JP3209607B2 - N−オキシル化合物の製造方法 - Google Patents
N−オキシル化合物の製造方法Info
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Description
化水素により酸化してN−オキシル化合物を製造する方
法に関する。
ルピペリジン化合物は合成樹脂等の有機材料用の光安定
剤として知られており、特に、そのニトロキシラジカル
(N−オキシル)化合物は安定なラジカルを有すること
から、光安定剤としてばかりでなく各種の不飽和化合物
の重合禁止剤として有用であることが知られている。例
えば、特開昭51−15001号公報、特開昭56−3
8301号公報、特開昭58−146030号公報およ
びソ連特許第793996号公報には、アクリル酸、メ
タクリル酸、マレイン酸等の不飽和カルボン酸およびそ
れらのアルキルエステル類の重合禁止剤として2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル化合物
を用いることが提案され、また、特開昭58−1594
2号公報にはカチオン性ビニルモノマーの重合禁止剤と
して2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オ
キシル化合物を用いることが提案されている。
ペリジン−N−オキシル化合物は、例えば、特公昭44
−12142号公報に記載されたように、対応するN−
非置換−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン化合
物(N−H化合物)を、水、メタノール、クロロホル
ム、エーテル等の溶媒中、過酸化水素あるいは過酢酸、
過安息香酸等の有機過酸によって酸化することにより製
造できることが知られている。酸化剤として用いられる
これらの過酸化物のなかでも、過酢酸等の有機過酸化物
は爆発等の危険が大きいためにその使用が困難であり、
過酸化水素を用いて反応を行わせることが好ましい。
ナトリウムなどのタングステン酸アルカリ金属塩または
リンタングステン酸、リンモリブデン酸などのヘテロ原
子がリンであるヘテロポリ酸のアルカリ金属塩を触媒と
して用いることによって反応が促進されることも知られ
ているが、過酸化水素を酸化剤として用いた場合には反
応が極めて遅く、これらの触媒を用いた場合にも反応に
長時間が必要であり、また、反応中に過酸化水素が分解
したりあるいは触媒が加水分解してしまうために収率も
低くなる欠点があった。特に、このような傾向は爆発等
の危険性を減少させるために水系の溶媒を用いた場合に
顕著であり、過酸化水素を酸化剤として用い、しかも、
水系溶媒を用いた場合にも短時間の反応で、かつ高収率
で目的物を得ることのできる触媒を見出すことが強く望
まれていた。
に鑑み、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン化合
物を過酸化水素によって酸化して対応する2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル化合物を得
る方法について種々検討を重ねた結果、触媒として特定
のヘテロポリ酸またはその塩を用いることにより、水系
溶媒を用いた場合にも反応が著しく促進され、温和な条
件下において短時間で目的のN−オキシル化合物が高収
率で得られることを見出し本発明に到達した。
6,6−テトラメチルピペリジン化合物を過酸化水素で
酸化して2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N
−オキシル化合物を製造する際に、触媒としてヘテロ原
子がケイ素であるヘテロポリ酸またはそのアルカリ金属
塩あるいはアンモニウム塩を用いることを特徴とするN
−オキシル化合物の製造方法を提供するものである。
は、下記の反応スキームに示すように前記一般式[3]
で表されるN−非置換−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジル基を一個以上有する化合物を出発原料とし、
これを過酸化水素によって酸化することによって下記式
[4]で表される2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−N−オキシル基を有する化合物を製造する際に、
触媒としてヘテロ原子がケイ素であるヘテロポリ酸また
はその塩を用いることを特徴とするものである。
2,2,6,6−テトラメチルピペリジル基を一個以上
有する化合物としては、2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
−4−オン、2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒド
ロキシピペリジンおよびその誘導体、8,8,10,1
0−テトラメチル−3−アルキル−3−ヒドロキシメチ
ル−1,5−ジオキサ−9−アザスピロ[5.5]ウン
デカンおよびその誘導体、2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジルアミンおよびその誘導体等があげら
れ、特に、本発明の製造方法は、2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ヒドロキシピペリジンまたは8,8,1
0,10−テトラメチル−3−アルキル−3−ヒドロキ
シメチル−1,5−ジオキサ−9−アザスピロ[5.
5]ウンデカンおよびその誘導体を出発原料とし、次の
一般式[2]で表されるN−オキシル化合物を製造する
のに特に適している。
化合物において、Rで表されるアルキル基としては、例
えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシル、
ヘプチル、オクチル、2−エチルヘキシル、イソオクチ
ル、デシル、イソデシル、ドデシル、イソトリデシル、
テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、エイコシ
ル、ドコシル、テトラコシル、ヘキサコシル、トリアコ
ンチル等の直鎖状または分岐状のアルキル基があげられ
る。
有する化合物残基としては、例えば、ギ酸、酢酸、プロ
ピオン酸、アクリル酸、メタクリル酸、酪酸、イソ酪
酸、オクチル酸、2−エチルヘキシル酸、ノナン酸、デ
カン酸、ネオデカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、
12−ヒドロキシステアリン酸、ベヘニン酸、安息香
酸、サリチル酸、トルイル酸、第三ブチル安息香酸、
3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸、3−
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオン酸、3−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−
5−メチルフェニル)プロピオン酸、ケイヒ酸、シクロ
ヘキサンカルボン酸、ニコチン酸、シュウ酸、マロン
酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、
アゼライン酸、デカンジカルボン酸、酒石酸、リンゴ
酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、フタル酸、イ
ソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロフタル酸、エ
ンドメチレンテトラヒドロフタル酸、トリカルバリル
酸、ブタン−1,2,3−トリカルボン酸、1−ブテン
−2,3,4−トリカルボン酸、ニトリロトリ酢酸、ト
リメリット酸、トリメシン酸、ブタン−1,2,3,4
−テトラカルボン酸、ピロメリット酸、ビフェニルテト
ラカルボン酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸など
の、脂肪族、芳香族、脂環族または複素環式1〜4価カ
ルボン酸からの残基があげられる。
ば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−
ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘ
キサンジオール、1,10−デカンジオール、1,4−
シクロヘキサンジメタノール、1,4−ベンゼンジメタ
ノール、3,9−ビス(1,1−ジメチル−2−ヒドロ
キシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ
[5.5]ウンデカン、2−(1,1−ジメチル−2−
ヒドロキシエチル)−5−エチル−5−ヒドロキシメチ
ル−1,3−ジオキサン、2,2−ビス(4−(2−ヒ
ドロキシエトキシ)フェニル)プロパンなどの脂肪族、
脂環族または芳香脂肪族2価アルコールから2個の水酸
基を除いた残基があげられる。
化合物としては、例えば、2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ヒドロキシピペリジン−N−オキシル、2,
2,6,6−テトラメチル−4−アセトキシピペリジン
−N−オキシル、2,2,6,6−テトラメチル−4−
アクリロイルオキシピペリジン−N−オキシル、2,
2,6,6−テトラメチル−4−メタクリロイルオキシ
ピペリジン−N−オキシル、2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ベンゾイルオキシピペリジン−N−オキシ
ル、2,2,6,6−テトラメチル−4−ステアロイル
オキシピペリジン−N−オキシル、ビス(2,2,6,
6−テトラメチル−N−オキシルピペリジル)スクシネ
ート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−N−オキ
シルピペリジル)マレート、ビス(2,2,6,6−テ
トラメチル−N−オキシルピペリジル)アジペート、ビ
ス(2,2,6,6−テトラメチル−N−オキシルピペ
リジル)セバケート、モノ(2,2,6,6−テトラメ
チル−N−オキシルピペリジル)モノメチルセバケー
ト、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−N−オキシ
ルピペリジル)フタレート、ビス(2,2,6,6−テ
トラメチル−N−オキシルピペリジル)テレフタレー
ト、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−N−オキ
シルピペリジル)ブタン−1,2,3−トリカルボキシ
レート、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−N−
オキシルピペリジル)トリメリテート、テトラ(2,
2,6,6−テトラメチル−N−オキシルピペリジル)
ブタン−1,2,3,4−テトラカルボキシレート、ビ
ス(2,2,6,6−テトラメチル−N−オキシルピペ
リジル)ジ(トリデシル)ブタン−1,2,3,4−テ
トラカルボキシレート、トリス(2,2,6,6−テト
ラメチル−N−オキシルピペリジル)モノ(トリデシ
ル)ブタン−1,2,3,4−テトラカルボキシレー
ト、1,6−ビス((2,2,6,6−テトラメチル−
N−オキシルピペリジル−4−オキシカルボニル)オク
チルカルボニルオキシ)ヘキサン、3,9−ビス(1,
1−ジメチル−2−(トリス(2,2,6,6−テトラ
メチル−N−オキシルピペリジル−4−オキシカルボニ
ル)ブチルカルボニルオキシ)エチル)−2,4,8,
10−テトラオキサ[5.5]ウンデカン、8,8,1
0,10−テトラメチル−3−メチル−3−ヒドロキシ
メチル−N−オキシル−1,5−ジオキサ−9−アザス
ピロ[5.5]ウンデカン、8,8,10,10−テト
ラメチル−3−エチル−3−ヒドロキシメチル−N−オ
キシル−1,5−ジオキサ−9−アザスピロ[5.5]
ウンデカン、8,8,10,10−テトラメチル−3−
エチル−3−アセトキシメチル−N−オキシル−1,5
−ジオキサ−9−アザスピロ[5.5]ウンデカン、
8,8,10,10−テトラメチル−3−エチル−3−
アクリロイルオキシメチル−N−オキシル−1,5−ジ
オキサ−9−アザスピロ[5.5]ウンデカン、8,
8,10,10−テトラメチル−3−エチル−3−メタ
クリロイルオキシメチル−N−オキシル−1,5−ジオ
キサ−9−アザスピロ[5.5]ウンデカン等があげら
れる。
を用いるが、用いる過酸化水素の濃度は特に限定され
ず、通常市販されている濃度のものをそのまま使用する
ことができ、特に、反応溶媒として水系溶媒を用いる場
合には実質上過酸化水素の濃度は問題とならない。
うとするNH基に対して1.5倍モルが必要であり、通
常はこれよりも過剰に用いることが反応を円滑に進める
ために好ましい。過酸化水素の使用量は、目的とするN
−オキシル化合物の種類にもよるが、理論量の3倍以
下、通常は理論量の2倍以下で十分であり、これ以上に
過剰に用いた場合には過剰の過酸化水素が反応系内に残
存することとなり、無駄であるばかりでなく過酸化水素
の処理工程が必要となる。また、過酸化水素の使用量を
理論量以下とした場合には未反応のNH基が残存し、N
−オキシル化合物との混合物が生成することとなる。
特に制限されず、0℃〜反応系の沸点までの任意の温度
で反応させることができるが、一般的には10〜90
℃、より好ましくは20〜70℃の範囲から選択され
る。加圧下においては100℃以上で反応させることも
できるが、本発明の方法では反応は温和な条件でも速や
かに進行するため、このような高温で反応させる必要は
ない。
がケイ素であるヘテロポリ酸またはそのアルカリ金属塩
あるいはアンモニウム塩を構成するヘテロポリ酸は好ま
しくは下記の一般式[1]で表される化合物であり、タ
ングステン、モリブデンおよびバナジウムから選ばれる
一種または二種の金属を中心原子とし、それにケイ素の
ポリ酸基が配位することによって形成される、無機酸が
縮合してできるポリ酸であり、任意の結晶水を含有する
ものである。
テロポリ酸としては、例えば、ケイタングステン酸(H4
SiW12O40)、ケイモリブデン酸(H4SiMo12O40)、ケイバ
ナジン酸(H4SiV12O40)、ケイタングストモリブデン酸
(H4SiWMo11O40、H4SiW2Mo10O40 、H4SiW3Mo9O40、H4Si
W4Mo8O40、H4SiW5Mo7O40、H4SiW6Mo6O40、H4SiW7Mo
5O40、H4SiW8Mo4O40、H4SiW9Mo3O40、H4SiW10Mo2O40 、
H4SiW11MoO40)などがあげられ、特に、中心原子がタン
グステンあるいはタングステンを含む金属の混合物であ
るものが好ましい。
属塩を構成するアルカリ金属としてはリチウム、ナトリ
ウム、カリウムがあげられる。
周知の方法で製造することができ、例えば、ケイ酸また
はケイ酸アルカリ金属塩と、タングステン酸アルカリ金
属塩、モリブデン酸アルカリ金属塩、メタバナジン酸ア
ルカリ金属塩またはこれらの混合物を水溶液中で反応さ
せた後、塩酸、硝酸、硫酸で処理することによりヘテロ
ポリ酸とし、その後必要に応じて、アルカリ金属水酸化
物あるいはアンモニアで中和することによりヘテロポリ
酸塩とすることができる。
がケイ素であるヘテロポリ酸またはそのアルカリ金属塩
あるいはアンモニウム塩の使用量は特に制限されない
が、通常は、酸化されるピペリジン化合物に対して0.
01〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%であ
り、使用量が0.01重量%以下である場合には反応の
進行が緩慢となり、また10重量%以上用いても反応速
度は改善されないので不経済である。
われるが、溶媒としては水あるいは水混和性の有機溶
媒、例えば、メタノール、エタノール等の低級アルコー
ル類、酢酸、プロピオン酸等の低級脂肪族カルボン酸、
ジオキサン等と水との混合溶媒を用いることが好まし
い。エーテル、炭化水素系溶媒等の非水混和性の溶媒を
用いることも可能ではあるが、過酸化水素による爆発の
危険性には十分に注意する必要がある。溶媒とピペリジ
ン化合物の量比は特に限定されないが、一般的には溶媒
100重量部に対してピペリジン化合物3〜100重量
部、より好ましくは5〜70重量部が用いられ、これよ
りピペリジン化合物が少ない場合はバッチ当たりの収量
が少なくなり、また、これより多い場合には撹拌が困難
となり、反応に長時間を要するようになる。
素あるいは触媒の分解を抑制する等の目的で、周知の金
属キレート剤、例えば、エチレンジアミンテトラ酢酸、
トリポリ燐酸、ヘキサメチレンジアミンテトラ(メチレ
ンホスホン酸)およびこれらのアルカリ金属塩またはア
ンモニウム塩等を反応系に加えることもできる。
れるピペリジン化合物の種類、触媒の使用量、反応温度
等によっても異なるが、一般には1時間ないし20時間
程度で反応を終了することができる。
説明する。しかしながら、本発明はこれらの実施例によ
って何ら制限を受けるものではない。
−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジン4.7g
(30ミリモル)、水50gおよび触媒0.94g(2
重量%)をとり、ここに60%過酸化水素水5.1g
(90ミリモル:理論の2倍量)を25℃で滴下し、滴
下終了後同温で10時間撹拌した。ガスクロマトグラフ
ィーにより反応をチェックし、反応率が50%以下の場
合はさらに10時間撹拌を継続した。
素を分解し、食塩を加えて飽和させた。キシレンで目的
物を抽出し、セライトろ過した後に、減圧下にキシレン
を留去し、融点71.5℃、分子量172の赤色固体と
して、目的の2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒド
ロキシピペリジン−N−オキシルを得た。触媒の種類を
変化させた場合の反応率の変化を表−1に示す。
時間を3時間とする以外は実施例1と同様の操作を繰り
返した。その結果を次の表−2に示す。
酸を用い、過酸化水素の使用量を変化させる以外は実施
例2と同様の操作を繰り返した。その結果を次の表−3
に示す。
酸を用い、触媒の使用量を変化させる以外は実施例2と
同様の操作を繰り返した。その結果を次の表−4に示
す。
酸を用い、水に対するピペリジン化合物の重量比を変化
させる以外は実施例2と同様の操作を繰り返した。その
結果を次の表−5に示す。
化させる以外は実施例2と同様の操作を繰り返した。そ
の結果を次の表−6に示す。なお、表−6には生成した
N−オキシル化合物を記載したが、反応に際しては対応
するNH化合物を用いた。
化合物を過酸化水素によって酸化して対応するN−オキ
シル化合物を製造する際にケイ素をヘテロ原子とするヘ
テロポリ酸またはその塩を触媒として用いることによ
り、極めて温和な条件下で反応が進行し、短時間の反応
で高収率で目的のN−オキシル化合物を製造することが
できる。
つヘテロポリ酸またはタングステン酸等の従来の触媒を
用いた場合には、反応に長時間を有するばかりでなく、
収率も低く、本発明の触媒による効果が極めて特異的で
あることが明らかである。
酸化して対応するN−オキシル化合物を製造する際に、
特定のヘテロポリ酸またはその塩を触媒として用いるこ
とにより、安全な水系溶媒中で、極めて温和な条件下、
かつ短時間の反応でN−オキシル化合物を製造すること
ができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 N−非置換−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン化合物を過酸化水素で酸化して2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル化合物
を製造する方法において、触媒としてヘテロ原子がケイ
素であるヘテロポリ酸またはそのアルカリ金属塩あるい
はアンモニウム塩を用いることを特徴とするN−オキシ
ル化合物の製造方法。 - 【請求項2】 触媒として、一般式[1]で示されるヘ
テロポリ酸またはそのアルカリ金属塩あるいはアンモニ
ウム塩を用いる、請求項1記載のN−オキシル化合物の
製造方法。 【化1】 - 【請求項3】 反応を水系溶媒中で行わせる請求項1記
載のN−オキシル化合物の製造方法。 - 【請求項4】 2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン−N−オキシル化合物が一般式[2]で表される化合
物である請求項1記載のN−オキシル化合物の製造方
法。 【化2】
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---|---|---|---|
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Publication Number | Publication Date |
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JPH06247932A JPH06247932A (ja) | 1994-09-06 |
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Family
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Country Status (1)
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1993
- 1993-02-25 JP JP06118593A patent/JP3209607B2/ja not_active Expired - Lifetime
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