この演算結果はB相振央値として粗位置演
算及びその位置検出精度確保のために出力される(S1
2)。
【0033】図7のB相センサ信号が振央値をクロスし
たときの処理は、上記説明したA相センサ信号の振央値
クロス時の処理と同一であるが、反対相であることから
アップダウンカウントの判定が逆になっている。図5に
も示すように、B相センサ信号が振央値をクロスしたと
きには、A相センサ信号はピーク値をとり、したがっ
て、ここでは上記と同様にしてA相ピーク値の更新と振
央値とが演算され、また、B相センサ信号の正規化係数
が演算される(S1′〜12′)次に、図8のピーク値
の更新は、A相、B相センサ信号の振央値クロス時に、
互いに反対相に対して行われ、振央値のクロス時にピー
クホールドをかけたセンサ信号のピーク値を取り込んで
から、その位置に既に格納されているピーク値のクラス
チェックを行う(S21、22)。
【0034】そして、各クラス毎に設定されている重み
付け係数Gu、Es、Meを選択し、この係数に基づいて
更新ピーク値を算出する(S23〜26)。
【0035】この演算は、既に格納されているピーク値
に選択された係数を乗じたものと、現在取り込んだピー
ク値に基準係数Teを乗じたものを加算し、これを前記
基準係数と選択係数とを加算した値で除算して行われ
る。なお、選択係数は前述のように、Me=1とする
と、Me>Es>Guの関係をもち、またTeは通常1であ
る。また、この基準係数は更新回数に応じて(1/更新
回数)としてもよく、現在取り込んだピーク値を優先さ
せるためにTe>1としてもよい。
【0036】ピーク値の更新は信号取り込みのエラー等
をも考慮し、実測値が格納されていない初期において
も、期待値からできるだけ早期に真値に近付けて演算結
果の精度を高めるため、クラスによって異なる重み付け
係数を用いて補正した値を、現在のピーク値と平均化処
理した上で更新ピーク値として格納する。
【0037】さらに、S28〜33で現在のピーク値が
格納された位置の2個先、2個前の位置(ピーク値が最
大値相当であれば、その前後のピーク値の最大値格納位
置にあたる)のピーク値のクラスが、最も初期の推測値
であれば現在の更新ピーク値を格納し、そのクラスを概
略値に書き換え、このようにして現在までの実測値に基
づいて前後に格納される期待値としてのピーク値をでき
るだけ早い段階で真値に近付ける。
【0038】すなわち、推測値であればS28〜30
で、2個先のピーク値のクラスをチェックし、推測値G
uであれば格納済みピーク値を現在のピーク値に変更し
てそのクラスを概略値に書き換え、さらにS31〜33
で2個前のピーク値のクラスをチェックし、同様にして
推測値のときは変更と書き換えを行う。
【0039】なお、クラスをチェックした結果、概略値
または実測値であると判定されたときはそのままとし、
ピーク値の更新とクラスの書き換えは行わない。
【0040】次に、図9のフローチャートにより、以上
のようにして求めた振央値、ピーク値、正規化係数等を
用いて、A相及びB相センサ信号を正規化した上で粗位
置と精位置を求め、さらにこれらを合算してストローク
位置を算出する。
【0041】まず、A、B相センサ信号を同時にサンプ
ルホールドした後、A/D変換してセンサ信号As、Bs
として取り込む(S41)。S42、43において現在
の振央値Ace、Bceと正規化係数Asc、Bscとを用いて
A相及びB相のセンサ信号の正規化を行う。
【0042】A相センサ信号の正規化信号Acoは、セン
サ信号Asから振央値Aceを減算し、前述した正規化係
数Ascを乗ずることにより求められ、これらにより各ピ
ッチにおける振幅レベルが同一レベルに修正される。
【0043】S44では、この正規化信号の合成振幅を
求め、正規化された信号が正しいものであるかどうかを
判定する。図12に正規判定の判定領域を示し、両セン
サ信号はsinθとcosθに相当するため、sin2θ+cos2θ
=1によって描かれる円に対して所定の幅を正規な状態
とする。前記合成振幅がこの範囲に入れば正規化された
信号AcoとBcoは共に正しいものと判定される一方、こ
の範囲を出るとエラーと判定されてエラー信号が出力さ
れる。
【0044】つぎに、このA、B正規化信号に基づいて
精位置の演算を行うが、同時に粗位置を示すA、B粗位
置カウンタの値の選択を行う。
【0045】センサ信号に含まれるノイズを除去するた
め、まず、図11に示す正規化信号Aco−Bcoの合成波
のグラフ(sin2θ+cos2θ=1)において、現在位置が
図中45゜線で分割されたどの領域にあるかを判定す
る。この45゜線は図示のように原点から{(1/4、
3/4、5/4、7/4)π}線を示す。45゜線で分
割された4つの領域では、どちらかの相の粗位置カウン
タが変化するので、現在位置の領域に対してその1つ前
の領域のカウンタ値を選択すれば精度の高い粗位置を確
定することができる。
【0046】そこで、S45において正規化信号Acoと
Bcoの絶対値の大小から領域を判定し、粗位置を選択す
ると共に精位置を後述する三角関数逆演算により算出す
る。
【0047】S45〜50では正規化信号|Bco|が|
Aco|より大きい領域では、B相粗位置カウンタを選択
してカウント値を粗位置とする。
【0048】精位置を算出する三角関数逆演算は、図1
3に示すように、A相センサ出力を正弦波(sinθ)、
B相センサ出力を余弦波(cosθ)とすると、磁気スケ
ール3の1ピッチ(0〜2π)におけるピストンロッド
1の移動によるA相、B相センサ出力y1、y2は次式の
ように表される。
【0049】y1 = v1sinθ y2 = v2cosθ ここで、v1、v2は磁気センサ5及び磁気スケール3の
特性に基づくピーク電圧値であり、v1=v2となるよう
にゲインを調整すると、 tanθ = sinθ/cosθ = y1/y2 となる。したがって、センサ出力y1、y2より角度θは
次式によって求められる。
【0050】θ = tan-1(y1/y2) 1ピッチP(または1/2ピッチP)におけるピストン
ロッド1の精位置FDは上記θに基づいて次式により算
出される。
【0051】FD = (P/2π)×θ ここで、磁気スケール3の1ピッチPを例えば2mmに設
定し(したがって粗位置は1mm単位)、この粗位置間隔
を100等分したものを精位置の単位量とすると、1/
100mm単位の精位置FDは次式により算出される。
【0052】 FD = (100/π)×tan-1(|Aco|/|Bco|) こうして算出さた精位置をS48において、正規化セン
サ信号AcoとBcoとの符号の同一性を判定して補正す
る。
【0053】もし、符号が相違すればS49で補正精位
置として(50+FD)を、符号が一致すればS50で
(50−FD)を算出する。
【0054】これに対して、S45で正規化信号Acoの
絶対値がBcoより大きいときは、S51〜55に進み、
粗位置としてA相粗位置カウンタのカウント値をとり、
精位置FDを次式により算出する。
【0055】 FD = (100/π)×tan-1(|Bco|/|Aco|) 一方、符号が一致しているときには、S55で精位置と
してFDを、不一致のときにはS54において−FDを出
力する。
【0056】図11にも示すように、B相センサ信号が
振央値をクロスするのは0→π→0(2π)で、A相セ
ンサ信号のクロス位置は1/2π→3/2π→1/2π
となる。
【0057】ここで粗位置信号は、7/4π→1/4
π、3/4π→5/4πの間でA相粗位置カウンタを、
1/4π→3/4π、5/4π→7/4πの間でB相粗
位置カウンタをそれぞれ選択すればよく、これに精位置
をS56で合算すれば精度の高い位置信号を得ることが
できる。
【0058】次に、図10に示すフローチャートにおい
て、上記算出された位置信号に基づいて設定器8によっ
て予め設定されたリミット位置の判定を行う。なお、コ
ントローラ7のメモリRAMにはピストンロッド1のス
トローク上で最大4カ所のリミット位置#0〜3が設定
され、設定器8のディップスイッチ81、82により小
数点以下2桁が1/100mm単位で、ディップスイッチ
83、84によって小数点以上が1mm単位でそれぞれ設
定されている。
【0059】S61でメモリRAMに格納された各リミ
ット位置の値を読み込んだ後、S62でリミット位置#
0の値と上記算出した現在位置とを比較して、現在位置
がリミット位置#0より大きければS63でリミット信
号#0を発生させる一方、現在位置がリミット位置#0
未満であればS64でリミット信号#0の信号を停止す
る。ここで、コントローラ7が発生するリミット信号
は、一例を示せば、負論理のTTLレベルの信号であ
り、S63ではリミット信号がLowとなり、S64で
はリミット信号がHighとなる。
【0060】以下、S65〜73では上記S62〜64
と同様にして、現在位置とリミット位置#1〜3とをそ
れぞれ比較し、現在位置がリミット位置より大きければ
リミット信号を発生する。
【0061】このようにして、上記フローチャートの処
理を繰り返すことにより、磁気センサ5の2相のセンサ
出力に基づいて粗位置と精位置を求めてから現在位置を
高い精度で算出し、設定器8で予め設定したリミット位
置を検出してリミット信号を発生するため、高精度かつ
応答性の高いリミット位置の検出が可能となり、設定器
8では任意の位置にリミット位置を容易に変更すること
ができ、さらに、リミット位置の数も任意に設定するこ
とが可能となる。
【0062】図14は他の実施例を示し、前記第1の実
施例におけるディップスイッチ81〜84をロータリス
イッチ91〜94によって構成したもので、その他の構
成は前記第1の実施例と同様である。
【0063】設定器9は0〜9の数値を設定可能な4桁
のロータリスイッチ91〜94と、リミット位置の正負
の符号を設定するディップスイッチ95を備え、ロータ
リスイッチ91、92で小数点以下2桁を、ロータリス
イッチ93、94で小数点以上の2桁をそれぞれ設定す
る。ロータリスイッチ91〜94が10進数で表示され
るため、容易に設定値を判定することができ、スイッチ
を回転させることにより容易に数値の変更が可能となっ
て操作性を向上させることができる。
【0064】なお、上記実施例において、リミット位置
をコントローラ7に接続された設定器8によって設定し
たが、通信手段等によりメモリRAMへ設定してもよ
い。
【0065】また、リミット位置の設定方法は上記実施
例においてはBCDコードとしたが、これに限定される
ことなくバイナリ設定などであってもよい。
【0066】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、磁気セン
サの出力に基づいて粗位置と精位置からなる現在位置を
高い精度で算出し、予め設定したリミット位置と比較演
算してリミット信号を発生するため、高精度かつ応答性
の高いリミット位置の検出が可能となり、リミット位置
を容易に変更することができ、リミット位置の数も任意
に設定することが可能となる。また、各センサ出力ピー
ク値を更新・格納するメモリRAMに複数のリミット位
置を格納し、通信手段を介して前記メモリRAMに格納
される各リミット位置を設定するようにしたので、リミ
ット位置の設定数が設定器の数に限定されず、任意数の
リミット位置を設定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の実施例を示す磁気スケールの拡大図で
ある。
【図3】コントローラのブロック図である。
【図4】設定器を示す概略図である。
【図5】各ピッチにおける磁気センサの出力信号の変化
を示す図である。
【図6】A相の正規化係数及び振央値を演算するフロー
チャートである。
【図7】同じくB相の正規化係数及び振央値を演算する
フローチャートである。
【図8】ピーク値の更新動作を示すフローチャートであ
る。
【図9】精位置及び粗位置から位置信号を求める演算動
作のフローチャートである。
【図10】リミット位置の判定動作を示すフローチャー
トである。
【図11】A相、B相の合成振幅における粗位置カウン
タと象限位置の関係を示す図である。
【図12】同じく合成振幅の説明図である。
【図13】ストローク位置の演算の説明図である。
【図14】他の実施例を示す設定器の概略図である。
【符号の説明】
1 ピストンロッド 3 磁気スケール 2 弱磁性部 5 磁気センサ 7 コントローラ 8 設定器 51 リミット位置設定手段 52 比較演算手段 53 ピーク値更新・格納手段 54 振央値演算手段 55 粗位置演算手段 56 正規化係数演算手段 57 センサ出力補正手段 58 精位置演算手段 59 位置信号演算手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−29103(JP,A) 特開 平4−136713(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 7/00 - 7/34 102 G01D 5/00 - 5/252 G01D 5/39 - 5/62

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動方向に所定のピッチで弱磁性部を配設
    した磁気スケールと、磁気スケールのピッチに対応して
    90゜の位相差をもった正弦波を出力する一対の磁気セ
    ンサと、磁気スケールのピッチ毎の各センサ出力ピーク
    値をそれぞれ更新・格納する手段と、各ピーク値から各
    ピッチ毎の振央値を演算する手段と、前記振央値とセン
    サ出力の比較結果に基づいて粗位置を演算する手段と、
    前記ピーク値と振央値からセンサ出力の正規化係数を演
    算する手段と、前記正規化係数に基づいてセンサ出力を
    補正する手段と、2相の補正された正規化信号を用いて
    三角関数逆演算により精位置を演算する手段と、粗位置
    と精位置とを合算して位置信号を出力する手段とを備え
    た位置検出装置において、前記更新・格納される各センサ出力ピーク値と共に複数
    のリミット位置を格納するメモリRAMと、通信手段を
    介して前記メモリRAMに格納される各リミット位置を
    設定する手段と、前記メモリRAMに格納されている複
    数の リミット位置と前記位置信号とを比較してこれら信
    号が一致するときにリミット信号を出力する手段とを備
    えたことを特徴とする位置検出装置。
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