JPH0237360A - 電子写真感光体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は電子写真感光体に関し、詳しくは接着機能及び
バリヤー機能に優れた下引き層を有する電子写真感光体
に関するものである。

従来の技術 一般に、電子写真感光体は、帯電−露光を繰り返した時
に一定の画像濃度と地汚れのない画像を形成する上で、
暗電位と明電位の安定性が重要であり、このため感光層
の導電性支持体の間にバリヤー機能を有する層を設ける
ことが提案されている。

また、感光層を電荷発生層と電荷輸送層に機能分離した
積層構造を有するものが提案されているが、一般に電荷
発生層は導電性支持体上に極めて薄い層、例えば０．２
μｍ〜０．６μｍ程度で設けられているため、導電性支
持体表面のごくわずかな欠陥、汚れ、付着物などが電荷
発生層の膜厚を不均一としてしまう。

電荷発生層の膜厚が不均一であると感光体に感度ムラを
生ずるために、電荷発生層の膜厚を出来るだけ均一なも
のとすることが要求されている。

この様なことから、電荷発生層と導電性支持体の間にバ
リヤー層としての機能と接着層としての機能を有する下
引き層を設けることが提案されている。

これまで、感光層と導電性支持体の間に設ける層として
、例えば、特開昭６０−３２０５４号に示されるーよう
に、酸化スズ、酸化アンチモンをコートした酸化チタン
粉末を分散させた樹脂を用いることが知られているが、
上記粉末の比抵抗が２００〜５０００口と低いため充分
なバリヤー機能を有さす、さらにその粒径が０．２〜０
．６μｍと太きいため、塗工後の平滑性を得ることが困
難であり、接着層としての機能も充分なものとはいえな
かった。さらに、特開昭６０−６４３５８号に示される
ように、下引き層が樹脂とコロイド状アルミナからなる
感光体が知られているが、この下引き層の場合、コロイ
ド状アルミナの持つ水酸基が塗工後も残存し、繰返し使
用した時、暗電位の変動と、明電位の上昇を生じやすく
、特に高湿下では画像流れが生じやすく、低湿下では残
留電位が上昇しやすく、連続して使用した場合、一定の
画質を有するコピーが得られないという欠点を有してい
た。

発明が解決し７ようとする課題 本発明の目的は繰り返し使用にさいしても、帯電位、残
留電位の変化を抑制し、良好な画像を得られる電子写真
感光体を提供することである。

さらに本発明の目的は、感光層との接着性に優れ、感光
体表面に導電性支持体と感光層との剥離に伴うスジの発
生などが起らない下引き層を有する電子写真感光体を提
供することである。

さらに本発明の目的は、高湿環境下においても良好な画
質を保証する電子写真感光体を提供することである。

課題を解決するための手段 すなわち本発明は、導電性支持体と感光層の間に下引き
層を有する電子写真感光体において、下引き層がアルミ
ナゾルを焼成したものからなることを特徴とする電子写
真感光体である。

本発明で用いるアルミナゾルは、アルミナ水和物のコロ
イド粒子を含み、第１図に示すように水酸基を有するこ
とが知られている。

アルミナゾルを焼成することなしに下引き層として構成
することも可能であるが、この場合には第１図に示した
ようにアルミナゾル中に含まれる水酸基が残存し、下引
き層が導電性を帯びるため特に高湿時のバリアー機能が
低下するものと考えられる。

本発明においては、上述のアルミナゾルを焼成すること
によってゾル状態から水酸化アルミニウム、酸化アルミ
ニウム等のアルミニウム化合物の重合粒子を析出させて
ゲル状態に変化させ、水酸基の導電性を低下させ、バリ
アー機能ヲｉｌ＋５ル４のである。

また、上述したように本発明のアルミナゾルは非常に小
粒径の超微粒子であるアルミナ水和物の粒子からなって
いるため、塗布する基体上の欠陥に応じた被膜の形成が
容易であり、また被膜の平滑性も良いことなどにより接
着層としての機能においても優れたものである。

より具体的に゛は、本発明のアルミナゾルはアルミナ水
和物（ベーマイト系）を適量含み、（Ａ、６−０）ｎの
重合粒子が酸性陰イオンを安定剤として分散している乳
白色の粘性のある液体である。

このアルミナ水和物はコロイド粒子として安定な水分散
状態が維持させることが望ましく、通常その粒径は１０
〜１００ＯＡである。また、ゾル中のアルミナ水和物の
量は少なすぎるとバリアー機能が充分でなくなり、大き
すぎるとコロイド溶液（ゾル）の安定性が悪くなり均降
しやすくなり均一な膜厚の下引き層が得られにくいため
、好ましくは５〜２０重量％程度含゛ませるものである
。

下引き層は厚さが０．１〜３．０μｍが好適であり、水
や水−アルコール混合液等で必要に応じて希釈し、ディ
ッピング法、スプレー法、スピナー法、ブレード法、ロ
ーラー法、マイーーバー法等の方法により塗工される。

塗工した下引き層を上述した様な理由からゾル状態から
ゲル状態に変化させるため、通常１５０℃以上、好まし
くは２５０℃以上の温度で焼成を行うが、焼成温度は導
電性支持体の種類、特性、寸法などを考慮して決定され
るべきものである。

なお、このような下引き層において、その体積抵抗率を
調整するため、必要に応じて導電性フィラーを添加する
ことも可能であり、この導電性フィラーとしては、例え
ば、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化チタン
、鉄粉末等を使用するこ−とができる。また、これ以外
に、その体積抵抗率を調整するため、水酸基、アミノ基
、カルボキシル基等の極性基を有する有機高分子単体を
゛添加したり、４級アンモニウム塩、リン酸エステル系
等の界面活性剤を添加することも可能である。

本発明の下引き層がバリアー機能を充分に果たすために
は通常１０６〜１０１３Ω・αの抵抗値を有することが
好ましく、１０１６Ω・ｍ以下ではバリアー機能が不十
分であり、１０１３Ω・α以上では残留電位の上昇とい
う問題が発生してくる。

導電性支持体は、導電性を有するものであれば、何れの
ものでもよく、具体的な基体としては、例えばアルミニ
ウム、銅、バナジウム、モリブデン、クロム、ニッケル
、チタン、亜鉛、インジウム、真ちゅうなどをドラムま
たはンート状に成型したもの、アルミニウムや銅など金
属箔をプラスチック・フィルムにラミネートしたもの、
アルミニウム、酸化インジウム、酸化スズなどをプラス
チックフィルムに蒸着したもの、あるいは金属粉末、カ
ーボンブラック、沃化銅、−高分子電解物質などの導電
性物質を適当な給着樹脂とともに塗布し表面を導電処理
したプラスチックフィルムや紙などが挙げられる。

本発明において感光層は、単一型でも良いし、電荷発生
層と電荷輸送層が分離した積層型感光体でも良く、例え
ばＡｓ　２　Ｓ　ｅ　３、ａ−５ｉ等の単層型の無機感
光層や各種単層型ｏｐｃ、積層型、Ｏｒ却寿−どを例示
できる。

尚本発明の電子写真感光体は電子写真複写機に利用する
のみならず、レーザプリンター、ＣＲＴプリンター、電
子写真方式製版システムなどに利用することができる。

次に本発明を実施例で更に詳細に説明する。

実施例 アルミナゾルとして粒径１００〜２００　Ａのアルミナ
水和物粒子を２０重量％含む粒状アルミナゾル（日量化
学■製ニアルミナシルー５２０）を用い、これをメタノ
ールに希釈して粘度が２０ＣＰＳである下引き層の塗工
液を調整した。

導電性支持体としては、表面の最大粗さが２μｍのアル
ミニウム管を用い、上記下引き層塗液をディッピング法
により塗布し、恒温槽中において３００℃、３時間乾燥
させ、平均膜厚が２μｍの下引き層を得た。この下引き
層の表面の最大粗さを測定すると０．２μｍとなってお
り表面が平滑化されていた。尚、下引き層の体積抵抗率
は１０１１Ω・画であった。

次に、α型銅フタロシアニン（和光純系製）を：３０重
量部、ポリカーボネイト樹脂（商品名：Ｌ−１２２５；
帝人化成ｆＡ）ｔｏｏ重量部およびトリクロロエタン２
０重量部をサンドミルでｔｏｏｏ　ｒｐｍ１０時間分散
した。この分散液をトリクロロエタンで希釈し、ディッ
ピング法で塗布・乾燥して、厚さ０．３μｍの電荷発生
層をもうけた。

次いで、下記構造のヒドラゾン化合物を８０重量部 （，２Ｈｓ おＸびアクリルポリオール樹脂（商品名：　ＬＲ−１５
０３；三菱レイヨン製）１００重量部をトルエン／メチ
ルエチルケトン混合溶媒８０重量部に溶解した。この液
を攪拌しヒドラゾンを完全に溶解後、インシアネート硬
化剤（商品名：コロネート上２日本ポリウレタン製）２
重量部を加えてディッピング法で塗布後、１２０℃、３
０分乾燥させて厚さ１６μｍの電荷輸・送層を形成した
。

比較例１ 下引き層を設けない以外は実施例と同様にして感光体を
試作した。

比較例２゜ 下引き層を焼成しない以外は実施例と同様にして感光体
を試作した。

上記実施例および比較例１，２．によって作成された感
光体を実際の複写機（ミノルタカメラ■製ＥＰ−４７０
）に搭載し、負のコロナ帯電−露光一現像一転写・分離
−イレーズからなる通常の電子写真プロセスを実施し、
表−１に示すような測定結果を得た。表−１に示すよう
に測定では、帯電位、残留電位、感光体の表面状態、及
び通常環境下（温度：２０℃、湿度二６０％）と高湿環
境下（温度＝３５℃、湿度８５％）における画質の評価
を行った。尚、帯電位、残留電位、感光体の表が取態は
上記した通常環境下において測定を行った。そして測定
は初期及び耐刷１０万枚後にわけて測定した。測定項目
中、画質に関してマークされた○印は良好、Δ印はやや
低下、Ｘ印は低下をそれぞれ表わす。

（以　下　余　白） 発明の効果 以上のように、本発明の下引き層を有する電子写真感光
体によれば、繰り返し使用にさいしても、帯電位、残留
電位の変化を抑制して良好な画像が得られるとともに、
導電性支持体と感光層との接着性を向上させることがで
き、さらに、高湿環境下においても画像流れなどの発生
を見ないなどの効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の下引き層に用いるアルミナゾルの概略
図である。 出願人　　ミノルタカメラ株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、導電性支持体と感光層の間に下引き層を有する電子
   写真感光体において、 下引き層がアルミナゾルを焼成したものからなることを
   特徴とする電子写真感光体。