JP3212385B2 - クロック再生回路 - Google Patents

クロック再生回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクロック再生回路に関
し、更に詳しくはPSK変調波を検波して対応する位相
角信号θを生成するタイプの復調器のクロック再生回路
に関する。無線通信の分野では周波数利用効率の向上を
目的にディジタル変調方式の導入が活発に行われてい
る。ディジタル無線通信においては送/受信器のタイミ
ング用局部発振器の温度変化等による周波数のずれが問
題となり、かかる周波数変動を補償するためのクロック
再生回路を設ける必要がある。
【0002】今日、ディジタル変復調方式は多様化して
おり、例えばn相PSK変調波を検波して対応する位相
角信号θを生成するタイプの復調器が提供されている。
この種の復調器でもクロック再生回路は必要であるが、
この復調器の外部には従来の直交成分データI,Qと異
なり位相角信号θが出力されるので、受信データのデー
タ変換点の検出に問題が生じる。
【0003】そこで、このような位相角信号θに基づい
て受信データのデータ変換点を簡単な構成により効率よ
く検出するクロック再生回路の提供が望まれる。
【0004】
【従来の技術】図6は従来のクロック再生回路のブロッ
ク図で、図において7は位相検波回路、71 は搬送波発
振器、72 は直交検波回路、73 ,74 はA/D変換器
(A/D)、75 はベースバンド遅延検波演算回路(B
DD)、2はデータ判定回路、4はエッジ検出回路、4
1 はフリップフロップ回路(FF)、42 はEX−OR
回路(E)、8は位相比較回路、81 は2ビットのカウ
ンタ回路(CTR)、AはANDゲート回路、9はクロ
ック発生回路、91 はランダムウオークフィルタ(RW
F)、92 は分周器、10,11は遅延回路(D)であ
る。
【0005】入力のIF信号は直交検波回路72 で直交
検波されて後、サンプリングクロック信号SCLKでA
/D変換され、更にベースバンド遅延検波演算回路75
で遅延検波されて直交成分データI,Qに変換される。
エッジ検出回路4は例えばデータIを所定閾値で硬判定
した信号を微分することによりI軸についてのデータ変
換点Yを検出する。位相比較回路8はデータ変換点Yと
再生クロック信号1CLKの立ち上がりとの位相比較を
行うことによりデータ変換点Yに対する再生クロック信
号1CLKの位相の進み/遅れを判定する。即ち、再生
クロック信号1CLKが立ち上がった後にデータ変換点
Yが検出されると位相進み(X=1,Y=1)と判定
し、また再生クロック信号1CLKが立ち上がる前にデ
ータ変換点Yが検出されると位相遅れ(X=0,Y=
1)と判定する。
【0006】クロック発生回路9のランダムウオークフ
ィルタ91 は位相比較回路8が判定した位相の進み/遅
れに応じて内部のアップ/ダウンカウンタ(不図示)を
アップ/ダウンしており、該アップ/ダウンカウンタの
カウント出力が内部の制御された閾値を越えた場合には
変数±xを出力する。そして、分周器92 は変数±xを
制御入力として高速(1CLKの64倍速)のマスター
クロック信号MCLKを1/(16±x)に分周し、再
生クロック信号4CLKを発生する。
【0007】かくして、データ変換点Yと再生クロック
信号1CLKとの間の位相差は常に一定となるように制
御され、これによって遅延回路11の出力のクロック信
号1CLKDはデータI,Qのアイの中心にくるように
調整される。このように、従来は、I(又はQ)成分の
データ変換点Yと再生クロック信号1CLKとの位相比
較を行うことにより該再生クロック信号1CLKのクロ
ック位相を調整していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、n相PSK変
調波を検波して対応する位相角信号θを生成するような
タイプの復調器においては、外部に位相角信号θしか取
り出せないので、受信データのデータ変換点の検出に問
題が生じる。これを、例えばデータ「0」=0°,デー
タ「1」=180°とするようなBPSK変調方式で説
明すると、検波された位相角信号θは0°及び360°
付近と180°付近との2極に集中することになる。従
って、このような位相角信号θから従来と同じデータ変
換点を検出しようとするとその硬判定には90°及び2
70°の2つの閾値が必要となり、硬判定回路が複雑と
なる欠点がある。
【0009】また、位相角信号θを外部で再度I,Qの
直交成分データに分解し、これに従来方式のクロック再
生回路を接続する方法も考えられるが、このためには外
部にsinθ,cosθを乗算するための演算回路が必
要となり、回路規模が増大する欠点がある。本発明の目
的は、外部に受信データの位相角信号を出力するような
PSK復調器に対して適正かつレスポンスの速い再生ク
ロック信号を簡単な構成により提供可能なクロック再生
回路を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題は例えば図1
の構成により解決される。即ち、本発明のクロック再生
回路は、PSK変調波を検波して対応する位相角信号θ
を生成するタイプの復調器のクロック再生回路におい
て、復調器の出力の位相角信号θを所定角度オフセット
させるオフセット回路3と、オフセット回路3の出力に
基づいて受信データの所定のデータ変換点を検出するエ
ッジ検出回路4と、再生クロック周期を4つ以上のタイ
ムスロットに分割すると共に、該周期内における所定の
基準点と前記エッジ検出回路が検出したデータ変換点と
を比較して前記基準点からの大きさの異なる2種以上の
位相差検出信号を出力可能な位相比較回路5と、位相比
較回路5が検出した位相差検出信号に基づいて高速の基
準クロック信号の分周比を可変制御し、該位相差を一定
とするよう再生クロック信号を発生するクロック発生
回路6とを備え、前記クロック発生回路6は、前記位相
比較回路5によって検出可能な2種以上の位相差検出信
号の内の、少なくとも大きさの大きい位相差検出信号に
基づいてクロック発生回路の分周比を直接に制御する
のである。
【0011】
【作用】図1の(A)において、オフセット回路3は復
調器の出力の位相角信号θを所定角度θOFS オフセット
させることによりデータ変換点の検出が容易な位相角信
号θS に変換している。即ち、これを例えば図1の
(B)のBPSK変調方式で説明すると、図の左側の検
波された位相角信号θは送信データの「0」,「1」に
応じて0°及び360°付近と180°付近との2極に
集中する。従って、このような位相角信号θから従来と
同じデータ変換点を検出しようとするとその硬判定には
90°及び270°の2つの閾値が必要となる。
【0012】本発明では、オフセット回路3で位相角信
号θに例えばθOFS =90°のオフセットを加える。こ
うすると、オフセットされた位相角信号θS は90°付
近と270°付近との2極に集中するようになる。従っ
て、これらは、θS ≧180°か否かの単一の閾値で容
易に硬判定できる。しかも、オフセット回路3は加算器
で構成できるから構成も簡単である。また、クロック周
期内における所定の基準点からの大きさの異なる2種以
上の位相差検出信号を生成可能とすると共に、少なくと
も大きさの大きい位相差検出信号については、該信号に
よりクロック発生回路の分周比を直接に制御することに
より、検出位相差が大きい場合の高速の引き込み(又は
迅速な引き戻し)を可能とする。
【0013】好ましくは、クロック発生回路6は、小さ
い位相差の検出信号をフィルタリングして後選択手段6
3 に入力する第1の経路と、大きい位相差の検出信号を
直接選択手段63 に入力する第2の経路と、選択手段6
3 の出力に応じて高速の基準クロック信号の分周比を可
変制御する分周器62 とを備え、選択手段63 は通常は
第1の経路を選択し、かつクロック位相の高速引込時に
は第2の経路を選するように制御される。
【0014】
【実施例】以下、添付図面に従って本発明による実施例
を詳細に説明する。なお、全図を通して同一符号は同一
又は相当部分を示すものとする。図2は実施例のクロッ
ク再生回路のブロック図で、図において1は位相検波回
路、11 は搬送波発振器、12 は直交検波回路、13
4 はA/D変換器(A/D)、15 は角度変換器、1
6 は遅延検波回路、17 は1シンボル分のシフトレジス
タ(SR)、18 は減算回路、2はデータ判定回路、3
はオフセット回路(OFSC)、31 は加算回路、4は
エッジ検出回路、41 はフリップフロップ回路(F
F)、42 はEX−OR回路(E)、5は位相比較回
路、51 は2ビットのカウンタ回路(CTR)、AはA
NDゲート回路、EはEX−OR回路、Iはインバータ
回路、6はクロック発生回路、61 はランダムウオーク
フィルタ(RWF)、62 は分周器、63 はセレクタ
(SEL)、10,11は遅延回路(D)である。
【0015】入力のIF信号は直交検波回路12 で直交
検波されて後、角度変換器15 でθ´=tan-1(Q/
I)により局座標変換され、更に遅延検波回路16 で遅
延検波されて送信データに対応する位相角信号θに変換
される。オフセット回路3は位相角信号θに所定角度θ
OFS を加えることで該位相角信号θをθOFS だけオフセ
ットさせ、データ変換点の検出が容易な位相角信号θS
に変換する。
【0016】図3,図4は実施例のデータ変換点の検出
方式を説明する図である。図3の(A)はBPSK変調
方式の場合を示しており、送信データの「0」,「1」
に応じてこれらを検波した位相角信号θは0°及び36
0°付近と180°付近との2極に集中している。な
お、Tは1シンボル区間を表している。図3の(B)は
図3の(A)の位相角信号θにオフセット角θOFS =9
0°を加えた場合を示しており、オフセット後の位相角
信号θS は90°付近と270°付近との2極に集中す
るようになる。従って、データ変換点はθS ≧180°
か否かの単一の閾値で容易に硬判定できる。
【0017】図3の(C)はQPSK変調方式の場合を
示しており、送信データに応じてこれらを検波した位相
角信号θは45°,135°,225°及び315°付
近の4極に集中している。この場合はオフセット角θ
OFS =0°を加えれば良く、データ変換点は上記と同様
にしてθS ≧180°か否かの単一の閾値で容易に硬判
定できる。
【0018】図4の(A)は8PSK変調方式の場合を
示しており、送信データに応じてこれらを検波した位相
角信号θは45°,90°,135°,180°,22
5°,270°,315°及び360°(0°)付近の
8極に集中している。図4の(B)は図4の(A)の位
相角信号θにオフセット角θOFS =22.5°を加えた
場合を示しており、オフセット後の位相角信号θS は6
7.5°,112.5°,157.5°,202.5
°,247.5°,292.5°,337.5°及び2
2.5°付近の8極に集中するようになる。従って、こ
の場合もデータ変換点はθS ≧180°か否かの単一の
閾値で容易に硬判定できる。以下、任意の2n PSK変
調方式についても同様に考えられる。
【0019】図2に戻り、エッジ検出回路4は位相角信
号θS の所定ビット信号を微分することによりデータ変
換点Yを検出する。例えば位相角信号θS を8ビット信
号で表すと、0°=「00000000」、180°=
「10000000」、359°=「1111111
1」となるような符号体系で表せる。従って、エッジ検
出回路4は位相角信号θS の最上位ビット信号Bにのみ
注目すれば良い。
【0020】位相比較回路8はデータ変換点Yと再生ク
ロック信号1CLKの立ち上がりとの位相比較を行うこ
とによりデータ変換点Yに対する再生クロック信号1C
LKの位相の進み/遅れを判定する。即ち、本実施例で
は再生クロック周期を4つのタイムスロットに分割する
と共に、該分割した各タイムスロットと検出されたデー
タ変換点との対応に応じて大きさの異なる「X,Y」と
「KX ,KY ,KZ 」との2種類の位相差信号を出力す
る。
【0021】クロック発生回路6は、小さい位相差の検
出信号X,Yをランダムウオークフィルタ91 によりフ
ィルタリングして後セレクタ63 に入力する第1の経路
と、大きい位相差の検出信号KX ,KY ,KZ を直接セ
レクタ63 に入力する第2の経路と、セレクタ63 の出
力xに応じて高速(1CLKの64倍速)の基準クロッ
ク信号MCLKの分周比を可変制御する分周器62 とを
備えている。そして、セレクタ63 は外部からの制御信
号BSTにより通常は第1の経路を選択しているが、バ
ースト検出時等のクロック位相の高速引込時には第2の
経路を選するように制御される。
【0022】かくして、データ変換点Yと再生クロック
信号1CLKの位相差は常に一定となるように制御さ
れ、遅延回路11の出力のクロック信号1CLKDは位
相角信号θのアイの中心にくるように調整される。図5
は実施例のクロック再生回路の動作タイミングチャート
である。硬判定信号Bのデータ変化点Yと再生クロック
信号1CLKの立ち上がりとの間で位相を比較する。1
シンボル区間には4サンプル信号SCLKが発生するの
でクロック信号1CLKの立ち上がりとデータ変化点Y
との位相関係にはケース(1)〜(4)の4つの場合が
存在する。いずれの場合も、クロック信号1CLKDの
立ち上がりが位相角信号θのアイが最も開く位置をたた
くようにクロック信号1CLKを再生する。この例で
は、遅延回路10,11による遅延分を考慮し、クロッ
ク信号1CLKの立ち上がりがタイムスロット1のあた
りに来るように制御している。
【0023】ケース(1)ではクロック信号1CLKの
位相が僅かに遅れている。この場合は位相比較回路5は
X=0,Y=1を出力し、これによりランダムウオーク
フィルタ61 のアップ/ダウンカウンタ(不図示)を1
カウントダウンする。そして、もしこれによりアップ/
ダウンカウンタのカウント出力が内部の制御された閾値
を越えた場合には、ランダムウオークフィルタ61 は変
数−x(例えば−1)を出力する。これにより、分周器
2 はマスタークロック信号MCLKを1/(16−
1)で分周することとなり、これによってクロック信号
1CLKの位相は僅かに進む。
【0024】ケース(2)ではクロック信号1CLKの
位相が僅かに進んでいる。この場合は位相比較回路5は
X=1,Y=1を出力し、これによりランダムウオーク
フィルタ61 のアップ/ダウンカウンタを1カウントア
ップする。そして、もしこれによりアップ/ダウンカウ
ンタのカウント出力が内部の制御された閾値を越えた場
合には、ランダムウオークフィルタ61 は変数x(例え
ば1)を出力する。これにより、分周器92 はマスター
クロック信号MCLKを1/(16+1)で分周するこ
ととなり、これによってクロック信号1CLKの位相は
僅かに遅れる。
【0025】ケース(3)ではクロック信号1CLKの
位相が大きく進んでいる。このような状態はバースト検
出時等のクロック位相の高速引込時に発生する。位相比
較回路5はX=1,Y=1を出力すると共に、KX ,K
Y ,KZ =1を出力する。これにより、ランダムウオー
クフィルタ61 のアップ/ダウンカウンタを1カウント
アップすると共に、KX ,KY ,KZ =1はセレクタ6
3 の入力で変数x(例えば+6)に変換される。そし
て、もし制御信号BSTが第2の経路を選択している場
合には、分周器92 はマスタークロック信号MCLKを
1/(16+6)で分周することとなり、これによりク
ロック信号1CLKの位相は大きく遅れる。その後、K
X ,KY ,KZ =1が出なくなり、制御信号BSTが第
1の経路を選択するように戻されると、定常の同期状態
に入る。
【0026】ケース(4)ではクロック信号1CLKの
位相が大きく遅れている。この場合は位相比較回路5は
X=0,Y=1を出力すると共に、KY ,KZ =1を出
力する。これにより、ランダムウオークフィルタ61
アップ/ダウンカウンタを1カウントダウンすると共
に、KY ,KZ =1はセレクタ63 の入力で変数x(例
えば−6)に変換される。そして、もし制御信号BST
が第2の経路を選択している場合には、分周器92 はマ
スタークロック信号MCLKを1/(16−6)で分周
することとなり、これによりクロック信号1CLKの位
相は大きく進む。その後、KY ,KZ =1が出なくな
り、制御信号BSTが第1の経路を選択するように戻さ
れると、定常の同期状態に入る。
【0027】なお、上記実施例では遅延検波後の位相角
信号θにオフセット角θOFS を加えたが、遅延検波前の
位相角信号θ´にオフセット角θOFS を加えるように構
成しても良い。また、上記実施例では遅延検波方式の復
調器について述べたが、本発明は同期検波方式の復調器
にもそのまま適用できる。
【0028】また、上記実施例では再生クロック周期を
4タイムスロットに分割したが、4以上のタイムスロッ
トに分割して上記の再生クロック位相制御を拡張するよ
うに構成しても良い。
【0029】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、PSK
変調波を検波して対応する位相角信号θを生成するタイ
プの復調器のクロック再生回路において、復調器の出力
の位相角信号θを所定角度オフセットさせるオフセット
回路を備えるので、受信データのデータ変換点を簡単な
構成により効率よく検出できる。また、クロック周期内
における所定の基準点からの大きさの異なる2種以上の
位相差検出信号を生成可能とすると共に、少なくとも大
きさの大きい位相差検出信号については、該信号により
クロック発生回路の分周比を直接に制御することによ
り、検出位相差が大きい場合の高速の引き込み(又は迅
速な引き戻し)が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の原理を説明する図である。
【図2】図2は実施例のクロック再生回路のブロック図
である。
【図3】図3は実施例のデータ変換点の検出方式を説明
する図である。
【図4】図4は実施例のデータ変換点の検出方式を説明
する図である。
【図5】図5は実施例のクロック再生回路の動作タイミ
ングチャートである。
【図6】図6は従来のクロック再生回路のブロック図で
ある。
【符号の説明】
100 復調器 3 オフセット回路 4 エッジ検出回路 5 位相比較回路 6 クロック発生回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−40029(JP,A) 特開 昭56−134865(JP,A) 特開 平6−152673(JP,A) 1991年電子情報通信学会春季全国大会 講演論文集 分冊2,島方幸広 大沢英 男”PSKベースバンド遅延検波復調器 の構成と特性”p.2−360 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/00 - 27/38 H04L 7/027

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PSK変調波を検波して対応する位相角
    信号を生成するタイプの復調器のクロック再生回路にお
    いて、 復調器の出力の位相角信号を所定角度オフセットさせる
    オフセット回路と、オフセット回路 の出力に基づいて受信データの所定のデ
    ータ変換点を検出するエッジ検出回路と、再生クロック周期を4つ以上のタイムスロットに分割す
    ると共に、該周期内における所定の基準点と前記エッジ
    検出回路が検出したデータ変換点とを比較して前記基準
    点からの大きさの異なる2種以上の位相差検出信号を出
    力可能な位相比較回路 と、位相比較回路 が検出した位相差検出信号に基づいて高速
    の基準クロック信号の分周比を可変制御し、該位相差を
    一定とするよう再生クロック信号を発生するクロック
    発生回路とを備え、前記クロック発生回路は、前記位相比較回路によって検
    出可能な2種以上の位相差検出信号の内の、少なくとも
    大きさの大きい位相差検出信号に基づいてクロック発生
    回路の分周比を直接に制御することを 特徴とするクロッ
    ク再生回路。
  2. 【請求項2】 クロック発生回路は、小さい位相差の検
    出信号をフィルタリングして後選択手段に入力する第1
    の経路と、大きい位相差の検出信号を直接選択手段に入
    力する第2の経路と、選択手段の出力に応じて高速の基
    準クロック信号の分周比を可変制御する可変分周器とを
    備え、選択手段 は通常は第1の経路を選択し、かつクロック位
    相の高速引き込み時には第2の経路を選するように制御
    されることを特徴とする請求項1に記載のクロック再生
    回路。
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1991年電子情報通信学会春季全国大会講演論文集 分冊2,島方幸広 大沢英男"PSKベースバンド遅延検波復調器の構成と特性"p.2−360

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