JP2009178286A - 装身具およびその装飾方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 宝石を指輪などの地金に埋め込んで装飾性を高める場合に、宝石を損傷することなく宝石の周囲の際までダイヤモンドカットを施すことができ、仕上りも良好でファッション性を向上できる。
【解決手段】ダイヤモンドなどの宝石3の表面が地金2の表面よりも下方に位置するように宝石3を地金に嵌め込んだ後、宝石3の表面より上方に突出している地金の部分をダイヤモンドバイトの刃で切削して、宝石3の真上からその周囲にダイヤモンドカット5を施す。
【選択図】 図1
【解決手段】ダイヤモンドなどの宝石3の表面が地金2の表面よりも下方に位置するように宝石3を地金に嵌め込んだ後、宝石3の表面より上方に突出している地金の部分をダイヤモンドバイトの刃で切削して、宝石3の真上からその周囲にダイヤモンドカット5を施す。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ゴールド等の貴金属指輪、貴金属ペンダント、貴金属ブレスレットなどの装身具およびその製造方法に関するものである。
貴金属指輪、貴金属ペンダント、貴金属ブレスレットなどの装身具で指輪を例にとると、近年、ゴールド、プラチナなどの貴金属指輪で、デザインリングと称せられる装飾的指輪が人気を呼んでいる。
その一例として、図8に示すように指輪1の地金2にダイヤモンドなどの宝石3を埋め込んでファッション性を高めるようにしたものがある。宝石3を地金2に固定する方法としては、図9に示すように指輪1の地金2の表面から例えば約0.4mm(宝石3の大きさにより決定)の箇所に宝石3のガードルを固定するための溝4を形成し、この溝4で宝石を支承するようにしている。
これは、いわゆるフクリン止めと称せられるものであり、宝石3と地金2との表面が同一面に位置する。そして、このような指輪1の宝石3の周囲の地金2にさらに図11、図12に示すようにダイヤモンドバイトの刃でダイヤモンドカット5を施して、さらにファッション性を高めることも考えられる。
ダイヤモンドバイト6の刃6aは、図4に示すようにホルダー6bの両端に刃6aを取りつけたもので、図4において破線で示した方向、すなわち垂直方向に回転して地金2を切削してダイヤモンドカットを施す。
宝石の周囲の地金2にダイヤモンドカット5を施すとき、宝石3と地金2のそれぞれの表面が前記のように同一面にあるため、ダイヤモンドバイトの刃の軌道は、図10に示すように、ダイヤモンドバイトの刃が宝石3に接触しないよう、宝石3を避ける必要のあるものとなり、刃6aの回転軌道の最下点が宝石3の直上に来ないようにしなければならない。
前記従来技術は、当業者間で一般的に行われているものであり、文献公知発明にかかるものではない。
従来の方法で、宝石3を避けてダイヤモンドバイトの刃で地金2を切削した場合、刃6aの回転軌道の最下点が宝石3の直上をさけるようにすると、図11、図12に示すように宝石3の周囲には広範囲に渉ってダイヤモンドカット5が施されない部分11が形成されてしまい、装飾性を十分に高めることが出来ない。
なお、予め地金にダイヤモンドカットを施してから、宝石を地金に留める方法も考えられるが、この方法では宝石を留めた跡が汚くなくなって装飾性を損うおそれがある。
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、宝石を指輪などの地金に埋め込んで装飾性を高める場合に、宝石を損傷することなく宝石の周囲の際までダイヤモンドカットを施すことができ、仕上りも良好でファッション性を向上できる装身具およびその装飾方法を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するため、請求項1記載の本発明は、装身具として、地金と同一面にダイヤモンドなどの宝石を埋め込む貴金属指輪、貴金属ペンダント、貴金属ブレスレットなどの装身具において、埋め込んだ宝石の周囲の地金に、この宝石の際までダイヤモンドカットを施したことを要旨とするものである。
請求項2記載の本発明は、装飾方法として、ダイヤモンドなどの宝石の表面が地金の表面よりも下方に位置するように宝石を地金に嵌め込んだ後、宝石の表面より上方に突出している地金の部分をダイヤモンドバイトの刃で切削して、宝石の真上からその周囲にダイヤモンドカットを施すことを要旨とするものである。
請求項1、請求項2記載の本発明によれば、宝石を地金に埋め込んでから、周囲の地金にダイヤモンドカットを施す場合、従来よりも深い位置に宝石を埋め込んでから、周囲の地金が宝石よりも上方に突出し、この部分にダイヤモンドカットを施すことになる。
よって、ダイヤモンドバイトの刃が宝石に接触することなく、宝石の際まで切削でき、宝石の周囲にダイヤモンドカットが施されない部分が生じることを防げる。これにより、装飾性の高い装身具が得られる。
請求項3記載の本発明は、ダイヤモンドバイトの刃で地金を切削する前の段階で宝石を地金に嵌め込む深さは、ダイヤモンドバイトの刃で宝石の際の地金を切削する時に、ダイヤモンドバイトの刃が宝石に接触しない深さに設定することを要旨とするものである。
請求項3記載の本発明によれば、宝石を地金に埋め込む深さは、宝石の形状、サイズによって任意に設定できるから、どのような宝石に対してもダイヤモンドバイトの刃が宝石に接触しないで地金を切削できる。
以上述べたように本発明の装身具およびその装飾方法は、宝石を指輪などの地金に埋め込んで装飾性を高める場合に、宝石を地金に埋め込んでから地金を切削し、かつ、切削する地金の表面を宝石よりも上方に突出させてあるから、この部分の地金を切削することになって、宝石を損傷することなく宝石の周囲の際までダイヤモンドカットを施すことができ、仕上りも良好でファッション性を向上できるものである。
以下、図面について本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は本発明の装身具の1実施形態を示す要部の平面図で、装身具として指輪1を例にとって地金2に宝石3であるダイヤモンドを埋め込んで、宝石3の周囲の地金2にダイヤモンドカット5を施す方法を説明する。
まず、図2に示すように指輪1の地金2に宝石3を埋め込むための溝4を形成する。この場合、溝4の形成部位として、図9に示した従来例に比較して、ダイヤモンドカット5を施すために地金2を切削する分だけ、従来よりも深い位置に溝4を設ける。例えば、従来が地金2の表面から0.4mmの位置であれば、本発明ではこれに0.15mmをプラスした0.55〜0.6mmの深さとする。
そして、このような深さ位置に溝4を加工した地金2に宝石3を埋め込む。この状態で宝石3の表面よりも地金2の表面の方が0.15mm分だけ上方に突出している。
このようにして宝石3を埋め込んだ地金2に対して、ダイヤモンドバイト6の刃6aでダイヤモンドカット5を施す。ここでダイヤモンドバイト6を図4、図5について説明すると、ホルダー6bの両側に刃6aが装着されており、図4においてホルダー6bが垂直方向に回転する。
そして、刃6aは、図5に示すように一例として15度間隔で、周囲に0.15mm幅の面6cが形成された多面体刃となっている。この面6cは刃6aの回転方向と直交する方向に形成される。
このような多面体形状の刃6aを図6に示すように回転させながら宝石3の周囲の地金2に当てるようにして切削する。切削のための刃6aの回転軌道は、まず、一点鎖線で示したように宝石3の直上に最下点がくるようにして宝石3の表面に対して0度となる面6cを対面させ、図6において宝石3の右側の、宝石3よりも上方に突出している地金2を宝石3に対して15度、30度の角度で切削し、多面体の溝によるダイヤモンドカット5を施す。
次に、刃6aの回転軌道を変更し、図6において2点鎖線で示すように宝石3の左側の、宝石3よりも上方に突出している地金2を宝石3に対して15度、30度の角度で切削し、多面体の溝によるダイヤモンドカット5を施す。
本発明ではこのように宝石3の周囲に突出している地金2を宝石3の直上から切削するから、ダイヤモンドバイト6の刃6aで宝石3を傷つけることなく、図1に示すように宝石3の際までダイヤモンドカット5を施すことが可能となり、ダイヤモンドカット5を施した後の指輪1は、図2に示すように宝石3と地金2の表面が同一面となる。
ダイヤモンドバイト6の刃6aの形状、ダイヤモンドカット5の形態は、前記実施形態に限定されるものではなく、図7に示すようなカット形状、その他の形状とすることもできるが、いずれの場合も宝石3の直上から宝石3に接触しないように切削することで宝石3の際までカットを施すことができる。
1 指輪 2 地金
3 宝石 4 溝
5 ダイヤモンドカット 6 ダイヤモンドバイト
6a 刃 6b ホルダー
6c 面
11 ダイヤモンドカットが施されない部分
3 宝石 4 溝
5 ダイヤモンドカット 6 ダイヤモンドバイト
6a 刃 6b ホルダー
6c 面
11 ダイヤモンドカットが施されない部分
Claims (3)
- 地金と同一面にダイヤモンドなどの宝石を埋め込む貴金属指輪、貴金属ペンダント、貴金属ブレスレットなどの装身具において、埋め込んだ宝石の周囲の地金に、この宝石の際までダイヤモンドカットを施したことを特徴とする装身具。
- ダイヤモンドなどの宝石の表面が地金の表面よりも下方に位置するように宝石を地金に嵌め込んだ後、宝石の表面より上方に突出している地金の部分をダイヤモンドバイトの刃で切削して、宝石の真上からその周囲にダイヤモンドカットを施すことを特徴とする装身具の装飾方法。
- ダイヤモンドバイトの刃で地金を切削する前の段階で宝石を地金に嵌め込む深さは、ダイヤモンドバイトの刃で宝石の際の地金を切削する時に、ダイヤモンドバイトの刃が宝石に接触しない深さに設定する請求項2記載の装身具の装飾方法。
Priority Applications (1)
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JP2008018819A JP2009178286A (ja) | 2008-01-30 | 2008-01-30 | 装身具およびその装飾方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101658350B (zh) * | 2009-09-11 | 2012-06-27 | 深圳市缘与美实业有限公司 | 一种戒指圈体上多平面的加工方法、设备及其刀具 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH05269011A (ja) * | 1992-03-24 | 1993-10-19 | Jiyuhou:Kk | 装身具の装飾方法 |
JPH0657216U (ja) * | 1993-01-25 | 1994-08-09 | 株式会社田中宝飾 | 留め具 |
JPH08182517A (ja) * | 1994-12-30 | 1996-07-16 | Hanabusa Kogei:Kk | ダイヤモンドカット指輪、指輪用リングおよびその製法 |
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2008
- 2008-01-30 JP JP2008018819A patent/JP2009178286A/ja active Pending
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