JP2561712B2 - 電子写真式平版印刷用原版及びその現像方法 - Google Patents

電子写真式平版印刷用原版及びその現像方法

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JP2561712B2 JP63228378A JP22837888A JP2561712B2 JP 2561712 B2 JP2561712 B2 JP 2561712B2 JP 63228378 A JP63228378 A JP 63228378A JP 22837888 A JP22837888 A JP 22837888A JP 2561712 B2 JP2561712 B2 JP 2561712B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電子写真式平版印刷用原版とその現像方法
に関し、特に、通常の現像のみならず直接給電方式によ
る現像を行うのにも適すると共に、この現像の後に平版
印刷版として印刷機のドラムに巻付け固定する際の操作
が容易で、かつ巻付後にズレの生じない電子写真式平版
印刷用原版とその現像方法に関するものである。
(従来の技術) 電子写真法により平版印刷版を製造する方法として、
従来、電子写真式平版印刷用原版(以下、マスター)の
光導電層を一様に帯電させ、画像露光した後、湿式現像
してトナー像を得、次いでこのトナー像を定着した後、
不感脂化液(エッチング液)で処理してトナー像のない
非画像部を親水化する方法が一般に採用されている。
上記のマスターの支持体として従来から紙が使用され
ているが、この紙支持体への水の浸透により印刷力や写
真性能に影響を与えていた。すなわち、上記のエッチン
グ液や印刷中の湿し水が浸透して紙支持体が伸び、とき
には紙支持体と光導電層間で剥離が生じて耐刷力を低下
させ、また上記の帯電や露光時の雰囲気の温湿度条件に
より紙支持体の含水率が変化し、その結果電導度が変化
して写真性能に悪影響を与えていた。
このような問題を解消するために、紙支持体の片面あ
るいは両面に、耐水性を有する例えばエポキシ樹脂やエ
チレンとアクリル酸等との共重合体等を塗布したり(特
開昭50−138904号、同55−105580号、同59−68753号
等)、あるいはポリエチレン等のラミネート層を設ける
(特開昭58−57994号、同59−64395号等)等の提案がな
されている。
一方、前記の湿式現像は、一般に、第3図に示すよう
に電極10,11間に現像液DLを流し、この現像液DL中にマ
スターPを通過させて行っている。
しかし、この現像方式では、現像液DL中の負イオン
(現像液DL中のトナーの荷電≪+≫を調節するために混
入されるポリマー≪すなわち荷電調節剤≫による負のイ
オン)の動きが遅いため、該負イオンが正に帯電してい
る支持体P2表面に付着して中和する速度も遅く、この結
果、負に帯電している光導電層P1表面へのトナー(+)
の付着速度も遅くなり、場合によってはトナー未付着部
分を残したまま次工程へ送られることもある。
特に、絵や模様等のように大面積へのトナー付着を要
する画像の場合、マスターPが現像工程を通過する際
に、支持体P2の負イオンが付着して中和された部分の反
対側の光導電層P1の部分にのみトナーが付着し、上記の
大面積全体にトナーが付着せず、いわゆるベタ画像の均
一な形成が行われないまま次工程へ送られることが多
い。
また、この現像方式では、支持体P2と対面する電極
(−)11にトナー(+)が徐々に付着し、現像性能を低
下させるため、電極11の定期的な清掃を必要としてい
た。
このような問題を解消するため、本発明者等は、先
に、上記した従来の電極11に代えて、第2図に示すよう
に、例えば直径0.1mm程度の焼入れ鋼等の弾性の有る導
体12を使用し、この導体12をマスターPの支持体P2に接
触させて、また必要に応じてスイッチSを切替えて導体
12と電極10間に外部電源により電圧を印荷し、導体12か
ら支持体P2に電子を直接給電しながら現像を行う言わば
直接給電方式による湿式現像法を提案した(特願昭63−
89373号)。この直接給電方式によれば、支持体P2表面
の正帯電は導体12から直接供給される電子により素早
く、かつ確実に中和されるため、光導電層P1表面へのト
ナー(+)付着も素早く、かつ確実に行われ、上記の言
わゆるベタ画像の形成も均一に美麗に行うことができ
る。加えて、現像液DLは光導電層P1と電極10間にのみ流
せばよいため、導体12にトナー(+)が付着することも
なくなる。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上記した直接給電方式の場合、支持体P2の
電気抵抗が高いと、導体12から電子を直接供給すること
ができないため、支持体P2は或る程度の導電性を有する
必要がある。
勿論、第3図に示す従来の現像方式にあっても、支持
体P2の導電性が或る程度高ければ、現像液DL中の負イオ
ンと支持体P2表面の正電荷との中和速度が或る程度速ま
るため、上記の直接給電方式に限らず、支持体P2の抵抗
値を低めることは、湿式現像の分野において重要な意義
がある。
また、画像露光時に、光導電層P1の露光部の負の電荷
を支持体P2内部を通し支持体P2表面の正の電荷と中和さ
せるためにも、支持体P2は低抵抗であることが重要であ
る。
この支持体P2の抵抗値を低めるためには、支持体P2を
構成する原紙自体に導電性物質を混在させて原紙自体を
低抵抗とする他、前記したように水の浸透性を低めるた
めに原紙の片面あるいは両面に設けられるポリエチレン
等の被覆層にも導電性物質を混在させて該層をも低抵抗
とする必要がある。
しかし、ラミネート法で形成されるラミネート層は、
その表面(すなわち、支持体の非光導電層側の表面−以
下、支持体の表面−)を、現像等の後に平版印刷版とし
て印刷機のドラムに巻付け固定する際に、支持体表面と
ドラム面間でスベリが生じ、上記印刷版をドラムの正確
な位置に固定することが極めて困難である。しかも、印
刷続行中に、上記印刷版が上記ドラムの固定位置からズ
レ易く、このズレが生じれば、印刷用紙の所定位置に印
刷ができなくなる他、絵や模様等の言わゆるベタ画像の
場合、インキがのらない部分が生じ、ベタ画像を均一に
印刷できなくなる。
更に、マスターへの帯電,露光,現像等を行う言わゆ
る電子写真製版機の供給用ドラムへのマスターの巻付
け、該ドラムからのマスターの送給操作も困難となるの
みならず、帯電部,露光部,現像部等を送行する際にマ
スターの所定の送行位置からズレる等の危険もある。
本発明は、上記の低抵抗化が容易なラミネート法を採
用し、この方法による支持体表面の上記弊害を解消する
ことを目的とし、特に前記した先願の直接給電方式によ
る現像を好適に行うことのできる支持体特性を有する電
子写真式平版印刷用原版と、この原版を用いて直接給電
方式により現像を行う方法とを提案するものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上記目的を、 (1)体積電気抵抗が1×1010Ω以下でかつα−ポリオ
レフィンラミネート層により両面が被覆された紙よりな
る支持体の片面に光導電層を設け、他面に表面電気抵抗
が1×1010Ω以下でかつ摩擦抵抗が前記α−ポリオレフ
ィンラミネート層被覆面より大きいオーバーバック層を
設けてなる電子写真式平版印刷用原版と、 (2)この電子写真式平版印刷用原版を現像するに際
し、光導電層に対面させて電極を配し、該電極と光導電
層との間に現像液を供給し、オーバーバック層に導体を
接触させて湿式現像することを特徴とする現像方法 とにより解決するものである。
(作用) 本発明原版は、第1図に示すように、光導電層1、支
持体用の紙2、該紙2の光導電層1側面を被覆している
α−ポリオレフインラミネート層(以下、アンダー層)
3、該紙2の非光導電層1側面を被覆しているα−ポリ
オレフィンラミネート層(以下、バック層)4及び、該
バック層4の表面に設けられたオーバーバック層5から
なる。
そして、上記のアンダー層3、紙2及びバック層4か
らなる部分の体積電気抵抗が1010Ω以下、オーバーバッ
ク層5の表面電気抵抗が1010Ω以下であり、これにより
次のような作用が生じる。
i)帯電後の露光時に、光導電層1の露光部の負電荷は
支持体2〜5を速やかに通り、オーバーバック層5表面
の正電荷を中和する。
ii)現像時には、オーバーバック層5の導電性が上記の
ようにかなり高いため、該層5の正電荷が速やかにかつ
正確に中和され、言わゆるベタ画像の形成が均一かつ正
確になる。
iii)特に、本発明の直接給電方式による現像方法によ
れば、導電性のかなり高いオーバーバック層5に導体か
ら直接供給される電子が速やかに流れ、該層5の正電荷
の中和が高速度で、しかも正確となる。
また、オーバーバック層5の摩擦係数は、バック層4
のそれより大きく、具体的には、0.6以下とすることが
好ましく、これより次のような作用が生じる。
iv)平版印刷版として印刷機のドラムに巻付け固定する
際に、該ドラムと上記オーバーバック層5間の摩擦が大
きくなり、所定位置への巻付け固定が正確かつ容易とな
る。
v)印刷続行中に、ドラムに巻付け固定された印刷版
は、上記の大きな摩擦によりズレることはなく、ベタ画
像であっても、多数枚の印刷物が正確かつ美麗に仕上が
る。
vi)電子写真製版機の帯電部,露光部,現像部等の構成
部材面とオーバーバック層5との摩擦も大きく、これら
各部を走行するマスターがその所定位置からズレること
はない。
本発明において、上記のアンダー層3及びバック層4
に使用するα−ポリオレフィンは、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン−ブテン共重合体等が代表的であ
り、なかでもポリエチレンが実用的である。
このポリエチレンとしては、密度0.92〜0.96g/cc、メ
ルトインデックス1.0〜30g/10分、平均分子量20,000〜5
0,000、軟化点110〜130℃、引張強度130〜300Kg/cm2
ものが使用される。
特に好ましくは、密度0.915〜0.930g/cc、メルトイン
デックス1.0〜30g/10分の低密度ポリエチレンと、密度
0.940〜0.970g/cc、メルトインデックス1.0〜30g/10分
の高密度ポリエチレンを、低密度ポリエチレン10〜90重
量%、高密度ポリエチレン90〜10重量%の割合で混合し
たものである。
この混合体であれば、耐熱性を有し、しかも均一で正
常なラミネート層が得られ、加えて該ラミネート層中に
後述の電子電導生物質を通電し易い状態で分散させるこ
とができる。
上記のα−ポリオレフィンラミネート層には、最終的
に紙2、アンダー層3及びバック層4からなる部分の体
積電気抵抗が1010Ω以下、好ましくは108Ω以下、より
好ましくは106Ω以下となるように電子電導性物質を含
有させる。
この電子電導性物質としては、亜鉛、マグネシウム、
錫、バリウム、インジウム、モリブデン、アルミニウ
ム、チタン、珪素等の金属酸化物、好ましくは結晶性酸
化物又はその複合酸化物の微粒子、又はカーボンブラッ
クが用いられる(仏国特許第2,277,136号、米国特許第
3,597,272号明細書参照)。中でも、導電性カーボンブ
ラックは少量で導電性が得られ、しかもポリエチレンと
混和し易く、有利である。
この電子電導性物質の使用量は、上記の体積電気抵抗
値となる量であればよく、この量は原紙、α−ポリオレ
フィン、電子電導性物質の種類により変わるので一概に
決定しえないが、一般的な目安を示せばα−ポリオレフ
ィンに対して5〜30重量%の範囲である。
以上のα−ポリオレフィンラミネート層からなるアン
ダー層3とバック層4の厚さは、余り薄いと防水性が不
充分で、逆に余り厚くても性能の向上はないので、5〜
50μm、好ましくは10〜30μmである。
このα−ポリオレフィンラミネート層3,4と紙2との
接着力を向上させるために、予め該紙2上にエチレン−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共
重合体、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、エ
チレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸
共重合体、エチレン−アクリロニトリル−アクリル酸共
重合体、エチレン−アクリロニトリル−メタクリル酸共
重合体等のポリエチレン誘導体を塗布したり、該紙2の
表面をコロナ放電処理しておくことが好ましい。また、
特開昭49−24126号、同52−36176号、同52−121683号、
同53−2612号、同54−111331号及び特公昭51−25337号
公報に記載の表面処理を上記紙2に施すこともできる。
また、本発明において、上記のバック層4上に設けら
れるオーバーバック層5は、ポリマーからなるバインダ
ー中に前述の電子電導性物質と摩擦抵抗を制御するため
の粒子(粒径100Å〜5μm程度)を均一に分散させた
ものである。
このバインダーのポリマーとしては、ポリスチレン、
ポリブタジエン、ポリアクリル酸エステル、ポリメタク
リル酸エステル、ポリ酢酸アミロース、ナイロン、ポリ
カーボネート、ポリギ酸ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリ
アセナフチレン、ポリイソプレン、ポリエチレン、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリオキシ
エチレン、ポリプロピレンオキシド、ポリテトラヒドロ
フラン、ポリビニルアルコール、ポリフェニレンオキシ
ド、ポリプロピレン等及びこれらの共重合体等が使用で
きる。
このようなポリマーであれば所期の摩擦抵抗を有する
オーバーバック層5を得ることができる。
このマトリックスに分散させる電子電導性物質として
は、前記のアンダー層3,バック層4に使用されるものと
同様であり、その使用量は最終的にオーバーバック層5
の表面電気抵抗が1010Ω以下、好ましくは108Ω以下と
なる量であればよい。この量は、バインダーのポリマ
ー、上記粒径の粒子の種類によって異なり、一概には決
定できないが、一般的な目安を示せばバインダーのポリ
マーに対して8〜15重量%の範囲である。
この電子電導性物質と共にバインダーに分散させる上
記の摩擦係数制御用粒子としては、アルミニウム、シリ
コン、亜鉛、チタン、モリブデン、タングステン、鉄、
鉛、コバルト、ニッケル、銅等の金属の酸化物や硫化物
等、コロイド質アルミナ、コロイド質シリカ、クレイ等
が使用できる。
この粒子の使用量は、所期の摩擦抵抗値にコントロー
ルできる量であればよく、具体的には粒径によって異な
るため一概には決定できないが、一般的な目安は重量で
バインダーのポリマーと略同等である。
以上の材料からなるオーバーバック層5は、以上の材
料の分散塗布液を、バック層4上全面に均一に連続層と
して塗布乾燥させるか、あるいはバック層4上の適宜な
数箇所に断続的に塗布乾燥して設けられる。前者の場合
は、乾燥被覆量が1〜30g/m2となる量で、後者の場合
は、合計の乾燥被覆量が2〜40g/m2となる量とすること
が好ましい。下限値未満であれば上記の摩擦力が得られ
ず、上限値を超えると摩擦力が過剰となり、過度の粗面
化の場合と同様各種の弊害が生じる。
このオーバーバック層5とバック層4との接着力を向
上させるために、バック層4の表面をコロナ放電処理し
たり、バック層4の表面を粗面化したり、バック層4表
面へイオン照射する等が挙げられる。
更に、本発明において、紙2としては、従来より電子
写真感光材料に用いられる導電性原紙が使用でき、例え
ば前記した電子電導性物質を紙に含浸させたもの、又は
抄紙時に混合させたもの、特公昭52−4239号、同53−19
031号及び同53−19684号の各公報に記載された合成紙が
使用できる。その坪量は50〜250g/m2、厚みは50〜200μ
mが望ましい。
そして、光導電層1は、光導電性物質とバインダーか
らなり、光導電性物質としては酸化亜鉛、硫化カドミウ
ム、酸化チタン等の無機光導電性物質が用いられる。バ
インダーとしてはシリコン樹脂、ポリスチレン、ポリア
クリル酸又はポリメタクリル酸エステル、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリ塩化ビニル、ポリビニルブチラール及びそれら
の誘導体等が用いられる。光導電性物質とバインダーの
比は重量比で3:1〜20:1の範囲で用いられるのが適当で
ある。また必要に応じて増感剤や、塗布を行うときに用
いられる塗布助剤等を添加することができる。
この光導電層1の厚さは5〜30μmの範囲が好適であ
る。
また、この光導電層1とアンダー層3との接着力を向
上させるために、アンダー層3の表面を予め例えば米国
特許第3,411,908号明細書に記載されているように、コ
ロナ放電処理、グロー放電処理、火炎処理、紫外線処
理、オゾン処理、プラズマ処理等の表面処理を行ってお
くことが好ましい。
以上の本発明原版は、通常の帯電、画像露光、現像等
の工程で平版印刷版とされる。
このとき、現像は、第3図に示す従来の湿式現像法は
もとより、第2図に示す先願の直接給電方式による湿式
現像法の原理に基づく本発明現像法がより適している。
本発明現像法では、第2図の導体12を上記したオーバ
ーバック層5に接触させ、光導電層1を第2図の電極10
に対面させるか、或はスイッチSを切替えて該電極10が
正電極、上記導体12が負電極となるように、該電極10と
導体12間に電圧を印加し、また必要に応じてオーバーバ
ック層5を導体12を通してアースに電気的に接続しても
よい。
これにより、画像露光工程で中和されずに残留したオ
ーバーバック層5表面の正電荷が、導体12、或はアース
から直接供給される電子により速やかに中和される結果
として、光導電層1(−)へもトナー(+)が速やかに
付着し中和される。
このような作用は、オーバーバック層5がバック層4
上の全面に均一に連続層として塗布されている場合で
も、適宜の複数箇所に断続的に塗布されている場合でも
同様に生じる。
この作用により、言わゆるベタ画像であっても、トナ
ー未付着部が皆無となり、均一なベタ画像が形成され
る。
(実施例) 実施例1 坪量100g/m2の上質紙に塩化カルシウムの5%水溶液
を20g/m2塗布した後、乾燥して第1図に示す導電性原紙
2を得た。
この両面にエチレン−アクリル酸メチル−アクリル酸
共重合体(モル比65:30:5)の水性ラテックスを乾燥被
覆量が0.2g/m2となるように塗布・乾燥した後、密度0.9
20g/cc、メルトインデックス5.0g/10分の低密度ポリエ
チレン70重量%、密度0.950g/cc、メルトインデックス
8.0g/分の高密度ポリエチレン15重量%及び導電性カー
ボン15重量%を熔融混練したペレットを用いて押出し法
により、原紙の両面に各々25μmの厚さでラミネートし
て第1図に示すように均一な厚さのポリエチレン層から
なるアンダー層3とバック層4を得た。
上記の紙2、アンダー層3及びバック層4からなる支
持体の体積電気抵抗は1×108Ωであった。
次に、アンダー層の表面を5KVA・sec/m2の条件でコロ
ナ放電処理し、この上に下記組成の分散塗布液を乾燥塗
布量が20g/m2となるように塗布・乾燥して第1図に示す
光導電層1を設けた。
光導電性酸化亜鉛(堺化学工業(株)製のサゼックス20
00) 100 重量部 シリコン樹脂(信越化学(株)製のKR−211) 35 重量
部 ローズベンガル 0.1重量部 フルオレセイン 0.2重量部 メタノール 10 重量部 トルエン 150 重量部 更に、バック層4の表面を5KVA・sec/m2の条件でコロ
ナ放電処理し、この上全面に連続的に下記組成の分散塗
布液を乾燥被覆量10g/m2となるように塗布・乾燥してオ
ーバーバック層5を設けた。
スチレンブタジエンラテックス(固形分50wt%) 100wt
部 カーボンブラック 0〜15wt部 クレイ(水分散液:固形分45wt%) (粒径:0.4μm) 100wt部 水 55wt部 得られたオーバーバック層の表面電気抵抗と摩擦係数
は、まとめて第1表に示す。
上記のようにして得られた一連の電子写真式平版印刷
用原版サンプルにつき、帯電,画像露光の後、第2図の
原理による実験機を用い、オーバーバック層5に直径0.
1mmの焼入れ鋼製の導体12を接触させ、スイッチSを切
替えて導体12と電極10を直接結線させて(すなわち外部
電源を用いずに)、直接給電方式により湿式現像を行っ
た。
露光画像は、本発明の目的であるベタの均一性を調べ
るために、原稿の中央に182mm×257mm(B5サイズ)の黒
シートを貼ったものとした。得られた一連の平版印刷サ
ンプルにつき、トナーの反射濃度(すなわちベタ画像の
均一性)及び印刷時の印刷版のズレを調べ、この結果を
まとめて第1表に示す。
印刷時のズレはオフセット印刷機ハマダ800SXを用
い、標準印刷条件で3000枚印刷後のズレ値を調べた。
この時、ベタ部分にインキがのらなくなる印刷枚数も
同時に調べた。
直接給電方式でトナーの付着量に対応した印刷の耐刷
力を充分発揮するには、ベタ反射濃度が少なくとも0.9
必要であり、またオーバーバック層5の表面電気抵抗が
1×1010Ω以下である必要があることから、第1表中サ
ンプルNo.6〜11のものが適している。
また、第1表から明らかなように、ズレを防止するた
めにはオーバーバック層5の摩擦係数は少なくとも0.71
(バック層の摩擦係数0.5)必要であり、0.71以上の摩
擦係数を有し、かつトナー反射濃度が0.96以上のサンプ
ルNo.6〜11のものが3000枚以上の耐刷力があり、版ズレ
が極端に改善されていることが判る。
実施例2 実施例1において、オーバーバック層5のカーボンブ
ラックをAl微粉末(平均粒径1.5μm)に代えると共
に、その使用量を0〜25重量部とし、クレイの使用量を
100重量部とした以外は実施例1と同様にして実施した
結果を第2表に示す。
第2表から明らかなように、表面電気抵抗が1×1010
Ω以下のサンプルNo.24〜26が適していることが判る。
実施例3 実施例1において、オーバーバック層5のクレイの添
加量を種々変えた以外は実施例1と同様にして実施した
結果を第3表に示す。
第3表から明らかなように、クレイの添加量を変える
と摩擦係数は大きく変わるが、他の影響は少なく、また
第3表の添加量であればいずれも良好である。
実施例4 実施例1において、オーバーバック層5のバインダー
を種々変え、バインダー、カーボンブラック、クレイ、
水の使用量を下記の通りとした以外は実施例1と同様に
して実施した結果を第4表に示す。
バインダー(固形分50wt%) 100重量部 カーボンブラック 10重量部 クレイ(水分散液:45wt%) (粒径:0.4μm) 100重量部 水 55重量部 第4表から明らかなように、摩擦係数は大きく影響さ
れるが、オーバーバック層5なしのサンプルNo.1に比し
サンプルNo.18〜20のいずれも良好な結果を示した。
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明によれば、支持体表面
を、支持体の電気抵抗を低下させたままで摩擦係数を大
とすることができる。
これにより、平版印刷版として印刷機のドラムへ巻付
け固定する操作が容易となり、所定位置に正確に巻付け
固定できる。また、印刷続行中に印刷版がズレることも
なく、多数枚の印刷を正確かつ美麗に行うことができ
る。更に、電子写真製版機内においても、給紙用ドラム
へのマスターの巻付け、該ドラムからのマスターの給付
が容易かつ正確となる上、帯電部、露光部、現像部等の
所定位置をマスターが正確に走行でき、良好な電子写真
製版が行われる。
また、本発明では、オーバーバック層に直接電子を給
電させて現像を行うため、該層の荷電の中和が速やか、
かつ正確に行うことができ、この結果、光導電層へのト
ナー付着が良好となり、ベタ画像であっても均一な画像
形成が可能である。
これらにより、本発明では、優れた特性を有する電子
写真式平版印刷用原版を得ることができる等の効果を奏
するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明原版の構成を模式的に示す図、第2図は
先願の直接給電方式による湿式現像の原理を示す図、第
3図は従来の湿式現像の原理を示す図である。 1……光導電層、2……紙 3……アンダー層、4……バック層 5……オーバーバック層、S……スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 世羅 英史 静岡県榛原郡吉田町川尻4000番地 富士 写真フィルム株式会社内 (72)発明者 中尾 捷 静岡県榛原郡吉田町川尻4000番地 富士 写真フィルム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−94497(JP,A) 特開 昭50−101104(JP,A) 特開 昭63−173075(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】体積電気抵抗が1×1010Ω以下でかつα−
    ポリオレフィンラミネート層により両面が被覆された紙
    よりなる支持体の片面に光導電層を設け、他面に表面電
    気抵抗が1×1010Ω以下でかつ摩耗抵抗が前記α−ポリ
    オレフィンラミネート層被覆面より大きいオーバーバッ
    ク層を設けてなる電子写真式平版印刷用原版。
  2. 【請求項2】第一請求項記載の電子写真式平版印刷用原
    版を現像するに際し、光導電層に対面させて電極を配
    し、該電極と光導電層との間に現像液を供給し、オーバ
    ーバック層に導体を接触させて湿式現像することを特徴
    とする前記電子写真式平版印刷用原版の現像方法。
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