JP3217722B2 - 平版印刷版の製造方法 - Google Patents
平版印刷版の製造方法Info
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Description
方式を用いた平版印刷版の製造方法に関し、さらに詳し
くは、高速処理が可能で、帯電ムラを抑制し、かぶりの
少ない良好なトナー像を得ることのできる平版印刷版の
製造方法に関する。
するには、耐水性を有する支持体上に、酸化亜鉛とバイ
ンダーとを含む層を設けた電子写真式平版印刷用版を、
コロナ帯電し、画像露光し、トナー現像し、定着し、そ
の後エッチング処理を行って版を作製している。
圧をかける製版方式にて製版を行っている。図におい
て、光源から照射された露光光は、レンズ18によって
集光される。この集光された露光光は、給紙部11から
搬送手段によって供給され、ガイドローラ15,16間
の露光部20にあるマスター1’に結像し、マスター
1’に像様露光が行われる。このマスター1’は露光部
20に導入される前に、負のコロナ放電手段12と正の
コロナ放電手段19とにより光導電層5の上下で−と+
とに帯電されている。そして、露光部20で像様露光さ
れることにより、露光領域の電荷は光導電層の伝導によ
り消失し、非露光領域にのみ電荷が残り静電潜像が形成
される。露光済みのマスター1’は搬送手段により現像
・定着部17に搬送され、トナーを前記非露光部に付着
させて現像し、これを定着し、その後不感脂化処理さ
れ、乾燥されて、平版印刷用版が製造される。
体中の電荷の移動に必要な帯電時間を要し、搬送スピー
ドが規制されるとともに、帯電ムラを生じ、均一な画像
の形成が困難であった。
は、耐水処理を施した紙や金属箔あるいはこれらの複合
体が挙げられる。一般に、電子写真方式では感光層のコ
ロナ帯電を行う際に、版に何らかの放電処理が必要であ
る。上記、図6のような方式で製版を行う場合、支持体
全体に導電性を持たせるとともに、裏面より正のコロナ
放電を行うことで帯電を実現している。
用する場合には、紙に導電剤と称される塩化ナトリウ
ム、塩化カリウム、塩カルシウムなどの無機電解質、あ
るいは第4級アンモニウムなどの有機高分子電解質を含
む塗液を用い、これらを含浸させるか塗布するかしてい
た。この際、紙の体積固有抵抗は1×109 Ω・cm程度
とされる。
基材として平版印刷用原版を作製すると、印刷中の湿し
水の付与により、耐水処理が施してあっても、印刷時の
ロール上での紙の部分的な伸び、すなわち版伸びが避け
られない。このため、印刷中に版にしわが発生したり、
印刷物の見当がずれ、罫線の寸法狂いなどのトラブルを
生ずることがある。
0−138904号公報、同55−105580号公
報、同59−68753号公報等に記載されているよう
に、紙支持体の片面あるいは両面に、導電性フィラーを
含有し、導電性と耐水性とを有するエポキシ樹脂やエチ
レンとアクリル酸等との共重合体等を塗布したり、ある
いは、特開昭58−57994号公報、同59−643
95号公報等に記載されているような、導電性フィラー
を含有するポリエチレンなどのラミネート層を設けたも
の等の、導電性樹脂ラミネート紙を用いる試みもなされ
ている。この場合にも紙は導電性とされている。
刷用版の構成例を図7に示す。図7において、平版印刷
用版1’は紙に導電処理を施した支持体2と、その支持
体2の上下に設けられた導電層(ラミネート層)3a,
3bと、導電層3bの上に設けられた光導電層5とを有
し、この光導電層5上にトナー像6が形成される。
紙の一方、あるいは双方の面に樹脂フィルムを設ける構
造であり、しかも樹脂フィルムには導電性フィラーを含
有させなければならず、支持体の製造コストが高くな
り、ひいては平版印刷用版のコスト高を招くという欠点
を有していた。また、紙支持体にフィラーを分散した樹
脂を塗工して、耐水性を持たせることも考えられる。し
かし、この場合、塗工した樹脂膜の物性が満足できるも
のがなく、耐水性と導電性の両立をはかることは困難で
あった。
公報、同41−2426号公報、同41−12432号
公報に記載されているように、アルミニウム、亜鉛、銅
などの金属箔を接着した紙(以下金属箔ラミネート紙と
いう)を用いる試みがある。これらの場合ラミネートさ
れる紙には、前記の導電剤を含浸させた紙を用いる。こ
の金属箔ラミネート紙を用いると、ウエット時の伸びや
引張強度を向上することができ、寸法安定性の良好な印
刷原版を得ることができる。このような金属箔ラミネー
ト紙は、金属箔を紙の裏面に設けても、双方の面に設け
てもよく、さらに、支持体の中央に金属箔を設ける試み
もなされている。これら、何れの場合にも寸法安定性の
良好な平版印刷原版を得ることができるが、この場合に
も紙の一方、あるいは双方の面に金属箔を接着しなけれ
ばならず、ラミネート紙以上に支持体の製造コストが高
くなってしまう。
的安価でしかも版伸びがなく、高速処理が可能で、均一
な画像が得られる平版印刷版の製造方法を提供すること
である。
より達成される。 (1) 体積固有抵抗が1×1010Ω・cm以下に導電処
理を施された紙の支持体と、この支持体の一方の面に設
けられた金属導電層と、この金属導電層上に設けられ、
酸化亜鉛とバインダーとを含有する光導電層とを有し、
前記支持体の他方の面には体積固有抵抗が1×1010Ω
・cm以下に導電処理を施されたα−ポリオレフィンを有
するラミネート層を有する平版印刷用原版を用い、この
平版印刷用原版の光導電層側から負のコロナ放電を行う
とともに、この放電に際し、前記平版印刷用原版の金属
導電層に、アース電位の導電体を前記平版印刷用原版の
側面側から接触させて平版印刷用原版の光導電層を帯電
させる工程を有する平版印刷版の製造方法。
版は、体積固有抵抗が1×1010Ω・cm以下に導電処理
を施された紙の支持体と、この支持体の一方の面に設け
られた金属導電層と、この金属導電層上に設けられた酸
化亜鉛とバインダーとを含有する光導電層とを有し、前
記支持体の他方の面には体積固有抵抗が1×1010Ω・
cm以下に導電処理を施されたα−ポリオレフィンを含有
するラミネート層を有する。このように金属導電層を有
することにより、支持体の側部側から導体を接触して速
やかな帯電ができるようになった。
光材料に用いられる導電性原紙が使用でき、例えば後述
の電導性物質を紙に含浸させたもの、または抄紙時に混
合させたもの、特公昭52−4239号公報、同53−
19031号公報、および53−19684号公報に記
載された合成紙が使用できる。その秤量は、50〜20
0g/m2、厚みは50〜200μm 程度が好ましい。
ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウムなどの無機
電解質、あるいは第4級アンモニウムなどの有機高分子
電解質を含む溶液が挙げられ、紙に混合させる導電性物
質としては、亜鉛、マグネシウム、錫、バリウム、イン
ジウム、モリブデン、アルミニウム、チタン、ケイ素等
の金属酸化物、カーボンブラック等が挙げられる。支持
体の固有抵抗は1×1010Ω・cm以下、好ましくは1×
108 Ω・cm以下、特に1×106 Ω・cm以下、通常1
×104 Ω・cm以上が好ましい。このように固有抵抗を
1×1010Ω・cm以下にすることにより、電荷の伝導が
確実に行われる。
限定するものではないが、例えば、鉄、銅、アルミニウ
ム、鉛、亜鉛等の金属単体、あるいはこれらの化合物等
が挙げられ、なかでも紙にラミネートされる材質とし
て、比重が小さく軽い、延展性がよく、箔への加工が容
易なアルミニウムが好ましい。このような金属導電層の
体積固有抵抗は1×105 Ω・cm以下であることが好ま
しい。金属導電層の厚さは、、好ましくは5〜50μm
、特に10〜25μm の範囲が好ましい。このよう
に、導電層を金属としたのは、体積固有抵抗が低く、光
導電層の速やかな帯電が可能で、しかも均一に帯電され
るからである。
常の手段が用いられる。一例として接着剤を塗布する方
法があり、この接着剤としては、酢酸ビニル系樹脂、ア
クリル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ウレタン系樹
脂、フェノール樹脂等が挙げられ、その用途によって単
独、あるいは混合、共重合などの状態にして使用され
る。これらはエマルジョンなどの状態で、水系塗料とし
て、あるいは適切な溶剤を選んで溶剤系塗料として、金
属あるいは紙に塗布した後、貼り合わされるのが一般的
である。また、カゼイン、デンプン等の水溶性樹脂を接
着剤としてもよい。そのほかワックス系樹脂、ポリオレ
フィン系樹脂等を用いたホットメルト法や、押し出しコ
ーティング法を用いることもできる。接着剤は導電性の
ものが好ましい。また、支持体上に金属を蒸着またはス
パッタする方法であってもよい。
ング層を設けることが好ましい。このブロッキング層は
電荷、あるいは/および電子の移動を妨げる働きをし、
帯電効率の向上と、帯電ムラ等の防止に効果がある。こ
のようなブロッキング層として、ポリアミド、ポリオレ
フィン、アクリル酸エチル−メタクリル酸エチル共重合
体、アクリロニトリル−メタクリル酸メチル共重合体、
酢酸アミロース、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリ
カーボネート、ポリギ酸ビニル、ポリ−p−クロロスチ
レン、ポリ酢酸ビニル、ポリジメチルシロキサン、ポリ
スチレン、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリロニトリ
ル、ポリアセナフチレン、1,4−ポリイソプレン、ポ
リ−p−イソプロピルスチレン、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリオキシメチレン、ポリプロピレンオ
キシド、ポリメタクリル酸イソブチル、ポリメタクリル
酸エチル、ポリメタクリル酸−2−エチルブチル、ポリ
メタクリル酸−n−ブチル、ポリメタクリル酸メチル、
ポリメタクリル酸−n−ラウリル、ポリ−α−メチルス
チレン、ポリ−p−メチルスチレン、ポリ−o−メトキ
シスチレン、ポリ−p−メトキシスチレン、ポリスチレ
ン、ポリテトラヒドロフラン、ポリビニルアルコール、
ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリ−1−ビニルナフ
タレン、ポリ−2−ビニルナフタレン、ポリビニルビフ
ェニル、ポリ−2−ビニルピリジン、ポリフェニレンオ
キシド、ポリブタジエン、ポリブテン、ポリブテンオキ
シド、ポリプロピレンおよびこれらの共重合体等の樹脂
が挙げられ、これらのなかから好ましくは均一に膜が形
成でき、ブロッキング層に適する樹脂を適宜選択する。
このような好ましい樹脂として、例えばポリメタクリ酸
メチルやポリアクリロニトリル等を溶液から塗布、乾燥
してブロッキング層とする。
1010 Ω・cm以上が好ましく、特に1×1011 Ω・cm
以上が好ましい。その上限については特に制限はない
が、通常1×1014 Ω・cm程度である。このブロッキ
ング層の厚さは、通常0.2〜10μm 程度である。ブ
ロッキング層を導電層上に設ける手段は、コーティング
法が好ましい。コーティング法としては、バーコーティ
ング法、グラビアやリバース等のロールコーティング
法、ドクターナイフ法やエアーナイフ、ノズルコーティ
ング法等の通常の方法を用いることができる。
nO)を分散させたものが用いられる。
m 程度である。バインダーは、特に限定されるものでは
なく、通常用いられる、機械的、電気的特性の良いもの
を使用すればよい。このようなバインダーとしては例え
ば、ポリスチレン、ポリアクリル酸またはポリメタクリ
ル酸エステル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリ
ビニルブチラールおよびこれらの誘導体、ポリエステル
樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂等が
用いられ、なかでもアクリル樹脂が好ましい。前記顔料
とバインダーとの混合比は通常重量比で3:1〜20:
1程度の範囲である。このような光導電層の塗布量は通
常15〜30g/m2程度である。光導電層の厚さは5〜
30μm の範囲が好ましい。光導電層をブロッキング層
あるいは導電層上に設ける手段は、上記導電層の場合と
同様である。
層は、α−ポリオレフィンを含有する。このα−ポリオ
レフィンは、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン
−ブテン共重合体等があり、なかでもポリエチレンが好
ましい。このポリエチレンは、好ましくは密度0.92
〜0.96g/cc、メルトインデックス1.0〜30g/10
分、平均分子量20,000〜50,000、軟化点1
10〜130℃、引張強度130〜300Kg/cm2のもの
が使用される。特に好ましくは、密度0.915〜0.
930g/cc、メルトインデックス1.0〜30g/10分の
低密度ポリエチレンと、密度0.940〜0.970g/
cc、メルトインデックス1.0〜30g/10分の高密度ポ
リエチレンを、低密度ポリエチレン10〜90wt部、高
密度ポリエチレン90〜10wt部の割合で混合したもの
である。この混合体であれば耐熱性を有し、しかも均一
なラミネート層が得られ、上記の導電性物質を通電しや
すい状態で分散させることができる。
るラミネート層は、体積固有抵抗が1×1010Ω・cm以
下、好ましくは1×108 Ω・cm以下、より好ましく
は、1×106 Ω・cm以下、通常1×102 Ω・cm以上
となるように、導電性物質を含有させる。このような導
電性物質としては、上記の紙に混合させる導電性物質と
同様のものでよい。ラミネート層の厚さは、あまり薄い
と強度や防水性が不十分となり、あまり厚くても性能の
向上は望めない。従って、5〜50μm 、好ましくは1
0〜30μm 程度である。
せるために、あらかじめ支持体上にエチレン酢酸ビニル
共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エ
チレン−メタクリル酸エステル共重合体、エチレン−ア
クリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、
エチレン−アクリロニトリル−アクリル酸共重合体、エ
チレン−アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体等の
ポリエチレン誘導体を塗布したり、支持体の表面をコロ
ナ放電処理しておくことが好ましい。また、特開昭49
−24126号公報、同52−36176号公報、同5
2−121683号公報、同53−2612号公報、同
54−111331号公報および、特公昭51−253
37号公報に記載の表面処理を上記支持体に施すことも
できる。
有するラミネート層上にバック層を設けてもよい。この
バック層は滑り防止用や場合によっては導電層としても
機能させる。そして、ポリマーバインダー中に、上記導
電剤と、剛性を制御するための粒子(粒径0.1μm 〜
1μm 程度)を均一に分散させたものである。
エチレン、ポリブタジエン、ポリアクリル酸エステル、
ポリメタクリル酸エステル、ポリ酢酸アミロース、ナイ
ロン、ポリカーボネート、ポリギ酸ビニル、ポリ酢酸ビ
ニル、ポリアセナフチレン、ポリイソプレン、ポリエチ
レン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、
ポリオキシエチレン、ポリプロピレンオキシド、ポリテ
トラヒドロフラン、ポリビニルアルコール、ポリフェニ
レンオキシド、ポリプロピレン等およびこれらの共重合
体、あるいはゼラチンやポリビニルアルコール等を硬化
させたもの等が使用できる。
して説明する。
た概念図である。図1において、平版印刷用原版(マス
ター)は、紙の支持体2と、その一方の面上に設けられ
た金属導電層3と、ブロッキング層4と、光導電層5と
を順次有し、かつ前記支持体2の他方の面にはラミネー
ト層6を有する。そして、所定の操作により帯電された
光導電層5が露光され、現像されることによりトナー像
が形成される。さらに、不感脂化(エッチング)処理さ
れ、平版印刷用版となる。
いて説明する。図2は平版印刷用版の製造工程(装置)
を示した概念図である。図において、マスター1は給紙
部11から搬送手段によって供給され、負のコロナ放電
手段12と、正のコロナ放電手段19とにより光導電層
5の上下で−と+とに帯電される。このときコロナ放電
手段12,19の前および/または後には導電体21が
配置されていて、マスターの側面からその金属導電層3
に接触するようになっている。導電体21は導体14に
より接地されていて、マスター1の金属導電層3と接触
することによりアース電極として機能する。従って、負
のコロナ放電手段12のみとすることも可能であり、帯
電ムラがなく、しかも帯電の飽和時間を短くすることが
でき、処理速度を向上させることができる。前記導電体
21としては、好ましくは体積固有抵抗が1×103 Ω
・cm以下の、鉄、銅、アルミニウム等の金属あるいはス
テンレス鋼等の合金、およびこれらにニッケル、クロム
等の表面処理を施して、ファイバー状、あるいは棒状に
したもの、カーボンファイバー、あるいは樹脂材に導電
性物質を含有させ、ファイバー状にしたものなどが挙げ
られる。
ロナ放電手段12、19の前あるいは/および後に接地
されたブラシ、ないし刷毛状の導電体21を配置し、マ
スター1の側面から金属導電層3に直接接触することに
より帯電させる。この導電体21としては、図3に示す
ように、金属製支持体23上に、導電体のファイバーや
棒状物を多数直立して配置してブラシ22とし、これと
マスター1の側面とを接触させる構造としても良い。こ
の導電体21をコロナ放電手段12,19の前、あるい
は/および後ろに配置することにより、図4に示すよう
に、マスター1が通過する際、マスター1の両側部に直
立した導電体21のブラシ22がマスター1の金属導電
層3と接触することになる。このようにすれば、よりス
ムースな帯電が可能となり、支持体2の厚みの制限を受
けることもなく、搬送スピードをより速くすることがで
き、帯電ムラも少なくなる。
ら負のコロナ放電を行い、裏面側をアースされた導電体
13と接触させる方法も同様に効果がある。すなわち、
図5に示すように、マスター1が給紙部11から供給さ
れ、負のコロナ放電手段12と、導体14により接地さ
れたアース電位の導電体13とにより光導電層5の上下
で−と+とに帯電される。導電体13はマスター1のラ
ミネート層6と接触し、アース電極として機能するとと
もに、その搬送ガイドとしても機能する。前記導電体1
3としては、好ましくは鉄、銅、アルミニウム等の金属
あるいはステンレス鋼等の合金、およびこれらにニッケ
ル、クロム等の表面処理を施したもの、カーボン樹脂、
あるいは樹脂材に導電性物質を含有させたものなどが挙
げられる。また、導電体の厚さはその材質や製版装置の
構造などにより適宜決められるが、通常0.1〜5mm程
度である。またその寸法も、用いるコロナ放電手段(チ
ャージャー)やマスター1の寸法に応じて決定すればよ
い。
にある露光部20で、レンズ18により収束されたレー
ザー光あるいは白熱光等の露光像により像様露光され
る。これにより、露光領域の電荷は消失し、非露光領域
にのみ電荷が残る。さらにこの露光済みのマスター1
は、搬送手段により現像・定着部17に搬送され、トナ
ーが前記非露光領域に付着されて現像された後、定着さ
れる。そして、親水処理され、乾燥されて、平版印刷用
原版が作製される。トナーとしては通常液体トナーが用
いられる。
不感脂化処理液として、フェロシアン塩、フェリシアン
塩を主成分とするシアン化合物含有処理液、アンミンコ
バルト錯体、フィチン酸およびその誘導体、グアニジン
誘導体を主成分としたシアンフリー処理液、亜鉛イオン
とキレートを形成する無機酸あるいは有機酸を主成分と
した処理液、あるいは水溶性ポリマーを含有した処理液
等が知られている。
特公昭44−9045号、同46−39403号、特開
昭52−76101号、同57−107889号、同5
4−117201号等に記載のものが挙げられる。
特開昭53−83807号、同53−83805号、同
53−102102号、同53−109701号、同5
3−127003号、同54−2803号、同54−4
4901号等に記載のものが挙げられる。
理液としては、特開昭53−104301号、同53−
140103号、同54−18304号、特公平43−
28404号に記載のものが挙げられる。
公昭39−13702号、同40−10308号、同4
3−28408号、同40−26124号、特開昭51
−118501号等に記載のものが挙げられる。
開昭56−111695号等に記載のものが挙げられ
る。
開昭52−126302号、同52−134501号、
同53−49506号、同53−59502号、同53
−104302号、特公昭38−9665号、同39−
22263号、同40−763号、同40−2202
号、特開昭49−36402号等に記載のものが挙げら
れる。
表面層中の酸化亜鉛がイオン化して亜鉛イオンとなり、
このイオンが不感脂化処理液中のキレートを形成する化
合物とキレート化反応を生じ、亜鉛キレート化物を形成
し、これが表面層中に沈着して親水化されるものと考え
られている。
程度)で0.5〜30秒程度行なう。この印刷版を用い
て湿し水を使用してオフセット印刷が3000枚程度可
能である。
明する。
ム5%の水溶液を20g/m2塗布し、乾燥させて秤量11
0g/m2の導電性の支持体とした。この支持体上にエチレ
ン−アクリル酸メチル−−アクリル酸共重合体(モル比
65:30:5)の水溶性ラテックスを、乾燥被覆量
が、0.2g/m2となるように塗布し、乾燥した後、密度
0.920g/cc、メルトインデックス5.0g/10分の低
密度ポリエチレン70wt%、密度0.950g/cc、メル
トインデックス8.0g/10分の高密度ポリエチレン15
wt%、および導電性カーボン15wt%を溶融混練し、得
られたペレットを支持体の片面に押し出し法により30
μm の厚さに設け、ラミネータにより張り合わせた。こ
のラミネート層は体積固有抵抗が7.5×106 Ω・cm
であった。
記支持体のラミネート層とは反対側に、熱硬化型導電性
接着剤を塗布し、予め体積固有抵抗が、3×1014 Ω
・cmのアクリル系ポリマーを乾燥時の膜厚が2μm の厚
さとなるようアルミニウム箔の一方の面にワイヤーバー
を用いて均一に塗布し、ブロッキング層とし、前記アル
ミニウム箔の未塗工面側を張り合わせ、80℃で、24
時間放置し接着し、金属導電層とした。
箔に塗工された前記アクリルポリマー塗布層の上に、下
記組成1の光導電層用の分散液を固形分塗布量25g/m2
になるようにワイヤーバーを用いて均一に塗布し、10
0℃雰囲気中で1分間乾燥後、20℃、60%RHに調整
された暗室に24時間放置し、サンプル1を得た。
持体の両面に、サンプル1と同一のラミネート層を設け
た後、一方の面にコロナ放電処理を行い、金属導電層を
設けることなく、サンプル1と同一のブロッキング層を
設けた。次いで、この上にサンプル1と同一の光導電層
を設け、比較サンプルとした。
ような構成の富士フイルム製ELP−404V製版機を
用いて製版した。この製版機ELP−404Vはコロナ
放電手段であるチャージャー12,19の前部分に図3
に示すような導電体21を配置した(この例では後の部
分の導電体は省略した)。そして、チャージャーへの印
加電圧を負側を−6KV、正側を+6KVに調整し、サンプ
ルの搬送スピードを250mm/sec〜550mm/secまで、
50mm/sec間隔で変化させ、サンプル後端がチャージャ
ーを通過した7秒後の光導電層表面の表面電位V7 を測
定した。このV7 は好ましくは520V 以上、特に60
0V 以上が好ましい。
適正露光させ(4.3sec )、全て通常のスピードでト
ナー現像と、定着を行った。得られた、印刷用原版を用
いて印刷を行い、ベタ均一性について評価した。結果を
表1に示す。
連続長のステップウエッジの中間の濃度領域(トナー反
射濃度0.45〜0.50の間)で評価した。このベタ
部分が均一であると、文字や編点のドット形状がシャー
プでギザギザがなく、画質の良さとして現れる。評価基
準は以下の通りである。 ○:15cm四方のベタ部分が、全て均一。 △:15cm四方のベタ部分に、うっすらと帯電ムラが確
認される。 ×:15cm四方のベタ部分に、はっきりと帯電ムラが確
認される。
ーを用いたものは、搬送スピードが250mm/sec〜55
0mm/secの範囲内において、全て均一性を満足し、V7
も520V 以上であった。一方、比較サンプルは、均一
性を満足するものが得られなかった。
LP−404Vに導電体を設けないものを使用し、その
ほかは実施例1と同様にして製版を行った。実施例1と
同様にして表面電位V7 の測定とベタ均一性の評価を行
った。
ーを用いたものは、搬送スピードが250mm/sec〜40
0mm/secの範囲内においても同様の傾向で、V7 は良い
が、実際の性能を反映する均一性は満足できるものでは
なかった。一方、比較サンプルも同様の傾向で、均一性
を満足するものが得られなかった。
(株)桜井グラフィックシステムズ社製印刷機オリバー
52で印刷したところ、製版マスター上の、画像の均一
性に対応した、印刷物上の画像の均一性が得られた。1
万枚印刷しても全く版の伸びは認められなかった。
かも版伸びがなく、取り扱いが容易で、帯電ムラのない
均一な画像が得られる平版印刷版の製造方法を提供でき
る。
ある。
示した概念図である。
る。
ある。
を行う製造工程(装置 )を示した概念図である。
した概念図である。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 体積固有抵抗が1×1010Ω・cm以下に
導電処理を施された紙の支持体と、 この支持体の一方の面に設けられた金属導電層と、 この金属導電層上に設けられ、酸化亜鉛とバインダーと
を含有する光導電層とを有し、 前記支持体の他方の面には体積固有抵抗が1×1010Ω
・cm以下に導電処理を施されたα−ポリオレフィンを有
するラミネート層を有する平版印刷用原版を用い、 この平版印刷用原版の光導電層側から負のコロナ放電を
行うとともに、 この放電に際し、前記平版印刷用原版の金属導電層に、 アース電位の導電体を前記平版印刷用原版の側面側から
接触させて平版印刷用原版の光導電層を帯電させる工程
を有する平版印刷版の製造方法。
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