JP6805455B2 - 装飾品およびその製造方法 - Google Patents

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本発明は、装飾体(真珠や宝石)を紐状部材で連結してなる、ネックレスなどの装飾品と、その装飾品の製造方法に関する。
ネックレス、ブレスレット、アンクレットなどの装飾品は、真珠などの装飾体と紐状部材とを組み合わせて構成されており、一般には装飾体に設けた孔に紐状部材を通して連結されている。この種の装飾品では、通常、装飾体を任意の位置で固定させたり移動させたりすることはできないものが多い。装飾体を紐状部材に沿って、自由に移動かつ固定できれば、1つの装飾品で様々なデザインを楽しめる多機能で付加価値の高い装飾品とできる。
従来、紐状部材で装飾体を連結する装飾品において、装飾体の位置を移動可能かつ固定可能にするものとして、特許文献1〜3のような技術が提案されている。特許文献1では、装飾体に貫通孔を設け、該貫通孔にシリコーンゴムからなる筒体を配置して、該筒体内に鎖などを通す構成の装飾品が開示されている。特許文献1の筒体は、シリコーンゴムを貫通孔内で加熱することで筒体に形成されており、熱により溶着させて孔内に固定されている。また、特許文献2では、装飾体に貫通孔を設け、該貫通孔に樹脂製などのチューブを嵌挿して配置して、該筒体内に紐状部材を通す構成の装飾品が開示されている。特許文献2のチューブは接着剤などにより貫通孔内に固定されている。その他、特許文献3では、真珠の内部を加工し、貫通孔と、この貫通孔と異なる径で真珠内部に形成された空間に弾性体を配置し、該貫通孔と弾性体に紐状部材を通す構成の装飾品が開示されている。
特開2000−166623号公報 特開2010−46383号公報 特許第3384558号公報
特許文献1や特許文献2のように、装飾体の位置を移動可能かつ固定可能にするための弾性体(チューブなど)を接着剤や熱で固定することで、紐状部材を勢いよく移動させた場合でも、これらの弾性体などが装飾体から抜けることを防止できる。特に、特許文献1のように熱溶着などの方法で固定することで、接着剤のはみ出しなどに起因する外観形状の低下を防止できる。
しかしながら、特許文献1の構成では、加工の際に熱を加えるので、装飾体に負荷をかけ、装飾体の種類(例えば真珠)によっては、破損や劣化のおそれがある。また、装飾体の見た目を良くし、装飾体の価値を下げないためには、紐状部材を通す孔を小さくすることが好ましいが、特許文献2や3のように、既に所定形状に成形されている弾性体(チューブなど)を孔に挿嵌する場合、孔径はある程度大きくしなければならない。孔径が小さい場合、弾性体の表面に固定用の接着剤や粘着剤を塗布してあると、途中で貼り付くなどして挿入自体が困難となる。また、装飾体の硬度・強度によっては、そもそも大きな孔をあけることができない場合がある。特に小さい径の真珠を用いる場合には、孔径を非常に小さく(例えば1mm)することが好ましく、このような装飾体には、熱による真珠の劣化やチューブの挿嵌自体が難しいなどの問題がある。
本発明はこのような背景に鑑みてなされたものであり、装飾体を移動可能かつ固定可能な構成としながら、装飾体の劣化などがなく見た目にも優れる装飾品、および、この装飾品を高い生産性で製造するための製造方法を提供することを目的とする。
本発明の装飾品は、貫通孔を有する1個または複数個の装飾体と、上記貫通孔に嵌挿された紐状部材とを備えてなる装飾品であって、上記装飾体は、該装飾体の上記貫通孔の内周面に沿って丸められた状態で配置されたシート状部材と、上記シート状部材と上記装飾体との間に設けられた粘着層とを有し、上記シート状部材は、上記粘着層と上記装飾体との間の一部に中間部材を介在させつつ、上記粘着層により、上記装飾体の上記貫通孔の内周面に固定され、上記紐状部材は、上記シート状部材の内周面と接触して、上記粘着層または上記シート状部材を弾性変形させつつ、上記貫通孔に嵌挿されていることを特徴とする。
上記中間部材は、上記シート状部材よりも薄肉の樹脂フィルムであることを特徴とする。
上記装飾体が真珠であり、上記貫通孔の孔径が0.5mm〜1.5mmであることを特徴とする。
本発明の装飾品の製造方法は、貫通孔を有する1個または複数個の装飾体と、上記貫通孔に嵌挿された紐状部材とを備えてなる装飾品の製造方法であって、片面に粘着層を有するシート状部材において、該シート状部材よりも薄肉の樹脂フィルムを上記粘着層の表面に貼り付ける準備工程と、上記樹脂フィルムが貼り付けられた上記シート状部材を、上記装飾体の上記貫通孔の内周面に沿った形状で該貫通孔に挿入可能な大きさに丸めて、これを上記貫通孔に挿入するシート状部材挿入工程と、上記装飾体の上記貫通孔に、上記紐状部材を、上記シート状部材の内周面と接触させつつ上記粘着層または上記シート状部材を弾性変形させて嵌挿する紐状部材嵌挿工程とを備えてなり、上記シート状部材挿入工程において、上記シート状部材の上記貫通孔への挿入時に上記樹脂フィルムの一部が破断または剥離して、上記シート状部材が、上記粘着層と上記装飾体との間の一部に上記樹脂フィルムを中間部材として介在させつつ、上記粘着層により上記装飾体の上記貫通孔の内周面に固定される、ことを特徴とする。
上記装飾体が真珠であり、上記貫通孔の孔径が0.5mm〜1.5mmであることを特徴とする。
本発明の装飾品は、外周面に粘着層を有し、所定形状に変形させた状態のシート状部材を、所定の中間部材を一部介在させつつ装飾体の孔内に配置した構成を有する。この構成により、装飾体の移動および固定を可能としながら、従来のように熱を加えずに加工ができるため、装飾体の劣化がない。また、所定の中間部材の存在により装飾体の孔径が小さい場合(1mm程度)でもシート状部材の挿入が容易となり、生産性にも優れる。さらに、シート状部材と粘着層とが、挿入される紐状部材に押し広げられて弾性変形し、装飾体の位置を移動可能かつ固定可能にでき、加えて、シート状部材の変形後の復元力や粘着層の効果によりシート状部材が紐状部材に引かれて孔内から抜けることを防止できる。このため、例えば、装飾体が真珠であり、貫通孔の孔径が0.5mm〜1.5mmである場合にも、該真珠を劣化させることなく、見た目にも優れる装飾体とできる。
中間部材は、シート状部材よりも薄肉の樹脂フィルムであるので、粘着層によるシート状部材の貫通孔への固定を阻害しない。また、中間部材が、仮に貫通孔からはみ出た場合でも目立たない。
本発明の装飾品の製造方法は、上述の本発明の装飾品を製造するための方法であり、シート状部材よりも薄肉の樹脂フィルムを粘着層の表面に貼り付ける準備工程と、樹脂フィルムが貼り付けられたシート状部材を、装飾体の貫通孔の内周面に沿った形状で該貫通孔に挿入可能な大きさに丸めて、これを貫通孔に挿入するシート状部材挿入工程と、装飾体の貫通孔に、紐状部材を、シート状部材の内周面と接触させつつ粘着層またはシート状部材を弾性変形させて嵌挿する紐状部材嵌挿工程とを備えてなり、特にシート状部材挿入工程において、シート状部材の貫通孔への挿入時に樹脂フィルムの一部が破断または剥離して、シート状部材が、粘着層と装飾体との間の一部に樹脂フィルムを中間部材として介在させつつ、粘着層により装飾体の貫通孔の内周面に固定されるので、装飾体の孔径が小さい場合でもシート状部材の挿入が容易となり、生産性に優れる。このため、例えば、装飾体が真珠であり、貫通孔の孔径が0.5mm〜1.5mmである場合にも、該真珠を劣化させることなく、見た目にも優れる装飾体として製造できる。
本発明の装飾品の一実施例を示す全体図である。 本発明の装飾品の一実施例を示す全体図(一部透過)である。 装飾体の断面図である。 装飾体の貫通孔部分の拡大断面図である。 本発明の装飾品の製造工程を示す図である。 本発明の装飾品の使用例を示す図である。
本発明が対象とする装飾品としては、装飾体とこれを相互に連結する紐状部材とを備えたものであれば特に限定されない。具体的な装飾品としては、ネックレス、ブレスレット、ピアス、イヤリングなどが挙げられる。所定位置で任意に装飾体を固定でき、装飾体配置を含めた全体としてのデザイン性に優れることから、全体サイズが比較的大きく、装飾体の数が多いネックレスに適用することが特に好ましい。また、ネックレスとしては、チョーカー(35〜40cm)、プリンセス(40〜45cm)、マチネー(50〜55cm)、オペラ(70cm〜)などの任意のサイズのネックレスに適用できる。また、装飾体としては、真珠、貴石、貴金属、珊瑚、翡翠、ダイヤモンド、エメラルド、ガラスなどが挙げられ、その形状は、ボール状、角形状など特に限定されない。また、紐状部材としては、あずきチェーン、喜平チェーン、ベネチアンチェーン、スクリューチェーン、ボールチェーンなどの金属チェーン、または、ゴム紐、皮紐などが挙げられる。
本発明の装飾品の一実施例を図1および図2に基づいて説明する。図1は、装飾体として真珠を用い、紐状部材としてあずきチェーンを用いた場合の装飾品(ネックレス)の全体図であり、図2は、装飾体を透過して表示した全体図である。図1(a)および図2(a)に示すように、装飾品1は、複数個の装飾体4を紐状部材7で連ねて構成されている。また、紐状部材7は、各装飾体4の貫通孔5に嵌挿されている。装飾品1は、外周面に粘着層を有し、所定形状に変形させた状態のシート状部材3を、所定の中間部材を一部介在させつつ装飾体4の貫通孔5内に配置した構成を有する。紐状部材7は、シート状部材3の内周面と接触して、粘着層などを弾性変形させつつ、貫通孔5に嵌挿されている。この構造により、図1(b)および図2(b)に示すように、装飾体4を移動可能かつ固定可能な構成とされ、装飾体4を好きな位置にスライドさせることで、1つの装飾品で様々なデザインを楽しめる多機能で付加価値の高い装飾品となる。
図3および図4に基づいて装飾体の詳細構造を説明する。図3(a)は、この装飾体の貫通孔に垂直な断面図であり、図3(b)は、この装飾体の貫通孔に沿った断面図であり、図4は、この装飾体の貫通孔部分の拡大断面図である。図3(a)および図3(b)に示すように、装飾体4は、その貫通孔5の内周面に沿って丸められた状態で配置されたシート状部材3と、シート状部材3と装飾体4との間に設けられた粘着層2とを有する。紐状部材7は、シート状部材3の内周面と接触しつつ貫通孔5に嵌挿されている。紐状部材7を通す前のシート状部材3の内周面の径が紐状部材の径(最大径)よりも小さいので、紐状部材7を通すことで、貫通孔5内において、紐状部材7と装飾体4との間に挟まれて、粘着層2とシート状部材3とが弾性変形する。この復元力などを利用して、装飾体4の移動と固定を可能としている。また、シート状部材3を丸めて変形しているため、該シート状部材が真っすぐなシート状に戻ろうとする復元力が加わる。これにより、単なるチューブ状の部材を設ける場合と比較して、シート状部材3の密着力が高まり、シート状部材3が紐状部材7に引かれて貫通孔5内から抜け出ることを防止できる。また、シート状部材3は、丸めて貫通孔5内に配置するので、貫通孔5が非常に小さい場合であっても配置可能である。
シート状部材3の材質は、特に限定されないが、その復元力を利用するために樹脂シートまたは樹脂フィルムとすることが好ましい。例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレンテレフタラート樹脂、フッ素樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などのシートやフィルムを利用できる。
粘着層2は、特に限定されないが、上記樹脂シートや樹脂フィルムの粘着・接着に通常使用されるものを利用できる。また、シート状部材と粘着層が一体となった製品を利用してもよい。なお、凝固する接着剤では、紐状部材を装飾体の貫通孔内に通したときに接着剤が剥がれてしまい、シート状部材が抜けてしまうおそれがある。凝固しないような粘着層を介在させることで、これを防止できる。
貫通孔5の孔径は0.5mm〜1.5mmであることが好ましく、0.8mm〜1.2mmがより好ましい。特に、装飾体4が真珠である場合に上記範囲(0.5mm〜1.5mm)とすることが好ましい。真珠の直径は、通常ネックレスに使用されている範囲であれば特に限定されないが、その範囲は2mm〜20m程度であり、3mm〜9mmのものがより好ましい。本発明の装飾品では、貫通孔を小さくできるため、真珠に対する孔加工時の破損を防止でき、また、孔が目立たず見た目にも優れる。
粘着層2とシート状部材3との合計厚みは、0.05mm〜0.2mm程度である。例えば、この厚みが0.1mmより僅かに大きく、紐状部材の直径が1.0mmである場合、貫通孔の直径を1.1mmとすることで、紐状部材により粘着層とシート状部材が僅かに弾性変形されて上述の固定が可能となる。また、この場合、紐状部材の直径と装飾体の貫通孔の直径との差が約0.1mmでよく、シート状部材の介在をほぼ目視できず、装飾体の見た目を崩さずに美しく製造できる。
図4に示すように、シート状部材3は、粘着層2と装飾体4との間の一部に中間部材6を介在させつつ、粘着層2により装飾体4の貫通孔5の内周面に固定されている。中間部材6は、製造工程時であるシート状部材3の貫通孔5への挿入時に一部が破断または剥離することで、粘着層2と装飾体4との間に不規則に配置されている。貫通孔の径が小さい場合、シート状部材の表面に粘着剤が露出している状態であると、挿入途中で貼り付くなどして挿入自体が容易でない。これに対して、樹脂フィルムなどの中間部材を介在させることで挿入が容易となる。また、挿入時に中間部材の一部が破断または剥離することで、粘着剤によるシート状部材の固定にも支障がない。また、装飾品において中間部材が残存していることで、点在する中間部材の介在部において弾性変形される部材の厚みが増されて密着力に優れる。
中間部材6の材質は、特に限定されないが、シート状部材とともに貫通孔内に一部残存するため、上述のシート状部材と同様の樹脂フィルムとすることが好ましい。また、挿入時にあえて破断および剥離させることから、シート状部材よりも薄肉とすることが好ましい。また、軟質であることが好ましい。
本発明の装飾品の製造方法は、上記の本発明の装飾品を製造するための方法である。この製造方法は、(1)片面に粘着層を有するシート状部材において、該シート状部材よりも薄肉の樹脂フィルムを粘着層の表面に貼り付ける準備工程と、(2)樹脂フィルムが貼り付けられたシート状部材を、装飾体の貫通孔の内周面に沿った形状で該貫通孔に挿入可能な大きさに丸めて、これを貫通孔に挿入するシート状部材挿入工程と、(3)装飾体の貫通孔に、紐状部材をシート状部材の内周面と接触させつつ粘着層またはシート状部材を弾性変形させて嵌挿する紐状部材嵌挿工程とを備えてなる。以下、本発明の装飾品の製造方法の一例を図5に基づいて説明する。
[準備工程]
図5(a)に示すように、片面に粘着層2を有するシート状部材3において、シート状部材3よりも薄肉の中間部材である樹脂フィルム6’を粘着層2の表面に貼り付ける。粘着層2、シート状部材3、中間部材である樹脂フィルム6’の詳細構成は、上述のとおりである。
[シート状部材挿入工程]
図5(b)に示すように、樹脂フィルム6’が貼り付けられたシート状部材3(以下、これを一体部材8という)を、装飾体4の貫通孔5の内周面に沿った形状で該貫通孔に挿入可能な大きさに丸めて、これを貫通孔5に挿入する。挿入後、一体部材8の装飾体4からの突出部分を切断する。ここで、一体部材8が貫通孔5の外部に突出しないように設置するため、切断時において一体部材8の一方を貫通孔5内に僅かに押し込んで、反対側で切断する。その後、一体部材8を中央に該反対側から押し込んで中央に戻す。
この工程では、シート状部材(一体部材8)の貫通孔5への挿入時に樹脂フィルムの一部が、貫通孔内壁との摩擦により、破断または剥離して粘着層が露出し、該粘着層が貫通孔5に密着する。挿入完了後においては、シート状部材が、粘着層と装飾体4との間の一部に樹脂フィルムを中間部材として介在させつつ、粘着層により装飾体4の貫通孔5の内周面(内壁)に固定される。
[紐状部材嵌挿工程]
図5(c)に示すように、装飾体4の貫通孔5に、紐状部材7をシート状部材3の内周面と接触させつつ、粘着層とシート状部材を弾性変形させながら嵌挿する。
以上の工程により、本発明の装飾品が得られる。装飾体の見た目を良くし、装飾体の価値を下げないためには、紐状部材を通す貫通孔を小さくする必要がある。また、小径の真珠のような場合は、割れるなどのおそれがあるため、そもそも大きな孔をあけることができない。本発明の製造方法では、中間部材を介在させた上記の製造工程を備えることで、貫通孔を小さくする要求に対応でき、孔径が非常に小さい場合(例えば真珠に1mmの貫通孔をあける場合)でも、シート状部材の挿入が容易となり、生産性に優れる。さらに、シート状部材を高い密着性で貫通孔内に配置でき、熱を加えることもないので、装飾体の劣化もない。この結果、装飾体を移動可能かつ固定可能な構成としながら、装飾体の劣化などがなく見た目にも優れる装飾品を高い生産性で製造することができる。
本発明の装飾品の使用例を図6に示す。図6は、装飾体として真珠を用い、紐状部材としてあずきチェーンを用いた場合の装飾品(ネックレス)の使用例として、真珠位置を適宜変更した形態を示す図である。図6において、9は長さ調整箇所である。金具10を装飾体同士の間に引っ掛けることで長さの調整ができる。また、各装飾体4は、紐状部材7の任意の位置に移動かつ固定できる。これにより、1つの装飾品で該図に示すような様々なデザインを実現できる。
本発明の装飾品は、装飾体を移動可能かつ固定可能な構成としながら、装飾体の劣化などがなく見た目にも優れるので、宝石などの装飾体を紐状部材で連結してなる、ネックレス、ブレスレット、アンクレットなどの装飾品の構造として広く利用できる。特に、真珠のネックレスに好適に利用できる。
1 装飾品
2 粘着層
3 シート状部材
4 装飾体
5 貫通孔
6 中間部材
7 紐状部材
8 一体部材
9 長さ調整箇所
10 金具

Claims (5)

  1. 貫通孔を有する1個または複数個の装飾体と、前記貫通孔に嵌挿された紐状部材とを備えてなる装飾品であって、
    前記装飾体は、該装飾体の前記貫通孔の内周面に沿って丸められた状態で配置されたシート状部材と、前記シート状部材と前記装飾体との間に設けられた粘着層とを有し、
    前記シート状部材は、前記粘着層と前記装飾体との間の一部に中間部材を介在させつつ、前記粘着層により、前記装飾体の前記貫通孔の内周面に固定され、
    前記紐状部材は、前記シート状部材の内周面と接触して、前記粘着層または前記シート状部材を弾性変形させつつ、前記貫通孔に嵌挿されていることを特徴とする装飾品。
  2. 前記中間部材は、前記シート状部材よりも薄肉の樹脂フィルムであることを特徴とする請求項1記載の装飾品。
  3. 前記装飾体が真珠であり、前記貫通孔の孔径が0.5mm〜1.5mmであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の装飾品。
  4. 貫通孔を有する1個または複数個の装飾体と、前記貫通孔に嵌挿された紐状部材とを備えてなる装飾品の製造方法であって、
    片面に粘着層を有するシート状部材において、該シート状部材よりも薄肉の樹脂フィルムを前記粘着層の表面に貼り付ける準備工程と、
    前記樹脂フィルムが貼り付けられた前記シート状部材を、前記装飾体の前記貫通孔の内周面に沿った形状で該貫通孔に挿入可能な大きさに丸めて、これを前記貫通孔に挿入するシート状部材挿入工程と、
    前記装飾体の前記貫通孔に、前記紐状部材を、前記シート状部材の内周面と接触させつつ前記粘着層または前記シート状部材を弾性変形させて嵌挿する紐状部材嵌挿工程とを備えてなり、
    前記シート状部材挿入工程において、前記シート状部材の前記貫通孔への挿入時に前記樹脂フィルムの一部が破断または剥離して、前記シート状部材が、前記粘着層と前記装飾体との間の一部に前記樹脂フィルムを中間部材として介在させつつ、前記粘着層により前記装飾体の前記貫通孔の内周面に固定される、
    ことを特徴とする装飾品の製造方法。
  5. 前記装飾体が真珠であり、前記貫通孔の孔径が0.5mm〜1.5mmであることを特徴とする請求項4記載の装飾品の製造方法。
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