JP3210363U - 組み立て式コンテナ - Google Patents

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信治 葉山
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Abstract

【課題】パレットの上面に固定される下金枠の内側に立設され被収容物収容空間を形成する四つの側板について、三つの側板による一体的な三面構造を保持し、残り一つの側板の取り外しが容易に行え、被収容物を確認できる組み立て式コンテナを提供する。【解決手段】パレット10上の下金枠20の内面の段差面に四つの側板30,40,50,60が建て付けられ、左右の側板40,50は、左右一対の第2の連結金枠23に支持され、後側板60は、左右の下部が、左右の側板40,50と後側の一対のコーナー金具21との間に収容され、左右の上部が、一対の後側連結手段により後側板60の上部と連結され、前側板30は、左右の下部が、左右の側板40,50と前側の一対のコーナー金具21との間に収容され、左右の上部が、一対の前側連結手段により前側板30の上部と連結される。【選択図】図1

Description

本考案は、組み立て式コンテナに関する。
従来より、フォークリフトにより抱持されるパレットの上面に下金枠を固定し、下金枠の内側に四つの側板を立設して内部収容空間を形成する組み立て式コンテナが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示された組み立て式コンテナは、パレットと、パレットの上面に固定された下金枠と、下金枠の内側に立設される各一対の第1および第2の側板と、を備え、パレットが、四隅のコーナー金具と、隣り合うコーナー金具同士を連結している第1および第2の連結金枠と、を有してなり、各一対の第1および第2の側板の枠の下部に設けられた回動ピンがコーナー金具に設けられた回動ピン用切り欠きに挿入され、隣り合う側板同士の上部がスピンドルを有する側板固定スピンドル部連結されている構成である。
特開2017−13848号公報
しかしながら、従来の組み立て式コンテナにあっては、被収容物の確認等を行うためにいずれか側板を取り外す構造とすることについては、何ら考慮されていないという問題があった。
例えば、特許文献1に開示された組み立て式コンテナにあっては、各一対の第1および第2の側板が下金枠に容易には分離不能にピン結合されており、いずれかの側板も取り外すことはできないとう問題があった。このため、コンテナ内の被収容物を確認したい場合、上方から見るしかできないばかりか、被収容物の下部について確認したくても、被収容物を取り出すしか確認することができないという問題があった。
本考案は、上述した問題点を解決するために案出されたもので、パレットの上面に固定される下金枠の内側に立設され被収容物収容空間を形成する四つの側板について、三つの側板による一体的な三面構造が保持されたまま、残り一つの側板の取り外しが容易に行えることにより、被収容物収容空間に収容された被収容物を十分に確認することができる組み立て式コンテナを提供することを目的としている。
本考案の組み立て式コンテナは、上述した問題点を解決するため、パレットと、四つのコーナー金具と、前後に対向する一対の第1の連結金枠と、左右に対向する一対の第2の連結金枠とを有し、矩形状に前記パレットの上面に設けられた下金枠と、前記下金枠の内側に接して立設される前側板、右側板、左側板および後側板と、を備え、前記右側板と前記左側板は、前記第2の連結金枠に支持され、前記後側板の左右の下部は、前記右側板および前記左側板の各後端下部と後側の一対のコーナー金具の内面部との間に収容されるとともに、前記後側板の左右の上部は、一対の後側連結手段により前記右側板および前記左側板の各後端上部と連結され、前記前側板の左右の下部は、前記右側板および前記左側板の各前端下部と前側の一対のコーナー金具の内面部との間に収容されるとともに、前記前側板の左右の上部は、一対の前側連結手段により前記右側板および前記左側板の各前端上部と連結されている構成である。
この構成によれば、下金枠の内面に建て付けられた四つの側板のうち、右側板と左側板が前記第2の連結金枠に支持され、後側板と前側板がその下部を後側および前側の各一対のコーナー金具の内面部との間に挟まれた状態で後側連結手段と前側連結手段により連結されることで、右側板と左側板と後側板と前側板とが一体的な四面構造となり、被収容物収容空間を形成する。このため、パレットの上面に固定される下金枠の内側に立設され被収容物収容空間を形成する四つの側板について、三つの側板による一体的な三面構造が保持されたまま、残り一つの側板の取り外しが容易に行えることにより、被収容物収容空間に収容された被収容物を十分に確認することができる。
本考案の組み立て式コンテナにおいて、前記後側連結手段は、前記後側板の両側の端面に固定され前記右側板および前記左側板の後側の側面部に当接する一対の後側外当て板と、前記後側外当て板に設けられた後側係合凹部と、前記右側板および前記左側板の後側の側面部に設けられた後側係合ピンとを有する一対の後側係合機構と、前記右側板および前記左側板の後端側上部に設けられ、前記後側板の外面上部に係止する係止状態と前記後側板の外面上部に係止しない非係止状態との間で回動可能な一対の後側フック片と、を備え、前記前側連結手段は、前記前側板の両側の端面に固定され前記右側板および前記左側板の前側の側面部に当接する一対の前側外当て板と、前記前側外当て板に設けられた前側係合凹部と、前記右側板および前記左側板の前側の側面部に設けられた前側係合ピンとを有する一対の前側係合機構と、前記右側板および前記左側板の前端側上部に設けられ、前記前側板の外面上部に係止する係止状態と前記前側板の外面上部に係止しない非係止状態との間で回動可能な一対の前側フック片と、を備える構成とすることができる。
この構成によれば、各フック片を後側板の外面上部および前側板の外面上部に係止しない非係止状態において、後側係合機構および前側係合機構を有することにより右側板および左側板が内倒れすることを防止し、かつ、一対の後側外当て板および一対の前側外当て板を有することにより右側板および左側板が外倒れすることを防止し、平面方向から見たときに矩形状になるように前側板、右側板、左側板および後側板の姿勢を保持できる。一方、各フック片を前記後側板の外面上部および前記前側板の外面上部に係止する係止状態において、前側板および後側板が外倒れすることを防止して、平面方向から見たときに矩形状になるように前側板、右側板、左側板および後側板の姿勢をさらに保持できる。
本考案の組み立て式コンテナにおいて、前記第1および第2の連結金枠の内面の所要高さ位置に段差面を有し、前記第2の連結金枠と、前記第2の連結金枠の前記段差面に載置された前記右側板および前記左側板と、を着脱可能に係合する係合手段を有する構成とすることができる。
本考案の組み立て式コンテナにおいて、前記係合手段は、傾斜案内機構により構成され、前記傾斜案内機構は、水平方向の相対移動成分を生じて互いに係合する係合凸部と係合凹部のいずれか一方を、前記右側板および前記左側板の下部に有し、いずれか他方を前記第2の連結金枠の段差面より上側部分に有し、前記右側板および前記左側板を前記第2の連結金枠の前記段差面に載置した際に、係合凸部と係合凹部とが係合するように構成されていてもよい。
本考案の組み立て式コンテナにおいて、前記傾斜案内機構は、前記右側板と前記左側板の各下部外面に設けられた前記係合凸部としてのピン軸と、前記第2の連結金枠の各垂直部に上端より切り欠き形成された前記係合凹部としての傾斜案内溝とが係合し、前記後側板が建て付けられ前記ピン軸の前記傾斜案内溝内の戻り方向の移動が拘束されることにより、前記下金枠に前記右側板および前記左側板が浮き上がり不能に支持されている構成としてもよい。
本考案の組み立て式コンテナにおいて、前記ピン軸の端部に、前記ピン軸の前記傾斜案内溝から軸方向への離脱を不能にする離脱防止フランジを備えている構成とすることができる。
本考案によれば、パレットの上面に固定される下金枠の内側に立設され被収容物収容空間を形成する四つの側板について、三つの側板による一体的な三面構造が保持されたまま、残り一つの側板の取り外しが容易に行えることにより、被収容物収容空間に収容された被収容物を十分に確認することができる組み立て式コンテナを提供することができる。
本考案の一実施の形態に係る組み立て式コンテナの分解斜視図である。 本考案の一実施の形態に係る組み立て式コンテナであって、上蓋と前側板を取り外す状態を示す斜視図である。 本考案の一実施の形態に係る組み立て式コンテナであって、上蓋を被せる前の組立完了状態を示す斜視図である。 本考案の一実施の形態の組み立て式コンテナであって、パレットと下金枠との組立体を示す斜視図である。 本考案の一実施の形態の組み立て式コンテナの前側板の正面図である。 図5における前側板の裏面図である。 図6における前側板のVII−VII断面図である。 本考案の一実施の形態に係る組み立て式コンテナの正面図である。 本考案の一実施の形態に係る組み立て式コンテナの左側面図である。 本考案の一実施の形態の組み立て式コンテナであって、左側板の下部と下金枠との連結部を示す詳細図である。 本考案の一実施の形態の組み立て式コンテナであって、パレットと下金枠との組立体に左右の側板を建て付けた状態を前側から見た縦断面図である。 本考案の一実施の形態の組み立て式コンテナであって、パレットと下金枠との組立体に左右の側板を建て付けた状態を示す平面図である。 本考案の一実施の形態の組み立て式コンテナであって、パレットと下金枠との組立体に四つの側板を建て付けた状態を示す平面図である。 本考案の一実施の形態の組み立て式コンテナにおける後側板と右側板および左側板の上端同士の接続状態を示す部分拡大側面図であり、図14(a)は後側板と左側板の上端同士の接続状態を示し、図14(b)は後側板と右側板の上端同士の接続状態を示している。 本考案の一実施の形態の組み立て式コンテナにおける前側板と右側板および左側板の上端同士の接続状態を示す部分拡大側面図であり、図15(a)は前側板と左側板の上端同士の接続状態を示し、図15(b)は前側板と右側板の上端同士の接続状態を示している。 本考案の一実施の形態の組み立て式コンテナであって、パレットと下金枠との組立体の内部に四つの側板を収容し、上蓋を被せた状態を示す斜視図である。
本考案の組み立て式コンテナの一実施の形態について、図面を参照して説明する。
まず、組み立て式コンテナ1の構成について説明する。
図1〜図3に示すように、組み立て式コンテナ1は、フォークリフトにより抱持されるパレット10と、パレット10の上面に固定される下金枠20と、下金枠20内でパレット10の上面に敷設される底板13と、下金枠20の四つの枠辺部の内側に接して立設され角筒状の被収容物収容空間を形成する前側板30、右側板40、左側板50、後側板60と、および四つの側板30,40,50,60に載置され被収容物収容空間の上部開口を塞ぐ上蓋100と、を有する。
パレット10は、組み立て式コンテナ1の基台であって運搬台である。パレット10は、樹脂成形体であり、平面方向に見た形状が略正方形である扁平ブロック体である。また、パレット10は、一の側面から反対側の側面を貫通するように2つのリフト用孔11を有し、また他の一の側面から反対側の側面を貫通するように2つのリフト用孔11を有し、フォークリフトの爪部(フォーク)が四つの側面のいずれから2つのリフト用孔11に差し込まれるように構成されている。なお、パレット10は、下金枠20を重ねる上面部の周縁部分および下面部の周縁部分が一平面をなしていればよく、他の領域については凹んでいたり、格子状、桟状、多孔状等に形成されていてもよい。
図4に示すように、下金枠20は、複数の金属部材を用い溶接によって一体化された矩形枠体であり、パレット10の上面に重ねられて固定され、後から建て付けられる四つの側板30,40,50,60の各下辺部を外側に広がらないように支持するようになっている。下金枠20は、後述するように(図16参照)、組み立て式コンテナ1の折り畳み時にはパレット10に固定されたままである。
下金枠20は、パレット10の上面の四隅に対応するように配置される四つのコーナー金具21と、パレット10の上面の前辺縁と後辺縁とに対応して配置され前後に対向する一対の第1の連結金枠22と、パレット10の上面の右辺縁と左辺縁とに対応して配置され左右に対向する一対の第2の連結金枠23とを有する。
一対の第1の連結金枠22は、パレット10の上面の前端と後端においてそれぞれ左右一対のコーナー金具21を連結している。一対の第2の連結金枠23は、パレット10の上面の右端と左端においてそれぞれ前後一対のコーナー金具21を連結している。下金枠20を構成する上記の各部材は、鋼板等の金属製の板状部材を用い、必要な板厚に削り加工と折り曲げ加工を施して構成される。
第1および第2の連結金枠22,23は、パレット10の上面に所定の固定手段によって取り付けられる。本実施の形態では、第1および第2の連結金枠22,23は、パレット10の上面に密着する水平部22aまたは23aと、水平部22aまたは23aの外縁より一体に立ち上がる垂直部22bまたは23bと、を有するアングル形の同一形状である。第1および第2の連結金枠22,23は、パレット10と一体に形成されていてもよい。
第1および第2の連結金枠22,23の各垂直部22b,23bは、外面および内面に段差面を備えている。内面側の段差面22c,23cは、所要高さ位置に位置される。段差面22c,23cから下側部分22b1,23b1が肉厚で、かつ段差面22c,23cから上側部分22b2,23b2が薄厚である形状となっていて、段差面22c,23cが四つの側板30,40,50,60に対する載置面となっている。
段差面22c,23cの幅は、側板の厚みに対し、等しい寸法としてもよいが、大きい寸法として段差面の端縁に土手を設けてもよいし、また小さい寸法としてもよい。外面側の段差面(図示しない)は、後述する離脱防止フランジ73および第1の固定側係止金具114がコーナー金具21の外面よりも引っ込んでいる配置とするために設けられている。外面側の段差面(図示しない)は、内面側の段差面22c,23cと対応した高さに設けることができる。
段差面22c,23cから上端までの高さに相当する上側部分22b2,23b2は、四つの側板30,40,50,60の下辺部の外面に密着する外抑えとなるとともに、四つの側板30,40,50,60のための収容空間を形成している。
四つのコーナー金具21は、本実施の形態では、パレット10の上面に着座しかつ両隣の第1および第2の連結金枠22,23の水平部22a,23aと端面を一体に当接する正方形の基板部21aと、基板部21aより垂直に立ち上がり連結金枠よりも所要高い位置まで延在しているアングル形柱部21bとを有し、さらに、アングル形柱部21bの内面側に、第1および第2の連結金枠22,23の垂直部22b,23bに設けられた段差面22c,23cと同一平面を形成するコーナー部段差面21cを有し、コーナー部段差面21cよりも下側部分と上側部分の各厚みが、二対の連結金枠22,23の垂直部22b,23bの下側部分22b1,23b1と上側部分22b2,23b2の各厚みと同一になるよう設けられている。上側部分22b2,23b2は例えば厚さ3mmとされる。
なお、下金枠20は、上記構成に限定されるものではなく、例えば、上述したアングル形でかつ段差面を有する四つの連結金枠を用意してほぼ正方形の枠となるように溶接してから、四隅の外面にコーナー金具を重ねて溶接して形成されてもよい。
図1、図2、図4に示すように、底板13は、組み立て式コンテナ1の被収容物収容空間の閉じた下面を規定する板状部材であり、対向二対の連結金枠22,23の各水平部22a,23aに囲まれるパレット10上に敷設される。底板13は、本実施の形態では、段ボールプラスチック製である。底板13は、組み立て式コンテナ1の折り畳み時においてもそのままの状態とされる(図16参照)。
図1〜図3に示すように、四つの側板30,40,50,60は、いずれも、矩形状に形成された枠部31,41,51,61と、枠部の内面に固定され該枠部の開口を閉じている平板部32,42,52,62と、を有している。枠部31,41,51,61は、鋼板等の金属製の中実の棒状部材、角形または丸形のパイプ部材、チャンネル形あるいはアングル形の形鋼等の長尺部材を用いて構成される。また、面材は、ステンレス鋼製、鋼製またはアルミニウム製等の金属製の薄板状部材またはプラスチック板を用いて構成される。
本実施の形態では、枠部31,41,51,61は、鋼板製の角筒棒状部材を溶接により接続して矩形状に形成され、また平板部32,42,52,62は、厚さ0.5〜1.6mmの鋼板であり、点溶接(スポット溶接)により枠部へ組み付けられている。
四つの側板30,40,50,60の枠構造について、例えば、前側板30を例に挙げ、図5〜図7を参照して説明する。図5、図6に示すように、前側板30は、平板部32の4つの辺を取り囲むように枠部31が取り付けられている。
枠部31は、例えば、平板部32の各辺に対応する4つの枠部材35と、前側板30の外面(図5参照)および内面(図6参照)の両面(前側板30の表裏両面)の四隅に配置する8つの例えば平板でL字形状のコーナー金具36とで構成される。前側板30は、平板部32の4つの辺にそれぞれ対応する4つの枠部材35が取り付けられる。各枠部材35は、前側板30の表裏両面で、平板部32の四隅に配置した各対のコーナー金具36によって両端が互いに直角に連結されている。これにより、平板部32の外周に取り付けられた4つの枠部材35は、矩形状に連結されて枠部31を形成している。
上述した平板部32の枠部31の構成において、各枠部材35と、前側板30の四隅のコーナー金具36とはリベット37で接合されている。また、各枠部材35は、例えば、平板部32の外面側に比べて内面側の方がより大きな幅で形成されている。各枠部材35は、幅が大きい内面側の一部が平板部32の一部に重ね合わせられ、平板部32に対してスポット溶接されている。スポット溶接38は、枠部材35の長さ方向に所定の距離間隔ごとに施されている。
図5〜図7では前側板30の枠構造について説明したが、他の側板40,50,60についても前側板30と同様の枠構造を有する。すなわち、本実施の形態において、右側板40、左側板50、後側板60において、枠部41,51,61は、それぞれ、平板部42,52,62の各辺に対応する各枠部材35と平板部42,52,62の両面、4隅に配置されるコーナー金具36によって構成され、各平板部42,52,62の周囲を囲むように各枠部材35を矩形状に連結した状態で、各枠部材35とコーナー金具36とがリベット結合され、かつ、各枠部材35と各平板部42、52,62とが上記コーナー以外の部分でスポット溶接された構造を有している。
側板30,40,50,60のうち、右側板40と左側板50は、例えば、図11、図12に示すように、後側板60および前側板30よりも先に、左右一対の第2の連結金枠23の段差面23c上に載置されるようになっており、後側板60と前側板30は、右側板40と左側板50が建て付けられた後に前後一対の第1の連結金枠22の段差面22c上に載置されるようになっている。
具体的に、右側板40と左側板50は、図9〜図11に示すように、それぞれ、第2の連結金枠23に沿って前後方向に離れて設けられた二組の傾斜案内機構70により、段差面23cから垂直上方への浮き上がりを阻止された状態に建て付けられるようになっている。
傾斜案内機構70は、右側板40および左側板50と、第2の連結金枠23のいずれか一方に係合凸部を、他方に係合凹部を有し、右側板40および左側板50が、第2の連結金枠23の段差面23cに載置される際に、後述の係合凸部と係合凹部とが、水平方向の相対移動成分を生じて係合していき、垂直上方には相対移動不能で離脱できない構成であればよい。
図9〜図11に示すように、本実施の形態では、各傾斜案内機構70は、係合凸部としてのピン軸71と、係合凹部としての傾斜案内溝72と、を有する。ピン軸71は、例えば、左右の側板40,50の枠部41,51の下辺部41a,51aの外面部の前後方向に離れた二か所より水平に突出して設けられ、各突出端に離脱防止フランジ73を一体に備えている。傾斜案内溝72は、左右の第2の連結金枠23の各垂直部23bの上側部分23b2に上端面より切り開かれ、深くなるに連れて前側に漸次に寄る傾斜状に形成されている。
ピン軸71は、左右の側板40,50の枠部41,51の下辺部41a,51aの外面部が左右の第2の連結金枠23の各垂直部23bの上側部分23b2の内面に近接するように下降される際に、右側板40と左側板50が対応する段差面23c上に載置される若干寸法上位置にて、傾斜案内溝72の入口に対応するようになっており、さらに右側板40と左側板50が下降されるととともに、傾斜案内溝72内を斜め前側に寄りつつ進入するようになっている。
これにより、ピン軸71と傾斜案内溝72は、右側板40と左側板50が対応する段差面23c上に載置された状態において、係合状態を保持し、右側板40と左側板50の対応する段差面23cからの垂直上方への浮き上がりを阻止するようになっている。
このように、傾斜案内機構70は、第2の連結金枠23と、第2の連結金枠23の段差面23cに載置された右側板40および左側板50と、を着脱可能に係合するものであり、本考案における係合手段を構成する。具体的に、係合手段は、第2の連結金枠23と、第2の連結金枠23の段差面23cに載置された右側板40および左側板50と、を着脱可能に係合する。
上記係合手段である傾斜案内機構70は、水平方向の相対移動成分を生じて互いに係合する係合凸部と係合凹部のいずれか一方を、右側板40および左側板50の下部に有し、いずれか他方を第2の連結金枠23の段差面23cより上側部分に有し、右側板40および左側板50を第2の連結金枠23の段差面23cに載置した際に、係合凸部と係合凹部とが係合するように構成されている。
具体的に、傾斜案内機構70は、右側板40と左側板50の各下部外面に設けられた係合凸部としてのピン軸71と、第2の連結金枠23の各垂直部23bに上端より切り欠き形成された係合凹部としての傾斜案内溝72とが係合し、後側板60が建て付けられピン軸71の傾斜案内溝72内の戻り方向の移動が拘束されることにより、下金枠20に右側板40および左側板50が浮き上がり不能に支持されている構成である。
離脱防止フランジ73は、上側部分23b2の外面に当接し、ピン軸71の傾斜案内溝72に対する軸方向移動を阻止するようになっている。したがって、右側板40と左側板50が左右の第2の連結金枠23の各段差面23cから内側へずれ落ちる恐れがない状態に建て付けられる。このように、傾斜案内機構70およびピン軸71は、それぞれ、本考案の係合凹部および係合凸部を構成する。
図11に示すように、左右の側板40,50が連結金枠23の段差面23c上に建て付けられることにより、左右の側板40,50の各枠部の後端面と、下金枠20の後側の左右のコーナー金具21のアングル形柱部21bの内面との間には、後側板60の枠部の厚みに略等しい後側隙間が生じることになるとともに、左右の側板40,50の各枠部の前端面と、下金枠20の前側の左右のコーナー金具21のアングル形柱部21bの内面との間には、前側板30の枠部の厚みに略等しい前側隙間が生じることになる。
これにより、後側板60は、図13に示すように、後側隙間に挟入されて後側の第1の連結金枠22の段差面22cに載置されるように建て付けられている。また、前側板30は、前側隙間に挟入されて前側の第1の連結金枠22の段差面22cに載置されるように建て付けられている。
後側板60の左右の上部と、左右の側板40,50の後側上部とは、一対の後側連結手段80により連結されるようになっている。同様に、前側板30の左右の上部と、左右の側板40,50の前側上部との間は、一対の前側連結手段90により連結されるようになっている。
後側連結手段80と前側連結手段90は、同一の係合機能を有するように構成されていて、後側板60または前側板30が持ち上がることがなく、しかも、外方へ倒れないように、かつ、左右の側板40,50が外方と内方のいずれにも倒れないように解除可能に連結している適宜の構成を採用することができる。
図14,図15に示すように、後側連結手段80と前側連結手段90は、例えば、後側板60または前側板30の枠部61,31の両側の縦辺部61b,31bと、左右の側板40,50の枠部41,51の後側縦辺部51bまたは前側縦辺部51dとが当接した状態になった際に、当接した状態を保持するように、互いに係合ロック状態になり、また、係合ロック状態を解除することができる構成となっている。
具体的に、本実施の形態では、一方の後側連結手段80は、図13、図14(a)に示すように、後側板60の他方の端面に固定され左側板50の後側の側面部53に当接する一対の後側外当て板81と、後側外当て板81に設けられた後側係合凹部82aと、左側板50の後側の側面部53に設けられた後側係合ピン82bとを有する一対の後側係合機構82と、右側板40の後端側上部に設けられ、後側板60の外面上部に係止する係止状態と後側板60の外面上部に係止しない非係止状態との間で回動可能な一対の後側フック片83と、を備える。
他方の後側連結手段80は、図13、図14(b)に示すように、後側板60の一方の端面に固定され右側板40の後側の側面部43に当接する一対の後側外当て板81と、後側外当て板81に設けられた後側係合凹部82aと、右側板40の後側の側面部43に設けられた後側係合ピン82bとを有する一対の後側係合機構82と、右側板40の後端側上部に設けられ、後側板60の外面上部に係止する係止状態と後側板60の外面上部に係止しない非係止状態との間で回動可能な一対の後側フック片83と、を備える。
図14に示すように、一対の後側外当て板81は、一方の面部の一端側を後側板60の枠部の左右の縦辺部に固定され、一方の面部の他端側部分で左右の側板40,50の枠部の後側の縦辺部の外面に重ねられることで、右側板40および左側板50の外倒れを防止するようになっている。
一対の後側係合機構82は、各後側外当て板81の上部に設けられた切り欠きよりなる後側係合凹部82aと、左右の側板40,50の枠部41,51の後側縦辺部41b,51bの各外面より突設されたL形の後側係合ピン82bと、を有している。
一対の後側係合機構82は、後側板60が後側の第1の連結金枠22の段差面22cに載置されて左右の側板40,50に重なる際に、後側係合ピン82bが後側係合凹部82aに嵌入し、これにより、左右の側板40,50の内倒れを防止するようになっている。
一対の後側フック片83は、基端部を左右の側板40,50の枠部41,51の上辺部41c,51cの後端寄りの外面に突設された支軸84に回転可能に設けられている。一対の後側フック片83は、後側板60が建て付けられる前段階においては上辺部41c,51cより立ち上った状態(点線で示す状態)とされ、後側板60が左右の側板40,50に重ねられた後に、後方(矢印で示す方向)へ倒されることにより、他端側の直角に曲がったフック部83aを後側板60の枠部61の上辺部61aに重なりかつ上辺部61aの後側外面に係合するようになっている。これにより、後側板60の後倒れを防止するようになっている。
上記のように、後側板60が右側板40および左側板50に重ねられ後側連結手段80により連結された三面一体構造の三つの側板40−60は、協働作用により前後左右に揺るぎがなく、下金枠20から浮き上がる恐れもなく堅固に固定された状態である(図2参照)。
また、本実施の形態において、一方の前側連結手段90は、図13,図15(a)に示すように、前側板30の他方の側の端面に固定され左側板50の前側の側面部54に当接する一対の前側外当て板91と、前側外当て板91に設けられた前側係合凹部92aと、左側板50の他方の側の前側の側面部54に設けられた前側係合ピン92bとを有する一対の前側係合機構92と、左側板50の一方の側の前端側上部に設けられ、前側板30の外面上部に係止する係止状態と前側板30の外面上部に係止しない非係止状態との間で回動可能な一対の前側フック片93と、を備える。
他方の前側連結手段90は、図13、図15(b)に示すように、前側板30の一方の側の端面に固定され右側板40の前側の側面部44に当接する一対の前側外当て板91と、前側外当て板91に設けられた前側係合凹部92aと、右側板40の一方の側の前側の側面部44に設けられた前側係合ピン92bとを有する一対の前側係合機構92と、右側板40の一方の側の前端側上部に設けられ、前側板30の外面上部に係止する係止状態と前側板30の外面上部に係止しない非係止状態との間で回動可能な一対の前側フック片93と、を備える。
一対の前側外当て板91は、図15に示すように、一方の面部の一端側を前側板30の枠部の左右の縦辺部に固定され、一方の面部の他端側部分で左右の側板40,50の枠部の前側の縦辺部の外面に重ねられることで、右側板40および左側板50の外倒れを防止するようになっている。なお、前後の外当て板81,91は、外部と被収容物収容空間とを連通する隙間を塞いで虫除け機能も果たしている。
一対の前側係合機構92は、図15に示すように、各前側外当て板91の上部に設けられた切り欠きよりなる前側係合凹部92aと、左右の側板40,50の枠部41,51の前側縦辺部41d,51dの各外面より突設されたL形の前側係合ピン92bと、を有している。
一対の前側係合機構92は、前側板30が前側の第1の連結金枠22の段差面22cに載置されて左右の側板40,50に重なる際に、前側係合ピン92bが前側係合凹部92aに嵌入し、これにより、左右の側板40,50の前側でも内倒れを防止するようになっている。
一対の前側フック片93は、図15に示すように、基端部を左右の側板40,50の枠部41,51の上辺部41c,51cの前端寄りの外面に突設された支軸94に回転可能に設けられ、前側板30が建て付けられる前段階においては上辺部41c,51cより立ち上った状態(点線で示す状態)とされ、前側板30が左右の側板40,50に重ねられた後に、前方(矢印で示す方向)へ倒されることにより、他端側の直角に曲がったフック部93aを前側板30の枠部31の上辺部31aに重なりかつ上辺部31aの前側外面に係合するようになっている。これにより、前側板30の前倒れを防止するようになっている。
図1、図2に示すように、一対の前側フック片93を立ち上げると、前側板30の上端側が左右の側板40,50から前倒れに離間することができる状態になる。前側板30は、枠部31の下部が左右の側板40,50の枠部41,51の前側縦辺部41d,51dと、前側の左右のコーナー金具21との間に挟まれて前後左右方向を拘束されているだけ、持ち上げて取り外すことができるようになっている。被収容物の収容、取出しは、上方から行うが、被収容物によっては、前側板30を取り外して行うようにしてもよい。なお、前側板30に替えて、後側板60を取り外してもよい。
図8、図9に示すように、上蓋100は、被収容物収容空間の上部を閉じるように設けられる。本実施の形態では、上蓋100は、鋼板製で、略正方形の天面部と、天面部の四辺から垂下する角筒部とを有する、菓子箱の蓋形状に形成されていて、四つの側板30,40,50,60が組み立てられた後に被され、被収容物収容空間を閉じるようになっている。
さらに、上蓋100は、四つの側板30,40,50,60を取り外して下金枠20の空間に収容した後に、下金枠20の四つのコーナー金具21に被される。
四つの側板30,40,50,60の上端面に載置される上蓋100を、四つの側板30,40,50,60の上端面から外れないように固定するためのゴム掛け式掛止機構110が設けられている。
ゴム掛け式掛止機構110は、上蓋100の枠部101の前辺部と後辺部の各外側面に沿って、両端を枠部101に備える係止部111に係止されたゴムバンド112と、基端に形成されたリング部に該ゴムバンド112が通され先端にはフック部が形成されたフック付係止金具113と、前側板30および後側板60の平板部32,62の上部の中央位置に設けられた第1の固定側係止金具114と、下金枠20の前後一対の第1の連結金枠22の外面部の中央位置に設けられた第2の固定側係止金具115と、を有している。ゴムバンド112は、例えば枠辺の半分の長さを有し、耐久性および所要引張強度を有する。
ゴム掛け式掛止機構110は、下金枠20に建て付けられた四つの側板30,40,50,60の上端面に上蓋100が載置された状態で、前側および後側において、フック付係止金具113を把持して引張り、フック部を第1の固定側係止金具114に掛止することにより、四つの側板30,40,50,60の上端面に載置される上蓋100を、四つの側板30,40,50,60から位置ずれしないように固定することができる。
また、ゴム掛け式掛止機構110は、四つの側板30,40,50,60を取り外し、下金枠20内に収容し、上蓋100を段差面22c,23cに載置した状態で、前側および後側において、フック付係止金具113を把持して引張り、フック部を第2の固定側係止金具115に掛止することにより、四つの側板30,40,50,60の上端面に載置される上蓋100を、浮き上がらないように固定することができる。
次に、組み立て式コンテナ1の組み立て手順、および折り畳み手順等について説明する。
組み立て式コンテナ1の組み立ては、被収容物を収容するストックヤード等で行い、まず、下金枠20に右側板40および左側板50を建て付け(図11、図12参照)、次いで、後側板60を建て付ける(図2参照)。この建て付けにおいて、右側板40および左側板50がそれぞれ二組の傾斜案内機構70により浮き上がり不能になるとともに、下金枠20により三つの側板40,50,60の下部が外方へ広がらないように規制され、さらに、後側板60が右側板40および左側板50に対して後側連結手段80により一体的に連結される。側板40,50,60の三面構造は、打ち倒れおよび外倒れの恐れがない。
次に、三面構造が形成された状態(図2参照)から前側板30を建て付ける(図3、図13参照)。この建て付けにおいて、前側板30の下部は、下金枠20により外方へ広がらないように規制され、前側板30の左右両端の上部が右側板40の前側上部と左側板50の前側上部に前側連結手段90により一体的に連結される。
最後に、四つの側板30,40,50,60の上に上蓋100を載置し、ゴム掛け式掛止機構110のフック付係止金具113のフック部を第1の固定側係止金具114に係止することにより上蓋100を固定する(図8参照)。以上で、組み立て式コンテナ1の組み立てが完了し、パレット10のいずれかの側面において2つのリフト用孔11にフォークリフトのフォークを挿し込んで搬送可能な状態になる。組み立て式コンテナ1は、複数段に積み重ね可能である。
このように、組み立て式コンテナ1は、四つの側板30,40,50,60のうち、図11、図12に示すように、右側板40と左側板50が、先に立設され、下金枠20との間に設けられる傾斜案内機構70により係合案内されて下金枠20に載置され、次いで、図2に示すように、後側板60が右側板40および左側板50の後側端部とに密着状態に立設されることにより、傾斜案内機構70における可逆的な移動が不能になり、下金枠20に対し浮き上がり不能に連結される。
組み立て式コンテナ1は、上記組立の過程で、図14に示すように、後側板60は、右側板40および左側板50の後側上部に設けられる後側連結手段80により一体的に連結される。ここで、前側板30は、下金枠20の前辺部の内面と、並びに右側板40および左側板50の前側端部とに密着状態に立設され、図15に示すように、右側板40および左側板50の前側上部に設けられる前側連結手段90により連結される。
上述したように、組み立て式コンテナ1は、後側連結手段80および前側連結手段90を有する。このため、組み立て式コンテナ1は、各一対の後側フック片83および前側フック片93を後側板60の外面上部および前側板30の外面上部に係止しない非係止状態において、後側係合機構82および前側係合機構92を有することにより右側板40および左側板50が内倒れすることを防止し、かつ、一対の後側外当て板81および一対の前側外当て板91を有することにより右側板40板および左側板50が外倒れすることを防止し、平面方向から見たときに矩形状になるように前側板30、右側板40、左側板50および後側板60の姿勢を保持できる。一方、各フック片83,93を後側板60の外面上部および前側板30の外面上部に係止する係止状態において、前側板30および後側板60が外倒れすることを防止して、平面方向から見たときに矩形状になるように前側板30、右側板40、左側板50および後側板60の姿勢をさらに保持できる。
上記のような構造により、組み立て式コンテナ1は、図2に示すように、前側板30が、前側連結手段90による連結を解除されることにより、取り外し可能である。
組み立て式コンテナ1に収容された被収容物の確認は、前後のゴム掛け式掛止機構110のフック付係止金具113のフック部と第1の固定側係止金具114との係止状態(図8参照)を解除し、上蓋100を取り外し、次いで、前側板30を取り外して行う(図3参照)。前側板30を取り外しは、前側連結手段90の左右一対の前側フック片93を上に立ち上げた状態にする。これにより、前側板30を前側に倒しつつ引き上げることにより前方への取り外しが可能になる。
図16に示すように、組み立て式コンテナ1の折り畳みは、上蓋100、前側板30、後側板60、右側板40、左側板50を順次に取り外し、四つの側板30,40,50,60を下金枠20内に重ねて収容し、最後に上蓋100を下金枠20の四つのコーナー金具21の内側に落とし込む段差面22c,23cに載置し、前側および後側のゴム掛け式掛止機構110のフック付係止金具113のフック部を第1の固定側係止金具115に係止することにより上蓋100を固定すると折り畳みが完了し、パレット10のいずれかの側面において2つのリフト用孔11にフォークリフトのフォークを挿し込んで搬送可能な状態になる。なお、上蓋100の四隅に突起を設け、パレット10の四隅に凹部を設けることで、折り畳み形態の組み立て式コンテナ1は、複数段に積み重ね可能である。このように、下金枠20は、垂直部22b,23bの段差面21cよりも上側部分22b2,23b2(図4参照)で囲まれる平面方向に見て略正方形の扁平空間が、組み立て式コンテナ1の折り畳み時に、取り外した四つの側板30,40,50,60を収容する側板収容空間となっている。
以上説明したように、本実施の形態によれば、パレット10上に固定された下金枠20の内側に右側板40と左側板50を浮き上がらない状態に立ち上げると、右側板40と左側板50の後端面と前側のコーナー金具21との間に後側板60の立ち上げスペースができ、また右側板40と左側板50の前端面と前側のコーナー金具21との間に前側板30の立ち上げスペースができる。後側板60を立ち上げるだけで、右側板40と左側板50が下金枠20から浮き上がらず取り外せない固定状態になり、後側連結手段80による連結が行われると、右側板40と左側板50と後側板60とが三面一体的に下金枠20に固定される。
前側板30を上方から降ろして右側板40と左側板50の前端面に重ねられ、前側連結手段90による連結が行われると、四つの側板30,40,50,60が四面一体的に下金枠20に固定される。三つの側板40−60による三面一体的な剛構造が保持されたまま、一つの前側板30の取り外しが容易に行える。よって、本実施の形態では、パレット10の上面に固定される下金枠20の内側に立設され被収容物収容空間を形成する四つの側板30,40,50,60について、三つの側板40,50,60による一体的な三面構造が保持されたまま、残り一つの側板の取り外しが容易に行えることにより、被収容物収容空間に収容された被収容物を十分に確認することができる。
なお、本実施の形態によれば、三面一体的な剛構造が保持されるから、被収容物の形状や種類、重さなどによっては、被収容物を収納および取出しについても前側板30の取り外しておこなうことが可能である。
以上説明したように、本考案によれば、パレットの上面に固定される下金枠の内側に立設され被収容物収容空間を形成する四つの側板について、三つの側板による一体的な三面構造が保持されたまま、残り一つの側板の取り外しが容易に行えることにより、被収容物収容空間に収容された被収容物を十分に確認することができるという効果を有し、組み立て式コンテナ全般において優れている。
1 組み立て式コンテナ
10 パレット
20 下金枠
21 コーナー金具
22 第1の連結金枠
22b 垂直部
22c 段差面
23 第2の連結金枠
23b 垂直部
23c 段差面
30 前側板
40 右側板
41 枠部
43 右側板の後側の側面部
44 右側板の前側の側面部
50 左側板
51 枠部
53 左側板の後側の側面部
54 左側板の前側の側面部
60 後側板
70 傾斜案内機構
71 ピン軸(係合凸部)
72 傾斜案内溝(係合凹部)
73 離脱防止フランジ
80 後側連結手段
81 後側外当て板
82 後側係合機構
82a 後側係合凹部
82b 後側係合ピン
83 後側フック片
90 前側連結手段
91 前側外当て板
92 前側係合機構
92a 前側係合凹部
92b 前側係合ピン
93 前側フック片

Claims (6)

  1. パレットと、
    四つのコーナー金具と、前後に対向する一対の第1の連結金枠と、左右に対向する一対の第2の連結金枠とを有し、矩形状に前記パレットの上面に設けられた下金枠と、
    前記下金枠の内側に接して立設される前側板、右側板、左側板および後側板と、を備え、
    前記右側板と前記左側板は、前記第2の連結金枠に支持され、
    前記後側板の左右の下部は、前記右側板および前記左側板の各後端下部と後側の前記一対のコーナー金具の内面部との間に収容されるとともに、前記後側板の左右の上部は、一対の後側連結手段により前記右側板および前記左側板の各後端上部と連結され、
    前記前側板の左右の下部は、前記右側板および前記左側板の各前端下部と前側の前記一対のコーナー金具の内面部との間に収容されるとともに、前記前側板の左右の上部は、一対の前側連結手段により前記右側板および前記左側板の各前端上部と連結されていることを特徴とする組み立て式コンテナ。
  2. 前記後側連結手段は、
    前記後側板の両側の端面に固定され前記右側板および前記左側板の後側の側面部に当接する一対の後側外当て板と、
    前記後側外当て板に設けられた後側係合凹部と、前記右側板および前記左側板の後側の側面部に設けられた後側係合ピンとを有する一対の後側係合機構と、
    前記右側板および前記左側板の後端側上部に設けられ、前記後側板の外面上部に係止する係止状態と前記後側板の外面上部に係止しない非係止状態との間で回動可能な一対の後側フック片と、を備え、
    前記前側連結手段は、
    前記前側板の両側の端面に固定され前記右側板および前記左側板の前側の側面部に当接する一対の前側外当て板と、
    前記前側外当て板に設けられた前側係合凹部と、前記右側板および前記左側板の前側の側面部に設けられた前側係合ピンとを有する一対の前側係合機構と、
    前記右側板および前記左側板の前端側上部に設けられ、前記前側板の外面上部に係止する係止状態と前記前側板の外面上部に係止しない非係止状態との間で回動可能な一対の前側フック片と、を備える請求項1に記載の組み立て式コンテナ。
  3. 前記第1および第2の連結金枠の内面の所要高さ位置に段差面を有し、
    前記第2の連結金枠と、前記第2の連結金枠の前記段差面に載置された前記右側板および前記左側板と、を着脱可能に係合する係合手段を有する請求項1または2に記載の組み立て式コンテナ。
  4. 前記係合手段は、傾斜案内機構により構成され、
    前記傾斜案内機構は、水平方向の相対移動成分を生じて互いに係合する係合凸部と係合凹部のいずれか一方を、前記右側板および前記左側板の下部に有し、いずれか他方を前記第2の連結金枠の段差面より上側部分に有し、前記右側板および前記左側板を前記第2の連結金枠の前記段差面に載置した際に、係合凸部と係合凹部とが係合するように構成されている請求項3に記載の組み立て式コンテナ。
  5. 前記傾斜案内機構は、前記右側板と前記左側板の各下部外面に設けられた前記係合凸部としてのピン軸と、前記第2の連結金枠の各垂直部に上端より切り欠き形成された前記係合凹部としての傾斜案内溝とが係合し、前記後側板が建て付けられ前記ピン軸の前記傾斜案内溝内の戻り方向の移動が拘束されることにより、前記下金枠に前記右側板および前記左側板が浮き上がり不能に支持されている請求項4に記載の組み立て式コンテナ。
  6. 前記ピン軸の端部に、前記ピン軸の前記傾斜案内溝から軸方向への離脱を不能にする離脱防止フランジを備えている請求項5に記載の組み立て式コンテナ。
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