JP3212276B2 - 横架材支持構造 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、フェンス、階段の
側柵等において、上下方向に延びる支柱間に架け渡され
る架木、手摺り、笠木、横木、パネル状材等の横架材を
支持する横架材支持具および横架材支持構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の横架材支持具および横架
材支持構造の多くは、横架材の支持方向が水平方向に固
定されていた。また、横架材の支持方向を可変とされて
いるものもあったが、これらのものは鋳物製の部品を用
いて構成されていた。

【０００３】また、従来の横架材支持具は、溶接やねじ
により支柱に取り付けられるようになっていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】前記従来の、横架材の
支持方向が水平方向に固定されている横架材支持具およ
び横架材支持構造においては、当然、横架材を水平方向
に対して傾斜して取り付けることができず、傾斜地に設
けられるフェンスや、階段の側壁等には用いることがで
きなかった。また、鋳物製の部品を用いて構成された横
架材支持具および横架材支持構造においては、製造コス
トが高くなるという問題があった。

【０００５】本発明は、このような従来の事情に鑑みて
なされたもので、本発明の１つの目的は、横架材を水平
方向のみならず、水平方向に対して任意角度に傾斜させ
て支持することができる横架材支持具および横架材支持
構造を提供することを目的とする。

【０００６】本発明の他の目的は、横架材受けを互いに
垂直方向に延びる２つの軸回りに回動可能な横架材支持
具および横架材支持構造を提供することを目的とする。

【０００７】本発明の他の目的は、製造コストを安価に
することができる横架材支持具および横架材支持構造を
提供することを目的とする。

【０００８】本発明の他の目的は、溶接やねじ止めを必
要とすることなく、横架材支持具を支柱に簡単かつ迅速
に取り付けることができ、横架材支持具の取り付け作業
コストを低減できる横架材支持具および横架材支持構造
を提供することを目的とする。

【０００９】本発明のさらに他の目的は、以下の説明か
ら明らかになろう。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明による横架材支持
具は、上下方向に延びる支柱の上端部に取り付けられる
ベース部材と、パイプ材を加工してなり、前記ベース部
材に立設されており、横架材を支持する横架材受けを回
動可能に支持する筒部材とを有してなるものである。

【００１１】また、本発明による横架材支持構造の一つ
は、上下方向に延びる支柱の上端部に取り付けられるベ
ース部材と、このベース部材に立設された、パイプ材を
加工してなる筒部材とを備えた横架材支持具と、前記筒
部材に、横方向に延びる軸回りに一定範囲内において回
動可能に支持されており、横架材を支持する横架材受け
と、前記横架材受けを前記筒部材に対して任意角度に固
定可能とする横架材受け固定手段とを有してなるもので
ある。

【００１２】この場合、横方向に延びる軸回りに横架材
受けを回動することにより、横架材を水平方向のみなら
ず、水平方向に対して任意角度に傾斜することができ、
かつ横架材受け固定手段により、任意の角度において横
架材支持具に対し横架材受けを固定することができる。

【００１３】また、ベース部材および筒部材はプレス加
工により製造することができるので、横架材支持具の製
造コストを安価にすることができる。

【００１４】さらに、本発明による横架材支持構造の他
の一つは、上下方向に延びる支柱の上端部に取り付けら
れるベース部材と、このベース部材に立設された、パイ
プ材を加工してなる筒部材とを備えた横架材支持具と、
前記筒部材に、横方向に延びる自己の軸線を中心として
回転可能に支持された第一の軸と、前記第一の軸に、該
第一の軸に対し垂直方向に延びる第二の軸回りに一定範
囲において回動可能に支持されており、横架材を支持す
る横架材受けと、前記横架材受けを前記第一の軸に対し
て任意角度に固定可能とする横架材受け固定手段とを有
してなるものである。

【００１５】この場合は、横架材受けを互いに垂直方向
に延びる２つの軸回りに回動可能とすることができる。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例に基づいて
説明する。

【００１７】

【実施例】図１〜８は、本発明の第一実施例を示してお
り、この実施例において、横架材支持具１は、ベース部
材２と筒部材７とからなる。前記ベース部材２は、鋼板
等の１枚の金属板をプレス加工することにより、円板状
の屋根部３と、この屋根部３の周縁から該屋根部３に対
し垂直方向に折り曲げられて短い円筒状をなす側壁部４
とを一体的に形成してなり、屋根部３と側壁部４とはそ
れらの全周に渡って連続している。前記屋根部３の中心
部には円形の筒部材取付穴５（図５，６参照）が開けら
れている。前記ベース部材２は、フェンス、階段の側柵
等において上下方向に延びるパイプ材からなる支柱６の
上端部の外周を、側壁部４の内周側に嵌合される。な
お、必要な場合には、ベース部材２は、さらに溶接や、
ねじ止めによって支柱６に固定される。

【００１８】前記筒部材７は、鋼鉄等の金属製のパイプ
材を主としてプレス加工により加工してなり、図５，６
に示されるように、この筒部材７の下端部付近をプレス
加工により塑性変形させてベース部材２をかしめること
により、該筒部材７はベース部材２に屋根部３に対して
垂直方向に固定されている。さらに詳しく言うと、前記
ベース部材２の屋根部３の筒部材取付穴５に筒部材７の
素材となるパイプ材を挿通した状態で、該パイプ材を軸
方向に圧縮し、該パイプの周壁のうちの屋根部３の両側
の部分を外側につば状に膨出して第一および第二の膨出
部８，９を形成し、かつこれらの膨出部８，９により屋
根部３を挾持させることにより、ベース部材２に筒部材
７が固定されている（なお、第一および第二の膨出部
８，９を形成する際、前記パイプ材のうち、第一および
第二の膨出部８，９となる部分は外側への変形を拘束し
ない一方、他の部分のうちの外側に膨出する虞がある部
分は外側へ変形しないように拘束しておく）。

【００１９】前記筒部材７の上端部付近は、該筒部材７
の軸線を含む平面状となるようにプレス加工によりつぶ
されて軸支承部１０とされており、この軸支承部１０に
は長穴状の軸穴１１が設けられている。

【００２０】図７および８において、１２は横架材受け
であり、１枚の鋼板等の金属板から、プレス加工によ
り、横断面円弧状で直線的に延びる本体部１３と１対の
突出片１４とを一体的に形成してなる。前記突出片１４
は本体部１３の中央部から該本体部１３に対して垂直方
向に突出されており、互いに平行な状態で対向し合って
いる。これらの突出片１４にはそれぞれねじ挿通穴１５
（図８参照）が設けられている。そして、前記突出片１
４間に横架材支持具１の軸支承部１０が挿入された状態
で、軸穴１１およびねじ挿通穴１５に雄ねじ１６が挿通
されることにより、図７の一点鎖線で示されるように、
横架材受け１２は、水平方向に延びる雄ねじ１６を中心
として一定範囲内において回動可能な状態で横架材支持
具１に支持されている。前記雄ねじ１６にはナット１７
が螺合されており、雄ねじ１６に対しこのナット１７を
締め付けることにより横架材受け１２を横架材支持具１
に対して任意角度に固定可能となっている（ここにおい
て、本実施例では、雄ねじ１６およびナット１７が横架
材受け固定手段を構成している）。

【００２１】前記横架材受け１２には、フェンス、階段
の側柵等を構成する横架材３０の端部が、横架材受け１
２の本体部１３の内周面に沿わされた状態で取付ねじ２
７およびナット２８等により取り付けられる。

【００２２】この横架材支持具１および横架材支持構造
においては、雄ねじ１６に対しナットを緩めた状態とす
ることにより、図７の一点鎖線で示されるように、水平
方向に延びる雄ねじ１６を中心として横架材受け１２を
回動でき、かつ雄ねじ１６に対しナット１７を締め付け
ることにより、任意の角度において横架材支持具１に対
し横架材受け１２を固定することができる。そして、こ
れにより、横架材３０を水平方向のみならず、水平方向
に対して任意角度に傾斜して支持することができる。

【００２３】また、ベース部材２および筒部材７はプレ
ス加工により製造することができ、さらに両部材２，７
の結合もプレス加工により行うことができるので、横架
材支持具１の製造コストを安価にすることができる。

【００２４】なお、本発明においては、必ずしも筒部材
７の上端部付近を本実施例の場合のように平面状となる
ようにつぶさなくてもよく、円筒状のままで雄ねじ１６
等の横架材受け１２の回動軸を支持させてもよい。しか
し、本実施例のように筒部材７の上端部付近を平面状と
なるようにつぶして軸支承部１０を形成すれば、筒部材
７ひいては支柱６内への雨水等の侵入を防止できるとと
もに、該軸支承部１０に長穴を加工することが可能にな
るし、該軸支承部１０の厚さを薄くして、横架材受け１
２を支承しやすくすることもできる。その上、該軸支承
部１０は筒部材７の素材のパイプ材の周壁が２重に重な
って構成されるため、強度を大きくすることができる。

【００２５】図９〜１１は、本発明の第二実施例を示
す。本実施例における横架材支持具１は、その軸穴１１
を長穴状ではなくねじ穴とされているということを除い
て、前記第一実施例の横架材支持具１と同じものであ
る。前記軸穴１１には、図１１によく示されるように両
端部付近に径方向に貫通する１対の軸穴１８を設けられ
た軸穴付き雄ねじ１９（この軸穴付き雄ねじ１９は、本
実施例において第一の軸を構成している）が螺合されて
おり、各軸穴１８は軸支承部１０の両側に位置されてい
る。

【００２６】１２は１対の横架材受けであり、前記第一
実施例の横架材受け１２と同様に、１枚の鋼板等の金属
板からプレス加工により横断面円弧状で直線的に延びる
本体部１３と１対の突出片１４とを一体的に形成してな
り、前記突出片１４は互いに平行に対向して設けられて
おり、これらの突出片１４にはそれぞれねじ挿通穴１５
が設けられている。しかし、これらの横架材受け１２に
おいては、前記突出片１４は本体部１３の中央部ではな
く、一方の端部から突出されている。そして、前記突出
片１４間に軸穴付き雄ねじ１９が挿入された状態で、軸
穴１８およびねじ挿通穴１５に雄ねじ２０（この雄ねじ
２０は、本実施例において第二の軸を構成している）が
挿通されることにより、図９の一点鎖線で示されるよう
に、各横架材受け１２は一定範囲内において雄ねじ２０
を中心として回動可能な状態で軸穴付き雄ねじ１９の両
端部付近に支持されている。前記雄ねじ２０にはナット
２１が螺合されており、雄ねじ２０に対しこのナット２
１を締め付けることにより軸穴付き雄ねじ１９に対し横
架材受け１２を任意角度に固定可能となっている（ここ
において、本実施例では、雄ねじ２０およびナット２１
が横架材受け固定手段を構成している）。

【００２７】前記各横架材受け１２には、フェンス、階
段の側柵等を構成する横架材３０の端部が、横架材受け
１２の本体部１３の内周に沿わされた状態で取付ねじ２
７およびナット２８等により取り付けられる。

【００２８】本実施例おいては、軸穴付き雄ねじ１９を
回転することにより、図１０の一点鎖線で示されるよう
に、横架材支持具１に対し、軸穴付き雄ねじ１９（第一
の軸）を中心として一定範囲内において横架材３０を回
動することができる。また、雄ねじ２０に対しナット２
１を緩めた状態とすることにより、図９の一点鎖線で示
されるように、雄ねじ２０（第二の軸）を中心として横
架材受け１２を回動し、横架材受け１２を水平方向のみ
ならず、水平方向に対して任意角度に傾斜することがで
き、かつ雄ねじ２０に対しナット２１を締め付けること
により、任意の角度において軸穴付き雄ねじ１９に対し
横架材受け１２を固定することができる。このように、
本実施例では、横架材受け１２を互いに垂直方向に延び
る２つの軸回りに回動可能とすることができる。

【００２９】なお、本実施例では、第一の軸を軸穴付き
雄ねじ１９により構成し、この第一の軸を横架材支持具
１に螺合しているが、本発明においては、第一の軸をね
じではない軸により構成してもよい。

【００３０】図１２〜１５は、本発明の第三実施例を示
している。本実施例においては、以下に詳しく説明する
ように、筒部材７によりベース部材２と一緒に内側部材
２２がかしめられている。前記内側部材２２は、鋼板等
の１枚の金属板をプレス加工することにより、円板状の
天井部２３と、この天井部２３の周縁から下方に折り曲
げられた１対の側面片２４とを一体的に形成してなり、
１対の側面片２４は両者でほぼ１つの円筒状をなしてい
るが、互いの間に間隙３１を設けられている。各側面片
２４には、該側面片２４の円周方向に延びる凸部２５が
設けられており、この凸部２５の横断面は外側に凸の円
弧状をなしている。前記天井部２３の中心部には円形の
筒部材取付穴２６（図１３参照）が開けられている。そ
して、この筒部材取付穴２６およびベース部材２の屋根
部３の筒部材取付穴５に筒部材７の素材となるパイプ材
を挿通した状態で、該パイプ材を軸方向に圧縮し、該パ
イプ材の周壁のうちの屋根部３および天井部２３の両側
の部分を外側につば状に膨出して第一および第二の膨出
部８，９を形成し、かつこれらの膨出部８，９により屋
根部３および天井部２３を挾持することにより、筒部材
７により屋根部３および天井部２３を互いに重なった状
態でかしめている。他の構成は前記第一実施例と同様で
ある。

【００３１】本実施例においては、図１５に示されるよ
うに、内側部材２２の側面片２４を、パイプ材からなる
支柱６の上端部の開口部に押し込み、支柱６の上端部の
周壁がベース部材２の側壁部４と側面片２４との間に嵌
合されるようにするのみで、ベース部材２を支柱６に取
り付けることができる。そして、このように嵌合された
とき、側面片２４は支柱６の周壁に押されて内方に弾性
変形する一方、凸部２５は側面片２４の弾性により強く
支柱６の内周に押圧されるので、ベース部材２および内
側部材２２ひいては横架材支持具１は支柱６に極めて強
固に取り付けられる。しかも、嵌合時、側面片２４は支
柱６の上端部の周壁を側壁部４の内周側と側面片２４と
の間に導く案内としての機能を果たすので、支柱６に対
するベース部材２の取付作業は極めて容易に行うことが
できる。このように本実施例では、ベース部材２を支柱
６に溶接したり、ねじ止めしたりする必要がなく、横架
材支持具１を支柱６に簡単かつ迅速に取り付けることが
でき、横架材支持具１の取り付け作業コストを低減でき
る。

【００３２】そして、本実施例においても、横架材３０
は、前記第一実施例と同様にして、横架材受け１２を介
して横架材支持具１に支持させることができる。

【００３３】また、本実施例は前記第一実施例の横架材
支持具１に内側部材２２を付加した形となっているが、
前記第二実施例のように横架材受け１２を互いに垂直方
向に延びる２つの軸回りに回動可能とする場合も、本実
施例の場合と同様に横架材取付具１に内側部材２２を設
けることができることは言うまでもない。、なお、前記
各実施例においては、つば状の膨出部８，９を筒部材７
に形成して筒部材７でベース部材２をかしめることによ
り、筒部材７をベース部材２に取り付けているが、本発
明においては、他の方法により両部材２，７をかしめて
もよいし、かしめ以外の方法により筒部材７をベース部
材２に取り付けてもよい。

【００３４】また、前記各実施例においては、ベース部
材２の側壁部４および内側部材２２の側面片２４を円筒
状としているが、本発明においては、必要に応じて、こ
れらの側壁部４および側面片２４をそれぞれ角筒状等の
横断面非円形状としてもよい。

【００３５】また、本発明においては、横架材３０およ
び横架材受け１２の形状は、前記各実施例のような形状
に限定されるものではなく、これら横架材３０および横
架材受け１２の形状は必要に応じて適宜変更することが
できる。

【００３６】また、前記各実施例においては、横架材３
０は棒状ないしは管状のものとされているが、本発明が
対象とする横架材としては、このような棒状のものに限
られず、パネル状のもの（これにはネットフェンスのネ
ット状パネルも含まれる）をはじめ、上下方向に延びる
支柱間に架け渡されるあらゆる材料が含まれる。

【００３７】また、前記各実施例においては、ベース部
材２に対して筒部材７を固定しているが、本発明におい
ては、ベース部材２に対して筒部材７を、該筒部材７の
軸線を中心として回転可能に取り付けてもよく、このよ
うにすれば、横架材受け１２の方向を、筒部材７の軸線
を中心としても回転可能とすることができる。なお、こ
のような構成は、例えば、前記各実施例と同様にして筒
部材７に２つのつば状の膨出部をベース部材２の両側に
位置するように形成するが、これらの膨出部がベース部
材２を挾持しないで、軸方向の動きを規制するのみとす
ることにより実現できる。

【００３８】

【発明の効果】以上のように本発明は、（イ）横架材を
水平方向のみならず、水平方向に対して任意角度に傾斜
させて支持することができる、（ロ）横架材支持具の製
造コストを安価にすることができる、（ハ）横架材支持
具のベース部材の内側に内側材を設けることにより、溶
接やねじ止めを必要とすることなく、横架材支持具を支
柱に簡単かつ迅速に取り付けることができ、横架材支持
具の取り付け作業コストを低減できる、（ニ）横架材受
けが横架材支持具に互いに垂直方向に延びる２つの軸を
介して支持されるようにすることにより、横架材受けを
前記２つの軸回りに回動可能とすることができる、等の
優れた効果を得られるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第一実施例における横架材支持具を示
す正面図である。

【図２】前記横架材支持具を示す側面図である。

【図３】前記横架材支持具を示す平面図である。

【図４】前記横架材支持具を示す底面図である。

【図５】図３のＶ−Ｖ線における断面図である。

【図６】図３のＶＩ−ＶＩ線における断面図である。

【図７】前記第一実施例における横架材支持構造を示す
正面図である。

【図８】前記横架材支持構造を示す側面図である。

【図９】本発明の第二実施例における横架材支持構造を
示す正面図である。

【図１０】前記第二実施例における横架材支持構造を示
す側面図である。

【図１１】前記第二実施例における軸穴付き雄ねじを示
す拡大正面図である。

【図１２】本発明の第三実施例における横架材支持具を
示す正面図である。

【図１３】前記第三実施例における横架材支持具を示す
縦断面図である。

【図１４】前記第三実施例における横架材支持具を示す
底面図である。

【図１５】前記第三実施例における横架材支持具を支柱
に取り付けた状態を示す縦断面図である。

【符号の説明】

１ 横架材支持具 ２ ベース部材 ３ 屋根部 ４ 側壁部 ６ 支柱 ７ 筒部材 ８ 第一の膨出部 ９ 第二の膨出部 １０ 軸支承部 １１ 軸穴 １２ 横架材受け １６ 雄ねじ（軸および横架材受け固定手段） １７ ナット（横架材受け固定手段） １８ 軸穴 １９ 軸穴付き雄ねじ（第一の軸） ２０ 雄ねじ（第二の軸および横架材受け固定手段） ２１ ナット（横架材受け固定手段） ２２ 内側部材 ２４ 側面片３０ 横架材

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) E04H 17/00 - 17/26 E04F 11/18 E01F 15/00 - 15/04 F16B 2/06 F16B 7/04 301

Claims (7)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上下方向に延びる支柱の上端部に取り付
   けられるベース部材と、このベース部材に立設された、
   パイプ材を加工してなる筒部材とを備えた横架材支持具
   と、 前記筒部材に、横方向に延びる自己の軸線を中心として
   回転可能に支持された第一の軸と、 前記第一の軸に、該第一の軸に対し垂直方向に延びる第
   二の軸回りに一定範囲において回動可能に支持されてお
   り、横架材を支持する横架材受けと、 前記横架材受けを前記第一の軸に対して任意角度に固定
   可能とする横架材受け固定手段とを有してなる横架材支
   持構造。
2. 【請求項２】 前記第一の軸は、前記筒部材に螺合され
   た雄ねじからなる請求項１記載の横架材支持構造。
3. 【請求項３】 前記筒部材の上端部付近は平面状となる
   ようにつぶされて軸支承部とされており、この軸支承部
   に、前記第一の軸を挿通または螺合するための軸穴が設
   けられている請求項１または２記載の横架材支持構造。
4. 【請求項４】 前記筒部材は、該筒部材の一部を塑性変
   形して前記ベース部材をかしめることにより前記ベース
   部材に取り付けられている請求項１，２または３記載の
   横架材支持構造。
5. 【請求項５】 前記筒部材は、該筒部材の素材となるパ
   イプ材を前記ベース部材に挿通した状態で該パイプ材を
   軸方向に圧縮し、該パイプ材の周壁のうちの前記ベース
   部材の両側の部分を外側につば状に膨出して第一および
   第二の膨出部を形成し、これらの第一および第二の膨出
   部間に前記ベース部材が挟まれるようにすることによ
   り、前記ベース部材に取り付けられている請求項４記載
   の横架材支持構造。
6. 【請求項６】 前記ベース部材は、屋根部とこの屋根部
   の周縁に形成された筒状の側壁部とを有しており、この
   側壁部の内周側に前記支柱の上端部の外周を嵌合される
   請求項１，２，３，４または５記載の横架材支持構造。
7. 【請求項７】 前記横架材支持具は、前記ベース部材の
   内側に配置されるようにして前記ベース部材に取り付け
   られており、下方に延びる側面片を備えた内 側部材を有
   し、前記支柱を構成するパイプ材の上端部の周壁が前記
   側壁部と前記側面片との間に嵌合される請求項６記載の
   横架材支持構造。