JP3213886B2 - エンジンマウントストッパ - Google Patents

エンジンマウントストッパ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾性体等からなる
エンジンマウントを介してエンジンを支持する車両にお
いて、例えば、車体のバンパやサイドフレームの前方が
潰れる程度の軽い衝突(以下、軽突という)時に、エン
ジンのシリンダブロックやオイルパン等が前方に移動し
て車体に接触し、その結果、オイルパン等が破損してし
まうことを防止するとともに、エンジンが前方に移動す
ることにより、プロペラシャフトのジョイント部が破損
してしまうことを防止するストッパに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、モノコックボディーを採用する車
両においては、前後のシャフトにつながる特別な構造材
を持たず、薄板のボディーが、様々な外力を支えるよう
になっている。ただし、エンジンやサスペンションな
ど、大きな外力が加わる部分には、サブフレームを備え
付けて補強する。図6は、車両のフロント側に、フロン
トサブフレームを固設し、このフロントサブフレームと
エンジンとの間に、エンジンマウントを設けた状態を示
す概略図であり、(a)は平面図、(b)は側面図であ
る。
【0003】本従来例におけるフロントサブフレームS
は、I字形状をなし、サイドフレームSF,SFに両端
を固設され、両側の上面二箇所にエンジンマウントE
M,EMが備え付けられている。エンジンマウントEM
は、エンジンEの振動などを吸収するためのゴム材R、
ゴム材Rの上下に固着される取付金具P,P等からな
り、ブラケットBR,BRを介してシリンダブロックC
Bを支える。なお、図6(b)に示す符号OPは、オイ
ルパン、符号TMは、トランスミッションである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来例で示すエン
ジンマウントEM,EMに、上下方向のエンジンEの移
動を規制するストッパを形成し、防振作用の他に、衝突
時におけるエンジンEの上下移動を規制しようとする場
合がある。しかし、このストッパは、あくまでエンジン
Eの上下移動を規制するためのものであり、軽突等した
時に、エンジンEが慣性力によって前方へ移動するのを
効果的に防止できなかった。そのため、エンジンEの前
方に位置する車体の一部とエンジンEとが衝突し、その
衝撃力によってエンジンEや車体が損傷するという不都
合を生じた。
【0005】また、従来のエンジンマウントEM,EM
では、ゴム材Rと前記ストッパとが焼き付け処理等によ
って一体形成されるのが、一般的である。そのため、ス
トッパの製作に制約が多くなり、複雑な形状のストッパ
を製作し難いという現状から、エンジンマウントEM,
EMに備え付けられるストッパにてエンジンEの前方移
動を規制するという概念は、生じ難かった。
【0006】以上の理由から、エンジンEの前方移動を
防止するため、エンジンEの前方に位置する車体の一部
に、ゴム材等を焼き付け処理したエンジンストッパを形
成する場合がある。このエンジンストッパは、エンジン
Eが車体と衝突する際に生ずる衝撃力を吸収する作用が
あるため、前記損傷をある程度軽減することができる。
しかし、このエンジンストッパは、専らゴム材等の弾性
作用を利用して衝撃力を吸収し、その結果、前記損傷を
防止しようとするものであるため、非常に低い基準での
軽突等にしか対応できなかった。特に、エンジンEの損
傷は、車両として致命的なダメージとなるため、軽突程
度で簡単に損傷を来す可能性があるということは、修理
等の困難性を考えても不都合が非常に大きかった。
【0007】また、前記エンジンストッパは、車体の一
部に直接ゴム材等を焼き付け処理して形成している。そ
のため、エンジンストッパが損傷すると、その取り替え
交換作業は大掛かりになり易く、作業性が低下する。そ
のため、エンジンストッパの損傷、それに伴う取り替え
交換の可能性は、できるだけ低い方が望ましい。本発明
は、前記各問題を解決することを課題としており、軽突
時のエンジンEの移動を規制し、エンジンEや車体の損
傷を効果的に防止するエンジンマウントストッパを提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明に係るエンジンマウントストッパは、車体
にエンジンを支持する左右一対のエンジンマウントと、
このエンジンマウントとは別体に形成されて各エンジン
マウントと共にエンジン側に取り付けられる左右一対の
規制部とを備え、前記各エンジンマウントと各規制部と
によって車両の衝突時における前記エンジンの前方移動
を規制するエンジンマウントストッパであって、前記一
対の規制部は、その中心線を挟んだ対称位置から下方に
突出形成されることにより、前記各エンジンマウントと
の間に隙間を空けた状態で各エンジンマウントの後方お
よび内側方の2位置に配設されて前記エンジンと一体的
に移動する2つの干渉部をそれぞれ有し、前記各エンジ
ンマウントの後方位置に配設された干渉部が前記各エ
ンジンマウントに当接することによって前記エンジンの
前方移動を規制することを特徴とする。本発明によれ
ば、軽突時におけるエンジンの不必要な前方移動を防止
できるため、エンジン、およびこのエンジンとぶつかる
車体等の破損、損傷を効果的に防止できる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明を、実施の形態に基づき、
適宜図面を参照しながら具体的に説明する。図1は、車
両の内部構造を示す概略平面図である。本実施の形態に
係る車両Mは、モノコック構造を採用しており、フロン
ト側に主にエンジンEを支えるフロントサブフレーム2
が配設され、リア側に主にリアデファレンシャル装置D
Fを支えるリアサブフレーム5が配設されている。な
お、符号MMはトランスミッションマウントであり、フ
ロントサブフレーム2とともに、トランスミッションT
Mを支えている。また、符号Tは車輪である。
【0010】フロントサブフレーム2は、開放部をリア
側に向けたコ字形状の本体21と、この本体21の開放
部に横設されたクロスメンバ23からなる。本体21
は、車体の一部であるサイドフレーム1に固設され、ク
ロスメンバ23は、この本体21の両端下面に横設され
て本体21の剛性を高める。
【0011】本体21の両端部の上面には、エンジンマ
ウント3,3が備え付けられ、このエンジンマウント
3,3が、ブラケット38,38を介してエンジンEの
一部であるシリンダブロックCBを支持固定する。この
ブラケット38,38とエンジンマウント3,3との間
には、規制部10,10(図2参照)が取り付けられて
おり、この規制部10,10とエンジンマウント3,3
とが、本実施の形態に係るエンジンマウントストッパ1
A,1Bに相当する。以下、まず、エンジンマウント
3,3の構造、および規制部10,10の構造を説明す
る。
【0012】本実施の形態に係るエンジンマウント3,
3は、液体封入式マウントであり、エンジンE等が生ず
る振動を効果的に吸収する。本実施の形態では、フロン
トサブフレーム2の両端二箇所にエンジンマウント3,
3が対向配置され、この上端に規制部10,10が取り
付けられている。この各エンジンマウント3,3、およ
び各規制部10,10は、実質同一の構造であるため、
以下の説明では図2〜図4を参照しつつ、一方のみを説
明する。なお、図2は図1のX方向矢視図であり、図3
は図2のY−Y断面図、図4は規制部10を部品として
取り出した状態を示しており、(a)は斜視図、(b)
は上方から見た平面図である。
【0013】エンジンマウント3は、防振連結される一
方の部材(シリンダブロックCBのブラケット38)に
取り付けられる上部取付金具31と、他方の部材(フロ
ントサブフレーム2)に取り付けられる下部取付金具3
2とを連結金具33、ゴム弾性部材34等を介して連結
することによって形成される(図2参照)。
【0014】エンジンマウント3の内部構造について図
3を参照しつつ概説する。上部取付金具31には、取付
ボルト31aが下方から螺合貫通している。つまり、こ
の取付ボルト31aの螺合締結により、上部取付金具3
1は、ブラケット38に取り付けられる。また、上部取
付金具31の下面、つまり取付ボルト31aの六角部が
当接する面には、略中空円錐台形状の作用金具31bが
固着されている。
【0015】作用金具31bの周りには、ゴム弾性部材
34が取り付けられ、このゴム弾性部材34の周りに略
円筒状の連結金具33が固着されている。ゴム弾性部材
34内には、非圧縮性流体(以下、液体という)が封入
される受圧室34aが形成され、この受圧室34aの下
部に仕切部材35が内装される。この仕切部材35は、
上下二枚のプレート部材によってゴム弾性板35aを挟
み付けており、かつ、このゴム弾性板35aの周りにオ
リフィス35bを形成している。
【0016】仕切部材35の下面側には、所定の隙間を
空けてダイヤフラム36が備え付けられている。そし
て、前記所定の隙間が、平衡室36aとなり、この平衡
室36aと前記受圧室34aとが、オリフィス35bを
介してつながっている。なお、ダイヤフラム36の外周
には、金属リング37が装着されている。これら仕切部
材35、ダイヤフラム36、金属リング37等は、連結
金具33の段部33aと下部取付金具32との間で挟み
付けられ、かしめによって固定される。さらに、下部取
付金具32は、取付ボルト32aによってフロントサブ
フレーム2に取り付けられる。
【0017】エンジンマウント3は、前記の如く形成さ
れた液体封入式マウントである。このエンジンマウント
3の上部取付金具31と下部取付金具32との間に振動
が伝わると、受圧室34aと平衡室36aとの間に、相
対的な内圧変動が生じる。すると、オリフィス35bを
介して連結する受圧室34aと平衡室36aとの間に、
ゴム弾性板35aの変形に伴う液体の流動が生じる。そ
の結果、低周波大振幅振動の入力時には、オリフィス3
5b内を流動する液体の共振作用によって、高減衰効果
が発揮される。また一方、こもり音等の高周波小振幅振
動の入力時には、ゴム弾性板35aの変形に伴う液体の
流動作用によって受圧室34a内の液圧変動が吸収さ
れ、低動ばね効果が発揮される。
【0018】つづいて、図3、図4を参照して規制部1
0の説明をする。規制部10は、扇状の蓋部10aと、
干渉部10b,10bとからなり、エンジンマウント3
とは別体として形成される。そして、軽突時におけるエ
ンジンEの上下移動および前方移動を、干渉部10b,
10bがエンジンマウント3に当接することによって規
制する。蓋部10aは、図3の如く上部取付金具31と
ブラケット38との間に挟み付けられ、取付ボルト31
aの締結によってブラケット38および上部取付金具3
1と一体となる。また、この蓋部10aには、位置合わ
せ溝10cが形成され、上部取付金具31の上面に突出
形成された嵌合突起31cが、この位置合わせ溝10c
に嵌まり込む。したがって、蓋部10aは、エンジンマ
ウント3の上部に取り付けられ、位置合わせ溝10cと
嵌合突起31cとの嵌まり合いによって適当な位置に固
定される。
【0019】一方、干渉部10bは、図4の如く蓋部1
0aの円弧部10eに沿った二箇所から下方に突出形成
されている。そして、蓋部10aを、前記の適当な位置
へ固定すると、どちらか一方の干渉部10bがエンジン
マウント3との間に隙間L1を空けた後方位置に配設さ
れた状態となる。つまり、干渉部10b,10bのう
ち、一方がエンジンマウント3周りの後面側に位置し、
他方がエンジンマウント3周りの内面側(他方のエンジ
ンマウント3との対向面側:図2参照)に位置する。そ
して前記一方の干渉部10bとエンジンマウント3にお
けるゴム弾性部材34との間には、隙間L1が空いてい
る。そのため、本実施の形態では、一方の干渉部10b
が、エンジンマウント3との間に隙間L1を空けた後方
位置に配設されたことになる。
【0020】また、この干渉部10b,10bは、下端
側が内側に折り込まれ、途中にオフセット部10dが形
成されている。そして蓋部10aを、前記の適当な位置
へ固定することにより、このオフセット部10dとエン
ジンマウント3のゴム弾性部材34の外周端部34bと
の間に、鉛直方向の隙間L2が空き、蓋部10aとゴム
弾性部材34の外周端部34bとの間に、鉛直方向の隙
間L3が空く。つまり、エンジンEの上下動を、干渉部
10bのオフセット部10dとゴム弾性部材34の外周
端部34bとの当接、および蓋部10aとゴム弾性部材
34の外周端部34bによって規制する。
【0021】ちなみに、前記隙間L1,L2,L3を設
けるのは、通常の運転状態でのエンジンマウント3の防
振作用を規制部10が妨げてしまう不都合を防止するた
めである。したがって、隙間L1,L2,L3の寸法
は、エンジンマウント3の防振性能(弾性変形量)によ
って適宜定められ、かつ、軽突時に、エンジンEが前方
移動した場合に、エンジンEが車体に衝突してしまう不
具合を防止することが可能な寸法とする必要がある。
【0022】前記の如く規制部10は、蓋部10aと干
渉部10bとからなり、蓋部10aの固定によって配設
された状態となる。また、蓋部10aは、取付ボルト3
1aの締結によってブラケット38と一体となり、か
つ、ブラケット38はエンジンEの一部であるシリンダ
ブロックCBに固設されている。したがって、干渉部1
0bは、エンジンEと一体的に移動する。その結果、軽
突等した時にエンジンEが慣性力によって前方に移動し
た場合には、この規制部10も前方に移動する。つま
り、干渉部10bがエンジンマウント3の一部と当接し
てエンジンEの前方移動を規制する。
【0023】なお、本実施の形態に係る規制部10の干
渉部10bは、エンジンマウント3のゴム弾性部材34
周りを部分的に覆う状態で配設されている。したがっ
て、エンジンEが上下および前方に移動すると、前記干
渉部10b等は、ゴム弾性部材34に当接することにな
る。つまり、本実施の形態に係る規制部10によれば、
干渉部10bとエンジンマウント3との間に生じる衝撃
力が、ゴム弾性部材34の弾性作用によって吸収される
ため、好適と言える。ただし、本発明は、この形態に限
定されるものではなく、必ずしも干渉部10bがゴム弾
性部材34と当接する必要はない。つまり、エンジンE
の上下および前方移動を規制することができるものであ
れば、干渉部10bが、エンジンマウント3の他の部位
に当接するものであってもよい。
【0024】以上、主に図3、図4を参照して説明した
エンジンマウント3および規制部10が、一方のエンジ
ンマウントストッパ1A(図2の右側)に相当する。次
に、他方のエンジンマウントストッパ1B(図2の左
側)について簡単に説明する。本実施の形態に係る規制
部10は、前記の如く扇状の蓋部10aの円弧部10e
に沿った二箇所に干渉部10b,10bを形成する。そ
して、この干渉部10b,10bは、蓋部10aを均等
に分割する中心線CLを挟んで対称な位置に設けられて
いる。そのため、前記一方のエンジンマウントストッパ
1Aにて、前記干渉部10b,10bの一方をエンジン
マウント3の後方位置に配設した場合、エンジンマウン
トストッパ1Bでは、他方の干渉部10bがエンジンマ
ウント3の後方位置に配設されることになる。つまり、
本実施の形態の如く規制部10を形成することにより、
左右のエンジンマウントストッパ1A,1Bが、同一形
状の規制部10で対応可能となり、利便性が向上する。
その他、エンジンマウントストッパ1B(図2の左側)
の構造(エンジンマウント3,規制部10)等は、前記
した如くエンジンマウントストッパ1Aと実質的に同一
であるため、詳細説明は省略する。
【0025】つづいて、図5を参照して、エンジンマウ
ントストッパ1A,1Bの作用を説明する。図5は、エ
ンジンマウントストッパ1A,1Bの作用を示す側面図
であり、(a)は軽突前、(b)は軽突後を示す。軽突
等すると、エンジンEは、慣性力により前方へ移動し
(同図(b)参照)、エンジンマウントストッパ1A,
1Bの干渉部10bが、エンジンマウント3に当接す
る。すると、エンジンマウント3におけるゴム弾性部材
34の弾性作用およびフロントサブフレーム2に取り付
けられたエンジンマウント3自体の保持力により、エン
ジンEの前方移動が規制される。その結果、エンジンE
が車体にぶつかって損傷するという不都合が防止され、
エンジンEの保護強化につながる。
【0026】なお、本実施の形態では、図1に示す如
く、フロントサブフレーム2のクロス部22aにゴム弾
性部材等からなる衝撃吸収ストッパ4を備え付けてい
る。この衝撃吸収ストッパ4は、軽突時に前方移動した
エンジンEが、車体等(フロントサブフレーム2)にぶ
つかって損傷するのを防止するために設けられている。
この衝撃吸収ストッパ4を設けていれば、確かに軽突時
のエンジンEの損傷防止効果が高まり、好適ではある。
しかし、本実施の形態の如くエンジンマウントストッパ
1A,1Bを設けていれば、衝撃吸収ストッパ4を設け
なくとも、軽突時のエンジンEの損傷を防ぐことが可能
になる。その結果、衝撃吸収ストッパ4の役割が、エン
ジンマウントストッパ1A,1Bの補助的なものとな
り、衝撃吸収ストッパ4自体の損傷、および損傷に伴う
取り替え交換作業の必要性が軽減されて好適なものとな
る。
【0027】以上、本実施の形態に係るエンジンマウン
トストッパ1A,1Bの構造、および作用等を説明し
た。しかし、本発明は前記実施の形態のみに限定され
ず、例えば、エンジンマウント3を液体封入式マウント
以外のマウント構造にて形成し、前記同様の干渉部10
b,10bを設けることもできる。また、この干渉部1
0b,10bも、本実施の形態のみに限定されない。つ
まり、本実施の形態では、干渉部10b,10bを一つ
の蓋部10aに対して二箇所に形成し、左右のエンジン
マウントストッパ1A,1Bに対応させた。しかし、必
ずしも干渉部10b,10bを、二箇所とする必要はな
く、一連につながった一つの干渉部10bにて同様の作
用を奏させることもできる。
【0028】また、本実施の形態の如く、同一の形状の
規制部10,10にて左右のエンジンマウントストッパ
1A,1Bに対応可能とすれば、確かに、利便性は向上
する。しかし、必ずしも左右同一形状の規制部10,1
0にてエンジンマウントストッパ1A,1Bを形成する
必要はない。さらに、本実施の形態の如く、規制部10
とエンジンマウント3とを別体とすれば、規制部10を
複雑な形状とすることが可能となる。その結果、規制部
10の形状を、エンジンEの上下および前方移動を規制
可能な形状に加工することが可能となり、好適である。
【0029】
【発明の効果】本発明のエンジンマウントストッパによ
れば、左右一対の規制部にそれぞれ突出形成されて左右
一対のエンジンマウントの後方位置にそれぞれ配設され
た各干渉部が、車両の前方衝突時に各エンジンマウント
に当接してエンジンの不必要な前方移動を防止できるた
め、エンジン、およびこのエンジンとぶつかる車体等の
破損、損傷を効果的に防止できる。また、本発明のエン
ジンマウントストッパを構成する規制部は、その中心線
を挟んだ対称位置から下方に突出形成される各干渉部が
エンジンマウントの後方および内側方の2位置に配設
されものであるため、同一形状に形成して左右対称に配
置することにより、左右のエンジンマウントストッパに
適用可能となる。さらに、本発明のエンジンマウントス
トッパを構成する規制部は、エンジンマウントとは別体
に形成されてエンジンマウントと共にエンジン側に取り
付けられるものであるため、複雑な形状とすることが可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両の内部構造を示す概略平面図である。
【図2】図1のX方向矢視図である。
【図3】図2のY−Y断面図である。
【図4】規制部を部品として取り出した状態を示してお
り、(a)は斜視図、(b)は上方から見た平面図であ
る。
【図5】エンジンマウントストッパの作用を示す概略側
面図であり、(a)は軽突前、(b)は軽突後を示す。
【図6】エンジンを載置する従来のサブフレームの概略
説明図であり、(a)は平面図、(b)は側面図であ
る。
【符号の説明】
1A,1B:エンジンマウントストッパ 2:フロントサブフレーム(車体の一部) 3:エンジンマウント 10b:干渉部 M:車両 E:エンジン L1:隙間

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体にエンジンを支持する左右一対のエ
    ンジンマウントと、このエンジンマウントとは別体に形
    成されて各エンジンマウントと共にエンジン側に取り付
    けられる左右一対の規制部とを備え、前記各エンジンマ
    ウントと各規制部とによって車両の衝突時における前記
    エンジンの前方移動を規制するエンジンマウントストッ
    パであって、前記一対の規制部は、その中心線を挟んだ
    対称位置から下方に突出形成されることにより、前記各
    エンジンマウントとの間に隙間を空けた状態で各エンジ
    ンマウントの後方および内側方の2位置に配設されて前
    記エンジンと一体的に移動する2つの干渉部をそれぞれ
    有し、前記各エンジンマウントの後方位置に配設された
    干渉部が前記各エンジンマウントに当接することによ
    って前記エンジンの前方移動を規制することを特徴とす
    るエンジンマウントストッパ。
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