JPH04217641A - エステル交換方法 - Google Patents

エステル交換方法

Info

Publication number
JPH04217641A
JPH04217641A JP3045048A JP4504891A JPH04217641A JP H04217641 A JPH04217641 A JP H04217641A JP 3045048 A JP3045048 A JP 3045048A JP 4504891 A JP4504891 A JP 4504891A JP H04217641 A JPH04217641 A JP H04217641A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
lower alkyl
phenyl
transesterification
hafnium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3045048A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2992965B2 (ja
Inventor
Mario G L Mirabelli
マリオ ジゥゼッペ ルシアノ ミラベリ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm and Haas Co
Original Assignee
Rohm and Haas Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm and Haas Co filed Critical Rohm and Haas Co
Publication of JPH04217641A publication Critical patent/JPH04217641A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2992965B2 publication Critical patent/JP2992965B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C67/00Preparation of carboxylic acid esters
    • C07C67/03Preparation of carboxylic acid esters by reacting an ester group with a hydroxy group

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】発明の分野 本発明は、触媒エステル交換反応(catalytic
  transesterification)による
、エステル、特に不飽和カルボン酸エステルの改良製造
方法に関する。特に、本発明は、エステル交換反応にお
いて、触媒としてハフニウムの1,3−ジカルボニルキ
レート(chelates)を使用するアクリル酸エス
テルおよびメタクリル酸エステルの改良製造方法に関す
る。 【0002】発明の背景 飽和カルボン酸および不飽和カルボン酸のエステルは、
エステル交換反応(exter  exchange 
 reaction  or  transester
ification  reaction)によって製
造することができる。通常、エステル交換反応は、触媒
の存在下で行って所望の反応を促進させる。過去におい
ては、典型的な触媒には、例えば硫酸、トルエンスルホ
ン酸、アルカリ金属アルコキサイドのような物質、また
は金属アルコキサイド例えばチタニウムまたはアルミニ
ウムのアルコキサイドが包含されていた。しかし、これ
らの触媒は、種々の不利益を受け、特に不飽和カルボン
酸のエステルは不利益を受けた。例えば、硫酸またはメ
タンスルホン酸のような鉱酸を使用した場合には、一般
的に、反応速度は極めて遅くなり、かつ通常においてエ
ステル交換生成物の生成は高濃度の副反応生成物の生成
を伴ってしまう。これらの副生成物には、ミカエル付加
生成物(Michael  addition  pr
oducts)(C=C2重結合にアルコールの付加)
が包含されるだけでなく、また実質量の重合体生成物も
包含される。更に、第一級アルコールまたは、第二級ア
ルコールも強酸によって脱水され、出発原料のアルコー
ル類から遊導されたオレフィンで生成物単量体を汚染す
る。 【0003】一方、アルカリ金属アルコキサイド(例え
ば、ナトリウムメトキサイドまたはカリウム第三級(t
ert)−ブトキサイド)は、望ましくない副反応を促
進させるだけでなく、また反応溶液中の水の存在によっ
て不活性化される。それ故、反応混合物中に触媒を連続
して加えることが必要である。更に、次いで、特に生成
物がアクリル酸エステルのような不飽和エステルの場合
には、触媒を除去し、アルコキサイドで促進された重合
または生成物の蒸溜中または他の熱処理中の分解を避け
なければならない。また、アルミニウムアルコキサイド
およびチタニウムアルコキサイドも、多くのこれらと同
種の不利益を受ける。特に、チタネート触媒は、水に対
して感受性があり(一般的に、500ppm 以上の水
を含有する混合物において活性を消失する)、従って、
反応に更に多くの触媒を加える同じような要求が必要で
ある。更に、触媒を溶液中に残留させることが必要であ
る適用においては(例えば、単量体生成物を蒸溜しない
とき)、微量の水にさらされることによって、結果的に
得られた生成物から水酸化物および酸化物の沈殿が続い
て生じ、それによって妨げられる。従来の触媒が有して
いるこれらの問題のために、高活性および高選択性およ
び水に対する低感受性を有するエステル交換用触媒の要
求があった。 【0004】当業界には、この要求にあわせようとする
いくつかの方法があった。例えば、エステル交換反応を
触媒するのに、チタニウム(Ti)およびジルコニウム
(Zr)遷移金属錯体を利用することが報告された。そ
れ故、米国特許第4,202,990号に記載されてい
る如く、種々のアルコール類を、ジルコニウムアセチル
アセトネート触媒の存在において(メタ)アクリル酸の
エステルで処理し、高収率でエステル交換生成物を製造
した。また、米国特許第4,609,755号には、(
メタ)アクリル酸エステルのエステル交換のための、M
g、CaおよびBaアルコキシサイドによるTi/Zr
アルコキシサイドの活性化が記載されている。しかし、
前述の欠点のいくつかはまだ存在している。現在におい
て、本発明者は、ハフニウム(IV)1,3−ジカルボ
ニル錯体の存在において、低級アルキルエステルと適当
なアルコール類との反応によってエステル交換されたエ
ステル生成物の極めて高収率を達成できることを見出し
た。この錯体は、従来技術の触媒が有する続いて起こる
沈殿の問題または不溶性の問題なしに驚異的な高活性を
示した。 【0005】発明の概要 本発明は、種々のエステル、特にアクリル酸およびメタ
クリル酸ベースのエステル(acrylate  an
d  methacrylate−based  es
ters)を、エステル交換反応によって製造するため
の高活性および高選択性を有する一般的な触媒に指示さ
れている。この目的は、飽和または不飽和のカルボン酸
の低級アルキルエステル、典型的には3〜4個の炭素原
子を有するカルボン酸の低級アルキルエステルと、低級
アルキルエステルのアルコール部分より高級なアルコー
ルを、ハフニウム(IV)化合物および1,3−ジカル
ボニル化合物のキレート化合物から成る触媒の存在にお
いて、エステル交換反応によって反応させることによっ
て達成される。ハフニウムキレート物は、容易に利用可
能な物質例えば四塩化ハフニウムから製造し、単離する
ことができ、または単離することなしに、反応媒質中に
おいて同じ出発物質から造ることができる〔その場での
製造(in−situ  preparation)〕
。 【0006】発明の詳細 本発明に関係した反応を次に述べる。これには、例示的
出発物質として次式の不飽和エステルの使用を示した。 【化5】 【0007】この方法において、適当な出発エステルに
は、アクリル酸のエステルまたはメタクリル酸のエステ
ルが包含される(式中、Rは、HまたはCH3 であり
、R’ は、1〜4個の炭素原子、好ましくは1〜2個
の炭素原子を有する低級アルキルである)。また、適当
な出発アルコールは、式 【化6】R’’OH 【0008】(式中、R’’は、アルキルまたはシクロ
アルキルであり、例えば3〜20個の炭素原子を含有す
る低級アルキルおよびシクロ低級アルキルである。)【
0009】によって表わされる。また、R’’は、アル
コキシアルキル、アルキルポリアルコキシアルキル、ア
ルキルフェノキシアルキル、アルキルポリフェノキシア
ルキル、フェニルアルキル、アルキルフェニルアルキル
、アルキルモルホリノアルキル、アルキルピペリジノア
ルキル、ハロアルキル、シアノアルキル、アルキルチオ
アルキル、アルキルイミダゾリジノン、アルキルオキサ
ゾリジン、ヒドロキシアルキル例えばヒドロキシエチル
、ヒドロキシブチル等、例えばエチレングリコール、ブ
タンジオール、ポリオキシエチレンオール等である。 好ましいのは、前述の化合物中に記載したアルキル部分
が2〜20個の炭素原子を有する低級アルキルであるア
ルコール類である。アルコール類の例には、ブタノール
、ペンタノール、イソデシル、ラウリル、セチル、ステ
アリル、ポリオキシエチレンのアルキルエーテル、2−
(N−オキサゾリジニル)エチル、2−(N−モルホリ
ノ)エチル、ジシクロペンテニルオキシエチル等が包含
される。 【0010】エステル交換反応のためのアルコール類が
適当であるための一般的要件は、置換される低級アルコ
ール(R’ OH)よりも高い標準沸点を有し、かつ反
応の相対的温和な条件に安定であることである。本発明
のハフニウム触媒が、当業界における多くの他の触媒と
は反対に、活性が有意に減少することなしに200〜5
00ppm のアルコール中の水レベルを容易に許容す
ることが見出されているが、相対的に高含量(>100
0ppm )の水を含有するアルコール類は、使用前に
従来の方法によって、例えば共沸脱水法によって脱水す
る。 【0011】本発明の触媒は、ハフニウムのキレート化
合物、および/または、次式(I) によって表わされ
たハフニウムの混合キレートアルコキサイド錯体である
:式(I)  【化7】 【0012】(式中、R1 は、C1 〜C4 アルキ
ルまたはフェニルであり、R2 は、水素、C1 〜C
4 アルキル、フェニルまたは置換フェニル例えばp−
メチルフェニル、p−ヒドロキシフェニル等であり、そ
してR’’’ は、同じかまたは異った基であって前述
の如きR’ およびR’’から選ばれる) 【0013】OR’’置換基は、次の1種またはそれ以
上から成るアルコキサイドまたはキレート化学の用語に
おける「配位子(ligands)」の組合せである:
キレートの生成前に使用された低級アルコキサイド前駆
体;低級アルキルエステルのアルキル基より高い炭素含
量を有するアルコール類から生成されたアルコキサイド
、すなわちエステル交換用アルコールR’’OH;また
は低級アルキルエステルの低級アルコールから生成され
たアルコキサイドR’ OH。〔なお、前記化学構造式
(I) は、ハフニウムキレートアルコキサイド錯体の
適当かつ合理的な仮定の構造式として表わされている。 〕【0014】ハフニウムの適当なキレート化合物には
、例えば、アセチルアセトネート、2,4−ヘキサンジ
オネート、3,5−ヘプタンジオネート、3−フェニル
アセトアセトネート、2,2,6,6−テトラメチル−
3,5−ヘプタンジオネート、または1,3−ジフェニ
ルアセトネートが包含される。 【0015】好ましいハフニウムキレートアルコキサイ
ド触媒の化学式は、式(II)によって表わされる。こ
れには、ビス−アセチルアセトネートキレートが、前記
定義の如き2個のアルコキサイド配位子OR’’’ で
錯体化されている:式(II) 【化8】 【0016】また、次の化学式(III) のハフニウ
ム(IV)アセチルアセトネートは、本発明のエステル
交換方法を触媒するのに極めて有効である:式(III
) 【化9】 【0017】これらの触媒は、当業界においてよく知ら
れている従来法によって造ることができる。例えば、ハ
フニウム(IV)アセチルアセトネートは、トルエン溶
媒中において、四塩化ハフニウムと2,4−ペンタンジ
オンおよびトリエチルアミンとを反応させることによっ
て造ることができる。得られた固体触媒を、50:50
重量のトルエン:ヘキサン混合溶媒から再結晶法によっ
て精製し、単離し、乾燥する。これらの固体触媒は、そ
れらの融点およびハフニウムのテトラアセチルアセトネ
ートとしてプロトン核磁気共鳴スペクトルによってそれ
らの特性を表わすことができる。変法的には、ハフニウ
ムキレート物は、四塩化ハフニウムとトリアルキルアミ
ンおよび適当なジオンとを混合することによって、また
は二塩化ビス(アルコキサイド)ハフニウムとトリアル
キルアミンおよび適当なジオンとを混合することによっ
て、エステル交換の混合物または溶液中においてその場
で生成させることができる。また、これらの触媒は、反
応混合物中の遊離ジオンの存在において、ハフニウムア
ルコキサイド錯体を混合することによって生成させるこ
とができる。金属イオンとキレート錯体を生成すること
が知られている1種またはそれ以上のジオン化合物の不
存在において、ハフニウムアルコキサイド錯体はエステ
ル交換用触媒として有効でないことは、本発明のキーア
スペクト(keyaspect)である。 【0018】ビス(bis)または四塩化物からその場
でハフニウム触媒を製造するには、塩化物の1モルにつ
きトリアルキルアミンの1モル当量が最も有効であるこ
とが見出された。好ましいトリアルキルアミンには、1
〜4個の炭素原子を含有するアルキル基を有するトリア
ルキルアミンが包含されるが、またそれより高いアルキ
ル基のものも使用することができる。 【0019】ビスまたは四塩化物から、またはテトラア
ルコキサイドから直接に、その場でハフニウム触媒を製
造するには、添加する遊離ジオンの最も好ましい範囲は
、ハフニウムの1モルにつきジオンの1〜4モル当量で
ある。有効であることが見出されたアルコキサイドは、
1〜4個の炭素原子から成るアルコキサイドであり、エ
チルおよびtert−ブチル基を有するものが最も有効
であった。 【0020】本発明の方法においては、生成アルコール
の除去を容易にし、かつ反応を完了するようにさせる共
沸用溶媒として、出発(メタ)アクリル酸のエステルを
使用することができる。また、他の適当な溶媒、例えば
ヘキサン、シクロヘキサンおよびヘプタンをこれらの目
的のために使用することもできる。 【0021】本発明のハフニウム触媒は、アルコール類
の最初の仕込み量に基づいて約0.01〜約5.0モル
%の量で使用する。これより多い量の触媒を使用しても
よいが、通常は必要でない。ハフニウム(IV)アセチ
ルアセトネートの特別な使用においては、約0.05〜
約0.50モル%の量が有効でありかつ好ましい。典型
的には、触媒は、反応体組合せ物の初めに存在させ、か
つ適切に添加したりまたはその場で造らせたりして反応
期間中は存在させる。 【0022】飽和エステル、芳香族エステル、または不
飽和エステル〔例えば、(メタ)アクリル酸のエステル
〕:アルコール類の最初のモル比は、一般的に2:1〜
10:1であり、好ましくは2:1〜5:1である。 【0023】反応は大気圧条件下または減圧条件下で実
施する。適当な反応温度は、約50〜約140℃、更に
典型的には約80〜約120℃の範囲である。通常、出
発物質は、生成アルコール類をシステムから共沸させな
がら、触媒の存在において還流させる。これは、出発エ
ステルの過剰によって容易にさせる。反応が完了すれば
、所望により、生成物混合物を活性炭素、中性アルミナ
、シリカ、シリカ/アルミナ等を用いて処理して生成物
から触媒を除くことができる。ハフニウムアセチルアセ
トネート触媒およびその他の関係のあるキレート触媒を
使用する特別な利益は、通常、反応が完了したときにそ
れらの触媒を除去する必要がないことである。なぜなら
、これらの触媒が存在しても、不飽和生成物の次の重合
において、または飽和生成物、芳香族生成物、または不
飽和生成物の多くの他の適用において、悪い影響がない
からである。 【0024】本発明において、重合性物質を使用しまた
は製造するときは、重合抑制剤の使用は反応混合物にと
って有益である。そのような物質の例には、ハイドロキ
ノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、フェノチア
ジン、ジエチルヒドロキシルアミン、およびジ−ter
t−ブチルカテコールが包含される。更に、また、抑制
剤の存在において重合を抑制するのに酸素が有益である
ことが見出され、酸素を反応システム中に、しばしば空
気の形態で反応混合物上のガス相が爆発限界以下に留る
ような量で導入する。 【0025】前述で本発明についての一般的説明をした
が、更に特別な実施例を以下に示し、本発明を例示する
。 【0026】 実施例1:メタクリル酸イソデシル(IDMA)かくは
ん機、温度計、および10−プレートのオルダーショー
分溜塔(10−plate  Oldershaw  
fractional  distillation 
 column)を備えた3リットルフラスコに、イソ
デシルアルコール474g(3.0モル)、メタクリル
酸メチル(MMA)750g(7.5モル)、ハフニウ
ムアセチルアセトネート1.75g(3.0ミリモル)
およびジエチルヒドロキシルアミン50mg、およびフ
ェノチアジン遊離基重合抑制剤25mgを加えた。MM
Aおよびメタノールの共沸混合物を分溜塔の上部から除
去しながら、この混合物を大気圧下で加熱して還流させ
た。この方法で約90分間反応を続けた。塔頂の温度は
65〜67℃であり、かつフラスコ内の温度は106〜
124℃であった。過剰のMMAを減圧下で除去し、得
られたIDMAを単離し(660g、収率99.0%)
、分析した。気体−液体ガスクロマトグラフ(GLC)
分析は、イソデカノールのIDMA(純度:99.8%
)への変換率>99.9%を示した。 【0027】実施例2:メタクリル酸セチル(CEMA
) 高級アルコール類の混合物を利用する実施例を行った。 前述の3リットルフラスコに、16〜20個の炭素原子
を有するアルコール類(第一級セチルアルコール)の混
合物600g(約2.3モル)、MMA920g(9.
2モル)、ハフニウムアセチルアセトネート1.32g
(2.3ミリモル)、ジエチルヒドロキシルアミン60
mg、およびフェノチアジン重合抑制剤を加えた。MM
A/MeOH共沸混合物を除去しながら、この溶液を加
熱して約2時間還流させた。塔頂の温度は65〜66℃
であり、かつフラスコ内の温度は108〜117℃であ
った。MMAを減圧下で除去し、得られたCEMAを単
離し(750g、アルコール類に基づいた収率98.8
%)、分析した。GLC分析は、アルコール類のCEM
A(純度:約97.5%)への変換率99.9%を示し
た。 【0028】実施例3:その場における触媒生成による
メタクリル酸ブチル その場においてハフニウム触媒を生成させて使用する実
施例を行った。かくはん機、温度計、およびビグロー(
Vigreux)分溜塔を備えた300ml丸底フラス
コに、n−ブタノール20.0g(274ミリモル)、
MMA135g(1.35モル)、フェノチアジン20
mgを加えた。混合物を大気圧下で還流し、MMA/水
共沸混合物を除去することによって溶液を脱水した。次
いで、この混合物を0℃(氷浴)に冷却し、トリエチル
アミン1.63g(16.1ミリモル)、2,4−ペン
タンジオン1.0g(10.0ミリモル)、および四塩
化ハフニウム870mg(2.72ミリモル)を溶液に
加えた。MMAおよびMeOHの共沸混合物を分溜塔の
上部から除去しながら、その場で生成した触媒を含んだ
混合物を、1気圧下で加熱し還流させた。この方法で約
2時間反応を続けた。塔頂の温度は65〜67℃であり
かつフラスコ内の温度を97〜112℃であった。気体
−液体ガスクロマトグラフ分析による反応混合物の分析
は、n−ブタノールのメタクリル酸n−ブタノールへの
変換率99%以上を示した。 【0029】実施例4:アクリル酸ブチル実施例3に記
載したような装置を備えた2リットルフラスコに、n−
ブタノール148g(2.0モル)、ハフニウムアセチ
ルアセトネート1.15g、MEHQ重合抑制剤0.1
0g、フェノチアジン0.1g、およびジエチルヒドロ
キシルアミン0.1gを加えた。アクリル酸メチルおよ
びメタノールの共沸混合物を塔頂から除去しながら、こ
の溶液を大気圧下で加熱し還流させた。この方法で2時
間反応を続けた。塔頂の温度は62〜64℃であり、か
つ反応容器内の温度は82〜97℃であった。反応混合
物のGLC分析は、n−ブタノールのアクリル酸ブチル
への変換率>99%を示した。 【0030】実施例5:メタクリル酸ポリエトキシアル
キル ポリエトキシル化エーテルアルコールを使用する触媒を
含んだエステル交換を行った。かくはん機、温度計、お
よび分溜塔を備えた500mlフラスコに、重合度23
のポリオキシエチレンのラウリルエーテル(ポリオキシ
エチレン23、ラウリルエーテル)208g(0.17
3モル)、MMA87g(0.87モル)、ハフニウム
アセチルアセトネート2.00g(3.50ミリモル)
、およびMEHQ210mgを加えた。MMA/メタノ
ール共沸混合物を塔頂から除去しながら、この混合物を
減圧下で加熱し還流させた。この反応を2時間後に本質
的に完了させた。反応中は塔頂の温度は48〜50℃で
あった。一方、反応容器中の温度は105〜115℃で
あった。分析は、出発エーテルアルコールの99%がエ
ステル交換生成物に変換したことを示した。 【0031】実施例6:安息香酸ブチル安息香酸ブチル
の製造を行った。かくはん機、温度計、5−プレートの
オルダーショー分溜塔、およびディーンおよびスターク
トラップ(Dean  andStark  trap
)を備えた1リットルフラスコに、安息香酸メチル27
2g(2.0モル)、n−ブタノール167g(2.2
5モル)、ハフニウムアセチルアセトネート1.0g(
2.0ミリモル)、およびヘキサン溶媒90gを加えた
。ヘキサンおよびメタノールの共沸混合物を塔頂から除
去しながら、この溶液を大気圧下で加熱し還流させた。 この方法で約8時間反応を続けた。フラスコ中の温度は
84〜97℃であった。この混合物を減圧蒸溜し安息香
酸ブチル339g(1.90モル、単離された収率95
.2%)を得た。生成物はプロトンNMRによってその
特性を確認した。 【0032】本発明についての前述の記載は例示だけに
よって記述されている。前述および特許請求の範囲に記
載されている本発明の技術的思想および範囲から離れる
ことなしに、他の変容および態様が容易になされること
は当業者にとって容易に明らかであろう。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  式 【化1】 (式中、Rは、HまたはCH3 であり、R’ は、ア
    ルキルである)を有するカルボン酸の低級アルキルエス
    テルを、ハフニウム(IV)キレートの存在下、式【化
    2】R’’OH (式中、R’’は、アルキル、シクロアルキル、アルコ
    キシアルキル、アルキルポリアルコキシアルキル、アル
    キルフェノキシアルキル、アルキルポリフェノキシアル
    キル、フェニルアルキル、アルキルフェニルアルキル、
    アルキルモルホリノアルキル、アルキルピペリジノアル
    キル、ハロアルキル、シアノアルキル、アルキルチオア
    ルキル、アルキルイミダゾリジノン、アルキルオキソゾ
    リジン、またはヒドロキシアルキルである)を有するア
    ルコールであって、かつこれらのアルコールは前記カル
    ボン酸エステルのアルキル基よりも高炭素含量を有して
    いる該アルコールを用いて処理することから成る、エス
    テル交換方法。
  2. 【請求項2】  ハフニウム(IV)キレート触媒が、
    式【化3】 (式中、R1 は、C1 〜C4 アルキルまたはフェ
    ニルであり、R2 は、水素、C1 〜C4 アルキル
    、フェニルまたは置換フェニルであり、そしてR’’’
     は、アルキル、シクロアルキル、アルコキシアルキル
    、アルキルポリアルコキシアルキル、アルキルフェノキ
    シアルキル、アルキルポリフェノキシアルキル、フェニ
    ルアルキル、アルキルフェニルアルキル、アルキルモル
    ホリノアルキル、アルキルピペリジノアルキル、ハロア
    ルキル、シアノアルキル、アルキルチオアルキル、イミ
    ダゾリジニルアルキル、オキサゾリジニルアルキル、ま
    たはヒドロキシアルキル)を有している、請求項1に記
    載のエステル交換方法。
  3. 【請求項3】  低級エステルのアルキル基よりも高炭
    素含量を有するアルコールが、式 【化4】R’’OH (式中、R’’は、低級アルキルまたはシクロ低級アル
    キル、低級アルコキシ低級アルキル、低級アルキルポリ
    アルコキシ低級アルキル、低級アルキルポリフェノキシ
    低級アルキル、フェニル低級アルキル、低級アルキルフ
    ェニルアルキル、低級アルキルモルホリノ低級アルキル
    、低級アルキルピペリジノ低級アルキル、ハロ低級アル
    キル、シアノ低級アルキル、低級アルキルチオ低級アル
    キル、低級アルキルイミダゾリジニル、低級アルキルオ
    キサゾリジニル、またはヒドロキシ低級アルキルである
    )を有している、請求項2記載のエステル交換方法。
  4. 【請求項4】  触媒:高級アルコールのモル比が、約
    0.0001〜約0.10:1の範囲にある、請求項1
    に記載のエステル交換方法。
  5. 【請求項5】  R1 が、C1 〜C4 アルキルま
    たはフェニルであり、R2 が、水素、C1 〜C4ア
    ルキル、フェニル、または置換フェニルであり、そして
    R’’’ が、低級アルキルまたはシクロ低級アルキル
    、低級アルコキシ低級アルキル、低級アルキルポリアル
    コキシ低級アルキル、低級アルキルポリフェノキシ低級
    アルキル、フェニル低級アルキル、低級アルキルフェニ
    ルアルキル、低級アルキルモルホリノ低級アルキル、低
    級アルキルピペリジノ低級アルキル、ハロ低級アルキル
    、シアノ低級アルキル、低級アルキルチオ低級アルキル
    、低級アルキルイミダゾリジニル、低級アルキルオキサ
    ゾリジニル、またはヒドロキシ低級アルキルである、請
    求項4に記載のエステル交換方法。
  6. 【請求項6】  R1 が、C1 〜C4 アルキルで
    あり、R2 が、水素、C1 〜C4 アルキルまたは
    フェニルであり、そしてR’’’ が、低級アルキルま
    たはシクロ低級アルキル、低級アルコキシ低級アルキル
    、低級アルキルポリアルコキシ低級アルキル、低級アル
    キルポリフェノキシ低級アルキル、フェニル低級アルキ
    ル、低級アルキルフェニルアルキル、低級アルキルモル
    ホリノ低級アルキル、低級アルキルピペリジノ低級アル
    キル、ハロ低級アルキル、シアノ低級アルキル、低級ア
    ルキルチオ低級アルキル、低級アルキルイミダゾリジニ
    ル、低級アルキルオキサゾリジニル、またはヒドロキシ
    低級アルキルである、請求項5に記載のエステル交換方
    法。
  7. 【請求項7】  R1 が、C1 〜C4 アルキルで
    あり、R2 が、水素またはC1 〜C4 アルキルで
    あり、そしてR’’’ が、低級アルキルまたはシクロ
    低級アルキル、低級アルコキシ低級アルキル、低級アル
    キルポリアルコキシ低級アルキル、低級アルキルポリフ
    ェノキシ低級アルキル、フェニル低級アルキル、低級ア
    ルキルフェニルアルキル、低級アルキルモルホリノ低級
    アルキル、低級アルキルピペリジノ低級アルキル、ハロ
    低級アルキル、シアノ低級アルキル、低級アルキルチオ
    低級アルキル、低級アルキルイミダゾリジニル、低級ア
    ルキルオキサゾリジニル、またはヒドロキシ低級アルキ
    ルである、請求項6に記載のエステル交換方法。
  8. 【請求項8】  触媒がハフニウムアセチルアセトネー
    トである、請求項1に記載のエステル交換方法。
  9. 【請求項9】  カルボン酸の低級アルキルエステルが
    、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸
    メチル、またはメタクリルエチルである、請求項1に記
    載のエステル交換方法。
  10. 【請求項10】  ハフニウム触媒:アルコールのモル
    比が、約0.0002〜約0.05:1の範囲にある、
    請求項9に記載のエステル交換方法。
JP3045048A 1990-03-12 1991-03-11 エステル交換方法 Expired - Fee Related JP2992965B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US492528 1990-03-12
US07/492,528 US5037978A (en) 1990-03-12 1990-03-12 Hafnium-catalyzed transesterification

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04217641A true JPH04217641A (ja) 1992-08-07
JP2992965B2 JP2992965B2 (ja) 1999-12-20

Family

ID=23956626

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3045048A Expired - Fee Related JP2992965B2 (ja) 1990-03-12 1991-03-11 エステル交換方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US5037978A (ja)
EP (1) EP0447141B1 (ja)
JP (1) JP2992965B2 (ja)
AT (1) ATE131150T1 (ja)
CA (1) CA2037163A1 (ja)
DE (1) DE69115087T2 (ja)
ES (1) ES2082131T3 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001247513A (ja) * 2000-03-06 2001-09-11 Mitsubishi Rayon Co Ltd モノマーの製造方法
JP2006083068A (ja) * 2004-09-14 2006-03-30 Toagosei Co Ltd 芳香族エステル化合物の製造方法
JP2013533861A (ja) * 2010-06-15 2013-08-29 エコシンス ベーフェーベーアー 混合塩アセチルアセトネート触媒を用いるエステル交換プロセス
WO2018164226A1 (ja) * 2017-03-09 2018-09-13 東亞合成株式会社 (メタ)アクリレートの製造方法
JP2020502306A (ja) * 2016-12-14 2020-01-23 ローム アンド ハース カンパニーRohm And Haas Company ポリシロキサン(メタ)アクリレートの製造のための非毒性触媒

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5183930A (en) * 1992-06-17 1993-02-02 Rohm And Haas Company Transesterification catalyst
EP0837049B1 (en) * 1996-10-17 2002-07-31 Rohm And Haas Company A process for preparing monomers
DE10026644A1 (de) * 2000-05-29 2001-12-06 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Estern ungesättigter Carbonsäuren
DE10063511A1 (de) * 2000-12-20 2002-06-27 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Alkylpolyalkylenglykolestern monoethylenisch ungesättigter Carbonsäuren
FR2829134B1 (fr) * 2001-08-28 2006-11-24 Atofina Procede de preparation de (meth) acrylates d'alkylimidazolidone
CN1321102C (zh) * 2003-02-07 2007-06-13 三菱丽阳株式会社 甲基丙烯酸酯的制造方法
RU2476419C1 (ru) * 2011-10-14 2013-02-27 Общество с ограниченной ответственностью "МАКС-НН" Способ получения алкилметакрилатов
US20140323734A1 (en) * 2011-12-19 2014-10-30 Rohm And Haas Company Method for the Preparation of N-Oxyl Hindered Amine Inhibitors

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1573071A (en) * 1977-02-10 1980-08-13 Mitsubishi Rayon Co Process for producing unsaturated carbocylic acid esters
US4594439A (en) * 1980-08-06 1986-06-10 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Jr. University Method for asymmetric epoxidation
US4609755A (en) * 1983-10-20 1986-09-02 Allied Colloids Limited Synthesis of vinyl esters
DE3404949C1 (de) * 1984-02-11 1985-05-09 Dynamit Nobel Ag, 5210 Troisdorf Wasserloesliche Zirkonsaeureester
US4777265A (en) * 1986-03-11 1988-10-11 Basf Aktiengesellschaft Preparation of acrylates and methacrylates
GB2194914B (en) * 1986-09-10 1990-03-21 Thetford Int Prod Waste compactor

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001247513A (ja) * 2000-03-06 2001-09-11 Mitsubishi Rayon Co Ltd モノマーの製造方法
JP2006083068A (ja) * 2004-09-14 2006-03-30 Toagosei Co Ltd 芳香族エステル化合物の製造方法
JP4539250B2 (ja) * 2004-09-14 2010-09-08 東亞合成株式会社 芳香族エステル化合物の製造方法
JP2013533861A (ja) * 2010-06-15 2013-08-29 エコシンス ベーフェーベーアー 混合塩アセチルアセトネート触媒を用いるエステル交換プロセス
JP2020502306A (ja) * 2016-12-14 2020-01-23 ローム アンド ハース カンパニーRohm And Haas Company ポリシロキサン(メタ)アクリレートの製造のための非毒性触媒
WO2018164226A1 (ja) * 2017-03-09 2018-09-13 東亞合成株式会社 (メタ)アクリレートの製造方法
JPWO2018164226A1 (ja) * 2017-03-09 2020-03-05 東亞合成株式会社 (メタ)アクリレートの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
ES2082131T3 (es) 1996-03-16
EP0447141A3 (en) 1992-04-15
DE69115087D1 (de) 1996-01-18
US5037978A (en) 1991-08-06
EP0447141B1 (en) 1995-12-06
ATE131150T1 (de) 1995-12-15
JP2992965B2 (ja) 1999-12-20
CA2037163A1 (en) 1991-09-13
DE69115087T2 (de) 1996-06-05
EP0447141A2 (en) 1991-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2992965B2 (ja) エステル交換方法
EP0902017A1 (en) Transesterification process
US5856611A (en) Zirconium catalyzed transesterification process for preparing synthetic wax monomers
US5481029A (en) Process for preparation of ketones
JPH08269016A (ja) アルキルイミダゾリドン(メタ)アクリレートの合成方法
JP2945271B2 (ja) アルキルイミダゾリドン(メタ)アクリレートの製造方法
KR100860247B1 (ko) 알킬이미다졸리돈 (메트)아크릴레이트의 제조 방법
EP0160427A2 (en) Alcoholysis of esters and metal alcoholates used in this process
JP4860830B2 (ja) 高純度(メタ)アクリル酸エステルの製造方法
AU2128002A (en) Transesterification process
JP4656351B2 (ja) エステル交換反応によるエステルの製造方法
US4609755A (en) Synthesis of vinyl esters
JPH05286896A (ja) アリルエステルの製造方法
JPH07188108A (ja) ジ(メタ)アクリル酸エステルの製造方法
US5763644A (en) Method for transesterification
JP2702249B2 (ja) アクリル酸またはメタクリル酸のアルキルアミノアルキルエステルの製造方法
JPS5911310A (ja) 塩化ビニルポリマーの製造方法
JPH0217155A (ja) ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートの製造方法
JP3312806B2 (ja) (メタ)アクリル酸テトラヒドロベンジルの製造方法
JPS5817455B2 (ja) アクリル酸またはメタクリル酸のジアルキルアミノエチルエステルの製造法
JP3158579B2 (ja) 3−(2−シクロヘキサノイル)プロピオン酸エステル類の製造方法
JPH02229145A (ja) ジメチルアミノエチルアクリレートの製造方法
JPS62185051A (ja) アクリル酸またはメタクリル酸のシクロヘキシルエステルの製造方法
JPH0222063B2 (ja)
JPH11140017A (ja) エステルの製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990901

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees