JP3209979B2 - クリップ - Google Patents

クリップ

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JP3209979B2
JP3209979B2 JP11564899A JP11564899A JP3209979B2 JP 3209979 B2 JP3209979 B2 JP 3209979B2 JP 11564899 A JP11564899 A JP 11564899A JP 11564899 A JP11564899 A JP 11564899A JP 3209979 B2 JP3209979 B2 JP 3209979B2
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勝由 久野
一志 久原
征止 船越
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Togo Seisakusho Corp
Toyota Auto Body Co Ltd
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Togo Seisakusho Corp
Toyota Auto Body Co Ltd
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  • Connection Of Plates (AREA)
  • Clamps And Clips (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
  • Passenger Equipment (AREA)
  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンルームと
車室とを区画するダッシュパネルに、当該ダッシュパネ
ルに取付けられたスタッドボルトを介して、ダッシュサ
イレンサあるいはカーペット類を取付けるクリップに関
するものであり、特に、当該クリップを介して上記スタ
ッドボルトのところに空調装置の室内機等を取付けるこ
とのできるようにしたクリップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のダッシュパネルへのダッシュサイ
レンサ及びカーペット類の取付方法は、例えば図4に示
す如く、クリップ10を予めダッシュサイレンサ70に
取付けておき、このようなダッシュサイレンサ70をダ
ッシュパネル90に取付けるに際しては、当該ダッシュ
パネル90に設けられたスタッドボルト80のネジ山部
等を、上記クリップ10の内径穴110の一部に設けら
れた爪状の係合突起150のところに係合させ、これに
よって両者を固定させるようにしているものである。こ
のようなクリップ10とスタッドボルト80との係合に
より、ダッシュサイレンサ70はダッシュパネル90に
取付けられる(固定される)こととなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ものは、ダッシュサイレンサあるいはカーペット類を単
にダッシュパネルのところに取付けるだけであれば、特
に問題は無いが、当該ダッシュパネルのところに空調装
置用の室内機等、質量の重いものを、上記ダッシュサイ
レンサあるいはカーペット類の取付けられているスタッ
ドボルト等を介して取付けようとすると、問題が生ず
る。すなわち、簡単に変形をする柔らかなダッシュサイ
レンサあるいはカーペット類を間に挟んだ状態で室内機
等を取付ようとすると、当該室内機等を上記ダッシュパ
ネル及びスタッドボルトのところに強固に固定すること
ができない。このような問題点を解決するために、ダッ
シュサイレンサあるいはカーペット類等柔らかな部材を
間に挟んだ状態において、その厚さ方向、すなわち、ス
タッドボルトの軸方向には取付け寸度の変化しないよう
にしたスペーサ機能を有するクリップを提供しようとす
るのが、本発明の目的(課題)である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては次のような手段を講ずることとし
た。すなわち、請求項1記載のものにおいては、エンジ
ンルームと車室との間を区画するダッシュパネルの、そ
の車室内側に設けられるスタッドのところに取付けられ
ダッシュサイレンサまたはカーペット類を上記ダッシ
ュパネル面に固定するクリップに関して、円盤状の形態
からなるものであって、その中央部のところにスタッド
の挿入される貫通孔及び当該貫通孔につながるように形
成されるテーパ状のガイド部を有するベース部と、上記
貫通孔のところに設けられるものであって上記スタッド
のネジ山部と係合する係止爪と、上記ベース部の上記貫
通孔周辺部のところから上記貫通孔の中心線方向に向か
って隆起するように形成されるスペーサ部と、上記ベー
ス部の貫通孔の周辺部のところから当該貫通孔の中心線
方向に立上がるように形成されるとともに、その先端部
側は左右に拡がるように形成され、更に、当該先端部の
ところにて内側に折り返されるように形成された折り返
し部を有し、かつ、上記ベース部とで上記ダッシュサイ
レンサまたはカーペット類を間に挟んだ状態で当該ダッ
シュサイレンサまたはカーペット類に設けられたクリッ
プ装着用の挿入孔に係合する一対のストラップ状腕部
と、当該一対の腕部におけるそれぞれの中央部側の端部
のところに設けられるものであって、これら一対の腕部
を略く字状に連結する薄肉状のヒンジ部(以下薄肉ヒン
ジ部と言う)と、当該薄肉ヒンジ部のところに設けられ
るスタッド挿入用の挿入孔と、からなり、上記薄肉ヒン
ジ部を反転させて当該薄肉ヒンジ部が谷部を形成するよ
うに、かつ、上記腕部の折り返し部が山部を形成するよ
うに上記一対の腕部を折りたたみ可能なようにし、更
に、上記スタッドへの取付けにあたっては、当該スタッ
ドの先端部が上記ベース部のテーパ状ガイド部に案内さ
れてベース部に設けられた貫通孔に挿入されるようにし
構成を採ることとした。
【0005】このような構成を採ることにより、本発明
のものにおいては次のような作用を呈することとなる。
すなわち、本クリップを用いることによって、本クリッ
プのダッシュサイレンサあるいはカーペット類への装着
(仮止め)が簡単に行なわれることとなる。すなわち、
上記一対の腕部を操作することによって、上記薄肉ヒン
ジ部のところが、この薄肉ヒンジ部を基点にして反転し
て、当該薄肉ヒンジ部が谷部を形成するように、かつ、
上記腕部の折り返し部のところが山部を形成するよう
に、上記一対の腕部を折りたたむ。このような状態にお
いて、更に、本クリップの腕部のところを、図2の二点
鎖線図示の如く折り曲げて、当該腕部を直線状に形成さ
せ、このような状態(形態)の腕部をダッシュサイレン
サあるいはカーペット類に設けられたクリップ装着用の
挿入孔に装着することによって、クリップのダッシュサ
イレンサあるいはカーペット類への装着(仮止め)が簡
単に行なわれることとなる。
【0006】具体的には、図2の実線図示状態にある腕
部の先端部(折り返し部)のところを、指等でつまん
で、上記薄肉ヒンジ部のところを反転させて、図2の二
点鎖線図示の如く、腕部の折り返し部が上方を向くよう
にする(山部を形成させるようにする)。このような上
方に凸状になった腕部のところを指等で押さえたまま、
ダッシュサイレンサあるいはカーペット類に形成された
挿入孔のところに挿入し、指等の力を抜くことによっ
て、腕部は、図2の実線図示状態の元の形状に戻る。こ
れによって、本クリップの腕部とベース部との間にダッ
シュサイレンサあるいはカーペット類が挟まれた状態と
なり、本クリップのダッシュサイレンサ等への装着(仮
止め)が成されることとなる。特に、この腕部(折り返
し部)の反転操作が、本発明のものにおいては、上記腕
部の先端部のところを指でつまむことによって行なわれ
るようになっているので、簡単に行なわれることとな
る。すなわち、本クリップのダッシュサイレンサ等への
装着作業の効率化を図ることができるようになる。
【0007】次に、ダッシュサイレンサあるいはカーペ
ット類のところに本クリップが取付けられた状態におい
て、このようなカーペット類を、手さぐり状態でダッシ
ュパネルのスタッドのところに装着する(取付ける)に
当っては、上記ベース部のところに設けられたテーパ状
のガイド部が上記スタッド先端部の本クリップ貫通孔内
への挿入を案内することとなり、カーペット類のダッシ
ュパネル面への装着作業が容易に行なわれることとなる
(図2参照)。そして、このようにしてカーペット類が
取付けられた状態において、本クリップを介して室内機
等の取付部を設置し、その上側から取付ナット等の締結
手段を締め込むことによって、室内機等は上記クリップ
をスペーサとして利用した状態で、ダッシュパネル及び
スタッドのところに強固に取付けられることとなる。す
なわち、上記取付ナット等の締結手段を締め込むことに
よって、上記室内機等の取付部のところはダッシュパネ
ル側へ押込まれることとなるが、ある程度押込まれる
と、取付部とスタッドのフランジ部との間に装着されて
いるクリップは、図1に示す如く、ベース部、当該ベー
ス部に連続して設けられたスペーサ部、及び折り返し部
を基点にして二枚重ね合せ状に形成された腕部等が密着
状態となるように圧縮される。従って、本クリップは、
その厚さが不変となり、全体的にスペーサの役目を果た
すこととなる。その結果、室内機等は、クリップからな
るスペーサを介してスタッド及びダッシュパネル面に取
付けられることとなり、強固に固定(装着)されること
となる。このように、本発明のものにおいては、ダッシ
ュサイレンサあるいはカーペット類のダッシュパネル面
への取付け機能と、室内機等の重量物のダッシュパネル
面への取付け機能との、両方の機能を発揮することがで
きるようになる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
1ないし図3を基に説明する。本実施の形態に関するも
のの、その構成は、図1及び図3に示す如く、車両のダ
ッシュパネル9から突出するように設けられたスタッド
(スタッドボルト)5と、当該スタッドボルト5と係合
する円盤状のベース部11及び装着時に左右に拡がる腕
部13を有するクリップ1と、からなることを基本とす
るものである。そして、これら構成からなるクリップ1
は、全体がプラスチック材にて一体的に形成されるよう
になっているものである。
【0009】具体的には、本クリップ1は、まず、図3
に示す如く、円盤状の形態からなるものであって、その
中央部のところにスタッドボルト5の挿入される貫通孔
111及び当該貫通孔111につながるように形成され
たテーパ状のガイド115を有するベース部11(図2
参照)と、当該ベース部11の上記貫通孔111のとこ
ろに設けられるものであって上記スタッドボルト5のネ
ジ山部51等と係合する係止爪15と、からなるととも
に、このようなベース部11を基礎にして、次に、図2
に示す如く、当該ベース部11の上記貫通孔111周辺
部のところから上記貫通孔111の中心線方向に向かっ
て降起するように形成されるスペーサ部12と、上記ベ
ース部11の貫通孔111の周辺部のところから当該貫
通孔111の中心線方向に立上がるように形成されると
ともに、その先端部側は左右に拡がるように形成され、
更に、当該先端部のところにて内側に折り返されるよう
に形成された折り返し部133を有する一対のストラッ
プ状腕部13と、当該一対の腕部13におけるそれぞれ
の中央部側端部のところに設けられるものであって、こ
れら一対の腕部13を凸面状に、かつ、略く字状に連結
する薄肉状のヒンジ部(薄肉ヒンジ部)14と、当該薄
肉ヒンジ部14のところに設けられるスタッド挿入用の
挿入孔144と、からなるものである。
【0010】このような構成からなるものにおいて、上
記腕部13の一般形状は、図2の実線図示の如く、折り
返し部133を両側に拡げた状態のパンタグラフ状の形
態からなるものである。このような一般形態を有するこ
とによって、ダッシュサイレンサあるいはカーペット類
の挿入孔21のところに装着(仮止め)されるようにな
っているものである。このような一般形態からなるもの
において、上記一対の腕部13の折り返し部133のと
ころは、腕部13の弾性復元力を大きくするために、ウ
イング状に幅広状に形成されているものである(図3参
照)。そして、このような幅広部16を有する上記一対
の腕部13の連結部に形成される薄肉ヒンジ部14は、
当該薄肉ヒンジ部14のところを、図2において下方側
に押し込むことによって、当該薄肉ヒンジ部14のとこ
ろを反転させることができるようになっているものであ
る。具体的には、上記一対の幅広部16のところを指等
でつまんで図2の矢印方向に操作するとともに、このよ
うな状態において、上記腕部13の先端部に形成された
折り返し部133のところを、図2の二点鎖線図示の如
く、薄肉ヒンジ部14を谷部とするとともに、両折り返
し部133のところが山部を形成するように折りたたむ
ようにする。そして、このように折りたたまれた状態の
ものの、その腕部13のところを、上記ダッシュサイレ
ンサあるいはカーペット類2に設けられたクリップ1装
着用の挿入孔21のところへ挿入(装着)する。そして
更に、このように挿入された状態において指等の力を抜
くことによって、腕部13は、図2の実線図示の如く、
弾性復元力によって元の形状へと戻るように拡がり、ダ
ッシュサイレンサあるいはカーペット類2に、自動的に
係合することとなる。このようにしてダッシュサイレン
サあるいはカーペット類2のところに装着された本クリ
ップ1は、その腕部13のところの弾性復元力にて上記
カーぺット類2の挿入孔21のところに係合するように
なっているので、上記カーペット類2の、その厚さに多
少の差(バラツキ)があったとしても、本クリップ1
は、程好くなじんで、上記挿入孔21の周りに係合(装
着)されることとなる。すなわち、ダッシュサイレンサ
あるいはカーペット類2の厚さの変化に円滑に対応する
ことができる。
【0011】次に、このような構成からなる本クリップ
1の装着(仮止め)されたダッシュサイレンサあるいは
カーペット類2のダッシュパネル9及びそこに設けられ
たスタッドボルト5のところへの本クリップ1及びダッ
シュサイレンサ2等の取付手順、並びに室内機6等の取
付け(装着)手順について、図1及び図2を基に説明す
る。まず、図2に示す如く、本クリップ1の装着された
ダッシュサイレンサあるいはカーペット類2を、ダッシ
ュパネル9のところに持って行き、手探り状態で本クリ
ップ1の上記ベース部11に設けられたガイド部115
のところが上記ダッシュパネル9に設けられたスタッド
ボルト5の先端部と接触するように持って行く。このよ
うな状態において、スタッドボルト5の先端部のところ
が、上記ガイド部115に連続して形成された貫通孔1
11内へ挿入されるようにする。その結果、図1に示す
如く、上記ダッシュパネル9に設けられたスタッドボル
ト5のネジ山部51のところに、上記ベース部11に設
けられた貫通孔111のところ及び本クリップ1の薄肉
ヒンジ部14のところに設けられた挿入孔144のとこ
ろが嵌め込まれる(挿入される)こととなる。このよう
な状態において、本クリップ1及び当該クリップ1の取
付けられたダッシュサイレンサ2等をダッシュパネル9
側へ更に押し込むようにする。
【0012】このような状態において、本クリップ1の
折りたたまれた一対の腕部13のところから突出した状
態となっているスタッドボルト5の先端部のところに、
室内機6等の取付部を設置し、更に、その上方から取付
用のナット7を装着するとともに、当該取付ナット7を
締め込む。これによって、取付ナット7はスタッドボル
ト5の軸線方向であってダッシュパネル9の方向に進行
し、室内機6等の取付部及びクリップ1をスタッドボル
ト5のフランジ部55側へ押し付けるように作動する。
このような状態において、上記取付ナット7を更に締め
込むと、本クリップ1の腕部13及びスペーサ部12
は、図1に示す如く、密着状態となるとともに、これら
はスタッドボルト5のフランジ部55のところに密着し
た状態で押し付けられることとなる。その結果、室内機
6の取付部等は、図1に示す如く、スペーサ機能を発揮
する本クリップ1を間に挟んだ状態で、ダッシュパネル
9及びスタッドボルト5のところに取付けられることと
なる。また、このとき、取付ナット7とスタッドボルト
5のネジ山部51との間には大きな軸力が発生すること
となる。従って、上記室内機6等は、ダッシュパネル9
に強固に固定されることとなる。また、このような状態
において、ダッシュサイレンサあるいはカーペット類2
等もダッシュパネル9の面に適正な状態で取付けられる
こととなる。
【0013】次に、このような構成からなる本実施の形
態のものについての、その作用等について説明する。ま
ず、本クリップのダッシュサイレンサ2等への取付け
(仮止め)作業が簡単に行なわれることとなる。すなわ
ち、図2の二点鎖線図示の如く、腕部13の先端部(幅
広部16)のところをもって本一対の腕部13を折り曲
げて、当該腕部13を直線状に形成させ、このような状
態(形態)の腕部13をダッシュサイレンサあるいはカ
ーペット類2等に設けられたクリップ装着用の挿入孔2
1のところに嵌め込む(装着する)。これによって、本
クリップ1のダッシュサイレンサあるいはカーペット類
2への装着(仮止め)が簡単に行なわれることとなる。
具体的には、図2の実線図示状態にある腕部13のとこ
ろを、薄肉ヒンジ部14を基点にして、ここのところを
反転させて、図2の二点鎖線図示の如く、腕部13の折
り返し部133のところが上方を向くようにする(山部
を形成するようにする)。このような上方に突出するよ
うになった腕部13のところを指等で押さえたままの状
態でダッシュサイレンサあるいはカーペット類2に形成
された挿入孔21のところに挿入し、指等の力を抜く
と、腕部13は、図2の実線図示状態の元の形態に戻
る。これによって、本クリップ1の腕部13とベース部
11との間にダッシュサイレンサあるいはカーペット類
2が挟まれた状態となり、本クリップ1のダッシュサイ
レンサ2等への装着(仮止め)が成されることとなる。
このようなクリップ1の装着された状態のダッシュサイ
レンサ2等をダッシュパネル9のスタッドボルト5のと
ころに持って行き、本クリップ1のベース部11に設け
られたガイド部115をターゲットにしてスタッドボル
ト5の先端部を導き、更にはベース部11に設けられた
貫通孔111等のところに上記スタッドボルト5を挿入
させる。これによって、ベース部11の貫通孔111の
ところに設けられた係止爪15がスタッドボルト5のネ
ジ山部51と係合して本クリップ1の取付けが成され
る。その結果、ダッシュサイレンサあるいはカーペット
類2のダッシュパネル9面上への装着が、簡単に、か
つ、迅速に行なわれることとなる。
【0014】このような状態において、更に、このよう
なダッシュサイレンサあるいはカーペット類2の上側に
室内機6等を取付ける場合には、図1に示す如く、すで
に装着されているクリップ1の折りたたまれた一対の腕
部13のところに室内機6の取付部を設置し、その上側
から取付ナット7を締め込むようにする。これによっ
て、室内機6等は上記クリップ1をスペーサとして利用
した状態で、ダッシュパネル9及びスタッドボルト5の
ところに強固に取付けられることとなる。すなわち、上
記取付ナット7を締め込むことによって、上記室内機6
等の取付部のところはダッシュパネル9側へ押込まれる
こととなるが、ある程度押込まれると、取付部とスタッ
ドボルト5のフランジ部55との間に装着されているク
リップ1は、図1に示す如く、ベース部11、当該ベー
ス部11に連続して設けられたスペーサ部12、及び折
り返し部133を基点にして二枚重ね合せ状に形成され
た腕部13が密着状態となるように圧縮される。従っ
て、本クリップ1は、その厚さが不変となり、全体的に
スペーサの役目を果たすようになる。その結果、室内機
6等は、クリップ1からなるスペーサを介してダッシュ
パネル9のスタッドボルト5のところに強固に固定(装
着)されることとなる。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、エンジンルームと車室
との間を区画するダッシュパネルの、その車室内側に設
けられるダッシュサイレンサあるいはカーペット類を上
記ダッシュパネル面に固定するクリップに関して、円盤
状の形態からなるものであって、その中央部のところに
スタッドの挿入される貫通孔及び当該貫通孔につながる
ように形成されるテーパ状のガイド部を有するベース部
と、上記貫通孔のところに設けられるものであって上記
スタッドのネジ山部等と係合する係止爪と、上記ベース
部の上記貫通孔周辺部のところから上記貫通孔の中心線
方向に向かって降起するように形成されるスペーサ部
と、上記ベース部の貫通孔の周辺部のところから当該貫
通孔の中心線方向に立上がるように形成されるととも
に、その先端部側は左右に拡がるように形成され、更
に、当該先端部のところにて内側に折り返されるように
形成された折り返し部を有する一対のストラップ状腕部
と、当該一対の腕部におけるそれぞれの中央部側の端部
のところに設けられるものであって、これら一対の腕部
を略く字状に連結する薄肉状のヒンジ部(薄肉ヒンジ
部)と、当該薄肉ヒンジ部のところに設けられるスタッ
ド挿入用の挿入孔と、からなるようにした構成を採るこ
ととしたので、本クリップのダッシュサイレンサ等への
装着(仮止め)が簡単に行なわれるようになるととも
に、ダッシュサイレンサ等のダッシュパネル面への装着
作業が容易に行なわれるようになった。また、このよう
なクリップを基礎として、当該クリップをスペーサ代わ
りにして室内機等の重量物を、確実に、かつ、強固に取
付けることができるようになった。
【0016】すなわち、上記クリップを介して取付ナッ
ト等の締結手段をスタッドのところに締め込むことによ
って、上記室内機等の取付部のところはダッシュパネル
側へ押込まれることとなるが、ある程度押込まれると、
取付部とスタッドのフランジ部との間に装着されている
クリップは、ベース部、当該ベース部に連続して設けら
れたスペーサ部、及び折り返し部を基点にして二枚重ね
合せ状に形成された腕部が密着状態となり、本クリップ
は、その厚さが不変となり、全体的にスペーサの役目を
果たすことができるようになった。その結果、室内機等
は、クリップからなるスペーサを介してスタッド及びダ
ッシュパネル面に取付けられることとなり、強固に固定
(装着)されるようになった。このように本発明のもの
においては、ダッシュサイレンサあるいはカーペット類
のダッシュパネル面への取付け機能と、室内機等の重量
物のダッシュパネル面への取付け機能との、両方の機能
を発揮することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるクリップ、ダッシュサイレン
サ、及び室内機等の取付状態を示す断面図である。
【図2】本発明にかかるクリップのダッシュサイレンサ
等への装着状態を示す断面図である。
【図3】本発明にかかるクリップを示す平面図である。
【図4】従来例の全体構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 クリップ 11 ベース部 111 貫通孔 115 ガイド部 12 スペーサ部 13 腕部 133 折り返し部 14 薄肉ヒンジ部 144 挿入孔 15 係止爪 16 幅広部 2 ダッシュサイレンサ(カーペット類) 21 挿入孔 5 スタッド(スタッドボルト) 51 ネジ山部 55 フランジ部 6 室内機 7 取付ナット 9 ダッシュパネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久原 一志 愛知県愛知郡東郷町大字春木字蛭池1番 地 株式会社東郷製作所内 (72)発明者 船越 征止 愛知県刈谷市一里山町金山100番地 ト ヨタ車体株式会社内 (56)参考文献 実開 平5−8015(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 13/08 B62D 25/08 F16B 2/22 F16B 5/02 F16B 5/06 F16B 13/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンルームと車室との間を区画する
    ダッシュパネルの、その車室内側に設けられるスタッド
    のところに取付けられるダッシュサイレンサまたはカー
    ペット類を上記ダッシュパネル面に固定するクリップに
    おいて、円盤状の形態からなるものであって、その中央
    部のところにスタッドの挿入される貫通孔及び当該貫通
    孔につながるように形成されるテーパ状のガイド部を有
    するベース部と、上記貫通孔のところに設けられるもの
    であって上記スタッドのネジ山部と係合する係止爪と、
    上記ベース部の上記貫通孔周辺部のところから上記貫通
    孔の中心線方向に向かって隆起するように形成されるス
    ペーサ部と、上記ベース部の貫通孔の周辺部のところか
    ら当該貫通孔の中心線方向に立上がるように形成される
    とともに、その先端部側は左右に拡がるように形成さ
    れ、更に、当該先端部のところにて内側に折り返される
    ように形成された折り返し部を有し、かつ、上記ベース
    部とで上記ダッシュサイレンサまたはカーペット類を間
    に挟んだ状態で当該ダッシュサイレンサまたはカーペッ
    ト類に設けられたクリップ装着用の挿入孔に係合する一
    対のストラップ状腕部と、当該一対の腕部におけるそれ
    ぞれの中央部側の端部のところに設けられるものであっ
    て、これら一対の腕部を略く字状に連結する薄肉状のヒ
    ンジ部(以下薄肉ヒンジ部と言う)と、当該薄肉ヒンジ
    部のところに設けられるスタッド挿入用の挿入孔と、
    らなり、上記薄肉ヒンジ部を反転させて当該薄肉ヒンジ
    部が谷部を形成するように、かつ、上記腕部の折り返し
    部が山部を形成するように上記一対の腕部を折りたたみ
    可能な構成とし、更に、上記スタッドへの取付けに当っ
    ては、当該スタッドの先端部が上記ベース部のテーパ状
    のガイド部に案内されてベース部に設けられた貫通孔に
    挿入されるようにしたことを特徴とするクリップ。
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