JPH07269633A - 防振装置 - Google Patents
防振装置Info
- Publication number
- JPH07269633A JPH07269633A JP5750494A JP5750494A JPH07269633A JP H07269633 A JPH07269633 A JP H07269633A JP 5750494 A JP5750494 A JP 5750494A JP 5750494 A JP5750494 A JP 5750494A JP H07269633 A JPH07269633 A JP H07269633A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outer cylinder
- vibration
- end side
- cylinder
- liquid chamber
- Prior art date
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- Pending
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- Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 支持部材の重量を増大することなく横揺れを
抑制する。 【構成】 下部外筒12及び上部外筒20からなる外筒
の内周側に弾性体24を介して内筒金具26が取り付け
られる。内筒金具26にはボルト67を介してエンジン
に連結される取付アーム66がねじ止められ、下部外筒
12の下端側には車体に連結される取付脚14が固着さ
れる。上部外筒20の上端側には、ダイヤフラムカバー
46を介してステー70が接合される。従って、横揺れ
の発生点である外筒の下端側と逆の外筒の上端側でステ
ー70が取付けられるので、横揺れを効果的に抑制でき
る。
抑制する。 【構成】 下部外筒12及び上部外筒20からなる外筒
の内周側に弾性体24を介して内筒金具26が取り付け
られる。内筒金具26にはボルト67を介してエンジン
に連結される取付アーム66がねじ止められ、下部外筒
12の下端側には車体に連結される取付脚14が固着さ
れる。上部外筒20の上端側には、ダイヤフラムカバー
46を介してステー70が接合される。従って、横揺れ
の発生点である外筒の下端側と逆の外筒の上端側でステ
ー70が取付けられるので、横揺れを効果的に抑制でき
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、振動発生部からの振動
を吸収する防振装置に関し、例えば自動車、一般産業用
機械等に適用可能なものである。
を吸収する防振装置に関し、例えば自動車、一般産業用
機械等に適用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、外筒内にゴム等で形成された
弾性体を介して内筒が取り付けられ、エンジンへ固定す
る為の取付アームがこの内筒の下端部に取り付けられる
ような構造の防振装置が知られている。このような防振
装置では、内筒の外周側に弾性体が加硫接着されてい
て、エンジンの振動により生じる内筒の軸方向に沿った
変位に伴って、弾性体の内周側が変位するようになって
いる。
弾性体を介して内筒が取り付けられ、エンジンへ固定す
る為の取付アームがこの内筒の下端部に取り付けられる
ような構造の防振装置が知られている。このような防振
装置では、内筒の外周側に弾性体が加硫接着されてい
て、エンジンの振動により生じる内筒の軸方向に沿った
変位に伴って、弾性体の内周側が変位するようになって
いる。
【0003】例えば、この種の防振装置の一例として、
実開平4−119649号に示されるようなものが知ら
れており、これを図5に示す。この図に示すように、こ
の防振装置110は、内筒112と外筒114とをゴム
などの弾性体116で連結し、この弾性体116にてエ
ンジンの重量を支持する構造となっている。
実開平4−119649号に示されるようなものが知ら
れており、これを図5に示す。この図に示すように、こ
の防振装置110は、内筒112と外筒114とをゴム
などの弾性体116で連結し、この弾性体116にてエ
ンジンの重量を支持する構造となっている。
【0004】具体的には、外筒114は、ダイヤフラム
118を加硫接着した上部側部材114A及び弾性体1
16を加硫接着した下部側部材114Bで構成され、こ
の外筒114、ダイヤフラム118及び弾性体116で
区画された空間で液室130を形成している。さらに、
内筒112の下端部に形成されたねじ穴120に、ボル
ト122が螺合されて、エンジンに繋がる取付アーム
(図示せず)と内筒112が連結されると共に、外筒1
14の下部に取り付けられたブラケット134で外筒1
14が車体側に連結されている。
118を加硫接着した上部側部材114A及び弾性体1
16を加硫接着した下部側部材114Bで構成され、こ
の外筒114、ダイヤフラム118及び弾性体116で
区画された空間で液室130を形成している。さらに、
内筒112の下端部に形成されたねじ穴120に、ボル
ト122が螺合されて、エンジンに繋がる取付アーム
(図示せず)と内筒112が連結されると共に、外筒1
14の下部に取り付けられたブラケット134で外筒1
14が車体側に連結されている。
【0005】また、弾性材料124を挟みつつ仕切部材
126と仕切部材128とを合わせることによって、前
記液室130内を区切って一対の液室130A、130
Bを形成すると共にこれら液室130A、130B間を
連結するオリフィス132を形成する。
126と仕切部材128とを合わせることによって、前
記液室130内を区切って一対の液室130A、130
Bを形成すると共にこれら液室130A、130B間を
連結するオリフィス132を形成する。
【0006】従って、この防振装置110では、内外筒
間の上下方向への相対変位に伴って、オリフィス132
内を液体が行き来することで減衰力が生じ、エンジンの
振動を抑えることが可能となる。しかし、この防振装置
110では、悪路走行時の大きな横揺れ振動の繰り返し
により、車体側へブラケット134を固定するボルト
(図示せず)に緩みが生じる虞を有していた。
間の上下方向への相対変位に伴って、オリフィス132
内を液体が行き来することで減衰力が生じ、エンジンの
振動を抑えることが可能となる。しかし、この防振装置
110では、悪路走行時の大きな横揺れ振動の繰り返し
により、車体側へブラケット134を固定するボルト
(図示せず)に緩みが生じる虞を有していた。
【0007】これを防止する為、従来は図5に示すよう
に、支持部材である補強用のステー136を外筒114
に取り付けるが、下部側部材114B寄りに固定されて
いるので取付け点が低くなり、防振装置110の横揺れ
を抑制する効果が小さかった。一方、防振装置110の
横揺れを抑制する効果を高める為、ステー136の剛性
を高めたものにすると、ステー136の重量が増大し、
結果として、防振装置110の重量が大きくなる欠点を
有していた。
に、支持部材である補強用のステー136を外筒114
に取り付けるが、下部側部材114B寄りに固定されて
いるので取付け点が低くなり、防振装置110の横揺れ
を抑制する効果が小さかった。一方、防振装置110の
横揺れを抑制する効果を高める為、ステー136の剛性
を高めたものにすると、ステー136の重量が増大し、
結果として、防振装置110の重量が大きくなる欠点を
有していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、支持部材の重量を増大することなく横揺れを抑制
することができる防振装置を提供することが目的であ
り、またこの防振装置を組み立てる際等の労力を軽減す
ることが目的である。
慮し、支持部材の重量を増大することなく横揺れを抑制
することができる防振装置を提供することが目的であ
り、またこの防振装置を組み立てる際等の労力を軽減す
ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明による防
振装置は、振動発生部及び振動受け部の一方に一端側で
連結される筒状の外筒と、前記外筒の内側に基端側が位
置し且つ前記外筒の一端側と同一側にて振動発生部及び
振動受け部の他方に先端側が連結される内筒と、前記内
筒と前記外筒とを連結するように前記内筒と前記外筒と
の間に配設されて弾性変形により前記内筒と前記外筒と
を相対変位可能とする弾性体と、前記弾性体を隔壁の少
なくとも一部として拡縮可能とされ且つ液体が充填され
る受圧液室と、前記受圧液室と隔離されて前記外筒内に
配設され且つ前記受圧液室と通路によって繋がれる副液
室と、前記外筒の他端側で前記外筒に接合されて前記外
筒の他端側の振れを防ぐ支持部材と、を有したことを特
徴とする。
振装置は、振動発生部及び振動受け部の一方に一端側で
連結される筒状の外筒と、前記外筒の内側に基端側が位
置し且つ前記外筒の一端側と同一側にて振動発生部及び
振動受け部の他方に先端側が連結される内筒と、前記内
筒と前記外筒とを連結するように前記内筒と前記外筒と
の間に配設されて弾性変形により前記内筒と前記外筒と
を相対変位可能とする弾性体と、前記弾性体を隔壁の少
なくとも一部として拡縮可能とされ且つ液体が充填され
る受圧液室と、前記受圧液室と隔離されて前記外筒内に
配設され且つ前記受圧液室と通路によって繋がれる副液
室と、前記外筒の他端側で前記外筒に接合されて前記外
筒の他端側の振れを防ぐ支持部材と、を有したことを特
徴とする。
【0010】請求項2の発明による防振装置は、振動発
生部及び振動受け部の一方に一端側で連結される筒状の
外筒と、前記外筒の内側に基端側が位置し且つ前記外筒
の一端側と同一側にて振動発生部及び振動受け部の他方
に先端側が連結される内筒と、前記内筒と前記外筒とを
連結するように前記内筒と前記外筒との間に配設されて
弾性変形により前記内筒と前記外筒とを相対変位可能と
する弾性体と、前記弾性体を隔壁の少なくとも一部とし
て拡縮可能とされ且つ液体が充填される受圧液室と、前
記受圧液室と隔離されて前記外筒内に配設され且つ前記
受圧液室と通路によって繋がれると共に弾性膜を隔壁の
一部とした副液室と、前記外筒の他端側で前記外筒に取
り付けられ且つ前記弾性膜を保護する保護カバーと、前
記保護カバーに接合され且つ前記保護カバーを介して前
記外筒に取り付けられて前記外筒の他端側の振れを防ぐ
支持部材と、を有したことを特徴とする。
生部及び振動受け部の一方に一端側で連結される筒状の
外筒と、前記外筒の内側に基端側が位置し且つ前記外筒
の一端側と同一側にて振動発生部及び振動受け部の他方
に先端側が連結される内筒と、前記内筒と前記外筒とを
連結するように前記内筒と前記外筒との間に配設されて
弾性変形により前記内筒と前記外筒とを相対変位可能と
する弾性体と、前記弾性体を隔壁の少なくとも一部とし
て拡縮可能とされ且つ液体が充填される受圧液室と、前
記受圧液室と隔離されて前記外筒内に配設され且つ前記
受圧液室と通路によって繋がれると共に弾性膜を隔壁の
一部とした副液室と、前記外筒の他端側で前記外筒に取
り付けられ且つ前記弾性膜を保護する保護カバーと、前
記保護カバーに接合され且つ前記保護カバーを介して前
記外筒に取り付けられて前記外筒の他端側の振れを防ぐ
支持部材と、を有したことを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1に係る防振装置の作用を以下に説明す
る。
る。
【0012】振動発生部及び振動受部の一方に外筒が連
結され、振動発生部及び振動受部の他方に内筒が連結さ
れ、これら外筒と内筒との間が弾性体を介して連結され
る。また、隔壁の少なくとも一部が弾性体により形成さ
れると共に液体が充填される受圧液室に、通路を介して
副液室が連通される。
結され、振動発生部及び振動受部の他方に内筒が連結さ
れ、これら外筒と内筒との間が弾性体を介して連結され
る。また、隔壁の少なくとも一部が弾性体により形成さ
れると共に液体が充填される受圧液室に、通路を介して
副液室が連通される。
【0013】そして、振動発生部及び振動受け部の一方
に連結される外筒の一端側と同一側にて、振動発生部及
び振動受け部の他方に内筒の先端側が連結され、また、
外筒の他端側で外筒に支持部材が接合されている。
に連結される外筒の一端側と同一側にて、振動発生部及
び振動受け部の他方に内筒の先端側が連結され、また、
外筒の他端側で外筒に支持部材が接合されている。
【0014】以上より、振動発生部が振動を発生させた
場合、外筒あるいは内筒を介して振動が弾性体に伝達さ
れ、弾性体の変形により振動が吸収されて内筒あるいは
外筒に連結された振動受部側に振動が伝達され難くな
る。また、弾性体の変形に伴って受圧液室が拡縮し、こ
れに合わせて通路内を液体が流通して、通路を介して繋
がる副液室が拡縮するので、液体流動の粘性抵抗及び液
体共振に基づく減衰作用で、防振効果を向上することが
できる。
場合、外筒あるいは内筒を介して振動が弾性体に伝達さ
れ、弾性体の変形により振動が吸収されて内筒あるいは
外筒に連結された振動受部側に振動が伝達され難くな
る。また、弾性体の変形に伴って受圧液室が拡縮し、こ
れに合わせて通路内を液体が流通して、通路を介して繋
がる副液室が拡縮するので、液体流動の粘性抵抗及び液
体共振に基づく減衰作用で、防振効果を向上することが
できる。
【0015】一方、振動発生部及び振動受け部の他方に
連結される内筒の先端側と、振動発生部及び振動受け部
の一方に連結される外筒の一端側とが、同一側で連結さ
れ、これらと逆側である外筒の他端側で、外筒の揺れを
防ぐ支持部材が外筒に接合されていることになる。この
為、横揺れの発生点である外筒の一端側と逆の外筒の他
端側、すなわち最も外筒の横揺れを防ぐのに効果的と考
えられる部分であるこの他端側が、支持部材に支持され
ることになり、支持部材の剛性を高めることなく、防振
装置の横揺れを抑制する効果を高めることが可能となっ
た。
連結される内筒の先端側と、振動発生部及び振動受け部
の一方に連結される外筒の一端側とが、同一側で連結さ
れ、これらと逆側である外筒の他端側で、外筒の揺れを
防ぐ支持部材が外筒に接合されていることになる。この
為、横揺れの発生点である外筒の一端側と逆の外筒の他
端側、すなわち最も外筒の横揺れを防ぐのに効果的と考
えられる部分であるこの他端側が、支持部材に支持され
ることになり、支持部材の剛性を高めることなく、防振
装置の横揺れを抑制する効果を高めることが可能となっ
た。
【0016】請求項2に係る防振装置の作用を以下に説
明する。請求項1と異なり、副液室の隔壁の一部とされ
た弾性膜を保護する保護カバーが、外筒の他端側で外筒
に取り付けられ、この保護カバーに接合される支持部材
が、保護カバーを介して外筒に取り付けられる。
明する。請求項1と異なり、副液室の隔壁の一部とされ
た弾性膜を保護する保護カバーが、外筒の他端側で外筒
に取り付けられ、この保護カバーに接合される支持部材
が、保護カバーを介して外筒に取り付けられる。
【0017】以上より、請求項2の発明によれば、請求
項1と同様に振動が減衰され、また外筒の他端側の振れ
を防ぐことができるが、保護カバーを介して支持部材が
外筒に取り付けられるので、予め保護カバーに支持部材
を接合しておけば、防振装置の組立の際の労力を軽減す
ることができる。さらに、防振装置に対する支持部材の
交換に際しては、保護カバーごと支持部材を交換するこ
とにより支持部材の交換が容易となる。
項1と同様に振動が減衰され、また外筒の他端側の振れ
を防ぐことができるが、保護カバーを介して支持部材が
外筒に取り付けられるので、予め保護カバーに支持部材
を接合しておけば、防振装置の組立の際の労力を軽減す
ることができる。さらに、防振装置に対する支持部材の
交換に際しては、保護カバーごと支持部材を交換するこ
とにより支持部材の交換が容易となる。
【0018】
【実施例】本発明の一実施例に係る防振装置を図1から
図4までに示し、これらの図に基づき本実施例を説明す
る。
図4までに示し、これらの図に基づき本実施例を説明す
る。
【0019】図1から図3に示すように、本実施例の防
振装置10は、一例として振動受け部としての自動車の
車体側へ連結される下部外筒12を備えている。この下
部外筒12は円筒状とされ、上部側は一定の径に形成さ
れた大径部12Aとされており、下部側には、段部を介
して、大径部12Aより小径の小径部12Cが設けられ
ている。この小径部12Cの下端部には、この下端部側
を覆う底部12Bが形成され、この底部12Bの中心部
に円形の円孔12Eが形成されている。
振装置10は、一例として振動受け部としての自動車の
車体側へ連結される下部外筒12を備えている。この下
部外筒12は円筒状とされ、上部側は一定の径に形成さ
れた大径部12Aとされており、下部側には、段部を介
して、大径部12Aより小径の小径部12Cが設けられ
ている。この小径部12Cの下端部には、この下端部側
を覆う底部12Bが形成され、この底部12Bの中心部
に円形の円孔12Eが形成されている。
【0020】また、外筒の一端側である下端側を構成す
るこの小径部12Cには、下部外筒12を車体へ取り付
けるための略L字形の取付脚14が一対固着されてお
り、これら取付脚14には、図示しない取付ボルトを挿
通するボルト孔16がそれぞれ形成されている。
るこの小径部12Cには、下部外筒12を車体へ取り付
けるための略L字形の取付脚14が一対固着されてお
り、これら取付脚14には、図示しない取付ボルトを挿
通するボルト孔16がそれぞれ形成されている。
【0021】この下部外筒12の内部には、弾性体ブロ
ック18が配設されている。図1に示すように、弾性体
ブロック18は、それぞれ下部外筒12と同軸的に配設
される中間筒22、弾性体24及び内筒金具26等から
構成されている。
ック18が配設されている。図1に示すように、弾性体
ブロック18は、それぞれ下部外筒12と同軸的に配設
される中間筒22、弾性体24及び内筒金具26等から
構成されている。
【0022】この弾性体ブロック18を構成している中
間筒22の軸方向中央部よりも上側部分は下部外筒12
の大径部12Aと嵌合される嵌合部22Aとされてお
り、中間筒22の下部側は、嵌合部22Aよりも径の小
さい小径部22Bとされている。なお、中間筒22は、
嵌合部22Aと小径部22Bと間の段部が下部外筒12
の大径部12Aと小径部12Cとの間の段部に当接し
て、中間筒22が下部外筒12内で位置決めされてい
る。
間筒22の軸方向中央部よりも上側部分は下部外筒12
の大径部12Aと嵌合される嵌合部22Aとされてお
り、中間筒22の下部側は、嵌合部22Aよりも径の小
さい小径部22Bとされている。なお、中間筒22は、
嵌合部22Aと小径部22Bと間の段部が下部外筒12
の大径部12Aと小径部12Cとの間の段部に当接し
て、中間筒22が下部外筒12内で位置決めされてい
る。
【0023】また、内筒金具26は、平面状であって小
円形の底部30Aを有し且つ内筒金具26の基端側を構
成する円板状のフランジ部30及び、上端面が底部30
Aに溶接されて固着されているパイプ状に形成された円
筒部28から構成されている。
円形の底部30Aを有し且つ内筒金具26の基端側を構
成する円板状のフランジ部30及び、上端面が底部30
Aに溶接されて固着されているパイプ状に形成された円
筒部28から構成されている。
【0024】この円筒部28の内周側には雌ねじ28A
が形成されており、内筒金具26の図1上、下側となる
先端側が、下部外筒12の円孔12Eから下方へ突出し
ている。また、円筒部28と接合されるフランジ部30
の底部30Aの外周側には、上方へ行くに従って径が拡
大される管状部であるテーパ部30Bが連続的に形成さ
れており、さらにテーパ部30Bの上端には、半径方向
外側へ延びるリング状の平面部30Cが形成されてい
る。
が形成されており、内筒金具26の図1上、下側となる
先端側が、下部外筒12の円孔12Eから下方へ突出し
ている。また、円筒部28と接合されるフランジ部30
の底部30Aの外周側には、上方へ行くに従って径が拡
大される管状部であるテーパ部30Bが連続的に形成さ
れており、さらにテーパ部30Bの上端には、半径方向
外側へ延びるリング状の平面部30Cが形成されてい
る。
【0025】一方、弾性体24はリング状とされ、内筒
金具26と中間筒22との間に配設されて、外周が中間
筒22のほぼ内周面全域にわたって加硫接着されてお
り、内周がフランジ部30の外周面及び円筒部28の外
周面の略上半分へ加硫接着されている。
金具26と中間筒22との間に配設されて、外周が中間
筒22のほぼ内周面全域にわたって加硫接着されてお
り、内周がフランジ部30の外周面及び円筒部28の外
周面の略上半分へ加硫接着されている。
【0026】他方、図1から図4に示すように、下部外
筒12の下方側であって下部外筒12の底部12Bに対
向した位置には、取付金具60が配設されている。この
取付金具60は、金属の角パイプ62の外周に厚肉のゴ
ム材よりなる弾性体64を加硫接着したものであり、角
パイプ62の軸方向は下部外筒12の軸線方向と直交す
るような方向とされている。
筒12の下方側であって下部外筒12の底部12Bに対
向した位置には、取付金具60が配設されている。この
取付金具60は、金属の角パイプ62の外周に厚肉のゴ
ム材よりなる弾性体64を加硫接着したものであり、角
パイプ62の軸方向は下部外筒12の軸線方向と直交す
るような方向とされている。
【0027】角パイプ62内には、鉄鋳物等で形成され
た取付アーム66の基端側を構成する角柱部66Aが挿
入されている。そして、角パイプ62の下壁には孔62
Aが形成され、角パイプ62の上壁に孔62Bが形成さ
れており、角柱部66Aにはボルト孔65が形成されて
いる。
た取付アーム66の基端側を構成する角柱部66Aが挿
入されている。そして、角パイプ62の下壁には孔62
Aが形成され、角パイプ62の上壁に孔62Bが形成さ
れており、角柱部66Aにはボルト孔65が形成されて
いる。
【0028】従って、角パイプ62の下壁に形成された
孔62A、角柱部66Aに形成されたボルト孔65及び
角パイプ62の上壁に形成された孔62Bをそれぞれ下
方からボルト67が挿通しており、円筒部28の雌ねじ
28Aにこのボルト67が螺合されて、取付アーム66
が内筒金具26に固定される。
孔62A、角柱部66Aに形成されたボルト孔65及び
角パイプ62の上壁に形成された孔62Bをそれぞれ下
方からボルト67が挿通しており、円筒部28の雌ねじ
28Aにこのボルト67が螺合されて、取付アーム66
が内筒金具26に固定される。
【0029】また、取付アーム66の先端側には取付部
66Bが形成されており、振動発生部となるエンジン
(図示せず)に連結するための複数個のボルト孔68が
この取付部66Bに形成されている。
66Bが形成されており、振動発生部となるエンジン
(図示せず)に連結するための複数個のボルト孔68が
この取付部66Bに形成されている。
【0030】この一方、図1に示すように、下端側が下
部外筒12の上端側にかしめられて下部外筒12と密接
して、この下部外筒12とで外筒を構成する略円管形状
の上部外筒20が、弾性体ブロック18の上側を囲むよ
うに配設されている。
部外筒12の上端側にかしめられて下部外筒12と密接
して、この下部外筒12とで外筒を構成する略円管形状
の上部外筒20が、弾性体ブロック18の上側を囲むよ
うに配設されている。
【0031】この上部外筒20の上部側には、上部外筒
20の上部側を覆うように薄肉のゴムで形成された弾性
膜であるダイヤフラム44が配設されており、この上部
外筒20の内外壁面には、ダイヤフラム44から延びる
薄肉のゴム材が加硫接着されている。
20の上部側を覆うように薄肉のゴムで形成された弾性
膜であるダイヤフラム44が配設されており、この上部
外筒20の内外壁面には、ダイヤフラム44から延びる
薄肉のゴム材が加硫接着されている。
【0032】さらに、ダイヤフラム44の上側には、薄
肉の金属板で形成された保護カバーであるダイヤフラム
カバー46がダイヤフラム44を保護するために配設さ
れている。このダイヤフラムカバー46の中央部は上方
へ向かって凸部が形成されており、また、ダイヤフラム
カバー46の外周縁部46Aが上部外筒20の外周側に
かしめられている。なお、ダイヤフラムカバー46とダ
イヤフラム44との間は、空気室47とされていて、ダ
イヤフラムカバー46に空気室47内の空気を外部と連
通させる為の孔部を適宜設けることとしてもよい。
肉の金属板で形成された保護カバーであるダイヤフラム
カバー46がダイヤフラム44を保護するために配設さ
れている。このダイヤフラムカバー46の中央部は上方
へ向かって凸部が形成されており、また、ダイヤフラム
カバー46の外周縁部46Aが上部外筒20の外周側に
かしめられている。なお、ダイヤフラムカバー46とダ
イヤフラム44との間は、空気室47とされていて、ダ
イヤフラムカバー46に空気室47内の空気を外部と連
通させる為の孔部を適宜設けることとしてもよい。
【0033】さらに、ダイヤフラム44の上端部の凸部
回りには、板状であって幅方向両端部及び長手方向中程
が強度向上の為に屈曲された形状となった支持部材であ
る補強用のステー70が、溶接等により接合されてお
り、このステー70により防振装置10の補強が図られ
ている。
回りには、板状であって幅方向両端部及び長手方向中程
が強度向上の為に屈曲された形状となった支持部材であ
る補強用のステー70が、溶接等により接合されてお
り、このステー70により防振装置10の補強が図られ
ている。
【0034】このようにダイヤフラムカバー46に固着
されたステー70の他端側には、車体へのねじ止め用の
ボルト孔72が形成されていて、このボルト孔72に挿
入されたボルト(図示せず)の車体側へのねじ止めによ
り、ステー70を介して車体にダイヤフラムカバー46
が取り付けられて、外筒の他端側である上部外筒20の
上端部が支持されることとなる。
されたステー70の他端側には、車体へのねじ止め用の
ボルト孔72が形成されていて、このボルト孔72に挿
入されたボルト(図示せず)の車体側へのねじ止めによ
り、ステー70を介して車体にダイヤフラムカバー46
が取り付けられて、外筒の他端側である上部外筒20の
上端部が支持されることとなる。
【0035】一方、金属等で筒状に形成された押さえ金
具42の外周面が上部外筒20の内壁面に嵌合されると
共に、この押さえ金具42の下端側が下部外筒12の上
端側に上部外筒20と一体的にかしめられて、上部外筒
20内に押さえ金具42が配設されている。この押さえ
金具42の上端部には、複数の開口部42Bを中央部に
有した円形の頂板部42Aが形成されている。そして、
この開口部42Bは、弾性体ブロック18側から厚肉円
板状とされたメンブランゴム40で閉塞されている。
具42の外周面が上部外筒20の内壁面に嵌合されると
共に、この押さえ金具42の下端側が下部外筒12の上
端側に上部外筒20と一体的にかしめられて、上部外筒
20内に押さえ金具42が配設されている。この押さえ
金具42の上端部には、複数の開口部42Bを中央部に
有した円形の頂板部42Aが形成されている。そして、
この開口部42Bは、弾性体ブロック18側から厚肉円
板状とされたメンブランゴム40で閉塞されている。
【0036】また、薄肉の筒状であって上部側が閉鎖さ
れるように形成された金属製の挟持金具43が、押さえ
金具42の内壁面に嵌合されて配設されている。この挟
持金具43の中央部に形成された凹部43Aと押さえ金
具42との間に前記のメンブランゴム40が位置してい
て、メンブランゴム40の外周縁部がこれらの間に挟持
されて、固定されている。さらに、挟持金具43の中央
近傍には孔54が形成されており、メンブランゴム40
側と弾性体ブロック18側とは、この孔54を介して連
通されている。
れるように形成された金属製の挟持金具43が、押さえ
金具42の内壁面に嵌合されて配設されている。この挟
持金具43の中央部に形成された凹部43Aと押さえ金
具42との間に前記のメンブランゴム40が位置してい
て、メンブランゴム40の外周縁部がこれらの間に挟持
されて、固定されている。さらに、挟持金具43の中央
近傍には孔54が形成されており、メンブランゴム40
側と弾性体ブロック18側とは、この孔54を介して連
通されている。
【0037】ここで、押さえ金具42、挟持金具43及
び弾性体ブロック18で囲まれる空間及び、挟持金具4
3とメンブランゴム40とで囲まれる空間が受圧液室5
7とされ、押さえ金具42、メンブランゴム40及びダ
イヤフラム44で囲まれる空間が副液室59とされてい
る。
び弾性体ブロック18で囲まれる空間及び、挟持金具4
3とメンブランゴム40とで囲まれる空間が受圧液室5
7とされ、押さえ金具42、メンブランゴム40及びダ
イヤフラム44で囲まれる空間が副液室59とされてい
る。
【0038】他方、挟持金具43の上側外周部には、挟
持金具43の約半周にわたって通路用凹部43Bが形成
されており、挟持金具43の通路用凹部43Bと押さえ
金具42とに囲まれる空間は、制限通路48とされてい
る。そして、挟持金具43の底部に形成された貫通孔5
0によって受圧液室57と制限通路48とが連通してい
る。また、押さえ金具42には、防振装置10の軸線を
挟んで貫通孔50と反対側に貫通孔52が形成されてお
り、制限通路48はこの貫通孔52を介して副液室59
と連通している。したがって、受圧液室57と副液室5
9とは、制限通路48を介して常に連通しており、受圧
液室57、副液室59及び制限通路48内には、水、シ
リコンオイル、エチングリコール等の液体が充填されて
いる。
持金具43の約半周にわたって通路用凹部43Bが形成
されており、挟持金具43の通路用凹部43Bと押さえ
金具42とに囲まれる空間は、制限通路48とされてい
る。そして、挟持金具43の底部に形成された貫通孔5
0によって受圧液室57と制限通路48とが連通してい
る。また、押さえ金具42には、防振装置10の軸線を
挟んで貫通孔50と反対側に貫通孔52が形成されてお
り、制限通路48はこの貫通孔52を介して副液室59
と連通している。したがって、受圧液室57と副液室5
9とは、制限通路48を介して常に連通しており、受圧
液室57、副液室59及び制限通路48内には、水、シ
リコンオイル、エチングリコール等の液体が充填されて
いる。
【0039】次に本実施例の組立を説明する。この防振
装置10の組立に際しては、図1及び図4に示すよう
に、まず取付脚14が固着された状態の下部外筒12内
に、弾性体ブロック18を挿入して、内周面側に弾性体
24を介して内筒金具26が取り付けられた状態とす
る。
装置10の組立に際しては、図1及び図4に示すよう
に、まず取付脚14が固着された状態の下部外筒12内
に、弾性体ブロック18を挿入して、内周面側に弾性体
24を介して内筒金具26が取り付けられた状態とす
る。
【0040】そして、内筒金具26の先端側を構成する
円筒部28の下部に、取付金具60及び取付アーム66
をボルト67の雌ねじ28Aへのねじ込みにより、ねじ
止める。
円筒部28の下部に、取付金具60及び取付アーム66
をボルト67の雌ねじ28Aへのねじ込みにより、ねじ
止める。
【0041】その後、図1に示すように、挟持金具43
との間でメンブランゴム40が挟持された押さえ金具4
2、ダイヤフラム44を加硫接着した上部外筒20及
び、ステー70が溶接により接合されたダイヤフラムカ
バー46を順に、下部外筒12の上部に組付けて、上部
外筒20及び押さえ金具42の下端側を下部外筒12側
にかしめ加工する。
との間でメンブランゴム40が挟持された押さえ金具4
2、ダイヤフラム44を加硫接着した上部外筒20及
び、ステー70が溶接により接合されたダイヤフラムカ
バー46を順に、下部外筒12の上部に組付けて、上部
外筒20及び押さえ金具42の下端側を下部外筒12側
にかしめ加工する。
【0042】なお、上部外筒20、押さえ金具42、ダ
イヤフラムカバー46及び下部外筒12等の組立を液体
中で行うことによって、防振装置10内に液体を充填し
てもよく、組立て後に、上部外筒20に形成した液体充
填用の孔(図示せず)から注入するようにしてもよい。
イヤフラムカバー46及び下部外筒12等の組立を液体
中で行うことによって、防振装置10内に液体を充填し
てもよく、組立て後に、上部外筒20に形成した液体充
填用の孔(図示せず)から注入するようにしてもよい。
【0043】さらに、本実施例の防振装置10は、取付
脚14をボルトによって自動車の車体へ連結すると共に
ステー70をボルトによって自動車の車体へ連結し、さ
らに、取付アーム66を自動車のエンジンに連結するよ
うな、つり下げ形式となっている。従って、防振装置1
0の自動車内への装着に際して、内筒金具26がエンジ
ンの荷重を受けると、弾性体24が圧縮変形され、内筒
金具26が図1の状態よりも下方へ移動して、取付金具
60が下部外筒12の底部12Bから所定寸法離間す
る。
脚14をボルトによって自動車の車体へ連結すると共に
ステー70をボルトによって自動車の車体へ連結し、さ
らに、取付アーム66を自動車のエンジンに連結するよ
うな、つり下げ形式となっている。従って、防振装置1
0の自動車内への装着に際して、内筒金具26がエンジ
ンの荷重を受けると、弾性体24が圧縮変形され、内筒
金具26が図1の状態よりも下方へ移動して、取付金具
60が下部外筒12の底部12Bから所定寸法離間す
る。
【0044】以上より、ダイヤフラムカバー46を介し
てステー70を上部外筒20に取り付けるので、予めダ
イヤフラムカバー46にステー70を溶接等により接合
しておけば、防振装置10の組立の際の労力を軽減する
ことができる。
てステー70を上部外筒20に取り付けるので、予めダ
イヤフラムカバー46にステー70を溶接等により接合
しておけば、防振装置10の組立の際の労力を軽減する
ことができる。
【0045】尚、防振装置10に対するステー70の交
換に際しては、ステー70を上部外筒20に直接溶接す
るのと異なり、ステー70をダイヤフラムカバー46に
溶接しているので、ダイヤフラムカバー46ごとステー
70を交換することにより、ステー70の交換が容易と
なって交換の際の労力を軽減することができる。
換に際しては、ステー70を上部外筒20に直接溶接す
るのと異なり、ステー70をダイヤフラムカバー46に
溶接しているので、ダイヤフラムカバー46ごとステー
70を交換することにより、ステー70の交換が容易と
なって交換の際の労力を軽減することができる。
【0046】次に本実施例の作用を説明する。エンジン
振動が取付アーム66を介して内筒金具26に伝達され
ると、弾性体24が変形して振動を吸収することにより
振動が減衰され、下部外筒12に連結される車体側に伝
達される振動が小さくなるが、さらに、受圧液室57、
副液室59及び制限通路48等により、以下のように作
用する。
振動が取付アーム66を介して内筒金具26に伝達され
ると、弾性体24が変形して振動を吸収することにより
振動が減衰され、下部外筒12に連結される車体側に伝
達される振動が小さくなるが、さらに、受圧液室57、
副液室59及び制限通路48等により、以下のように作
用する。
【0047】つまり、弾性体24の変形に伴って受圧液
室57が拡縮し、これに合わせて制限通路48内を液体
が流通して、制限通路48を介して繋がる副液室59が
拡縮するので、液体流動の粘性抵抗及び液体共振に基づ
く減衰作用で、防振効果を向上することができる。
室57が拡縮し、これに合わせて制限通路48内を液体
が流通して、制限通路48を介して繋がる副液室59が
拡縮するので、液体流動の粘性抵抗及び液体共振に基づ
く減衰作用で、防振効果を向上することができる。
【0048】例えば、エンジン振動が低周波数の振動の
時には、液体が制限通路48を介して主液室57と副液
室59との間を行き来し、大きな減衰力を発生すること
により低周波の振動が吸収される。
時には、液体が制限通路48を介して主液室57と副液
室59との間を行き来し、大きな減衰力を発生すること
により低周波の振動が吸収される。
【0049】振動の周波数が上昇すると、制限通路48
が目詰まり状態となるが、この際には、メンブランゴム
40が変形して主液室57内の圧力上昇を回避する。
が目詰まり状態となるが、この際には、メンブランゴム
40が変形して主液室57内の圧力上昇を回避する。
【0050】また、エンジン振動が高周波数の振動の場
合には、内筒金具26の平面部30Cの周縁部と、上部
外筒20の内壁面との間の環状の隙間で液体が共振し、
例えば、300〜600Hz程度の領域の動ばね定数を
低減することが出来る。
合には、内筒金具26の平面部30Cの周縁部と、上部
外筒20の内壁面との間の環状の隙間で液体が共振し、
例えば、300〜600Hz程度の領域の動ばね定数を
低減することが出来る。
【0051】一方、エンジンに連結される内筒金具26
の先端側が、車体に連結される外筒の下端側と同一側で
連結され、これらと逆側である外筒の上端側で、外筒の
横揺れを防ぐステー70が外筒を構成する下部外筒12
及び上部外筒20の内の上部外筒20に接合されている
ことになる。
の先端側が、車体に連結される外筒の下端側と同一側で
連結され、これらと逆側である外筒の上端側で、外筒の
横揺れを防ぐステー70が外筒を構成する下部外筒12
及び上部外筒20の内の上部外筒20に接合されている
ことになる。
【0052】この為、横揺れの発生点である外筒の下端
側と逆の外筒の上端側、すなわち、最も外筒の横揺れを
防ぐのに効果的と考えられる部分である外筒の上端側
が、ステー70に支持されることになる。従って、ステ
ー70の剛性を不要に高めることなく、防振装置10の
横揺れを抑制する効果を高めることが可能となった。
側と逆の外筒の上端側、すなわち、最も外筒の横揺れを
防ぐのに効果的と考えられる部分である外筒の上端側
が、ステー70に支持されることになる。従って、ステ
ー70の剛性を不要に高めることなく、防振装置10の
横揺れを抑制する効果を高めることが可能となった。
【0053】尚、支持部材であるステー70を軽量化す
ると共に安価なプレス加工により製造する為、例えば、
薄板状の鋼板で形成するが、ステー70の材質はこれに
制限されるものではなく、さらに軽量化するべくアルミ
ニウム材等の他の金属材料であってもよい。さらに、上
記実施例のように、ステー70をダイヤフラムカバー4
6に接合する替わりに、外筒に直接接合することとして
もよいことは言うまでもない。
ると共に安価なプレス加工により製造する為、例えば、
薄板状の鋼板で形成するが、ステー70の材質はこれに
制限されるものではなく、さらに軽量化するべくアルミ
ニウム材等の他の金属材料であってもよい。さらに、上
記実施例のように、ステー70をダイヤフラムカバー4
6に接合する替わりに、外筒に直接接合することとして
もよいことは言うまでもない。
【0054】また、上記実施例において、振動発生部と
なるエンジン側に内筒金具26を連結し、振動受け部と
なる車体側に外筒を連結するような構成としたが、この
逆の構成としても良い。尚、この場合には、防振装置1
0の上下を図1と逆向きにして、防振装置10を装着す
ることが考えられる。
なるエンジン側に内筒金具26を連結し、振動受け部と
なる車体側に外筒を連結するような構成としたが、この
逆の構成としても良い。尚、この場合には、防振装置1
0の上下を図1と逆向きにして、防振装置10を装着す
ることが考えられる。
【0055】他方、実施例において、自動車に搭載され
るエンジンの防振を目的としたが、本発明の防振装置は
例えば自動車のボディマウント等、あるいは自動車以外
の他の用途にも用いられることはいうまでもなく、ま
た、弾性体等の形状、寸法なども実施例のものに限定さ
れるものではない。
るエンジンの防振を目的としたが、本発明の防振装置は
例えば自動車のボディマウント等、あるいは自動車以外
の他の用途にも用いられることはいうまでもなく、ま
た、弾性体等の形状、寸法なども実施例のものに限定さ
れるものではない。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の防振装置
は上記構成としたので、支持部材の重量を増大すること
なく横揺れを抑制することができるという優れた効果を
有する。また、この防振装置を組み立てる際等における
労力が軽減されるという優れた効果をも有する。
は上記構成としたので、支持部材の重量を増大すること
なく横揺れを抑制することができるという優れた効果を
有する。また、この防振装置を組み立てる際等における
労力が軽減されるという優れた効果をも有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る防振装置の断面図であ
る。
る。
【図2】本発明の一実施例に係る防振装置の側面図であ
る。
る。
【図3】本発明の一実施例に係る防振装置の平面図であ
る。
る。
【図4】本発明の一実施例に係る防振装置の分解斜視図
である。
である。
【図5】従来技術の防振装置の断面図である。
10 防振装置 12 下部外筒(外筒) 18 弾性体ブロック 20 上部外筒(外筒) 24 弾性体 26 内筒金具(内筒) 44 ダイヤフラム(弾性膜) 46 ダイヤフラムカバー(保護カバー) 57 受圧液室 59 副液室 70 ステー(支持部材)
Claims (2)
- 【請求項1】 振動発生部及び振動受け部の一方に一端
側で連結される筒状の外筒と、 前記外筒の内側に基端側が位置し且つ前記外筒の一端側
と同一側にて振動発生部及び振動受け部の他方に先端側
が連結される内筒と、 前記内筒と前記外筒とを連結するように前記内筒と前記
外筒との間に配設されて弾性変形により前記内筒と前記
外筒とを相対変位可能とする弾性体と、 前記弾性体を隔壁の少なくとも一部として拡縮可能とさ
れ且つ液体が充填される受圧液室と、 前記受圧液室と隔離されて前記外筒内に配設され且つ前
記受圧液室と通路によって繋がれる副液室と、 前記外筒の他端側で前記外筒に接合されて前記外筒の他
端側の振れを防ぐ支持部材と、 を有したことを特徴とする防振装置。 - 【請求項2】 振動発生部及び振動受け部の一方に一端
側で連結される筒状の外筒と、 前記外筒の内側に基端側が位置し且つ前記外筒の一端側
と同一側にて振動発生部及び振動受け部の他方に先端側
が連結される内筒と、 前記内筒と前記外筒とを連結するように前記内筒と前記
外筒との間に配設されて弾性変形により前記内筒と前記
外筒とを相対変位可能とする弾性体と、 前記弾性体を隔壁の少なくとも一部として拡縮可能とさ
れ且つ液体が充填される受圧液室と、 前記受圧液室と隔離されて前記外筒内に配設され且つ前
記受圧液室と通路によって繋がれると共に弾性膜を隔壁
の一部とした副液室と、 前記外筒の他端側で前記外筒に取り付けられ且つ前記弾
性膜を保護する保護カバーと、 前記保護カバーに接合され且つ前記保護カバーを介して
前記外筒に取り付けられて前記外筒の他端側の振れを防
ぐ支持部材と、 を有したことを特徴とする防振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5750494A JPH07269633A (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | 防振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5750494A JPH07269633A (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | 防振装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07269633A true JPH07269633A (ja) | 1995-10-20 |
Family
ID=13057566
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5750494A Pending JPH07269633A (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | 防振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07269633A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009243666A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Tokai Rubber Ind Ltd | 防振装置 |
-
1994
- 1994-03-28 JP JP5750494A patent/JPH07269633A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009243666A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Tokai Rubber Ind Ltd | 防振装置 |
JP4685987B2 (ja) * | 2008-03-31 | 2011-05-18 | 東海ゴム工業株式会社 | 防振装置 |
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