JP3213155U - 装身具の装飾構造 - Google Patents

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【課題】表面には凹凸が形成されないために表面が汚くなることがなく、しかも装身具本体の表面に非常に微細な模様や図形を形成することができ、かつ模様や図形をも装身具本体の表面に明瞭に形成することが可能な装身具の装飾構造を提供する。【解決手段】装身具本体11は所定の模様あるいは図形になるよう形成された線状の溝12を備えており、該溝の奥の両側にはその幅に対して外向きとなるよう切り込み13を形成してあり、前記溝に挿入された貴金属線14は溝の奥の切り込みにも圧入されており、さらに前記溝に挿入された貴金属線14は、線状の溝12と平滑な表面状態に形成されていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本考案は、指輪やブレスレット、ブローチ、その他の装身具の装飾構造において、装身具本体の表面状態が美しく、かつ非常に細密な装飾構造を得ることが可能な装身具の装飾構造に関する。
従来、指輪やブレスレット、ブローチ、その他の装身具の装飾構造においては、図2に示すような工程を経て所定の構造が形成されている。
(A)装身具本体21の表面に所定の模様や図形が形成されるようにU字状の溝22が溝切りによって形成される。
(B)前記溝22に金線23を挿入する。
(C)前記溝22の縁を叩いて伏せ込み24等の手段で金線23を閉じ込める。
国際公開WO2011/021660号公報 米国公開2002/0023348号公報
しかしながら、上記した従来例においては、溝22の縁を叩いて金線23を閉じ込めるために凹凸が形成されて表面が汚くなるというデメリットがあった。
そこで本考案は上記の点に鑑み、表面には凹凸が形成されないために表面が汚くなることがなく、しかも装身具本体の表面に非常に微細な模様や図形を形成することができ、かつ模様や図形をも装身具本体の表面に明瞭に形成することが可能な装身具の装飾構造を提供することにある。
上記課題を解決するために本考案の装身具の装飾構造において、装身具本体は所定の模様あるいは図形になるよう形成された線状の溝を備えており、該溝の奥の両側にはその幅に対して外向きとなるよう切り込みを形成してあり、
前記溝に挿入された貴金属線は溝の奥の切り込みにも圧入されており、
さらに前記溝に挿入された貴金属線は、線状の溝と平滑な表面状態に形成されていることを特徴とするものである。
本考案の装身具の装飾構造において、前記線状の溝と平滑な表面状態に形成された貴金属線は、0.1mm以下の太さに形成されていることをも特徴とするものである。
本考案の装身具の装飾構造において、前記線状の溝と平滑な表面状態に形成された貴金属線は、その表面が粗面化処理を施されていることをも特徴とするものである。
請求項1の装身具の装飾構造においては、線状の溝の奥の両側にはその幅に対して外向きとなるよう切り込みを形成し、前記溝に挿入された貴金属線を溝の奥の切り込みに圧入するとともに、前記溝に挿入された貴金属線は、線状の溝と平滑な表面状態に形成してあり、表面には凹凸が形成されないために表面が汚くなることがない。
請求項2の装身具の装飾構造においては、前記線状の溝と平滑な表面状態に形成された貴金属線は、0.1mm以下の太さに形成されており、装身具本体の表面に非常に微細な模様や図形を形成することができる。
請求項3の装身具の装飾構造においては、前記線状の溝と平滑な表面状態に形成された貴金属線は、その表面が粗面化処理を施されており、模様や図形を装身具本体の表面に明瞭に形成することができる。
本考案における装身具の装飾構造の説明図である。 従来例における装身具の装飾構造の説明図である。
以下、本考案の装身具の装飾構造における実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本実施例の装身具の装飾構造を示す説明図である。
図1において装身具本体11はプラチナ等の硬質の素材からなり、所定の模様あるいは図形になるよう溝切り加工等によって形成された線状の溝12を備えている。そして、該溝12の奥の両側にはその幅に対して外向きとなるよう切り込み13が形成してある。
前記溝12には金や銀、あるいはそれらの合金等からなる貴金属線14が挿入されて、前記溝12内に充填される。その際、前記貴金属線14は前記溝12内に叩いて押し込まれ、該溝12の奥の切り込み13にも圧入される。
さらに前記溝12に挿入された貴金属線14は、前記線状の溝12の上面と平滑な表面状態に形成されており、その際に前記溝12の縁の形状は凹凸等が生じるように変形することはない。
すなわち、前記貴金属線14は線状の溝12とともに平滑な表面状態に形成されてあり、したがってその表面には凹凸が形成されないために表面が汚くなることがない。
本実施例の装身具の装飾構造において、前記線状の溝12と平滑な表面状態に形成された貴金属線14は、前記線状の溝12の縁の部分は変形させる必要がないので、0.1mm以下の太さに形成することが可能となった。
したがって、装身具本体11の表面に非常に微細な模様や図形を形成することができる。
本実施例の装身具の装飾構造において、前記線状の溝12と平滑な表面状態に形成された貴金属線14は、その表面に粗面化処理を施してあることが望ましい。
すなわち、貴金属線14表面を装身具本体11とともに鏡面加工すると光の反射で貴金属線14によって形成した装身具本体11の表面の非常に微細な模様や図形が目立たなくなり、商品価値が大幅に低下してしまう。
そのため、貴金属線14表面のみを粗面化する処理を施しておくのである。このように、貴金属線14表面を粗面化処理することにより、模様や図形を装身具本体11の表面に明瞭に形成することができる。
このような貴金属線14表面の粗面化処理としては、熱処理や薬品処理を施すことが挙げられる。
本考案は、上述のように指輪やブレスレット、ブローチ、その他の装身具に適用する装身具の装飾構造について説明してきたが、本考案の要旨を変更しない限り、その他の種々の用途にも適用できることは言うまでもない。
11 装身具本体
12 線状の溝
13 切り込み
14 貴金属線
21 装身具本体
22 U字状の溝
23 金線
24 伏せ込み

Claims (3)

  1. 装身具本体は所定の模様あるいは図形になるよう形成された線状の溝を備えており、該溝の奥の両側にはその幅に対して外向きとなるよう切り込みを形成してあり、
    前記溝に挿入された貴金属線は溝の奥の切り込みにも圧入されており、
    さらに前記溝に挿入された貴金属線は、線状の溝と平滑な表面状態に形成されていることを特徴とする装身具の装飾構造。
  2. 前記線状の溝と平滑な表面状態に形成された貴金属線は、0.1mm以下の太さに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の装身具の装飾構造。
  3. 前記線状の溝と平滑な表面状態に形成された貴金属線は、その表面が粗面化処理を施されていることを特徴とする請求項1または2に記載の装身具の装飾構造。
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