JP3202657U - ピアスと髪飾りが一体化したアクセサリー - Google Patents

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Abstract

【課題】抜け落ち防止の機能が高く、そのうえ、ピアスと髪飾りが互いに連携し、両者が一体となって協調して、耳から髪まで切れ目なく装飾し、身に着ける人を一層美しく飾るアクセサリーを提供する。【解決手段】髪飾り1およびピアス5でなる。髪飾り1は、枝状部21〜23、円環4およびヘアピンで構成されている。枝状部21,23の裏側にはヘアピンがろう付けしてある。ピアス5はチェーン51および案内ピン52でなる。チェーン51の一端が髪飾り1に連結されているので、両者が統一された一つのアクセサリーを構成しており、耳部分と髪部分との装飾が切れ目なく互いに連携して、統一された一つの美的観念を生む。髪飾り1およびピアス5がチェーン51で繋がれているので、一方が抜け落ちても他方は耳または髪に取り付けられて残っており、アクセサリー全体が抜け落ちにより失われるおそれがほとんどない。【選択図】図1

Description

本考案は、耳たぶなど外耳に穴を開けてとりつける耳飾りであるピアス(英語名pierced earring)と、ヘアピン(Hair pin)等の留め具で髪にとめられる髪飾りが一体化したアクセサリーに関する。
ピアスは、耳たぶなど外耳に穴を開けてとりつける耳飾りである。英語でいう「ピアス (pierce)」は、元来「穴を貫通させる」という意味の動詞であるが、本願では、日本での通称に従い、耳たぶなど外耳の穴に通す装身具をピアスと称することとする。なお、本願においてピアスと称する装身具は、英語でpierced earring(ピアスド イヤリング)と称されているものに相当する。
髪飾りは、美的な表面形をなす主部とその主部を髪にとめるための留め部とを有してなる。主部は、花、木や草の葉、蝶などの自然物の模型、或は自然物そのもの、さらには幾何学的形状、ダイヤモンド等の宝石で飾ったもの等、各種の美的な表面形をなしている。留め部は、ヘアピン(Hair pin)と称されるものである。本願では、ヘアピンは、アメピン、Uピン、スティックピン、かんざし等各種の名で称されるもので、主部を髪に固定する機能の他に、髪を纏めたりカールやウェーブを作る際の道具として用いられる留め具全般を指すものとする。
これらピアスや髪飾りといった身体に付けるアクセサリーにおいては、美的感性に訴える外観を有することが最優先に求められるとともに、簡単には抜け落ちたり、落下したりしないことも必須である。
抜け落ちを防止する構造を有する従来のピアスとしては、例えば特許文献1(特開平08-140717号公報)の発明「耳飾り」が開示されている。その図1に示されたピアス(1)について次のように説明されている。このピアス1は、耳たぶの表側に配置される本体(2)と、耳たぶに予め開けられた孔に挿通される案内ピン(4)と、本体(2)および案内ピン(4)を連結するとともに環状の係止部として作用するストッパー(6)と、を備えている。案内ピン(4)が耳たぶの孔に挿通されると、ストッパー(6)が案内ピン(4)に追従して孔に挿通される。この場合、ストッパー(6)を僅かに潰して回転しながら耳たぶの孔に挿通する。そして、ストッパー(6)は、耳たぶの裏側で元の形に戻りピアス(1)を耳たぶに係止する。また、ストッパー(6)を本体(2)のピン(7)に対して略90度折曲げることにより、ピアス(1)の抜け落ちを確実に防止できる。
抜け落ちを防止する構造を有する従来の髪飾りとしては、例えば特許文献2(特開平09-313238号公報)の発明「髪飾り」が開示されている。その図1に示された髪飾り(1)について次のように説明されている。この髪飾りは、それぞれ中間部がU字状に折り曲げられたU状ピン(3A),(3B)を、そのU字部を互いに十字状に交差させた状態で固定して、4本の細い棒状部(3a〜3d)がそれぞれ間隔を置いて互いに平行する髪挿入棒状部(2)を形成する。髪挿入棒状部(2)は、4本の互いに間隔を置いて平行した棒状部(3a〜3d)を有しているので、その部分を毛髪に差し込んだだけでも、それがしっかりと毛髪に保持されて容易に脱落しない。
特開平08-140717号公報 特開平09-313238号公報
前記特許文献1に記載されたピアスは、前述したように、ストッパー(6)を備えている。ストッパー(6)は、僅かに潰して回転しながら、案内ピン(4)に追従して耳たぶの孔に挿通され、耳たぶの裏側で元の形に戻りピアス(1)を耳たぶに係止する。そして、ピアス(1)の抜け落ちを確実に防止するためには、ストッパー(6)は本体(2)のピン(7)に対して略90度折曲げることが求められる。このように、特許文献1のピアスには、本来の目的の装飾には不要なストッパー(6)を抜け落ちを防止専用に要し、そのストッパー(6)は僅かに潰して回転しながら耳たぶの孔に挿通するので、構造が複雑で、取り付けの操作も面倒であるという解決するべき課題がある。
前記特許文献2に記載された髪飾りは、前述したように、U字部を互いに十字状に交差させた状態で固定したU状ピン(3A),(3B)を有している(U状ピンを用いる通常の髪飾りでは、U状ピンは1本)ので、構造が複雑である。また、それら2本のU状ピンの一部である4本の細い棒状部(3a〜3d)を毛髪に差し込み、それら4本の細い棒状部(3a〜3d)で毛髪を挟んで、髪飾り(1)が毛髪に保持されるのであるから、髪飾りの本体部分(飾り部(5))が衣類や樹の枝に触れたとき等には容易に脱落してしまうおそれがある。このように、特許文献2に記載された髪飾りには、構造が複雑で、抜け落ち防止の機能が不十分であるという解決するべき課題がある。
上述のように、従来のピアス及び髪飾りでも、抜け落ち防止のためにある程度の工夫はそれぞれなされていたが、両者は身体の頭部において互いに近い位置に装着されるアクセサリーでありながら、互いに連携し、両者が一体となって協調して、身に着ける人を一層美しく飾る試みはなされてこなかった。
(本考案の目的)
本考案は、前述の課題を解決するためになされたものであり、抜け落ち防止の機能が高く、そのうえ、ピアスと髪飾りが互いに連携し、両者が一体となって協調して、耳から髪まで切れ目なく装飾し、身に着ける人を一層美しく飾るアクセサリーを提供することを、その目的としている。
前述の課題を解決するため、本考案によるピアスと髪飾りが一体化したアクセサリーは、主に、次のような特徴的な構成を採用している。
本考案によるピアスと髪飾りが一体化したアクセサリーは、耳たぶなどの外耳にあけた穴を挿通される細長い鎖状体を主部とするピアス部と、前記鎖状体の一端に連結された髪飾り部とを有することを特徴とする。
本考案のピアスと髪飾りが一体化したアクセサリーによれば、以下のような効果を奏することができる。
すなわち、本考案においては、ピアス部は、耳たぶなどの外耳にあけた穴に挿通される細長い鎖状体を主部とし、その鎖状体の他端は髪飾り部に連結されている。そこで、本考案によるピアスと髪飾りが一体化したアクセサリーは、ピアス部と髪飾り部とが一体となって全体として統一された一つのアクセサリーをなしている。このように、ピアス部と髪飾り部とが一体となって全体として統一された一つのアクセサリーを構成することにより、人の頭部を一つの調和した美でもって飾ることが可能になる。また、この一体構造により、耳と髪との間が切れ目なく装飾されるので、耳と髪の飾りが連携して装飾され、人の頭部の美観が一層強調される。更に、耳から髪飾り部までの間のピアス部が鎖状体であることから、この部分のピアス部は可撓制に富み、人の動きに応じて搖動し、人の目を引き付ける効果が極めて高い。また。鎖状体の長さは任意に設計できるし、髪飾りを付ける位置も任意に選択できるので、耳から髪飾り部までの間のピアス部の長さは自在に調節できる。そこで、本考案のピアスと髪飾りが一体化したアクセサリーによれば、好みにしたがって様々に美を表現できる。
また、本考案では、ピアス部と髪飾り部とが繋がって、一体に構成されているので、両者が同時に抜け落ちることは通常はあり得ず、どちらか一方が抜け落ちても、他方は元の位置に留まっていて、アクセサリーを装着している人自身で気付く可能性が極めて高い。したがって、本考案のアクセサリーは、抜け落ち防止機能が非常に高い。
前述の従来技術では、抜け落ち防止のための格別な構造を要し、しかも抜け落ち防止機能が不十分であったが、本考案では、抜け落ち防止のための格別な構造を要せず、しかも非常に高い抜け落ち防止の機能を有する。このように、本考案によれば、従来技術の課題が見事に解決される。
本考案の第1の実施形態を概念的に示す正面図である。 図1の実施形態の要部を拡大して示す正面図である。 図1、図2に示した実施形態における髪飾り1の背面に設けてあるヘアピン3の側面図(A)およびその髪飾り1の背面図(B)である。 図3に示した髪飾り1における枝状部21,22,23に用いられる金属棒2を示す正面図(A)、金属棒2の右側面図(B)および金属棒2にヘアピン3(図6)をろう付けして構成したヘアピン付き金属棒6を示す側面図である。 図3(B)に背面図で示した髪飾り1の正面図である。 図3(A)に示したヘアピン3の正面図(A)、側面図(B)および背面図(C)である。 本考案の第2の実施形態を概念的に示す正面図(A)、その背面図(B)、その一部を拡大した拡大背面図(C)およびこの拡大背面図に現れているヘアピン3の側面図(D)である。 本考案の第3の実施形態を概念的に示す正面図(A)、その一部を拡大した拡大背面図(B)およびこの拡大背面図に現れているヘアピン3の側面図(C)である。 本考案における髪飾りを髪に留めるのに用いるヘアピンの別の例を示すための側面図(A)、この図(A)のヘアピン3aが取り付けられる中空金属棒2aを示す斜視図(B)および本図(A)のヘアピン3aにおける直線形部32aを本図(B)の金属棒2aの中空円筒に挿入したところを示す斜視図である 本考案の第1の実施形態であるピアスと髪飾りが一体化したアクセサリーが女性に装着された様子を概念的に示す図である。
以下、本考案によるピアスと髪飾りが一体化したアクセサリーの実施形態
について添付図を参照して説明する。なお、以下の各図面に付した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本考案を図示の態様に限定することを意図するものではないことは言うまでもない。
(本考案の特徴)
本考案の実施形態の説明に先立って、本考案の特徴についてその概要をまず説明する。本考案は、前述のとおり、耳たぶなどの外耳にあけた穴を挿通される細長い鎖状体を主部とするピアス部と、前記鎖状体の一端に連結された髪飾り部とを有することを主要な特徴とする
かくのごとく、ピアス部が主として鎖状体でなり、この鎖状体の一端に髪飾り部が連結されている構成であるので、ピアスと髪飾りとが独立した単体であった従来の頭部のアクセサリー概念から脱却し、両者が統一された一つのアクセサリーとなっていることが本考案の最大の特徴である。このような構成の本考案のアクセサリーでは、耳部分と髪部分との装飾が互いに連携して、統一され一つの美的観念を生むとともに、外耳から髪飾りに至る間もピアス部である鎖状体で飾られ、ピアスと髪飾りが互いに孤立して設けられた状態に比べ、はるかに広い空間が美的に飾られることとなる。また、機能的にも、ピアス部および髪飾り部とは、耳および髪にそれぞれに取り付けられるので、一方が抜け落ちても他方は耳または髪に取り付けられて残っているので、一方が抜け落ちた時に本アクセサリーを装着している人は気付くことができる。したがって、本考案のアクセサリーは、抜け落ちにより失われるおそれがほとんどない。
(本考案の実施の形態)
次に、本考案の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本考案の第1の実施形態を概念的に示す正面図、図2は図1の実施形態の要部を拡大して示す正面図、図3は図1、図2に示した実施形態における髪飾り1の背面に設けてあるヘアピン3の側面図(A)およびその髪飾り1の背面図(B)である。そして、図1乃至3に示す第1の実施形態であるピアスと髪飾りが一体化したアクセサリーでもって女性の頭部を飾った状態が図10に概念的に示してある。
この第1の実施形態は、髪飾り1(前述の髪飾り部に相当)およびピアス5(前述のピアス部に相当)でなる。髪飾り1は、第1の枝状部21、第2の枝状部22、第3の枝状部23、円環4およびヘアピン3で構成されている。第1乃至第3の枝状部21乃至23には、それぞれ図4に示す金属棒2が用いられている。図4は、図3に示した髪飾り1における枝状部21,22,23に用いられる金属棒2を示す正面図(A)、金属棒2の右側面図(B)および金属棒2にヘアピン3(図6)をろう付けして構成したヘアピン付き金属棒6を示す側面図(C)である。この金属棒2は、長さ5cm、直径1.8mmの真鍮(金、銀その他の金属でもよい。)製の丸棒である。枝状部21,22,23の表面は1つの平面に揃っている。
ヘアピン3は、図6に示すように、連続した一つの真鍮などの金属(真鍮以外では、例えば金、銀)をU字型に折り曲げてなり、U字部より上側の波状の側面形をなした部分を押えバネ部31と称し、U字部より下側の直線的形状をなす部分を直線形部32と称することとする。図6は、図3(A)のヘアピン3を示す図であり、それぞれ正面図(A)、側面図(B)および背面図(C)である。押えバネ部31は、押えバネ部31自体の弾力で直線形部32に対し押し付けられている。
髪飾り1における第1の枝状部21および第3の枝状部23を形成するために、図4(A)の金属棒2を2本用い、各金属棒2に図6のヘアピン3を夫々ろう付けする。図4(C)は、ヘアピン3の直線部32を金属棒2にろう付けして製作したヘアピン付き金属棒6を示す側面図である。図4(C)に現れているように、押えバネ部31が上側(図4(C)の状態で見たときに上側)にある。第2の枝状部22にはヘアピンが固着されていないので、第2の枝状部22の形成には図4(A)の1本の金属棒2を用いる。ヘアピン3が夫々ろう付けされた2本のヘアピン付き金属棒6と、ヘアピンがろう付けされていない1本の金属棒2とを、図1乃至図3に符号21〜23で示すように、互いに所定の角度を持たせた状態で、各金属棒2の一端を当接し、各金属棒2における当接した部分を互いにろう付けする。このとき、ヘアピン3は、第1の枝状部21および第3の枝状部23において同じ側に面しており、図3(B)に示すように、仕上がった髪飾りにおいて裏面に位置している。このようにろう付けにより互いに固着された第1の枝状部21、第2の枝状部22および第3の枝状部23の端部に真鍮等の金属(真鍮以外では、例えば金、銀)の円環4をろう付けする。このようにして一体化した第1の枝状部21、第2の枝状部22および第3の枝状部23ならびに円環4に金メッキを施すことにより、髪飾り1が仕上がる。図5は、このようにして製作した髪飾り1の正面図である。
ピアス5は、チェーン51(前述の鎖状体に相当)および案内ピン52でなる。チェーン51は、長さ20cm、太さ0.5mmであり、銀、真鍮、ステンレス等の金属に金メッキを施してなる。案内ピン52は、長さ15mm、太さ0.7mmであり、銀、真鍮、ステンレス等の金属に金メッキを施してなる。図10に本第1の実施形態であるピアスと髪飾りが一体化したアクセサリーを装着した様子を概念的に示すが、この図に示すように、ピアス5は、耳(外耳)より前の部分を長く垂らすことも、可能であるし、好みによっては、耳から髪飾り1に至る部分を長くとって、この部分の空間を印象深くすることも可能である。耳から髪飾り1に至る間におけるピアス5長さは、髪飾り1を装着する位置を選ぶことにより、任意に調節することができるので、そのときの気分に応じて美観を微妙に変化させて楽しむこともできる。また、チェーン51の長さは、任意に設計することができるので、耳より前と後ろの部分のチェーン51の長さは任意に選択可能である。
第1の実施形態の正面(図1)およびこの実施形態を装着した様子を概念的に示す図10から分かるように、髪飾り1は、裏面に設けてあるヘアピン3における押えバネ31と直線部32とで髪を挟ませて髪に留められる。一方、ピアス5は、耳たぶなどの外耳に開けた微細な穴(貫通穴)に、案内ピン52をまず挿通し、続いてチェーン51を挿通することにより、外耳にチェーン51が掛けられることにより、外耳に留められる。
そこで、もしピアス5が外耳から抜け落ちたときは、ピアス5は髪飾り1に繋がっているので、失われることはない。他方、髪飾り1が抜け落ちたときは、髪飾り1はチェーン51で繋がれたピアス5により、吊り下がった状態で外耳に保持されるか、少なくとも、ピアス5が外耳から後ろ側に強く下に引かれるので、本実施形態を装着している人は髪飾り1の抜け落ちに気づくことができ、本実施形態のアクセサリーを失う可能性は低い。このように、本第1の実施形態では、格別な抜け落ち防止の部材や構造を設けることを要せずして、装飾の機能のために設けてある構造そのものでもって抜け落ちを防止したり、抜け落ちによる紛失の可能性を大きく低減したりすることができる。
図7は、本考案の第2の実施形態を概念的に示す正面図(A)、その背面図(B)、その一部を拡大した拡大背面図(C)およびこの拡大背面図に現れているヘアピン3の側面図(D)である。本実施形態では、髪飾り1aの正面形が、平行四辺形であり、上辺部101と下辺部103とは同じ長さであり、右辺部102と左辺部104とは同じ長さであるが、上辺部101、下辺部103は右辺部102、左辺部104とは長さを異にしている。そして、上辺部101には真珠111〜113が取り付けてある。ヘアピン3は上辺部101および下辺部103の裏側にろう付けしてある。チェーン51の一端が連結される円環4は左辺部104にろう付けしてある。
図7の第2の実施形態では、髪飾り1aが、図1乃至図3や図10に示した髪飾り1とは正面形を異にし、異なった美観を呈している。また、真珠111〜113を設けてあるので、この点も美的効果の向上に寄与している。
図8は、本考案の第3の実施形態を概念的に示す正面図(A)、その一部を拡大した拡大背面図(B)およびこの拡大背面図に現れているヘアピン3の側面図(C)である。本実施形態では、髪飾り1bが、正面形が円形である円環部105と、梁部106と、梁部106に取り付けられた真珠111〜113と、梁部106の裏にろう付けされたヘアピン3と、円環4とを有してなる。
図8の第3の実施形態では、髪飾り1bが図1乃至図3や図10に示した髪飾り1や、図7に示した髪飾り1aとは正面形を異にし、異なった美観を呈している。また、真珠111〜113を設けてあるので、図7の第2の実施形態同様に、この点も美的効果の向上に寄与している。
先に説明した本考案の第1の実施形態では、図6のヘアピン3を図4(A)の金属棒2(中実の金属棒)にろう付けして、ヘアピン付き金属棒6(図4(C))を製作し、このヘアピン付き金属棒6でもって、第1の枝状部21および第3の枝状部23を形成した。ヘアピンと金属棒とを固着したヘアピン付き金属棒を製作する別の方法を図9を参照して説明する。
図9は、本考案における髪飾りを髪に留めるのに用いるヘアピンの別の例を示すための側面図(A)、この図(A)のヘアピン3aが取り付けられる中空金属棒2aを示す斜視図(B)および本図(A)のヘアピン3aにおける直線形部32aを本図(B)の金属棒2aの中空円筒に挿入したところを示す斜視図(C)である。本図(A)のヘアピン3aは、図6に示したヘアピン3に対応し、本図(B)の中空金属棒2aは図4(A)に示した金属棒2に対応する。
ヘアピン3aにおける押えバネ部31は図6におけるものと同様である。他方、ヘアピン3aにおける直線形部32aは、図6における直線形部32より細く、最大外形を1.2mmに形成してある。中空金属棒2aは円筒であり、円筒の外形は2mm、内径は1.2mmである。中空金属棒2aの円筒における一端から、その円筒内にヘアピン3aにおける直線形部32aを挿入し、該円筒の該一端部において両者をろう付けする。図9(C)は、中空金属棒2aの円筒における一端から、その円筒内にヘアピン3aにおける直線形部32aを挿入した状態を示している。
図9(C)に示すように、中空金属棒2aの円筒における一端から、その円筒内にヘアピン3aにおける直線形部32aを挿入し、該一端部において両者をろう付けして、ヘアピン3aを中空金属棒2a固定し、ヘアピン付き金属棒6aを製作することができる。このように、図6のヘアピン3を図4(A)の金属棒2に固着して図4(C)のヘアピン付き金属棒6製作したのと同様に、図9(A)のヘアピン3aを同図(B)の金属棒2aに固着し、同図(C)のヘアピン付き金属棒6aを製作できる。ヘアピン付き金属棒6aをとヘアピン付き金属棒6と同様に用いることにより、第1実施形態における第1の枝状部21および第3の枝状部23を製作できる。第2の実施形態(図7)における上辺部101および下辺部103にヘアピン3を固着した構造および第3の実施形態(図8)における梁部106にヘアピン3を固着した構造にも、ヘアピン付き金属棒6または6aの何れかを用いることができる。図9に示した方法によれば、ヘアピンを金属棒に一層強固に固定することができる。
以上、本考案の好適な実施形態について詳細に説明した。しかし、かかる実施形態は、本考案の単なる例示に過ぎず、何ら本考案を限定するものではないことに留意されたい。本考案の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。
1 髪飾り
1a 平行四辺形髪飾り
1b 円形髪飾り
2 金属棒
2a 中空金属棒
3 ヘアピン
3a ヘアピン
4 円環
5 ピアス
6 ヘアピン付き金属棒
6a ヘアピン付き金属棒
21 髪飾り1の第1の枝状部
22 髪飾り1の第2の枝状部
23 髪飾り1の第3の枝状部
31 ヘアピンの押えバネ部
32 ヘアピン3の直線形部
32a ヘアピン3aの直線形部
51 チェーン
52 案内ピン
101 平行四辺形髪飾り1aの上辺部
102 平行四辺形髪飾り1aの右辺部
103 平行四辺形髪飾り1aの下辺部
104 平行四辺形髪飾り1aの左辺部
105 円形髪飾り1bの円環部
106 円形髪飾り1bの梁部
111,112,113 真珠

Claims (5)

  1. 耳たぶなどの外耳にあけた穴を挿通される細長い鎖状体を主部とするピアス部と、前記鎖状体の一端に連結された髪飾り部とを有することを特徴とするピアスと髪飾りが一体化したアクセサリー。
  2. 前記髪飾りは、中空または中実の金属棒にヘアピンを固着してなるヘアピン付き金属棒を有し、
    前記ヘアピン付き金属棒におけるヘアピンは前記髪飾りの裏側にある
    ことを特徴とする請求項1に記載のピアスと髪飾りが一体化したアクセサリー。
  3. 前記髪飾りは、2本の前記ヘアピン付き金属棒と、1本の別の金属棒とを有し、
    2本の前記ヘアピン付き金属棒と、1本の前記別の金属棒とは、各金属棒の片端で互いにろう付けされ、これら各金属棒は前記ろう付けされた部位から平面上に互いに角度をなして枝状に広がり、前記鎖状体の一端は前記ろう付けされた部位に連結されている
    ことを特徴とする請求項2または3に記載のピアスと髪飾りが一体化したアクセサリー。
  4. 前記髪飾りの正面形の輪郭が平行四辺形をなし、前記平行四辺形の4辺は金属棒でなり、前記平行四辺形における対向する2辺が前記ヘアピン付き金属棒であることを特徴とする請求項2または3に記載のピアスと髪飾りが一体化したアクセサリー。
  5. 前記髪飾りの正面形が円環をなし、
    前記円環に梁部が設けてあり、
    前記梁部が前記ヘアピン付き金属棒である
    ことを特徴とする請求項2または3に記載のピアスと髪飾りが一体化したアクセサリー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108674080A (zh) * 2018-08-23 2018-10-19 厦门岳海进出口有限公司 一种装饰单体及立体装饰物

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