JPH1195248A - 表示装置用アレイ基板及びその製造方法 - Google Patents

表示装置用アレイ基板及びその製造方法

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JPH1195248A
JPH1195248A JP25328497A JP25328497A JPH1195248A JP H1195248 A JPH1195248 A JP H1195248A JP 25328497 A JP25328497 A JP 25328497A JP 25328497 A JP25328497 A JP 25328497A JP H1195248 A JPH1195248 A JP H1195248A
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pixel electrode
film
signal line
array substrate
scanning line
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JP25328497A
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English (en)
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Akira Kubo
保 明 久
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画素電極パターニング時のエッチングの際
に、信号線にダメージを与えることないアレイ基板の製
造方法を提供する。 【解決手段】 ガラス基板上101にモリブデンからな
る信号線110を形成する。この信号線110はTFT
112のドレイン電極Dに接続する。その後、TFT1
12のソース電極Sに接続する画素電極131を形成す
る際には、ITO膜からなる画素電極用被膜を塩酸を用
いて所定パターンにエッチングすることにより形成す
る。このように画素電極用被膜を塩酸でエッチングする
ので、このエッチングの際に、モリブデンからなる信号
線110を腐食させることがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置等の
平面表示装置に用いられる表示装置用アレイ基板及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、CRTディスプレイに代わる平面
型の表示装置が盛んに開発されており、中でも液晶表示
装置は軽量、薄型、低消費電力等の利点から特に注目を
集めている。
【0003】このような液晶表示装置について、各表示
画素毎にスイッチ素子が配置されたアクティブマトリク
ス型の液晶表示装置を例にとって説明する。アクティブ
マトリクス型液晶表示装置は、アレイ基板と対向基板と
の間に配向膜を介して液晶層が保持されて構成されてい
る。アレイ基板には、ガラスや石英等の透明絶縁基板上
に複数本の信号線と走査線とが格子状に配置されてい
る。これら信号線と走査線との各交点部分には、アモル
ファスシリコン(以下、a−Si:Hと略称する。)等
の半導体薄膜を用いた薄膜トランジスタ(以下、TFT
と略称する。)が接続されている。そして、TFTのゲ
ート電極は走査線に、ドレイン電極は信号線にそれぞれ
電気的に接続されている。さらに、ソース電極は透明導
電材料、例えばITO(Indium-Tin-Oxide)から成る画
素電極に接続されている。
【0004】対向基板には、ガラス等の透明絶縁基板上
にITOから成る対向電極が配置されている。また、カ
ラー表示を実現するのであればカラーフィルタ層が配置
されて構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したア
レイ基板は、信号線材料としてモリブデン(Mo)とア
ルミニウム(Al)の積層膜で形成されている。このよ
うな信号線材料としてモリブデンとアルミニウムの積層
膜で形成するアレイ基板は、例えば、特願平8−260
572号に開示されている。しかしながら、この特願平
8−260572号に開示されたような画素電極を信号
線上方に配置する構造では、画素電極をパターニングす
る際に信号線材料が腐食しない金属か、またはエッチン
グ液を用いなければならない。すなわち、信号線形成後
に画素電極を形成するため、画素電極のパターニングの
際に、すでに形成されている信号線にダメージを与えな
いようにしなければならない。
【0006】従来においては、画素電極をウェットエッ
チング法によりパターニングする場合のエッチング液に
は、王水、HBr、塩化第二鉄との混酸等が用いられて
きた。しかし、このような混酸等では、アルミニウムと
モリブデンとの積層からなる信号線の一部が腐食され、
断線不良が発生する場合があった。すなわち、信号線上
に層間絶縁膜を形成したとしても、この層間絶縁膜に存
在するクラック等の隙間からエッチング液がしみこみ、
信号線が腐食するおそれがあった。
【0007】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、画素電極のパターニング時に信号線にダメージを
与えない表示装置用アレイ基板及びその製造方法を提供
することを目的とする。すなわち、画素電極のパターニ
ングを精度よくすることが可能であり、しかも、信号線
を形成する金属が腐食されないエッチング液及び信号線
金属材料を用いた、表示装置用アレイ基板及びその製造
方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明に係る表示装置用アレイ基板は、基板上に形成さ
れた走査線と、この走査線と交差する方向に沿って、且
つ、絶縁膜を介して形成された、信号線と、これら走査
線と信号線との交点部分に設けられたトランジスタと、
を備え、前記トランジスタの入力端子には前記信号線が
接続され、前記トランジスタの出力端子には画素電極が
接続され、前記トランジスタの制御端子には走査線が接
続されるとともに、前記信号線をモリブデン又はモリブ
デンを主体とした金属で構成し、前記画素電極のパター
ニングの際には塩酸を用いてエッチングした、ことを特
徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、信号線をモリブデン又
はモリブデンを主体とした金属で形成するとともに、こ
の信号線形成後になされる画素電極のパターニングに塩
酸を用いることにより、このパターニングの際に信号線
へダメージを与えないようにしたものである。以下図面
に基づいて、詳しく説明する。
【0010】図2は本発明の一実施形態に係る液晶表示
装置の平面の一部を拡大して示す図であり、図3は図2
におけるA−A線断面の一部を省略して示す図である。
【0011】図3からわかるように、この液晶表示装置
1は、アレイ基板100と対向基板200とを備えて構
成される。これらアレイ基板100と対向基板200と
の間には、液晶層400が保持されている。この液晶層
400とアレイ基板100との間、及び、液晶層400
と対向基板200との間には、ポリイミド樹脂から成
り、互いに直交する方向に配向処理が成された配向膜1
41、241が設けられている。すなわち、配向膜14
1、241を介して、ツイスト・ネマチック液晶から成
る液晶層400が保持されている。また、アレイ基板1
00と対向基板200との外表面には、それぞれ偏光板
311、313が貼り付けられて構成されている。
【0012】図2からわかるように、このアレイ基板1
00は、ガラス基板101上の水平方向に配置された走
査線111を備えている。本実施形態では、この走査線
111は480本形成されており、その形成材料はMo
W合金である。この走査線111と略平行に、補助容量
線113が設けられている。この補助容量線は、走査線
111と同一材料で形成されている。これら走査線11
1上と補助容量線113上とには、図3からわかるよう
に、第1ゲート絶縁膜115と第2ゲート絶縁膜117
が配置されている。第1ゲート絶縁膜115は酸化シリ
コン膜から構成されており、この上に堆積される第2ゲ
ート絶縁膜117は窒化シリコン膜から構成されてい
る。図2からわかるように、各走査線111における、
ガラス基板101の一端辺101a側には、接続端11
1aが形成されている。すなわち、各走査線111から
は、接続端111aが引き出されている。
【0013】また、この図2からわかるように、アレイ
基板100は、ガラス基板101上の垂直方向に配置さ
れた信号線110を備えている。すなわち、信号線11
0は、走査線111と交差する方向に沿って設けられて
いる。本実施形態においては、この信号線110は、1
920本形成されており、その形成材料はモリブデン
(Mo)である。各信号線110における、ガラス基板
101の他の一端辺101b側には、接続端110aが
形成されている。すなわち、各信号線110からは、接
続端110aが引き出されている。
【0014】これら走査線111と信号線110との各
交点部分には、TFT112が配置されている。すなわ
ち、図3からわかるように、ゲート電極Gとドレイン電
極Dとソース電極Sとを有するTFT112が配置され
ている。ゲート電極Gは、走査線111の一部により形
成されている。ドレイン電極Dは、信号線110の一部
が延出することにより構成されている。すなわち、走査
線111は複数のTFT112に対する共通のゲート電
極Gとなっている。信号線110は複数のTFT112
に対する共通のドレイン電極Dとなっている。ソース電
極Sには、画素電極131が接続されている。この画素
電極131は、第1ゲート絶縁膜115と第2ゲート絶
縁膜117と層間絶縁膜127とが積層された上に形成
されている。この層間絶縁膜127としては、窒化シリ
コン膜等の無機絶縁膜で構成することができるが、これ
ら無機絶縁膜と有機樹脂被膜との多層膜で構成すること
により、表面平滑性並びに層間絶縁性はより一層向上さ
れる。
【0015】図3からわかるように、信号線110の下
側には、低抵抗半導体膜124aと半導体膜120とが
形成されている。すなわち、前述の第2ゲート絶縁膜1
17上に、低抵抗半導体膜124aと半導体膜120と
を介して、信号線110は形成されている。この信号線
110の上には、層間絶縁膜127と配向膜141とが
形成されている。
【0016】図2からわかるように、信号線110の接
続端110aは層間絶縁膜127に形成されたコンタク
トホール129cを介して、信号線接続パッド110b
に接続されている。この信号線接続パッド110bは、
画素電極131と同時に形成されたものである。走査線
111の接続端111aは走査線接続パッド111bに
接続されている。すなわち、図3からわかるように、第
1ゲート絶縁膜115と第2ゲート絶縁膜117と層間
絶縁膜127とに形成されたコンタクトホール129b
を介して、走査線接続パッド111bと接続されてい
る。この走査線接続パッド111bも、画素電極131
と同時に形成されたものである。
【0017】この図3からわかるように、アレイ基板1
00に対向して対向基板200が設けられている。この
対向基板200は、ガラス基板201を備えている。こ
のガラス基板201の図中下側には、遮光膜211が形
成されている。この遮光膜211は、TFT112と信
号線110と走査線111からなる領域と、画素電極1
31との、間隙を遮光するマトリクス状の樹脂性材料か
らなっている。また、画素電極131に対応する領域
は、それぞれ赤(R)、緑(G)、及び青(B)のカラ
ーフィルタ221が配置されている。このカラーフィル
タ221の図中下側には、透明電極材料から成る対向電
極231が配置されている。
【0018】次に、このアレイ基板100の製造プロセ
スについて、図1を参照して詳細に説明する。この図1
は、図2におけるA−A線断面を用いてアレイ基板10
0の製造過程を示す工程断面図である。
【0019】まず、図1(a)からわかるように、ガラ
ス基板101上にスパッターによりMoW膜を300n
m厚で堆積する。このMoW膜を第1のマスクパターン
を用いて露光し、現像、パターニング(第1のパターニ
ング)をすることにより、接続端111aを含む480
本の走査線111と、480本の補助容量線113とを
形成する。
【0020】次に、図1(b)からわかるように、CV
D法により150nm厚の酸化シリコン膜から成る第1
ゲート絶縁膜115を堆積する。この第1ゲート絶縁膜
115上に、CVD法により150nm厚の窒化シリコ
ン膜から成る第2ゲート絶縁膜117を堆積する。この
第2ゲート絶縁膜117上に、CVD法により50nm
厚のa−Si:Hから成る半導体被膜119を堆積す
る。この半導体被膜119上に、CVD法により200
nm厚の窒化シリコン膜から成るチャネル保護被膜12
1を堆積する。これら第1絶縁膜115と第2絶縁膜1
17と半導体被膜119とチャンネル保護被膜121と
は、連続的に大気をさらすことなく成膜される。
【0021】次に、図1(c)からわかるように、走査
線111をマスクとした裏面露光技術により、走査線1
11に自己整合的にチャネル保護被膜121をパターニ
ングする。さらに、TFT領域に対応するように第2の
マスクパターンを用いて露光し、現像、パターニング
(第2のパターニング)をすることにより、島状のチャ
ネル保護膜122を作製する。
【0022】次に、図1(d)からわかるように、良好
なオーミックコンタクトが得られるように露出する半導
体被膜119表面を弗酸で処理する。続いて、この半導
体被膜119上に、CVD法により不純物としてリンを
含む30nm厚のn+a−Si:Hから成る低抵抗半導
体被膜123を体積する。さらに、この低抵抗半導体被
膜123上に、300nm厚のモリブデン(Mo)膜1
25をスパッターにより堆積する。
【0023】次に、図1(e)からわかるように、第3
のマスクパターンを用いて露光、現像することにより、
モリブデン(Mo)膜125を燐酸、硝酸、酢酸、水の
混酸でウエットエッチングする。このウエットエッチン
グの際には、低抵抗半導体被膜123及び半導体被膜1
19とのエッチング選択比を制御することにより、一括
してRIE(Reactive Ion Etching)法によりパターニ
ング(第3のパターニング)して、半導体膜120と、
低抵抗半導体膜124a、124bと、ソース電極S
と、信号線110と、信号線110と一体の接続端11
0a(図2参照)と、信号線110と一体のドレイン電
極Dとを、形成する。
【0024】次に、図1(f)からわかるように、この
上に、200nm厚の窒化シリコン膜から成る層間絶縁
膜127を堆積する。続いて、第4のマスクパターンを
用いて露光、現像することにより、ソース電極Sに対応
する部分の層間絶縁膜127を除去して、コンタクトホ
ール129aを形成する。これと同時に、信号線110
の接続端110a(図2参照)に対応する層間絶縁膜1
27を除去して、コンタクトホール129cを形成す
る。さらに同時に、走査線111の接続端111aに対
応する第1ゲート絶縁膜115と第2ゲート絶縁膜11
7と層間絶縁膜127とを除去して、コンタクトホール
129bを形成する(第4のパターニング)。
【0025】次に、図1(g)からわかるように、この
上に40nm厚のITO膜を基板温度230度でスパッ
ターで堆積することにより、画素電極用被膜を形成す
る。このスパッタリングの際の温度は、200度以上で
あれば良いが、より好ましくは、230度である。20
0度以上としたのは、これ以下であるとITO膜が完全
に結晶化しないためである。なお、上限温度としては、
TFT112の特性が劣化しない350度程度である。
この画素電極用被膜を、第5のマスクパターンを用いて
露光、現像し、HCl(塩酸)濃度26%、液温37度
で120秒のスプレーエッチング(第5のパターニン
グ)をすることにより、画素電極131を形成する。こ
の塩酸液の濃度は25%から36%に調合されていれば
良いが、より好ましくは、26%である。塩酸液の濃度
の下限を25%としたのは、これ以上の濃度でないとエ
ッチング時間が長くなり、実用上好ましくないからであ
る。このとき同時に、コンタクトホール129bを介し
て走査線111の接続端111aに電気的に接続される
走査線接続パッド111bを形成する。したがって、画
素電極131と走査線接続パッド111bは、同一材料
から形成される。さらに同時に、図2からわかるよう
に、コンタクトホール129cを介して信号線110の
接続端110aに電気的に接続される信号線接続パッド
110bを形成する。したがって、画素電極131と信
号線接続パッド110bとは、同一材料から形成され
る。つまり、画素電極131と信号線接続パッド110
bと走査線接続パッド111bとは、同一材料をエッチ
ングすることにより、同時に形成される。
【0026】この塩酸によるエッチング後の斜光検査で
は、残渣は認められず、またサイドエッチングも200
%のオーバーエッチングを行っても最大0.5μmと精
度よく加工された。最終工程の検査においても信号線断
線不良や薄膜トランジスタの特性不良も発生しなかっ
た。
【0027】以上のように、本実施形態に係るアレイ基
板1によれば、信号線110の材料にモリブデン(M
o)を用いるとともに、ITOからなる画素電極131
形成の際のエッチングに塩酸(HCl)を用いることと
したので、このエッチングの際に信号線110へダメー
ジを与えないようにすることができる。すなわち、従来
においては、信号線110の材料にモリブデンとアルミ
ニウムの積層を用いるとともに、ITOからなる画素電
極131形成の際のエッチングには、混酸を用いてい
た。このため、この混酸によるエッチングの際に、層間
絶縁膜127に存在するクラック等の隙間から混酸が信
号線110までしみこんでしまい、信号線110に腐食
が発生する場合があった。これに対して、本実施形態に
よれば、層間絶縁膜127に存在するクラック等の隙間
から塩酸がしみこんでいったとしても、モリブデンから
なる信号線110は腐食することはない。このため、信
号線110に絶縁不良が発生するのを防止することがで
きる。つまり、信号線110の材料及び画素電極131
のエッチング液を適切に選択することで、信号線110
の上方に配置される画素電極131のパターン形成時に
信号線110が腐食されて、製造歩留まりが低下するの
を防止することができるとともに、画素電極131を精
度よくパターン形成をすることができる。
【0028】さらに、信号線110の金属材料としてモ
リブデンを採用したので、これ以外の高融点金属よりも
比抵抗を低くすることができる。また、モリブデンを採
用することにより、信号線110のパターン形成時に
は、a−Si:Hからなる半導体被膜119に対して、
良好な選択比を持つことができる。同様に、コンタクト
ホール129a、129b、129c成形時には、酸化
膜や窒化膜からなる層間絶縁膜127や第2絶縁膜11
7や第1絶縁膜115に対し、良好な選択比を持つこと
ができる。しかも、モリブデンはa−Si:Hとのコン
タクトも良好である。
【0029】そのうえ、モリブデン(Mo)膜125を
パターニングして信号線110を形成するためのエッチ
ング液は、現在Al/Mo積層膜をエッチングしている
燐酸、硝酸、酢酸、水の混酸をそのまま用いることがで
きる。一方、画素電極131の材料であるITOのエッ
チング液は、王水ではモリブデン(Mo)を腐食するた
め、塩酸を使用することとした。このため、王水に比べ
て同じ塩酸濃度の液ではエッチングレートが約3割低く
なるが、塩酸濃度を濃くすることで同等のエッチングレ
ートを得ることができる。すなわち、塩酸濃度を25%
から36%に調合することにより、好ましくは26%に
することにより、王水と同等のエッチングレートを確保
することができる。しかも、このように従来の製造設備
に対する液交換のみで対応できるので、あらたな設備投
資は必要とならない。このため、現状の量産工程で容易
に対応することができる。つまり、従来の製造工程をほ
とんど変更することなく生産可能となる。
【0030】また、塩酸のみではエッチング残渣が発生
しやすいが、ITO膜からなる画素電極用被膜を200
度以上で成膜することとしたので、残渣は防止すること
ができる。しかも、王水ではサイドエッチングが大きく
なるが、塩酸のみのエッチングでは硝酸成分によるレジ
ストとITO間の密着性の劣化が起きないためサイドエ
ッチングを小さくできる。このため、ITOからなる画
素電極131のパターン精度をあげることができる。
【0031】なお、本発明は上記実施形態に限定されず
に、種々に変更可能である。例えば、本実施形態では、
半導体被膜119をa−Si:H(アモルファスシリコ
ン)で構成する場合について説明したが、多結晶シリコ
ン膜等であっても良いことは言うまでもない。また、周
辺領域に駆動回路部を一体的に構成しても良い。
【0032】さらに、上記実施形態では、信号線110
の材料にモリブデン(Mo)を用いたが、これはモリブ
デンを主体とした金属であればよい。モリブデンを主体
とした金属としては、例えば、モリブデンにタングステ
ン、タンタル、クロム、アルミニウム又は銅などを添付
した金属が挙げられる。
【0033】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
信号線材料及びエッチング液を適切に選択したので、信
号線の上方に配置される画素電極のパターン形成時に、
信号線が腐食されて製造歩留まりが低下するのを防止す
ることができ、しかも、画素電極のパターン形成を精度
良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るアレイ基板の製造工
程の一例を示す断面図。
【図2】本発明の一実施形態に係るアレイ基板の一部を
平面的に示す図。
【図3】本発明の一実施形態に係る表示装置における、
図2のA−A線に沿った断面を一部省略して示す図。
【符号の説明】
101 ガラス基板 110 信号線 111 走査線 112 TFT 113 補助線 115 第1ゲート絶縁膜 117 第2ゲート絶縁膜 119 半導体被膜 122 チャネル保護膜 123 低抵抗半導体被膜 125 モリブデン(Mo)膜 127 層間絶縁膜 S ソース電極(出力端子) D ドレイン電極(入力端子) G ゲート電極(制御端子)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に形成された走査線と、 この走査線と交差する方向に沿って、且つ、絶縁膜を介
    して形成された、信号線と、 これら走査線と信号線との交点部分に設けられたトラン
    ジスタと、 を備え、 前記トランジスタの入力端子には前記信号線が接続さ
    れ、前記トランジスタの出力端子には画素電極が接続さ
    れ、前記トランジスタの制御端子には前記走査線が接続
    されるとともに、 前記信号線をモリブデン又はモリブデンを主体とした金
    属で構成し、前記画素電極のパターニングの際には塩酸
    を用いてエッチングした、 ことを特徴とする表示装置用アレイ基板。
  2. 【請求項2】前記画素電極は、200度以上の温度のス
    パッタリングによりITOを堆積して画素電極用被膜を
    形成し、この画素電極用被膜をパターニングすることに
    より形成されたものであることを特徴とする請求項1に
    記載の表示装置用アレイ基板。
  3. 【請求項3】前記塩酸の液濃度は、25%から36%に
    調合された液であることを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載の表示装置用アレイ基板。
  4. 【請求項4】基板上に走査線を形成する工程と、 この走査線上に絶縁膜を形成する工程と、 前記絶縁膜上に、前記走査線を制御端子とするトランジ
    スタを形成する工程と、 この絶縁膜上に、モリブデン又はモリブデンを主体とし
    た金属を用いて、信号線を形成する工程であって、前記
    走査線と交差する方向に沿って、且つ、前記トランジス
    タの入力端子に接続する、信号線を形成する工程と、 前記トランジスタ上に形成した画素電極用被膜を、塩酸
    を用いて所定のパターニングにエッチングすることによ
    り、前記トランジスタの出力端子に接続する画素電極を
    形成する工程と、 を備えたことを特徴とする表示装置用アレイ基板の製造
    方法。
  5. 【請求項5】前記画素電極を形成する工程では、200
    度以上の温度のスパッタリングによりITOを堆積して
    画素電極用被膜を形成し、この画素電極用被膜を所定パ
    ターニングにエッチングすることにより前記画素電極を
    形成することを特徴とする請求項4に記載の表示装置用
    アレイ基板の製造方法。
  6. 【請求項6】前記画素電極を形成する工程では、濃度が
    25%から36%に調合された前記塩酸液を用いて、前
    記画素電極用被膜を所定のパターンにエッチングするこ
    とにより前記画素電極を形成することを特徴とする請求
    項4又は請求項5に記載の表示装置用アレイ基板の製造
    方法。
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