JPH1147053A - 電気掃除機の入力制御装置 - Google Patents

電気掃除機の入力制御装置

Info

Publication number
JPH1147053A
JPH1147053A JP20589997A JP20589997A JPH1147053A JP H1147053 A JPH1147053 A JP H1147053A JP 20589997 A JP20589997 A JP 20589997A JP 20589997 A JP20589997 A JP 20589997A JP H1147053 A JPH1147053 A JP H1147053A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
phase angle
motor
input
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP20589997A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3595116B2 (ja
Inventor
Masashi Osada
正史 長田
Akihiro Iwahara
明弘 岩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd, Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Priority to JP20589997A priority Critical patent/JP3595116B2/ja
Publication of JPH1147053A publication Critical patent/JPH1147053A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3595116B2 publication Critical patent/JP3595116B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Vacuum Cleaner (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータの入力電力を一定制御し、ゴミ量や被
掃除面状態に依存しない効率的な運転ができ、経済性、
安全性、耐久性、作業性、低コスト化を図れる電気掃除
機の入力制御装置を得る。 【解決手段】 吸引用モータ2、パワーブラシ用モータ
21に流れる電流を検出する電流検出手段24と、予め
求められた入力電力特性と電流特性から導出された目標
の入力電力一定とするための目標電流制御手段9と、一
定電流で制御する一定電流制御手段10と、この両者の
切替手段11と、この切替手段11の出力と電流検出手
段24の出力が入力され、両者入力値の比較結果に応じ
て位相角を増減して目標入力特性を満足する位相角を決
定する位相角走査手段12と、この出力を得て動作する
位相制御手段14を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はモータの位相制御
と電流検出により、モータの入力電力を一定に制御する
電気掃除機の入力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の電気掃除機の入力制御装
置としては、特開平5−95877号公報に開示された
ものがある。これは、吸口が空中にある場合、電動機の
入力が最大となり無駄な電力を消費するという問題等を
解決するために電動送風機の電流を常に一定に保つこと
を目的としたもので、制御手段としては、電動送風機の
電流を検知する電流検出手段と、この出力の増幅手段
と、電動送風機の回転数を制御する位相制御手段とを備
え、この位相制御手段は増幅手段からの信号レベルが一
定になるように制御することにより実現している。
【0003】また、特開平7−213468号公報に
は、上記の構成に加えて電圧検出手段を設け、電源電圧
変動に応じて電流検出手段の信号レベルを一定となるよ
うに位相制御手段を制御する構成としている。さらに、
特開平7−313415号公報においても、概略同一構
成において、電流一定制御または位相角一定制御にて、
モータの入力を一定に保つ制御を実現可能としている。
【0004】図18に一般的な電気掃除機において、吸
引用モータの電流値と入力の関係を、風量(ゴミ量)を
横軸とした時の制御特性を示し、これにより説明する。
図中(a)はモータ印加電圧一定(無制御)とした場合
の特性であり、当然ながら電流値と入力電力値は比例関
係を保ち、風量が絞られる(ゴミが溜まる)方向につれ
て電流値、入力電力値共に降下する。
【0005】図中(b)は所定風量まで位相制御により
電流一定制御を行った場合を示す。位相制御では風量大
(解放)側においての位相点弧時間(以下位相角と表現
する)を大きくすることにより電流一定が実現できる。
しかし位相角が大きくなると実効電圧と実効電流が減る
と共に、力率が悪くなるために、電流値と入力電力値は
比例関係とならず、位相角が小さくなる(風量が減る)
と共に入力電力値は上昇する。即ち電流一定制御した場
合入力は一定にならないことを示している。
【0006】また、位相制御による位相角一定制御で
は、モータ印可電圧一定となるために図中(a)の特性
と同等となり、これも入力一定制御を実現出来ないこと
を示している。
【0007】一方、風量の検出においては特公平2−3
0683公報に開示された従来例がある。これによると
フィルタとファン間の負圧を検出する圧力センサと、モ
ータ電流検出手段を用いて、直接風量を検出しなくても
モータの入力制御を可能としている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の電気掃除機の入
力制御装置は以上のように構成されているので、以下の
ような課題がある。まず、モータ電流検出手段を用いた
構成では、電流検出手段の出力により、電流一定制御や
位相角一定制御を実現するとしているが、実際にこの方
法では入力を一定に保つことは位相制御の特性上難し
く、ゴミ量や被掃除面状態に応じて入力が変化してしま
うと共に、条件によってモータの入力電力規制を超える
可能性がある。したがって、電源電圧による補正を行っ
ても入力電力を一定に保つのは難しい。
【0009】また、電流センサに加え風量検出用として
圧力センサや、電源電圧変動検出用の電圧検出手段を付
加した構成では、当然のことながら部品点数が増えコス
ト高になると共に構成が大きくなる。またセンサが増え
た分だけ精度調整や故障要因への対応処理が複雑となる
と共に組み立て作業性が悪くなる等の課題がある。
【0010】さらに、パワーブラシ用モータの入力電力
を考慮していないため、パワーブラシ回転時には、トー
タル入力電力としての入力電力規制を越える可能性が高
く、電源コードの発熱等を招いてしまう可能性がある。
【0011】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたものであり、位相制御手段とモータの電流
検出手段を用いた構成において、確実かつ好適な入力一
定制御を実現する処理方式を提案し、これによりゴミ量
や被掃除面状態に依存しない効率的、経済的、安全性等
を備え、且つ圧力センサや電圧検出手段を使わないため
に、作業性向上、低コスト化を図れる電気掃除機の入力
制御装置を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる電気掃
除機の入力制御装置は、モータに流れる電流を検出する
電流検出手段と、ゴミ溜まりによる所定の減衰風量まで
は所定の一定電流で制御する一定電流制手段と、風量が
前記減衰風量以下になると、予め求められた所定の位相
角に対応した電流特性に基づいて制御する目標電流制御
手段と、前記一定電流制御手段と前記目標電流制御手段
を切り替える切替手段と、前記切替手段の出力と前記電
流検出手段により検出された検出値とを一致させる位相
角走査手段と、前記位相角走査手段により決定された位
相角に基づいて前記モータの入力を制御する位相制御手
段とを備えたものである。
【0013】また、目標電流制御手段で制御される領域
の低風量側において、ゴミ溜まり量及び風路密閉の検出
を行うゴミ量/密閉検出手段を備え、前記ゴミ量/密閉
検出手段の検出値に基づいて位相角走査手段を制御する
ものである。
【0014】また、ゴミ量ゼロ時においてモータへの入
力のばらつきを検出するモータ特性検出手段と、この検
出値に基づいて一定電流制御手段の所定の一定電流値を
変更する一定電流値補正手段を備えたものである。
【0015】また、ゴミ量ゼロ時においてモータへの入
力のばらつきを検出するモータ特性検出手段と、この検
出値に基づいてゴミ量/密閉検出手段の所定設定値を変
更するゴミ量/密閉検出値補正手段を備えたものであ
る。
【0016】また、吸引用モータとパワーブラシ用モー
タの電流を同時に検出する電流検出手段と、前記パワー
ブラシ用モータの動作時にはゴミ量/密閉検出手段の所
定設定値を変更するパワーブラシ動作補正手段を備えた
ものである。
【0017】さらに、電流検出手段による検出結果が目
的制御範囲外の値である時、ある一定の位相角でモータ
を位相制御する位相角一定制御手段を備えたものであ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図1か
ら図6を用いて説明する。図1はこの発明の実施の形態
1である電気掃除機の入力制御装置を示す機能ブロック
図、図2は吸引用モータの風量と電流及び入力電力の特
性図、図3は吸引用モータの位相角と入力電力の特性を
示す基本特性図、図4は位相角と電流の特性を示す基本
特性図、図5は動作フローチャート、図6は電気掃除機
の入力制御装置によって得られた入力電力特性図であ
る。
【0019】図1において1は商用交流電源、2はこの
商用交流電源1に双方向性サイリスタ3を介して接続さ
れた吸引用モータ、4はこの吸引用モータ2に流れる電
流を検出する電流検出手段であり、電流センサ4aが吸
引用モータ2と直列に構成され、カレントトランスやシ
ャント抵抗による電圧降下法等によって電圧として検出
される。5は商用交流電源1から生成される電源部であ
り、電気掃除機の制御部を司るマイクロコンピュータ6
等の直流電源等に用いられると共に、内部には商用周波
数のゼロクロス検出回路5aを擁している。
【0020】7は予め実験等により求めたもので図3、
図4に各々示された基本特性である。基本特性7は、後
に詳述する位相制御手段14により位相角を変化させて
吸引用モータ2を制御した際の、入力電力特性(図示さ
れていない計測器で測定)と電流特性(電流検出手段4
で測定)である。8は基本特性7から導出され、入力電
力一定とするための、位相角対目標電流特性であり、図
4に示す。なお、図4の説明は後述する。
【0021】9は目標電流制御手段であり、位相角対目
標電流特性8を特性データテーブル、あるいは特性デー
タテーブルから導出された近似式として記憶すると共
に、位相角における目標電流値を記憶するもので、目標
の入力電力一定制御を実現する手段である。一方、10
は所定の一定電流で制御を実現する一定電流制御手段で
あり、基本特性7から予め決定された電流値が固定値と
して格納される。11はこの一定電流制御手段10の出
力と、目標電流制御手段9の出力が入力される切替手段
であり、ゴミ溜まりによる所定の減衰風量までは一定電
流制御手段10出力を選択し、風量が所定減衰風量以下
になると目標電流制御手段9を選択して出力する。な
お、上述の所定減衰風量とは、図2及び図4で詳述する
風量と電流の特性と基本特性7の位相角と電流特性か
ら、予め設定した位相角によって決定するものである。
【0022】12は切替手段11の出力と、電流検出手
段4のA/D変換部13を介した出力が入力される位相
角走査手段で、両者入力値の比較結果に応じて位相角を
一致させるように増減する。また、位相角走査手段12
による位相角増減結果は切替手段11にフィードバック
される。14は位相角走査手段12の出力を得て動作す
る位相制御手段で、双方向サイリスタ3のゲートに位相
角を入力することにより位相制御が実行されると共に、
位相角走査手段12にも現状の位相角値をフィードバッ
クし、常に変化する風量に追従して安定した入力電力を
実現する。なお、位相制御手段14にゼロクロス検出手
段5aからの出力が入力されることにより位相角0の基
準点が与えられる。
【0023】目標電流制御手段9、一定電流制御手段1
0、切替手段11、位相角走査手段12、A/D変換部
13、位相制御手段14はそれぞれマイクロコンピュー
タ6に設けられる。
【0024】また、15はスイッチ部であり、入力切り
替えや起動・停止等の操作内容をマイクロコンピュータ
6に入力する。16は動作内容等各種情報を出力する表
示部である。
【0025】次に基本特性7と位相角対目標電流特性8
及び目標制御手段9について実際の実験結果に基づいて
図2、図3及び図4を用いて説明する。図2は吸引モー
タの風量と電流及び入力電力の特性図であり、実線は目
標電流、破線は入力電力を示す。入力電力一定制御を実
現するためには、風量が絞られるにつれて若干減少する
ような目標電流の設定をすればよく、この目標電流の設
定は、風量(風路構成に依存)とモータ特性に依存する
ために、電気掃除機の機種対応の設定が必要であると同
時に風量の値が明らかになる必要がある。このために実
験により図3、図4に示す各特性が求められた。
【0026】図3は一つ目の基本特性の位相角と入力電
力の特性を示す図であり、横軸に位相角T(点弧角時
間)を(0〜数ミリ秒)示し、縦軸に入力電力Wとし
て、説明上、例えば1300Wモータを用いた場合の特
性を示している。またパラメータを風量として風量10
0%(ゴミゼロ)から風量d%(ゴミ大)までの5種類
(100%>a>b>c>d)を表記している。
【0027】位相角0とは100%通電状態(100
V)であり、位相角0と風量100%で約1300Wの
入力電力を示している。図に示すとおり、位相角を増や
すにつれて入力電力は降下し、また位相角0固定におい
ても風量が絞られる(風量が小さい)方向では入力は降
下する。さらに風量が多い方が位相角を増やすにつれて
入力が降下する割合が多い。ここで、目標入力電力値と
して例えばWmを設定(横線)すると、設定した入力電
力と、風量100%と風量d%までの交点(Wm10
0、Wma、Wmb、Wmc、Wmd)から目標入力電力に対応
した所定の位相角範囲Twが求められる。このように、
目標として設定した入力電力と風量に応じた位相角をそ
れぞれ導出することができる。
【0028】図4は二つ目の基本特性の位相角と電流の
特性を示す図であり、電流は電流検出手段4の出力を縦
軸に示し、横軸の位相角、風量パラメータは図2と同じ
である。図3で導出した所定の位相角範囲Twを横軸に
指示し、図3で導出した位相角と各々の風量の交点(W
m100、Wma、Wmb、Wmc、Wmd)をプロットする
と、図3に示された目標入力電力Wmに対応した各風量
における入力電力一定となる電流特性Itw(右上がり曲
線)が求められる。上述した図18(b)と同様、位相
制御により電流一定制御を行った場合、入力電力と電流
値は比例関係とならないため、入力電力特性と同じ傾向
は示すものの一致せず、位相角−電流特性は右上がりの
曲線となることを示している。
【0029】曲線Itwに示す位相角と電流値の関係の導
出結果が、所定の位相角範囲Twにおける位相角対目標
電流特性8となる。目標入力Wmを得るためには、位相
角と電流値の関係がItwとなるように位相制御を行えば
よく、この関係を目標電流制御手段9に記憶させ、マイ
クロコンピュータ6により処理を行うものである。
【0030】次に一定電流制御手段10について実験結
果に基づき、図3及び図4により説明する。図4の位相
角−電流特性上に、一定電流値として例えばIoを設定
(横線)すると、Ioと、風量100%と風量d%まで
の交点(Io100、Ioa、Iob、Ioc、Iod)から電
流一定値に対応した所定の位相角範囲Tiが求められ
る。そして、一定電流値と風量に応じた位相角をそれぞ
れ導出することができる。次に、図3の位相角−入力特
性上に、図4で導出した所定の位相角範囲Tiを横軸に
指示し、導出したそれぞれの位相角と各風量の交点(I
o100、Ioa、Iob、Ioc、Iod)をプロットする
と、位相角−入力電力特性は右下がりの略直線Wtiが求
まる。したがって、電流一定制御は風量が減るに従い入
力電力が上昇する特性にて動作する。
【0031】次に動作について図1、図2、図4、図
5、及び図6を用いて説明する。まず、図5の動作フロ
ーチャートについて、図4の位相角−電流特性上に記載
の記号を用いて詳述する。ステップS100では、電源
投入時の初期位相角値として、位相角走査手段12に一
定電流制御手段10動作用の初期値として記憶されてい
るT1sをセットする。初期位相角は、図4に示すように
例えば一定電流Ioと風量100%特性カーブの交点
(Io100)を目安とした位相角T1sが設定される。
したがって、初期時の切替手段11は一定電流制御手段
10が選択される。
【0032】ステップS101では、ステップS100
でセットされた位相角初期値T1sに基づいて、位相制御
手段14、双方向性サイリスタ3により吸引用モータ2
が位相制御運転される。ステップS102では、位相制
御運転された吸引用モータ2に流れる電流を電流検出手
段4により検出し、検出値VoutをA/D変換部13を
介して位相角走査手段12に送る。
【0033】次にステップS103では、位相角走査手
段12により、一定設定電流値Ioと検出された検出値
Voutを比較し、値が等しければ位相角をそのままにし
て位相制御運転S101に戻り、等しくなければステッ
プS104に進む。
【0034】図4に示す例では、ゴミ溜まり等によって
目安とした風量100%より低い風量aで運転されるて
いるため、図に示すVoutが出力される。この状態では
Io>Voutであり、一定設定電流より低い状態で運転さ
れていることになる。したがって、位相角を増減するル
ープであるステップS104に進む。
【0035】なお、ゴミ溜まり等によって、目安とした
風量100%より低い風量aで運転されている場合は、
ゴミ溜まりであれば風量100%に戻る事は無いが、カ
ーテン等の急激な吸い込みにより風路が狭まった場合等
は、カーテンを吸い込み口から離せば風量100%に戻
る動作となる。
【0036】ステップS104では、位相角走査手段1
2により、VoutがIoより大きいか小さいかの判断によ
り、大きい時は位相角を増し、小さい時は位相角を減ず
る方向へ位相角Toutを走査して出力する。図4に示す
例では、Io>Voutであるため位相角を減じて出力す
る。
【0037】ステップS105では、切替手段11によ
り、ステップS104で増減されたToutが所定の位相
角T1eより大きいか小さいかの判断を行い、大きければ
位相制御運転S101に戻り、ステップS101〜S1
05のステップを繰り返すことによりIo=Voutを満足
する位相角Toutにて運転される。逆に小さければステ
ップS105に進む。図4の例では風量aでの運転のた
め、Tout>T1eで運転されている。したがってこの段
階ではステップS101へ戻り一定電流制御手段10の
ループを実行するが、運転によりゴミがさらに溜まり、
風量b付近まで減じると増減された位相角Tout<所定
の位相角T1eとなりステップS106に遷移する設定と
なっている。
【0038】ステップS106から切替手段11により
入力電力一定を目的とした目標電流制御手段9に切り替
わる。ここではまず、目標電流制御手段9遷移時の初期
位相角値として、位相角走査手段12にT2sがセットさ
れる。図4に示すように一定電流Ioと風量bの交点Io
bに遷移点T1eを定めたため、T2sは目標電流Itwと風
量bとの交点Wmbの位相角が設定される。
【0039】ステップS107及びステップS108
は、上記ステップS101、ステップS102と同じ動
作を行う。ステップS109もステップS103と同様
に、位相角走査手段12により、目標電流値Itwと検出
されたVoutを比較し、値が等しければ位相角をそのま
まにして位相制御運転ステップS107に戻り、等しく
なければステップS110に進む。
【0040】ステップS110もステップS104と同
様に、位相角走査手段12により、VoutがItwより大
きいか小さいかの判断により、大きい時は位相角を増
し、小さい時は位相角を減ずる方向へ位相角Toutを走
査して出力する。
【0041】ステップS111では、切替手段11によ
り、ステップS110で増減されたToutが所定の位相
角T2bより大きいか小さいかの判断を行い、小さければ
位相制御運転ステップS107に戻り、ステップS10
7〜S111のステップを繰り返すことによりItw=V
outを満足する位相角Toutにて運転され、目標電流制御
手段9を実行すれば目標入力電力Wmが得られるもので
ある。逆に大きければステップS101に戻り。一定電
流制御手段10を再度実行する。このステップS101
に戻る動作とは、例えば、カーテン等の吸い込みにより
風量がいったん下がり、目標電流制御手段9に遷移した
後、吸い込み口からカーテンを離した場合風量が上がる
(戻る)ため、一定電流制御手段10に戻す役割を果た
す。
【0042】このように、図5に示されたフロー繰り返
し動作により、一定電流値Io及び目標電流値Itwと電
流検出値Voutが一致するように位相角が自動的に走査
されることにより、一定電流制御手段10による制御時
は入力電力Wti、目標電流制御手段9による制御時は一
定の入力電力Wmで一定制御が実現できる。
【0043】なお、繰り返しループのタイミングはゼロ
クロス検出手段5aの出力により、所定のタイミング時
間を設定することによって、ゴミ量の変化や被掃除面状
態の変化に常に対応した処理が可能となる。また、位相
角の増減時間(走査幅)とはマイクロコンピュータ6の
クロックに依存されるが最小時間による位相角幅の設定
が望ましい。
【0044】また目標電流値Itwに対する位相角Tout
の導出の仕方は、その特性を対応表(テーブル化)にし
てマッピングにより求める方式と、目標電流特性を数式
化、例えばy=ax+y等の一次式に近似して演算によ
り求める方式がある。ただし、この場合、yは電流検出
手段4から出力される電流値、xは位相角、a、bは定
数である。
【0045】一定電流制御手段10は一定電流値である
ことから、目標電流制御手段11をテーブル化あるいは
式化のどちらを選択してもマイコンプラグラム容量の負
荷が少なくなるという効果がある。
【0046】図6に実施の形態1により得られた入力特
性を示す。横軸は風量、縦軸は入力電力を示し、図3、
図4の風量パラメータ特性に示した風量100%から風
量bまでは一定電流制御手段10、風量bを越えて目標
電流制御手段11に切り替えた場合である。図示のよう
に、一定電流時には左上がりの入力電力Wti、目標電流
時には一定入力電力Wmを得られることが確認できた。
なお、風量が略1.2m3/min以下は全通電(位相角
0)領域である。
【0047】以上のように、風量大側ではゴミ溜まりに
よる吸い込み能力低下の影響が少ないために、一定電流
制御とすることができ、プログラムの簡素化を図ること
が可能となる。一方、ゴミ溜まりによる風量小側では目
標電流制御手段に切り換えることにより入力電力規制を
越えない値で入力電力一定制御を実現できる。したがっ
て、ゴミ量や掃除面の状態に応じて入力電力を効率的に
コントロールすることが可能となり、さらに、従来のよ
うに圧力センサを使用する必要もないので、コスト低
減、耐久性向上、組立作業性向上を図ることができる。
【0048】実施の形態2.以下、この発明の実施の形
態2を図7、図8を用いて説明する。図7は実施の形態
2である電気掃除機の入力制御装置を示す機能ブロック
図、図8は特性説明図である。図において、実施形態1
と同様の構成部分には同一符号を付しその説明を省略す
る。図7において、17は電流検出手段4からA/D変
換部13を介して検出された電流出力を受け、ゴミ溜ま
りの量や吸い込み口の密閉を検出するゴミ量/密閉検出
手段であり、ゴミ量/密閉検出手段17からの出力信号
は位相角走査手段12、及び表示部15に出力される。
【0049】次に、動作について説明する。図8は図6
に示した入力特性の低風量側の拡大図であり、横軸は風
量、縦軸は入力電力を示す。Wmは実施の形態1によっ
て得られた入力電力を示し、W0の破線部分は無制御、
即ち位相角0時の入力電力を示し、目標電流制御手段9
による運転は位相制御を実行している時は入力電力一定
で運転し、位相角が0になると無制御の場合の特性と同
じになることを示している。位相角0での運転は入力電
力と電流が比例関係にあるために入力電力を電流値と同
等として以下説明する。
【0050】ゴミ量/密閉検出手段17は、目標電流制
御手段9動作時の低風量側、即ち位相角が0で運転され
る領域に遷移する時に実行される。ゴミ溜まり量として
使用者に報知すべきレベルのゴミ量90〜100%や密
閉運転は位相角0運転時のみに存在するため、例えば図
中に示したゴミ量90%、ゴミ量100%、密閉等は、
電流検出手段4による所定の出力信号により設定でき
る。図のように、所定の電流値は所定の風量Q1、Q
2、Q3に対応するため目標の風量で検出することが可
能となる。ゴミ量90%はそろそろ満杯である報知、ゴ
ミ量100%は紙パックの交換を促す報知を表示部16
にて行う。また密閉検出レベルまで電流が降下した場合
は位相角走査手段12に所定位相角を入力し、位相制御
手段14で位相制御することにより、図中実線Wdで示
す微弱運転で動作させモータ保護運転を行うことが可能
となる。
【0051】以上のように、実用的なゴミ量の報知や、
密閉運転等の異常時に、圧力センサを用いずに、ゴミ量
情報の表示やモータを微弱運転に切り替える制御が可能
となるため、検出精度を維持しながら、コスト低減、耐
久性向上、組立作業性向上を図ることができる。
【0052】実施の形態3.以下、この発明の実施の形
態3を図9、図10及び図11を用いて説明する。図9
は実施の形態3である電気掃除機の入力制御装置の機能
ブロック図、図10は位相角と電流の特性を示す特性
図、図11は入力制御装置によって得られた入力電力特
性図であり、図において、実施形態1または実施形態2
と同様の構成部分には同一符号を付しその説明を省略す
る。図9において、18はゴミ量ゼロ時に、電流検出手
段4からA/D変換部13を介した検出された電流出力
を受け、これにより吸引用モータ2の初期入力電力の大
小(入力電力のばらつき)を検出する吸引用モータ特性
検出手段、19は吸引用モータ特性検出手段18の出力
を受けて、一定電流制御手段10の所定設定電流値Io
を補正・変更する一定電流値補正手段であり、補正・変
更後の出力は一定電流制御手段10に入力される。
【0053】次に、動作について風量100%運転を例
に図10、図11を用いて説明する。例えば、吸引用モ
ータの電機子抵抗が標準とした場合、位相角走査手段1
2から初期位相角Tsが出力されると、このTsと風量1
00%の標準特性との交点Vsmが電流検出手段4によっ
て検出され、一定電流値Ioと一致するために設定入力
電力で運転を行う。ここで電機子抵抗が製作時のばらつ
きにより低い場合は高い電流が流れるために図中破線で
示したように標準時よりも高い電流特性になることが実
験により確認されている(V=IRの関係により、V
(位相角)一定とした時にRが下がる分Iが増える)。
この時、初期位相角Ts入力時はVsh点の電流検出とな
るため、位相角走査手段12により一定電流Ioと一致
させるために位相角を増やす方向(電圧を下げる方向)
に移動し、図中破線とIoとの交点aで安定する。した
がって位相角TsからTshに移動する。
【0054】しかし、実施形態1でも述べたように、位
相制御動作中において電流一定制御は入力電力一定を確
保できないため、図11の入力電力特性に示すように、
標準モータ特性xに対し電機子抵抗が低いモータは特性
yになることが実験により確認されている。すなわち、
入力電力の大きいモータは電流一定制御により標準モー
タより低い入力電力で運転されてしまう。前述したが入
力電力一定を目標とすると、図10の右上がりも仮想曲
線Ikが必要であり、このIkと破線が交差する点bを実
現する位相角を設定することが必要である。なおこの図
とP=VIの関係から、交点a時はI一定でV降下、交
点bはI上昇でV若干降下を意味しており、Io一定制
御時は入力電力が下がることがわかる。
【0055】したがって、一定電流値補正手段19は、
図10の交点bを実現する手段である。交点bの電流値
Iosを求める方法としてIos=Io+k(Vsh−Io)な
る算式にて求めることができる。なお、Ioは一定電流
制御手段10に格納されている電流値、Vshは電流検出
手段4により検出されたゴミゼロ時の電流値、kは入力
電力一定を目標として予め導いた仮想曲線Ikの傾きで
ある。
【0056】この式によって求められた一定電流値Ios
を一定電流制御手段10に格納し動作させると交点bの
垂線上の位相角で運転され、図11の特性zを得られ、
ゴミゼロ時の入力電力が一致することが実験により確認
できた。なお、この補正方法は上記した算式以外にテー
ブルマッピングによっても可能である。
【0057】また、吸引用モータ特性検出手段18は、
ゴミゼロ時の電流検出を行うが、この方法は工場出荷前
のライン検査や、実使用時の使用開始時を書き込み・消
去可能なE2PROM(図示無し)を用いて記録するこ
とにより可能となる。
【0058】以上のように、モータ入力電力のばらつき
による一定電流値補正手段により、一定電流制御時にお
いてもゴミゼロ(開放)時の入力電力を一定とすること
ができるため、開放時の吸い込み能力を一定と保つこと
が可能であり、安定した運転を実現できる。また補正手
段が複雑にならず、安価な構成とすることが出来る。
【0059】実施の形態4.以下、この発明の実施の形
態4を図12、図13を用いて説明する。図12は実施
の形態4である電気掃除機の入力制御装置の機能ブロッ
ク図、図13は入力電力特性図であり、図において、実
施形態1乃至3と同様の構成部分には同一符号を付しそ
の説明を省略する。図12において20はゴミ量ゼロ時
に吸引用モータ2の初期入力電力の大小(入力電力のば
らつき)を検出する吸引用モータ特性検出手段18の出
力を受けて、ゴミ量/密閉検出手段17のしきい値を補
正・変更するゴミ量/密閉値補正手段であり、補正・変
更後の出力はゴミ量/密閉検出手段17に入力される。
【0060】次に動作を図13について、風量100%
運転を例として説明する。図13は入力特性の低風量側
を拡大した図であり、実線は実施形態1及び2によって
得られた入力電力である。ここで吸引モータの入力電力
のばらつきによる特性を考慮すると、例えばモータの電
機子抵抗が製作ばらつきにより低い場合は高い電流が流
れるために図中破線で示したように、位相角ゼロの運転
領域において標準時よりも高い入力電力特性になる。
【0061】標準モータにおいて例えばゴミ量を報知す
るしきい値を、風量Q1から導いたG1と設定すると、
入力電力の大きいモータ(破線)はG1との交点から垂
線を引いた風量Q2にてゴミ量を報知することになる。
即ち標準モータに対し入力電力大モータでは風量小側、
同小モータでは風量大側にてゴミ量及び密閉を検出する
ため一定の風量で検出することができない。
【0062】したがって、ゴミ量/密閉値補正手段20
は、モータ入力電力がばらついても一定の風量でゴミ量
/密閉検知を行える補正手段を目的とし、具体的な補正
方法を図10を用いて説明する。吸引用モータの入力電
力が大の場合、位相角走査手段12から初期位相角Ts
が出力されると、このTsと入力電力大の電流特性(破
線)の交点Vshの電流検出となる。したがってこの検出
電流から標準モータ時の電流値を減算したΔI=Vsh−
Ioなる算式にてΔIを求め、このΔIを、標準モータ
時のゴミ量/密閉検出のしきい値に加算する。これによ
り図13に示すG1hの補正しきい値が求まり、この交点
は風量Q1と一致するために、モータ入力電力がばらつ
いても同一風量でゴミ量/密閉検出が可能となる。
【0063】以上のように、モータ入力電力のばらつき
によるゴミ量/密閉値補正手段により、同一風量でゴミ
量の報知や密閉検出が可能になるため、正確なゴミ量/
密閉検出が可能となり、使い勝手の向上、モータの耐久
性向上がはかれる。また圧力センサを必要としないた
め、安価な構成とすることが出来る。
【0064】実施の形態5.以下、この発明の実施の形
態5を図14、図15を用いて説明する。図14は実施
の形態5である電気掃除機の入力制御装置の機能ブロッ
ク図、図15は風量と入力電力の特性図であり、図にお
いて、実施形態1と同様の構成部分には同一符号を付し
その説明を省略する。図14において、21は商用交流
電源1に着床用スイッチ22、パワーブラシ用双方向性
サイリスタ23を介して接続されたパワーブラシ用モー
タ、24はこのパワーブラシ用モータ21と吸引用モー
タ2に流れる電流を同時に検出する電流検出手段であ
り、電流センサ24aに吸引用モータ2とパワーブラシ
用モータ21が並列に接続される。また着床用スイッチ
22はそのON/OFF情報がマイコン6に入力され、
パワーブラシ用双方向性サイリスタ23はスイッチ部1
5からマイコン6を介してON/OFF制御される。
【0065】25は吸引用モータ2及びパワーブラシ用
モータ21に流れる電流を検出する電流検出手段24か
らA/D変換13を介した電流出力を受け、これにより
パワーブラシ用モータがON時には、ゴミ量/密閉検出
手段17のしきい値を補正・変更するパワーブラシ動作
補正手段であり、補正・変更後の出力はゴミ量/密閉検
出手段17に入力される。
【0066】次に動作について説明する。パワーブラシ
用モータ21の動作は使用者がスイッチ部15からのパ
ワーブラシON動作により決定され、このON情報がマ
イコン6の出力ポートを介してパワーブラシ用双方向サ
イリスタ23のゲートをONする。加えて安全性を目的
とした吸い込み口が掃除面に着床すると着床用スイッチ
22がONし、初めてパワーブラシ用モータが回転す
る。この着床用スイッチ22の情報をマイコン6に入力
することにより、パワーブラシ用モータが動作中か否か
が判別できる。また、掃除中にパワーブラシ用モータ2
1が動作すると、電流検出手段24により、吸引用モー
タ2の電流に加算された電流が検出される。
【0067】図15は入力特性例の低風量側の拡大図で
あり、実線は上述した実施形態1及び2によって得られ
た入力電力である。パワーブラシ用モータ21の電流が
加算された場合においても、吸引用モータ2の入力電力
が大側へばらついた例(実施形態4)と同じく、目標電
流制御手段9時における位相制御動作時は一定入力電力
を確保でき、位相角ゼロ制御時はパワーブラシ用モータ
21の入力電力分が差として現れ、図中破線で示したよ
うに、吸引用モータ2のみ運転よりも高い入力電力特性
になる。パワーブラシ用モータ21の入力電力が例えば
20Wとするとその値が特性差となって現れる。
【0068】吸引用モータ2の動作時において例えばゴ
ミ量を報知するしきい値を、風量Q1から導いたGkと
設定すると、パワーブラシ用モータ21重畳時は破線と
Gkとの交点から垂線を引いた風量Q2にてゴミ量を報
知することになる。即ち吸引用モータ2のみ運転時に対
しパワーブラシ用モータ21が動作すると風量小側にて
ゴミ量及び密閉を検出するため一定の風量で検出するこ
とが出来ない。
【0069】したがってパワーブラシ動作補正手段25
は、パワーブラシ用モータ21が動作しても一定の風量
でゴミ量/密閉検知を行える補正手段を目的とし、具体
的な補正方法は、予めパワーブラシ用モータの入力電力
(電流)、例えば20Wを計測しておき、パワーブラシ
用モータ21が動作時には、この20W分を、ゴミ量/
密閉検出のしきい値に加算する。これにより図15に示
すGkの補正しきい値Gkhが求まり、破線との交点は風
量Q1と一致するために、パワーブラシ用モータ21が
重畳されても同一風量でゴミ量/密閉検出が可能とな
る。
【0070】以上のように、吸引用モータ2とパワーブ
ラシ用モータ21の入力電流を同時に計測する電流検出
手段と、パワーブラシ用モータ21動作時のパワーブラ
シ動作補正手段により、まず、一つの電流センサで両者
の電流計測を可能とし、目標電流制御手段9動作時の位
相制御領域ではパワーブラシ用モータの動作によらず一
定の目標入力電力を確保でき、位相角ゼロ領域では同一
風量でゴミ量の報知や密閉検出が可能になるため、正確
なゴミ量/密閉検出が可能となる。これにより安価な構
成により、安定した入力電力一定運転が実現でき、掃除
効率の向上、使い勝手の向上、モータの耐久性向上を図
ることができる。
【0071】なお、電流検出手段24を図16に示すよ
うに、吸引用モータ2とパワーブラシ用モータ21のコ
モン側に設けてもよい。
【0072】実施の形態6.以下、この発明の実施の形
態6を図17について説明する。図17は実施の形態6
である電気掃除機の入力制御装置の機能ブロック図であ
り、図において、実施形態1と同様の構成部分には同一
符号を付しその説明を省略する。図17において、26
は電流検出手段4からA/D変換13を介した電流出力
を受け、これにより目的制御範囲外の異常電流を検出し
た時、一定の位相角に固定した位相制御を行う位相角一
定制御手段であり、この信号は位相制御手段14及び表
示部16に出力される。
【0073】次に動作を図4を例にして説明する。図4
の位相角−電流特性図に示したように、本実施形態の制
御装置は、一定電流制御手段10は電流Io、目標電流
制御手段9は電流Itwにて運転される。したがって位相
角一定制御手段26は、各々の位相角での運転におい
て、Io、Itwの値に対して一定割合値を越えた電流値
を検出した時、また一定割合値を下回った時、これを異
常運転と判断して、位相角を少なくともT1s以上の値を
設定して位相制御手段14に出力することにより安全な
低入力電力運転を行う。また、表示部16に異常運転と
して報知する。更に低入力電力運転中に異常電流を検出
した時は運転を停止する。
【0074】以上のように、位相角一定制御手段によ
り、モータの劣化及び吸い込み風路等への異物の詰まり
等の異常運転を検出し、位相角一定の低入力電力運転を
行うため、吸い込み能力を維持しつつ安全運転が可能と
なり、安全性向上、使い勝手の向上、モータの耐久性向
上を図ることができる。
【0075】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、モータ
に流れる電流を検出する電流検出手段と、ゴミ溜まりに
よる所定の減衰風量までは所定の一定電流で制御する一
定電流制手段と、風量が減衰風量以下になると、予め求
められた所定の位相角に対応した電流特性に基づいて制
御する目標電流制御手段と、一定電流制御手段と目標電
流制御手段を切り替える切替手段と、切替手段の出力と
電流検出手段により検出された検出値とを一致させる位
相角走査手段と、位相角走査手段により決定された位相
角に基づいてモータの入力を制御する位相制御手段とを
備えたので、風量大側ではゴミ溜まりによる吸い込み能
力低下の影響が少ないために、一定電流制御とすること
ができ、プログラムの簡素化を図ることが可能となる。
一方、ゴミ溜まりによる風量小側では、切替手段により
目標電流制御手段に切り替えることで入力電力規制を越
えない値で入力電力一定制御を実現できる。したがっ
て、ゴミ量や清掃面の状態に応じて入力電力を効率的に
コントロールすることができ、また、コスト低減、耐久
性向上、組立作業性向上を図ることができる。
【0076】また、目標電流制御手段にて制御される領
域の低風量側領域で、ゴミ溜まり量及び風路密閉の検出
を行うゴミ量/密閉検出手段を備え、ゴミ量/密閉検出
手段の検出値に基づいて位相角走査手段を制御するの
で、実用的なゴミ量の報知や、密閉運転等の異常時に、
モータの微弱運転に切り替える制御ができ、検出精度を
維持しながら、コスト低減、耐久性向上、組立作業性向
上を図ることができる。
【0077】また、ゴミ量ゼロ時においてモータへの入
力のばらつきを検出するモータ特性検出手段と、この検
出値に基づいて一定電流制御手段の所定の一定電流値を
変更する一定電流値補正手段を備えたので、一定電流制
御時においても、開放時の吸い込み能力を一定と保つこ
とができ、安定した運転を実現できる。
【0078】また、ゴミ量ゼロ時においてモータへの入
力のばらつきを検出するモータ特性検出手段と、この検
出値に基づいてゴミ量/密閉検出手段の所定設定値を変
更するゴミ量/密閉検出値補正手段を備えたので、モー
タ入力電力にばらつきがあっても、同一風量で正確なゴ
ミ量/密閉検出ができ、使い勝手の向上、モータの耐久
性向上が可能となる。
【0079】また、吸引用モータに流れる電流に加えパ
ワーブラシ用モータの電流を同時に検出する電流検出手
段と、パワーブラシ用モータ動作時にはゴミ量/密閉検
出手段の所定設定値を変更するパワーブラシ動作補正手
段を設けたので、一つの電流センサで両者の電流検出が
でき、パワーブラシ用モータの動作によらず一定の目標
入力電力で制御ができ、同一風量で正確なゴミ量の報知
や密閉検出ができる。したがって、安価な構成により、
掃除効率の向上、使い勝手の向上、モータの耐久性向上
を図ることができる。
【0080】また、電流検出手段による電流検出結果
が、目的制御範囲外の値を出力した時、ある一定の位相
角で吸引用モータを位相制御する位相角一定制御手段を
備えたので、異常運転を検出し、吸い込み能力を維持し
つつ安全運転ができ、安全性向上、使い勝手の向上、モ
ータの耐久性向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態1における電気掃除機の
入力制御装置を示す機能ブロック図である。
【図2】 この発明の実施形態1における風量−入力電
力、電流の特性を示す特性図である。
【図3】 この発明の実施形態1における位相角−入力
電力特性を示す基本特性図である。
【図4】 この発明の実施形態1における位相角−電流
特性を示す基本特性図である。
【図5】 この発明の実施形態1における電気掃除機の
入力制御装置を示す動作フローチャートである。
【図6】 この発明の実施形態1における電気掃除機の
入力制御装置によって得られた入力特性図である。
【図7】 この発明の実施形態2における電気掃除機の
入力制御装置を示す機能ブロック図である。
【図8】 この発明の実施形態2における風量−入力電
力の特性を示す特性図である。
【図9】 この発明の実施形態3における電気掃除機の
入力制御装置を示す機能ブロック図である。
【図10】 この発明の実施形態3における位相角−電
流特性を示す特性図である。
【図11】 この発明の実施形態3における風量−入力
電力の特性を示す特性図である。
【図12】 この発明の実施形態4における電気掃除機
の入力制御装置を示す機能ブロック図である。
【図13】 この発明の実施形態4における風量−入力
電力の特性を示す特性図である。
【図14】 この発明の実施形態5における電気掃除機
の入力制御装置を示す機能ブロック図である。
【図15】 この発明の実施形態5における風量−入力
電力の特性を示す特性図である。
【図16】 この発明の実施形態5における他の電気掃
除機の入力制御装置を示す機能ブロック図である。
【図17】 この発明の実施形態6における電気掃除機
の入力制御装置を示す機能ブロック図である。
【図18】 従来の一般的な電気掃除機の入力制御装置
の入力電力の特性を示す特性図である。
【符号の説明】
1 商用交流電源、 2 吸引用モータ、 3 双方向
性サイリスタ、4、24 電流検出手段、4a、24a
電流センサ、6 マイクロコンピュータ、7 基本特
性、8 位相角対目標電流特性、9 目標電流制御手
段、10 一定電流制御手段、11 切替手段、12
位相角走査手段、14 位相制御手段、17 ゴミ/密
閉検出手段、18 吸引用モータ特性検出手段、19
一定電流値補正手段、20 ゴミ/密閉値補正手段、2
1 パワーブラシ用モータ、22 パワーブラシモータ
用双方向性サイリスタ、25 パワーブラシ動作補正手
段、26 位相角一定制御手段。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータに流れる電流を検出する電流検出
    手段と、 ゴミ溜まりによる所定の減衰風量までは所定の一定電流
    で制御する一定電流制手段と、 風量が前記減衰風量以下になると、予め求められた所定
    の位相角に対応した電流特性に基づいて制御する目標電
    流制御手段と、 前記一定電流制御手段と前記目標電流制御手段を切り替
    える切替手段と、 前記切替手段の出力と前記電流検出手段により検出され
    た検出値とを一致させる位相角走査手段と、 前記位相角走査手段により決定された位相角に基づいて
    前記モータの入力を制御する位相制御手段とを備えたこ
    とを特徴とする電気掃除機の入力制御装置。
  2. 【請求項2】 目標電流制御手段で制御される領域の低
    風量側において、ゴミ溜まり量及び風路密閉の検出を行
    うゴミ量/密閉検出手段を備え、前記ゴミ量/密閉検出
    手段の検出値に基づいて位相角走査手段を制御すること
    を特徴とする請求項1に記載の電気掃除機の入力制御装
    置。
  3. 【請求項3】 ゴミ量ゼロ時においてモータへの入力の
    ばらつきを検出するモータ特性検出手段と、この検出値
    に基づいて一定電流制御手段の所定の一定電流値を変更
    する一定電流値補正手段を備えたことを特徴とする請求
    項1記載の電気掃除機の入力制御装置。
  4. 【請求項4】 ゴミ量ゼロ時においてモータへの入力の
    ばらつきを検出するモータ特性検出手段と、この検出値
    に基づいてゴミ量/密閉検出手段の所定設定値を変更す
    るゴミ量/密閉検出値補正手段を備えたことを特徴とす
    る請求項2記載の電気掃除機の入力制御装置。
  5. 【請求項5】 吸引用モータとパワーブラシ用モータの
    電流を同時に検出する電流検出手段と、前記パワーブラ
    シ用モータの動作時にはゴミ量/密閉検出手段の所定設
    定値を変更するパワーブラシ動作補正手段を備えたこと
    を特徴とする請求項2に記載の電気掃除機の入力制御装
    置。
  6. 【請求項6】 電流検出手段による検出結果が目的制御
    範囲外の値である時、ある一定の位相角でモータを位相
    制御する位相角一定制御手段を備えたことを特徴とする
    請求項1記載の電気掃除機の入力制御装置。
JP20589997A 1997-07-31 1997-07-31 電気掃除機の入力制御装置 Expired - Lifetime JP3595116B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20589997A JP3595116B2 (ja) 1997-07-31 1997-07-31 電気掃除機の入力制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20589997A JP3595116B2 (ja) 1997-07-31 1997-07-31 電気掃除機の入力制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1147053A true JPH1147053A (ja) 1999-02-23
JP3595116B2 JP3595116B2 (ja) 2004-12-02

Family

ID=16514599

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20589997A Expired - Lifetime JP3595116B2 (ja) 1997-07-31 1997-07-31 電気掃除機の入力制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3595116B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010273984A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Toshiba Corp 電気掃除機
WO2011013602A1 (ja) * 2009-07-31 2011-02-03 株式会社東芝 電気掃除機およびその調整方法
CN103405196A (zh) * 2013-08-09 2013-11-27 卓力电器集团有限公司 一种吸尘器的无极变频控制方法及专用变频控制器
JP2017023226A (ja) * 2015-07-17 2017-02-02 日立アプライアンス株式会社 電気掃除機

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010273984A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Toshiba Corp 電気掃除機
WO2011013602A1 (ja) * 2009-07-31 2011-02-03 株式会社東芝 電気掃除機およびその調整方法
CN102365045A (zh) * 2009-07-31 2012-02-29 株式会社东芝 电气吸尘器及其调整方法
AU2010276800B2 (en) * 2009-07-31 2013-09-12 Toshiba Lifestyle Products & Services Corporation Electric vacuum cleaner and adjusting method thereof
KR101327628B1 (ko) * 2009-07-31 2013-11-12 가부시끼가이샤 도시바 전기 청소기 및 그 조정 방법
EP2460453A4 (en) * 2009-07-31 2015-10-21 Toshiba Kk ELECTRIC CLEANER AND METHOD FOR ADJUSTING IT
CN103405196A (zh) * 2013-08-09 2013-11-27 卓力电器集团有限公司 一种吸尘器的无极变频控制方法及专用变频控制器
JP2017023226A (ja) * 2015-07-17 2017-02-02 日立アプライアンス株式会社 電気掃除機

Also Published As

Publication number Publication date
JP3595116B2 (ja) 2004-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2141038B1 (en) System and method for determining air purifier filter change time using measurement of motor speed
JP5817049B2 (ja) オンボード診断を備えた空気移動電気器具
KR101612659B1 (ko) 진공청소기와 전기모터를 제어하기 위한 방법
JP2011202902A (ja) 空気清浄機
KR101284492B1 (ko) 전기 진공 청소기
JPH06101895A (ja) 空気調和機のインバータ制御装置
JP2014059116A (ja) 空気清浄機
JP2001193688A (ja) 送風装置及び流体圧送装置の駆動装置
JP3595116B2 (ja) 電気掃除機の入力制御装置
JPH05328733A (ja) 空気調和機
CN108027158B (zh) 空气净化器
JP2003103129A (ja) 空気清浄機及び空気清浄機の運転方法
JP2000262449A (ja) 電気掃除機
JP2001087191A (ja) 電気掃除機
JP2004177063A (ja) 空気調和機
JP3598481B2 (ja) 電気掃除機の入力制御装置
JP4113315B2 (ja) フィルター目詰まり検知装置
JPH0367947A (ja) 空気調和機の風量制御装置
JPH08152165A (ja) 換気扇の風量制御装置
JP4228153B2 (ja) 電気掃除機
JP2000116577A5 (ja)
JP2000116577A (ja) 電気掃除機
JP2001008870A (ja) 電気掃除機
JP5765247B2 (ja) 電気掃除機
JPS61180851A (ja) 空気調和機

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040323

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040524

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040805

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040824

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040902

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080910

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080910

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090910

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090910

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100910

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110910

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110910

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120910

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term