JP2000009123A - クリップ - Google Patents

クリップ

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JP2000009123A
JP2000009123A JP10176909A JP17690998A JP2000009123A JP 2000009123 A JP2000009123 A JP 2000009123A JP 10176909 A JP10176909 A JP 10176909A JP 17690998 A JP17690998 A JP 17690998A JP 2000009123 A JP2000009123 A JP 2000009123A
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stud
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JP10176909A
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English (en)
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Katsuyoshi Kuno
勝由 久野
Kazushi Kuhara
一志 久原
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Togo Seisakusho Corp
Nippon Stud Welding Co Ltd
Original Assignee
Togo Seisakusho Corp
Nippon Stud Welding Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダッシュサイレンサへの取付けが簡単に行な
われるようにする。 【解決手段】 円盤状の形態からなるものであって、そ
の中央部のところにスタッド5の挿入される貫通孔11
1を有するベース部11と、ベース部11の貫通孔11
1のところに設けられるものであってスタッド5のネジ
山部51等と係合する係止爪15と、ベース部11の貫
通孔111の周辺のところに設けられるスペーサ部12
と、ベース部11の貫通孔111の周辺部のところか
ら、その先端部側が左右に拡がるように形成されるとと
もに、当該先端部のところにて内側に折り返されるよう
に形成された折り返し部133を有する一対のストラッ
プ状腕部13と、一対の腕部13におけるそれぞれの中
央部側端部のところに設けられるものであって、これら
一対の腕部13を連結する薄肉状のヒンジ部14と、か
らなるクリップ1を、プラスチック材にて一体的に成形
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンルームと
車室とを区画するダッシュパネルに、当該ダッシュパネ
ルに取付けられたスタッドボルトを介して、ダッシュサ
イレンサあるいはカーペット類を取付けるクリップに関
するものであり、特に、当該クリップを介して上記スタ
ッドボルトのところに空調装置の室内機等を取付けるこ
とのできるようにしたものに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のダッシュパネルへのダッシュサイ
レンサ及びカーペット類の取付方法は、例えば図4に示
す如く、クリップ10を予めダッシュサイレンサ70に
取付けておき、このようなダッシュサイレンサ70をダ
ッシュパネル90に取付けるに際しては、当該ダッシュ
パネル90に設けられたスタッドボルト80のネジ山部
等を、上記クリップ10の内径穴110の一部に設けら
れた爪状の係合突起150のところに係合させ、両者を
固定させるようにしているものである。このようなクリ
ップ10とスタッドボルト80との係合により、ダッシ
ュサイレンサ70はダッシュパネル90に取付けられる
(固定される)こととなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ものは、ダッシュサイレンサあるいはカーペット類を単
にダッシュパネルのところに取付けるだけであれば、特
に問題は無いが、当該ダッシュパネルのところに空調装
置用の室内機等、質量の重いものを、上記ダッシュサイ
レンサあるいはカーペット類の取付けられているスタッ
ドボルト等を介して取付けようとすると、問題が生ず
る。すなわち、簡単に変形をする柔らかなダッシュサイ
レンサあるいはカーペット類を間に挟んだ状態で室内機
等を取付ようとすると、当該室内機等を上記ダッシュパ
ネル及びスタッドボルトのところに強固に固定すること
ができない。このような問題点を解決するために、ダッ
シュサイレンサあるいはカーペット類等柔らかな部材を
間に挟んだ状態において、その厚さ方向、すなわち、ス
タッドボルトの軸方向には取付け寸度の変化しないよう
にしたスペーサ機能を有するクリップを提供しようとす
るのが、本発明の目的(課題)である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては次のような手段を講ずることとし
た。すなわち、請求項1記載のものにおいては、エンジ
ンルームと車室との間を区画するダッシュパネルの、そ
の車室内側に設けられるダッシュサイレンサまたはカー
ペット類を上記ダッシュパネル面に固定するクリップに
関して、円盤状の形態からなるものであって、その中央
部のところにスタッドの挿入される貫通孔を有するベー
ス部と、当該ベース部の上記貫通孔のところに設けられ
るものであって上記スタッドのネジ山部等と係合する係
止爪と、上記ベース部の上記貫通孔周辺部のところから
上記貫通孔の中心線方向に向かって降起するように形成
されるスペーサ部と、上記ベース部の貫通孔の周辺部の
ところから当該貫通孔の中心線方向に立上がるように形
成されるとともに、その先端部側は左右に拡がるように
形成され、更に、当該先端部のところにて内側に折り返
されるように形成された折り返し部を有する一対のスト
ラップ状腕部と、当該一対の腕部におけるそれぞれの中
央部側の端部のところに設けられるものであって、これ
ら一対の腕部を連結する薄肉状のヒンジ部(薄肉ヒンジ
部)と、からなるとともに、これら各部がプラスチック
材にて一体的に成形されるようにした構成を採ることと
した。
【0005】このような構成を採ることにより、本発明
のものにおいては次のような作用を呈することとなる。
すなわち、本クリップを用いることによって、ダッシュ
サイレンサあるいはカーペット類が、図1に示す如く、
ダッシュパネルのところに、当該ダッシュパネルのとこ
ろに設けられたスタッドを介して、簡単に取付けられる
こととなる。そして、このような状態において、クリッ
プのベース部のところに室内機等の取付部を設置し、そ
の上側から取付ナット等の締結手段を締め込むことによ
って、室内機等は上記クリップをスペーサとして利用し
た状態で、ダッシュパネル及びスタッドのところに強固
に取付けられることとなる。すなわち、上記取付ナット
等の締結手段を締め込むことによって、上記室内機等の
取付部のところはダッシュパネル側へ押込まれることと
なるが、ある程度押込まれると、取付部とスタッドのフ
ランジ部との間に装着されているクリップは、図1に示
す如く、ベース部、当該ベース部に連続して設けられた
スペーサ部、及び折り返し部を基点にして二枚重ね合せ
状に形成された腕部等が密着状態となるように圧縮され
る。従って、本クリップは、その厚さが不変となり、全
体的にスペーサの役目を果たすこととなる。その結果、
室内機等は、クリップからなるスペーサを介してスタッ
ド及びダッシュパネル上に取付けられることとなり、強
固に固定(装着)されることとなる。このように本発明
のものにおいては、ダッシュサイレンサあるいはカーペ
ット類のダッシュパネル面への取付け機能と、室内機等
の重量物のダッシュパネル面への取付け機能との、両方
の機能を発揮することができるようになる。
【0006】次に、請求項2記載の発明について説明す
る。このものも、その基本的な点は、上記請求項1記載
のものと同じである。その特徴とするところは、請求項
1記載のクリップにおいて、上記薄肉ヒンジ部のところ
に、スタッド挿入用の挿入孔を設けるとともに、当該薄
肉ヒンジ部が、この薄肉ヒンジ部を基点に反転して、当
該薄肉ヒンジ部が谷部を形成するように、かつ、上記腕
部の折り返し部のところが山部を形成するように、上記
一対の腕部が折りたたまれるようにしたことである。
【0007】このような構成を採ることにより、本発明
のものにおいては、上記請求項1記載のものに加えて、
本クリップのダッシュサイレンサあるいはカーペット類
への装着(仮止め)が簡単に行なわれることとなる。す
なわち、本クリップの腕部のところを、図2の二点鎖線
図示の如く、折り曲げて、当該腕部を直線状に形成さ
せ、このような状態(形態)の腕部をダッシュサイレン
サあるいはカーペット類に設けられたクリップ装着用の
挿入孔に装着することによって、クリップのダッシュサ
イレンサあるいはカーペット類への装着(仮止め)が簡
単に行なわれることとなる。具体的には、図2の実線図
示状態にある腕部のところを、薄肉ヒンジ部を基点にし
て、ここのところを反転させて、図2の二点鎖線図示の
如く、腕部の折り返し部が上方を向くようにする(山部
を形成するようにする)。このような上方に凸状になっ
た腕部のところを指等で押さえた状態にて、ダッシュサ
イレンサあるいはカーペット類に形成された挿入孔のと
ころに挿入し、指等の力を抜くと、腕部は、図2の実線
図示状態の元の形状に戻る。これによって、本クリップ
の腕部とベース部との間にダッシュサイレンサあるいは
カーペット類が挟まれた状態となり、本クリップのダッ
シュサイレンサ等への仮装着(仮止め)が成されること
となる。このようなクリップの仮装着された状態のダッ
シュサイレンサ等をダッシュパネルのスタッドのところ
に持って行き、本クリップのベース部に設けられた貫通
孔のところに上記スタッドを挿入させることによって、
ダッシュサイレンサあるいはカーペット類のダッシュパ
ネル面への装着が、簡単に、かつ、迅速に行なわれるこ
ととなる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
1ないし図3を基に説明する。本実施の形態に関するも
のの、その構成は、図1及び図3に示す如く、車両のダ
ッシュパネル9から突出するように設けられたスタッド
(スタッドボルト)5と、当該スタッドボルト5と係合
する円盤状のベース部11及び装着時に左右に拡がる腕
部13を有するクリップ1と、からなることを基本とす
るものである。そして、これら構成からなるクリップ1
は、全体がプラスチック材にて一体的に形成されるよう
になっているものである。
【0009】具体的には、本クリップ1は、まず、図3
に示す如く、円盤状の形態からなるものであって、その
中央部のところにスタッドボルト5の挿入される貫通孔
111を有するベース部11と、当該ベース部11の上
記貫通孔111のところに設けられるものであって上記
スタッドボルト5のネジ山部51等と係合する係止爪1
5と、からなるとともに、このようなベース部11を基
礎にして、次に、図2に示す如く、当該ベース部11の
上記貫通孔111周辺部のところから上記貫通孔111
の中心線方向に向かって降起するように形成されるスペ
ーサ部12と、上記ベース部11の貫通孔111の周辺
部のところから当該貫通孔111の中心線方向に立上が
るように形成されるとともに、その先端部側は左右に拡
がるように形成され、更に、当該先端部のところにて内
側に折り返されるように形成された折り返し部133を
有する一対のストラップ状腕部13と、当該一対の腕部
13におけるそれぞれの中央部側端部のところに設けら
れるものであって、これら一対の腕部13を連結する薄
肉状のヒンジ部(薄肉ヒンジ部)14と、からなるもの
である。
【0010】このような構成からなるものにおいて、上
記腕部13の一般形状は、図2の実線図示の如く、折り
返し部133を両側に拡げた状態のパンタグラフ状の形
態からなるものである。従って、このような一般形態を
有することによって、ダッシュサイレンサあるいはカー
ペット類の挿入孔21のところに仮装着(仮止め)され
るようになっているものである。このような一般形態か
らなるものにおいて、一対の腕部13の連結部に形成さ
れる薄肉ヒンジ部14は、当該薄肉ヒンジ部14のとこ
ろを、図2の下方側に押し込むことによって、当該薄肉
ヒンジ部14のところを反転させることができるように
なっているものである。従って、このような反転させた
状態において、上記腕部13の先端部に形成された折り
返し部133のところを、図2の矢印方向に、指等でつ
まみ上げることによって腕部13は、図2の二点鎖線図
示の如く、薄肉ヒンジ部14を谷部とするとともに、両
折り返し部133のところが山部を形成するように折り
たたまれることとなる。そして、このような形態におい
ては、本腕部13は、上記ダッシュサイレンサあるいは
カーペット類2に設けられたクリップ1装着用の挿入孔
21のところに簡単に挿入(装着)されることとなる。
そして更に、このように挿入された状態において指等の
力を抜くことによって、腕部13は、図2の実線図示の
如く、弾性力によって元の形状へと戻るように拡がり、
ダッシュサイレンサあるいはカーペット類2に、自動的
に仮装着されることとなる。このようにしてダッシュサ
イレンサあるいはカーペット類2のところに仮装着され
た本クリップ1は、その腕部13のところの弾性力にて
上記カーぺット類2の挿入孔21のところに係合するよ
うになっているので、上記カーペット類2の、その厚さ
に多少の差(バラツキ)があったとしても、本クリップ
1は、程好くなじんで、上記挿入孔21の周りに係合
(仮装着)されることとなる。すなわち、ダッシュサイ
レンサあるいはカーペット類2の厚さの変化に円滑に対
応することができる。
【0011】次に、このような構成からなる本クリップ
1の仮装着(仮止め)されたダッシュサイレンサあるい
はカーペット類2のダッシュパネル9及びそこに設けら
れたスタッドボルト5のところへの本クリップ1及びダ
ッシュサイレンサ2等の取付手順、並びに室内機6等の
取付け(装着)手順について、図1を基に説明する。ま
ず、図2に示す如く、本クリップ1の装着されたダッシ
ュサイレンサあるいはカーペット類2を、ダッシュパネ
ル9のところに持って行き、図1に示す如く、当該ダッ
シュパネル9に設けられたスタッドボルト5のネジ山部
51のところを本クリップ1の薄肉ヒンジ部14のとこ
ろに設けられた挿入孔144及びベース部11に設けら
れた貫通孔111のところに嵌め込ませる(挿入す
る)。このような状態において、本クリップ1及び当該
クリップ1の取付けられたダッシュサイレンサ2等をダ
ッシュパネル9側へ更に押し込むようにする。
【0012】このような状態において、本クリップ1の
ベース部11のところから突出した状態となっているス
タッドボルト5のところに、室内機6等の取付部を設置
し、更に、その上方から取付用のナット7を装着すると
ともに、当該取付ナット7を締め込む。これによって、
取付ナット7はスタッドボルト5の軸線方向であってダ
ッシュパネル9の方向に進行し、室内機6等の取付部及
びクリップ1をスタッドボルト5のフランジ部55側へ
押し付けるように作動する。このような状態において、
上記取付ナット7を更に締め込むと、本クリップ1の腕
部13及びスペーサ部12は、図1に示す如く、密着状
態となるとともに、これらはスタッドボルト5のフラン
ジ部55のところに密着した状態で押し付けられること
となる。その結果、室内機6の取付部等は、図1に示す
如く、スペーサ機能を発揮する本クリップ1を間に挟ん
だ状態で、ダッシュパネル9及びスタッドボルト5のと
ころに取付けられることとなる。また、このとき、取付
ナット7とスタッドボルト5のネジ山部51との間には
大きな軸力が発生することとなる。従って、上記室内機
6等は、ダッシュパネル9に強固に固定されることとな
る。また、このような状態において、ダッシュサイレン
サあるいはカーペット類2等もダッシュパネル9の面に
適正な状態で取付けられることとなる。
【0013】次に、このような構成からなる本実施の形
態のものについての、その作用等について説明する。ま
ず、本クリップのダッシュサイレンサ2等への取付け
(仮止め)作業が簡単に行なわれることとなる。すなわ
ち、図2の二点鎖線図示の如く、腕部13のところを折
り曲げて、当該腕部13を直線状に形成させ、このよう
な状態(形態)の腕部13をダッシュサイレンサあるい
はカーペット類2等に設けられたクリップ装着用の挿入
孔21のところに嵌め込む(装着する)。これによっ
て、本クリップ1のダッシュサイレンサあるいはカーペ
ット類2への装着(仮止め)が簡単に行なわれることと
なる。具体的には、図2の実線図示状態にある腕部13
のところを、薄肉ヒンジ部14を基点にして、ここのと
ころを反転させて、図2の二点鎖線図示の如く、腕部1
3の折り返し部133のところが上方を向くようにする
(山部を形成するようにする)。このような上方に突出
するようになった腕部13のところを指等で押さえた状
態にて、ダッシュサイレンサあるいはカーペット類2に
形成された挿入孔21のところに挿入し、指等の力を抜
くと、腕部13は、図2の実線図示状態の元の形態に戻
る。これによって、本クリップ1の腕部13とベース部
11との間にダッシュサイレンサあるいはカーペット類
2が挟まれた状態となり、本クリップ1のダッシュサイ
レンサ2等への仮装着(仮止め)が成されることとな
る。このようなクリップ1の仮装着された状態のダッシ
ュサイレンサ2等をダッシュパネル9のスタッドボルト
5のところに持って行き、本クリップ1の薄肉ヒンジ部
14に形成された挿入孔144、更にはベース部11に
設けられた貫通孔111等のところに上記スタッドボル
ト5を挿入させる。これによって、ベース部11の貫通
孔111のところに設けられた係止爪15がスタッドボ
ルト5のネジ山部51と係合して本クリップ1の固定が
成される。その結果、ダッシュサイレンサあるいはカー
ペット類2のダッシュパネル9面上への装着が、簡単
に、かつ、迅速に行なわれることとなる。
【0014】このような状態において、更に、このよう
なダッシュサイレンサあるいはカーペット類2の上側に
室内機6等を取付ける場合には、図1に示す如く、すで
に装着されているクリップ1のベース部11のところに
室内機6の取付部を設置し、その上側から取付ナット7
を締め込むようにする。これによって、室内機6等は上
記クリップ1をスペーサとして利用した状態で、ダッシ
ュパネル9及びスタッドボルト5のところに強固に取付
けられることとなる。すなわち、上記取付ナット7を締
め込むことによって、上記室内機6等の取付部のところ
はダッシュパネル9側へ押込まれることとなるが、ある
程度押込まれると、取付部とスタッドボルト5のフラン
ジ部55との間に装着されているクリップ1は、図1に
示す如く、ベース部11、当該ベース部11に連続して
設けられたスペーサ部12、及び折り返し部133を基
点にして二枚重ね合せ状に形成された腕部13が密着状
態となるように圧縮される。従って、本クリップ1は、
その厚さが不変となり、全体的にスペーサの役目を果た
すようになる。その結果、室内機6等は、クリップ1か
らなるスペーサを介してダッシュパネル9のスタッドボ
ルト5のところに強固に固定(装着)されることとな
る。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、エンジンルームと車室
との間を区画するダッシュパネルの、その車室内側に設
けられるダッシュサイレンサあるいはカーペット類を上
記ダッシュパネル面に固定するクリップに関して、円盤
状の形態からなるものであって、その中央部のところに
スタッドの挿入される貫通孔を有するベース部と、当該
ベース部の上記貫通孔のところに設けられるものであっ
て上記スタッドのネジ山部等と係合する係止爪と、上記
ベース部の上記貫通孔周辺部のところから上記貫通孔の
中心線方向に向かって降起するように形成されるスペー
サ部と、上記ベース部の貫通孔の周辺部のところから当
該貫通孔の中心線方向に立上がるように形成されるとと
もに、その先端部側は左右に拡がるように形成され、更
に、当該先端部のところにて内側に折り返されるように
形成された折り返し部を有する一対のストラップ状腕部
と、当該一対の腕部におけるそれぞれの中央部側の端部
のところに設けられるものであって、これら一対の腕部
を連結する薄肉状のヒンジ部(薄肉ヒンジ部)と、から
なるようにした構成を採ることとしたので、本クリップ
のダッシュサイレンサ等への仮装着(仮止め)が簡単に
行なわれるようになるとともに、このようなクリップを
基礎として、当該クリップのベース部のところに室内機
等の重量物を、確実に、かつ、強固に取付けることがで
きるようになった。
【0016】すなわち、上記クリップを介して取付ナッ
ト等の締結手段をスタッドのところに締め込むことによ
って、上記室内機等の取付部のところはダッシュパネル
側へ押込まれることとなるが、ある程度押込まれると、
取付部とスタッドのフランジ部との間に装着されている
クリップは、ベース部、当該ベース部に連続して設けら
れたスペーサ部、及び折り返し部を基点にして二枚重ね
合せ状に形成された腕部が密着状態となり、本クリップ
は、その厚さが不変となり、全体的にスペーサの役目を
果たすことができるようになった。その結果、室内機等
は、クリップからなるスペーサを介してスタッド及びダ
ッシュパネル上に取付けられることとなり、強固に固定
(装着)されるようになった。このように本発明のもの
においては、ダッシュサイレンサあるいはカーペット類
のダッシュパネル面への取付け機能と、室内機等の重量
物のダッシュパネル面への取付け機能との、両方の機能
を発揮することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるクリップ、ダッシュサイレン
サ、及び室内機等の取付状態を示す断面図である。
【図2】本発明にかかるクリップのダッシュサイレンサ
等への仮装着状態を示す断面図である。
【図3】本発明にかかるクリップを示す平面図である。
【図4】従来例の全体構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 クリップ 11 ベース部 111 貫通孔 12 スペーサ部 13 腕部 133 折り返し部 14 薄肉ヒンジ部 144 挿入孔 15 係止爪 2 ダッシュサイレンサ(カーペット類) 21 挿入孔 5 スタッド(スタッドボルト) 51 ネジ山部 55 フランジ部 6 室内機 7 取付ナット 9 ダッシュパネル <BR> <BR> <BR> <BR> <BR> <BR> <BR> <BR> <BR> <BR> <BR> <BR> <BR> <BR> <BR> <BR> <BR> <BR> <BR>
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久原 一志 愛知県愛知郡東郷町大字春木字蛭池1番地 株式会社東郷製作所内 Fターム(参考) 3D023 BA01 BA02 BB18 BC01 BD12 BE03 BE15 BE36

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンルームと車室との間を区画する
    ダッシュパネルの、その車室内側に設けられるダッシュ
    サイレンサまたはカーペット類を上記ダッシュパネル面
    に固定するクリップにおいて、円盤状の形態からなるも
    のであって、その中央部のところにスタッドの挿入され
    る貫通孔を有するベース部と、当該ベース部の上記貫通
    孔のところに設けられるものであって上記スタッドのネ
    ジ山部等と係合する係止爪と、上記ベース部の上記貫通
    孔周辺部のところから上記貫通孔の中心線方向に向かっ
    て降起するように形成されるスペーサ部と、上記ベース
    部の貫通孔の周辺部のところから当該貫通孔の中心線方
    向に立上がるように形成されるとともに、その先端部側
    は左右に拡がるように形成され、更に、当該先端部のと
    ころにて内側に折り返されるように形成された折り返し
    部を有する一対のストラップ状腕部と、当該一対の腕部
    におけるそれぞれの中央部側の端部のところに設けられ
    るものであって、これら一対の腕部を連結する薄肉状の
    ヒンジ部(以下薄肉ヒンジ部と言う)と、からなるよう
    にしたことを特徴とするクリップ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のクリップにおいて、上記
    薄肉ヒンジ部のところに、スタッド挿入用の挿入孔を設
    けるとともに、当該薄肉ヒンジ部が、この薄肉ヒンジ部
    を基点に反転して、当該薄肉ヒンジ部が谷部を形成する
    ように、かつ、上記腕部の折り返し部のところが山部を
    形成するように、上記一対の腕部が折りたたまれるよう
    にした構成からなることを特徴とするクリップ。
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