JPH02127656A

JPH02127656A - 電子写真複写用に好適なフィルム

Info

Publication number: JPH02127656A
Application number: JP28177888A
Authority: JP
Inventors: Masatoshi Tomiki; 冨木　政敏; Haruo Hatakeyama; 畠山　晴夫; Hiroshi Shomura; 正村　広巳
Original assignee: Somar Corp
Current assignee: Somar Corp
Priority date: 1988-11-07
Filing date: 1988-11-07
Publication date: 1990-05-16
Anticipated expiration: 2011-01-29
Also published as: JPH087451B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（技術分野）本発明は、静電方式の複写機に用いられる複写用に好適
なフィルムに関するものである。

（従来技術及びその問題点）静電方式の複写機は広く普及しており、その複写用紙と
しては１ｇｆ通紙が一般に使用されてきた。

しかし、普通紙は電気絶縁性が高く、帯電しやすいもの
であることから、帯電に起因する種々のトラブルが発生
する。例えば、給紙に際して起る重送（２枚送り）や、
複写紙をソータにより仕分ける際に起るトナー転写後の
静電気の残存に起因する仕分はトラブル等が発生する。

従来、前記の如き帯電に起因する問題を解決するために
、普通紙を帯電防止処理することが行われている。しか
し、このような帯電処理された用紙の場合、電子複写工
程において、帯電圧が不足して用紙上に十分な濃度のト
ナーが乗らないという問題が生じ、未だ満足するもので
はない。

（発明の課題）本発明は、従来の電子複写用紙に見られる前記問題を解
決することをその課題とする。

（課題を解決するための手段）本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意研究を重
ねた結果１本発明を完成するに到った。

即ち、本発明によれば、合成樹脂フィルムを基材フィル
ムとし、その片面もしくは両面に、表面に粗面形成剤微
粒子による微細凹凸を有するケミカルマット層を形成し
、該ケミカルマット層の表面に、該ケミカルマット層表
面の微細凹凸に応じた表面微細凹凸の帯電防止層を形成
したことを特徴とする電子写真複写用フィルムが提供さ
れる。

本発明の電子写真複写用フィルムは１合成樹脂フィルム
の片面もしくは両面に、ケミカルマごノド層を設け、さ
らにその上に帯電防止層を設けた構造を有する。この場
合、必要に応じ、ケミカルマット層と基材フィルムとの
間に高分子膜からなるアンカー層を介在させることがで
きる。

基材フィルムとしては、一般の高分子フィルムが用いら
れる。このようなものとしては、例えば。

ポリエステル、ポリアミド（ナイロン）、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、セルロースアセテート。

ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリメタクリレート及
びその共重合体、ポリカーボネート等が挙げられる。そ
の厚さは特に制約されないが、−船釣には、２５戸〜２
５０μｍである。

ケミカルマット層は、粗面形成剤を高分子バインダーと
ともに前記フィルム上に塗布することによって形成され
る。粗面形成剤としては、従来−般に使用されているも
の１例えば、シリカ、クレー、石英、タルク、炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、酸化チタン、アルミナ、水
酸化アルミニウム等が用いられる。その粒径は、０．１
〜１０．、好まし、＜は、０．５〜５Ｒである。高分子
バインダーとしては熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、紫外
線硬化性樹脂等の従来公知のものが適用され、その種類
は特に制約されない。粗面形成剤と高分子バインダーと
の使用割合は、高分子バインダー１００重量部に対し、
粗面形成剤１０〜２００重量部、好ましくは６０〜１２
０重量部の割合である。ケミカルマット層の厚さは２−
１５．、好ましくは３〜７μｓである。本発明において
用いる好ましいケミカルマット層は、下記（Ａ）−（Ｆ
）成分からなる組成物から形成されたものである。

（Ａ）アクリル系エマルジョン（Ｂ）下式Ｃ式中、Ｒ１及びＲ１はそれぞれ同−又は異なる高級ア
ルキル基であり、ｘｌ及びｘ２は水素原子又は−ＳＯ３
Ｍ（Ｍ：金属原子若しくはアンモニウムイオン）で示さ
れる基であり、ｘｌとｘ２とは同時に水素原子ではない
。〕で示されるジアルキルスルフォン酸系界面活性剤（Ｃ）
メラミン樹脂（Ｄ）架橋触媒（Ｅ）無機質充填剤（粗面形成剤）以下、前記ケミカルマット層成分（Ａ）〜（Ｆ）につい
て詳述する。

成　分（Ａ）（アクリル系エマルジョン）このエマルジ
ョンを構成する主成分としては、アクリルホモポリマー
、酢酸ビニル−アクリルコポリマー、スチレン−アクリ
ルコポリマー等が例示できる。イオン性はノニオン、ア
ニオンのいずれでもよい。また、自己架橋型１反応型の
いずれでもよい。濃度は、特に制限がなく、広い範囲か
ら選択することができる。液性については弱酸性ないし
弱アルカリ性のものが好適である。

成　分（Ｂ）（ジアルキルスルホン酸系界面活性剤）前
記式（１）において、Ｒ１及びＲ２で示される高級アル
キル基は、Ｃ６〜０１６．好ましくはＣ７〜０１□のア
ルキル基である。

Ｘｌ及びＸ２は、　−３Ｏ３Ｍ（Ｍ：Ｎａ、に、ＬＬ、
ＮＨ４等）で示される基又は水素原子であって、ｘｌ及
びｘ２は同時に水素原子ではなく、換言すれば、ｘｌ及
びｘ８の少なくとも一方は一５０３Ｍで示される基であ
ることが必要とされる。

好適な具体例は、下記のソジウムジオクチルモノスルフ
オサクシネートである。

Ｈ，７Ｃ，０ＯＣ−Ｃ）Ｉ−５Ｏ３Ｎａ１（□７Ｃ，０
ＯＣ−ＣＨ。

この成分（Ｂ）は、組成物を合成樹脂フィルムに塗布す
る際の該組成物に、はじき現像がみられたり、塗膜にピ
ンホールが発生したりするのを防止する役目をするもの
で、塗布液の表面張力を低下させる作用を有するもので
ある。

成　分（Ｃ）（メラミン樹脂）従来公知の種々のものが使用できる。メラミン単独樹脂
のほかに、メラミンーユリア共縮合樹脂も使用できる。

成　分（Ｄ）（架橋触媒）例えば、塩化アンモニウム、しゆう酸アンモニウムが好
適である。これらは、メラミン樹脂に対して架橋触媒と
して作用すると考えられる。また一部はアクリル系エマ
ルジョンに対しても架橋作用を有する。例えば、塩化ア
ンモニウムは、加熱によりアンモニアと塩化水素に分解
し、塩化水素が架橋触媒として作用し、その後該分解物
は乾燥工程で系外に排出され、最終的に塗膜に残存する
ことはない。

成　分（Ｅ）（無機質充填剤）例えば、天然シリカ、合成シリカ、酸化チタン、酸化け
い素、けいそう土、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム
、水酸化アルミニウム、アルミナ。

タルク、クレー等の所定粒径のものである。

好ましい粒径は、０．１〜ｉｏ、、特に好ましくは０．
５〜５趨である。平均粒径が余り大きすぎると、筆記感
が悪くなる。また、組成物の調製時に良好な分散状態が
得られず、塗布時に塗布むらが生じる。他方、逆に余り
小さすぎると鉛筆ののりが悪くなり、筆記性に問題が生
じる。

本発明においては、無機質充填剤として特定のものを選
択して併用することにより所望に応じた効果を達成する
ことができる。具体的には、炭酸カルシウム、二酸化ケ
イ素、酸化チタンの３種類を併用するとよい。これら４
種類の併用割合は、約６：１４：１（重量比）が好適で
ある。

前記組成物の具体例の配合比は次のとおりである。

成分（Ａ）１００重量部（固型分）成分（Ｂ）０．５〜１０、好ましくは１〜５重量部成分
（Ｃ）４０−１６０、好ましくは８０〜１２０重量部成
分（Ｄ）０．１〜１０．好ましくは１〜５重斌部成分（
Ｅ）　１０−２００．好ましくは８０〜１４０重量部本
発明においては、このケミカルマット層は、その表面に
オーバーコート層として形成する帯電防止層との関係で
、中心線表面粗さが０．５〜１．３Ｉ４、好ましくは０
．６−１．０趨になるように規定するのがよい。

本発明においてケミカルマット層の上に形成する帯電防
止層は、その下面のケミカルマット層の微細凹凸に応じ
た微細凹凸を表面に有するものである。このような微細
凹凸表面は、帯電防止Ｊケを薄膜とすることによって形
成される。このイ）テ電防止層の厚さは、一般には、０
．０１〜０．２．４ｎ、好ましくは０，０２−〇。１μ
ｍであり、その中心線表面粗さは、０．４〜１．２癖、
好ましくは０．６〜１．０趨である。帯電防止層は、前
記の如き帯電防止材料を水媒体や有機溶剤に溶解ないし
分散して形成した塗布液を、ケミカルマット層上に常法
のコーテング法により塗布、乾燥することによって形成
される。

本発明においてケミカルマット層上に形成する帯電防止
層は、得られるフィルムの表面固有抵抗値が１ｘｉｏ”
Ω〜Ｉ　Ｘ　１０”Ωの範囲になるように形成すればよ
い。表面固有抵抗値の調節は、塗布液中の帯電防止剤の
濃度あるいは帯電防止層の厚さを調整することによって
行うことができる。

帯電防止層を形成するための帯電防止材料としては、例
えば、導電性の酸化第２スズ、ａ化インジウム、酸化亜
鉛等の導電性金属酸化物と、ポリビニルアルコール、ス
チレン−ブタジェン共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、ポリブタジェン、ポリエステル、アクリル系
共重合体等の高分子とからなるもの；塩化リチウム等の
無機塩；高分子第４級アンモニウム塩や高分子スルホン
酸塩等の高分子電解質等が挙げられる。

本発明の電子写真複写用フィルムにおいて、基材フィル
ムとケミカルマット層との間に高分子膜をアンカー層と
して設ける場合、その高分子としては、例えば、ポリエ
ステル、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリカーボネー
ト、ポリビニルアルコール等の熱可塑性樹脂が一般的に
用いられるが、熱硬化性樹脂や紫外線硬化性樹脂等も使
用可能である。好ましくは、熱可塑性ポリエステル樹脂
（飽和ポリエステル樹脂）が用いられ、水分散タイプで
も溶剤可溶タイプのいずれでもよい。

（発明の効果）本発明の電子写真複写用に好適なフィルムは、前記構成
であり、静電方式の複写機にお番ブる複写用紙として用
いられ、従来の複写用紙に見られるような帯電に起因す
るトラブルを発生しない。また、電子複写工程において
は、十分な帯電圧を示し、複写用紙上でのトナー濃度不
足の問題を生じない。

また１本発明のフィルムは、その表面は、微細凹凸表面
に形成されていることから、従来の普通紙と同様にすぐ
れた筆記性を有する。

（実施例）次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。なお
以下において示す部及び２はいずれも重量基準である。

実施例下記成分を混合して均一に分散させてケミカルマット液
を調製した。

合成シリカ（平均粒径４　ｔｓ　）　　　　　　　　５
　、０部合成シリカ（平均粒径７．）　　　　　　　　
２．０部炭酸カルシウム（平均粒径１　ｐｍ　）　　　
　　　３　、　Ｑ部チタン白　　　　　　　　　　　　
　　　０．５部界面活性剤溶液　　　　　　　　　　　
６．８部アンモニア（濃度５％水溶液）１．４部スチレ
ン／アクリルエマルジョン　　　　９．７部アクリルエ
マルジョン　　　　　　　　　７．５部水溶性メラミン
樹脂　　　　　　　　　１０．１部塩化アンモニウム（
２０％水溶液）１．１部水　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　２４．５部得られたケミカルマ
ット液をポリエチレンテレフタレートフィルム（厚さ＝
３８癖、５０．又は７５μｓ）の両面に乾燥後の膜厚が
７〜８癖となるように塗布、乾燥した後、その上に、第
４級アンモニウム塩系帯電防止剤１．２部、メチルセロ
ソルブ２．５部、エチルアルコール１０．０部及び水３
６．３部からなる帯電防止液を乾燥後の膜厚が０．０３
〜０．０５７ａａとなるように塗布、乾燥して電子写真
複写用フィルムを得た。

このフィルムの特性を次表に示す。

表−１次に、前記で得た各フィルムについて、複写機（■リコ
ー製、　ＲＩＣＯＰＹ　ＦＴ５８４０）を用いて複写試
験を行い、その性能評価を以下のようにして行った。

その結果を表−２に示す。

（画像濃度）複写により得られたコピーフィルムを、原稿と比べ、濃
度低下がないかどうか、トナーの一部又は全部のカケが
ないかどうかを調べた。

（重送）フィルム５０枚を連続してコピーした時の重送枚数を調
べた。

（トナー接着）複写により得られたコピーフィルムの画像面に、粘着剤
テープを貼付し、引きはがした時に、そのテープに移行
した画像の度合を調べた。

表−２

Claims

【特許請求の範囲】

（１）合成樹脂フィルムを基材フィルムとし、その片面
もしくは両面に、表面に粗面形成剤による微細凹凸を有
するケミカルマット層を形成し、該ケミカルマット層の
表面に該ケミカルマット層表面の微細凹凸に応じた表面
微細凹凸の帯電防止層を形成したことを特徴とする電子
写真複写用に好適なフィルム。