JP3213790B2 - 液晶表示装置及びその製造方法 - Google Patents
液晶表示装置及びその製造方法Info
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Description
造方法に係り、特にエッチング端部形状及び段差部分の
付周りが良好な透明導電膜を用いて、歩留りを改善した
液晶表示装置及びその製造方法に関するものである。
配線、または画素電極、または端子の一部として使用し
ている。透明導電膜のパタ−ニング方法としては、透明
導電膜を形成後、フォトリソグラフィ−法によりレジス
トパタ−ンを形成し、ウエットエッチングにより膜をパ
タ−ニングする方法が用いられる。
に酸化スズが添加された酸化インジウムスズ(ITO)膜
が用いられる。酸化インジウムスズ膜は一般にスパッタ
法により形成されるが、スパッタ方式の違い、スパッタ
パワ−やガス圧、基板温度、雰囲気ガスの種類等により
膜の性質が変わりやすいことが知られている。
エッチングする際のエッチング速度のばらつきの原因と
なるが、最適なエッチング速度を決定する要因が定かで
ないために、透明導電膜のパターンニング不良が発生
し、液晶表示装置の歩留りが低下することが知られてい
た。
て、例えば特開平3−166518においては、透明導
電膜を遷移温度以下で形成してアモルファス状態でパタ
−ニング後、遷移温度以上でアニ−ル処理をして多結晶
化することにより、膜のエッチング速度を大きくしてパ
タ−ニングすることが提案されている。
ウムの結晶構造である立方晶bixbyite型の構造をとるが
(ASTM Card 6−0416)、特開平4−48516にお
いては、特定配向の多結晶膜を形成することにより、膜
のエッチング速度を大きくしてパタ−ニングすることが
提案されている。
アモルファス状態の膜を用いる、あるいは特定配向の多
結晶膜を用いることにより、透明導電膜のエッチング速
度は大きくなる。
を大きくすると、エッチング時間の制御が難しくなり、
再現性良く透明導電膜パタ−ンを形成することはかえっ
て難しくなる。
でパタ−ニングする場合には、膜中に少しでも結晶成分
を含むとエッチングが不均一となり、エッチング後に残
渣を生じてしまうという問題がある。
も同様に、結晶粒界に沿ってエッチングが不均一に進行
するという問題がある。このような膜では、膜厚方向及
び膜の横方向に不均一にエッチングされるため、エッチ
ング端部の形状が膜厚方向に切り立った形状となり、極
端な場合はオ−バ−ハングの逆テ−パ−形状となる。
−ンの仕上がり寸法のバラツキも大きくなる。透明導電
膜のパタ−ニング不良は、その上に積層する膜の付周り
不良をも誘発する。液晶表示装置、特にアクティブマト
リックス基板を用いる液晶表示装置においては、透明導
電膜を画素電極、または配線、またはこれらの端子の一
部として使用しているが、透明導電膜パタ−ン上に直
接、または絶縁膜を介して配線、半導体膜等が接続、ま
たは交差する場所では、下層となる透明導電膜パタ−ン
のエッチング端部の段差形状が上述のように膜の断面方
向に切り立った形状であると、上層の配線、半導体、及
び絶縁膜の透明導電膜パタ−ン端部での段差付周りが悪
くなり、断線や短絡不良を生じてしまっていた。
たは絶縁膜と半導体膜の積層膜の段差部分を透明導電膜
パタ−ンが乗り越える場所においても、段差部分での前
記透明導電膜自身の付周りが悪いために、段差部分と交
差する透明導電膜パタ−ンのエッチング端部から横方向
に段切れを起し、前記透明導電膜の断線不良を生じてし
まっていた。従って、上記従来例においては、前記透明
導電膜パタ−ンのエッチング端部の形状、及び段差部分
での前記透明導電膜パタ−ン自身の付周りに関して全く
考慮されておらず、結果としてこれを用いる液晶表示装
置の歩留りを低下させる原因となっていた。加えて、ア
モルファス状態の膜では比抵抗、透過率等の透明導電膜
としての基本特性が悪くなるために、エッチング後にア
ニ−ル処理をして多結晶化しなければならず、工程も複
雑化していた。
ものであり、液晶表示装置の透明電極膜のパターン形成
に係る工程を増やすことなく、エッチングによるパター
ン形成を改善して、歩留りの向上を図ることを課題とす
る。
ために,本発明では以下の手段を講じた点に特徴があ
る。
を設けた液晶表示装置において、前記透明導電膜は、酸
化インジウムに酸化スズが添加された多結晶酸化インジ
ウムスズ(ITO)膜であって、各結晶粒は柱状晶であ
り、各結晶粒の結晶方位は特定方向に偏っていない、す
なわちランダム配向しているものを用いた。
記透明導電膜として、(222)面に対する(400)面の
X線回折ピ−ク強度比が25〜75%の範囲内でランダ
ム配向した多結晶酸化インジウムスズ(ITO)膜を用い
ることが好ましい。
て、前記透明導電膜の膜厚は30〜500nmの範囲と
することができる。
て、前記液晶表示装置の一部に、前記透明導電膜パタ−
ン上の少なくとも一部分に絶縁膜を積層した構造とする
ことが好ましい。
記金属膜、合金膜、または金属シリサイド膜として、A
l、Cr、Ta、Ti、Mo等の金属膜、合金膜、金属
シリサイド膜、またはこれらの積層膜を、前記絶縁膜と
して窒化シリコン膜、酸化シリコン膜、または前記金属
の一部表面を酸化して形成した酸化膜、またはこれらの
積層膜を、前記半導体膜として非晶質シリコン、または
多結晶シリコン膜をそれぞれ用いることができる。
ンジウムスズ膜を液晶表示装置の透明導電膜として用い
ることで、透明導電膜パタ−ンの端部の段差形状をテ−
パ角が45度以下の順テ−パ−形状にすることができ、
良好なエッチング端部形状が容易に得られる。
ば、透明導電膜パタ−ン上に絶縁膜、配線、半導体を積
層する場合においても、透明導電膜パタ−ン端部での段
差付周りが良くなり、短絡や断線不良がない液晶表示装
置が得られる。
と半導体膜の積層膜の段差部分を透明導電膜パタ−ンが
乗り越える場合においても、段差部分での前記透明導電
膜自身の付周りが改善されるため、前記透明導電膜の断
線不良がない液晶表示装置が得られる。
する。
膜の膜構造とエッチング挙動との関係を調査したとこ
ろ、これらの間に強い相関を有することを発見した。実
施例の説明に先立ち、初めに図1〜図4を参照して、膜
の配向性(基板面に対する結晶の成長方位の依存性)、
結晶粒径、表面の凹凸等の膜構造とエッチング端部形
状、エッチング速度、サイドエッチ量との関係について
新たに見出した事実について説明する。
とエッチング端部形状との関係を、膜の配向、具体的に
はX線回折スペクトル測定により得られるピ−ク強度比
に着目してまとめた結果を示している。多結晶酸化イン
ジウムスズ膜はRFスパッタリング法、またはDCスパ
ッタリング法において条件を変えて形成した。例えば、
タ−ゲットは酸化スズの添加量が3〜12重量%の酸化
インジウムスズを用い、スパッタガスはAr、または約
5%の酸素添加Arを用いた。スパッタパワ−は100
〜1000W、スパッタガス圧力は2〜10mTorr、基
板温度180〜350℃とした。膜厚は30〜500nm
である。エッチャントは塩化第二鉄/塩酸溶液、または
塩酸、シュウ酸、ヨウ化水素酸等のハロゲン酸、または
王水を用いた。図1中のエッチング端部の表面形状、及
び断面形状において、符号101は多結晶酸化インジウ
ムスズ膜、102はガラス基板、103は良好なエッチ
ング端部形状を示す部分である。
は結晶粒内、及び結晶粒界に沿って進行するが、結晶粒
界に沿ったエッチングが支配的になると、膜厚方向及び
膜の横方向(膜厚方向に垂直な方向)にエッチングの不均
一を生じるため、良好なエッチング端部形状が得られな
い。具体的には,膜の(222)配向が強くなると(領域
A)、(222)配向粒子が突起状の異常成長を起す。こ
のような膜では粒界に沿ってエッチングが進み、異常成
長粒子104の脱離が起こるためにエッチングが不均一
となり、良好なエッチング端部形状が得られない。エッ
チング端部の断面は逆テ−パ−形状となる。また突起状
の異常成長粒子104のために、膜表面の凹凸が膜厚の
30%以上になり、透過率の低下を招く。
域C)、結晶粒界105の明瞭な膜となる。この場合に
結晶粒界に沿ってエッチャントがしみ込むため、結晶粒
単位の急激な剥離状エッチングが起り、エッチング端部
形状を全く制御できなくなる。パタ−ンのエッチング端
部は横方向に細かい亀裂状の凹凸106が生じ、端部の
断面も逆テ−パ−形状となる。
基板に対して、各結晶粒の結晶方位が特定方向に偏って
いない、すなわちランダム配向した多結晶酸化インジウ
ムスズ膜を用いることにより、上述のような異常エッチ
ングを防止でき、良好なエッチング端部形状103を得
ることができることがわかる。
合いは、(222)面に対する(400)面のX線回折ピ−
ク強度比((400)/(222))が25〜75%の範囲(領
域B)である。この範囲内では均一な大きさの結晶粒が
緻密に充填される膜構造となり、そのため、結晶粒内及
び結晶粒界が均一にエッチングされて、良好なエッチン
グ端部形状103が得られる。この場合のエッチング端
部形状103は、傾斜角45度以下の順テ−パ−とな
る。
方向のしみ込みがなくなるため、パタ−ン端部に生じる
亀裂状の凹凸106も低減される。下地であるガラス基
板102との密着性も良好である。なお、完全なランダ
ム配向を示す粉末標準試料の(400)/(222)ピ−ク
強度比は30%であり(ASTM Card 6−0416)、良好
なエッチング端部形状103を示す本発明の範囲(領域
B)は、標準試料の0.8〜2.5倍のピ−ク強度比の
範囲内にあたる。
の面、例えば(440)面の(222)面に対するX線回折
ピ−ク強度比は、(222)面に対する(400)面のX線
回折ピ−ク強度比の大きさに係らず30〜40%付近で
一定であり、ほぼランダム配向を示していることも追確
認した。なお、完全なランダム配向を示す、粉末標準試
料の(440)/(222)ピ−ク強度比は35%であり(AS
TM Card 6−0416)、30〜40%の範囲は標準試
料の0.85〜1.15倍のピ−ク強度比にあたる。
結晶粒径の関係を示す。(400)/(222)ピ−ク強度
比が本発明の範囲内(領域B)にある膜は、結晶粒径は1
7〜23nmの範囲内であり、均一な大きさの結晶粒が
緻密に充填された膜構造を示している。
膜のエッチング速度との関係を、図4に(400)/(22
2)ピ−ク強度比とサイドエッチ量との関係をそれぞ
れ、示す。これらの図において本発明の範囲内(領域B)
の膜のエッチング速度は、50℃の塩化第二鉄/塩酸溶
液(38%FeCl3:36%HCl=1:1)を用いた
場合で1〜4nm/sである。サイドエッチ量は120
sのエッチングで1μm以下である。この範囲を外れる
と、膜のエッチング速度、及びサイドエッチ量は急激に
大きくなり、パタ−ンの寸法精度も急激に低下する。
ムスズ膜の膜構造とエッチング挙動との関係は,検討の
範囲内で酸化インジウムスズの膜厚、及び酸化スズの添
加量には依存しない。例えば、酸化スズの添加量が3〜
12重量%、膜厚が30〜500nmの範囲においても膜
の配向が等しければ同じエッチング挙動を示すことを確
認した。
酸溶液、または塩酸、シュウ酸、ヨウ化水素酸等のハロ
ゲン酸、または王水を用いたが、エッチング速度の絶対
値は変わるものの、得られたエッチング挙動はエッチャ
ントの種類、組成及び濃度、液温には依存しないことを
確認した。
マトリックス基板を例にとり、液晶表示装置において、
透明導電膜が関与する各段差部分の付周りへの本発明の
適用例について説明する。
マトリックス基板の一部に利用した、カラ−液晶表示装
置の構成を示した斜視図である。同図において、ガラス
基板102上には前記した透明導電膜からなる画素電極
501、スイッチング素子である薄膜トランジスタ(T
FT)502、TFT502を駆動するための信号を各
TFT502に伝達、保持するための走査配線503、
信号配線504等が形成されてアクティブマトリックス
基板505を構成している。
には、液晶層506を介して対向電極507上にカラ−
フィルタ508が形成され、カラ−フィルタ508上に
は絶縁基板509が形成されている。前記ガラス基板1
02及び絶縁基板509の外部に露出した主表面には偏
光板510が形成されている。このような構成のアクテ
ィブマトリックス基板では、TFT502を介して画素
電極501へ電圧を印加し、光源からの光を調整するこ
とによってカラ−表示が可能になる。
電極501に用いているため、画素電極501が関与す
る段差部分の付周りを改善することができる。この場合
の付周りとしては大別して次の2通りがあるが、そのど
ちらにおいても次の改善効果が得られ、従って段差部分
での断線、短絡不良を低減することができる。画素電
極501の段差を他の膜が乗り越える場合においても、
画素電極501が均一な大きさの結晶粒が緻密に充填さ
れた膜構造となるため、結晶粒内及び結晶粒界が均一に
エッチングされ、画素電極501のエッチング端部は順
テ−パ−の良好なエッチング端部形状となる。これによ
り、画素電極501の段差の上を他の膜が乗り越える場
合においても、良好な付周りが確保できる。反対に他
の膜の段差を画素電極501が乗り越える場合において
も、画素電極501が均一な大きさの結晶粒が緻密に充
填された膜構造となり、結晶粒内及び結晶粒界が均一に
エッチングされるため,結晶粒界に沿ったエッチャント
の横方向のしみ込みを防止でき、従って、パタ−ンの交
差部分のように粒界の生じやすい段差部分においても、
画素電極501のエッチング端部からの段切れを低減で
きる。下地との密着性も良好となり、段差部分での画素
電極501自身の付周りが確保できる。
ス基板において、本発明の透明導電膜を、透明導電膜が
関与する各段差部分の付周りに適用した実施例の具体例
を示す。
素子に用いたアクティブマトリックス基板の、一画素の
断面の実施例を示す。図6において、ガラス基板102
上の一部にゲ−ト電極601、本発明の透明導電膜から
なる画素電極501が形成され、その上にゲ−ト絶縁膜
602が全面に形成される。ゲ−ト電極601上には、
ゲ−ト絶縁膜602を介してTFT502のチャネル半
導体層となる非晶質シリコン膜603、及びコンタクト
を補償するためにリン等の不純物をド−プした非晶質シ
リコン膜からなる電極層604を積層した島が形成され
る。この島上の一部に、ソ−ス/ドレイン電極605が
形成される。ソ−ス/ドレイン電極605のパタ−ンを
マスクに、不純物をド−プした非晶質シリコン膜からな
る電極層604の一部分が除去され、TFT502のチ
ャネル部分606が形成される。
2の一部に開口部607が設けられ,この開口部607
を介して画素電極501とソ−ス/ドレイン電極605
が接続される。
上の全面を覆うように、パッシベ−ション膜608が形
成される。ゲ−ト電極601、及びソ−ス/ドレイン電
極605は、延長部分でそれぞれ図5中の走査配線50
3,信号配線504になる。ゲ−ト電極601、及びソ
−ス/ドレイン電極605は、例えばスパッタリング、
または蒸着法等で形成されたAl、Cr、Ta、Ti、
Mo等の金属,合金または金属シリサイド、またはこれ
らの積層膜で構成されている。
ン膜608は、例えばプラズマCVD、またはスパッタ
リング法等で形成された窒化シリコン膜、または酸化シ
リコン膜等の絶縁膜で構成される。ゲ−ト絶縁膜602
は、ゲ−ト電極601、及び走査配線503の一部表面
を酸化して形成しても良い。
または酸化シリコン膜等との積層膜で構成しても良い。
3、及び電極層604は、例えばプラズマCVD法で形
成された非晶質シリコン膜、または熱処理によって多結
晶化した多結晶シリコン膜で構成される。
チング端部の形状609は順テ−パ−の良好なエッチン
グ端部形状となるため、ゲ−ト絶縁膜602を介してソ
−ス/ドレイン電極605のエッチング端部での段差付
周りが良くなり、端部での段切れによる断線不良を防止
できる。
グ端部610においても、ゲ−ト絶縁膜602、及びパ
ッシベ−ション膜608の段差付周りが良くなり、端部
での絶縁破壊による短絡不良を防止できる。
03と信号配線504の交差部分の断面の構成例を示し
ている。同図において走査配線503と信号配線504
はゲ−ト絶縁膜602を挟んで互いに直交している。
03の、外部駆動回路との接続のための引出し端子部分
の断面の構成例を示す。走査配線503の露出部分は、
大気に曝されると容易に腐食されてしまうため、露出部
分を透明導電膜で被覆する端子構成となる。具体的には
ガラス基板102上の一部に走査配線503が形成さ
れ、その上に端子の露出部分を覆うように、本発明の透
明導電膜からなる保護電極801が形成される。
れ、ゲ−ト絶縁膜602、及びパッシベ−ション膜60
8は、保護電極801が露出するように、保護電極80
1上の一部分がエッチングにより除去される。
いても、透明導電膜からなる保護電極801の付周りが
確保されるため、端子の被覆保護が完全となり、従っ
て、腐食による走査配線503の端子部分での断線を防
止できる。
04の端子部分の断面の構成例を示している。図8で述
べた走査配線503の端子部分の構成と同じ理由で、信
号配線504を露出させることはできない。そこで,走
査配線503を形成する際に、信号配線504の端子部
分に信号配線引出用の引き出し電極901が形成され
る。信号配線504は引き出し電極901に接続され、
引き出し電極901を中継して外部へ露出される。引き
出し電極901の表面には、図8で述べた走査配線50
3の端子部分の構成と同じように、本発明の透明導電膜
からなる保護電極801が形成される。
部分においても、図8と同様に保護電極801の付周り
が確保されるため、腐食による信号配線504の端子部
分での断線を防止できる。
段差部分は良好な端部形状が確保されるため、信号配線
504が引き出し電極901へ接続する部分903にお
いても、ゲ−ト絶縁膜602を介した信号配線504の
段切れによる断線を防止できる。
はゲ−ト電極601と同層で、最下層に形成されていた
が、画素電極501はゲ−ト電極601より上層に形成
されてもよい。
層となる非晶質シリコン膜603と同層にある場合の実
施例である。この場合、画素電極501のエッチング端
部の段差1001をソ−ス/ドレイン電極605が直接
乗り越えることになる。
ン電極605の上層にある場合の実施例である。この場
合、図10の実施例とは反対にソ−ス/ドレイン電極6
05の段差1101を画素電極501が直接乗り越える
ことになる。図10、図11のいずれの実施例において
も、本発明の透明導電膜を適用することによりソ−ス/
ドレイン電極605、または画素電極501の断線を防
止できる。
導電膜を画素電極501、及び端子部分の保護電極80
1のみに適用しているが、配線に適用しても良い。
ス/ドレイン電極605及び信号配線504を兼用し
て、本発明の透明導電膜を適用した実施例である。図1
2において、1201は画素電極501とソ−ス/ドレ
イン電極605が一体となったパタ−ンである。この場
合、透明導電膜パタ−ン1201は、チャネル半導体層
となる非晶質シリコン膜603、及び不純物をド−プし
た非晶質シリコン膜からなる電極層604を積層した島
パタ−ンの端部1202を直接乗り越えるとともに、ゲ
−ト電極601の端部1203をゲ−ト絶縁膜602、
チャネル半導体層となる非晶質シリコン膜603、及び
不純物をド−プした非晶質シリコン膜からなる電極層6
04を介して乗り越えることになる。透明導電膜を配線
と兼用することにより、透明導電膜が関与する段差の付
周り部分が多くなるが、本発明の透明導電膜を適用する
ことで付周り部分の断線、短絡不良を防止できる。
線503と信号配線504の交差部分の断面の構成例を
示す。図7で説明したように、走査配線503と信号配
線504はゲ−ト絶縁膜602を挟んで互いに直交する
が、信号配線504に本発明の透明導電膜を適用するこ
とにより、信号配線504の断線不良を防止できる。
図14は、図12の実施例における走査配線503の端
子部分の断面の構成例、図15は、図12の実施例にお
ける信号配線504の端子部分の断面の構成例をそれぞ
れ、示している。
電極801は、走査配線の段差部分1401、及びゲ−
ト絶縁膜602の段差部分1402を乗り越えることに
なる。 また、図15において、透明導電膜からなる信
号配線504は、ゲ−ト絶縁膜602の段差部分150
1を乗り越えることになる。図14、図15の実施例の
いずれの場合も、透明導電膜が関与する付周り部分の断
線、短絡不良を防止できる。
導電膜を、逆スタガ型のTFTをスイッチング素子に用
いたアクティブマトリックス基板に適用した例を説明し
たが、本発明はこれのみに限定されるものではなく、例
えば正スタガ型のTFT等、異なる構造のTFTを用い
た場合にも適用可能である。
グ素子に用いたアクティブマトリックス基板の、一画素
の断面の実施例を示す。図16において、ガラス基板1
02上の一部に、層間絶縁膜1601を介して、裏面か
らの光照射を遮るための遮光膜1602を設ける。遮光
膜1602は、例えばスパッタリング、または蒸着法等
で形成されたAl、Cr、Ta、Ti、Mo等の金属、
合金または金属シリサイド膜等で構成されている。
導電膜からなる画素電極501、及びソ−ス/ドレイン
電極605が形成される。ソ−ス/ドレイン電極605
の上部表面には、チャネル半導体層603とのコンタク
トを補償するためにリン等の不純物をド−プした電極層
1603が形成される。その上にゲ−ト絶縁膜602を
介して、TFT502のチャネル半導体層となる非晶質
シリコン膜603の島が形成される。この島上の一部に
ゲ−ト電極601が形成される。
上の全面を覆うように、パッシベ−ション膜608が形
成される。ゲ−ト電極601、及びソ−ス/ドレイン電
極605は、延長部分でそれぞれ走査配線503、信号
配線504になる。
ッチング端部の形状1604、1605は順テ−パ−の
良好なエッチング端部形状となるため、ソ−ス/ドレイ
ン電極605、ゲ−ト絶縁膜602、及びパッシベ−シ
ョン膜608のエッチング端部での段差付周りが良くな
り、端部での断線、絶縁破壊による短絡不良を防止でき
る。
と、ソ−ス/ドレイン電極605及び信号配線504を
兼用して、本発明の透明導電膜を適用した実施例であ
る。図17において、1701は画素電極501とソ−
ス/ドレイン電極605が一体となったパタ−ンであ
る。この場合、透明導電膜パタ−ン1701のエッチン
グ端部1702を、チャネル半導体層となる非晶質シリ
コン膜603の島パタ−ンが直接乗り越えることにな
る。
間絶縁膜1601を介して遮光膜1602の段差部分1
703を乗り越えることになる。本実施例においても、
本発明の透明導電膜を適用することで付周り部分の断
線、短絡不良を防止できる。
属膜、合金膜、金属シリサイド膜、または半導体膜、ま
たはこれらの積層膜からなる段差部分での、前記透明導
電膜パタ−ン自身の付周りの改善効果は、透明導電膜パ
タ−ンが乗り越える段差部分の形状に依存し、テ−パ−
角が90度以下の順テ−パ−形状において有効であるこ
とを確認した。
を、図5に示したカラ−液晶表示装置のアクティブマト
リックス基板505に適用した例を説明したが、本発明
はこれのみに限定されるものではなく、例えば透明導電
膜をパタ−ニングした電極構成を一部に有する液晶表示
装置であれば、本発明を適用することによって、透明導
電膜が関与する段差の付周り改善に対して同様の効果を
得ることができる。
板に対してランダム配向した多結晶酸化インジウムスズ
膜を用いることにより、均一な大きさの結晶粒が緻密に
充填される膜構造が得られる。そのため、結晶粒内、及
び結晶粒界が均一にエッチングされて良好なエッチング
端部形状が得られる。これにより透明導電膜パタ−ン上
に絶縁膜、配線、半導体を積層する場合においても、透
明導電膜パタ−ン端部での段差付周りが良くなり、短絡
や断線不良がない液晶表示装置が得られる。
に開口したスル−ホ−ルの段差部分を透明導電膜パタ−
ンが乗り越える場合においても、段差部分での前記透明
導電膜自身の付周りが改善されるため、前記透明導電膜
の断線不良がない液晶表示装置が得られる。
電膜が関与する、段差部分での付周りが改善されるた
め、配線の断線、短絡不良を低減でき、歩留りの向上を
図った液晶表示装置が得られる。
グ端部形状の関係を示す模式図である。
酸化インジウムスズ膜の(222)面に対する(400)面
のX線回折ピ−ク強度比と結晶粒径の関係を示す説明図
である。
酸化インジウムスズ膜の(222)面に対する(400)面
のX線回折ピ−ク強度比とエッチング速度の関係を示す
特性図である。
酸化インジウムスズ膜の(222)面に対する(400)面
のX線回折ピ−ク強度比とサイドエッチ量の関係を示す
特性図である。
ンジウムスズ膜をアクティブマトリックス基板の一部に
用いたカラ−液晶表示装置の一実施例の構成を示す斜視
図である。
マトリックス基板の一画素の断面構成の第1の例を示す
断面図である。
ィブマトリックス基板における走査配線と信号配線の交
差部分の断面構成例を示す断面図である。
ィブマトリックス基板における走査配線の端子部分の断
面構成例を示す断面図である。
ィブマトリックス基板における走査配線の端子部分の断
面構成例を示す断面図である。
ブマトリックス基板の一画素の断面構成の第2の例を示
す断面図である。
ブマトリックス基板の一画素の断面構成の第3の例を示
す断面図である。
ブマトリックス基板の一画素の断面構成の第4の例を示
す断面図である。
クティブマトリックス基板における走査配線と信号配線
の交差部分の断面構成例を示す断面図である。
クティブマトリックス基板における走査配線の端子部分
の断面構成例を示す断面図である。
クティブマトリックス基板における信号配線の端子部分
の断面構成例を示す断面図である。
ブマトリックス基板の一画素の断面構成の第5の例を示
す断面図である。
ブマトリックス基板の一画素の断面構成の第6の例を示
す断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 絶縁基板の一主面上の少なくとも一部に
透明導電膜パタ−ンを設けてなる絶縁基板と、絶縁基板
の一主面上の少なくとも一部に対向電極を設けてなる絶
縁基板を、互いの一主面側が対向するように向い合わせ
て得られる間隙に液晶を挟持した構造を有する液晶表示
装置において、 前記透明導電膜は、酸化インジウムに酸化スズが添加さ
れた多結晶酸化インジウムスズ(ITO)膜であって、各
結晶粒は柱状晶で、(222)面に対する(400)面のX
線回折ピ−ク強度比が25〜75%の範囲内でランダム
配向していることを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項2】 前記透明導電膜の膜厚は、30〜500
nmであることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示
装置。 - 【請求項3】 前記透明導電膜パタ−ンの端部の段差形
状は、テ−パ−角が45度以下の順テ−パ−形状である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示装
置。 - 【請求項4】 前記透明導電膜の結晶粒径は、17〜2
3nmであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
かに記載の液晶表示装置。 - 【請求項5】 絶縁基板の一主面上の少なくとも一部に
透明導電膜パタ−ンを設けてなる絶縁基板と、絶縁基板
の一主面上の少なくとも一部に対向電極を設けてなる絶
縁基板を、互いの一主面側が対向するように向い合わせ
て得られる間隙に液晶を挟持した構造を有する液晶表示
装置の製造方法において、 前記透明導電膜を、酸化インジウムに酸化スズが添加さ
れた多結晶酸化インジウムスズ(ITO)膜であって、各
結晶粒は柱状晶で、(222)面に対する(400)面のX
線回折ピ−ク強度比が25〜75%の範囲内でランダム
配向するように形成し、該透明導電膜をウエットエッチ
ング法によりパタ−ニングすることを特徴とする液晶表
示装置の製造方法。 - 【請求項6】 前記ウエットエッチング法のエッチャン
トとして、塩化第二鉄/塩酸溶液、または塩酸、シュウ
酸、ヨウ化水素酸等のハロゲン酸、または王水を用いる
ことを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置の製造
方法。
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- 1995-01-13 JP JP00371195A patent/JP3213790B2/ja not_active Expired - Fee Related
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