JP3214321B2 - 薄膜トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタ及びその製造方法

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JP3214321B2 JP30981195A JP30981195A JP3214321B2 JP 3214321 B2 JP3214321 B2 JP 3214321B2 JP 30981195 A JP30981195 A JP 30981195A JP 30981195 A JP30981195 A JP 30981195A JP 3214321 B2 JP3214321 B2 JP 3214321B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばアクティブ
マトリックス型表示装置のスイッチング素子として用い
られる薄膜トランジスタ及びその製造方法に関し、更に
詳細には、セルフアライン技術によりフォト回数を減少
させ、パターン合わせマージンの低減による素子の微細
化と製造工程の簡略化とを図った薄膜トランジスタ及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、液晶等の表示材料を利用した
アクティブマトリックス型の表示装置においては、各画
素のスイッチング素子として薄膜トランジスタが使用さ
れている。このような薄膜トランジスタについては、例
えば特開昭63−224258号公報等に記載されてい
る。
【0003】従来の薄膜トランジスタは、図9に示す構
造を有している。即ち、透明なガラス基板50上の一部
に所定形状のゲート電極51が配置され、このゲート電
極51はゲート絶縁膜52により覆われている。そし
て、このゲート絶縁膜52上にチャネル部53が形成さ
れており、このチャネル部53は、ゲート電極51の両
側に所定寸法(S3 )はみ出している。そして、チャネ
ル部53の上部にゲート電極51より少し小さいチャネ
ルストッパ部54が設けられている。そして、チャネル
部53のうちチャネルストッパ部54に覆われない部分
と、チャネルストッパ部54の両端の所定寸法(S2
部分と、チャネル部53の外側の所定寸法(S1 )部分
とを覆うソース・ドレイン部55が形成されている。そ
してその上にソース・ドレイン電極56が設けられてい
る。
【0004】かかる構造において、ゲート電極51はモ
リブデン(Mo)等の金属又は多結晶シリコン(Si)
であり、ゲート絶縁膜52は窒化シリコン(SiNX
又は酸化シリコン(SiOX )である。そして、チャネ
ル部53とソース・ドレイン部55とは、共にアモルフ
ァスシリコン又は多結晶シリコンであるが、チャネル部
53には低濃度の不純物がドープされており、ソース・
ドレイン部55には高濃度の不純物(チャネル部53の
不純物と同じpn極性のもの)がドープされている。ソ
ース・ドレイン電極56はアルミニウム(Al)等の金
属である。チャネルストッパ部54は窒化シリコンであ
る。
【0005】この薄膜トランジスタでは、チャネル部5
3が低不純物濃度であるため高抵抗なので、通常時はソ
ース部55・ドレイン部55間の導通はオフである。し
かしゲート電極51に電圧Vg を印加するとその電界効
果によりチャネル部53内のキャリア濃度が高くなるの
で抵抗値が下がり、ついにはソース部55・ドレイン部
55間の導通がオンになる。このオン反転が起きるゲー
ト電圧Vg が閾値電圧Vthである。閾値電圧Vthは、チ
ャネル部53の不純物濃度により決定される。なお、図
9から明らかなように、チャネル部53とソース・ドレ
イン部55とのコンタクトは、チャネル部53の上面で
とられている。
【0006】この薄膜トランジスタは、概略、図10の
ようなフローにより製造される。即ち、最初にガラス基
板50上に所定形状のゲート電極51を形成する
(a)。そして、CVD(化学気相蒸着法)によりゲー
ト絶縁膜52を形成し(b)、このゲート電極51及び
ゲート絶縁膜52上にチャネル部53を形成する
(c)。次に、このチャネル部53上にチャネルストッ
パ部54をプラズマCVDにより形成する(d)。この
チャネルストッパ部54は、続くソース・ドレイン加工
の際のエッチングストッパとなるものである。そして、
チャネル部53を所定形状にエッチング加工して
(e)、その上に所定形状のソース・ドレイン部55を
形成し(f)、更にその上に所定形状のソース・ドレイ
ン電極56を形成する(g)。ソース・ドレイン部55
やソース・ドレイン電極56を所定形状にエッチング加
工する際に、チャネルストッパ部54により、チャネル
部53がエッチングされることが防がれる。
【0007】上記の構造及び製造方法による薄膜トラン
ジスタにおいて、ソース・ドレイン部55のチャネル部
53の外側へのはみ出しS1 は、素子の動作上不可欠な
ものではないが、チャネル部53の加工工程とソース・
ドレイン部55の加工工程とで露光パターンを合わせる
ためのマージンとして0.3μm程度必要なものであ
る。また、チャネル部53のゲート電極51の外側への
はみ出しS3 は、ソース・ドレイン部55とチャネル部
53とのコンタクトをとる役割を有しており、そのため
には0.2μm程度が必要であるが、ここでは、ゲート
電極51の加工工程とチャネル部53の加工工程とで露
光パターンを合わせるためのマージンを考慮し、これよ
り大きい0.4μm程度をとっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の技術には、以下のような問題点があった。
【0009】即ち、S1 のような本来の動作上は不要な
合わせマージンを要する。また、チャネル部53とソー
ス・ドレイン部55とのコンタクトをチャネル部53の
上面でとっているのでS3 のマージンを必要とし、そし
てパターン合わせの余裕のためにこれを本来必要なサイ
ズより大きく確保する必要がある。このために薄膜トラ
ンジスタのサイズが大きくなってしまう。従って、基板
面積に対し薄膜トランジスタが占める割合が大きく、液
晶面積を稼げないのである。このことが、表示装置の画
質の向上に対する障害となっていた。
【0010】また、その製造過程に5回のフォトリソグ
ラフィを含んでおり、それぞれ異なるパターンマスクを
用いるため、製造工程が複雑でマスクコストも嵩む。こ
のフォトリソグラフィの回数の多さは、パターンの合わ
せマージンを多く要することを意味し、前記した素子サ
イズの問題の原因でもある。
【0011】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、チャネル部とソース・ドレイ
ン部とのコンタクトをチャネル部の側壁でとることと
し、また必要なパターン合わせマージンを減少させて素
子サイズを減少させた薄膜トランジスタと、簡易な工程
でその薄膜トランジスタを製造する方法とを提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
請求項1に係る発明は、ゲート電極と、このゲート電極
に対置させられた低不純物濃度半導体のチャネル部と、
前記ゲート電極とこのチャネル部とを互いに絶縁するゲ
ート絶縁膜と、前記チャネル部の両端に設けられた高不
純物濃度半導体のソース部及びドレイン部とを有し、ゲ
ート電極への電圧印加によるチャネル部の電界効果でソ
ース部とドレイン部との間の導通状態が調整される薄膜
トランジスタであって、前記チャネル部と前記ゲート電
極とが同一の形状であり、前記ソース部及びドレイン部
が、前記チャネル部の側壁に接して設けられていること
を特徴とする。
【0013】この薄膜トランジスタでは、チャネル部の
不純物濃度が低いために通常時はその部分がソース部及
びドレイン部と比較して高抵抗であるが、ゲート電極に
電圧Vg を印加すると、その電界効果によりチャネル部
のキャリア濃度が変化してその部分の抵抗も変化する。
そして、電圧Vg が閾値電圧Vthに達するとソース部と
ドレイン部との間の導通がオフからオンへ、あるいはオ
ンからオフへと反転する。ここで、チャネル部とソース
・ドレイン部とのコンタクトはチャネル部の主として側
壁でとられる。このため、チャネル部を、ゲート電極と
同一の形状にでき余計なマージンを要しない。
【0014】この発明において、「チャネル部とゲート
電極とが同一の形状である」とは、必ずしも厳密に同一
形状であることを要求するものではなく、ゲート電極に
電圧を印加したときにその電界効果がチャネル部の両側
壁に及ぶものであればよい。例えば、チャネル部とゲー
ト電極とが、フォトリソグラフィにおいて同一のパター
ンマスクによりパターニングされてエッチング加工され
たものである場合には、ここにいう「同一の形状」に含
まれる。また、「不純物濃度」とは、電界効果を受けて
いない状態でのキャリア濃度に寄与する有効な不純物の
濃度である。従って、チャネル部の低不純物濃度半導体
は、高不純物濃度半導体に不活性化処理を施したもので
もよい。
【0015】請求項1に係る発明の薄膜トランジスタ
さらに、前記チャネル部の上部に設けられたチャネルス
トッパを有し、前記ソース部及びドレイン部の上端の高
さがこのチャネルストッパの上端の高さ以下であること
特徴とする。
【0016】このためこの薄膜トランジスタでは、ソー
ス・ドレイン部が、チャネルストッパの上端より高くな
ることはないので、薄膜トランジスタの上下方向のサイ
ズが小さい。
【0017】請求項に係る発明は、薄膜トランジスタ
の製造方法であって、基板上にゲート膜を成膜しこれを
フォトリソグラフィとエッチングとにより所定形状に加
工してゲート電極とするゲート電極形成工程と、前記基
板及び前記ゲート電極上にゲート絶縁膜を成膜して前記
ゲート電極を覆うゲート絶縁膜形成工程と、前記ゲート
絶縁膜上に低不純物濃度半導体のチャネル膜を成膜しこ
れをフォトリソグラフィとエッチングとにより前記ゲー
ト電極上の部分のみを残すように加工してチャネル部と
するチャネル部形成工程と、前記ゲート絶縁膜及び前記
チャネル部上に高不純物濃度半導体のソースドレイン膜
を成膜しこれをエッチングにより前記チャネル部の側壁
に接する部分のみを残すように加工してソース部及びド
レイン部とするソースドレイン部形成工程とを含み、前
記ソースドレイン部形成工程は、異方性ドライエッチン
グによりソースドレイン膜を加工することを特徴とす
る。
【0018】この製造方法によれば、はじめにゲート電
極形成工程により基板上に所定形状のゲート電極が形成
される。このゲート電極の形成は、基板上にゲート電極
の材質のベタ膜(ゲート膜)を成膜しこれをフォトリソ
グラフィとエッチングとにより所定形状に加工して行わ
れる。このゲート電極は、電圧を印加されることによ
り、後に形成されるチャネル部に電界効果を及ぼすもの
である。続いて、所定形状のゲート電極が形成された基
板上に、ゲート絶縁膜形成工程によりゲート絶縁膜が成
膜される。これにより、ゲート電極はゲート絶縁膜に覆
われ、後に形成されるチャネル部と絶縁される。次に、
チャネル部形成工程によりゲート絶縁膜上にチャネル部
が形成される。このチャネル部の形成は、ゲート絶縁膜
上にチャネル部の材質である低不純物濃度半導体のベタ
膜(チャネル膜)を成膜しこれをフォトリソグラフィと
エッチングとにより加工して行われる。この加工では、
チャネル膜のうちゲート電極上の部分のみを残してチャ
ネル部とし、他の部分は除去する。このチャネル部は、
低不純物濃度の半導体であり通常時は高抵抗であるが、
ゲート電極に電極が印加されるとその電界効果によりキ
ャリア濃度が上昇して抵抗値が下がるものである。
【0019】そして、ソースドレイン部形成工程により
チャネル部の側壁に接するソース部及びドレイン部が形
成される。このソース部及びドレイン部の形成は、ゲー
ト絶縁膜及びチャネル部上にソース部及びドレイン部の
材質である高不純物濃度半導体のベタ膜(ソースドレイ
ン膜)を成膜しこれを異方性ドライエッチングにより加
工して行われる。この成膜の際、既に形成されているチ
ャネル部の側壁効果により側壁に対して横方向にも成膜
が進むため、その部分のソースドレイン膜の上下方向の
膜厚は他の部分より厚くなる。そして異方性ドライエッ
チングの際、チャネル部上の部分でソースドレイン膜が
切断されるまで上方からエッチングを行う。すると、膜
厚の厚い両側壁近傍部分にソースドレイン膜が残る。こ
の残ったソースドレイン膜のそれぞれがチャネル部の側
壁に接しており、ソース部及びドレイン部となる。かく
して、薄膜トランジスタが製造される。
【0020】なお、この製造方法において、チャネル部
形成工程とソースドレイン部形成工程との間に、チャネ
ルストッパ形成工程をおくことが望ましい。チャネルス
トッパ形成工程は、ソースドレイン部形成工程でのエッ
チングの際にチャネル部を保護するための保護膜である
チャネルストッパをチャネル部上に形成する工程であ
る。
【0021】チャネルストッパ形成工程では、ゲート絶
縁膜及びチャネル部上にチャネルストッパの材質のベタ
膜を成膜しこれをフォトリソグラフィとエッチングとに
より所定形状に加工してチャネルストッパの形成が行わ
れる。この加工では、成膜したベタ膜のうちチャネル部
上のチャネル部より小さい部分のみを残してチャネルス
トッパとし、他の部分は除去する。従ってチャネル部の
側壁にはチャネルストッパは存在せず、チャネル部とソ
ース部及びドレイン部とのコンタクトが確保されてい
る。
【0022】また、請求項1の場合と同様に、「不純物
濃度」とは、電界効果を受けていない状態でのキャリア
濃度に寄与する有効な不純物の濃度である。従って、チ
ャネル部形成工程での低不純物濃度半導体の成膜は、高
不純物濃度半導体を成膜しこれに不活性化処理を施すこ
とによってもよい。
【0023】請求項に係る発明は、請求項に記載す
る薄膜トランジスタの製造方法であって、前記ゲート電
極形成工程と前記チャネル部形成工程とで同一のパター
ンマスクによりパターニングを行うことを特徴とする。
【0024】この製造方法によれば、チャネル部形成工
程のフォトリソグラフィの際のパターンマスクとして、
ゲート電極形成工程のフォトリソグラフィの際のものと
同一のものを使用する。このためチャネル部が、ゲート
電極と実質的に同一の形状に形成される。従って、ゲー
ト電極に電圧を印加したときの電界効果がチャネル部の
両側壁を含めた全体に及び、チャネル部とソース部及び
ドレイン部とのコンタクトが確実にとられる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。本実施の形態に係る薄膜ト
ランジスタは、液晶表示装置のスイッチング素子として
用いるため、透明なガラス基板上に形成したものであ
り、マトリックス状に多数配置されている。ただし便宜
上、図面には1つの薄膜トランジスタのみを示す。
【0026】図1に、本実施の形態に係る薄膜トランジ
スタの断面構成を示す。この薄膜トランジスタは、ガラ
ス基板50上に形成されたゲート電極11と、このゲー
ト電極11を覆うゲート絶縁膜12と、このゲート絶縁
膜12上であってゲート電極11の上方に位置するチャ
ネル部13と、このチャネル部13上に設けられたチャ
ネルストッパ14と、チャネル部13及びチャネルスト
ッパ14の両側壁に接して設けられたソース部及びドレ
イン部15、15と、このソース部及びドレイン部1
5、15上に設けられたソース電極及びドレイン電極1
6、16とを有している。そして、この薄膜トランジス
タ全体は、保護膜17により覆われている。
【0027】ゲート電極11は、電圧を印加されること
によりチャネル部13に電界効果を起こさせるものであ
って、モリブデン(Mo)金属をスパッタ法又はCVD
法で成膜してフォトリソグラフィとエッチングとにより
所定形状に加工してなるものである。ゲート電極11の
材質としては、Moのほか、導電性でありスパッタ法又
はCVD法のいずれかで成膜可能で加工可能なものであ
れば何でもよい。このようなものとしては、アルミニウ
ム(Al)、タングステン(W)、クロム(Cr)、タ
ンタル(Ta)、鉄(Fe)、等の金属や、高不純物濃
度の多結晶シリコン(Si)が挙げられる。また、本実
施の形態が液晶表示装置に用いるものであることから、
透明導電体である酸化インジウム−酸化錫(ITO)を
用いることも考えられる。ゲート電極11の形状は、例
えば、厚さ200nm、ゲート長2.0μmである。
【0028】ゲート絶縁膜12は、ゲート電極11とチ
ャネル部13及びソース・ドレイン部15、15とを絶
縁するための膜である。ゲート絶縁膜12の材質は窒化
シリコン(SiNX )であり、プラズマCVDで成膜し
たものである。材質としてはこの他、酸化シリコン(S
iOX )やポリイミド等でもよく、また製法もプラズマ
CVD以外のCVDやスパッタ法でもよい。あるいは、
スピンコータで形成したSOG膜でもよい。ゲート絶縁
膜12の厚さは、例えば、200nmである。
【0029】チャネル部13は、ゲート電極11への印
加電圧(ゲート電圧)Vg の電界効果による抵抗変化で
薄膜トランジスタのオンオフを司るものである。チャネ
ル部13の材質は、CVD法で作成したアモルファスシ
リコンであって、低不純物濃度のものである。この不純
物は、シリコンにキャリア(自由電子又はホール)を与
えるドーパントであって、n形(自由電子)のものとし
てリン(P)、砒素(As)等や、p形(ホール)のも
のとして硼素(B)、ガリウム(Ga)等がある。この
不純物は、成膜時に含有させてもよく、また成膜後に熱
拡散等により導入してもよい。また、高濃度の不純物を
含有させておいてイオン注入等により不活性化して有効
な不純物の濃度を低下させたものでもよい。あるいは、
不純物を導入しない真性半導体としてもよい。また、ア
モルファスシリコンの代わりに多結晶シリコンとしても
よい。
【0030】このチャネル部13は、まずベタ膜を形成
しこれをフォトリソグラフィとエッチングとにより所定
形状に加工して形成されるものである。このフォトリソ
グラフィにおいて、ゲート電極11を形成するときのも
のと同一のパターンマスクを用いる。従って、チャネル
部13は、ゲート電極11と同一のパターンである。ま
た、チャネル部13の厚さは、例えば、200nmであ
る。
【0031】チャネルストッパ14は、ソース・ドレイ
ン部15、15の加工のためのエッチングの際にチャネ
ル部13までもエッチングされてしまうのを防ぐための
保護膜である。チャネルストッパ14の材質は、プラズ
マCVDで成膜した窒化シリコンである。この他、ソー
ス・ドレイン部15、15のエッチングに耐えるもので
あれば酸化シリコン等でもよく、また製法もプラズマC
VD以外のCVDやスパッタ法でもよい。このチャネル
ストッパ14は、チャネル部13より少し小さい形状に
加工されており、チャネル部13の側壁には接していな
い。チャネルストッパ14の厚さは、例えば、150n
mである。
【0032】ソース部及びドレイン部15、15は、薄
膜トランジスタオン時のチャネル部13のコンタクト抵
抗を低減するためのものである。その材質は、不純物を
高濃度に含有させた多結晶シリコンである。不純物は、
チャネル部13で説明したものと同様のものである。こ
のソース部及びドレイン部15、15は、チャネル部1
3及びチャネルストッパ14の側壁に接しており、その
上端部の高さはチャネルストッパ14の上面の高さと同
一である。また、図中左右方向の長さは、200nm程
度である。かかるソース部及びドレイン部15、15
は、まずベタ膜を形成しこれをドライエッチングするこ
とにより、フォトリソグラフィを用いないセルフアライ
ンで形成される。多結晶シリコンの代わりにアモルファ
スシリコンや、チタンシリサイド(TiSi)又はタン
グステンシリサイド(WSi)を用いてもよい。
【0033】ソース電極及びドレイン電極16、16
は、ソース部及びドレイン部15、15と周辺回路との
コンタクトをとるための配線である。その材質はアルミ
ニウムであり、スパッタ法又はCVD法で成膜されエッ
チング加工されたものである。材質としてはこの他、ゲ
ート電極11の場合と同様、導電性でありスパッタ法又
はCVD法のいずれかで成膜可能で加工可能なものであ
れば何でもよく、モリブデン、タングステン、クロム、
タンタル、鉄、高不純物濃度の多結晶シリコン、ITO
等が使用可能である。成膜時の厚さは、800nm程度
である。
【0034】保護膜17は、上記の構成の薄膜トランジ
スタを外界から遮断し保護するための不動態皮膜であ
る。その材質は窒化シリコンであり、プラズマCVD法
で成膜されたものである。材質としてはこの他、酸化シ
リコンやポリイミド等でもよく、また製法もプラズマC
VD以外のCVDやスパッタ法でもよい。あるいは、ス
ピンコータで形成したSOG膜でもよい。
【0035】上記の構成の薄膜トランジスタは、チャネ
ル部13において不純物濃度が低いので、通常状態、即
ちゲート電極11に電圧が印加されていない状態ではチ
ャネル部13のキャリア濃度が低く抵抗値が高い。この
ため、ソース部15とドレイン部15との間の導通がチ
ャネル部13によりオフされている。従って、ソース電
極16とドレイン電極16との間に電圧が印加されても
電流は流れない。
【0036】しかしゲート電極11に電圧Vgが印加さ
れると、その電圧Vgによる電界がゲート絶縁膜12を
通してチャネル部13に作用し、電界効果によりチャネ
ル部13のキャリア濃度が増加してチャネル部13の抵
抗が減少する。そして電圧Vgが閾値電圧Vthに達する
と、ソース部15とドレイン部15との間の導通がオン
になる。この状態では、ソース電極16とドレイン電極
16との間に電圧が印加されるとそこに電流が流れる。
この閾値電圧Vthは、チャネル部13の有効な不純物濃
度とゲート絶縁膜12の膜厚とに依存する。
【0037】そしてこの薄膜トランジスタでは、チャネ
ル部13とソース部及びドレイン部15、15とのコン
タクトがチャネル部13の側壁でとられているので、ゲ
ート電極11とチャネル部13とが同一の形状であって
もトランジスタオン時のソース部15とドレイン部15
との間の導通が確実にとられる。また、ソース部及びド
レイン部15、15の左右長が小さいので薄膜トランジ
スタの素子サイズも小さい。また、ソース部及びドレイ
ン部15、15の上端がチャネルストッパ14の上面よ
り上方に出ていないので、上下方向(基板50の厚み方
向)のサイズも小さく、平坦度が高い。
【0038】続いて、上記の構成を有する薄膜トランジ
スタの製造方法を、図2〜図7を用いて説明する。
【0039】まず、ガラス基板50上にゲート電極11
を形成する。このゲート電極11の形成について図2に
より説明する。ゲート電極11の形成は、まず、よく洗
浄した透明なガラス基板50(図2(a))上にスパッ
タ法でモリブデン金属のゲート膜11aを200nmの
膜厚で成膜する(図2(b))。そして、これをフォト
リソグラフィとエッチングで所定形状に加工してゲート
電極11とする(図2(c))。即ち、パターンマスク
を用いてゲート膜11a上に、形成しようとするゲート
電極11と同一形状のレジストパターンを形成し、そし
て臭化水素(HBr)−塩素(Cl2 )混合ガスで上方
からイオンエッチングをかけてレジストパターンのない
部分のゲート膜11aを除去し、残ったゲート膜11a
をゲート電極11とする。
【0040】このゲート電極11は、モリブデン金属の
他、成膜及びエッチングが可能で導電性のある材質なら
何でもよく、アルミニウム、タングステン、クロム、タ
ンタル、鉄、等の金属や、高不純物濃度の多結晶又はア
モルファスシリコン、ITOが挙げられる。また成膜方
法は、スパッタ法ばかりでなくCVD法で成膜可能なも
のはCVD法で成膜してもよい。また、モリブデン以外
の材質とした場合は、エッチングガスもそれに応じたも
のとする。
【0041】その後、ガラス基板50及びゲート電極1
1上にゲート絶縁膜12を成膜する。即ち、ゲート電極
11の形成がなされたガラス基板50上にプラズマCV
Dで窒化シリコンを200nm程度成膜すると(図
3)、ゲート電極11がゲート絶縁膜12に覆われる。
これにより、ゲート電極11と後に形成されるチャネル
部13等とが絶縁される。ゲート絶縁膜12の成膜は、
窒化シリコンの他、酸化シリコンやポリイミド等の膜を
成膜してもよく、また製法もプラズマCVD以外のCV
Dやスパッタ法でもよい。あるいは、スピンコータでS
OG膜を形成してもよい。
【0042】その後、ゲート絶縁膜12上にチャネル部
13を形成する。このチャネル部13の形成について図
4により説明する。チャネル部13の形成は、まず、ゲ
ート絶縁膜12上に減圧CVDでアモルファスシリコン
のチャネル膜13aを200nmの膜厚で成膜する(図
4(a))。アモルファスシリコンの代わりに多結晶シ
リコンとしてもよい。このチャネル膜13aは、不純物
の導入を行わない真性半導体のままでもよく、また、低
濃度であれば不純物を導入してもよい。この不純物は、
n形のものとしてリン、砒素等や、p形のものとして硼
素、ガリウム等がある。この不純物は、成膜時に含有さ
せてもよく、また成膜後に拡散等により導入してもよ
い。また、高濃度の不純物を含有させておいてイオン注
入等により不活性化して有効な不純物の濃度を低下させ
てもよい。
【0043】そして、これをフォトリソグラフィとエッ
チングでゲート電極11と同一の形状に加工してチャネ
ル部13とする(図4(b))。即ち、ゲート電極11
の形成の際に用いたのと同じパターンマスクを用いてチ
ャネル膜13a上に、ゲート電極11と同一形状のレジ
ストパターンを形成し、そして臭化水素−塩素混合ガス
で上方からイオンエッチングをかけてレジストパターン
のない部分のチャネル膜13aを除去し、残ったチャネ
ル膜13aをチャネル部13とする。かくして、ゲート
電極11と同一形状のチャネル部13が形成される。
【0044】その後、チャネル部13上にチャネルスト
ッパ14を形成する。このチャネルストッパ14の形成
について図5により説明する。チャネルストッパ14の
形成は、まず、チャネル部13及びゲート絶縁膜12上
にプラズマCVDで窒化シリコンのチャネルストッパ膜
14aを150nmの膜厚で成膜する(図5(a))。
このチャネルストッパ膜14aの材質は、後のソース部
及びドレイン部15、15の加工の際のエッチングに耐
えるものであればよく、窒化シリコンの他に酸化シリコ
ンでもよい。またその成膜方法も、プラズマCVD以外
のCVDやスパッタ法でもよい。
【0045】そして、これをフォトリソグラフィとエッ
チングでチャネル部13より少し小さい形状に加工して
チャネルストッパ14とする(図5(b))。即ち、パ
ターンマスクを用いてチャネルストッパ膜14a上に、
形成しようとするチャネルストッパ14と同一形状のレ
ジストパターンを形成し、そして4フッ化メタン(CF
4 )−3フッ化メタン(CHF3 )混合ガスで上方から
イオンエッチングをかけてレジストパターンのない部分
のチャネルストッパ膜14aを除去し、残ったチャネル
ストッパ膜14aをチャネルストッパ14とする。
【0046】このときに用いられるパターンマスクは、
ゲート電極11やチャネル部13を加工するときに用い
たものとは異なるものである。加工されたチャネルスト
ッパ14は、チャネル部13の上面に位置してチャネル
部13より少し小さく、チャネルストッパ14の端部と
チャネル部13の端部との間には両側にそれぞれ、パタ
ーン合わせのための余白がある。従って、チャネルスト
ッパ14は、チャネル部13の側壁とは接していない。
【0047】その後、チャネル部13及びチャネルスト
ッパ14の側壁に接してソース部及びドレイン部15、
15を形成する。このソース部及びドレイン部15、1
5の形成について図6により説明する。まず、チャネル
ストッパ14、チャネル部13及びゲート絶縁膜12上
に減圧CVDで多結晶シリコンのソース・ドレイン膜1
5aを200nmの膜厚で成膜する(図6(a))。多
結晶シリコンの代わりにアモルファスシリコンやチタン
シリサイド、タングステンシリサイドとしてもよい。ま
た成膜方法も、CVDの代わりにスパッタ法を用いても
よい。
【0048】この成膜は、ガラス基板50の厚み方向ば
かりでなく、チャネル部13及びチャネルストッパ14
の側壁に対しては横方向にも進行する。従って、この側
壁近傍部分の上下方向の膜厚T2 は、200nmよりか
なり大きくなる。一方、チャネルストッパ14上の箇所
の膜厚T1 や側壁から遠い箇所の膜厚T3 は、側壁の影
響を受けないので200nmとなる。
【0049】そしてこのソース・ドレイン膜15aに
は、導電性付与のために高濃度の不純物を含有させる。
この不純物は、n形のものとしてリン、砒素等や、p形
のものとして硼素、ガリウム等がある。ソース・ドレイ
ン膜15aへの不純物の導入は、イオン注入、固相拡
散、気相拡散のいずれかの後アニールして活性化するこ
とにより行う。あるいは、成膜時にガス成分の調整によ
り含有させてもよい。
【0050】このソース・ドレイン膜15aをエッチン
グ加工してソース部及びドレイン部15、15とする。
このエッチングは、フォトリソグラフィを用いず、レジ
ストパターンのない状態で行う。この状態で臭化水素−
塩素混合ガスで上方からイオンエッチングをかけ、チャ
ネルストッパ14上の箇所や側壁から遠い箇所のソース
・ドレイン膜15aがなくなるまでエッチングを行う。
すると、膜厚の厚い(T1 )側壁近傍部分のソース・ド
レイン膜15aが残り、ソース部及びドレイン部15、
15となる(図6(b))。即ち、セルフアラインによ
りソース部及びドレイン部15、15が形成される。こ
のときのエッチング条件は、ソース・ドレイン膜15a
だけでなくチャネル部13をも腐食しうる条件である
が、チャネル部13はチャネルストッパ14に覆われて
いて腐食性ガスに接触しないので実際にはエッチングさ
れない。
【0051】このソース部及びドレイン部15、15
は、上端部の高さがチャネルストッパ14の上面の高さ
と同一であり、またその図中横方向の幅wは、約200
〜300nm程度である。この幅wは、ソース・ドレイ
ン膜15aの成膜時の膜厚T1により制御される。ソー
ス部及びドレイン部15、15とチャネル部13とのコ
ンタクトは、主としてチャネル部13でとられる。
【0052】その後、ソース部及びドレイン部15、1
5上にソース電極及びドレイン電極16、16を形成す
る。このソース電極及びドレイン電極16、16の形成
について図7により説明する。まず、チャネルストッパ
14、ソース部及びドレイン部15、15及びゲート絶
縁膜12上にスパッタ法でアルミニウム金属の電極膜1
6aを800nmの膜厚で成膜する(図7(a))。ア
ルミニウム金属の代わりにモリブデン、タングステン、
クロム、タンタル、鉄、等の金属や、高不純物濃度の多
結晶又はアモルファスシリコン、ITOを用いてもよ
い。また成膜方法は、スパッタ法ばかりでなくCVD法
で成膜可能なものはCVD法で成膜してもよい。
【0053】そして、この電極膜16aをフォトリソグ
ラフィとエッチングで所定の形状に加工してソース電極
及びドレイン電極16、16とする(図7(b))。即
ち、パターンマスクを用いて電極膜16a上に、形成し
ようとするソース電極及びドレイン電極16、16と同
一形状のレジストパターンを形成し、そして3塩化ボロ
ン(BCl3 )−塩素混合ガスで上方からイオンエッチ
ングをかけてレジストパターンのない部分の電極膜16
aを除去し、残った電極膜16aをソース電極及びドレ
イン電極16、16とする。ただし、電極膜16aの材
質をアルミニウム以外のものとした場合にはエッチング
ガスをそれに応じたものとする。
【0054】このときに用いられるパターンマスクは、
ゲート電極11及びチャネル部13を加工するときに用
いたものとも、チャネルストッパ14を加工するときに
用いたものとも異なるものである。加工されたソース電
極及びドレイン電極16、16は、ソース部及びドレイ
ン部15、15を覆っており、チャネルストッパ14上
及びゲート絶縁膜12上に少しオーバーラップしてい
る。このオーバーラップは、パターン合わせのマージン
である。
【0055】その後、保護膜17を形成して全体を覆う
と図1に示す薄膜トランジスタとなる。保護膜17は、
プラズマCVDで窒化シリコンを成膜して形成する。材
質は窒化シリコン以外に酸化シリコンやポリイミド等で
もよく、またプラズマCVD以外のCVDやスパッタ法
で成膜してもよい。あるいは、スピンコータでSOG膜
を形成してもよい。
【0056】以上説明した製造方法は、概略、図8のよ
うにまとめられる。即ち、ゲート電極11を形成する工
程と(S1)、ゲート絶縁膜12を形成する工程と(S
2)、ゲート電極11の形成と同一のパターンマスクを
用いてチャネル部13を形成する工程と(S3)、チャ
ネルストッパ14を形成する工程と(S4)、フォトリ
ソグラフィを用いずにセルフアラインでソース・ドレイ
ン部15を形成する工程と(S5)、ソース・ドレイン
電極16を形成する工程と(S6)、を含んでいる。
【0057】以上詳細に説明したように、本実施の形態
に係る製造方法によれば、ゲート電極11の形成とチャ
ネル部13の形成とで同一のパターンマスクでパターニ
ングしてチャネル部13とゲート電極11とを同一の形
状に形成し、そして、ソース・ドレイン部15の形成を
フォトリソグラフィを用いずにセルフアラインで行うこ
ととしたので、少ない工程数で薄膜トランジスタを製造
でき、マスクの枚数も少なくて済む。
【0058】そして、その製造方法で製造された薄膜ト
ランジスタは、チャネル部13がゲート電極11と同一
の形状に形成され、ソース・ドレイン部15がセルフア
ラインで形成されているので、ソース・ドレイン部15
にはパターン合わせのマージンが不要で、ソース・ドレ
イン部15の面内寸法(図6中w)が小さくて済む。ま
た、ソース・ドレイン部15とチャネル部13とのコン
タクトがチャネル部13の側壁でとられるので、図9の
3 のようなマージンが不要である。従って、薄膜トラ
ンジスタの寸法が著しく小さい。このため、ガラス基板
50の全面積に占める薄膜トランジスタの面積の割合が
減少し、表示装置としての画面輝度を向上させることが
できる。また、ソース・ドレイン部15がチャネルスト
ッパ14の上面より突出していないので、薄膜トランジ
スタの上下方向のサイズもコンパクトで平坦度が高い。
【0059】以上実施の形態について説明したが、上記
実施の形態は本発明を何ら限定するものではなく、特に
実施の形態中の種々の数値類は単なる例示に過ぎない。
従って本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の設
計変更ができることはいうまでもない。例えば、上記実
施の形態ではガラス基板50上に薄膜トランジスタを形
成することとしたが、ガラス基板50の代わりに石英や
サファイア等の基板を用いてもよい。また、表示装置以
外の薄膜トランジスタにも適用でき、例えば、3次元集
積回路の2段目以降のトランジスタの形成に適用するこ
とが考えられる。また、薄膜トランジスタはエンハンス
メント型のものとして説明したが、ディプレッション型
のものであってもよい。
【0060】
【発明の効果】以上の説明から明かなように、本発明に
よれば、チャネル部とソース・ドレイン部とのコンタク
トをチャネル部の側壁でとり、また必要なパターン合わ
せマージンを減少させて素子サイズを減少させた薄膜ト
ランジスタが提供され、そして、簡易な工程でその薄膜
トランジスタを製造する方法が提供されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る薄膜トランジスタの構造断
面図である。
【図2】ゲート電極の形成工程を説明する図である。
【図3】ゲート絶縁膜を成膜した状態を示す図である。
【図4】チャネル部の形成工程を説明する図である。
【図5】チャネルストッパの形成工程を説明する図であ
る。
【図6】ソース・ドレイン部の形成工程を説明する図で
ある。
【図7】ソース・ドレイン電極の形成工程を説明する図
である。
【図8】本実施の形態に係る薄膜トランジスタの製造方
法の概略を説明する図である。
【図9】従来の薄膜トランジスタの構造断面図である。
【図10】従来の薄膜トランジスタの製造方法の概略を
説明する図である。
【符号の説明】
11 ゲート電極 12 ゲート絶縁膜 13 チャネル部 14 チャネルストッパ 15 ソース部及びドレイン部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート電極と、このゲート電極に対置さ
    せられた低不純物濃度半導体のチャネル部と、前記ゲー
    ト電極とこのチャネル部とを互いに絶縁するゲート絶縁
    膜と、前記チャネル部の両端に設けられた高不純物濃度
    半導体のソース部及びドレイン部とを有し、ゲート電極
    への電圧印加によるチャネル部の電界効果でソース部と
    ドレイン部との間の導通状態が調整される薄膜トランジ
    スタにおいて、 前記チャネル部と前記ゲート電極とが同一の形状であ
    り、 前記ソース部及びドレイン部が、前記チャネル部の側壁
    に接して設けられており、 前記チャネル部の上部に設けられたチャネルストッパを
    有し、 前記ソース部及びドレイン部の上端の高さがこのチャネ
    ルストッパの上端の高さ以下であ ることを特徴とする薄
    膜トランジスタ。
  2. 【請求項2】 薄膜トランジスタの製造方法において、 基板上にゲート膜を成膜しこれをフォトリソグラフィと
    エッチングとにより所定形状に加工してゲート電極とす
    るゲート電極形成工程と、 前記基板及び前記ゲート電極上にゲート絶縁膜を成膜し
    て前記ゲート電極を覆うゲート絶縁膜形成工程と、 前記ゲート絶縁膜上に低不純物濃度半導体のチャネル膜
    を成膜しこれをフォトリソグラフィとエッチングとによ
    り前記ゲート電極上の部分のみを残すように加工してチ
    ャネル部とするチャネル部形成工程と、 前記ゲート絶縁膜及び前記チャネル部上に高不純物濃度
    半導体のソースドレイン膜を成膜しこれをエッチングに
    より前記チャネル部の側壁に接する部分のみを残すよう
    に加工してソース部及びドレイン部とするソースドレイ
    ン部形成工程とを含み、 前記ソースドレイン部形成工程は、異方性ドライエッチ
    ングによりソースドレイン膜を加工することを特徴とす
    る薄膜トランジスタの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載する薄膜トランジスタの
    製造方法において、 前記ゲート電極形成工程と前記チャネル部形成工程とで
    同一のパターンマスクによりパターニングを行うことを
    特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
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