JP3152795U - 装身具用の貴金属製中空丸玉 - Google Patents

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【課題】ダイヤモンド、エメラルド、ルビー等の宝石と同様の装飾的機能を持つ、装身具用の貴金属製中空丸玉を提供する。【解決手段】貴金属板材を加工して孔のない中空形状の丸玉を作製し、その表面全体にカット面を形成することにより、宝石のカット構造と同じ形態を持つように加工したことを特徴する。【選択図】図1

Description

この考案は、ダイヤモンド、エメラルド、ルビー等の宝石類に代替し得る装身具用の貴金属製中空丸玉に関するものである。
一般に指輪、ペンダント、ブレスレット、カフスボタンやネクタイピン等の飾りにはダイヤモンドやエメラルド、ルビー等の宝石類が用いられることが多い。
これら宝石類を飾りとして取付けた指輪、ペンダント、ブレスレット、カフスボタンやネクタイピン等の装飾品は非常に高価である。また一般消費者は、この装飾品を宝飾店や地金商に売る場合、宝石部分については品質のグレード、保証は明記されているが、換金に対する保証が全く無いため無価値に等しい。そのため、宝石以外の貴金属部分の評価で値段が決ってしまっていた。
また、貴金属製の中空丸玉をイヤリングやネックレスの飾りとして、あるいはネックレスの連珠として使用することが行なわれている。
そのような中空体は、一般的には実開昭61−5111号公報(特許文献1参照)のような治具を用いて一対の半割り部品を球状に保持し、突合せ端面をロー付けによって溶接して球状に形成している。
また、それぞれの半割り部品に保持軸を取り付けて一対の半割り部品を保持し、その状態で突合せ端面をロー付けによって溶接して球状に形成することも行われている。この場合には保持軸を取り付けるための切欠きが貴金属製の中空丸玉となった場合に穴となって残ってしまうという不都合があった。
他方、特開平3−131205号公報(特許文献2参照)のように、一対の半割り部品を非酸化雰囲気ガス中で加熱して拡散溶接し、中空の貴金属製丸玉を製造することも行われている。このような製造方法によると、一対の半割り部品の突合せ端部にロー付けの場合のようなロー付け面(時間の経過とともに変色する)が現れないといわれている。
そして、実開昭59−140337号公報(特許文献1参照)には、一対の半割り部品をプレス加工によって球状に加工することが示されている。
一方、特開平3−131205号公報(特許文献2参照)には一対の半割り部品の加工方法については何も示されていない。したがって、金属素材の加工方法として一般的に適用されているプレス加工等の加工方法によって形成されていると類推することができるのみである。
このようなプレス加工においては、金型に所定のカット面を形成することにより、一対の半割り部品の表面に所定のカット面を形成することが可能である。
このようなカット面を形成した装身用玉は、意匠登録第975119号公報(特許文献3参照)および意匠登録第1210735号公報(特許文献4参照)等において開示されている。
実開昭61−5111号公報 特開平3−131205号公報 意匠登録第975119号公報 意匠登録第1210735号公報
しかしながら、プレス加工法によってカット面を形成されたものは、ある程度装飾性のある宝石類似の形態とすることはできるものの、カットを施した装身具用の中空丸玉のようなカット面の境界部分の非常に鮮明な境界線を出すことは難しく、したがって付加価値の高い製品を得ることは難しいという問題点があった。
また、前述のようなロー付けによる溶接、あるいは拡散溶接のいずれの場合においても、一対の半割り部品をプレス加工によってカット面を有するように加工する際は、予め金型に所定のカット面を形成することによってカット面を形成する必要があった。したがって、いかに工夫したとしても一対の半割り部品の突合せ端部においてカット面が不自然に分断されてしまい、装飾性に優れ、付加価値の高い製品を得るのは非常に困難であった。
そこでこの考案は、従来例の前記課題を解消しようとするものであり、ダイヤモンド、エメラルド、ルビー等の宝石と同様の優れた装飾的機能を持つ、装身具用の貴金属製中空丸玉を提供しようとするものである。
すなわちこの考案の装身具用の貴金属製中空丸玉は、貴金属板材を加工して孔のない中空形状の丸玉を作製し、その表面全体にカット面を形成することにより、宝石のカット構造と同じ形態を持つように加工したことを特徴するものである。
この考案の装身具用の貴金属製中空丸玉は、宝石のカット構造と同じ形態を持つ装身具用の貴金属製中空丸玉が、一対の半割り部品を非酸化雰囲気ガス中で加熱して拡散溶接した、孔のない中空形状の丸玉であることをも特徴するものである。
この考案の装身具用の貴金属製中空丸玉は、宝石のカット構造と同じ形態を持つ装身具用の貴金属製中空丸玉であって、該カットを施した装身具用の中空丸玉の適宜位置に指輪のリング部材、ピアス用ピン、ブローチ用の止め金具等の装身具用止め金具を取り付けたことをも特徴するものである。
この考案の装身具用の貴金属製中空丸玉によれば、従来のプレス加工法によってカット面を形成されたものと比べ、カットを施した装身具用の中空丸玉は、カット面の境界部分の非常に鮮明な境界線を備えており、したがって非常に付加価値の高い製品を得ることが可能となった。
また、該カットを施した装身具用の中空丸玉は孔のない球状に形成されており、適宜位置に指輪のリング部材、ピアス用ピン、ブローチ用の止め金具等の装身具用止め金具を取り付けた構造とすることにより、従来の宝石取付用のいわゆる石座が不要となって、全体として一体感に優れた装飾品を得ることができるようになった。
この考案の装身具用の貴金属製中空丸玉の1実施例を示すものであって、貴金属製の全面にカットを施した装身具用の中空丸玉の平面図である。 その断面図である。 貴金属製の全面にカットを施した装身具用の中空丸玉の下端にピアス用のピンを取付けた状態の平面図である。
以下、この考案の装身具用の貴金属製中空丸玉の実施の形態を図面に基いて詳細に説明する。
図1および図2はこの考案の装身具用の貴金属製中空丸玉の1実施例を示すものであり、その表面に多数の小さいカット面を施した状態を示すものである。
前記貴金属製の中空丸玉は、プレス金型等を用いて半球状に形成した半割り部品を準備し、一対の半割り部品を開口部分をつき合わせた状態で、密封可能な治具に収容して半割り部品を非酸化雰囲気下に置き、これを固相線以下の温度で加熱することにより、いわゆる拡散溶接で製造したものである。もちろん拡散溶接に際して、ロー材を用いても、あるいは用いなくてもよい。
いずれにしても、得た貴金属製中空丸玉は金や銀、プラチナ、あるいはこれらの合金からなり、肉厚が約0.2〜0.5mm程度で、ロー目が目立たず、またどこにも穴の開いていない商品価値の非常に高いものである。
この貴金属製中空丸玉は、図1および図2に示す実施例においては、いわゆる研磨によってカットした装身具用の貴金属製中空丸玉11が示されている。このカット面12を形成した貴金属製中空丸玉11は、従来のダイヤモンド等の宝石を所定のカット面12を有するように研磨する研磨機械を用いて加工されたものである。ちなみに、表面を削り取るような研削機械を用いて所定のカット面を有するように研削した場合には、カット面の周辺にいわゆる「より」が生じてしまい、良好な品質のカット面を有する装身具用の貴金属製中空丸玉を得ることはできなかった。
一般に、ダイヤモンド等の宝石にカット面を形成するための研磨加工方法は、下記のような工程で行われる。
1. トリミング(荒削り)・・・ダイヤモンドカッター、リューター等でほとんど仕上がりに近い形にする。
2. 形作り・・・♯600のダイヤディスクでファセットの形を完全に仕上げる。
3. つや出しの下準備・・・♯1200のダイヤディスクで研磨する。
4. つや出し・・・♯14000以上のダイヤモンドパウダーをティンラップに付けて研磨する。
5. 仕上がりの確認・・・研磨面に光を反射させ、反射を左右に少しずらしながらルーペで研磨痕(キズ)が残っているかどうかを確認する。
しかしながら、この考案の装身具用の貴金属製中空丸玉の研磨加工に際しては、貴金属製中空丸玉の肉厚が約0.2〜0.5mm程度であることも考慮すると、前記1、トリミングの工程を省略し、前記2.形作り以降の研磨工程のみによって研磨加工することが望ましい。
すなわち、貴金属製中空丸玉11の肉厚が約0.2mmとすると、研磨によって0.1mm肉厚が減るだけで中空丸玉11の肉厚は0.1mmとなってしまうのである。そのため、おのずと研磨によるカット面12の大きさも限界があり、中空丸玉11の肉厚が充分な強度を保つ上で必要なものとなるようなカット面12とすることが必要である。
例えば、貴金属製中空丸玉11の肉厚が約0.2mmで直径が11mmの場合、中空丸玉11の全面に約50〜300のカット面12を形成することが望ましい。カット面12が約50に満たない場合は中空丸玉11の肉厚が充分な強度を保つことができないものとなり、またカット面12が約300を超える場合は加工に手間がかかりすぎる上、カット面12が小さくなりすぎてデザイン上好ましくなくなってしまう。
いずれにしてもカット面12の数は、貴金属製中空丸玉11の素材や肉厚、その径等を勘案して適宜決定することが望ましい。
なお図面においては、貴金属製中空丸玉11の全面にカット面12を形成した場合について例示しているが、線状(ライン状)や西瓜のような縞状、その他適宜のモチーフを描くようにカット面12を形成することができる。
図3の実施例はカット面12を形成した貴金属製中空丸玉11にピン21を突設した場合について説明するためのものであり、この実施例ではピン21としてピアス用ピンの例を示している。22はいわゆるキャッチがはめ込まれる周溝である。
以上のように、この考案の装身具用の貴金属製中空丸玉においては、前記ピアス用ピン21と同様に、カット面12を形成した装身具用の中空丸玉12の適宜位置に指輪のリング部材、ブローチ用の止め金具等からなる装身具用止め金具を取り付けることができる。
その際、装身具用の貴金属製中空丸玉11は各種の止め金具が貴金属製であることと相まって、ロー付け等によって簡単に取付けることができ、従来の宝石を取付けるための石座等が不要となる。
したがって、貴金属製中空丸玉11が石座等の取付部位から脱落するおそれが解消するだけでなく、止め金具として装身具用の貴金属製中空丸玉11とロー付け等の加工において、金や銀、プラチナ、あるいはそれらの合金類からなじみのよい貴金属素材を選ぶことにより、止め金具が非常に強固に溶接された装身具を得ることができるようになった。
この考案の装身具用の貴金属製中空丸玉は、指輪、ペンダント、ブレスレット、カフスボタンやネクタイピン等の飾り等の用途のみならず、宝石を利用する服飾その他の用途にも適用できる。
11 装身具用の中空丸玉
12 カット面
21 ピアス用のピン
22 周溝

Claims (3)

  1. 貴金属板材を加工して孔のない中空形状の丸玉を作製し、その表面全体にカット面を形成することにより、宝石のカット構造と同じ形態を持つように加工したことを特徴する装身具用の貴金属製中空丸玉。
  2. 宝石のカット構造と同じ形態を持つ装身具用の貴金属製中空丸玉が、一対の半割り部品を非酸化雰囲気ガス中で加熱して拡散溶接した、孔のない中空形状の丸玉であることを特徴する請求項1記載の装身具用の貴金属製中空丸玉。
  3. 宝石のカット構造と同じ形態を持つ装身具用の貴金属製中空丸玉であって、該カットを施した装身具用の中空丸玉の適宜位置に指輪のリング部材、ピアス用ピン、ブローチ用の止め金具等の装身具用止め金具を取り付けたことを特徴する請求項1または2記載の装身具用の貴金属製中空丸玉。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109590687A (zh) * 2018-12-11 2019-04-09 山东梦金园珠宝首饰有限公司 一种圆珠加工方法

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