JP2008263128A - 薄膜トランジスタアレイ基板、その製造方法、及び表示装置 - Google Patents

薄膜トランジスタアレイ基板、その製造方法、及び表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高信頼性で性能の安定した薄膜トランジスタアレイ基板、その製造方法、及び表示装置を提供すること
【解決手段】本発明にかかる薄膜トランジスタアレイ基板は、基板1上に形成され、ソース/ドレイン領域31a、及びチャネル領域32aを有し、ソース/ドレイン領域31aのチャネル幅方向の寸法がチャネル領域32aのチャネル幅よりも小さく形成された半導体層3aと、半導体層3a上に形成されたゲート絶縁膜4aと、ゲート絶縁膜4aを介してチャネル領域32aの対面に配置されるゲート電極5と、ゲート電極5及びゲート絶縁膜4aを覆う層間絶縁膜6と、層間絶縁膜6及びゲート絶縁膜4aを貫通するコンタクトホール7a、7bを介してソース/ドレイン領域31aと接続するメタル電極8と、を備えるものである。
【選択図】 図2

Description

本発明は、薄膜トランジスタアレイ基板、その製造方法、及び表示装置に関する。
液晶や有機ELを用いた表示装置では、ガラス基板等のアレイ基板上に形成された薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)が、スイッチング素子等として使用されている。特に、低温ポリシリコンを半導体層として用いたTFT(LTPS−TFT:低温ポリシリコンTFT)は、移動度が大きく、良好な半導体特性を有する。そのため、スイッチング素子のTFTだけでなく、これらのスイッチング素子を動作させるための駆動回路素子としてもTFTを使うことが可能となる。アレイ基板上に駆動回路を作りこむことで、駆動用のIC(Integrated Circuit:集積回路)の実装が不要になるなどの利点がある。LTPS−TFTにより、製品の高信頼性、低コスト化などが図られるようになってきている。
図9及び図10は、従来のLTPS−TFTの構成を示す図である。図9は、従来のLTPS−TFTの構造を示した上面図である。図10(a)は、図9におけるP−P断面図であり、ソース/ドレイン領域が形成されているチャネル長方向(X方向)に沿って切断した断面構造を示している。また、図10(b)及び図10(c)は、図10(a)と垂直なチャネル幅方向(Y方向)に切断した断面図である。図10(b)は図9におけるQ−Q断面図であり、チャネル領域の断面構造を示している。図10(c)は図9におけるR−R断面図であり、ソース/ドレイン領域の断面構造を示している。なお、説明の便宜上のため、図9においてゲート電極は透明に記されている。
図9及び図10において、ガラス等の透明な絶縁基板からなる基板1上には、下地膜2が形成される。そして、下地膜2上に、ポリシリコンから成る半導体層3が島状に形成されている。半導体層3は、ソース/ドレイン領域31、及びこれらの領域間に配置されたチャネル領域32によって構成される。半導体層3を覆うようにゲート絶縁膜4が形成され、ゲート絶縁膜4を介してチャネル領域32の対面にゲート電極5が形成されている。
ゲート電極5を覆うように、層間絶縁膜6が形成される。層間絶縁膜6及びゲート絶縁膜4を貫通するコンタクトホール7a、7bが、半導体層3のソース/ドレイン領域31上に設けられている。また、層間絶縁膜6を貫通するコンタクトホール7cがゲート電極5上に設けられている。回路を構成するメタル電極8は、これらのコンタクトホール7a、7b、7cを介して半導体層3のソース/ドレイン領域31、及びゲート電極5と電気的に接続される。メタル電極8を覆うように、さらにパッシベーション膜9が形成されている。
図10において、半導体層3の断面は下部から上部にかけて幅が狭くなる台形状となっており、側壁面がゆるやかなテーパー状になっている(テーパー部36)。すなわち、半導体層3には、所定の膜厚に形成された領域(通常膜厚部35)の外周を囲むように、テーパー部36が形成されている。テーパー部36は、10度程度の小さいテーパー角度となるように形成される。
このようなテーパー部36では、通常膜厚部35よりも薄い膜厚を有している。この膜厚差により、ソース/ドレイン領域31において、テーパー部36と通常膜厚部35とでは導入される不純物濃度が異なる。その結果、半導体層3の通常膜厚部35とテーパー部36とでは異なる特性のトランジスタが形成されてしまう。すなわち、テーパー部36では通常膜厚部35よりも低い閾値電圧を持った寄生トランジスタとなる。
図9及び図10に示すLTPS−TFTのゲート電極5に電圧が印加されると、半導体層3のチャネル領域32では、ゲート絶縁膜4との境界付近に電荷層(反転層)が形成される。このとき、半導体層3のソース/ドレイン領域31間に電位差が与えられると、反転層を介してソース/ドレイン領域31間に電流が流れる。なお、n型TFTの場合、実際には反転層に形成された電子が電流の流れと逆方向に移動することによって、電流が流れる。
図11は、従来のLTPS−TFTのトランジスタIV特性(ドレイン電流−ゲート電圧特性)を示したグラフである。上述したように、半導体層3のテーパー部36ではメインの通常膜厚部35よりも低いゲート電圧において先にオン状態となり、電流が流れ始める。そのため、ゲート電圧の低い領域でもテーパー部36による寄生トランジスタの影響によってドレイン電流が立ち上がる。しかし、テーパー部36のチャネル幅は狭いので、飽和領域ではテーパー部36に流れるドレイン電流は通常膜厚部35に比べて小さくなる。よって、飽和領域では通常膜厚部35のTFT特性が支配的になる。
従って、図11のように、ドレイン電流の上昇部に肩(ハンプ)が現れる。なお、図11では、チャネル幅の値の異なる複数のグラフを示している。このように、従来のLTPS−TFTのトランジスタIV特性では、低電圧領域においてテーパー部36による寄生トランジスタの影響を受けてしまい、TFT特性が不安定になる(例えば、特許文献1〜3)。
特開2002−343976号公報 特開2000−349296号公報 特開平9−8314号公報
しかしながら、ハンプ特性回避のため、半導体層3の側壁面をゆるやかなテーパー状ではなく、垂直に近い角度で形成すると、次のような別の問題が発生する。半導体層3の上にはゲート絶縁膜4がCVD等により成膜されるが、側壁の部分においてゲート絶縁膜4の膜厚が薄くなってしまう。すなわち、ゲート電極5と半導体層3との間において絶縁耐圧の低下を招くことになり、ゲート絶縁膜4の耐圧性能を低下させる。
このように、トランジスタIV特性におけるハンプ特性の回避と、ゲート絶縁膜4の絶縁耐圧性能向上とを両立させるのは、難しい問題となっている。特に、表示装置の駆動回路では、様々なチャネル幅寸法のLTPS−TFTが必要となる。そのため、これらの問題を両立させることは非常に難しく、現状では、耐圧性能を犠牲にして、30〜50度の角度範囲内で半導体層3の側壁が形成されるように制御している。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、高信頼性で性能の安定した薄膜トランジスタアレイ基板、その製造方法、及び表示装置を提供することを
目的とする。
本発明にかかる薄膜トランジスタアレイ基板は、基板上に形成され、ソース/ドレイン領域、及び前記ソース/ドレイン領域間に配置されたチャネル領域を有し、前記ソース/ドレイン領域のチャネル幅方向の寸法が前記チャネル領域のチャネル幅よりも小さく形成された半導体層と、前記半導体層上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜を介して前記チャネル領域の対面に配置されるゲート電極と、前記ゲート電極及び前記ゲート絶縁膜を覆う層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜及び前記ゲート絶縁膜を貫通するコンタクトホールを介して前記ソース/ドレイン領域と接続する電極と、を備えるものである。
本発明によれば、高信頼性で性能の安定した薄膜トランジスタアレイ基板、その製造方法、及び表示装置を提供することができる。
始めに、図1を用いて、本発明に係るTFTアレイ基板が適用される表示装置について説明する。図1は、表示装置に用いられるTFTアレイ基板の構成を示す正面図である。本発明に係る表示装置は、液晶表示装置を例として説明するが、あくまでも例示的なものであり、有機EL表示装置等の平面型表示装置(フラットパネルディスプレイ)等を用いることも可能である。
本発明に係る液晶表示装置は、基板1を有している。基板1は、例えば、TFTアレイ基板等のアレイ基板である。基板1には、表示領域41と表示領域41を囲むように設けられた額縁領域42とが設けられている。この表示領域41には、複数のゲート配線(走査信号線)43と複数のソース配線(表示信号線)44とが形成されている。複数のゲート配線43は平行に設けられている。同様に、複数のソース配線44は平行に設けられている。ゲート配線43とソース配線44とは、互いに交差するように形成されている。ゲート配線43とソース配線44とは直交している。隣接するゲート配線43とソース配線44とで囲まれた領域が画素47となる。従って、基板1では、画素47がマトリクス状に配列される。
基板1の額縁領域42には、走査信号駆動回路45と表示信号駆動回路46とが設けられている。ゲート配線43は、表示領域41から額縁領域42まで延設され、基板1の端部で、走査信号駆動回路45に接続される。ソース配線44も同様に、表示領域41から額縁領域42まで延設され、基板1の端部で、表示信号駆動回路46と接続される。走査信号駆動回路45の近傍には、外部配線48が接続されている。また、表示信号駆動回路46の近傍には、外部配線49が接続されている。外部配線48、49は、例えば、FPC(Flexible Printed Circuit)等の配線基板である。
外部配線48、49を介して走査信号駆動回路45、及び表示信号駆動回路46に外部からの各種信号が供給される。走査信号駆動回路45は外部からの制御信号に基づいて、ゲート信号(走査信号)をゲート配線43に供給する。このゲート信号によって、ゲート配線43が順次選択されていく。表示信号駆動回路46は外部からの制御信号や、表示データに基づいて表示信号をソース配線44に供給する。これにより、表示データに応じた表示電圧を各画素47に供給することができる。
画素47内には、少なくとも1つのTFT50が形成されている。TFT50はソース配線44とゲート配線43の交差点近傍に配置される。例えば、このTFT50が画素電極に表示電圧を供給する。即ち、ゲート配線43からのゲート信号によって、スイッチング素子であるTFT50がオンする。これにより、ソース配線44から、TFT50のドレイン電極に接続された画素電極に表示電圧が印加される。画素電極と対向電極との間には、表示電圧に応じた電界が生じる。なお、基板1の表面には、配向膜(図示せず)が形成されている。
更に、基板1には、対向基板が対向して配置されている。対向基板は、例えば、カラーフィルタ基板であり、視認側に配置される。対向基板には、カラーフィルタ、ブラックマトリクス(BM)、対向電極、及び配向膜等が形成されている。なお、対向電極は、基板1側に配置される場合もある。基板1と対向基板との間には液晶層が狭持される。即ち、基板1と対向基板との間には液晶が導入されている。更に、基板1と対向基板との外側の面には、偏光板、及び位相差板等が設けられる。また、液晶表示パネルの反視認側には、バックライトユニット等が配設される。
画素電極と対向電極との間の電界によって、液晶が駆動される。即ち、基板間の液晶の配向方向が変化する。これにより、液晶層を通過する光の偏光状態が変化する。即ち、偏光板を通過して直線偏光となった光は液晶層によって、偏光状態が変化する。具体的には、バックライトユニットからの光は、アレイ基板側の偏光板によって直線偏光になる。この直線偏光が液晶層を通過することによって、偏光状態が変化する。
偏光状態によって、対向基板側の偏光板を通過する光量は変化する。即ち、バックライトユニットから液晶表示パネルを透過する透過光のうち、視認側の偏光板を通過する光の光量が変化する。液晶の配向方向は、印加される表示電圧によって変化する。従って、表示電圧を制御することによって、視認側の偏光板を通過する光量を変化させることができる。即ち、画素ごとに表示電圧を変えることによって、所望の画像を表示することができる。
次に、本実施の形態に係るTFT50の構成について、図2及び図3を用いて詳細に説明する。図2は本実施の形態におけるTFT50の構造を示した上面図である。図3(a)は、図2におけるA−A断面図であり、ソース/ドレイン領域が形成されているチャネル長方向(X方向)に沿って切断した断面構造を示している。また、図3(b)及び図3(c)は、図3(a)と垂直なチャネル幅方向(Y方向)に切断した断面図である。図3(b)は図2におけるB−B断面図であり、チャネル領域の断面構造を示している。図3(c)は図2におけるC−C断面図であり、ソース/ドレイン領域の断面構造を示している。
説明の便宜上のため、図2において、ゲート電極5の下に形成される半導体膜3aの形状を容易に観察することができるように、ゲート電極5が透明に記されている。また、図2では、層間絶縁膜6はコンタクトホールのみが記載されており、メタル電極8及びパッシベーション膜9については記載されていない。なお、図2及び図3において、電流の向きを矢印で記している。本発明に係る表示装置においては、このTFT50が表示領域41内の画素47中に配置される。
図2及び図3において、まず、ガラス等の透明な絶縁基板からなる基板1の上に下地膜2が設けられている。下地膜2は、例えばSiOやSiN等の無機絶縁膜により構成され、基板1上に形成される各素子への不純物拡散を防止する。
下地膜2の上には、半導体層3aが設けられている。半導体層3aは、ポリシリコン(多結晶シリコン)膜により形成される。半導体層3aは、ソース/ドレイン領域31a、及びチャネル領域32aを含み、これらの領域は図2及び図3に示すX方向に沿って配設される。ソース/ドレイン領域31aには不純物が導入されており、不純物の導入されていないチャネル領域32aがソース/ドレイン領域31a間に配置されている。
本実施の形態の半導体層3aはその形状に特徴を有しており、図2に示すように、十字型形状となっている。すなわち、Y方向におけるソース/ドレイン領域31aの寸法が、チャネル領域32aの寸法より小さくなるように形成されている。よって、ソース/ドレイン領域31aのチャネル幅方向の寸法がチャネル領域32aのチャネル幅より小さく形成される。チャネル領域32aのY方向における断面は、図3(b)に示すように、下部から上部にかけて幅が狭くなる台形状となっており、側壁面がゆるやかなテーパー状になっている(テーパー部36)。すなわち、チャネル領域32aでは、Y方向において、通常膜厚部35の両端にテーパー部36が設けられている。テーパー部36では、通常膜厚部35と接する部分において通常膜厚部35と略同じ膜厚を有しており、通常膜厚部35から離れるにつれ、膜厚が徐々に薄くなる。以下、テーパー部36の側壁面、すなわちチャネル領域32aのチャネル幅方向と交差する側壁面を、第1側壁面21と呼ぶ。テーパー部36において、第1側壁面のテーパー角度は20度以下が好ましく、ここでは10〜20度とする。
一方、ソース/ドレイン領域31aのY方向における断面は、図3(c)に示すように、ほぼ矩形に近い形状となっており、側壁面はゆるやかなテーパー状となっていない。すなわち、ソース/ドレイン領域31aでは、Y方向において、通常膜厚部35の両端にはテーパー部36が設けられていない。以下、ソース/ドレイン領域31aのY方向の側壁面、すなわちソース/ドレイン領域31aのチャネル幅方向と交差する側壁面を、第2側壁面22と呼ぶ。第2側壁面22は垂直形状(もしくは、垂直に近い急峻な形状)であることが好ましく、ここでは75〜90度とする。従って、第2側壁面22は、第1側壁面とは異なるテーパー角度を有している。
また、Y方向におけるソース/ドレイン領域31aの寸法は、前述のように、チャネル領域32aの寸法より小さくなるように形成される。より具体的には、チャネル領域32aの通常膜厚部35よりも小さい寸法でソース/ドレイン領域31aが形成されている。よって、ソース/ドレイン領域31a間には、チャネル領域32aのテーパー部36は配置されず、チャネル領域32aの通常膜厚部35のみが配置される。
なお、X方向における断面において、図3(a)に示すように、ソース/ドレイン領域31aの側壁面は、第1側壁面21と同様なテーパー状になっており、端部にテーパー部36が形成されている。すなわち、半導体層3aの両端にテーパー部36が形成されている。また、チャネル領域32aは、ソース/ドレイン領域31a間に挟まれていない箇所において側壁面がY方向に沿って設けられ、その形状は第2側壁面22と同様な垂直形状(もしくは、垂直に近い急峻な形状)となっている。
このような十字型形状の半導体層3a上に、ゲート絶縁膜4aが設けられている。本実施の形態では、ゲート絶縁膜4aは、半導体層3a周辺においてパターニングされた形状を有している。半導体層3aの側壁面のうち、テーパー部36の設けられた第1側壁面は、ゲート絶縁膜4aに覆われている。一方、半導体層3aの側壁面のうちテーパー部36の設けられていない第2側壁面は、ゲート絶縁膜4aが半導体層3aと略同じ寸法でパターニングされているので、覆われていない。
ゲート絶縁膜4aを介してチャネル領域32aの対面にゲート電極5が設けられている。そして、ゲート電極5、及びパターニングされた形状のゲート絶縁膜4aを覆うように層間絶縁膜6が設けられている。層間絶縁膜6及びゲート絶縁膜4aを貫通するコンタクトホール7a、7bが半導体層3aのソース/ドレイン領域31a上に形成されている。また、層間絶縁膜6を貫通するコンタクトホール7cがゲート電極5上に形成されている。
回路を構成するメタル電極8が、コンタクトホール7a、7bを介して半導体層3aのソース/ドレイン領域31aと電気的に接続している。また、コンタクトホール7cを介して、メタル電極8がゲート電極5と電気的に接続している。メタル電極8と層間絶縁膜6とを覆うように、パッシベーション膜9が形成されている。
実際のTFT50動作時には、ゲート電極5に電圧が印加されると、半導体層3aのチャネル領域32aでは、ゲート絶縁膜4aとの境界付近に電荷層(反転層)が形成される。そして、半導体層3aのソース/ドレイン領域31a間に電位差が与えられると、反転層を介してソース/ドレイン領域31a間に電流が流れる。このとき、チャネル領域32aのうち、ソース/ドレイン領域31a間に挟まれた通常膜厚部35のみの反転層を介して電流が流れることとなる。すなわち、チャネル領域32aのテーパー部36は、ソース/ドレイン領域31a間に挟まれていないので、電流は流れない。従って、テーパー部36による寄生トランジスタの影響を受けずに、良好なトランジスタIV特性を得ることができる。
次に、本実施の形態におけるTFTアレイ基板の製造方法について、図4〜図7を用いて詳細に説明する。図4は、基板1に絶縁膜2を堆積後、第1のフォトリソグラフィー工程により半導体層3をパターニングした工程を示すものである。図4(a)は本実施の形態に係るTFTアレイ基板の一製造工程における上面図であり、図4(b)は図4(a)のD−Dの断面図である。まず初めに、基板1上に、下地膜2を形成する。基板1には、ガラス基板や石英基板などの透過性を有する絶縁性基板を用いる。下地膜2として、SiOやSiN等の無機絶縁膜をCVD(Chemical Vapor Deposition)法などにより成膜する。なお、この下地膜2は形成されない場合がある。
次に、下地膜2上に、非結晶シリコンをCVD法により基板1全面に成膜する。なお、近年は、下地膜2と非結晶シリコンとを連続成膜で行う場合が多い。非結晶シリコン成膜後、エキシマレーザアニールあるいはレーザアニール等により、非結晶シリコンを溶融、冷却、固化して、多結晶シリコン化する。これにより、多結晶シリコン膜が得られる。
そして、第1のフォトリソグラフィー工程により、多結晶シリコン膜上に、島状のレジストパターンを形成する。このレジストパターンをマスクとしてエッチングを行い、多結晶シリコン膜を島状にパターニングする。エッチングでは、CFとOの混合ガスを用いたドライエッチングを行う。CFやSF等のフッ化ガスは、主にシリコンをエッチングガスであるが、Oの流量を調整することでレジストパターンも同時にエッチングすることができる。シリコン表面をエッチングしながらレジストパターンを後退させることを、エッチング工程内において繰り返すことで、半導体層3の側壁面がテーパー角度約10〜20度のテーパー形状となる。レジストパターンを除去すると、図4に示すような、通常膜厚部35の外周を囲むようにテーパー部36が設けられた島状の半導体層3が形成される。
次に、図5を用いて、ゲート絶縁膜4の成膜から第2のフォトリソグラフィー工程に係る工程を述べる。図5(a)は、本実施の形態に係るTFTアレイ基板の一製造工程における上面図である。図5(b)は図5(a)のE−Eの断面図であり、チャネル長方向(X方向)に沿って切断した断面構造を示している。また、図5(c)及び図5(d)は、図5(b)と垂直なチャネル幅方向(Y方向)に切断した断面図である。図5(c)は図5(a)におけるF−F断面図であり、図5(d)はG−G断面図である。
半導体層3を覆うように、ゲート絶縁膜4を形成する。ゲート絶縁膜4として、膜厚50〜100nm程度のSiO膜やSiN膜を、TEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate)を含むプラズマCVD等の方法により基板1全面に成膜する。半導体層3の通常膜厚部35上とテーパー部36上において、ゲート絶縁膜4が略同じ膜厚になるように、成膜条件等を調整することが望ましい。さらに、スパッタ法等を用いて、ゲート電極5となる導電膜51をゲート絶縁膜4の上全面に成膜する。
その後、第2のフォトリソグラフィー工程により、ゲート電極5となる導電膜51の上にレジストパターンを形成する。本実施の形態では、ハーフトーンマスク、グレイトーンマスク等の複数階調露光を用いてレジストのパターニングを行う。これらのマスクでは、ゲート電極5となる領域に遮光部15、ソース/ドレイン領域31aとなる半導体層3の領域に中間露光部16、それ以外の領域には露光部17が設けられた、図8に示すようなパターンが形成されている。ハーフトーンマスクの中間露光部16には、露光に用いる波長領域(通常350〜450nm)の光の透過量を減少させるような半透過膜が形成される。グレイトーンマスクの中間露光部16には、光回折現象を利用しながら露光量を減少させるために、露光機の解像度以下のスリットパターンが設けられる。
このようなマスクを用いて、露光量を適宜調節しながら露光を行い、現像する。これにより、図5に示すような十字型形状のレジストパターン10が形成される。中間露光部16では露光部17よりも少なく遮光部15よりも多い露光量が照射されるため、ソース/ドレイン領域31aとなる半導体層3上には、膜厚の薄い薄膜部が形成される。また、ゲート電極5となる領域には、膜厚の厚い厚膜部が形成される。
次に、図6を用いて、ゲート電極5となる導電膜51の第1のエッチングからレジストパターン10のアッシングまでの工程を述べる。図6(a)は、本実施の形態に係るTFTアレイ基板の一製造工程における上面図である。図5の時と同様に、図6(b)は図6(a)のH−H断面図である。また、図6(c)は図6(a)におけるI−I断面図であり、図6(d)はJ−J断面図である。
このレジストパターン10を介して、ゲート電極5となる導電膜51の第1のエッチングを行う。このとき、ゲート電極5となる導電膜51の下に形成されているゲート絶縁膜4と半導体層3も、レジストパターン10を介してエッチングする。エッチングには、ウェットエッチングもしくはドライエッチングを用いる。ここでは、半導体層3の側壁をゆるやかなテーパー形状にする必要はなく、垂直形状(もしくは、垂直に近い急峻な角度)にすることが望ましい。よって、オーバーエッチングが必要となり、下地膜2も若干エッチングされてしまうことがあるが、特に問題はない。これにより、レジストパターン10に覆われていないゲート電極5となる導電膜51、ゲート絶縁膜、及び半導体層3はエッチングにより除去される。そして、ゲート電極5となる導電膜51が十字型形状にパターニングされるとともに、新たに側壁が設けられた十字型形状の半導体層3aが形成される。すなわち、ソース/ドレイン領域31aとなる領域の少なくともテーパー部36が除去され、新たな側壁面(第2側壁面)が急峻なテーパー角度で形成される。また、ゲート絶縁膜4もパターニングされ、十字型形状のゲート絶縁膜4aとなる。ソース/ドレイン領域31aとなる領域では、Y方向の幅が狭くなる。
続いて、レジストパターン10をアッシングする。これにより、レジストパターン10の薄膜部は除去される。また、レジストパターン10の厚膜部は膜厚が薄くなり、図6のように、レジストパターン11として残存する。実際のプロセスでは、レジストパターン10の薄膜部を除去するのに必要なアッシング量の1.2倍強程度のアッシングを行う。そのため、レジストパターン10の厚膜部は、このアッシングに耐えうるのに十分な薄膜部との膜厚差が必要である。従って、予め、第2のフォトリソグラフィー工程で膜厚と中間露光量等を調整しておく必要がある。
次に、図7を用いて、ゲート電極5となる導電膜51の第2のエッチングから不純物導入に係る工程を述べる。図7(a)は、本実施の形態に係るTFTアレイ基板の一製造工程における上面図である。図5及び図6の時と同様に、図7(b)は図7(a)のK−K断面図である。また、図7(c)は図7(a)におけるL−L断面図であり、図7(d)はM−M断面図である。
レジストパターン11を介して、ゲート電極5となる導電膜51の第2のエッチングを行う。レジストパターン11に覆われていない導電膜51が除去され、半導体層3aのソース/ドレイン領域31aとなる領域上のゲート絶縁膜4aが露出する。これにより、ゲート電極5が形成される。
続いて、ゲート電極5及びこの上に形成されたレジストパターン11をマスクとして、半導体層3aに不純物を導入する。n型LTPS−TFTにおいて、導入する不純物は、例えばリン(P)等のイオンである。ここでの導入方法は、質量分離を行うイオン注入、質量分離を行わないイオンドーピングのいずれの方法を用いてもよい。これにより、半導体層3aに不純物が導入され、ソース/ドレイン領域31aが自己整合的に形成される。このとき、チャネル領域32aはレジストパターン11に覆われているため、不純物が導入されない。なお、レジストパターン11をさらにアッシングするか、ゲート電極5となるメタル層のエッチングの際にサイドエッチ量を大きくする等して、LDD(Lightly Doped Drain)構造としてもよい。不純物導入後、レジストパターン11を除去すると、図7に示す構成となる。
その後、ゲート電極5、及びゲート絶縁膜4aを覆うように層間絶縁膜6を基板1全面に成膜する。ゲート電極5に接続するメタル電極8と、ゲート電極5とのクロス容量を小さくするため、層間絶縁膜6として、膜厚500nm以上のSiO膜を形成することが望ましい。又は、SiO膜とSiN膜の積層膜を500nm以上の膜厚となるよう成膜してもよい。
さらに、第3のフォトリソグラフィー工程により層間絶縁膜6上にレジストパターンを形成し、このレジストパターンを介してドライエッチングを行う。これにより、層間絶縁膜6及びゲート絶縁膜4aを貫通するコンタクトホール7a、7bが開口され、半導体層3aのソース/ドレイン領域31aの一部が露出する。また、層間絶縁膜6を貫通するコンタクトホール7cが開口されゲート電極5の一部が露出する。
層間絶縁膜6上に、スパッタリング法等により、メタル電極8となるメタル膜を基板1全面に成膜する。メタル電極8となるメタル膜として、Mo、Cr、W、Al、Taや、これらの金属を主成分とする合金膜を用いる。また、これらの金属を積層させた積層膜を、メタル電極8となるメタル膜として用いてもよい。例えば、膜厚50〜150nmのMo膜の上に、膜厚200〜400nmのAl膜を形成し、さらにその上に膜厚50〜150nmのMo膜を形成した積層膜を用いることができる。
その後、メタル電極8となるメタル膜の上に第4のフォトリソグラフィー工程によりレジストパターンを形成し、このレジストパターンを介してエッチングを行う。ここでは、SFとOの混合ガス、又はClとArの混合ガスを用いてドライエッチングする。これにより、コンタクトホール7a、7b、7cを介してソース/ドレイン領域31a及びゲート電極5と接続するメタル電極8が形成される。
これらのメタル電極8を覆うようにパッシベーション膜9を基板1全面に成膜する。パッシベーション膜9には、例えばSiN膜を用いる。その後、ソース/ドレイン領域31aに導入した不純物を活性化させるため、450℃の窒素雰囲気中で1時間アニールを行う。そして、第5のフォトリソグラフィー工程により、パッシベーション膜9上にレジストパターンを形成する。このレジストパターンを介してパッシベーション膜9エッチングを行い、所望する領域を開口させる。例えば、ドレイン領域と接続するメタル電極8の表面の一部を露出させてスルーホールを形成する。
以上の工程を経て、本実施の形態に係るTFTアレイ基板が完成する。なお、n型TFTとp型TFTにより構成されるCMOS構造のLTPS−TFTを形成する場合は、p型TFT領域のゲート電極形成のための工程を追加する。ここでも、n型TFTの形成と同様に、複数階調露光を用いて十字型形状の膜厚差を有するレジストパターンを形成する。そして、n型TFTの形成と同様に、半導体層3a、ゲート絶縁膜4aをエッチングによりパターニングしてから、レジストパターンをアッシングして、エッチングによりゲート電極5を形成する。その後、p型不純物の導入を行う。
また、この後、表示装置となる場合には、必要に応じて以下のように画素電極が形成される。パッシベーション膜9の上に画素電極(不図示)を形成する。画素電極として、透明導電膜などを、スパッタリング法により基板1全面に成膜する。透明導電膜には、酸化インジウムを主成分とするITO膜が一般的に用いられる。そして、写真製版、エッチング、レジスト除去の工程を経て、パッシベーション膜9に設けられたスルーホールを介してメタル電極8と接続する画素電極が形成される。
なお、液晶表示装置としてLTPS―TFTを形成する場合、通常、半導体層3a及びゲート電極5と同層の対向電極、ゲート絶縁膜4aと同層のキャパシタ膜により構成される蓄積容量素子を同時に形成している。この場合も、キャパシタ膜の耐圧が問題になることがある。そのため、半導体層3aと同層の対向電極の側壁面を10〜20度程度のテーパー形状となるように形成することで、キャパシタ膜の耐圧の改善が可能である。
以上のように、本実施の形態では、チャネル幅方向に関して、チャネル領域32aの第1側壁面はゆるやかなテーパー状になっている。そして、チャネル領域32aの通常膜厚部35よりも小さい寸法で、急峻なテーパー角度の第2側壁面を有するソース/ドレイン領域31aが形成されている。すなわち、ソース/ドレイン領域31a間には、チャネル領域32aのテーパー部36は配置されず、チャネル領域32aの通常膜厚部35のみが配置される。これにより、チャネル領域32aのうち、ソース/ドレイン領域31a間に挟まれた通常膜厚部35のみの反転層を介して電流が流れることとなり、チャネル領域32aのテーパー部36には電流が流れない。よって、トランジスタIV特性におけるハンプの発生を回避することができ、TFT特性を安定にすることができる。
また、チャネル領域32aの第1側壁面がゆるやかなテーパー状となっているので、均一な膜厚のゲート絶縁膜4aを形成することができ、ゲート電極5とチャネル領域32aとの間の絶縁耐性性能を同時に向上することができる。従って、高信頼性で性能の安定した薄膜トランジスタアレイ基板、その製造方法、及び表示装置を提供することが可能となる。なお、複数階調露光を用いることにより、半導体層3aのソース/ドレイン領域31aの新たな側壁形成と、ゲート電極5形成とを、マスク枚数を増加させることなく同じフォトリソグラフィー工程によって行うことができ、生産性が向上する。
本実施の形態では、TFTアレイ基板を有するアクティブマトリクス型液晶表示装置について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、有機ELや電子ペーパーなどの、液晶以外の表示材料を用いた表示装置であってもよい。
なお、本実施の形態では、第2のフォトリソグラフィー工程において複数階調露光を用いる場合について例示的に説明をしたが、2回のフォトリソグラフィー工程に分割して行ってもよい。その場合は、何通りもの製造方法が考えられるが、一例として例えば、十字型形状のレジストパターンを一度フォトリソグラフィー工程で形成しておき、ゲート電極5となる導電膜51、ゲート絶縁膜、及び半導体層3をエッチングする。これにより、ゲート電極5となる導電膜51が十字型形状にパターニングされるとともに、新たに側壁が設けられた十字型形状の半導体層3a、十字型形状のゲート絶縁膜4aを形成する。そして、再度フォトリソグラフィー工程により、ゲート電極5を形成する。このとき、前のフォトリソグラフィー工程でのパターンと、重ね合わせずれが生じてしまうことがある。例えば、フォトリソグラフィー工程の露光機としてステッパーを用いて、同一露光機により2回のフォトリソグラフィー工程を行うと、約±0.5μm以下の重ね合わせずれが発生する。従って、これらの重ね合わせずれを考慮したレイアウト設計が必要である。
以上の説明は、本発明の実施の形態を説明するものであり、本発明が以上の実施の形態に限定されるものではない。また、当業者であれば、以上の実施の形態の各要素を、本発明の範囲において、容易に変更、追加、変換することが可能である。
本実施の形態に係るTFTアレイ基板の構成を示す正面図である。 本実施の形態におけるTFTの構造を示した上面図である。 本実施の形態におけるTFTの構造を示した断面図である。 本実施の形態に係るTFTアレイ基板の一製造工程における上面図及び断面図である。 本実施の形態に係るTFTアレイ基板の一製造工程における上面図及び断面図である。 本実施の形態に係るTFTアレイ基板の一製造工程における上面図及び断面図である。 本実施の形態に係るTFTアレイ基板の一製造工程における上面図及び断面図である。 本実施の形態に係るTFTアレイ基板の一製造工程において用いるマスクのパターンレイアウトを示した図である。 従来のLTPS−TFTの構成を示した上面図である。 従来のLTPS−TFTの構成を示した断面図である。 従来のLTPS−TFTのトランジスタIV特性を示したグラフである。
符号の説明
1 基板、2 下地膜、3、3a 半導体層、
4、4a ゲート絶縁膜、5 ゲート電極、6 層間絶縁膜、
7a、7b、7c コンタクトホール、8 メタル電極、
9 パッシベーション膜、10、11 レジストパターン、
15 遮光部、16 中間露光部、17 露光部、
21 第1側壁面、22 第2側壁面、
31、31a ソース/ドレイン領域、32、32a チャネル領域、
35 通常膜厚部、36 テーパー部、
41 表示領域、42 額縁領域、
43 ゲート配線、43a 共通配線、44 ソース配線、
45 走査信号駆動回路、46 表示信号駆動回路、
47 画素、48、49 外部配線、50 TFT、
51 導電膜

Claims (9)

  1. 基板上に形成され、ソース/ドレイン領域、及び前記ソース/ドレイン領域間に配置されたチャネル領域を有し、前記ソース/ドレイン領域のチャネル幅方向の寸法が前記チャネル領域のチャネル幅よりも小さく形成された半導体層と、
    前記半導体層上に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜を介して前記チャネル領域の対面に配置されるゲート電極と、
    前記ゲート電極及び前記ゲート絶縁膜を覆う層間絶縁膜と、
    前記層間絶縁膜及び前記ゲート絶縁膜を貫通するコンタクトホールを介して前記ソース/ドレイン領域と接続する電極と、を備える薄膜トランジスタアレイ基板。
  2. 前記チャネル領域のチャネル幅方向と交差する第1側壁面と、前記ソース/ドレイン領域のチャネル幅方向と交差する第2側壁面とは、異なるテーパー角度を有する請求項1に記載の薄膜トランジスタアレイ基板。
  3. 前記第1側壁面は、テーパー角度10度以上20度以下のテーパー状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の薄膜トランジスタアレイ基板。
  4. 前記第2側壁面は、テーパー角度75度以上90度未満に形成されていることを特徴とする請求項2、又は3に記載の薄膜トランジスタアレイ基板。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の薄膜トランジスタアレイ基板を有する表示装置。
  6. 基板上に、側壁面がテーパー状に形成されたテーパー部を有する島状の半導体層を形成する工程と、
    前記半導体層の上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜の上にゲート電極となる導電膜を形成し、前記半導体層の前記テーパー部のうち、ソース/ドレイン領域となる領域のチャネル長方向に沿ったテーパー部を除去して前記半導体層を変形する工程と、
    前記テーパー部が除去された前記半導体層に不純物を導入し、ソース/ドレイン領域、及びチャネル領域を形成する工程と、
    前記ゲート電極及び前記ゲート絶縁膜を覆う層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記層間絶縁膜及び前記ゲート絶縁膜を貫通するコンタクトホールを介して、前記ソース/ドレイン領域と接続する電極を形成する工程と、を備える薄膜トランジスタアレイ基板の製造方法。
  7. 前記半導体層を形成する工程では、側壁面をテーパー角度10度以上20度以下のテーパー状に形成することを特徴とする請求項6に記載の薄膜トランジスタアレイ基板の製造方法。
  8. 前記半導体層を変形する工程では、前記ソース/ドレイン領域となる領域のチャネル長方向に沿ったテーパー部を除去して、テーパー角度75度以上90度未満の側壁面を形成することを特徴とする請求項6、又は7に記載の薄膜トランジスタアレイ基板の製造方法。
  9. 前記半導体層を変形する工程は、
    前記ゲート絶縁膜の上に前記ゲート電極となる導電膜を成膜するステップと、
    複数階調露光を用いて膜厚差を有するレジストパターンを前記導電膜上に形成するステップと、
    前記膜厚差を有するレジストパターンを介して、前記ゲート電極となる導電膜、前記ゲート絶縁膜、及び前記半導体層をエッチングし、前記半導体層のソース/ドレイン領域となる領域のチャネル長方向に沿ったテーパー部を除去するステップと、
    前記膜厚差を有するレジストパターンをアッシングして、レジストパターンの薄膜部を除去するステップと、
    前記薄膜部が除去されたレジストパターンを介して、前記ゲート電極となる導電膜をエッチングし、前記ゲート電極を形成するステップと、を備える請求項6乃至8のいずれかに記載の薄膜トランジスタアレイ基板の製造方法。
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