JP3209855B2 - 測距装置及びカメラ - Google Patents

測距装置及びカメラ

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JP3209855B2 JP13490294A JP13490294A JP3209855B2 JP 3209855 B2 JP3209855 B2 JP 3209855B2 JP 13490294 A JP13490294 A JP 13490294A JP 13490294 A JP13490294 A JP 13490294A JP 3209855 B2 JP3209855 B2 JP 3209855B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、測距対象のからの信号
を受光する受光手段と、該受光手段にて受光された信号
量の大小を判定する判定手段と、該判定手段の判定結果
に基づいて信号量を制御する信号量制御手段とを有する
測距装置、あるいは、該測距装置を具備したカメラの改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の測距装置において、測距信号処理
回路の飽和等を防ぐために受光信号量の大小を判定し、
信号量制御を行うことは広く知られている。
【0003】この種の従来の測距装置について、図7及
び図8を用いて説明する。
【0004】図7はアクティブ方式の測距装置の一般的
な構成を示すブロック図であり、同図において、51は
投光回路であるところの赤外発光ダイオード(以下、I
REDと記す)、52は前記IRED51を点灯駆動す
るためのIRED駆動回路、53は後述するCPUから
の信号により前記IRED51に流す電流値を設定する
IRED電流設定回路である。
【0005】61は受光回路であるところの半導体位置
検出器(以下、PSDと記す)、62はPSD61から
発生する電流を電圧に変換する為のI/V変換回路、6
3は前記I/V変換回路62の出力電圧を増幅する増幅
回路(後述する増幅率切換回路66により増幅率はa
倍,b倍,c倍に可変)、64は前記増幅回路63の出
力により測距対象物までの距離を演算する距離演算回
路、65は前記増幅回路63の出力の大小を判定する信
号量判定回路、66は後述するCPUからの信号により
前記増幅回路63の増幅率を切換える増幅率切換回路で
ある。
【0006】また、70は測距動作の制御を司るCP
U、80は測距動作を開始あるいは継続させるためのス
イッチSW1である。
【0007】ここで、上記構成における連続測距動作時
の従来例について、図8のフローチャートにより説明す
る。尚、ここでは初期状態で増幅回路63の増幅率はa
倍(但し、a>b>c)であるとして説明をする。
【0008】まず、ステップS201において、スイッ
チSW1がONしたかどうかをチェックし、OFFなら
ステップS201を繰り返す。そして、その後ONする
ことによりステップS202へ移行する。ステップS2
02においては、IRED61を点灯させ、次のステッ
プS203において、信号量判定回路65の出力により
信号量の大小を判定する。この結果、信号量が小さいと
判定した場合はステップS207へ移行し、信号量が大
きいと判定した場合はステップS204へ移行する。
【0009】ステップS204においては、増幅率切換
回路66により増幅回路63の増幅率をb倍にし、次の
ステップS205において、再度信号量判定回路65の
出力により信号量の大小を判定する。ここで信号量が小
さいと判定したらステップS207へ移行し、一方、信
号量が大きいと判定したらステップS206へ移行し
て、増幅率切換回路66により増幅回路63の増幅率を
c倍にし、ステップS207へ移行する。
【0010】次のステップS207においては、距離演
算回路64を制御しその出力により距離情報を求め、次
のステップS208において、スイッチSW1の状態を
チェックし、もしスイッチSW1がOFFならステップ
S210へ移行して連続測距動作を終了する。また、ス
イッチSW1がONならステップS209へ移行し、こ
こで増幅率切換回路66により増幅回路63の増幅率を
a倍に戻してステップS202からの動作を繰り返す。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の様な
前記従来の測距装置においては、毎回の測距動作(ステ
ップS202〜S208)において、必ず信号量制御
(ステップS203〜S206)を行うことになり、連
続測距中において1回の測距動作にかかる時間が長くな
ってしまうという問題点があった。
【0012】(発明の目的)本発明の目的は、無用に信
号量制御をすることなく、測距動作にかかる時間を短縮
することのできる測距装置及びカメラを提供することで
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
めに、請求項1又は記載の本発明は、連続測距時に
は、第n回目以前の測距動作では、信号量制御手段を機
能させて信号量制御を行い、その後受光手段からの信号
に基づいて測距情報を算出し、第n+1回目以降の測距
動作においては、第n回目の測距動作時と同じ信号量制
御値にて得られる受光信号に基づいて測距情報を算出す
る測距情報算出手段を設け、第n+1回目以降の測距動
作では信号量制御手段による信号量制御は行わないよう
にしている。
【0014】また、請求項2又は5記載の本発明は、連
続測距時には、奇数回目の測距動作では、信号量制御手
段を機能させて信号量制御を行い、その後受光手段から
の信号に基づいて測距情報を算出し、偶数回目の測距動
作においては、直前の奇数回目の測距動作時と同じ信号
量制御値にて得られる受光信号に基づいて測距情報を算
出する測距情報算出手段を設け、偶数回目の測距動作で
は信号量制御手段による信号量制御は行わないようにし
ている。
【0015】また、請求項3又は6記載の本発明は、連
続測距時には、偶数回目の測距動作では、信号量制御手
段を機能させて信号量制御を行い、その後受光手段から
の信号に基づいて測距情報を算出し、奇数回目の測距動
作においては、直前の偶数回目の測距動作時と同じ信号
量制御値にて得られる受光信号に基づいて測距情報を算
出する測距情報算出手段を設け、奇数回目の測距動作で
は信号量制御手段による信号量制御は行わないようにし
ている。
【0016】また、請求項7記載の本発明は、連続して
測光及び測距を繰り返す場合、被写体の輝度情報を出力
する測光装置にて得られる測光値が所定の範囲を越えて
変化したことを検出した場合、直後の測距動作において
は信号量制御手段に信号量制御の指示を行う指示手段を
設け、測光値が所定の範囲を越えて変化した場合、つま
り測距対象、あるいは、被写体が動いているような場合
には、信号量が変化していることが多いので、直後の測
距動作においては信号量制御手段に信号量制御を行わせ
るようにしている。
【0017】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0018】図1は本発明の第1の実施例におけるアク
ティブ方式の測距装置の構成を示すブロック図であり、
図7と同じ機能を持つ部分は同一符号を付してある。ま
た、ここではカメラに適用した場合を示している。
【0019】図1において、90は測距動作の制御を司
るCPUであり、その他の部分は図7と同じなので説明
を省略する。
【0020】図2は上記構成における測距装置の連続測
距時の動作を示すフローチャートであり、以下これにし
たがって説明する。尚、ここでは初期状態でカウント値
mは「m≦1」であるものとする。
【0021】まず、ステップS101において、スイッ
チSW1がONしたかどうかをチェックし、OFFなら
ステップS101を繰り返す。そして、その後ONする
ことによりステップS102へ移行する。このステップ
S102においては、IRED51を点灯させ、次のス
テップS103において、カウント値mが「m≦1」か
どうか判定する。この結果、「m≦1」ならばステップ
S104へ移行し、「m>1」ならばステップS109
へ移行する。
【0022】前記の通り、初期状態でカウント値mは
「m≦1」であるとしているので、第1回目の測距では
必ずステップS104へ移行する。そして、このステッ
プS104においては、増幅率切換回路66により増幅
回路63の増幅率をa倍とし、次のステップS105で
信号量判定回路65の出力により信号量の大小を判定す
る。ここで信号量が小さいと判定したらステップS10
9へ移行する。一方、信号量が大きいと判定したらステ
ップS106へ移行する。
【0023】ステップS106においては、増幅率切換
回路66により増幅回路63の増幅率をb倍にし、次の
ステップS107において、再度信号量判定回路65の
出力により信号量の大小を判定する。ここで信号量が小
さいと判定したらステップS109へ移行するが、信号
量が大きいと判定したらステップS108へ移行し、こ
こで増幅率切換回路66により増幅回路63の増幅率を
c倍にしてステップS109へ移行する。
【0024】次のステップS109においては、距離演
算回路64を制御しその出力により距離情報を求め、次
のステップS110において、カウント値mを「m=m
+1」としてステップS111へ移行する。そして、ス
テップS111において、スイッチSW1の状態をチェ
ックし、該スイッチSW1がOFFならステップS11
2へ移行して連続測距動作を終了するが、該スイッチS
W1がONならステップS102からの動作を繰り返
す。すなわち、ステップS103において、「m>1」
ならば、増幅回路63の制御(ステップS104〜10
8)を行うことなく直ちに測距を行うことになる。(カ
ウント値の初期値を「m=1」とした場合は2回目以
降、初期値を「m=0」とした場合は3回目以降の測距
動作において、増幅回路63の制御を行うことなく測距
を行うことになる。) この第1の実施例によれば、連続して測距を繰り返す場
合、「m>1」となった測距動作からは信号量制御(こ
の場合、増幅回路63の増幅率制御)を行うことなく、
その直前の測距動作により決定された増幅回路63の増
幅率で測距を行うために、それ以降の測距時間を短縮す
ることができるといった効果がある。
【0025】(第2の実施例)図3は本発明の第2の実
施例における測距装置の連続測距時の動作を示すフロー
チャートである。なお、測距装置の回路構成は第1の実
施例における図1と同様であるので、ここでは省略して
いる。
【0026】以下、図3に基づいて動作説明を行うが、
ここでは初期状態で連続回数計数値pは「p=1」であ
るものとする。
【0027】まず、ステップS301において、スイッ
チSW1がONしたかどうかをチェックし、OFFなら
ステップS301を繰り返す。その後、該スイッチSW
1がONすればステップS302へ移行する。そして、
このステップS302においては、IRED51を点灯
させ、次のステップS303において、カウント値pが
奇数かどうか判定する。この結果、「p=奇数」ならば
ステップS304へ移行し、「p≠奇数」ならばステッ
プS309へ移行する。
【0028】前記の通り、初期状態では「p=1」であ
るとしているので、第1回目の測距では必ずステップS
304へ移行する。そして、このステップS304にお
いて、増幅率切換回路66により増幅回路63の増幅率
をa倍とし、次のステップS305において、信号量判
定回路65の出力により信号量の大小を判定する。ここ
で信号量が小さいと判定したらステップS309へ移行
し、一方、信号量が大きいと判定したらステップS30
6へ移行する。
【0029】ステップS306においては、増幅率切換
回路66により増幅回路63の増幅率をb倍にし、次の
ステップS307において、再度信号量判定回路65の
出力により信号量の大小を判定する。ここで信号量が小
さいと判定したらステップS309へ移行するが、信号
量が大きいと判定したらステップS308へ移行し、こ
こで増幅率切換回路66により増幅回路63の増幅率を
c倍にしてステップS309へ移行する。
【0030】次のステップS309においては、距離演
算回路64を制御しその出力により距離情報を求め、次
のステップS310において、pを「p=p+1」とし
てステップS311へ移行する。そして、このステップ
S311においては、スイッチSW1の状態をチェック
し、該スイッチSW1がOFFならステップS312で
終了するが、スイッチSW1がONならステップS30
2からの動作を繰り返す。すなわち、前記ステップS3
03において、「p≠奇数」ならば、増幅回路63の制
御(ステップS304〜308)を行うことなく直ちに
測距を行うことになる。
【0031】この第2の実施例によれば、連続して測距
を繰り返す場合、「p≠奇数」となった測距動作のとき
は、信号量制御(この場合、増幅回路63の増幅率制
御)を行うことなく、その直前の測距動作により決定さ
れた増幅回路63の増幅率で測距を行うために、連続測
距時の繰り返し時間を短縮することができる。
【0032】また、第1の実施例に対して、2回に1回
は必ず信号量制御(この場合、増幅回路63の増幅率制
御)を行うので、急激に運動(移動)する測距対象物を
連続測距する場合に非常に有効である。
【0033】なお、前記ステップS303における判定
は「p=奇数」としているが、「p=偶数」又は「p=
1」であってもよいことは言うまでもない。
【0034】(第3の実施例)図4は本発明の第3の実
施例におけるアクティブ方式の測距装置の構成を示すブ
ロック図であり、図1と同じ機能を持つ部分は同一符号
を付してある。また、ここではカメラに適用した場合を
示している。
【0035】図4において、45は測光回路、95は測
光および測距動作を制御するCPUであり、その他の部
分は前記第1の実施例で示した図1と同じなので説明を
省略する。
【0036】図5は上記構成における測距装置の連続測
光&測距時の動作を示すフローチャートであり、以下こ
れにしたがって説明する。尚、ここでは初期状態でカウ
ント値mは「m≦1」、連続回数計数値pは「p=1」
であるものとする。
【0037】まず、ステップS401においては、スイ
ッチSW1がONしたかどうかをチェックし、OFFな
らステップS401を繰り返す。その後、該スイッチS
W1がONすればステップS402へ移行する。そし
て、このステップS402においては、測光回路45よ
り被写体輝度をEVとして得る。次のステップS403
においては、連続回数計数値pが「p=1」かどうかを
判定し、「p=1」(すなわち、1回目)ならばステッ
プS413へ移行して被写体輝度情報EVを「EV1
EV」としてステップS406へ移行する。
【0038】また、ステップS403において「p≠
1」(すなわち、2回目以降)ならばステップS404
へ移行し、ここで被写体輝度情報EVが所定範囲内(E
1 −y<EV<EV1 +x:x,yは定数)かどうか
を判定し、所定範囲内ならステップS405へ移行し、
被写体輝度情報EVを「EV1 =EV」としてステップ
S406へ移行する。
【0039】ステップS406においては、IRED5
1を点灯させ、次のステップS407において、カウン
ト値mが「m≦1」かどうか判定する。ここで、「m≦
1」ならばステップS408へ移行し、「m>1」なら
ばステップS415へ移行する。
【0040】前記の通り、初期状態でカウント値mは
「m≦1」であるとしているので、第1回目の測距では
必ずステップS408へ移行する。このステップS40
8においては、増幅率切換回路66により増幅率をa倍
とし、次のステップS409においては信号量判定回路
65の出力により信号量の大小を判定する。ここで信号
量が小さいと判定したらステップS415へ移行し、一
方、信号量が大きいと判定したらステップS410へ移
行する。
【0041】ステップS410においては、増幅率切換
回路66により増幅回路63の増幅率をb倍にし、次の
ステップS411において、再度信号量判定回路65の
出力により信号量の大小を判定する。ここで信号量が小
さいと判定したらステップS415へ移行するが、信号
量が大きいと判定したらステップS412へ移行し、こ
こで増幅率切換回路66により増幅回路63の増幅率を
c倍にしてステップS415へ移行する。
【0042】ステップS415においては、距離演算回
路64を制御しその出力により距離情報を求め、次のス
テップS416において、カウント値mを「m=m+
1」、連続回数計数値pを「p=p+1」とする。次い
でステップS417へ移行し、スイッチSW1の状態を
チエックし、該スイッチSW1がOFFならステップS
418で終了するが、該スイッチSW1がONならステ
ップS402からの動作を繰り返す。
【0043】また、前記ステップS404において、被
写体輝度情報EVが所定範囲外の場合はステップS41
4へ移行し、ここで被写体輝度情報EVを「EV1 =E
V」としステップS408へ移行し、被写体が大きく変
化したものとして信号量制御(ステップS408〜S4
12)をする。
【0044】すなわち、前記ステップS407において
「m>1」ならば、増幅回路63の制御を行うことなく
測距を行うことになる。(カウント値の初期値を「m=
1」とした場合は2回目以降、初期値を「m=0」とし
た場合は3回目以降の測距動作において、増幅回路63
の制御を行うことなく測距を行うことになる。) また、この実施例ではステップS405において、「E
1 =EV」としてEV1 の値を更新しているが、必ず
しもこの動作は必要ではなく、このステップS405を
削除してもよい。
【0045】この第3の実施例によれば、連続して測距
を繰り返す場合、「m>1」となった測距動作からは信
号量制御(この場合、増幅回路63の増幅率制御)を行
うことなく、その直前の測距動作により決定された増幅
回路63の増幅率で測距を行い、かつ、被写体輝度情報
が大きく変化した場合には信号量制御を行うために、測
距時間を短縮することができ、しかも適正な信号量制御
ができる。
【0046】(第4の実施例)図6は本発明の第4の実
施例における測距装置の連続測距時の動作を示すフロー
チャートである。なお、測距装置の回路構成は第3の実
施例における図4と同様であるので、ここでは省略して
いる。
【0047】以下、図6に基づいて動作説明を行うが、
ここでは初期状態で連続回数計数値pは「p=」1であ
るものとする。
【0048】まず、ステップS501において、スイッ
チSW1がONしたかどうかをチェックし、OFFなら
ステップS501を繰り返す。その後、該スイッチSW
1がONするとステップS502へ移行する。そして、
このステップS502において、測光回路45により被
写体輝度情報をEVとして得る。次のステップS503
においては、連続回数計数値pが「p=1」かどうか判
定し、「p=1」(すなわち、1回目)ならばステップ
S513へ移行して、被写体輝度情報EVを「EV1
EV」とし、ステップS506へ移行する。また、ステ
ップS503において「p≠1」(すなわち、2回目以
降)ならばステップS504へ移行し、ここで被写体輝
度情報EVが所定範囲内(EV1 −y<EV<EV1
x:x,yは定数)かどうかを判定し、所定範囲内なら
ステップS505へ移行して、被写体輝度情報EVを
「EV1 =EV」とし、ステップS506へ移行する。
【0049】ステップS506においては、IRED5
1を点灯させ、次のステップS507において、pが
「p=奇数」かどうか判定する。この結果、「p=奇
数」ならばステップS508へ移行し、「p≠奇数」な
らばステップS515へ移行する。
【0050】前記の通り、初期状態でpは「p=1」で
あるとしているので、第1回目の測距で必ずステップS
508へ移行する。このステップS508においては、
増幅率切換回路66により増幅回路63の増幅率をa倍
とし、次のステップS509において、信号量判定回路
65の出力により信号量の大小を判定する。ここで信号
量が小さいと判定したらステップS515へ移行し、一
方、信号量が大きいと判定したらステップS510へ移
行する。
【0051】ステップS510においては、増幅率切換
回路66により増幅回路63の増幅率をb倍にし、次の
ステップS511において、再度信号量判定回路65の
出力により信号量の大小を判定する。ここで信号量が小
さいと判定したらステップS515へ移行し、一方、信
号量が大きと判定したらステップS512へ移行して、
増幅率切換回路66により増幅回路63の増幅率をc倍
にし、ステップS515へ移行する。
【0052】ステップS515においては、距離演算回
路64を制御しその出力により距離情報を求め、次のス
テップS516において連続回数計数値pを「p=p+
1」としてステップS517へ移行する。そして、この
ステップS517においては、スイッチSW1の状態を
チェックし、該スイッチSW1がOFFならステップS
518で終了するが、該スイッチSW1がONならステ
ップS502からの動作を繰り返す。
【0053】また、前記ステップS504において、被
写体輝度情報EVが所定範囲外の場合はステップS51
4へ移行し、ここで被写体輝度情報EVを「EV1 =E
V」とし、次いでステップS508へ移行して、被写体
が大きく変化したものとして信号量制御(ステップS5
08〜S512)をする。
【0054】また、この実施例ではステップS505で
「EV1 =EV」としてEV1 の値を更新している
が、、必ずしもこの動作は必要ではなく、このステップ
S505を削除してもよい。
【0055】この第4の実施例によれば、連続して測距
を繰り返す場合、「p≠奇数」となった測距動作のとき
は、信号量制御(この場合、増幅回路63の増幅率制
御)を行うことなく、その直前の測距動作により決定さ
れた増幅回路63の増幅率で測距を行い、かつ、被写体
輝度情報が大きく変化した場合には信号量制御を行うた
めに、測距時間を短縮することができ、しかも急激に運
動(移動)する測距対象物に対し適正な信号量制御がで
きる。
【0056】なお、前記ステップS507における判定
は「p=奇数」としているが、「p=偶数」又は「p=
1」であってもよいことは言うまでもない。
【0057】以上の各実施例において、本来連続して測
距したい場合というのは、測距対象物が運動(移動)中
の場合であるが、運動(移動)速度があまり速くない測
距対象物においては、測距対象物からの受光信号量の変
化もあまり無い筈である。また、1回の測距動作にかか
る時間は、通常数十msecであり、たとえ2回連続し
て測距動作を繰り返しても数百msecでしかなく、そ
の間の受光信号量の変化もあまり無い筈である。
【0058】この点に着目し、連続して測距を繰り返す
場合、第1の実施例においては、第n回目の測距動作で
は、まず信号量制御を行い、その後に測距を行い、第n
+1回目以降の測距動作においては、第n回目の測距動
作と同じ信号量制御値で測距を行う、つまりn+1回目
以降の測距動作では信号量制御しない様にしている。
【0059】また、第2及び第3の実施例においては、
奇数回目(あるいは偶数回目)の測距動作では、まず信
号量制御を行い、その後に測距を行い、偶数回目(ある
いは奇数回目)の測距動作においては、直前の奇数回目
(あるいは偶数回目)の測距動作と同じ信号量制御値で
測距を行う、つまり2回の測距動作に対して1回の信号
量制御を行うようにしている。
【0060】従って、無用に信号量制御をすることな
く、測距動作にかかる時間を短縮することが出来る。
【0061】さらに、測光回路を合わせ持つカメラなど
については、測距対象物(被写体)情報として測光値も
出力され、測距対象物(被写体)が運動(移動)してい
る場合は、測光出力も変化するのが通常である。
【0062】この点に着目し、測光出力がある所定の範
囲を超えて変化したときのみ、その直後の測距動作にお
いて信号量制御を行うようにしている為、さらに無用に
信号量制御をすることなく、測距動作にかかる時間をよ
り短縮することが出来る。
【0063】(発明と実施例の対応)本実施例におい
て、PSD61が本発明の受光手段に相当し、増幅回路
63,増幅率切換回路66が本発明の信号量制御手段に
相当し、信号量判定回路65が本発明の信号量判定手段
に相当し、距離演算回路64,CPU90,95が本発
明の測距情報算出手段に相当し、測光回路45が本発明
の測光装置に相当し、CPU90,95が本発明の指示
手段に相当する。
【0064】以上が実施例の各構成と本発明の各構成の
対応関係であるが、本発明は、これら実施例の構成に限
定されるものではなく、請求項で示した機能、又は実施
例が持つ機能が達成できる構成であればどのようなもの
であってもよいことは言うまでもない。
【0065】(変形例)本実施例では、アクティブ方式
の測距装置に本発明を適用するようにしているいが、パ
ッシブ方式の測距装置であっても良い。
【0066】また、本実施例では、増幅回路63の増幅
率制御を行うことにより信号量制御を行うようにしてい
るが、これに限定されるものではなく、本実施例の様に
アクティブ方式の測距装置の場合には、IRED51の
投光パワーを制御して信号量制御を行うようにしても良
い。
【0067】また、第2及び第3の実施例では、奇数回
目あるいは偶数回目の際にのみ信号量制御を行うように
しているが、これ以外に、例えば3の倍数回目のみに信
号量制御を行うようにしても良い。
【0068】また、本発明は、測距装置を例にしている
が、勿論受光信号に基づいて焦点検出を行う焦点検出装
置や、焦点検出結果に基づいて焦点調節を行う焦点調節
装置に適用しても良く、これら装置に適用することによ
り、サーボAFモード等において、短時間に焦点検出情
報を得ることができ、又素早い焦点調節が可能となる。
【0069】さらに、本発明は、一眼レフカメラ,レン
ズシャッタカメラ,ビデオカメラ等のカメラに限らず、
その他の光学機器やその他の装置、更には構成ユニット
としても適用することができる。
【0070】更に、本発明は、以上の各実施例、又はそ
れらの技術を適当に組み合わせた構成にしてもよい。
【0071】
【発明の効果】 以上説明したように、請求項1又は4
記載の本発明によれば、連続測距時には、第n回目以前
の測距動作では、信号量制御手段を機能させて信号量制
御を行い、その後受光手段からの信号に基づいて測距情
報を算出し、第n+1回目以降の測距動作においては、
第n回目の測距動作時と同じ信号量制御値にて得られる
受光信号に基づいて測距情報を算出する測距情報算出手
段を設け、第n+1回目以降の測距動作では信号量制御
手段による信号量制御は行わないようにしている。
【0072】また、請求項2又は5記載の本発明によれ
ば、連続測距時には、奇数回目の測距動作では、信号量
制御手段を機能させて信号量制御を行い、その後受光手
段からの信号に基づいて測距情報を算出し、偶数回目の
測距動作においては、直前の奇数回目の測距動作時と同
じ信号量制御値にて得られる受光信号に基づいて測距情
報を算出する測距情報算出手段を設け、偶数回目の測距
動作では信号量制御手段による信号量制御は行わないよ
うにしている。
【0073】また、請求項3又は6記載の本発明によれ
ば、連続測距時には、偶数回目の測距動作では、信号量
制御手段を機能させて信号量制御を行い、その後受光手
段からの信号に基づいて測距情報を算出し、奇数回目の
測距動作においては、直前の偶数回目の測距動作時と同
じ信号量制御値にて得られる受光信号に基づいて測距情
報を算出する測距情報算出手段を設け、奇数回目の測距
動作では信号量制御手段による信号量制御は行わないよ
うにしている。
【0074】また、請求項7記載の本発明によれば、連
続して測光及び測距を繰り返す場合、被写体の輝度情報
を出力する測光装置にて得られる測光値が所定の範囲を
越えて変化したことを検出した場合、直後の測距動作に
おいては信号量制御手段に信号量制御の指示を行う指示
手段を設け、測光値が所定の範囲を越えて変化した場合
は信号量が変化していることが多いので、直後の測距動
作においては信号量制御手段に信号量制御を行わせるよ
うにしている。
【0075】よって、無用に信号量制御をすることな
く、測距動作にかかる時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるアクティブ方式
の測距装置の回路構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例における測距装置の連続
測距時の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施例における測距装置の連続
測距時の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第3の実施例におけるアクティブ方式
の測距装置の回路構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第3の実施例における測距装置の連続
測光&測距時の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第4の実施例における測距装置の連続
測光&測距時の動作を示すフローチャートである。
【図7】従来の測距装置の回路構成を示すブロック図で
ある。
【図8】図7の従来装置の連続測距時の動作を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
45 測光回路 51 IRED 61 PSD 63 増幅回路 64 距離演算回路 65 信号量判定回路 66 増幅率切換回路 90,95 CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/28 - 7/40 G01C 3/00 - 3/32

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測距対象物からの信号を受光する受光手
    段と、該受光手段にて受光された信号量の大小を判定す
    る判定手段と、該判定手段の判定結果に基づいて信号量
    を制御する信号量制御手段とを備えた測距装置におい
    て、連続測距時には、第n回目以前の測距動作では、前
    記信号量制御手段を機能させて信号量制御を行い、その
    後前記受光手段からの信号に基づいて測距情報を算出
    し、第n+1回目以降の測距動作においては、第n回目
    の測距動作時と同じ信号量制御値にて得られる受光信号
    に基づいて測距情報を算出する測距情報算出手段を設け
    たことを特徴とする測距装置。
  2. 【請求項2】 測距対象物からの信号を受光する受光手
    段と、該受光手段にて受光された信号量の大小を判定す
    る判定手段と、該判定手段の判定結果に基づいて信号量
    を制御する信号量制御手段とを備えた測距装置におい
    て、連続測距時には、奇数回目の測距動作では、前記信
    号量制御手段を機能させて信号量制御を行い、その後前
    記受光手段からの信号に基づいて測距情報を算出し、偶
    数回目の測距動作においては、直前の奇数回目の測距動
    作時と同じ信号量制御値にて得られる受光信号に基づい
    て測距情報を算出する測距情報算出手段を設けたことを
    特徴とする測距装置。
  3. 【請求項3】 測距対象物からの信号を受光する受光手
    段と、該受光手段にて受光された信号量の大小を判定す
    る判定手段と、該判定手段の判定結果に基づいて信号量
    を制御する信号量制御手段とを備えた測距装置におい
    て、連続測距時には、偶数回目の測距動作では、前記信
    号量制御手段を機能させて信号量制御を行い、その後前
    記受光手段からの信号に基づいて測距情報を算出し、奇
    数回目の測距動作においては、直前の偶数回目の測距動
    作時と同じ信号量制御値にて得られる受光信号に基づい
    て測距情報を算出する測距情報算出手段を設けたことを
    特徴とする測距装置。
  4. 【請求項4】 被写体からの信号を受光する受光手段、
    該受光手段にて受光された信号量の大小を判定する判定
    手段、該判定手段の判定結果に基づいて信号量を制御す
    る信号量制御手段を有する測距装置を備えたカメラにお
    いて、前記測距装置内に、連続測距時には、第n回目
    の測距動作では、前記信号量制御手段を機能させて信
    号量制御を行い、その後前記受光手段からの信号に基づ
    いて測距情報を算出し、第n+1回目以降の測距動作に
    おいては、第n回目の測距動作時と同じ信号量制御値に
    て得られる受光信号に基づいて測距情報を算出する測距
    情報算出手段を設けたことを特徴とするカメラ。
  5. 【請求項5】 被写体からの信号を受光する受光手段、
    該受光手段にて受光された信号量の大小を判定する判定
    手段、該判定手段の判定結果に基づいて信号量を制御す
    る信号量制御手段を有する測距装置を備えたカメラにお
    いて、前記測距装置内に、連続測距時には、奇数回目の
    測距動作では、前記信号量制御手段を機能させて信号量
    制御を行い、その後前記受光手段からの信号に基づいて
    測距情報を算出し、偶数回目の測距動作においては、直
    前の奇数回目の測距動作時と同じ信号量制御値にて得ら
    れる受光信号に基づいて測距情報を算出する測距情報算
    出手段を設けたことを特徴とするカメラ。
  6. 【請求項6】 被写体からの信号を受光する受光手段、
    該受光手段にて受光された信号量の大小を判定する判定
    手段、該判定手段の判定結果に基づいて信号量を制御す
    る信号量制御手段を有する測距装置を備えたカメラにお
    いて、前記測距装置内に、連続測距時には、偶数回目の
    測距動作では、前記信号量制御手段を機能させて信号量
    制御を行い、その後前記受光手段からの信号に基づいて
    測距情報を算出し、奇数回目の測距動作においては、直
    前の偶数回目の測距動作時と同じ信号量制御値にて得ら
    れる受光信号に基づいて測距情報を算出する測距情報算
    出手段を設けたことを特徴とするカメラ。
  7. 【請求項7】 被写体の輝度情報を出力する測光装置を
    具備し、連続して測光及び測距を繰り返す場合、測光値
    が所定の範囲を越えて変化したことを検出した場合、直
    後の測距動作においては信号量制御手段に信号量制御の
    指示を行う指示手段を具備したことを特徴とする請求項
    4,5又は6記載のカメラ。
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