JP3208531B2 - ぶどう及び人参を褐色化した組成物を含む化粧品 - Google Patents

ぶどう及び人参を褐色化した組成物を含む化粧品

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JP3208531B2 JP19570197A JP19570197A JP3208531B2 JP 3208531 B2 JP3208531 B2 JP 3208531B2 JP 19570197 A JP19570197 A JP 19570197A JP 19570197 A JP19570197 A JP 19570197A JP 3208531 B2 JP3208531 B2 JP 3208531B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ぶどう及び人参を
褐色化した組成物を含む化粧品に関するもので、より詳
しくはぶどうと人参を混合して熱処理するか、または各
々熱処理した後、混合して褐色化したぶどう及び人参を
褐色化した組成物を含む顔面補湿及び美白効果の優れた
化粧品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】人参は韓国をはじめとした東洋では昔か
ら最高の補薬として用いられて来たし、西洋でも人参に
対し関心を持って研究が成され、人参の薬理作用と特殊
な効能を示す成分の構造が究明された。こんな研究の結
果、人参の重要な薬理効果がサポニンを始めとし、明ら
かになったことで、現在人参の有効性が世界的に認めら
れた。サポニンは植物の成分の中でその水溶液を振盪す
ると持続性の微細な泡を生じさせる一群の界面活性物質
であり、一群の配糖体としてトリテルペン系のサポニン
とステロイド系のサポニンに大別される。サポニンには
溶血性、魚毒性、ステロール(血中コレステロール)と
難溶性複合体を形成する性質等を持っているものが多
い、サポニンの含量の高い植物の中には鎮咳剤、去痰剤
等の薬用で用いられるものがあり、または、特定な薬用
植物の有効成分で発見されるものも多い。1960年代
から1970年代にかかって高麗人参よりトリテルペン
系のサポニン成分の13種のジンセノサイドが分離され
てその化学構造が明らかになり、現在の世界保険機構で
薬理効能が確実に認められた人参の独特な配糖体は30
種を過ぎる。
【0003】ジンセノサイド類はサポニンの一般的な特
性とは違い、非常に有益な薬理効能を表すけど、人参の
一般的な使用形態が有効成分を抽出して使用するより
も、人参をそのまま使うので、人参に含まれた他のサポ
ニン成分または非サポニン成分が人によっては副作用を
表わすこともある。したがって、漢方では、人の体質を
分類し、体質により人参の使用を制限しているし、全体
の人口の中で約50%が人参に不適合な体質とみなして
いる。また、西洋の医学でも、人参の服用による副作用
が報告されているし、このような症状は人参の服用を中
止させる時完全になくなると言う臨床例が報告されたこ
ともあり、血圧の高い人たちは人参は適切ではないと一
般的に認識されている。特に、心血関係に対する副作用
については、品種にしたがってエペドリンを含む人参が
あるし、こんな人参を長期服用する場合、血圧上昇、心
室性不整脈、子宮出血等が生ずるものと報告されてい
る。
【0004】人参の副作用は一般的に悪い便とか発熱、
浮腫、頭痛、または興奮作用等が現われるが、こんな人
参の副作用は人参を熱処理等の加工処理して摂取するこ
とで相当に少なく減じるものと知られている。これは熱
処理により高密度成分が低密度成分に変化するものを含
めて成分が変わり、副作用等が中和されるためだと思わ
れる。したがって、人参を熱処理して加工された状態で
用いることで消化障害とか代謝障害の問題はいくらか克
服できるし、その代表的な例が紅参である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】人参は一般的にその状
態により水参、白参及び紅参に分類し、紅参は水参を蒸
して乾かす方法により製造したもので、人参を褐色化さ
せたものだ。紅参の赤い色は蒸参過程で起こる非酵素的
な褐色化反応、特にアミノ−カルボニール反応とポリペ
ノルの自動酸化反応により形成されるし、こんな褐色化
により紅参は優れた特性を有するものと知られている。
即ち、褐色化過程で特有の香味成分とか抗酸化能を持つ
成分が相当に形成されて紅参の独特な効能は紅参の褐色
化により発生される主成分はマルトスであると知られて
いる。一般的に生薬を熱処理すると、加熱過程で成分が
転換、消失されるものと知られている。また、研究の報
告によると、主に、アミノ酸、炭水化物、多糖類、ビタ
ミンの種類が転換、消失されるものと知られている。ま
た、生薬中のサポニン、タンニン、アミノ酸、窒素化合
物、炭水化物、ビタミン、多糖類等の多数の成分が加熱
により成分が転換されることで、新しい有効成分が生成
されると言う研究の報告もある。事実上、世界保険機構
に報告されたことによると、紅参、水参及び白参に共通
的に含まれてある薬効成分としては18種が知られてい
るし、水参と白参のみに含まれてある薬効成分としては
4種が、紅参のみに含まれてある薬効成分としてジンセ
ノサイド(ginsenoside) Rs1 、Rs2 、Rs3
(S)、Rh2 、N−R4 、Rg2 (R)、Rh1
(R)及びRh4 の8種が知られている。
【0006】したがって、このような褐色化によって人
参の成分が変わり、副作用が緩和されて人参の副作用を
減少させられるが、副作用は完全に除去されるのではな
く、人参の褐色化を促進するための研究は絶えまなく続
いている。
【0007】このような研究の結果、現在人参の褐色化
を促進させる物質としては糖、無機窒素化合物等が知ら
れているが、このような物質を使っても人参の褐色化は
必ず容易ではなくて、通常、紅参の製造のための蒸参過
程には多くの時間が所要されると言う問題点があった。
【0008】したがって、本発明者は人参を褐色化させ
ることにより人体には悪影響がない人参の加工方法に関
する研究のうえ、人参の有効な効能には影響を与えず人
参の副作用も抑制でき、また人参の強い香りを抑制でき
る物質としてぶどうが適切だという実験の結果をもたら
した。そのため本発明者は本出願に先立ち、1997年
特許出願第97−1181号“人参の加工方法及びその
方法により製造される加工人参”を出願したことがあ
り、さらにぶどう及び人参を褐色化した組成物を含む化
粧品に関して発明することになったのである。
【0009】従来、人参を含む化粧品には人参をそのま
ま粉末化するとともに、エキス化して製品に含有させる
方法を用いたので人によってはアレルギー等の副作用を
生じされるという問題点があった。そのため本発明者は
ぶどう及び人参を褐色化した組成物を作って化粧品に使
う場合、人参をそのまま使用するのに比べて副作用が著
しく軽減され、含まれた人参とぶどうの相互作用で顔面
補湿及び美白効果の優れたことを発見して本発明を完成
することになった。
【0010】したがって、本発明はぶどう及び人参を褐
色化した組成物は有効成分を含んだ化粧品であり、従来
の人参を含む化粧品に比べ、人参の副作用が軽減される
ばかりでなく、含まれたぶどうと人参の相互作用で皮膚
の栄養効果が大きくなり、顔面補湿及び美白効果の卓越
な化粧品を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明はぶどうと人参と
を混合して熱処理するか、または各々熱処理した後、混
合した人参を褐色化した組成物を含む化粧品に関するも
のであって、以下の構成によって本発明は達成されたも
のである。
【0012】(1)人参20〜80重量%にぶどう、山
ぶどう、またはこれらの混合物のうち、ある一つのもの
に20〜80重量%を加えて混合した後、60℃以上に
て熱処理し、製造したことを特徴とするぶどう及び人参
を褐色化した組成物を含む化粧品。
【0013】(2)前記熱処理は、60〜70℃の温度
で90〜110時間または95〜130℃で30〜50
時間熱処理したことを特徴とするぶどう及び人参を褐色
化した組成物を含む前項(1)記載の化粧品。
【0014】(3)前記熱処理は、加熱初期において揮
発された芳香成分を別に集めて冷却・凝縮し冷却・凝縮
された芳香成分の加熱が終わった後、得られた褐色化の
組成物に添加して混合する段階を追加して含むことを特
徴とするぶどう及び人参を褐色化した組成物を含む前項
(1)または(2)記載の化粧品。
【0015】(4)スキン、ローション、クリーム、エ
ッセンス、ゲール及びパックのうちのある一つであり、
前項(1)ないし(3)いづれか記載の前記の褐色化さ
れた組成物が10〜60重量%含んでいることを特徴と
するぶどう及び人参を褐色化した組成物を含む化粧品。
【0016】(5)化粧石けんであり、前項(1)ない
し(3)いづれか記載の前記の褐色化された組成部が
0.5〜20重量%含んだことを特徴とするぶどう及び
人参を褐色化した組成物を含む化粧品。
【0017】(6)人参20〜80重量%にぶどう、山
ぶどう及びこれらの混合物のうち、ある一つを20〜8
0重量%入れて混合し、60℃以下の低温で乾燥処理
後、粉末化またはエキス化したことを特徴とするぶどう
及び人参を褐色化した組成物を含む化粧品。
【0018】(7)前記乾燥処理は、60℃以下の乾燥
室で乾燥するか、または太陽を利用し乾燥することを特
徴とするぶどう及び人参を褐色化した組成物を含む前項
(6)記載の化粧品。
【0019】(8)ぶどう及び人参を褐色化した組成物
を含む化粧品として、前記組成物は(a)人参へアミノ
酸、無機質窒素化合物、糖類及びこれらの混合物から成
るグループ(群)からの選択により褐色化促進物質を混
合の後、95℃〜110℃の蒸気で2〜4時間煮るとと
もに、60〜80℃にて60〜80時間乾燥した後、粉
末化またはエキス化を行う段階;(b)ぶどうにアミノ
酸、無機質窒素化合物、糖類及びこれらの混合物から成
るグループからの選択による褐色化促進物質を混合の
後、95℃〜110℃の蒸気で2〜4時間煮るとともと
に、60〜80℃にと60〜80時間乾燥した後、粉末
化またはエキス化を行う段階;及び(c)(a)にて得
られた人参粉末または人参エキスに(b)から得られた
ぶどうの粉末あるいはぶどうエキスを混合し、混合する
人参とぶどうとの比率は1:4乃至4:1の段階の製造
方法により作られたことを特徴とするぶどう及び人参を
褐色化した組成物を含む化粧品。
【0020】
【発明の実施の形態】つぎに本発明により化粧品に含ま
れた褐色化組成物は人参とぶどうを混合した後、60℃
以上で熱処理する方法(以下“第1方法”という)と、
人参とぶどうを混合した後、60℃以下の低温で乾燥処
理する方法(以下“第2方法”という)及び人参とぶど
うを各々熱処理した後混合する方法(以下“第3方法”
というにより製造される。
【0021】以下、各々の方法に対して詳しく説明す
る。
【0022】(1)第1方法 人参とぶどうを混合した後、60℃以上で熱処理し、ぶ
どう及び人参を褐色化した組成物を得る。
【0023】この時、混合される人参とぶどうとの比率
は使用の目的により調整できるし、通常、人参20〜8
0重量%、ぶどう20〜80重量%が好ましい。ぶどう
の量がこれより少なくなると人参の副作用の発生率とい
う面では好ましくないし、ぶどうの量がこれより多くな
ると相対的に人参の量が少なくなって人参の有用な効果
の点では、その効果が低下することになる。したがっ
て、人参20〜80重量%、ぶどう20〜80重量%に
するのが人参とぶどうとが互いに補完的な上昇作用の面
でもっとも好ましい。しかし、使用の目的により人参と
ぶどうとの比率は制限なしに調整できる。即ち、化粧品
の製造において人参よりはぶどうの効能を目的にしよう
とする場合は、ぶどうは比率を80%以上にするのが可
能であるが、99%も差し支えない。
【0024】ぶどうにはぶどう糖、果糖等の還元糖、ペ
クチン、リンゴ酸、酒石酸、タンニン、含窒素化合物、
クエン酸、灰分の外にアミノ酸、鉄分、マグネシウム、
イノシトル、炭水化物、蛋白質等と、リュコアントシア
ニヂン、ビヨノゼノル等が包含されているが、これらの
成分の中でタンニン、リンゴ酸及びクエン酸は消化作用
を促進させ、ピクノゼノルとリュコアントシアニヂンは
老化防止及び解毒作用をすると知られている。このよう
な特性を持つぶどうを人参に混合させると含有されてあ
る糖、アミノ酸及び無機窒素化合物等が人参の褐色変化
現象を促進させ、褐色化成分(抗酸化成分)の生成を促
進し、人参を単独で使用する場合誘発されるアレルギー
症状等が多く減少される。また、ぶどうには人参の単独
摂取による消化障害現象、発熱現象、浮腫等の副作用を
抑制する作用もある。
【0025】したがって、人参を単独に長時間の熱処理
をする時と人参にぶどうを混合して長時間熱処理する時
の褐色化成分の生成を比べると、ぶどうを混合した場合
がそうでもない場合に比べて褐色化成分の生成が2倍以
上多くなる。水参40%、ぶどう60%の混合物(a)
と水参(b)を各々100℃に加熱する場合、時間によ
る褐色度の変化は図1に示している。
【0026】また、ぶどうの代わりに、ぶどう科の植物
に属する山ぶどうを使用する場合にも同じ効果が得られ
る。
【0027】熱処理は60℃以上で褐色化のもっとも多
くなる時まで行うのが好ましく、より好ましくは60〜
70℃で90〜110時間、または95〜130℃での
30〜50時間、熱処理するのが好ましい。しかし、使
用の目的により温度と時間とは調節でき、130℃以上
で比較的に短時間の熱処理をすることもできる。ただ
し、熱処理による人参の成分変化を考慮する時は60〜
70℃で90〜110時間、または95〜130℃では
30〜50時間熱処理するのが好ましい。
【0028】また、熱処理の時は必要に応じ水を加える
が、加えられる水の量は加熱温度及び加熱時間により調
整され、通常の人参とぶどうに対して1〜10倍の重量
が好ましい。
【0029】また、水を加えなくて熱処理する方法、即
ち、蒸気とか熱風を利用して熱処理する方法等が利用さ
れる。
【0030】また、熱処理による人参とぶどうに含まれ
た芳香成分等の揮発性成分が消失されるのを防止するた
め、ぶどうと人参の混合物を加熱する時、加熱初期に揮
発される芳香成分を別に集めて冷却、凝縮させて、これ
を加熱が終わった後、得られた褐色化の組成物に添加さ
せることで薬理の効能を高めることができる。
【0031】ぶどうに含有された揮発性の成分としては
エチルアルコール、ブチルアルコール等のアルコール
類、エチルエステル、ブチルエステル等のエステル類、
アセタル類等がある。
【0032】(2)第2方法 人参とぶどうを混合し60℃以下の低温で乾燥した後、
得られる褐色化された組成物を粉末化またはエキス化す
る。
【0033】混合される人参とぶどうの比率は第1方法
と同一で、使用の目的によって比率が調整できる。
【0034】60℃以下の低温乾燥処理は60℃以下の
乾燥室で乾燥、または太陽熱を利用して乾燥することに
よって行われる。この方法による場合、加熱による栄養
成分の損失を防止して含有された人参及びぶどうの効能
を高めることができる。
【0035】(3)第3方法 人参とぶどうを各々熱処理した後、乾燥して粉末化また
はエキス化した後、これを混合する方法としては、次の
ような段階で行われる。
【0036】(i)第1段階 人参、特に好ましくは水参にアミノ酸、無機窒素化合
物、糖類等の褐色化の促進物質を混合した後、95℃〜
110℃の蒸気で、2〜4時間煮て、60〜80℃で6
0〜80時間乾燥した後、粉末化またはエキス化する。
【0037】(ii)第2段階 ぶどうにアミノ酸、無機窒素化合物、糖類等の褐色化の
促進物質を混合した後、95〜110℃の蒸気で2〜4
時間煮て、60〜80℃で60〜80時間乾燥した後、
粉末化またはエキス化する。
【0038】(iii)第3段階 前記の第1段階で得られた人参粉末または人参エキスに
前記の第2段階で得られたぶどう粉末またはぶどうエキ
スを混合する。混合される人参とぶどうの比率は1:4
乃至4:1が好しくて、この外にも使用の目的により混
合比率は任意に調整できる。
【0039】前記の第3方法のように人参とぶどうを各
々熱処理した後、混合して使用する場合にもぶどうの成
分が人参の成分と相互作用して人参の副作用を緩和さ
せ、効能を増大させる。
【0040】また、前記第1方法乃至第3方法ではぶど
う科植物の山ぶどうを使用するか、またはぶどうと山ぶ
どうの混合物も使用でき、この場合、ぶどうを単独で使
用するのと同じ効果が見られる。
【0041】前記、第1乃至第3方法によって製造され
るぶどう及び人参を褐色化した組成物には一般的な人参
の褐色化による有効成分即ち、前述の紅参の独特な有効
成分の外にも最近、紅参の有効成分として知られたRg
3 (S)、Rg5(Z)が多量に含まれているし、紅参
では検出されていなかった新しい有効成分のRg1
(R)と、Rg5(E)も多量に含まれている(図3参
照)。これは本発明による褐色化方法の有用性を立証す
るとも見られる。
【0042】本発明による化粧品は前記の第1方法乃至
第3方法で製造したぶどう及び人参を褐色化した組成物
は有効成分を含有するのを特徴とする。
【0043】本発明による化粧品はスキン、ローショ
ン、クリーム、エッセンス、ゲール、パック等の一切の
化粧品と化粧せっけんを含み、特に好ましくは顔面用パ
ックを含む。本発明による化粧品は公知の化粧品の構成
成分またはせっけんの成分に前記の製造方法即ち第1方
法乃至第3方法により製造させたぶどう及び人参を褐色
化した組成物を含み、好ましくはスキン、ローション、
クリーム、エッセンス、ゲール、パック等の化粧品にお
いてはぶどう及び人参を褐色化した組成物を10〜60
重量%、より好ましくは20〜40重量%含んだことを
特徴とする。また、化粧せっけんにおいては、0.5〜
20重量%含有するのを特徴とする。
【0044】本発明による化粧品は前記の方法により製
造されたぶどう及び人参を褐色化した組成物をそのまま
公知の化粧品の成分に加えて製造するか、または褐色化
された組成物に澱粉、粘土、其の他の公知の化粧品の成
分を加えて化粧品の組成物を作った後、それをそのまま
化粧品化するとか、またはここに共知の化粧品の成分を
添加することで製造する。
【0045】特に顔面用パックにおいてはぶどう及び人
参を褐色化した組成物100重量部にもち米粉、小麦
粉、澱粉及びこれらの混合物等を5〜30重量部を添加
して、これを80〜120℃で熱処理し、糊状の顔面用
パックの構成物を作った後、適当量の水分を加えてその
まま顔面用のパックに作るか、または公知のパックの成
分を添加して顔面用のパックに作ることができる。ま
た、もち米粉等の代りに粘土を加え、これをよく混合す
ることで顔面用のパックの構成物が作られる。
【0046】上述の製造方法に基づき以下に本発明の実
施例を説明する。
【0047】実施例1 ぶどう及び人参を褐色化した組成物 人参50g、ぶどう50gに人参及びぶどうの重量の2
倍の水を加えた後、95℃で50時間加熱し、ぶどう及
び人参を褐色化した組成物を作った。
【0048】実施例2 ぶどう及び人参を褐色化した組成物 人参40g、ぶどう60gに人参及びぶどうの重量の3
倍の水を加えた後、110℃で45時間加熱してぶどう
及び人参を褐色化した組成物を作った。
【0049】実施例3 顔面用パック 実施例1で製造した褐色化された組成物の100gに微
細なもち米粉10gを入れ、よく混合した後、100℃
で5分間加熱して糊状の顔面用パックの構成物を作っ
て、ここに精製水80gとポリビニルアルコール20g
を加えて均質に混合した後、更にエタンオル10g、ト
コペロル0.5gを混合して溶解させることで顔面用パ
ックを製造した。
【0050】実施例4 顔面用パック 実施例2で製造した褐色化された組成物100gに澱粉
15gを入れ、よく混合した後、98℃で3分間加熱し
て糊状の顔面用パックの構成物を作り、ここに精製水1
00gとポリビニルアルコール15g、シリカー3gを
加えて均質に混合した後、更にエタンオル15g、トコ
ペロル0.4gを混合して溶解させることで顔面用パッ
クを製造した。
【0051】実施例5 顔面用パック 実施例1で製造した褐色化された組成物の100gにベ
ントナイト40gを入れて、よく混合した後、120℃
で30分間加熱して顔面用パックの構成物を作り、ここ
に精製水70gとポリビニルアルコール10g、シリカ
ー3gを加え、均質に混合した後、更にエタンオル5
g、トコペロル0.5gを混合して溶解させることで顔
面用パックを製造した。
【0052】実施例6 ぶどう及び人参を褐色化した組成物を含む栄養クリーム 実施例1で製造した褐色化された組成物の30gにチン
スバセリン60g、エタンオル5g、トコペロル0.5
g、色素顔料0.5g、香料0.2gを加えて混合した
後、激しく攪拌することで均等なる乳製性クリームを製
造した。
【0053】実施例7 化粧せっけん 乳脂水酸化アルカリを沸かし、せっけん化して得られた
せっけん其地90gに実施例1で製造した褐色化された
組成物5g、色素顔料0.5g、香料0.1gを加えて
乾燥・成形することでぶどう及び人参を褐色化した組成
物を含む化粧せっけんを製造した。
【0054】試験例1 遅延形過敏症反応試験 次の例は本発明による褐色化された組成物が過敏反応の
減少をもたらすか否か
【0055】症反応に対する実験の結果である。
【0056】白参の単独で使用した場合と、ぶどう及び
人参を褐色化した組成物を使用した場合のアレルギの発
生率を比較するため、ねずみを用いて遅延形過敏症の反
応を試みた。
【0057】(1)試料調製 白参を抽出して白参のみでなる抽出物(試料A)と、実
施例1と同じ方法でぶどう及び人参を褐色化した組成物
(試料B)を作った後、これを凍結乾燥させ、生理食塩
水に溶かした後、高圧滅菌した。また、同じ方法で滅菌
処理した生理食塩水(試料C)を備えた。
【0058】(2)実験動物 ICRねずみ(4〜5周生み、雄、体重20〜25g)
を各群当り5匹ずつ、第1群、第2群、第3群の3個群
に分けた。
【0059】(3)実験方法 (i)第1群に対しては試料A(生の高麗人参の抽出
物)を、第2群に対しては試料B(ぶどう及び人参を褐
色化した組成物)を、第3群に対しては試料C(生理食
塩水)を各々1日1回25mg/kg/日で5日間腹腔
注射を行った。
【0060】(ii)試料投与の終了日にはSRBC
(羊の赤血球)5×105 /0.1mlを尾静脈に注射
し減作させた。SRBCはアルサプ溶液(Alserver's so
lution) に保管されたSRBCを生理食塩水で3回洗浄
した後、トリパンブル(Tryphanblue) で細胞数を数えて
5×106 /ml濃度まで稀釈したものを用いた。
【0061】(iii)(ii)においての試料投与の
終了日から5日後、SRBC5×105 /0.04ml
をねずみの右側の足裏に、生理食塩水を左側の足裏に皮
内注射を行った。
【0062】(iv)(iii)にての皮内注射した時
から1、3、5、10日目に微細測定器で足裏と足の甲
の間の厚さを図り、右の足裏の厚さから左の足裏の厚さ
を引いた寸法を遅延過敏反応の尺度と見なした。その結
果を表1に示し、またグラフで図2に示した。
【0063】
【表1】
【0064】試料Aを用いた群と比べれば、試料Bを用
いた群がはるかに高い足裏の厚さが減少された。即ち、
試料Aを用いた群が77.0%の減少をもたしたことと
比べ、試料Bを用いた群は96.8%の減少率を示し
た。試料C、即ち、生理食塩水だけ用いた群の減少率が
70.1%になったことは白参エキス(試料A)だけを
用いた群の減少率に対し特別な有意性は認められないこ
とだが、本発明によるぶどう及び人参を褐色化した組成
物(試料B)を用いた群は有意性のある著しい減少率を
示した。以上の結果から、ぶどう及び人参を褐色化した
組成物の過敏反応に対し、抑制及び予防効果があること
を認めた。
【0065】試験例2
【0066】及び人参を褐色化した組成物の含有成分を
検出した実験の結果である。
【0067】実施例1において、製造したぶどう及び人
参を褐色化した組成物に関し、次のような条件でクロマ
トグラピを用い、成分を検出して、その結果を図3に示
した。
【0068】 HPLCの条件 溶媒 A:CH3 CN/H2 O/i−PrOH=80/5/15 B:CH3 CN/H2 O/i−PrOH=80/20/15 コラム:リクロゾルブNH2 コラム(Lichrosorb NH2 Column) 流出速度(flowrate):1ml/min デテクター:ELSD 成分の検出の結果、最近の紅参の有効成分として知られ
たRg3 (S)、Rg5(Z)が多量に検出されて、従
来の褐色化の方法では紅参から検出されなった新しい有
効成分であるRg1 (R)、Rg5(E)も多量に検出
された。
【0069】
【発明の効果】前記実施例において知られたように、本
発明による化粧品は含まれたぶどう成分が人参の副作用
を抑制または緩和するばかりでなく、ぶどう及び人参を
褐色化した組成物がその自体でアレルギの抑制及び予防
効果をもたらすので、化粧品の使用による副作用の緩
和、又は予防効果があった。次いで本発明による化粧品
は人参とぶどう自体の栄養成分はもちろん人参の褐色化
による抗酸化成分、栄養成分等で皮膚に適用すれば、優
れた栄養効果、補湿及び美白効果等を与えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 加熱時間による褐色度の変化を示すグラフ
【図2】 ICRねずみに対するぶどう及び人参の褐色
化された組成物(試料B)の遅延形過敏反応の抑制効果
を示したグラフ
【図3】 クロマトグラピを用いたぶどう及び人参の褐
色化された組成物の成分検出結果
【符号の説明】
a 水参40gとぶどう60gの混合物を100℃で加
熱させた時、時間に対する褐色度の変化 b 水参100gを100℃で加熱させた時、時間に対
する褐色度の変化

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人参20〜80重量%にぶどう、山ぶど
    う、またはこれらの混合物のうち、ある一つのものに2
    0〜80重量%を加えて混合した後、60℃以上にて熱
    処理し、製造したことを特徴とするぶどう及び人参を褐
    色化した組成物を含む化粧品。
  2. 【請求項2】 前記熱処理は、60〜70℃の温度で9
    0〜110時間または95〜130℃で30〜50時間
    熱処理したことを特徴とするぶどう及び人参を褐色化し
    た組成物を含む請求項1記載の化粧品。
  3. 【請求項3】 前記熱処理は、加熱初期において揮発さ
    れた芳香成分を別に集めて冷却・凝縮し冷却・凝縮され
    た芳香成分の加熱が終わった後、得られた褐色化の組成
    物に添加して混合する段階を追加して含むことを特徴と
    するぶどう及び人参を褐色化した組成物を含む請求項1
    または2記載の化粧品。
  4. 【請求項4】 スキン、ローション、クリーム、エッセ
    ンス、ゲール及びパックのうちのある一つであり、請求
    項1ないし3いづれか記載の前記の褐色化された組成物
    が10〜60重量%含んでいることを特徴とするぶどう
    及び人参を褐色化した組成物を含む化粧品。
  5. 【請求項5】 化粧石けんであり、請求項1ないし3い
    づれか記載の前記の褐色化された組成部が0.5〜20
    重量%含んだことを特徴とするぶどう及び人参を褐色化
    した組成物を含む化粧品。
  6. 【請求項6】 人参20〜80重量%にぶどう、山ぶど
    う及びこれらの混合物のうち、ある一つを20〜80重
    量%入れて混合し、60℃以下の低温で乾燥処理後、粉
    末化またはエキス化したことを特徴とするぶどう及び人
    参を褐色化した組成物を含む化粧品。
  7. 【請求項7】 前記乾燥処理は、60℃以下の乾燥室で
    乾燥するか、または太陽を利用し乾燥することを特徴と
    するぶどう及び人参を褐色化した組成物を含む請求項6
    記載の化粧品。
  8. 【請求項8】 ぶどう及び人参を褐色化した組成物を含
    む化粧品として、前記組成物は(a)人参へアミノ酸、
    無機質窒素化合物、糖類及びこれらの混合物から成るグ
    ループ(群)からの選択により褐色化促進物質を混合の
    後、95℃〜110℃の蒸気で2〜4時間煮るととも
    に、60〜80℃にて60〜80時間乾燥した後、粉末
    化またはエキス化を行う段階;(b)ぶどうにアミノ
    酸、無機質窒素化合物、糖類及びこれらの混合物から成
    るグループからの選択により褐色化促進物質を混合の
    後、95℃〜110℃の蒸気で2〜4時間煮るとともと
    に、60〜80℃にて60〜80時間乾燥した後、粉末
    化またはエキス化を行う段階;及び(c)(a)にて得
    られた人参粉末または人参エキスに(b)から得られた
    ぶどうの粉末あるいはぶどうエキスを混合し、混合する
    人参とぶどうとの比率は1:4乃至4:1の段階の製造
    方法により作られたことを特徴とするぶどう及び人参を
    褐色化した組成物を含む化粧品。
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