JP3210577U

JP3210577U - 展開可能な箱体容器

Info

Publication number: JP3210577U
Application number: JP2017001203U
Authority: JP
Inventors: 寺田　房夫; 房夫寺田; 寺田　淳一; 淳一寺田
Original assignee: 株式会社テラテック
Priority date: 2017-03-01
Filing date: 2017-03-01
Publication date: 2017-06-01
Anticipated expiration: 2027-03-01

Abstract

【課題】収納された商品が使われたり消費された後も、商品の展示物として一体的に活用できる箱体容器を提供する。【解決手段】箱体容器は蓋部を２重構造とし、折り返し部に設けたヒンジ部８と、箱体上縁部に設けたスリット部４とを連結解除自在とする。商品収納時は折りたたまれ通常の蓋として作用するが、商品を取り出し後はこれを展開し適宜折りたたみ形成して商品を再度箱体容器に設置することで一体的にその展示物として作用する。【選択図】図１

Description

本考案は、玩具、小物雑貨、食品等の収納に用いられる主にダンボール、紙、樹脂等材料で形成される展開可能な構造を有し、収納されたものもしくはその加工されたものを効果的に展示に供することが可能となる箱体容器に関するものである。

従来、箱体容器は内部の商品の収納が目的で商品が使われたり消費されるとその用途が滅失し廃棄されることが多く、該箱体容器が該商品と一体的に活用される例はほとんどなかった。
本考案は商品を取り出した後そのままもしくは加工後、該箱体容器と一体的に展示効果を発揮でき、より商品価値を高められるように展開可能な構造を有する箱体容器を簡易に構成する。

本考案において箱体容器は蓋部を２重構造とし、商品を収納時は折りたたまれ通常の蓋として作用するが、商品を取り出し後はこれを展開し適宜折りたたみ形成することで該商品を再度箱体容器に設置すると一体的にその展示物として作用する。

考案が解決しようとする課題

本考案においては箱体容器が商品を収納すると同時に展示用にも用いられ、かつその展示効果が商品の特性を最大限に発揮できるような簡易で実用的な構造を有することが求められる。

課題を解決するための手段

本考案は箱体形状の容器の蓋部を折りたたみ部で展開可能な２重構造とし、商品収納時は折りたたみ一枚の蓋と同様とし従来の収納用箱体として作用するが、商品取り出し後は該蓋部を展開して適宜折りたたみ、該蓋の当初内側の部分を箱本体側に固定して蓋部全体を立て、あたかも箱本体を舞台とすれば蓋部がその背景のようになる構造を提供する。商品を該箱本体の内部に置き、該蓋に背景として最適な図画や構造体を設ける。

考案の効果

本考案によれば通常と同じような箱体容器に少し組みかえるだけで、商品が箱体と一体的にその魅力を発揮でき、より商品価値を高めることが簡易に可能となる。換言すれば箱体容器も商品の一部として有効に活用される。該背景は通常、背景用の図画を予め箱本体と同じ面上に同時に印刷できる利点もある。

以下、本考案を図１の応用実施例として、折りたたみ式の箱体容器の斜視図で説明する。

本考案において箱体容器の（１）箱本体は段ボール、紙、あるいは樹脂等を適宜折り曲げ形成され、主に（２）底部、（３）上縁部、（５）上蓋Ａおよび（６）上蓋Ｂより構成される。ここに（５）上蓋Ａおよび（６）上蓋Ｂはほぼその中央に（９）折り返し部を有し、ここを支点（線状）にして（６）上蓋Ｂは（１０）矢印Ａで示すように（１）箱本体側に折り返しでき、（５）上蓋Ａと一体的に２重に重ねあたかも一枚の蓋のように（１１）矢印Ｂで示すごとく（３）上縁部にぴったりと蓋することができる。この際（１）箱本体内部に玩具、小物雑貨、食品等の収納すべき商品（図示せず）を納めれば通常の収納用容器として作用する。蓋の（１）箱本体への固定は必要に応じて、例えば（９）折り返し部中央に（８）ヒンジ部等係具突起を設け（３）上縁部の対応位置に設けられる（４）スリット部等同突起受け部に嵌入、連結すること等でえられ、先述の（１１）矢印が本方式の結合方式を合わせて示す。

また、（６）上蓋Ｂは（５）上蓋Ａとともに展開して立ち上げ前者の（７）上蓋上端部を（１２）矢印の示す方向に（１３）挿し込み部に嵌入させて固定できるようにされる。この場合（６）上蓋Ｂにあらかじめ適宜背景となる図画等（図１参照）を配設し、収納されていた商品もしくはその加工後の物品を（１）箱本体内部の（２）底面に置くことにより箱全体としてジオラマやパノラマのような展示物を構成できる。（１３）挿し込み部は（１）箱本体の（３）上縁部の蓋部付け根に近い位置に設けられ、（７）上蓋上端部と互いに隙間への挿入摩擦、あるいは予め設けられる切り込み（図示せず）の嵌め合わせもしくは糊料等による添着で（６）上蓋Ｂが最も適切な位置に立つように設けられる。

本考案における商品の一例としては、フィギュア模型、組み立て式の模型やブロック玩具等があり、これ等は販売時の商品形態としては箱に収納され、顧客が使用時これらをそのまま、あるいは組み立て後この箱を用いて一体的に展示できる。この際（６）上蓋Ｂには図画だけでなくここに切り起こしフック等を設けて商品もしくはその加工品を引っ掛けたり置いたりして立体的に用いることも含まれる。

本考案例の蓋部は（１）箱本体は図１で示すような上縁部で固定されるが、蓋部を（２）底面まで展伸してここで固定することも可能で、また（３）上縁部はなくてもよい。なお（１）箱本体の形状は必ずしも矩形でなくともよい。

本考案に関わる応用実施例の斜視図である。

（１）箱本体（２）底面（３）上縁部（４）スリット部
（５）上蓋Ａ（６）上蓋Ｂ（７）上蓋上端部（８）ヒンジ部
（９）折り返し部（１０）矢印Ａ（１１）矢印Ｂ（１２）矢印Ｃ
（１３）挿し込み部

Claims

玩具、小物雑貨、食品等商品をその内部に収納する段ボール、紙、樹脂等材料で形成される箱体容器の収納部上部の蓋部を折り返し可能な２重の構造とし、該商品を収納時は該蓋部は折りたたまれ一枚の蓋のように作用し、該折り返し部に設けられるヒンジ部等係具突起が該箱体上縁部に設けられるスリット部等同係具突起受け部と連結して該蓋を箱体に固定でき、これ等を解除したときは該蓋部は２重の部分を展開し折り返し部を軸に開放された上蓋の上端部を適宜該箱内側に来るよう、かつその両端部または該上端部の端面部を該箱体の上縁部あるいは底面部と適宜嵌め合わせや添着等により組み合わせて固定できるようにし該商品等を展示可能とする展開可能な箱体容器。