JP3214381B2 - 電子部品収納体 - Google Patents

電子部品収納体

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JP3214381B2
JP3214381B2 JP01142297A JP1142297A JP3214381B2 JP 3214381 B2 JP3214381 B2 JP 3214381B2 JP 01142297 A JP01142297 A JP 01142297A JP 1142297 A JP1142297 A JP 1142297A JP 3214381 B2 JP3214381 B2 JP 3214381B2
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章 森
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品を収納す
る電子部品収納体に関し、特に振動ジャイロなどの微小
な変位を検知する電子部品を収納する電子部品収納体に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電子部品収納体としては、例え
ば、実開昭63−187398号公報に示されるものが
ある。これは、シールドカバー(カバー部)に設けられ
た長孔(スリット)に、シャーシベース(プレート部)
に設けられたカシメ用舌片(突起部)を挿入し、この舌
片をねじることにより、シールドカバーをシャーシベー
スにカシメ固定しているものである。
【0003】また、他の一般的な電子部品収納体とし
て、カバー部とプレート部をハンダ付けすることにより
固定する構造もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電子部品収納体には、次のような問題があった。即
ち、舌片、つまり突起部をねじる電子部品収納体では、
突起部をねじる際に、シールドカバー、つまりカバー部
や、シャーシベース、つまりプレート部に対しても力が
加わるため、カバー部やプレート部に変形が生じやす
く、電子部品収納体に収納されている電子部品に、カバ
ー部やプレート部の変形、特に、プレート部の変形が振
動ノイズとして加わる恐れがある。特に、電子部品が振
動ジャイロのような微小の振動を検知するものである場
合には、電子部品収納体の微量の変形が特性(感度)の
劣化に大きく影響を及ぼすものである。また、突起部を
ねじるには、手作業または自動化された装置のいずれに
おいても手間がかかりコスト高となっていた。
【0005】また、ハンダ付けによる固定を用いた電子
部品収納体では、電子部品を電子部品収納体に収納した
後、ハンダ付けを行うため、ハンダ付けによる温度上昇
に伴い電子部品の特性が変化することがあり、特に、耐
熱性の低い電子部品や熱的変形が生じやすい電子部品を
収納する場合は、カバー部とプレート部の固定にハンダ
付けを用いることができなかった。
【0006】したがって、本発明の目的は、上述の問題
点を解消するためになされたもので、形状の変形が生じ
にくく、簡単な作業で固定ができ、かつ、温度上昇を伴
うことなく固定することができる電子部品収納体を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、平板からなり一部に折曲部が設けられた
プレート部と、プレート部を覆うカバー部と、プレート
部及びカバー部により収納される電子部品とからなる電
子部品収納体であって、折曲部は突起部を有し、カバー
部は突起部を嵌入するスリットを有し、スリットに嵌入
された突起部を圧延して、プレート部を前記カバー部に
カシメ固定してなることを特徴としている。
【0008】これにより、プレート部に設けられた突起
部を圧延するだけで電子部品収納体のカバー部とプレー
ト部をカシメ固定できるため、作業が簡単となる。
【0009】また、突起部を圧延するだけでカバー部と
プレート部をカシメ固定しており、プレート部に無理な
力がかかりにくくプレート部の変形も生じにくい。
【0010】さらに、カバー部とプレート部の固定にハ
ンダを一切用いないため、温度上昇を伴うことなく固定
することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の図面
を参照して詳細に説明する。図1乃至図4に示す電子部
品収納体は、金属からなる平板のプレート部1と、金属
からなりプレート部1を覆うように構成された略箱型の
カバー部2とを含む。プレート部1の対向する端部の2
辺には、2辺を折曲起立してなる折曲部1aが設けられ
ている。折曲部1aの端部2箇所には上方に向かって略
長方形状の突起部1bが設けられている。また、カバー
部2には、突起部1bが形成された位置に対応する箇所
に、突起部1bの幅方向の長さとほぼ同程度の長さを有
するスリット2aが設けられている。
【0012】この電子部品収納体には、電子部品が収納
され、本実施の形態では、振動ジャイロを構成する振動
子10が、支持部材11に支持され取付基板12に固定
された状態で収納されており、プレート部1上の取付部
1cに取付基板12が載置・固定されている。
【0013】ここで、振動子10が載置・固定された状
態で、突起部1bがスリット2aに嵌入されて、カバー
部2はプレート部1に覆うようにかぶせられる。
【0014】そして、図2、図3、および、図4に示す
ように、突起部1bの中央部付近の厚みを圧延して突起
部1bをその幅方向に延ばすことにより、突起部1bの
幅方向の長さをスリット2aの長手方向の長さより長い
構造として、プレート部1がカバー部2にカシメ固定さ
れて、電子部品収納体が構成される。
【0015】このように構成された電子部品収納体は、
突起部1bの厚みを圧延するだけでプレート部1とカバ
ー部2をカシメ固定することができるため、従来の突起
部をねじる作業と比較して、プレート部1やカバー部2
に無理な力を加えることがなく、容易に固定することが
できる。また、突起部の厚みを圧延するという簡単な作
業であるため、従来の突起部をねじる作業と比較して、
手作業においては作業が非常に容易となり、また、自動
装置による作業の場合も、装置の構成を単純化すること
ができる。また、ハンダ付けを全く必要としないため、
温度上昇を伴わずにプレート部とカバー部を固定するこ
とができる。
【0016】なお、上記実施の形態では、突起部1bの
中央部付近を圧延することにより、幅方向の長さを長く
しているが、特に図示はしないが、突起部1bの端部を
圧延することにより突起部1bの先端の幅方向の長さを
長くしてもよい。
【0017】また、折曲部、および、突起部の設けられ
る位置や数は、電子部品収納体の大きさや電子部品収納
体の遮蔽効果の必要性に応じて、適宜、変更できるもの
である。
【0018】また、上記の実施の形態では、電子部品と
して振動ジャイロを示したが、特に振動ジャイロに限定
されるものではなく、電子部品一般に本発明が適用可能
であることは言うまでもない。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明による電子部品収
納体では、プレート部に設けられた突起部の厚みを圧延
するだけで電子部品収納体のカバー部とプレート部をカ
シメ固定できるため、作業が簡単となり、コストダウン
が可能となる。
【0020】また、突起部の厚みを圧延するだけでカバ
ー部とプレート部をカシメ固定しており、プレート部に
無理な力がかかりにくくプレート部の変形も生じにく
い。このため、収納されている電子部品に振動(変形)
ノイズが伝わることがなく、電子部品の特性が常に安定
する。
【0021】さらに、カバー部とプレート部の固定にハ
ンダを一切用いないため、温度上昇を伴うことなく固定
することができ、電子部品の熱的変形や熱による劣化が
起こる可能性がなく、電子部品の信頼性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電子部品収納体を示
す分解説明斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る電子部品収納体を示
す斜視図である。
【図3】図2におけるA−A線断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る電子部品収納体を示
す一部平面図である。
【符号の説明】
1 プレート部 1a 折曲部 1b 突起部 2 カバー部 2a スリット

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板からなり一部に折曲部が設けられた
    プレート部と、該プレート部を覆うカバー部と、前記プ
    レート部及び前記カバー部により収納される電子部品
    と、からなる電子部品収納体であって、前記折曲部は突
    起部を有し、前記カバー部は前記突起部を嵌入するスリ
    ットを有し、前記スリットに嵌入された前記突起部を圧
    延して、前記プレート部を前記カバー部にカシメ固定し
    てなることを特徴とする、電子部品収納体。
JP01142297A 1997-01-24 1997-01-24 電子部品収納体 Expired - Lifetime JP3214381B2 (ja)

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JPH10209663A JPH10209663A (ja) 1998-08-07
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