JPH09211880A - 電子写真用受像媒体 - Google Patents

電子写真用受像媒体

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JPH09211880A
JPH09211880A JP4030796A JP4030796A JPH09211880A JP H09211880 A JPH09211880 A JP H09211880A JP 4030796 A JP4030796 A JP 4030796A JP 4030796 A JP4030796 A JP 4030796A JP H09211880 A JPH09211880 A JP H09211880A
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JP4030796A
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Naoya Morohoshi
直哉 諸星
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温高湿でも、また低温低湿環境条件下でも
転写性に優れ、トナー飛散のない電子写真用受像媒体を
提供すること。 【解決手段】 基体の表面及び/又は内部に導電性粒子
を含有してなり、10℃で20%RHにおける表面固有
抵抗値R1が、1×107Ω〜1×1015Ωであり、か
つ、30℃で80%RHにおける表面固有抵抗値R2
10,000倍以内であることを特徴とする電子写真用
受像媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乾式電子写真記録
方式に用いられる受像媒体に関し、特にトナーの転移性
の改善された電子写真用受像媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真用受像媒体として、紙
やプラスチックフィルム等の基体に塩化ナトリウム等の
無機塩や第四級アンモニウム塩等の帯電防止剤を塗布し
たものが用いられている。
【0003】電子写真記録方式は導電性の基体と光導電
性材料とからなる感光体を、コロナ放電イオンの照射に
より帯電させ、画像パターンを光像として感光体に照射
し、感光体上に形成された表面電荷像に対しトナーを付
着させることにより現像し、受像媒体に転写し、熱又は
圧力によって定着させることにより記録画像を得るもの
である。
【0004】電子写真方式において、走行性、転写性、
及び画質に影響する特性として、受像媒体の表面固有抵
抗値がある。特に、転写性においては、受像媒体の表面
固有抵抗値によってトナーの転写率が大きく変化する。
一般に、表面固有抵抗値が低いと転写率も低くなり、表
面固有抵抗値が高いと転写率が高くなる。受像媒体の表
面抵抗値は使用される導電剤の種類と量で制御すること
ができる。
【0005】従来型の受像媒体においてはその表面固有
抵抗値が、温度及び湿度による環境条件に大いに影響さ
れる。30℃・80%RH或いはそれ以上の高温高湿条
件下では電子写真用受像媒体の表面固有抵抗値が低くな
り易く、この場合にはトナーを転移させるのに必要な電
荷を保持することができず、転写不良を引き起こす原因
となり、一方、10℃・20%RH或いはそれ以下の低
温低湿条件下では、受像媒体の表面固有抵抗値が高くな
り易く、コロナ放電により感光体に蓄えられた電荷が電
子写真用受像媒体自体に帯電し易くなるため、帯電量が
増加する。また、転写、定着工程中で帯電された電荷
は、トナーを介して機器内部へ流れてトナー飛散の原因
となったり、定着部においてトナーの静電オフセットの
原因となっていた。
【0006】一定の温度及び湿度条件下で電子写真用受
像媒体の表面固有抵抗値を一定の範囲内に制御させたも
のとして、例えば、特公平2−50467号公報記載の
技術がある。ここでは、上質紙に塩化ナトリウム、塩化
カリウム等の無機塩類を含有させて表面固有抵抗値を低
下させている。しかしながら、低湿条件下では表面固有
抵抗値が高すぎてトナー飛散の問題を解決するには至っ
ていない。
【0007】特開平6−202371号公報には抄紙時
に導電剤添加により表面電気抵抗が用紙含有水分4〜6
%で5×1013Ω以下、20℃85%RHの環境下で1
×108Ω以上とした電子写真用転写用紙が記載されて
いるが、ここで使用される導電剤は例えば塩化ナトリウ
ム、塩化カリウム、第4級アンモニウム塩等の電解質物
質や酸化アルミニウムをドーピングした酸化亜鉛、アン
チモンをドーピングした酸化錫等の導電性上昇材にすぎ
ず温度変化及び湿度変化に耐えうる導電性を考慮したも
のではなく、特開平6−230596号公報にはクレ
ー、炭酸カルシウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、タル
ク、硫酸バリウム、シリカ、ケイ酸塩、デアトマセウス
カルサイト(ケイ藻方解石)、アルミナ3水和物などの
適当な顔料を含む導電性コーティングを設け画像濃度
1.2以上の均一品質の画像を形成しうる電子写真紙が
示されているが、この導電性コーティングにおける主要
成分も温度及び湿度変化に敏感なジ第四級アンモニウム
化合物である。また、特開平6−27711号公報およ
び特開平6−202369号公報には表面電気抵抗率が
20℃の温度、65%の相対湿度で1.0×109Ω/
□〜1.0×1011Ω/□の電子写真転写用紙が記載さ
れているが、前者においてタルク、炭酸カルシウム填料
と共に使用される導電剤も例えば塩化ナトリウム、塩化
カリウム、第4級アンモニウム塩等の電解質物質にすぎ
ず、後者において水溶性高分子化合物と共に使用される
導電剤も例えば塩化ナトリウム、塩化カリウム、第4級
アンモニウム塩等の電解質物質にすぎない。さらに、特
開平4−27711号公報に示される、帯電防止された
電子写真用透明受像シートは、反応性油状シリコンの水
性液中に分散したカオリン、デラミカオリン、水酸化ア
ルミニウム、重質炭酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸
化チタン、サチンホワイト、硫酸カルシウム、タルク、
コロイダルシリカ、ベントナイト等の顔料を塗布するこ
とにより取扱い時の摩擦を軽減することを意図したもの
であり、特開平5−330263号公報に示される帯電
防止した電子写真用透明受像シートも有機樹脂微粒子を
シート表面にその1部が露出した状態で植え込むことに
より表面の摩擦領域を減少させんとするものであって、
温度変化及び湿度変化に耐えうる導電性を考慮したもの
ではない。
【0008】更にまた、我々同朋研究者が熟知するとこ
ろの特開昭58−5369号公報には、加熱した顔料、
例えばバライト粉表面に、In化合物またはSn化合物
溶液を付着乾燥させてIn2O、SnO2を主成分とする
導電体を形成させることにより、湿度変化によっても導
電度に影響を受け難い電子写真用導電性顔料を製造する
方法が開示されているが、これは、温度と湿度が共に変
化する環境下で使用される最適な電子写真の特に受像媒
体としての性質を明確に示すものとはいい難い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術における問題点を解決し、高温高湿でも、また
低温低湿環境条件下でも転写性に優れ、トナー飛散のな
い電子写真用受像媒体を提供することにある。本発明者
は、上記問題を解決すべく鋭意検討して、電子写真用受
像媒体を、温度、湿度が大きく異なる環境下においても
表面固有抵抗値を特定範囲内のものとすることにより、
高温高湿でも、また低温低湿環境条件下でも転写性に優
れ、トナー飛散のないものとすることを見い出し、さら
に検討を重ねて本発明を完成した。
【0010】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明によ
れば、「基体の表面及び/又は内部に導電性粒子を含有
してなることを特徴とする電子写真用受像媒体」が提供
され、「基体上に成膜性樹脂層及び導電性粒子を含有す
る層を順次積層してなることを特徴とする電子写真用受
像媒体」が提供され、さらに、「基体の表面及び/又は
内部にウィスカー状導電性粉末を含有してなることを特
徴とする電子写真用受像媒体」が提供される。
【0011】また、「基体の表面及び/又は内部に導電
性粒子を含有してなり、10℃で20%RHにおける表
面固有抵抗値R1が、1×107Ω〜1×1015Ωであ
り、かつ、30℃で80%RHにおける表面固有抵抗値
2の10,000倍以内であることを特徴とする電子
写真用受像媒体」が提供され、「紙基体の表面及び/又
は内部に導電性粒子を含有してなり、10℃で20%R
Hにおける表面固有抵抗値R1が、1×107Ω〜1×1
14Ωであり、かつ、30℃で80%RHにおける表面
固有抵抗値R2の100,000倍以内であることを特
徴とする電子写真用受像媒体」が提供され、さらに「樹
脂質基体の表面及び/又は内部に導電性粒子を含有して
なり、10℃で20%RHにおける表面固有抵抗値R1
が、1×109Ω〜1×1012Ωであり、かつ、30℃
で80%RHにおける表面固有抵抗値R2の1,000
倍以内であることを特徴とする電子写真用受像媒体」が
提供される。
【0012】このような調整された表面固有抵抗値を有
する本発明の受像媒体は、環境条件による表面固有抵抗
値の変動の小さい電子伝導型導電性粒子又はウィスカー
状導電性粉末を使用することによって達成され、得られ
た受像媒体は、異なる使用環境下において転写性に優
れ、トナー飛散も起こりにくい。
【0013】以下、本発明を詳細に説明する。電子写真
用受像媒体が、基体の表面及び/又は内部に導電性粒子
を含有してなり、10℃で20%RHにおける表面固有
抵抗値R1が、1×107Ω〜1×1015Ωであり、か
つ、30℃で80%RHにおける表面固有抵抗値R2
100,000倍以内、好ましくは10,000倍以内
である場合には異なる使用環境下においても転写性に優
れトナー飛散も起こりにくい。本発明の電子写真用受像
媒体はそのような表面固有抵抗値を有する。
【0014】そして、電子写真用受像媒体が紙基体であ
る場合に、基体が上質紙であるときは、10℃で20%
RHにおける表面固有抵抗値R1が、1×109Ω〜1×
1014Ω、好ましくは1×1010Ω〜1×1013Ωであ
り、かつ、30℃で80%RHにおける表面固有抵抗値
2の100,000倍以内、好ましくは10,000
倍以内のものが異なる使用環境下においても転写性に優
れトナー飛散も起こりにくく、また、基体が普通紙であ
るときは、10℃で20%RHにおける表面固有抵抗値
1が、1×107Ω〜1×1012Ω、好ましくは1×1
8Ω〜1×1011Ωであり、かつ、30℃で80%R
Hにおける表面固有抵抗値R2の100,000倍以
内、好ましくは10,000倍以内のものが異なる使用
環境下においても転写性に優れトナー飛散も起こりにく
い。本発明の電子写真用紙質受像媒体はそのような表面
固有抵抗値を有する。
【0015】電子写真用受像媒体が樹脂質基体であると
きは、10℃で20%RHにおける表面固有抵抗値R1
が、1×109Ω〜1×1012Ωであり、かつ、30℃
で80%RHにおける表面固有抵抗値R2の1,000
倍以内のものが異なる使用環境下においても転写性に優
れトナー飛散も起こりにくい。本発明の電子写真用樹脂
質受像媒体はそのような表面固有抵抗値を有する。
【0016】以下、本発明を図面に基づいてさらに詳細
に説明する。図1及び図2は本発明の電子写真用受像媒
体の基本的構成を示す。図1において、電子伝導型の導
電性粒子又はウィスカー状導電性粉末は帯電防止剤層2
として、明確な層を形成していなくてもよく、基体1の
内部に存在してもよい。
【0017】基体1としては、従来の受像媒体に使用さ
れているシート状基体をそのまま使用することができ、
特に限定されることはない。例えば、ポリオレフィン
系、ポリスチレン系の合成紙、上質紙、アート紙、コー
ト紙、キャストコート紙、壁紙、裏打用紙、合成樹脂含
浸紙、エマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸
紙、合成樹脂内添紙、板紙等、セルロース繊維紙、ポリ
オレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリスチレン、ポリメタクリレート、ポリカーボ
ネート等の各種の透明プラスチックフィルムあるいはシ
ート等を挙げることができる。また、これらの合成樹脂
に白色顔料や充填剤を加えて成膜した白色不透明フィル
ム、あるいは発泡させた発泡シート等も使用することが
できる。また、上記の基材フィルムの任意の組合せによ
る積層体、例えばセルロース繊維紙と合成紙の積層体、
セルロース繊維紙とプラスチックフィルムの積層体等も
使用することができる。
【0018】そして、このような基体1の厚さは使用目
的等により任意に設定することができ、例えば15〜2
00μm程度が好ましい。さらに、かかる基体1は、そ
の表面に形成する後述の帯電防止剤層2や成膜性樹脂層
3との密着力が乏しい場合には、その表面にプライマー
処理やコロナ放電処理を施すのが好ましい。
【0019】帯電防止層2において使用される導電性粒
子としては、約0.03〜0.5μmの粒子径のルチル
型酸化チタンを芯材とし、その表面に酸化スズ系導電層
を形成させたもの、硫酸バリウム微粒子を芯材とし、そ
の表面に酸化スズ系導電層を形成させたもの、酸化亜鉛
粒子、酸化スズ/酸化アンチモン複合酸化物、ZnSの
表面に銅化合物を複合化させた硫化物系導電性粒子、フ
ッ素雲母を芯剤とし、酸化アンチモンドープ酸化スズを
コーティングした導電性粉体を挙げることができる。
【0020】ウィスカー状導電性粉末としては、ルチル
形心針状酸化チタンの表面に酸化スズ系導電層を形成さ
せた導電性粉末、ホウ酸アルミニウムウィスカーの表面
に酸化スズ系導電層を形成させた導電製粉末を挙げるこ
とができる。ウィスカー状導電性粉末は、球状材料に比
べて媒体中での連続性が得られやすいので導電性に優
れ、含有量も少量で所望の表面固有抵抗値に調整するこ
とができる。
【0021】帯電防止層2は上記の導電性粒子又はウィ
スカー状導電性粉末を含む塗液を基体1或いは成膜性樹
脂層3上に公知の手段により塗布・乾燥させて形成され
る。帯電防止層2の厚さは0.1〜20μm程度が好ま
しく、より好ましくは0.2〜10μmである。導電性
粒子又はウィスカー状導電性粉末を含む塗液には必要に
応じてデンプン、ポリビニルアルコール、ビニルポリマ
ー、ポリエステル系樹脂等の結着剤の他、酸化チタン、
タルク等の非導電性の填料や分散剤、着色剤等が配合さ
れる。
【0022】図2において、基体1上に形成される成膜
性樹脂層3は成膜性樹脂を主成分とする層である。この
層を設けることにより、トナーの転写性及び定着性が改
善される。成膜性樹脂としては、例えばポリプロピレン
等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化
ビニリデン等のハロゲン化ポリマー、ポリ酢酸ビニル、
ポリアクリルエステル等のビニルポリマー、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポ
リエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系
樹脂、エチレンやプロピレン等のオレフィンと他のビニ
ルモノマーとの共重合体系樹脂、アイオノマー、セルロ
ースジアセテート等のセルロース系樹脂、ポリカーボネ
ート等が挙げられ、特に好ましいのは、ビニル系樹脂及
びポリエステル系樹脂である。成膜性樹脂層3は、上記
の樹脂を適当な溶剤に溶解又は分散して調整した塗工液
を、基体1上に公知の手段により塗布・乾燥させて形成
される。この成膜性樹脂層3の厚さは0.1〜20μm
程度が好ましく、より好ましくは2〜9μmである。
【0023】本発明の受像媒体においては、基体1の帯
電防止剤層2が設けられた側と反対側の面にバック層を
設けてもよい。(バック層は受像媒体搬送時における受
像媒体同士の重送を防止したり、トナーの転写性を改良
するためのものである。)バック層には必要に応じて、
公知の帯電防止剤、無機又は有機の微粒子、樹脂を含有
させてもよい。樹脂としては上記の成膜性樹脂やカチオ
ン系アクリル樹脂を挙げることができる。バック層の厚
さは0.1〜5μm程度が好ましく、より好ましくは
0.5〜3μmである。
【0024】受像媒体のJIS K6714による全光
線透過率を40%〜80%となるように、基体1、帯電
防止剤層2、成膜性樹脂層3を選択すれば、記録後の受
像媒体の観測側と反対側に設けられた光源により、観察
する電飾用受像媒体として好適に使用することができ
る。
【0025】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。実施
例中、部又は%とあるのは特に断りのない限り重量基準
である。
【0026】実施例1 リファイナーで炉水度380ml c.s.fまで叩解
したLBKPと、430ml c.s.fまで叩解した
NBKPを8:2の割合に混合したパルプ100部に対
して軽質炭酸カルシウム(商品名TP121;奥多摩工
業製)を5部、タルクを2部、アルキルケテンダイマー
系サイズ剤(商品名ハーコンW;日本PMC社製)を
0.1部、カチオンデンプンを0.6部、硫酸バンドを
0.6部、カチオン性アクリルアマイドを0.02部添
加して紙料を調整し、長網抄紙機にかけ、抄速400m
/分で抄紙した。
【0027】さらに、下記の塗液をワイヤーバーコータ
ーで乾燥塗工量が2.5g/m2となるように塗工し、
カレンダー掛けをして坪量66g/m2の電子写真用受
像媒体を得た。 (帯電防止剤用塗液) 硫酸バリウム系導電性粒子 125部 (商品名 パストラン TYPE−IV;三井金属(株)製) 飽和ポリエステル樹脂 100部 (商品名 バイロン 200;東洋紡(株)製) トルエン 1000部 メチルエチルケトン 1000部
【0028】比較例1 実施例1と同様に抄紙し、さらにサイズプレスで乾燥塗
工量が酸化デンプン0.9g/m2、塩化ナトリウムが
0.1g/m2となるように塗工して、比較例1の電子
写真用受像媒体を得た。
【0029】上記の実施例1及び比較例1で作成した電
子写真用受像媒体について、10℃・20%RH及び3
0℃・80%RHの環境下で6時間調湿した。電子写真
用受像媒体の表面固有抵抗値は、ハイレジスタンスメー
ター(4329A;YHP社製)を使用して測定した。
又、トナーの転移性及びトナーの飛散状態は、同様に調
湿した受像媒体を使用し、PPC複写機(リコピーFT
6960L;リコー製)を使用して、1000枚複写し
た後、評価した。トナー定着性は描画試験機(AD−2
110;上島製作所製)を使用して評価した。結果を表
1に示した。
【0030】トナーの転移性、飛散性、定着性について
は、4を特に良好、3を良好、2をやや良好、1を不良
として表わした。
【0031】
【表1】
【0032】実施例2 基体として白色ポリエチレンテレフタレート(PET)
フィルム(E20、厚み100μm;東レ(株)製)を
用い、この一方の面に下記処方の塗液をバーコーターに
て塗布・乾燥し、乾燥時1μmの帯電防止剤層を形成
し、本発明の受像媒体を得た。
【0033】 (帯電防止剤層用塗液) 硫酸バリウム系導電性粒子 125部 (商品名 パストラン TYPE−IV;三井金属(株)製) 飽和ポリエステル樹脂 100部 (商品名 バイロン 200;東洋紡(株)製) トルエン 700部 メチルエチルケトン 700部
【0034】比較例2 基体として白色ポリエチレンテレフタレート(PET)
フィルム(E20、厚み100μm;東レ(株)製)を
用い、この一方の面にカチオン性帯電防止剤(商品名サ
フトマーST−2100;三菱油化(株)製)をトルエ
ンで希釈した溶液をバーコーターにて塗布・乾燥して、
厚さ1μmの帯電防止剤層を形成し、比較例2の受像媒
体を得た。
【0035】実施例3 白色ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム
(E20、厚み100μm;東レ(株)製)の一方の面
に飽和ポリエステル樹脂(商品名バイロン600;東洋
紡(株)製)のトルエン/メチルエチルケトン(1:
1)溶液をバーコーターで塗布・乾燥して、厚さ3μm
の成膜性樹脂層を形成し、さらにその上に実施例2の帯
電防止剤用塗液を塗布・乾燥して、厚さ1μmの帯電防
止剤層を形成して本発明の受像媒体を得た。
【0036】実施例4 実施例2において、帯電防止剤用塗液として下記処方の
ものを用いた以外は実施例2と同様にして、実施例4の
受像媒体を得た。 ウィスカー状導電性酸化チタン 60部 (商品名 FT−2000;石原産業(株)製) 飽和ポリエステル樹脂 100部 (商品名 バイロン 200;東洋紡(株)製) トルエン 700部 メチルエチルケトン 700部
【0037】実施例5 実施例2において基体として透明ポリエチレンテレフタ
レート(PET)フィルム(厚み100μm;東レ
(株)製)を用いた以外は実施例2と同様にして、実施
例5の受像媒体を得た。
【0038】実施例2〜5、比較例2の受像媒体につい
て、10℃20%RH及び30℃80%RHの環境条件
下で6時間調湿した。デジタルフルカラー複写機(プリ
テール750;リコー製)を使用して、画像記録を行
い、トナーの転移性、トナーの定着性を評価した。
【0039】また、帯電防止剤層の基体との密着性をテ
ープ剥離法(セロハンテープ(ニチバン)(株)製)を
使用)で評価した。 4 特に良好 3 良好 2 やや良好 1 不良 結果を表2に示した。
【0040】
【表2】
【0041】なお、実施例5の受像媒体は、全光線透過
率が62%であり、電飾用受像媒体として好適であっ
た。
【0042】
【発明の効果】以上詳細かつ具体的に説明したように、
本発明によれば、電子写真方式における受像媒体が、環
境条件による変動が小さいので転写性に優れ、トナー飛
散がない。即ち、走行性や転写性や画質、特にトナーの
転写性に多大な影響を与える「受像媒体の表面固有抵抗
値」が温度及び湿度による環境条件に影響される欠点を
改善して、高温高湿条件下でもトナーを受像媒体に充分
転移させることができ且つ低温低湿条件でも機器内部へ
のトナー飛散及びトナーの静電オフセットを少なくする
ことができる。また、成膜性樹脂層と順次積層した場
合、トナーの転移性、定着性が改善された受像媒体が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子写真用受像媒体の1つの基本
的構成を示す。
【図2】同電子写真用受像媒体の別の基本的構成を示
す。
【符号の説明】
1 基体 2 帯電防止層 3 成膜性樹脂層
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 19/00 D21H 1/10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体の表面及び/又は内部に導電性粒子
    を含有してなり、10℃で20%RHにおける表面固有
    抵抗値R1が、1×107Ω〜1×1015Ωであり、か
    つ、30℃で80%RHにおける表面固有抵抗値R2
    10,000倍以内であることを特徴とする電子写真用
    受像媒体。
  2. 【請求項2】 基体上に成膜性樹脂層及び導電性粒子を
    含有する層を順次積層してなり、10℃で20%RHに
    おける表面固有抵抗値R1が、1×107Ω〜1×1015
    Ωであり、かつ、30℃で80%RHにおける表面固有
    抵抗値R2の10,000倍以内であることを特徴とす
    る電子写真用受像媒体。
  3. 【請求項3】 基体の表面及び/又は内部にウィスカー
    状導電性粉末を含有してなり、10℃で20%RHにお
    ける表面固有抵抗値R1が、1×107Ω〜1×1015Ω
    であり、かつ、30℃で80%RHにおける表面固有抵
    抗値R2の10,000倍以内であることを特徴とする
    電子写真用受像媒体。
  4. 【請求項4】 JIS K6714による全光線透過率
    が40〜80%であることを特徴とする請求項1、請求
    項2又は請求項3のうちの何れかに記載の電子写真用受
    像媒体。
JP4030796A 1996-02-05 1996-02-05 電子写真用受像媒体 Pending JPH09211880A (ja)

Priority Applications (1)

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