JP3212394U - 折り畳み式収容ボックス - Google Patents

Abstract

【課題】折り畳み式収容ボックスを提供する。【解決手段】折り畳み式収容ボックスは多角形底板１０を備える。多角形底板１０の前面縁端１１及び後面縁端１２からは前壁板２１及び後壁板２２がそれぞれ延伸され、且つ多角形底板１０は前面縁端１１及び後面縁端１２以外の各側辺から側壁板３０がそれぞれ延伸される。前壁板２１及び後壁板２２の外縁からは位置決めシート２３がそれぞれ半折されるように延伸され、且つ位置決めシート２３には第一強化板４０が貼り合わせられる。側壁板の外縁からは側壁板の内側面に粘着される半折板３１がそれぞれ延伸され、且つ半折板と側壁板との間には第二強化板５０が設置される。各強化板が位置決めシート及び半折板にそれぞれ接合されてから延伸され、且つ前壁板、後壁板及び複数の側壁板の強度が補強される。収容ボックスを薄い厚紙で製造し、厚紙での製造に必要な面積が減らされても、構造の安定性が維持され、製造コストを低下させるという長所を有する。【選択図】図３

Description

本考案は、折り畳み式収容ボックスに関し、すなわち、複数の強化板により前壁板、後壁板及び複数の側壁板の強度が補強され、収容ボックスが環境保護を考慮した薄い厚紙で製造され、厚紙での製造に必要な面積が減少しても、構造の安定性が維持される折り畳み式収容ボックスに関する。

一般的な紙製収容ボックスは製品を保護し、輸送及び保管に役立つほか、製品の質感を高めることもできる。例えば、化粧箱のような固定式収容ボックスでは、大部分が非常に厚い厚紙で構成され、全体的に精緻な美観を呈する視覚効果を発揮した上で、構造も堅固になるという長所を有する。

図１は従来の折り畳み式収容ボックスを図示する。前記折り畳み式収容ボックスは製造工程において、先ず厚い厚紙に複数の折り線が設けられ、厚い厚紙が折り畳まれて固定されて扁平状の半折ボックス体１００が形成され、輸送及び保管作業に利用される。使用時には、図２に示されるように、半折ボックス体１００が展開され、接着剤１０１により固定されて立体形状となり、折り畳み式収容ボックスの組立が完成する。

上述の折り畳み式収容ボックスが固定式収容ボックスと同様の質感効果を呈し、輸送及び保管のための空間を節約できるという長所を有する。しかしながら、折り畳み式収容ボックスは非常に厚い厚紙を使用しているため、材料コストが高い。また、ボックス体は接着剤で固定されるが、厚紙が折り畳まれた後には反発するために剥がれやすく、折り畳み式収容ボックスが崩れてしまう。

本考案者は薄い厚紙で多辺形の折り畳み式収容ボックスを製造し、材料を節約することで製造コストを減らし、環境保護の目的も同時に達成させることを試みたが、製造された折り畳み式収容ボックスは圧力を受けると曲がって変形しやすく、折り畳み式収容ボックス全体の構造強度に影響することが分かった。このため、環境保護を考慮した上で、より経済効果の優れた方式により構造強度の高い折り畳み式収容ボックスを達成させることが、本考案者が解決を目指す問題である。

かかる従来の実情に鑑みて、本考案は、折り畳み式収容ボックスを提供することを目的とする。すなわち、前記収容ボックスが薄い厚紙で製造され、厚紙での製造に必要な面積を減らす。前記収容ボックスは主に前壁板、後壁板、及び複数の側壁板に強化板がそれぞれ設置され、収容ボックスの材料コストの低下、環境保護、及び構造の安定性を同時に達成させる。
上述した課題を解決し、上記目的を達成するため、本考案に係る折り畳み式収容ボックスの特徴は、圧痕が予め設けられる厚紙が折り畳まれることにより形成される。
多角形底板を備え、前記多角形底板の前面縁端及び後面縁端からは前壁板及び後壁板がそれぞれ延伸され、且つ前記多角形底板は前記前面縁端及び前記後面縁端以外の両側辺では、各側辺から少なくとも１つの側壁板がそれぞれ延伸される。
前記前壁板及び前記後壁板の外縁からは位置決めシートがそれぞれ半折されるように延伸され、且つ前記位置決めシートには第一強化板が固定されるように貼り合わせられる。
前記各側壁板と前記前壁板及び前記後壁板との互いに隣接する位置には補助固定板がそれぞれ設置されると共に前記前壁板及び前記後壁板の内側面に粘着され、且つ前記各側壁板の外縁からは半折板がそれぞれ延伸され、前記半折板は前記側壁板の内側面に半折されるように粘着され、前記半折板と前記側壁板の内側面との間には第二強化板が設置される。
前記前壁板、前記後壁板、及び複数の前記側壁板は前記多角形底板の上方にそれぞれ直立して共同で包囲することにより収容空間が形成され、且つ前記前壁板及び前記後壁板の前記位置決めシート及び前記第一強化板は内側に向けて半折された後、対応する前記補助固定板の内側面に重合するように遮蔽させ、収容ボックスの立体形状を固定させる。

以下では各部材の実施方式について更に説明する。
実施の場合は、前記各第一強化板は予め前記各位置決めシートにそれぞれ固定される。前記各第二強化板は先ず前記各側壁板または前記半折板にそれぞれ固定され、且つ前記第二強化板及び前記半折板が前記側壁板の内側面に半折されるように粘着される。前記補助固定板が前記前壁板及び前記後壁板の内側面に粘着され、扁平状の半折状態が形成される。

実施の場合は、前記各補助固定板には対角線に斜め折り目が設けられ、前記斜め折り目は前記前壁板及び前記後壁板の下方の辺縁から前記前壁板及び前記後壁板の上方の中央方向に傾斜される。前記各側壁板は上向きに折られて直立し、且つ前記前壁板及び後壁板は各補助固定板に牽引されて同時に直立する。前記各補助固定板は前記斜め折り目に沿って斜めに折られる。

上述の構造により、複数の側壁板が前記多角形底板の上方にそれぞれ直立すると、補助固定板が前記前壁板及び後壁板の内側面に粘着されることにより、前壁板及び後壁板が補助固定板によりそれぞれ牽引されて直立する。前壁板及び後壁板の位置決めシート及び第一強化板が内側に向けて対応する補助固定板の内側面に半折で重合され、収容ボックスの立体形状が固定される。前壁板及び後壁板の位置決めシート及び第一強化板が補助固定板の内側面に半折されるように重合される構造設計により、収容ボックスが薄い厚紙で製造されても、前壁板、後壁板、及び複数の側壁板の強度が十分補強される。また、収容ボックスの側壁板が圧迫されても、第一強化板の両側が側壁板に当接されることで崩れるのを防止させる。これにより、製造コストが節約され、構造が堅固になるという長所を有する。

実施の場合は、前記多角形底板の同じ側辺に位置される前記側壁板は複数枚であり、且つ互いに連接される。前記前壁板及び前記後壁板に隣接する前記側壁板の底縁には前記多角形底板の辺縁まで延伸される連結板が更に設置される。

実施の場合は、前記前壁板及び前記後壁板の隣接する前記側壁板の前記半折板の辺縁からは対応する前記補助固定板の内側面に固定される翼部が延伸される。

実施の場合は、前記多角形底板は前記前面縁端及び前記後面縁端以外の複数の両側辺が２つ１組で対応し合い、前記多角形底板に偶数の辺が形成される。

先行技術と比較すると、本考案は薄い厚紙で折り畳み式収容ボックスとして製造される。また、収容ボックスの前壁板、後壁板、及び複数の側壁板には強化板がそれぞれ設置され、強化板により収容ボックスの強度が補強される。材料コストが低下し、構造が堅固になるという長所を有する。

従来の折り畳み式収容ボックスが扁平状を呈する半折状態ボックスを示す概略図である。 従来の折り畳み式収容ボックスが立体状に広げる概略図である。 本考案の第１実施形態による折り畳み式収容ボックスを示す分解図である。 本考案の第１実施形態の半折板が側壁板の内側面に粘着される概略図である。 本考案の第１実施形態の側壁板及び第二強化板が半折され、多角形底板の上面に重ね合わせられる概略図である。 本考案の第１実施形態の前壁板、後壁板及び側壁板がそれぞれ多角形底板の上面に直立される概略図である。 本考案の第１実施形態の折り畳み式収容ボックスの組立を完成する概略図である。 本考案の第２実施形態の折り畳み式収容ボックスの平面を示す展開図である。 本考案の第３実施形態の折り畳み式収容ボックスの平面を示す展開図である。 本考案の第４実施形態の折り畳み式収容ボックスの平面を示す展開図である。 本考案の第４実施形態の折り畳み式収容ボックスを示す分解の概略図である。 本考案の第４実施形態の折り畳み式収容ボックスの組立を完成する概略図である。

本考案における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本考案の必須要件であるとは限らない。

[実施例１]
まず、図３〜１２を参照しながら、本考案の第１実施形態を詳しく説明する。本考案の折り畳み式収容ボックスは、主に強化板により前壁板、後壁板、及び複数の側壁板の強度が補強され、且つ強化板が接合されて延伸される。収容ボックスは薄い厚紙で製造され、厚紙の製造に必要な面積が減少しても、構造の安定性が維持される。前記折り畳み式収容ボックスは圧痕が予め設けられる厚紙が折り畳まれることにより形成され、多角形底板１０を備える。図３乃至図９では四辺形の多角形底板を例とし、図１０乃至図１２では八辺形の多角形底板を例とする。

図３乃至図７に示されるように、前記多角形底板１０の前面縁端１１及び後面縁端１２からは前壁板２１及び後壁板２２がそれぞれ延伸され、且つ前面縁端１１及び後面縁端１２以外の両側辺１３では、各側辺１３からは少なくとも１つの側壁板３０がそれぞれ延伸される。前記前壁板２１及び後壁板２２の外縁からは位置決めシート２３がそれぞれ半折されるように延伸され、且つ前記位置決めシート２３には第一強化板４０が貼り合わせられる。

２つの側壁板３０の外縁からは半折板３１がそれぞれ延伸され、前記半折板３１には第二強化板５０が貼り合わせられる。図４に示されるように、前記半折板３１及び第二強化板５０は側壁板３０の内側面に半折されるように粘着される。実施の場合は、前記半折板３１の辺縁からは翼部３１１が延伸される。

前記二側壁板３０と前壁板２１及び後壁板２２とが互いに隣接する位置には補助固定板３２がそれぞれ設置される。前述の各翼部３１１は対応する補助固定板３２の内側面に固定される。図５に示されるように、２つの側壁板３０及び二第二強化板５０が多角形底板１０の上方にそれぞれ半折されるように重合されると、各補助固定板３２が前記前壁板２１及び後壁板２２の内側面に粘着され、扁平状の半折状態が形成される。これにより、輸送及び保管のための空間が節約される。

本実施形態において、各補助固定板３２には対角線に斜め折り目３２１が設けられ、前記斜め折り目３２１は前壁板２１及び後壁板２２の下方の辺縁から前壁板２１及び後壁板２２の上方の中央方向に傾斜される。使用者が２つの側壁板３０を上向きに折って直立させると、図６に示されるように、前壁板２１及び後壁板２２は各補助固定板３２によりそれぞれ同時に牽引されて直立し、且つ各補助固定板３２が斜め折り目３２１に沿って斜めに折られる。

前壁板２１、後壁板２２、及び２つの側壁板３０が前記多角形底板１０の上方にそれぞれ直立して共同で包囲することにより収容空間が形成された後、前壁板２１及び後壁板２２の位置決めシート２３及び第一強化板４０が内側に向けて対応する補助固定板３２の内側面に半折されるように重合される。即ち、図７に示されるように、収容ボックスの立体形状が固定され、折り畳み式収容ボックスの組立が完成する。

前壁板及び後壁板の位置決めシート及び第一強化板が補助固定板の内側面に半折されるように重合される構造設計により、収容ボックスが環境保護を考慮した薄い厚紙で製造されても、前壁板、後壁板、及び複数の側壁板の強度が補強される。収容ボックスの側壁板が圧迫されても、第一強化板の両側が側壁板に当接されることにより崩れなくなる。材料コストが低下し、環境保護にも適い、構造が堅固であるという長所を有する。

[実施例２]
図８は折り畳み式収容ボックスの第２実施形態を図示する。第１実施形態の構造との差異として、第二強化板５０の設置位置は、第１実施形態では半折板３１に設置されるが、第２実施形態では側壁板３０に設置される。

また、図３において、各位置決めシート２３の面積は前壁板２１及び後壁板２２の面積より小さく、第一強化板４０が外向きに接合されて延伸されることにより前壁板２１及び後壁板２２とほぼ同じ面積で形成される。当然ながら、この構造も半折板３１及び側壁板３０に応用され、厚紙の製造に必要な面積が減る。これにより、第１実施形態は薄い厚紙で製造されるだけではなく、厚紙の製造に必要な面積も減り、材料コストを節約できる。

[実施例３]
図９は折り畳み式収容ボックスの第３実施形態を図示する。前述の２つの実施形態の構造との差異は、第一強化板４０の面積が前壁板２１及び後壁板２２または位置決めシート２３の面積より小さい点である。第二強化板５０の面積は側壁板３０または半折板３１の面積より小さいため、同様に収容ボックスが堅固に組み合わせられる効果が達成され、強化板の製造に必要な面積が減り、材料コストが低下し、環境保護にも適する。

[実施例４]
図１０乃至図１２は八辺形の多角形底板１０の例である。前壁板２１、後壁板２２、側壁板３０、位置決めシート２３、半折板３１、第一強化板４０、及び第二強化板５０の設置位置、折り畳み方式、構造等は前述の実施形態と大方同じである。以下ではその差異についてのみ説明する。

図に示されるように、多角形底板１０の同じ側辺１３に位置される側壁板３０は複数枚であり、且つ互いの間が連接される。前壁板２１及び後壁板２２の隣接する側壁板３０Ａの底縁には多角形底板１０の辺縁まで延伸される連結板３３が設置され、各連結板３３には折り線３３１が設けられ、折り線３３１に沿って折り畳まれる。各側壁板３０が上向きに折られると前記多角形底板１０の上方で直立する。

前壁板２１、後壁板２２、及び複数の側壁板３０が前記多角形底板１０の上方にそれぞれ直立した後、補助固定板３２が前記前壁板２１及び後壁板２２の内側面に粘着される。次いで、前壁板２１及び後壁板２２の位置決めシート２３及び第一強化板４０が内側に向けて対応する補助固定板３２の内側面に半折されるように重合され、収容ボックスの立体形状が固定されて、八辺形の折り畳み式収容ボックスの組立が完成する。

本考案は多角形底板１０が偶数の辺である折り畳み式収容ボックスへの応用に適合するが、但し、多角形底板１０が奇数の辺である折り畳み式収容ボックスへの応用も排除しない。

以上、本考案の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。

１０ 多角形底板
１１ 前面縁端
１２ 後面縁端
１３ 側辺
２１ 前壁板
２２ 後壁板
２３ 位置決めシート
３０ 側壁板
３０Ａ 側壁板
３１ 半折板
３１１ 翼部
３２ 補助固定板
３２１ 斜め折り目
３３ 連結板
３３１ 折り線
４０ 第一強化板
５０ 第二強化板

Claims (6)

1. 圧痕が予め設けられる厚紙が折り畳まれることにより形成される折リ畳み式収容ボックスであって、
   多角形底板を備え、前記多角形底板の前面縁端及び後面縁端からは前壁板及び後壁板がそれぞれ延伸され、且つ前記多角形底板は前記前面縁端及び前記後面縁端以外の両側辺では、各側辺から少なくとも１つの側壁板がそれぞれ延伸され、
   前記前壁板及び前記後壁板の外縁からは位置決めシートがそれぞれ半折されるように延伸され、且つ前記位置決めシートには第一強化板が固定されるように貼り合わせられ、
   前記各側壁板と前記前壁板及び前記後壁板との互いに隣接する位置には補助固定板がそれぞれ設置されると共に前記前壁板及び前記後壁板の内側面に粘着され、且つ前記各側壁板の外縁からは半折板がそれぞれ延伸され、前記半折板は前記側壁板の内側面に半折されるように粘着され、前記半折板と前記側壁板の内側面との間には第二強化板が設置され、 前記前壁板、前記後壁板、及び複数の前記側壁板は前記多角形底板の上方にそれぞれ直立して共同で包囲することにより収容空間が形成され、且つ前記前壁板及び前記後壁板の前記位置決めシート及び前記第一強化板は内側に向けて半折された後、対応する前記補助固定板の内側面に重合するように遮蔽させ、収容ボックスの立体形状を固定させることを特徴とする折リ畳み式収容ボックス。
2. 前記各第一強化板は予め前記各位置決めシートにそれぞれ固定され、前記各第二強化板は先ず前記各側壁板または前記半折板にそれぞれ固定され、且つ前記第二強化板及び前記半折板が前記側壁板の内側面に半折されるように粘着され、前記補助固定板が前記前壁板及び前記後壁板の内側面に粘着され、扁平状の半折状態が形成されることを特徴とする、請求項１に記載の折リ畳み式収容ボックス。
3. 前記各補助固定板には対角線に斜め折り目が設けられ、前記斜め折り目は前記前壁板及び前記後壁板の下方の辺縁から前記前壁板及び前記後壁板の上方の中央方向に傾斜され、前記各側壁板は上向きに折られて直立し、且つ前記各補助固定板により前記前壁板及び前記後壁板も連動されて同時に直立し、前記各補助固定板は前記斜め折り目に沿って斜めに折られることを特徴とする、請求項２に記載の折リ畳み式収容ボックス。
4. 前記多角形底板の同じ側辺に位置される前記側壁板は複数枚であり、且つ互いに連接され、前記前壁板及び前記後壁板に隣接する前記側壁板の底縁には前記多角形底板の辺縁まで延伸される連結板が更に設置されることを特徴とする、請求項１に記載の折リ畳み式収容ボックス。
5. 前記前壁板及び前記後壁板の隣接する前記側壁板の前記半折板の辺縁からは対応する前記補助固定板の内側面に固定される翼部が延伸されることを特徴とする、請求項１乃至４の何れか１項に記載の折リ畳み式収容ボックス。
6. 前記多角形底板は前記前面縁端及び前記後面縁端以外の複数の両側辺が２つ１組で対応し合い、前記多角形底板に偶数の辺が形成されることを特徴とする、請求項１乃至４の何れか１項に記載の折リ畳み式収容ボックス。

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