JP3216760B2 - 管渠内のライニング施工装置 - Google Patents

管渠内のライニング施工装置

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JP3216760B2
JP3216760B2 JP22412594A JP22412594A JP3216760B2 JP 3216760 B2 JP3216760 B2 JP 3216760B2 JP 22412594 A JP22412594 A JP 22412594A JP 22412594 A JP22412594 A JP 22412594A JP 3216760 B2 JP3216760 B2 JP 3216760B2
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栄器 秋元
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】イ.発明の目的 (1) 産業上の利用分野 この発明は、下水道管、上水道管及びガス管等の既設の
管渠において、その管渠の内面にライニング層を施工す
るためのライニング施工装置に関し、更に詳しくは、長
尺の板状体よりなる帯状部材を螺旋状に捲回して形成さ
れた管状体いわゆるライニング管を管渠内に挿入してな
されるライニング施工装置に関する。
【0002】(2) 従来の技術 このようなライニング施工技術の一態様として、例え
ば、特公平2−312136号公報が公知である。すな
わち、この従来技術においては、管渠の人孔に設置され
た製管機より出発し、連続的に供給される帯状部材を螺
旋状に捲回して形成したライニング管を既設管渠内に回
転動すなわちスラスト力を伴って送り込んで行くもので
ある。しかしながら、この従来技術によっては、ライニ
ング管が長尺になるにつれ、その重量が増大することに
加え、該ライニング管の外面と管渠の管壁との摩擦抵抗
が増大し、大きなスラスト力を要することになる。ま
た、大径になるにつれ単位長さ当たりの重量も増大する
ことは同様であり、更に大きなスラスト力を要すること
になる。このため、必要なスラスト力を得るため動力設
備が大型化し、設備費用が嵩むものとなる。従って、こ
の従来技術においては長尺化・大径化に問題がある。更
にまた、この従来技術においては管渠の曲がりに対処す
ることができないことも問題点の一つである。
【0003】(3) 発明が解決しようとする課題 そこで、本発明はこの従来技術における問題点を解消す
べく、新たな発想をもって、従来技術の帯状部材の構造
に格別変更を加えることなく、ライニング管の長大化及
び大径化、更には管渠の曲がりに適切に対応することの
できるライニング施工技術を提供することを目的とす
る。本発明はこのため、螺旋巻きにより形成されたライ
ニング管を残置してゆくことにより、長尺化及び大径化
に対処しうるとの知見に基づいてなされた。
【0004】ロ.発明の構成 (1) 問題点を解決するための手段 本発明の管渠内のライニング施工装置は上記目的を達成
するため、次の構成を採る。すなわち、管渠P内におい
て、両側縁部に継手が形成され連続的に供給される長尺
の帯状部材を螺旋状に捲回し、相接する継手相互を係合
させて管状体を残置しつつ形成するライニング施工装置
であって、中心部に配され、径方向に放射状に配される
延長部を有する取付けフレーム1と、前記取付けフレー
ム1の延長部の1つにおいて、前記帯状部材の外面に縦
方向に形成された凹溝に嵌まり込む鍔部を有する外面ロ
ーラ15と該帯状部材の内面に当接する内面ローラ15
とからなる接合ローラ部が前記延長部の先端部に配され
てなる接合機構部2と、前記取付けフレーム1の他の延
長部において、その先端部に帯状部材の内面に当接する
案内ローラ45が配されてなる案内機構部3とからなる
ことを特徴とする。
【0005】(2) 作用 帯状部材の閉合部位で接合ローラ部の2つの外面及び内
面ローラ15,16の挟着作用により相接する継手相互
は係合される。外面ローラ15は帯状部材の凹溝に係合
することにより、新たに供給される帯状部材とともに所
定のピッチで管軸方向に前進し、接合ローラ部は常に閉
合部位に位置する。これにより、本施工装置は全体的に
公転し、帯状部材は連続的に閉合されて製管される。取
付けフレームの延長部の長さは一定とされ、作成される
管状体の径はこの延長部の長さによって一義的に決定さ
れる。そして、放射状に配された延長部に取り付けられ
た接合ローラ部15,16及び案内ローラ45により製
管される管状体の真円度が保障される。
【0006】(3) 実施例 本発明の管渠内のライニング施工装置の実施例を図面に
基づいて説明する。図1〜図8は本発明の管渠内のライ
ニング施工装置Sの一実施例を示し、手動にて操作され
る装置を示す。すなわち、図1〜図3はその全体構成を
示し、図4〜図8はその各部の部分構成を示す。これら
の図において、Pは円形断面をなす管渠、Rはライニン
グ管を示す。なお、本装置Sの進行方向(矢印イ)をも
って、前部、後部とする。
【0007】帯状部材100 図11は本発明のライニング施工装置Sにおいて使用さ
れる帯状部材の一例を示す。帯状部材100は本体が一
定厚さの平板状をなし、その外面の長手方向に適宜数
(図例では7)の突条102が連続的に縦設される。突
条102に先端部にはフランジ102aが形成される。
突条102の相互間は溝104もしくは溝空間を形成す
る。内面106は実質的に平滑に形成される。帯状部材
100の両側には互いに内外に重合して係合する接手部
100A,100Bが形成される。すなわち、前縁側接
手部100Aはその前端部の突条102Aの基部が膨径
され、その内面側より凹溝110が縦設され、更にこの
突条102Aより張出し部112が連設される。後縁側
接手部100Bは後端部の突条102Bより張出し部1
14が張設され、該張出し部114の端部寄りに前記前
縁側接手部100Aの凹溝110に係合する凸条116
が縦設される。接合時において、相隣れる帯状部材10
0の前縁部と後縁部とが重なり合い、前縁側接手部10
0Aに後縁側接手部100Bが後記する接合ローラ部の
外面ローラと内面ローラとの挟着作用を受けて、凹溝1
10内に凸条116が、また、突条102Bのフランジ
102a内に張出し部112の端部がそれぞれ嵌り込
み、接合される。この場合、主たる係合は凹溝110と
凸条116とによりなされ、張出し部112と突条10
2Bとは従たる係合をなすものであり、従って、場合に
よっては従たる係合は省略されうる。更に、本実施例で
は張出し部112,114の当接部分にはシール材11
8が介装され、接合性を高める。なお、接手部100
A,100Bにおける嵌合係合で十分であれば、当該シ
ール材118を省略することができる。帯状部材は合成
樹脂の素材をもって作成され、特に成形性の観点から押
出し形成により連続的に成形できる塩化ビニール(PV
C)樹脂が好適である。しかし金属製による成形を妨げ
るものではない。
【0008】図12は帯状部材の他の態様を示す。この
帯状部材120は、外面の長手方向に適宜数の台形状の
突条122が連続的に縦設され、突条122の間は谷部
124に形成される。突条122及び谷部124は幅方
向に等しいピッチをなす。突条122の内部には適宜中
空部が形成され、帯状部材の剛性化並びに軽量化を図り
うる。内面126は実質的に平滑に形成される。帯状部
材120の両側には互いに内外に重合して係合する接手
部120A,120Bが形成される。すなわち、外側接
手部120Aの突条は突条122と同形に形成されその
内面には丸形凹溝130が縦設され、また、張出し部1
32は谷部124の幅よりも若干長くされている。内側
接手部120Bはその張出し部134の長さをほぼ谷部
124よりも長めの長さにされ、該張出し部134の端
部に前記外側接手部120Aの丸形凹溝130に係合す
る丸形凸条136が縦設されるとともに、その付け根部
の突条122には切込み凹溝138が縦設されている。
接合時において、外側接手部120Aに内側接手部12
0Bが接合ローラ部の外面ローラと内面ローラとにより
押圧され、丸形凹溝130に丸形凸条136が、また、
切込み凹溝138に張出し部132の端部がそれぞれ嵌
り込み、接合される。
【0009】ライニング施工装置 図1〜図8を参照して、このライニング施工装置Sの構
成を説明する。図1はこのライニング施工装置Sの側面
構成を示し、図2はその正面構成を示し、図3はその平
面構成を示す。図1において、矢印イは本装置Sの進行
方向、矢印ロはその回転方向を示す。図1〜図3に示さ
れるように、このライニング施工装置Sは、中心部に配
される取付けフレーム1と、この取付けフレーム1から
放射状に延設される複数(本実施例では4)の延長部の
1つに装備される接合機構部2と、同じく取付けフレー
ム1の他の延長部に装備される案内機構部3と、の主要
部からなる。
【0010】以下、各部の細部構造を説明する。取付けフレーム1 (図1、図2、図3参照) 取付けフレーム1は、本装置Sの中心部に配され、円管
体10が十字状に剛接されてなる。そして、該円管体1
0の内孔10aに腕杆11が摺動かつ回転自在に挿通さ
れ、固定ボルト12をもってその移動が拘束され、伸縮
調整が可能とされる。円管体10は本実施例では4本の
放射状とされているが、3本でも、あるいは5本であっ
てもよい。また、円管体の組合せに限定されず、円孔1
0aの形成された角柱体であってもよい。腕杆11は中
空の円管状を採るが、中実であっても、場合によっては
角柱であってもよい。
【0011】接合機構部2(図1、図2、図4〜図6参
照) 接合機構部2は、取付けフレーム1の腕杆11の1つの
先端部に装着され、外面ローラ15と内面ローラ16と
が組となった「接合ローラ部」を主体とし、かつ、これ
らのローラ15,16を回転駆動するとともに箱体17
内に収められた歯車機構18を備えてなり、螺旋状に捲
回される帯状部材100の接合部、すなわち当該帯状部
材100が最初に閉合する位置に対応して配される。1
9は歯車機構18を操作する手動ハンドルである。 (箱体17)箱体17は、剛性を保持し、上部分17A
と下部分17Bとに分かれ、側部のピン軸部材21によ
り上下部分17A,17Bは枢着され、このピン部材2
1回りに上部分17Aは開放可能とされる。箱体17の
後面には、取付け部材22が固設され、その取付け孔2
2a内に取付けフレームの腕杆11が嵌挿され、その側
部に貫通状に配した固定ボルト23の締込みをもって固
定される。箱体17の他の側面には上部分17Aを下部
分17Bへ閉合する閉合装置24が取り付けられる。図
示するものはその一例であって、上部分17Aから突設
されたリブ25に連結棒26が枢着され、また、下部分
17Bにはリブ25と同位相で二又状の受棚27が突設
され、連結棒26はこの受棚27の凹部に入り込む。連
結棒26にはコイルばね28及びその下部のねじ部に螺
合するナット29が順次装着され、ナット29の締込み
をもってコイルばね28を受棚27の下面に押し付ける
ようにされている。これにより、コイルばね28の弾性
により上部分17Aの締付け力が適宜に調整される。
【0012】(歯車機構18)歯車機構18は、箱体1
7の前後壁にわたって回転自在に架け渡された4つの歯
車軸31,32,33,34を有し、第1の歯車軸(入
力軸)31には小歯車Aが固設され、第2の歯車軸(中
間軸)32には歯車Aに噛合する大歯車Bが固設される
とともに小歯車Cが固設され、第3の歯車軸(中間軸)
33には歯車Cに噛合する大歯車Dが固設され、第4の
歯車軸(出力軸)34には歯車Dに噛合する小歯車Eが
固設される。本実施例では4つの歯車軸31〜34は回
転軸受をもって支持固定されてなるが、すべり軸受を用
いることは自由である。また、歯車軸は4つに限定され
ず、3もしくは5以上であってもよい。この歯車機構1
8において、第1の歯車軸31の前端部36には入力部
としてのハンドル19が取外し可能に取り付けられる。
第4の歯車軸34に外面ローラ15が直結的に取り付け
られ、最終トルクが伝達される。第3の歯車軸33に内
面ローラ16が回転自由に取り付けられる。更に、第4
の歯車軸34に間隔保持用のスペーサローラ37が回転
自在に取り付けられる。該スペーサローラ37はその外
周を管渠Pの内壁面に当接する。該スペーサローラ37
は適宜の径とされるとともに、省略することも可能であ
る。
【0013】(接合ローラ部)接合ローラ部の外面ロー
ラ15と内面ローラ16とは、互いに管軸方向に相並ん
で、かつ、所定の間隔を保って配される。なお、前記し
たように、外面ローラ15,16は歯車機構18の歯車
軸34,33に連結されるものであるが、外面ローラ1
5は第4の歯車軸34に直結的に取り付けられ、内面ロ
ーラ16は第3の歯車軸33には回転自由となる。この
ため、内面ローラ16は必ずしも歯車軸33に連動する
必要はなく、歯車機構18から分離して取り付けられる
ことも可能であり、また、箱体17を介して取り付けら
れることもできる。
【0014】図7は接合ローラ部の2つのローラ15,
16を拡大して示すとともに、これらのローラ15,1
6と帯状部材100との対応関係を示す。外面ローラ1
5は円筒本体40に所定間隔をもって複数の輪状鍔部4
1が形成されてなり、これらの輪状鍔部41は帯状部材
100の突条102間の溝104に嵌まり込む。また、
円筒本体40の外周は帯状部材100の突条102の外
面に圧接される。その一部40aは小径にされ、突条1
02から外れる。輪状鍔部41の内、閉合部Hに対応す
る2つの輪状鍔部41aはその周側部が帯状部材100
に当接する。他の輪状鍔部41については格別当接する
必要はなく、突条102間の溝104に嵌まり込むこと
が肝要である。一方、内面ローラ16は直円筒状をな
し、帯状部材100の内面に密着し、閉合部Hにおいて
外側から押圧される帯状部材100を支持する。なお、
この内面ローラ16の端部には膨径部43が形成され、
帯状部材100の凹溝110に嵌合する鍔43aが形成
されるが、これらを省略しても差し支えない。
【0015】この接合機構部2のライニング管Rへの取
付けは、箱体17の上部分17Aを開放し、外面ローラ
15の輪状鍔部41を帯状部材100の突条102のピ
ッチに合致させ、かつ、閉合部Hに輪状鍔部41aを位
置させ、しかる後、上部分17Aを下部分17Bに閉合
し、閉合装置24を閉鎖し、そのナット29を締め込ん
でなす。
【0016】案内機構部3(図1〜図3、図8参照) 案内機構部3(3A,3B,3C)は、取付けフレーム
1の他の腕杆11の先端のそれぞれに装着され、案内ロ
ーラ45を主体とし、既に螺旋捲回されたライニング管
Rの内側に配され、接合機構部2と協働して円形を保持
する。もっと詳しくは、案内ローラ45はその回転軸4
6を枠体47によって回転自由に保持され、枠体47に
は内径方向に取付け部材48が固設され、その取付け孔
48a内に取付けフレーム1の腕杆11の先端が嵌挿さ
れ、その側部に貫通状に配した固定ボルト49の締付け
をもって固定される。取付け部材48と枠体47とは、
相対的に移動可能とされ、該取付け部材48は位相を調
整し、枠体47に植設されたボルト47aにナット50
を締め込んで固定される。案内ローラ45は、内面ロー
ラ16に準じるが、その長さは短い。すなわち、ローラ
本体45aは直円筒面状をなし、その前部に膨径部45
bが形成されるとともに、該膨径部45bに輪状鍔部4
5cが形成され、更に、前端部にはテーパ面45dを有
する大径鍔部45eが形成される。ローラ本体45aは
ライニング管Rの内面に当接され、輪状鍔部45cは帯
状部材100の凹溝110に嵌合し、大径鍔部45eは
ライニング管Rの前端面に当接する。ローラ本体45
a,膨径部45b,大径鍔部45eは3分割とされるこ
とも、一体化されることも自由である。更に、回転軸4
6を固定状態とし、ローラ本体45aを軸受を介して回
転自在とする態様も採りうる。本実施例の案内機構部3
は90°位相に配され、それぞれの案内ローラ45は互
いに管軸方向に位相がずらされ、その輪状鍔部45cは
帯状部材100の凹溝110に嵌合する。案内機構部3
は、本実施例では3か所に配されるが、2か所又は5か
所であってもよい。
【0017】管渠P内のライニング施工 本実施例のライニング施工装置Sを使用してなされる地
下埋設管渠内のライニング施工工事を説明するととも
に、併せて本実施例装置Sの作用を説明する。図9はそ
のライニング施工工事の概要を示す。ここに、地下埋設
管渠として下水道管渠への適用例を示す。図において、
Q1は上流側人孔、Q2は下流側人孔である。図9に示
されるように、地上部においては、上流側人孔Q1側で
は、帯状部材100を巻き付けた回転台付き巻出し装置
Tが配される。工事は上流側から下流側に沿ってなされ
る。
【0018】以下、工程順に説明する。 (1) 本ライニング施工装置Sを人孔Q1を介して更生の
対象となる管渠P内に分割状態で搬入し、管渠P内で組
み立てる。すなわち、本装置Sの取付けフレーム1と接
合機構部2と案内機構部3とは相互に分割可能となって
おり、現場での再組立ては容易である。
【0019】(2) 管渠Pの人孔Q1の開始端部におい
て、地上部から引き込まれた帯状部材100を手作業に
て数回(少なくとも1回)捲回し、ライニング管(これ
を開始用ライニング管という)Roを作製する。
【0020】(3) この開始用ライニング管Roの前縁に
おいて、本ライニング施工装置Sの接合機構部2及び案
内機構部3を所定状態に設置する。すなわち、接合ロー
ラ部の外面ローラ15と内面ローラ16とをライニング
管Roの閉合部に配するが、外面ローラ15の輪状鍔部
41を帯状部材100の溝104に嵌め込み、特に輪状
鍔部41aを閉合部Hに正確に当接する。また、内面ロ
ーラ16の鍔43を帯状部材100の凹溝110に係合
させる。また、案内機構部3の案内ローラ45の鍔45
cを帯状部材100の凹溝110に係合させる。
【0021】(4) 接合機構部2の手動ハンドル19を回
転操作し、外面ローラ15と内面ローラ16との挟着力
をもって、帯状部材100の閉合部Hにおいて、その継
手構造により開始用ライニング管Roに連なって新たに
供給される帯状部材100は接合される。同時に、外面
ローラ15の輪状鍔部41と帯状部材100の溝104
との係合案内作用により、また、内面ローラ16の鍔4
3と帯状部材100の凹部110との係合案内作用によ
り、接合ローラ部は管周方向に公転し、かつ管軸方向に
前進する。接合機構部2の回転、更には案内機構部3の
案内ローラ45の鍔45cと帯状部材100の凹部11
0との係合案内作用により、本装置Sは全体的に所定の
ピッチで前進し、本装置Sは前方へ移動する。これによ
り帯状部材100は螺旋状に捲回され、ライニング管R
が施工される。
【0022】(4A)この工程において、ライニング管Rの
前進に伴い、管渠Pとの間隙に適宜スペーサが設置され
る。
【0023】(4B)なおまた、この工程において、帯状部
材100は地上部に配された巻出し装置Tより順次供給
される。該巻出し装置Tは、図9にその構成の一例を示
すように、人孔Q1の開口部周りに配された円形軌状2
00上に転子202を介して回転台204が回転自在に
配備され、この回転台204に帯状部材100を繰出し
自在に巻き付けた巻胴206が回転自在に支持されてな
る。これにより、円形軌条200に沿う回転台204の
水平面での回転と巻胴206の鉛直面での回転とが合成
される。製管動作に伴い帯状部材100はねじれ回転を
なすが、巻出し装置Tにおいてはこの回転に同期して回
転台204をもってこれに追従する。
【0024】(5) 管渠Pの全長にライニング管Rが施工
されると、管渠Pとライニング管Rとの間隙にセメント
ミルクMが充填されその固結を待って本工事は完了す
る。
【0025】(実施例の効果)本実施例の管渠内のライ
ニング施工装置は叙上の態様をもって実施されるもので
あるので、以下の効果を発揮する。本実施例の装置によ
れば、製管されたライニング管Rはそのまま管渠P内に
残置されるので、ライニング管の径及び製管距離に制約
されず、長大なライニング施工を実施できる。更に、曲
がりをもつライニング管Rを作成でき、管渠Pに曲がり
部が存する場合にも対応可能となる。外面ローラ15の
駆動は歯車機構を介して手動により駆動され、特別な動
力を必要しない。外面ローラ15の輪状鍔部41と帯状
部材100の溝104との係合案内作用により、また、
内面ローラ16の鍔43並びに案内ローラ45の鍔45
cと帯状部材100の凹部110との係合案内作用によ
り、本装置Sは所定のピッチで案内され、確実にライニ
ング管Rが製管される。接合機構部2及び案内機構部3
の各ローラ15,16,45によりライニング管Rの真
円度が保証される。
【0026】本実施例では手動による態様を示したが、
動力によることもできる。図10はその一例を示し、取
付けフレーム1の中心部付近に電動モータ60を受棚6
1を介して取り付け、一方、箱体17内の歯車機構18
の歯車軸31に小歯車62を取り付け、該小歯車62と
電動モータ60の駆動軸60aとをチェーン63により
連動する。これによれば、電動モータ60によるので、
自動化が図られるばかりでなく、小動力で済み、経済的
である。なお、チェーン63は歯車軸31のハンドル取
付け部36に装着される小歯車(図示せず)に連動する
態様を採りうる。図9において、下流側人孔Q1の地上
部に電源装置Gが配され、この電源装置Gを介して電動
モータ60に電力が供給される。更に、電動モータ60
に替え、空気圧モータとすることもできる。この場合、
地上部の電源装置Gは空気圧装置に替えられることはい
うまでもない。
【0027】本発明は叙上の実施例にのみ限定されるも
のではなく、本発明の基本的技術思想の範囲内で種々設
計変更が可能である。 取付けフレーム1は図例では十字状となしたが、その
他の形状、例えば、円形枠、四角枠等を除外するもので
はない。この場合、枠体より放射状に延長部が延設さ
れ、この延長部に各機構が取り付けられる。 歯車機構は歯車(スプロケット)相互に巻き掛けたチ
ェーンによるチェーン伝動も含む。 内面ローラ16及びまたは案内ローラ45と帯状部材
とは必ずしもそれらの鍔と溝とで嵌合状態にする必要は
なく内接状態であってもよい。
【0028】ハ.発明の効果 本発明の管渠内のライニング施工装置によれば、製管さ
れたライニング管はそのまま管渠内に残置されるので、
ライニング管の径及び製管距離に制約されず、長大なラ
イニング施工を実施できる。更に、曲がりをもつライニ
ング管を作成でき、管渠に曲がり部が存する場合にも対
応可能となる。歯車機構により駆動されるので小さな入
力で済み、手動操作が可能となり、また、動力であって
も小動力となり経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管渠内のライニング施工装置の一実施
例の全体を示す縦断面図(図2のI-I 線断面図)。
【図2】その正面図(図1のII方向矢視図)
【図3】図2のIII-III 線矢視図。
【図4】接合機構部の正面拡大図(図5のIV方向矢視
図)。
【図5】接合機構部の内部構成図(図4のV−V線断面
図)。
【図6】図5のVI-VI 線断面図。
【図7】接合ローラ部の拡大断面図。
【図8】案内機構部の拡大図。
【図9】施工態様図。
【図10】本施工装置の他の態様を示す図。
【図11】(a) 図は帯状部材の一態様を示す断面図。 (b) 図はこの帯状部材相互の接合関係を示す断面図。
【図12】(a) 図は帯状部材の他の態様を示す断面図。 (b) 図はこの帯状部材相互の接合関係を示す断面図。
【符号の説明】
P…管渠、R…ライニング管、S…ライニング施工装
置、1…取付けフレーム、2…接合機構部、3…案内機
構部、15…外面ローラ、16…内面ローラ、45…案
内ローラ、100,120…帯状部材、110,130
…案内溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋元 栄器 埼玉県入間市牛沢町7−7 (72)発明者 山城 浜夫 埼玉県狭山市笹井213−10狭山グリーン ハイツ5−402 (56)参考文献 特開 平2−41231(JP,A) 特開 昭62−151220(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 1/00 E21D 11/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管渠内において、両側縁部に継手が形成さ
    れ連続的に供給される長尺の帯状部材を螺旋状に捲回
    し、相接する継手相互を係合させて管状体を残置しつつ
    形成するライニング施工装置であって、中心部に配され、 径方向に放射状に配される延長部を有
    する取付けフレームと、 前記取付けフレームの延長部の1つにおいて、前記帯状
    部材の外面に縦方向に形成された凹溝に嵌まり込む鍔部
    を有する外面ローラと帯状部材の内面に当接する内面
    ローラとからなる接合ローラ部が前記延長部の先端部に
    配されてなる接合機構部と、 前記取付けフレームの他の延長部において、その先端部
    に帯状部材の内面に当接する案内ローラが配されてなる
    案内機構部と、 からなることを特徴とする管渠内のライニング施工装
    置。
  2. 【請求項2】外面ローラの駆動は歯車機構を介してなさ
    れる請求項1に記載の管渠内のライニング施工装置。
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