JP3212910B2 - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP3212910B2
JP3212910B2 JP16174997A JP16174997A JP3212910B2 JP 3212910 B2 JP3212910 B2 JP 3212910B2 JP 16174997 A JP16174997 A JP 16174997A JP 16174997 A JP16174997 A JP 16174997A JP 3212910 B2 JP3212910 B2 JP 3212910B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気掃除機に関
し、特に、ゴミ袋内に集塵されたゴミの量の検出、及
び、集塵源である電動送風機の制御に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の電気掃除機の概略構成図を図9に
示す。同図において、1は電気掃除機本体、2はサクシ
ョンホース、3は延長管、4は吸込口、5は集塵室、6
は集塵室蓋、7はゴミ袋、8はサクションホース接続用
パイプ、9は排気口、16は電動送風機、17は制御装
置、18は操作部、19は表示部である。
【0003】操作部18に設けられている運転スイッチ
をONにすると、電動送風機16が制御装置17によっ
て駆動されて、吸込口4から延長管3、サクションホー
ス2、及び、サクションホース接続用パイプ8を介して
集塵室6に収納されたゴミ袋7内への気流が発生する。
この気流は、それに含まれる埃、塵などのゴミがゴミ袋
7によって集塵された後、排気口9から排出される。
【0004】このようにして、ゴミ袋7にはゴミが次第
に溜まっていき、ゴミ袋7内に集塵されたゴミの量が増
えれば増えるほど、上記気流の経路における抵抗が大き
くなり、吸込口4からゴミ袋7内への気流は弱くなり、
このまま何等の手当をしないでおくと、吸引力がどんど
ん低下し、思い通りの清掃能力を得ることができなくな
ってしまう。
【0005】このような問題を解決するために、特公平
2−30683号公報には、ゴミ袋7と電動送風機16
との間の通風路の負圧力(以下、「ゴミ袋7外部の圧
力」と呼ぶ)を測定する圧力センサと、電動送風機16
を構成するモータへの印加電圧あるいは流入電流を検出
する手段とを設け、ゴミ袋7外部の圧力とモータへの印
加電圧あるいは流入電流とに応じて前記モータへの印加
電圧を制御する電気掃除機の入力制御装置が開示されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、電気掃除機の
吸引力は、電動送風機の回転数に比例して増加し、ゴミ
の量に比例して減少する。したがって、十分な吸引力を
安定して維持するためには、ゴミの量に応じて電動送風
機の回転数を制御しなければならない。すなわち、ゴミ
の量を正確に検出しない限り、十分な吸引力を安定して
維持することはできない。
【0007】これに対して、上記電気掃除機の入力装置
では、ゴミ袋7外部の圧力に応じてモータの駆動電圧を
制御しているため、以下に述べるような問題があった。
さて、ゴミ袋7外部の圧力は集塵されたゴミの量に比例
して増加するので、確かにゴミの量とゴミ袋外部の圧力
との間には密接な関係がある。しかしながら、ゴミの量
の変化に対するゴミ袋7外部の圧力の変化は非常に小さ
く、また、ゴミの量が同じであっても、吸込口4の床面
への接地状態によりゴミ袋7外部の圧力が大きく変化す
る。
【0008】したがって、ゴミの量の変化に対して精度
よく吸引力を安定させることは困難であり、また、吸込
口4の床面への接地状態が一定ではない実用域では、電
動送風機16の回転数が非常に不安定となり、安定した
吸引力を実現することができない。
【0009】その他には、モータの駆動電圧を制御して
いるため、電動送風機16の回転数とモータの駆動電圧
とは等価であるとはいえ、モータ特性のばらつきなどに
起因して電気掃除機の吸引力に個体差が発生するおそれ
もある。
【0010】まとめると、従来の電気掃除機では、集塵
されたゴミの量を正確にまた精度よく検出することがで
きず、このため、安定した吸引力を実現するに至ってい
ない。
【0011】そこで、本発明は、集塵されたゴミの量を
より正確にかつ精度よく検出するとともに、検出したゴ
ミの量に応じて電動送風機の制御を行うことによって、
実用域での安定した吸引力を実現する電気掃除機を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の電気掃除機では、集塵源である電
動送風機と、該電動送風機と吸込口との間に設けられ、
前記電動送風機が駆動することにより前記吸込口から吸
い込まれた気流に含まれるゴミを集塵するゴミ袋とを有
する電気掃除機において、前記電動送風機の回転数を検
出する回転数検出手段と、前記ゴミ袋内部の通風路の圧
力及び前記ゴミ袋と前記電動送風機との間の通風路の圧
力とを入力して、これら2つの圧力の圧力差を検出する
圧力センサと、前記回転数検出手段が検出する回転数及
び前記圧力センサが検出する圧力差によって、前記ゴミ
袋内に集塵されたゴミの量を検出するゴミ量検出手段と
を有している。
【0013】ここで、まず、ゴミ袋内部の通風路の圧力
(以下、「ゴミ袋内部の圧力」と呼ぶ)はゴミ袋内に集
塵されたゴミの量に比例して小さくなるので、ゴミ袋内
部の圧力とゴミ袋外部の圧力との圧力差(以下、単に
「圧力差」と呼ぶ)はゴミの量と密接に関係している。
また、ゴミの量の変化に対して、ゴミ袋内部の圧力とゴ
ミ袋外部の圧力とは相反して変化するので、圧力差の方
がゴミ袋外部の圧力のみよりも敏感に反応する。また、
吸い込み口の床面への接地状態によってゴミ袋外部の圧
力が変化するが、ゴミ袋内部の圧力も同様に変化するた
め、両者の圧力変化が打ち消される。そして、圧力差が
同じでも電動送風機の回転数(以下、単に「回転数」と
呼ぶ)によって実際に集塵されているゴミの量が異な
る。
【0014】以上の内容からして、上記請求項1に記載
の構成によれば、圧力差と回転数とによってゴミの量を
検出するゴミ量検出手段を有しているので、ゴミの量を
より正確にかつ精度よく検出することができる。
【0015】また、請求項2に記載の電気掃除機では、
請求項1に記載の電気掃除機において、前記吸込口から
吸い込まれた気流を前記ゴミ袋内部に導くサクションホ
ース接続用パイプに平行して隣接するとともに、その一
端が前記ゴミ袋内部の通風路に通ずるように設けられた
第1導圧管を有し、該第1導圧管の他端を前記圧力セン
サに接続することによって、前記圧力センサに前記ゴミ
袋内部の通風路の圧力を入力している。
【0016】以上の構成により、簡便な構造でゴミ袋内
部の圧力を圧力センサに入力することができるととも
に、第1導圧管が設けられた部分のゴミ袋内部の圧力は
ゴミの量の変化に対して最も敏感に変化するので、より
精度よくゴミの量を検出することができる。
【0017】また、請求項3に記載の電気掃除機では、
請求項2に記載の電気掃除機において、前記ゴミ袋は、
吸引用開口部と導圧用開口部とが設けられた台紙を有し
ており、該台紙のゴミ袋内部側の面には、前記吸引用開
口部よりも小径な第1開口部と、前記導圧用開口部より
も小径な第2開口部とを有するゴムシートが、前記第1
開口部と前記吸引用開口部との中心、前記第2開口部と
前記導圧用開口部との中心がそれぞれ略一致するように
備え付けられており、前記サクションホース接続用パイ
プが前記吸引用開口部及び前記第1開口部を介して前記
ゴミ袋内部に通じているとともに、前記第1導圧管の一
端が前記導圧用開口部及び第2開口部を介して前記ゴミ
袋内部に通じている。
【0018】以上の構成により、ゴミ袋内部の圧力を圧
力センサに導くに際して、台紙に特殊な構造をもたせる
ことによって、それを実現しているので、ゴミ袋自体の
構造を特殊なものとする必要はなく、台紙を変更するだ
けで従来からあるゴミ袋を使用することができ、経済的
である。また、サクションホース接続用パイプ及び第1
導圧管とゴミ袋とのそれぞれの接合部からのゴミ袋内部
の圧力漏洩を防止することができ、ゴミの量をより正確
に検出することができる。
【0019】また、請求項4に記載の電気掃除機では、
請求項1乃至3に記載の電気掃除機において、その一端
が前記ゴミ袋と前記電動送風機との間の通風路に通ずる
ように設けられた第2導圧管を有し、該第2導圧管の他
端を前記圧力センサに接続することによって、前記圧力
センサに前記ゴミ袋と前記電動送風機との間の通風路の
圧力を入力している。
【0020】以上の構成により、簡便な構造でゴミ袋外
部の圧力を圧力センサに入力することができるととも
に、請求項2に記載の構成と組み合わせることによっ
て、圧力センサ、並びに、それにゴミ袋内部の圧力及び
ゴミ袋外部の圧力を入力する部分を、例えばゴミ袋を収
納する集塵室の上部のスペース(集塵蓋)に集約するこ
とができ、コンパクトにまとめることができる。
【0021】また、請求項5に記載の電気掃除機では、
請求項1乃至4に記載の電気掃除機において、前記電動
送風機の回転数が固定されたときに、前記ゴミ量検出手
段がゴミの量を検出する。
【0022】また、請求項5に記載の電気掃除機によれ
ば、電動送風機の回転数が固定された状態では吸い込み
風量が一定化するので、吸い込み風量による圧力差の誤
差を低減することができ、ゴミの量をより一層正確に検
出することができる。
【0023】また、請求項6に記載の電気掃除機では、
請求項1乃至5に記載の電気掃除機において、前記ゴミ
量検出手段が検出したゴミの量に応じて、当該電気掃除
機の最大吸い込み仕事率が一定となるように、前記電動
送風機の回転数を制御する回転数制御手段を有してい
る。
【0024】ここで、集塵されたゴミの量と電動送風機
の回転数と間の、吸い込み仕事率が所定値となる関係を
予め実験により求めることができるので、例えば、この
実験結果をデータテーブルにもたせておき、このデータ
テーブルにある、検出されたゴミの量に対応する回転数
となるように電動送風機の回転数を制御すれば、最大吸
い込み仕事率を一定にすることができ、これを行うこと
によって、集塵されたゴミの量に関係なくゴミ袋が満杯
になるまで安定した吸引力を実現することができる。ま
た、電動送風機の駆動電圧ではなく、その回転数を制御
するので、電気掃除機の吸引力に個体差が発生すること
はない。
【0025】また、請求項7に記載の電気掃除機では、
請求項1乃至6に記載の電気掃除機において、前記電動
送風機を構成するモータとして直流ブラシレスモータを
用いている。
【0026】以上の構成により、電動送風機の回転数を
精度よく一定に保つことができるので、集塵されたゴミ
の量をさらにより一層正確に検出することができ、ひい
ては吸引力をより安定なものとすることができる。
【0027】また、請求項8に記載の電気掃除機では、
請求項1乃至7に記載の電気掃除機において、前記ゴミ
量検出手段が検出したゴミの量に応じて所定の出力を行
うゴミ量通知手段を有している。
【0028】以上の構成により、例えば、表示手段を設
けておき、検出されたゴミの量がゴミ袋の許容量限界付
近になると、前記表示手段にゴミ袋が満杯である旨の表
示出力を行うことによって、当該電気掃除機のユーザー
にゴミ袋を交換する時期をタイムリーに知らせることが
できる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面を
参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態であ
る電気掃除機の概略構成図である。同図において、10
は第1導圧パイプ、11は第2導圧パイプ、12、13
は導圧チューブ、14は圧力センサ、15は圧力センサ
信号線である。尚、従来技術として示した図9と同一部
分には同一符号を付して説明を省略する。
【0030】図2はゴミ袋7周辺の拡大図であって、第
1導圧パイプ10は、吸込口4から吸い込まれた気流を
ゴミ袋7内部に導くサクションホース接続用パイプ8に
平行して隣接するように設けられ、その一端がゴミ袋7
内部の通風路に通づるとともに、その他端が集塵室5外
部であって集塵室蓋6内部に通づるように設けられてい
る。第2導圧パイプ11は、その一端が集塵室5内部で
あってゴミ袋7外部、すなわち、ゴミ袋7と電動送風機
16との間の通風路に通づるとともに、その他端が集塵
室5外部であって集塵室蓋6内部に通づるように設けら
れている。
【0031】ゴミ袋7は脱着可能な台紙21を有してお
り、この台紙21には、図3に示すように、サクション
ホース接続用パイプ8の外径と同径程度の吸引用開口部
211と第1同圧パイプ10の外径と同径程度の導圧用
開口部212とが設けられており、また、台紙21のゴ
ミ袋7内部側の面には、サクションホース接続用パイプ
8の外径よりも小径な第1開口部221と、第1導圧管
10の外径よりも小径な第2開口部222とを有するゴ
ムシート22が、第1開口部221と吸引用開口部21
1との中心、第2開口部222と導圧用開口部212と
の中心がそれぞれ略一致するように接着されている。
【0032】そして、サクションホース接続用パイプ8
は吸引用開口部191及び第1開口部201を介して、
第1導圧管10は導圧用開口部192及び第2開口部2
02を介して、それぞれ台紙19を貫通してゴミ袋7内
に一端が通じている。尚、集塵室5内部と吸引側の外部
との密閉は集塵室蓋6に設けたシールパッキン21にて
行っている。
【0033】圧力センサ14は入力する2つの圧力差に
応じた電気信号を出力する差圧型センサであり、その一
方の入力には導圧チューブ12を介して第1導圧パイプ
10の集塵室5外部に通づる端が接続されており、その
他方の入力には導圧チューブ13を介して第2導圧パイ
プ11の集塵室5外部に通づる端が接続されており、そ
の出力は圧力センサ信号線15により制御装置17に与
えられている。尚、圧力センサ14は集塵室蓋6内部に
設けられている。
【0034】以上の構成により、圧力センサ14はゴミ
袋7内部の通風路の圧力とゴミ袋外部の通風路の圧力と
の圧力差に応じた出力を行うことになるが、この圧力差
とゴミの量との関係は図4に示すようになっており、圧
力差は、ゴミの量に比例して増加し、また、ゴミの量が
同じでも電動送風機16の回転数によって異なることが
わかる。したがって、圧力差と電動送風機16の回転数
がわかれば、ゴミの量を正確に検出することができる。
【0035】そして、ゴミの量が増加すると、ゴミ袋7
外部の圧力は増加し、ゴミ袋内部の圧力は減少するの
で、圧力差の方がゴミ袋7の外部の圧力のみよりもゴミ
の量の変化に対して敏感に反応する。また、ゴミ袋7内
部の圧力及びゴミ袋外部の圧力は吸込口4の床面への接
地状態によって大きく変動するが、これらの圧力差は、
吸い込み口の床面への接地状態による変動が打ち消され
て、吸い込み口の床面への接地状態の影響を受けない。
【0036】また、ゴミ袋7自体を特殊な構造とするの
ではなく、台紙に特殊な構造をもたすことによって、ゴ
ミ袋7内部の圧力を圧力センサ14に導いている。した
がって、台紙を変更するだけで従来からあるゴミ袋を使
用することができ、経済的である。さらに、サクション
ホース接続用パイプ8及び第1導圧管10とゴミ袋7と
のそれぞれの接合部からのゴミ袋7内部の圧力漏洩を防
止することができ、集塵されたゴミの量をより正確に検
出することができる。
【0037】次に、制御装置17の構成を図5に示す。
同図において、商用電源から整流回路31及び平滑用コ
ンデンサ32より得られる直流電源がインバータ33に
供給される。インバータ33は6個のFET331〜3
36と6個の環流用ダイオード337〜342とで構成
された120度通電形インバータであり、その出力電圧
は供給される直流電圧の高電位側のFET331、33
2、333の通電期間(電気角120度)がパルス幅変
調を受けてチョッパ動作することにより制御される。ま
た、供給される直流電圧の低電位側のFET334、3
35、336のドレイン端子には低抵抗34が共通接続
されている。
【0038】51は電動送風機16内のDCブラシレス
モータであって、4極の永久磁石を界磁とした回転子5
11と電機子巻線512と回転子511の位置を検出す
るための磁気センサ513からなっている。位置検出回
路35は磁気センサ513からの出力を受けて、回転子
511の位置に対応した信号を生成する。マイクロコン
ピュータ39は位置検出回路35が生成した信号に基づ
いてDCブラシレスモータ51の回転数、すなわち、電
動送風機16の回転数を求める。電流検出回路36では
低抵抗34での電圧降下を受けて、DCブラシレスモー
タ51の駆動電流に対応した信号が生成され、マイクロ
コンピュータ39に与えられている。
【0039】駆動回路37はマイクロコンピュータ39
から点弧信号を受けて、インバータ33を構成するFE
T331〜336を駆動する回路である。尚、パルス幅
変調回路38は前述したようにFET331、332、
333の通電期間をパルス幅変調するための回路であ
る。
【0040】マイクロコンピュータ39は、CPU39
1、ROM392、RAM393で構成されており、そ
れぞれ不図示のアドレスバス、データバス、及び、コン
トロールバスによって接続されており、操作部18から
入力されるユーザの指令に基づいて、圧力センサ14、
位置検出回路35、電流検出回路36の出力に応じて、
駆動回路37及びインバータ回路33を介して、DCブ
ラシレスモータ51、すなわち、電動送風機16の駆動
を制御する。
【0041】ROM392にはDCブラシレスモータ5
1を制御するだけでなく、各回転数に対する差圧データ
などの各種プログラムが記録されている。RAM393
はROM392内の各種プログラムをCPU391にて
実行するに際して必要となる各種データを読み書きする
ための記録部からなるものである。
【0042】以上の構成において、マイクロコンピュー
タ39がDCブラシレスモータ51の回転数、すなわ
ち、電動送風機16の回転数を制御する動作について、
図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。ま
ず、操作部18にある運転スイッチがONされると(#
601のY)、DCブラシレスモータ51を起動させ
(#602)、その回転数がN1となるように制御する
(#603)。尚、回転数N1は回転数指示回路40か
ら与えられる。
【0043】次に、DCブラシレスモータ51の回転数
がN1に固定されると(#604のY)、圧力センサ1
4からの圧力差に応じた出力を差圧データとして入力し
(#605)、ROM392内の図7に示すデータテー
ブルを参照して差圧データと現在の回転数とに応じた制
御回転数となるようにDCブラシレスモータ51の回転
数を制御する(#606)。具体例を挙げると、回転数
がN1で差圧データがP12であるときは、回転数がN
2となるようにDCブラシレスモータ51の回転数を制
御する。
【0044】そして、制御回転数が最大回転数であるN
maxに達すると(#607のY)、表示部19に所定
の表示を行う(#608)。尚、制御回転数がNmax
でない場合は(#607のN)、そのときに表示部19
に所定の表示をしていれば、その表示を中止するように
なっている。
【0045】次に、DCブラシレスモータ51の回転数
が制御回転数に固定されると(#609のY)、運転ス
イッチがOFFされたか否かを判定し(#610)、運
転スイッチがOFFされれば(#610のY)、DCブ
ラシレスモータ51を停止して(#611)、#601
へ戻り、一方、運転スイッチがOFFされなければ(#
610のN)、#605へ戻る。
【0046】以上の制御により、回転数と差圧データと
に応じて、すなわち、集塵されたゴミの量に応じて電動
送風機16の回転数を制御することになる。そして、図
7に示したデータテーブルの制御回転数は、回転数と差
圧データの各ペア毎に、すなわち、各ゴミの量毎に吸い
込み仕事率が等しくなる、実験により求められた回転数
となっている。
【0047】したがって、図8に示すように、ゴミの量
に関係なく、電気掃除機の最大吸い込み仕事率を一定に
保つことができ、ゴミの量が満杯になるまで優れた吸引
力を安定して提供することができる。また、電動送風機
16(DCブラシレスモータ51)を駆動電圧ではなく
回転数で制御するので、電気掃除機の吸引力に個体差が
発生することはない。
【0048】そして、電動送風機16を構成するモータ
としてDCブラシレスモータ51を採用しているため、
回転数をきめ細かく設定することが可能であり、より安
定した吸引力を実現している。
【0049】さらに、次に固定する回転数が最大回転数
であるNmaxに達すると、このときにはゴミの量がゴ
ミ袋の許容限界量付近であることになるので、表示部1
9に例えば「満杯」などの所定の表示を行うようになっ
ており、ゴミ袋の交換時期をユーザーにタイムリーに知
らせることができる。
【0050】尚、図6に示した上記制御では、電源投入
時に回転数を常にN1で固定するようになっているが、
このようにする代わりに、制御回転数が変更する毎に変
更後の制御回転数を不揮発性メモリに更新記録させてお
き、電源投入時にはその不揮発性メモリに記録されてい
る回転数に固定するようにしてもよい。このようにして
おけば、電源投入時からゴミの量に応じた回転数に固定
することになり(ゴミ袋を交換していないことを前提と
する)、十分な吸引力を発揮するまでの時間が短縮され
る。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
電気掃除機によれば、ゴミ袋内部の圧力とゴミ袋外部の
圧力との圧力差及び電動送風機の回転数によってゴミの
量を検出するゴミ量検出手段を有しているので、ゴミの
量をより正確にかつ精度よく検出することができる。
【0052】また、請求項2に記載の電気掃除機によれ
ば、簡便な構造でゴミ袋内部の圧力を圧力センサに入力
することができるとともに、第1導圧管が設けられた部
分のゴミ袋内部の圧力はゴミの量の変化に対して最も敏
感に変化するので、より精度よくゴミの量を検出するこ
とができる。
【0053】また、請求項3に記載の電気掃除機によれ
ば、請求項2に記載の電気掃除機を実現するに際して、
台紙を変更するだけで従来からあるゴミ袋を使用するこ
とができて経済的であり、また、ゴミ袋内部の通風路の
圧力漏洩を防止することができ、ゴミの量をより正確に
検出することができる。
【0054】また、請求項4に記載の電気掃除機によれ
ば、簡便な構造でゴミ袋外部の圧力を圧力センサに入力
することができるとともに、請求項2に記載の構成と組
み合わせることによって、圧力センサ、並びに、それに
ゴミ袋内部の圧力及びゴミ袋外部の圧力を入力する部分
を、例えば、ゴミ袋を収納する集塵室の上部のスペース
(集塵蓋)に集約することができ、コンパクトにまとめ
ることができる。
【0055】また、請求項5に記載の電気掃除機によれ
ば、電動送風機の回転数が固定された状態では吸い込み
風量が一定化するので、吸い込み風量による圧力差の誤
差を低減することができ、ゴミの量をより一層正確に検
出することができる。
【0056】また、請求項6に記載の電気掃除機によれ
ば、集塵されたゴミの量に関係なくゴミ袋が満杯になる
まで安定した吸引力を実現することができる。また、電
動送風機の駆動電圧ではなく、その回転数を制御するの
で、電気掃除機の吸引力に個体差が発生することはな
い。
【0057】また、請求項7に記載の電気掃除機によれ
ば、電動送風機の回転数を精度よく一定に保つことがで
きるので、集塵されたゴミの量をさらにより一層正確に
検出することができ、ひいては吸引力をより安定なもの
とすることができる。
【0058】また、請求項8に記載の電気掃除機によれ
ば、当該電気掃除機のユーザーにゴミ袋を交換する時期
をタイムリーに知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態である電気掃除機の概略
構成を示す図である。
【図2】 ゴミ袋7周辺の拡大図である。
【図3】 ゴミ袋7の詳細を示す図である。
【図4】 ゴミ袋7に集塵されたゴミの量と圧力差と電
動送風機の回転数との関係を示す図である。
【図5】 制御装置17の一構成例を示す図である。
【図6】 マイクロコンピュータ39によるDCブラシ
レスモータ51の回転数制御のフローチャートである。
【図7】 図6に示す制御において参照するROM39
2内のデータテーブルのイメージ図である。
【図8】 本実施形態の電気掃除機における、集塵され
たゴミの量と吸い込み仕事率との関係を示す図である。
【図9】 従来の電気掃除機の概略構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 電気掃除機本体 2 サクションホース 3 延長管 4 吸込口 5 集塵室 6 集塵室蓋 7 ゴミ袋 8 サクションホース接続用パイプ 9 排気口 10 第1導圧パイプ 11 第2導圧パイプ 12、13 導圧チューブ 14 圧力センサ 15 圧力センサ信号線 16 電動送風機 17 制御装置 18 操作部 19 表示部 21 台紙 211 吸引用開口部 212 導圧用開口部 22 ゴムシート 221 第1開口部 222 第2開口部 23 シールパッキン 31 整流回路 32 平滑用コンデンサ 33 インバータ 331、332、333、334、335、336
FET 337、338、339、340、341、342
環流用ダイオード 34 低抵抗 35 位置検出回路 36 電流検出回路 37 駆動回路 38 パルス幅変調回路 39 マイクロコンピュータ 391 CPU 392 ROM 393 RAM 40 回転数指示回路 51 DCブラシレスモータ 511 回転子 512 電機子巻線 513 磁気センサ

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集塵源である電動送風機と、該電動送風
    機と吸込口との間に設けられ、前記電動送風機が駆動す
    ることにより吸込口から吸い込まれた気流に含まれるゴ
    ミを集塵するゴミ袋とを有する電気掃除機において、 前記電動送風機の回転数を検出する回転数検出手段と、 前記ゴミ袋内部の通風路の圧力及び前記ゴミ袋と前記電
    動送風機との間の通風路の圧力を入力して、これら2つ
    の圧力差を検出する圧力センサと、 前記回転数検出手段が検出する回転数及び前記圧力セン
    サが検出する圧力差によって、前記ゴミ袋内に集塵され
    たゴミの量を検出するゴミ量検出手段と、を有すること
    を特徴とする電気掃除機。
  2. 【請求項2】 前記吸込口から吸い込まれた気流を前記
    ゴミ袋内部に導くサクションホース接続用パイプに平行
    して隣接するとともに、その一端が前記ゴミ袋内部の通
    風路に通ずるように設けられた第1導圧管を有し、該第
    1導圧管の他端を前記圧力センサに接続することによっ
    て、前記圧力センサに前記ゴミ袋内部の通風路の圧力を
    入力していることを特徴とする請求項1に記載の電気掃
    除機。
  3. 【請求項3】 前記ゴミ袋は、吸引用開口部と導圧用開
    口部とが設けられた台紙を有しており、該台紙の前記ゴ
    ミ袋内部側の面には、前記サクションホース接続用パイ
    プの外径よりも小径な第1開口部と、前記第1導圧管の
    外径よりも小径な第2開口部とを有するゴムシートが、
    前記第1開口部と前記吸引用開口部との中心、前記第2
    開口部と前記導圧用開口部との中心がそれぞれ略一致す
    るように備え付けられており、前記サクションホース接
    続用パイプが前記吸引用開口部及び前記第1開口部を介
    して、前記第1導圧管の一端が前記導圧用開口部及び前
    記第2開口部を介して、それぞれ前記ゴミ袋内部に通じ
    ていることを特徴とする請求項2に記載の電気掃除機。
  4. 【請求項4】 その一端が前記ゴミ袋と前記電動送風機
    との間の通風路に通ずるように設けられた第2導圧管を
    有し、該第2導圧管の他端を前記圧力センサに接続する
    ことによって、前記圧力センサに前記ゴミ袋と前記電動
    送風機との間の通風路の圧力を入力していることを特徴
    とする請求項1乃至3に記載の電気掃除機。
  5. 【請求項5】 前記電動送風機の回転数が固定されたと
    きに、前記ゴミ量検出手段がゴミの量を検出することを
    特徴とする請求項1乃至4に記載の電気掃除機。
  6. 【請求項6】 前記ゴミ量検出手段が検出したゴミの量
    に応じて、当該電気掃除機の最大吸い込み仕事率が一定
    となるように、前記電動送風機の回転数を制御する回転
    数制御手段を有することを特徴とする請求項1乃至5に
    記載の電気掃除機。
  7. 【請求項7】 前記電動送風機を構成するモータとして
    直流ブラシレスモータを用いたことを特徴とする請求項
    1乃至6に記載の電気掃除機。
  8. 【請求項8】 前記ゴミ量検出手段が検出したゴミの量
    に応じて所定の出力を行うゴミ量通知手段を有すること
    を特徴とする請求項1乃至7に記載の電気掃除機。
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