JP2018015515A - 装身具 - Google Patents

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Masako Mitsuhata
昌子 光畑
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Abstract

【課題】 リングの長さを着用時であってもいつでも容易に調節することができ、装着や取り外しも極めて容易であり、しかも金属アレルギー反応を起こす心配もなく、低価格で高級感やおしゃれ感を創りだす、軽量な装身具を提供する。
【解決手段】 リングを形成するに必要な長さの伸縮性糸の2つの糸端を2つの長さ調節ビーズに互いに反対方向から挿入し貫通させて2つのビーズにより2重糸部分と1重糸部分からなるリングを形成し、2つの糸端の近傍において長さ調節ビーズの前後を糸端を有する糸上で固定し、該ビーズの糸端を有する糸上の移動を抑止し、該ビーズが2重糸のもう一方の糸上を移動することにより、2つの長さ調節ビーズ間の長さを変動させてリングの長さを調節することを可能とし、1本糸部分に装飾物を配備してなる装身具を提供することにより課題を解決する。
【選択図】図1

Description

本発明は、金属鎖の代わりに伸縮性糸を用い、長さを容易に調整することができ、装脱着しやすく、しかも金属アレルギー反応を起こさないネックレス、ペンダント等の装身具に関するものである。
従来、ネックレス、ペンダントなどの装身具は、一般的には真珠、サンゴ、ダイヤモンド、サファイア等の宝石類を担持したリング状の金属鎖を首に掛けて使用されている。通常、このリング状の金属鎖は、一定の長さで販売されており、購入時に鎖の長さを調節して購入することができない。このため鎖の長さのみが不都合な場合には着用をあきらめることになる。
鎖の長さ調節については、板バネのような弾性体を利用して留め金具と鎖とを固定して、留め金具を移動させることにより鎖の長さを調節する方式(実用新案登録第3042071号)や、すり鉢状の内孔をもつ外輪金具とそのすり鉢状の内孔に栓となるくさび状中子金具との組み合わせにより、糸の長さを調整する装身具(実用新案登録第3092548号)が提案されている。
装身具の装着や取り外しについては、後頭部において鎖の一端にある小さな金属環に、鎖の他端に取り付けられたヒキワ、カニカンなどの金具で固定する方法が多く見られるが、この方法は正常な人にとっても簡単とはいえず、高齢者や身体障害者にとっては、極めて困難な作業となり、他人の助けを必要とする場合も多い。
金属鎖を使用するとアレルギー反応を起こす人にとっては、金属鎖を用いる装身具は着用を断念するか、アレルギー反応を覚悟して着用することになる。アレルギー反応を起こしにくいとされる金、銀、プラチナ、サージカルステンレスなどの金属鎖を使用する装身具もあるが、非常に高価であり経済的負担が大きくなる。また重いものが多く、首にかかる負担も大きく、肩こりを起こしやすい。
金属鎖によるアレルギー反応対策としては、金属表面をフッ素樹脂で被覆するとか(特開平08−049049号)、合成樹脂被膜を形成する技術(特開2014−221083号)が提案されている。
金属鎖に代えて、革紐やレザー紐を用いる長さ調節可能な装身具が、カジュアルな雰囲気の場で比較的若い女性に装着されているが、フォーマルな場においては不向きであり、安価で入手ができ、装着において高級感が出せる装身具が望まれている。
特開平08−049049号公報 特開2014−221083号公報 実用新案登録第3042071号公報 実用新案登録第3092548号公報
鎖(リングともいう)の長さを着用時であってもいつでも容易に調節することができ、装着や取り外しも極めて容易であり、しかも金属アレルギー反応を起こす心配もなく、低価格で高級感やおしゃれ感を創りだす、軽量な装身具を提供する。
本発明は、リングを形成するに必要な長さの伸縮性糸の2つの糸端を2つの長さ調節ビーズに互いに反対方向から挿入し貫通させて2つのビーズにより2重糸部分と1重糸部分からなるリングを形成し、2つの糸端近傍において長さ調節ビーズの前後を糸端を有する糸上で固定し、該ビーズの糸端を有する糸上の移動を抑制し、該ビーズが2重糸のもう一方の糸上を移動することにより、2つの長さ調節ビーズ間の2重糸部分の長さを変動させてリングの長さを調節することを可能とし、1本糸部分に装飾物を配備してなる装身具に関する。
本発明においては、2つの長さ調節ビーズによって形成されるリングの2重糸部分は装着時には後頭部に位置し、1重糸部分は身体の前面に位置する。通常、2重糸部分の長さは1重糸部分の長さよりも短い。
本発明においては、2つの長さ調節ビーズには糸が2重に貫通しており、かかるビーズは固定されていない糸上を移動することができる。糸を引っ張って2つのビーズを接近させると、2重糸部分の長さは短くなり、これに対応して1重糸部分の長さが長くなり、リングが拡がることになる。また2つのビーズを引き離すと1重糸部分の長さが短くなりリングは狭くなる。2つの長さ調節ビーズの間隔の初期設定により、この間隔の長さに相当する長さだけ1重糸の長さを延長させることができる。着用者は、装身具を装着し、又は取り外すときには、必要に応じてこの機能を利用してリングを大きくして、その動作をスムーズとなしその後適切な長さに調整して着用することができる。
伸縮性糸は、弾力性と容易には切断されない強度を有する、アレルギー性のない有機系伸縮性素材であればよく、ポリエステル系、ポリウレタン系、ナイロン系、ゴム系ストレッチ素材などが有用である。ゴムテグスは安価で入手が容易であることからも好適な材料である。
固定具は、長さ調節ビーズを糸端部において固定し、糸端を有する糸上の動きを制限するために使用される。固定具による固定方法としては、長さ調節ビーズより小さなカシメ玉でカシメる方法や長さ調節ビーズと糸端を有する糸とを固着剤で接着、硬化させ固定する方法が好適である。
装着物は、アクセサリーパーツとして市販されているビーズ、天然石、人工石でもよく、形状は球状、管状、棒状等好みの形状でもよく、材質や材形は装着の目的に合わせて選択、使用すればよい。
本発明は、伸縮性糸を使用することにより、糸の形状が変形したままになることがなく、理想的な形状を保つことができ、しなやかに体にフィットさせることができる。金属によるアレルギー反応を心配することはなく、糸の伸縮性により装身具を着用し、又は取り外すときの動作がしやすい。また2つの長さ調節ビーズを接近させ又は離反させることにより、糸の長さを装身具の着用前後でも着用中でも容易に調節することができる。この長さ調節機能は、装身具を装着し、又は取り外すときにはリングを長くしておき、着用時には適切な長さにして使用することを可能にする。装着又は取り外しは、単にリング状の糸を首へ掛けたり首から取り外すだけの極めて簡単な動作であり、高齢者や身体障害者にとっても着脱しやすい。また伸縮性糸を使用し、製品の重量を軽減し、肩こりの発症を抑えることができる。さらに製造コストは安価であり、着用者の経済的負担が軽減できる。また、多色のゴムテグスと天然石、クリスタル、パールなど様々な組み合わせにより、高級感のあるデザインを創り出すことが可能であり、各種式典、パーティー、入学、卒業など様々なシーンでも高級品にも引けをとらない革新的なデザインを具現できる。
図1は本発明の装身具の概略図である。
以下、本発明の実施の形態を図1に基づいて説明する。但し、本発明はこれらに限定されるものではない。
太さ0.7〜0.8mm、長さ55cmのゴムテグス1に、ほぼ中心に存在する貫通孔を用いて直径約8mmのアクリルビーズ2を5個通した後、ゴムテグス1の一端1aは長さ調節用ビーズ4を貫通させた後、長さ調節ビーズ3方向に導き、ビーズ3より糸端が少し出るまで貫通させる。また、ゴムテグス1bは長さ調節ビーズ3を貫通させた後、長さ調節ビーズ4方向に導き、ビーズ4より糸端が少し出るまで貫通させる。ゴムテグスの糸端に近いところで2つの長さ調節ビーズのそれぞれの前後において糸端を有する糸のみにカシメ玉5を配置してカシメ玉をカシメて、2つの長さ調節ビーズが15cmの間隔をもって固定された装身具を製作した。
ゴムテグス55cmのうち、両端15cmずつを長さ調節用として使用すると、装飾物を配置する糸の長さは25cmであり、この部分に大小様々なビーズを配置する。ビーズのほぼ中央に設けた貫通孔に糸を通す方法、またビーズ穴に丸ピンを通してゴムテグスに引っ掛けてペンダント様の装飾をしたり、またその2種類の方法を組み合わせるなどして様々なデザインを生み出すことができる。2つのビーズ3と4を最も近づけると糸で形成されるリングをほぼ15cm大きくすることができる。
ゴムテグスの長さや太さは固定されるものではなく、製品の規格に応じて変更される。また、糸は着色されていてもよい。
カシメ玉は直径2.0〜2.5mmであり長さ調節用ビーズ3及び4よりかなり小さく、皮膚に接触することはない。
長さ調節ビーズの固定において、固定具としてカシメ玉を使用するときは作業が簡単であり、容易に固定することができる。またカシメ玉に代えて糸端を有する糸に通した固定用ビーズの貫通孔を、樹脂製固着剤、UVキュア剤等を用いて固着する方法も有用である。また単に固着剤で接着、固化させて固定することもできる。
ゴムテグス、長さ調節ビーズ、カシメ玉や固着剤は市販品を使用することができる。
1 ゴムテグス
1a 糸端
1b 糸端
2 アクリルビーズ
3 長さ調節ビーズ
4 長さ調節ビーズ
5 カシメ玉

Claims (1)

  1. リングを形成するに必要な長さの伸縮性糸の2つの糸端を2つの長さ調節ビーズに互いに反対方向から挿入し貫通させて2つのビーズにより2重糸部分と1重糸部分からなるリングを形成し、2つの糸端の近傍において長さ調節ビーズの前後を糸端を有する糸上で固定し、該ビーズの糸端を有する糸上の移動を抑止し、該ビーズが2重糸のもう一方の糸上を移動することにより、2つの長さ調節ビーズ間の2重糸部分の長さを変動させてリングの長さを調節することを可能とし、1本糸部分に装飾を配備してなる装身具。
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