JP2009050441A - 宝飾品 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造費用を削減でき、留める宝石をより輝かせることが可能な宝飾品、特にフルエタニティリングを提供する。
【解決手段】座の中心から対称的な放射方向外側の4方向に向かって、それぞれ所定距離Xだけ離れた位置を中心として、Xより小さい値のYを半径とするフライス加工を行う第1工程と、それぞれの座の中心に、(X−Y)より大きい値のZを半径とする穴(14)をあける第2工程とを有し、第1工程で得られる2つの外側凹状面(11)、および第2工程で得られる内側凹状面(15)により、それぞれの座に4つの爪(20、21、22、23)が形成される。外側凹状面(11)は、座の中心から放射方向外側に向かって傾斜する。さらに、第1工程および第2工程を、NC機械を使用して、連続して実施する。
【選択図】図1
【解決手段】座の中心から対称的な放射方向外側の4方向に向かって、それぞれ所定距離Xだけ離れた位置を中心として、Xより小さい値のYを半径とするフライス加工を行う第1工程と、それぞれの座の中心に、(X−Y)より大きい値のZを半径とする穴(14)をあける第2工程とを有し、第1工程で得られる2つの外側凹状面(11)、および第2工程で得られる内側凹状面(15)により、それぞれの座に4つの爪(20、21、22、23)が形成される。外側凹状面(11)は、座の中心から放射方向外側に向かって傾斜する。さらに、第1工程および第2工程を、NC機械を使用して、連続して実施する。
【選択図】図1
Description
本発明は、宝飾品に関し、特に、高級感が得られるフルエタニティリングに関する。
夫婦などのパートナーの間で宝飾品をプレゼント交換する習慣が広く馴染んできており、特に、結婚生活の大きな節目に、記念日リングとして、フルエタニティリングが大変に人気のある商品として流通している。フルエタニティリングは、全周に同等のダイヤモンドまたは宝石を配置した指輪であり、特に、全周にわたって均一で、高い輝きを放つことが求められる。さらに、軸方向に2列から5列のように、全周に同等のダイヤモンドまたは宝石を配置したフルエタニティリングは、整然とした美しい輝きが得られる。
このようなフルエタニティリングを含めて、従来のリングは、例えば、特開平9−234542号公報に記載されているブラスターモールド法や、特開平5−123823号公報に記載されているようなロストワックス法などにより、デザインされた型で鋳造によってリングを造り、やすり(鑢)加工などにより製造されている。特に、宝石を留める爪は、職人が拡大鏡を使用して、1つずつ、たがね(鏨)で形成する。しかし、爪の数は、留める宝石の数の4倍になり、例えば、29の座を有するフルエタニティリングの場合は、116の爪が必要であり、軸方向に5列で並ぶフルエタニティリングの座の数は145になり、合計で580の爪を形成することになり、製造に係る時間およびコストが高いという問題があった。
また、鋳造によりリングなどを製造すると、鋳造されたままの貴金属には高い硬度が得られない。このため、一般に小さい粒のダイヤモンドなどを留めるフルエタニティリングは、土台となるリングも細くなり、強度が得られにくいという問題があった。また、強度的に精密な加工が難しいため、小さい爪などの座を得られにくいという問題があった。
さらに、貴金属を鋳造して得られる土台は、加工を行った後も、表面の反射光が劣るため、全ての面に研磨加工を必要とする。しかし、精緻に加工された座の奥などは、研磨加工を行うことが困難であったため、研磨加工をしない座の上に、宝石を配置することとなる。従って、宝石の裏面から出る光が、研磨加工されない面に当たると、宝石に向かって反射することなく、散乱するため、フルエタニティリング全体の輝きが低く、高級感が得られにくいという問題があった。
以上のような問題を解決するために、特開2006−158672号公報には、切削加工で爪を得る宝飾品、特にフルエタニティリングが記載されている。このように得られた宝飾品は、留める宝石をより輝かせることが可能であるが、製造費用をさらに削減でき、かつ、留める宝石をより輝かせることが要望される。
特開平9−234542号公報
特開平5−123823号公報
特開2006−158672号公報
本発明は、製造費用を削減でき、留める宝石をより輝かせることが可能な宝飾品、特にフルエタニティリングを提供することを目的とする。
本発明の宝飾品の製造方法は、座の中心から対称的な放射方向外側の4方向に向かって、それぞれ所定距離Xだけ離れた位置を中心として、Xより小さい値のYを半径とするフライス加工を行う第1工程と、それぞれの座の中心に、(X−Y)より大きい値のZを半径とする穴をあける第2工程とを有し、第1工程で得られる2つの外側凹状面、および第2工程で得られる内側凹状面により、それぞれの座に4つの爪が形成する。
さらに、外側凹状面が、座の中心から放射方向外側に向かって傾斜することが好ましい。
さらに、第1工程および第2工程を、NC機械を使用して、連続して実施することが好ましい。
本発明の宝飾品は、加圧素材からなり、前記の宝飾品の製造方法のいずれかにより、切削加工で1つ以上の座が形成され、該座に宝石が留められる。
本発明のリングは、加圧素環からなり、前記の宝飾品の製造方法のいずれかにより、切削加工で1つ以上の座が形成され、該座に宝石が留められ、フルエタニティリングが最も好適である。
本発明により、製造費用を削減でき、留める宝石をより輝かせることが可能な宝飾品、特にフルエタニティリングを提供することが可能となった。また、NC機械により一度に加工することが可能であることにより、さらに安価で製造することが可能となった。
特に、貴金属の中でもプラチナは、材料の特性である高い靭性、いわゆるねばっこさがあり、そのため、仕上げ磨きの困難さがあったが、本発明では、例えばフライス加工により、充分な鏡面が得られて、研磨加工をしないままで、宝石に向く面と、宝石が並ぶ面とにおいて、充分な光沢が得られるという効果を得ることができた。
本発明の宝飾品は、加圧素材からなり、切削加工で1つ以上の座が形成され、座に宝石が留められる宝飾品であり、具体的には、装身具の一部、携行品の一部や、ネックレス、ブローチまたはイヤリングなどである。従って、平板状や、わずかに湾曲した加圧素材を使用して、任意の位置に座を形成して、座に宝石を留めて製造される。
特に、本発明のリングは、加圧素環からなり、切削加工で1つ以上の座が形成され、座に宝石が留められる。座には、宝石の一部に係合可能な爪を含む。座を周方向に均等間隔で、全周に設ければ、フルエタニティリングとなる。
本明細書では、加圧素材は、引き抜き加工のような加工により製造された素材などをいう。さらに、加圧素環は、管状に形成され、任意の幅の環状に切断された素材をいう。これらは、鋳造品と比して、非常に堅く、切断面や加工面における光の反射率が高い。
以下に、本発明の宝飾品の製造方法を、図面を参照して説明する。図2から4は、1つの座の製造過程を示す斜視図である。図5は、本発明のフルエタニティリングの一実施例を示した側面図である。
使用されるNC機械およびフライス加工の装置などは、市販品でよい。
(1)第1工程
加圧素環に対して、座の中心から対称的な放射方向外側の4方向に向かって、それぞれ所定距離Xだけ離れた位置を中心として、Xより小さい値のYを半径とするフライス加工を行う。従って、図3に示したように、外側凹状面(11)と、反射面(12、13)とが対称的に形成される。図示したフライス加工は、軸方向に対して、平行方向および垂直方向であるが、軸方向に対して任意の角度でずれていてもよい。
加圧素環に対して、座の中心から対称的な放射方向外側の4方向に向かって、それぞれ所定距離Xだけ離れた位置を中心として、Xより小さい値のYを半径とするフライス加工を行う。従って、図3に示したように、外側凹状面(11)と、反射面(12、13)とが対称的に形成される。図示したフライス加工は、軸方向に対して、平行方向および垂直方向であるが、軸方向に対して任意の角度でずれていてもよい。
さらに、フライス工具の先端を、座の中心から放射方向外側に向かって傾斜して進入させたり、先端部より基部側が太い形状のフライス工具を使用することにより、外側凹状面が、座の中心から放射方向外側に向かって傾斜するように形成する。このように傾斜することにより、残される部分は、略四角錐台の形状となる。
(2)第2工程
それぞれの座の中心に、(X−Y)より大きい値のZを半径とする穴をあける。
それぞれの座の中心に、(X−Y)より大きい値のZを半径とする穴をあける。
従って、図4に示したように、穴(14)と、内側凹状面(15)とが形成され、第1工程で得られる2つの外側凹状面(11)とにより、それぞれの座に4つの爪(20、21、22、23)が形成される。
その後、図5に示されるように、得られた爪(20、21、22、23)の間に宝石(2)を配置してから、爪(20、21、22、23)をかしめることにより、フルエタニティリングリングを容易に製造することができる。
X、Y、Z、および工具が進入する傾斜の角度は、爪のデザインを決定する事項であり、本発明の主旨に応じて、任意に決定することができる。
1 フルエタニティリング
2 宝石
11 外側凹状面
12、13 反射面
14 穴
15 内側凹状面
20、21、22、23 爪
2 宝石
11 外側凹状面
12、13 反射面
14 穴
15 内側凹状面
20、21、22、23 爪
Claims (6)
- 座の中心から対称的な放射方向外側の4方向に向かって、それぞれ所定距離Xだけ離れた位置を中心として、Xより小さい値のYを半径とするフライス加工を行う第1工程と、それぞれの座の中心に、(X−Y)より大きい値のZを半径とする穴をあける第2工程とを有し、第1工程で得られる2つの外側凹状面、および第2工程で得られる内側凹状面により、それぞれの座に4つの爪が形成されることを特徴とする宝飾品の製造方法。
- 前記外側凹状面が、座の中心から放射方向外側に向かって傾斜することを特徴とする請求項1に記載の宝飾品の製造方法。
- 第1工程および第2工程を、NC機械を使用して、連続して実施することを特徴とする請求項1または2に記載の宝飾品の製造方法。
- 加圧素材からなり、請求項1から3のいずれかに記載の宝飾品の製造方法により、切削加工で1つ以上の座が形成され、該座に宝石が留められた宝飾品。
- 加圧素環からなり、請求項1から3のいずれかに記載の宝飾品の製造方法により、切削加工で1つ以上の座が形成され、該座に宝石が留められたリング。
- フルエタニティリングであることを特徴とする請求項5に記載のリング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007219644A JP2009050441A (ja) | 2007-08-27 | 2007-08-27 | 宝飾品 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007219644A JP2009050441A (ja) | 2007-08-27 | 2007-08-27 | 宝飾品 |
Publications (1)
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JP2009050441A true JP2009050441A (ja) | 2009-03-12 |
Family
ID=40502066
Family Applications (1)
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JP2007219644A Pending JP2009050441A (ja) | 2007-08-27 | 2007-08-27 | 宝飾品 |
Country Status (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015500096A (ja) * | 2011-12-07 | 2015-01-05 | ジョセフ、マルドカJoseph Mardkha | 宝石をセットするための外側のマーキング/セグメントを有する指輪 |
JP2017164461A (ja) * | 2016-03-17 | 2017-09-21 | 廣州吻吻科技有限公司 | インテリジェント宝石及びその製造の方法 |
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2007
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