JP3208056B2 - 複合材料のポリシング加工方法 - Google Patents

複合材料のポリシング加工方法

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JP3208056B2
JP3208056B2 JP1271696A JP1271696A JP3208056B2 JP 3208056 B2 JP3208056 B2 JP 3208056B2 JP 1271696 A JP1271696 A JP 1271696A JP 1271696 A JP1271696 A JP 1271696A JP 3208056 B2 JP3208056 B2 JP 3208056B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複合材料から成る被研
磨材のポリシング加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子部品や光学部品を構成するセラミッ
クス,ガラス,水晶等の被研磨材は、その表面平滑性と
加工変質層の低減が求められると共に、高い面精度が望
まれることから、一般に仕上げ加工としてポリシング加
工が施される。このポリシング加工は、例えば、錫や銅
等の軟質金属から構成される円板状の研磨定盤の研磨面
上に被研磨材を治具を用いて周方向の移動不能に保持
し、ダイヤモンドやCBN(立方晶系窒化ホウ素)等の
所謂超砥粒が分散された遊離砥粒液すなわちスラリーを
供給しつつ、研磨定盤を回転させて被研磨材を周方向に
相対移動させると共にその被研磨材を研磨定盤の研磨面
上で自転させることにより行われる。
【0003】
【発明が解決すべき課題】ところで、上記の電子部品や
光学部品等は、二種以上の異なる材料が接合等により組
み合わされた複合材料の形態で用いられることも多いた
め、仕上げ加工(ポリシング加工)を施される被研磨材
がそのような異種材料が組み合わされた状態であること
も多い。例えば、図3に示される磁気ヘッド用部材30
はその一例である。この磁気ヘッド用部材30は、比較
的高硬度の Al2O3-TiC(ビッカース硬度Hv≒21600MPa)
から成るベース32に、比較的低硬度の Al2O3(Hv≒98
00MPa )から成る絶縁層36とパーマロイ等の磁性材料
(Hv≒2000MPa )から成る磁性層34とが積層された積
層部38がCVD法等により固着されて構成されてい
る。
【0004】このような磁気ヘッド用部材30が記録用
磁性体上を走査される際には、ポリシング加工が施され
た一面40がその磁性体側に位置させられるが、この
際、高い磁気特性を得るためには、磁性層34と記録用
磁性体との距離が可及的に小さくされることが望まし
い。ところが、上記の磁気ヘッド部材30のような硬度
の異なる異種材料が組み合わされた被研磨材を、軟質金
属から成る研磨定盤によってポリシング加工すると、硬
度の低い材料(上記の磁気ヘッド用部材30においては
積層部38、特に磁気層34)が相対的に早く除去され
る。そのため、図に示すような高硬度のベース32の一
面40b と低硬度の積層部38(すなわち絶縁層36お
よび磁性層34)の一面40a ,40m との間に大きな
加工段差da,dm が生じ、磁性層34と記録用磁性体
との距離が比較的大きくなるという問題があった。しか
も、研磨定盤が塑性変形し易い軟質金属から構成されて
研磨面に傷が生じ易いことから、その傷に起因して被研
磨材にスクラッチ等の傷が生じたり形状精度が低下し易
く、また、磁性層34の一面40m に研磨定盤を構成す
る金属が付着してその磁気特性を低下させ得るといった
問題があった。
【0005】そこで、上記のような複合材料の被研磨材
を加工段差dm が可及的に小さくなるようにポリシング
加工でき、且つ、磁性層34表面への金属付着が生じ難
い非金属の研磨定盤が種々提案されている。例えば、特
開昭60−62459号公報に記載されている空孔を均
一に分散させたアルミナセラミック定盤や、特開昭60
−135173号公報等に記載されている高い粘弾性を
有する樹脂定盤等がそれである。これらの研磨定盤によ
れば、アルミナセラミック定盤においては空孔に保持さ
れた砥粒によって、樹脂定盤においてはその表面に保持
された砥粒によって、それぞれポリシング加工が成され
ることとなるが、何れの研磨定盤も比較的弾性が高く変
形し難い。そのため、被研磨材のうちの硬度の低い部分
が相対的に早く除去されるとその部分には砥粒が殆ど作
用しないこととなって、ベース32と磁気層34との加
工段差dm が比較的小さく留められる。また、研磨定盤
が高硬度或いは粘弾性を有することから研磨面に傷が生
じ難く、それに起因して被研磨材の一面40にスクラッ
チ等の傷が発生し或いは形状精度が低下することが抑制
される。
【0006】ところで、近年においては、記録用磁性体
の一層の高密度化の要請に伴って、MRヘッド(信号の
読み出しに磁気抵抗[magnetoresistive]素子を用い、書
き込みに誘導型の薄膜ヘッドを用いた複合ヘッド)等の
読み出し感度の高い磁気ヘッドが用いられている。この
MRヘッドの高い読み出し感度を実現するためには、磁
性層34と記録用磁性体との距離を一層小さくする必要
があり、そのため、ベース32と磁性層34との加工段
差dm を例えば 100Å以下と極めて小さくする必要があ
る。しかしながら、前記のアルミナセラミック定盤で
は、比較的高硬度であることから空孔以外の部分では砥
粒が保持され得ないため、比較的多量の砥粒が研磨面上
で移動することを十分に抑制できない。したがって、低
硬度の磁性層34の除去量が比較的大きくなって、加工
段差dm を 300Å程度以下とすることは困難であり、M
Rヘッドのポリシング加工に適用することはできなかっ
た。一方、前記の樹脂定盤においては、研磨面上で移動
する砥粒は比較的少ないものの、アルミナセラミック定
盤程には剛性が高くないことから、加工圧力によって研
磨面が僅かに変形させられることに起因して、加工段差
dm を300 Å程度以下にすることが同様に困難であっ
た。
【0007】本発明は、以上の事情を背景として為され
たものであって、その目的は、異種材料が組み合わされ
ている被研磨材をポリシング加工する場合の加工段差を
一層小さくでき、且つ、金属付着が生じ得ない研磨方法
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、本発明の要旨とするところは、平坦な研磨面を備え
た研磨定盤のその研磨面に所定の砥粒を供給する砥粒供
給工程と、硬度が異なる2種以上の材料が一体化させら
れた複合材料から成る被研磨材のそれら2種以上の材料
の境界を含む一面を、その砥粒が供給されたその研磨面
に摺接させることによりその一面を平滑に加工する摺接
工程とを含む複合材料のポリシング加工方法であって、
前記研磨面が、前記砥粒の埋め込まれ得るビッカース硬
1000〜4000MPa 程度のセラミックスから成ることに
ある。
【0009】
【発明の効果】このようにすれば、ビッカース硬度が10
00〜4000MPa 程度のセラミックスから成る研磨面に砥粒
を供給すると共に、その研磨面に複合材料から成る被研
磨材の一面を摺接させることにより、その一面がポリシ
ング加工される。そのため、ポリシング加工をするに際
して研磨面に供給された砥粒は、その研磨面が比較的低
硬度であることからその研磨面に埋め込まれて切れ刃高
さが揃った状態で保持される。したがって、セラミック
スから成る研磨面上に固定された砥粒が被研磨材の一面
に一様に作用することとなって、硬度が異なる2種以上
の材料から成る複合材料の一面をポリシング加工する場
合にも、その硬度の差に起因して大きな加工段差が発生
することが抑制されると共に、研磨定盤の研磨面が非金
属から構成されることから、被研磨材の一面に金属付着
が生じることがない。しかも、セラミックスは一般に剛
性が高く外力が加えられた場合にも変形し難いことか
ら、ポリシング加工中においてその平坦度が維持される
ため、一層加工段差を小さくできることとなる。
【0010】
【発明の他の態様】ここで、好適には、前記の複合材料
のポリシング加工方法は、前記摺接工程の前に設けられ
て前記研磨面に供給された前記砥粒を押圧することによ
り、その研磨面に埋め込む砥粒埋込工程を更に含み、前
記摺接工程は、その砥粒が埋め込まれた研磨面に所定の
潤滑液を供給しつつ、その研磨面に前記被研磨材の一面
を摺接させるものである。このようにすれば、研磨定盤
の研磨面に予め砥粒が埋め込まれた状態で潤滑液を供給
しつつ被研磨材の一面のポリシング加工が行われるた
め、砥粒を供給しつつポリシング加工を行う場合に比較
して研磨面上を移動する砥粒が一層少なくなり、加工段
差を一層小さくすることが可能である。
【0011】また、好適には、前記複合材料のポリシン
グ加工方法に用いられる研磨面を構成する前記セラミッ
クスは、切削加工が可能なマシナブルセラミックスから
成るものである。このようにすれば、マシナブルセラミ
ックスは、比較的低硬度且つ高弾性を有して、外力が与
えられた場合に部分的な変形を生じる性質を有するた
め、研磨面に供給された砥粒が容易にその研磨面に埋め
込まれて保持されることとなる。
【0012】また、好適には、前記マシナブルセラミッ
クスは、フッ素金雲母、チタン酸アルミ、窒化アルミ、
六方晶窒化ホウ素の何れかを主成分とするものである。
これらの材料を主成分とするマシナブルセラミックス
は、マシナブルセラミックスの中でも比較的高い硬度を
有するため、ポリシング加工中において研磨面の平坦度
が維持されて被研磨材の一面の高い面精度を得ることが
できる。
【0013】また、好適には、前記研磨面には、前記砥
粒の分散および加工スラッジの排除を行うための微細な
溝が形成されている。このようにすれば、研磨面に供給
された砥粒がその研磨上で好適に分散させられると共
に、ポリシング加工の際に生じる汚泥状の不溶性廃棄物
である加工スラッジが研磨面上から速やかに排出される
ため、被研磨材の一面の一層高い面精度が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
参照して詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明の一実施例の研磨定盤10
の使用状態を模式的に示す図である。研磨定盤10は、
ポリシング盤12の図示しない回転軸に軸心回りの回転
可能に取り付けられている。ポリシング盤12は、研磨
定盤10の上面の研磨面14上において被研磨材を保持
するための円筒状のホルダ16と、そのホルダ16の内
側に位置させられてその内側に保持された被研磨材を研
磨面14に向かって押圧するための加圧板18と、その
研磨面14上に所定の研磨液を供給するための研磨液供
給ノズル19とを備えている。なお、一般に、ホルダ1
6および加圧板18は、ポリシング盤12上に複数(例
えば4つ程度)備えられているが、図には1つのみを示
す。
【0016】上記の加圧板18は、図示しないシリンダ
から突き出し可能に備えられたロッド20の先端部に取
り付けられており、上下方向すなわち上記回転軸と平行
な方向に移動可能且つ、上記ホルダ16とはそのロッド
20の軸心回りの相対回転可能な状態に設けられてい
る。そのため、研磨定盤10が回転させられるポリシン
グ盤12の使用時においては、加圧板18がホルダ16
の内側に位置させられることにより、そのホルダ16
は、研磨定盤10の内周側と外周側との回転速度差に従
って、ロッド20の軸心回りに自転させられる。ホルダ
16の内側には、その内径よりも小径で被研磨材を保持
するための多数の穴が形成された図示しないキャリアが
備えられており、その被研磨材もキャリアの自転に伴っ
てロッド20の軸心回りに回転させられる。そのため、
被研磨材が研磨定盤10の研磨面14の略全面を一様に
通過することとなって、多数の被研磨材が一様にポリシ
ング加工される。
【0017】また、上記の研磨定盤10は、図2に示さ
れるように、例えば、φ300 ×t25mm程度の大きさの円
板状のアルミニウム合金から成る台金22の一面に、例
えばφ300 ×φ100 ×t5mm程度の大きさの中央部に貫通
穴24を備えた円板状のセラミック板26が、例えば、
エポキシ樹脂等の接着剤によって接着されたものであ
り、全体が例えばφ300 ×t30mm 程度の大きさの円板状
に形成されている。なお、上記台金22の中央部には、
ポリシング盤12に研磨定盤10を取り付けるための、
軸心方向に貫通する例えばM16程度のネジ穴28が設
けられている。
【0018】上記のセラミック板26は、例えば、ビッ
カース硬度が2200MPa 程度、3点曲げ強さが110MPa程
度、圧縮強さが430MPa程度、ヤング率が6.4 ×104MPa程
度、吸水率が0 の比較的低硬度のフッ素金雲母系セラミ
ックス等の所謂マシナブルセラミックスから成るもので
ある。このセラミック板26の表面すなわち研磨定盤1
0の研磨面14は、例えば± 1μm 程度の平面度に仕上
げられている。
【0019】以上のように構成されたポリシング盤12
によって、例えば図3に示されるような磁気ヘッド用部
材30の一面40をポリシング加工する方法を以下に説
明する。
【0020】先ず、研磨定盤10をネジ穴28において
図示しない回転軸に固定する。そして、例えばその研磨
定盤10をその回転軸回りに回転させつつ、研磨面14
上に例えば1/4 μm 程度の多結晶ダイヤモンドから成る
砥粒42を供給して、図4(a) に示されるようにその研
磨面14上に分散させる。この砥粒42が分散させられ
た研磨面14上に、図4(b) に示されるように、全体が
上端側を閉塞された円筒状を成して、外周面から内周面
に貫通する多数のスリットが軸心方向に沿って所定間隔
で設けられた例えばアルミナ等から成る修正リング44
を載せる。そして、前記の加圧板18や図示しない錘等
によってその修正リング44を所定の加圧力で研磨面1
4に押圧した状態で研磨定盤10を前記回転軸回りに回
転させる。これにより、図4(c) に断面を示されるよう
に、修正リング44によって研磨面14に向かって押圧
された砥粒42が、その研磨面14すなわち研磨定盤1
0のセラミック板26に埋め込まれる。
【0021】上記のようにして、研磨定盤10の研磨面
14上に砥粒42が埋め込まれた後、前記図1に示され
るように内周側に被研磨材が保持されるようにホルダ1
6を載置し、加圧板18でその被研磨材を押圧した状態
で、研磨定盤10を回転軸回りに回転させることによっ
て、その被研磨材の研磨面14側の一面がポリシング加
工される。なお、本実施例においては、前記図4(a) に
示される工程が砥粒供給工程に、図4(b) に示される工
程が砥粒埋込工程に、図1に示される工程が摺接工程に
それぞれ相当する。
【0022】ところで、上記の研磨定盤10は、例えば
図5に示される工程に従って作製される。先ず、工程1
の接着工程において、所定寸法・形状のセラミック板2
6および台金22をそれぞれ用意し、例えばエポキシ樹
脂系接着剤等によって互いに接着する。次いで、工程2
の粗切削工程において、このセラミック板26と台金2
2との接合体を、例えば、ダイヤモンドコンパクトや天
然ダイヤモンド等から成る切削バイトによって粗切削す
ることにより、前記の寸法および形状に加工する。そし
て、工程3の加工面切削工程において、これを前記ポリ
シング盤12に取付け、そのポリシング盤12に備えら
れている図示しないフェーシング装置によって、研磨面
14となるセラミック板26の表面を例えば± 1μm 程
度の平面度に加工する。更に、工程4の研磨工程におい
て、軸心回りに回転させながら、セラミック板26の表
面に例えば粒子径30nm程度のコロイダルシリカを供給し
つつ、前記図4(b) の砥粒埋込工程と同様に前記修正リ
ング44を所定の加圧力でセラミック板26の表面に向
かって押圧してその修正リング44を回転させる。これ
により、セラミック板26の表面が磁気ヘッド用部材3
0等の加工に好適な所定の面粗さに加工されて、研磨定
盤10が得られる。
【0023】下記の表1は、上記の研磨定盤10を用い
て、図3に示される50×4 ×2.5 mmの大きさの磁気ヘッ
ド用部材30の一面40をポリシング加工した結果を、
従来の錫等の軟質金属から成る定盤等によった場合と比
較して示すものである。下記の比較例の定盤のビッカー
ス硬度は、それぞれアルミナ定盤が15700MPa、軟質セラ
ミック定盤(ワラストナイト結晶相)が150MPa、錫定盤
が100MPa程度である。なお、被研磨材である磁気ヘッド
用部材30を構成する材料および硬度、加工条件は表2
に示す通りである。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】上記の表1から明らかなように、本実施例
の場合には、ベース32と磁性層34との加工段差dm
が50〜60Å程度と小さく、しかも、磁気ヘッド用部材3
0の一面40のスクラッチや金属付着もなく、平面度も
良好であった。これに対して、例えば特開昭60−62
459号公報等に記載されているようなアルミナセラミ
ックスから成るアルミナ定盤を用いた場合には、加工段
差dm が250 Å程度と大きく、深いスクラッチも生じ
た。また、従来の錫定盤(すなわち軟質金属製定盤)を
用いた場合には、加工条件を工夫することにより、加工
段差dm を50〜80Å程度と十分に小さくすることが可能
となったが、この軟質金属製定盤では、磁性層34の表
面40m に金属付着が生じて、磁気ヘッドの製造歩留り
が大きく低下させられる結果となった。
【0027】なお、上記のワラストナイト結晶相から成
る軟質定盤による場合の結果から明らかなように、ビッ
カース硬度が150MPa程度と低過ぎる場合には、加工段差
dmが300 Å程度と比較的大きくなると共に、定盤の変
形によって被研磨材である磁気ヘッド用部材30の一面
40に縁ダレが生じて平面度が大きく低下するという問
題が生じた。
【0028】上述のように、本実施例によれば、ビッカ
ース硬度が2200MPa 程度のフッ素金雲母系セラミックス
から成るセラミック板26の表面である研磨面14に砥
粒42を供給すると共に、その研磨面14に複合材料か
ら成る被研磨材である磁気ヘッド用部材30の一面40
を摺接させることにより、その一面40がポリシング加
工される。そのため、ポリシング加工をするに際して研
磨面14に供給された砥粒42は、その研磨面14がHv
=2200MPa 程度と比較的低硬度であることからその研磨
面14に埋め込まれて図4(c) に示されるように切れ刃
高さが揃った状態で保持される。したがって、研磨面1
4上に固定された砥粒42が磁気ヘッド用部材30の一
面40に一様に作用することとなって、硬度が異なる2
種以上の材料から成る複合材料の一面40をポリシング
加工する場合にも、その硬度の差に起因して大きな加工
段差dm が発生することが抑制されると共に、研磨定盤
10の研磨面14が非金属から構成されることから、磁
気ヘッド用部材30の一面40に金属付着が生じること
がない。しかも、フッ素金雲母系セラミックスから成る
研磨定盤10は剛性が十分に高く、被研磨材等から外力
が加えられた場合にも変形し難いことから、ポリシング
加工中においてその平坦度が維持されるため、一層加工
段差dm を小さくできることとなる。
【0029】また、本実施例によれば、複合材料のポリ
シング加工方法は、摺接工程に対応する図1に示される
工程の前に設けられて研磨面14に供給された砥粒42
を押圧することにより、その研磨面14に埋め込む図4
(b) に示される砥粒埋込工程を更に含み、前記摺接工程
は、その砥粒42が埋め込まれた研磨面14に所定の研
磨液(潤滑液)を供給しつつ、その研磨面14に磁気ヘ
ッド用部材30の一面40を摺接させるものである。こ
のようにすれば、研磨定盤10の研磨面14に予め砥粒
42が埋め込まれた状態で研磨液を供給しつつ磁気ヘッ
ド用部材30の一面40のポリシング加工が行われるた
め、砥粒42を供給しつつポリシング加工を行う場合に
比較して研磨面14上を移動する砥粒42が一層少なく
なり、加工段差dm を一層小さくすることが可能であ
る。
【0030】また、本実施例によれば、複合材料のポリ
シング加工方法に用いられる研磨定盤10の研磨面14
は、切削加工が可能なマシナブルセラミックスであるフ
ッ素金雲母系セラミックスから成るものである。このよ
うにすれば、マシナブルセラミックスは、比較的低硬度
且つ高弾性を有して、外力が与えられた場合に部分的な
変形を生じる性質を有するため、研磨面14に供給され
た砥粒42が容易にその研磨面14に埋め込まれて保持
されることとなる。
【0031】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、以下の実施例においては、被研磨材を図6に示され
るような光通信用部品であるMTコネクタ46とし、研
磨定盤10のセラミック板26をチタン酸アルミ系セラ
ミックス(ビッカース硬度が1500MPa 程度、3点曲げ強
さが 10MPa程度、圧縮強さが350MPa程度、吸水率が 1.8
%程度)から構成して、前記の図5に示される研磨工程
において、コロイダルシリカに代えて0.5 μm の酸化セ
リウム分散液(水性液)を用い、ポリシング加工時の加
工圧力を1.5 ×104Pa とした他は、前述の磁気ヘッド用
部材30の場合と同様の条件でポリシング加工を行っ
た。
【0032】なお、MTコネクタ46は、上記の図6に
示されるように、例えば 3×3 ×長さ2.5 mm程度の光学
ガラス(例えばホウケイ酸ガラスBK7等)から成るス
リーブ48中に、φ80μm 程度のSiO2製のファイバ50
が備えられたものであり、このファイバ50が現れてい
る端面52をポリシング加工する。
【0033】ポリシング加工の結果を、比較例と共に下
記表3に示す。なお、下記の比較例のうち、セリウムパ
ッッドは、酸化セリウム砥粒を樹脂系結合剤で結合した
ものであり、例えばゴム硬度(JIS K 6301に規定される
スプリング式硬さ試験 JIS A形)で70程度と極めて硬度
が低いものである。
【0034】
【表3】
【0035】上記表3から明らかなように、MTコネク
タ46の端面52のポリシング加工の場合にも、本実施
例の研磨定盤10によれば、スリーブ48とファイバ5
0との加工段差が30Å程度と小さく、スクラッチ、スリ
ーブ48とファイバ50との境界部の欠けや金属付着等
もなく、平面度も良好であった。これに対して、アルミ
ナ定盤を用いた場合には、加工段差が150 Å程度と大き
く、スクラッチや境界部欠けが生じた。また、比較的軟
質のセリウムパッドを用いた場合には、加工段差が150
Å程度と大きく、縁ダレが生じて平面度が低下した。更
に、従来の錫定盤を用いた場合には、加工段差は40Å程
度と小さくできたものの、金属付着が生じて加工歩留り
が大きく低下させられることとなった。
【0036】すなわち、本実施例においても、ビッカー
ス硬度が1500MPa 程度のマシナブルセラミックスである
チタン酸アルミ系セラミックスから研磨面14を構成す
ることにより、硬度の異なる2種の材料(光学ガラスと
SiO2)から成る複合材料であるMTコネクタ46の端面
52をポリシング加工する場合にも、その硬度の差に起
因して大きな加工段差が発生することが抑制されると共
に、研磨定盤10の研磨面14が非金属から構成される
ことから、端面52に金属付着が生じることがない。し
かも、チタン酸アルミ系セラミックスから研磨定盤10
が構成される場合にも、フッ素金雲母系セラミックスの
場合と同様に剛性が十分に高く、被研磨材等から外力が
加えられた場合にも変形し難いことから、ポリシング加
工中においてその平坦度が維持されるため、一層加工段
差を小さくできることとなる。
【0037】なお、本実施例においては、研磨定盤10
のセラミック板26をチタン酸アルミ系セラミックスか
ら構成したが、これに代えてフッ素金雲母系セラミック
スからセラミック板26を構成しても同様な結果が得ら
れる。
【0038】なお、研磨定盤10のセラミック板26を
種々のビッカース硬度のセラミックスから構成して、前
記の磁気ヘッド用部材30およびMTコネクタ46等の
ように硬度の異なる材料が一体化させられた複合材料の
ポリシング加工を行った結果を下記表4に纏めて示す。
表において、加工段差の欄の「×」は100 Åよりも大き
いことを、「○」は100 Å以下であることを、「◎」は
60Å以下であることをそれぞれ示す。また、平面度の欄
の「ダレ」は、被研磨材の平面度が低下させられたこと
を示す。
【0039】
【表4】硬度(MPa) 750 1000 2000 3000 4000 5000 加工段差 × ○ ◎ ◎ ○ × スクラッチ なし なし なし なし なし あり 境界部欠け なし なし なし なし なし あり 平面度 ダレ 良好 良好 良好 良好 良好総合評価 × ○ ◎ ◎ ○ ×
【0040】上記の表4から明らかなように、ビッカー
ス硬度が1000〜4000MPa 程度の場合には、加工段差が10
0 Å以下と十分に小さくなり、スクラッチや材料境界面
の欠けが生じず良好な平面度が得られる。これに対し
て、ビッカース硬度が1000MPaよりも小さくなると、前
述のワラストナイト結晶相から成る軟質セラミック定盤
のように、加工段差が比較的大きくなると共に平面度が
低下する。また、反対に、ビッカース硬度が4000MPa よ
りも大きくなると、前述のアルミナ製定盤の場合のよう
に、加工段差が比較的大きくなると共にスクラッチや材
料境界面の欠けが生じることとなる。したがって、上記
のビッカース硬度の範囲が望ましいのである。なお、加
工段差を可及的に小さく、例えばMRヘッドに好ましい
60Å以下とするためには、前述の実施例に示されるよう
に、ビッカース硬度が2000〜3000MPa 程度とされること
が望ましい。
【0041】以上、本発明の一実施例を図面を参照して
詳細に説明したが、本発明は他の態様でも実施される。
【0042】例えば、実施例においては、研磨定盤10
のセラミック板26をフッ素雲母系セラミックス或いは
チタン酸アルミ系セラミックスから構成したが、これら
に代えて、ビッカース硬度が1000〜4000MPa 程度の他の
セラミックスからセラミック板26を構成しても良い。
このセラミック板26を構成する材料としては、上記の
他に、例えば、同様にマシナブルセラミックスとして知
られている六方晶系窒化ホウ素や窒化アルミ等が好適に
用いられる。
【0043】また、実施例においては、セラミック板2
6をアルミニウム合金から成る台金22に接着して研磨
定盤10を構成したが、セラミック板26の剛性および
曲げ強度が十分に高い場合には、台金22は必ずしも用
いられなくとも良い。
【0044】また、実施例においては、砥粒埋込工程に
おいて、予め砥粒42を研磨定盤10の研磨面14に埋
め込んで、その後、研磨液のみを供給しながらポリシン
グ加工を行ったが、砥粒埋込工程は必ずしも実施されな
くとも良い。すなわち、砥粒42を含む研磨液を供給し
ながら、ポリシング加工を行うこともできる。このよう
にしても、研磨面14上に供給された砥粒42は、直ち
にその研磨面14に埋め込まれることとなるため、前述
の実施例と同様に、複合材料をポリシング加工する場合
の加工段差を十分に小さくすることができる。ただし、
そのようにする場合には、一時的に砥粒42が研磨面1
4上を移動し得ることとなるため、一層加工段差を小さ
くすることを望む場合には、実施例に示したように砥粒
埋込工程を実施することが好ましい。
【0045】また、実施例においては、研磨面14上に
供給する砥粒42として多結晶ダイヤモンドを用いた
が、これに代えて、CBN砥粒、酸化アルミニウム、炭
化ケイ素や酸化セリウム等が砥粒42として用いられて
も良い。
【0046】また、実施例においては、被研磨材として
異種材料が組み合わされた磁気ヘッド用部材30やMT
コネクタ46が加工される場合について説明したが、本
発明の研磨定盤10は、種々の被研磨材のポリシング加
工に用いられ得、加工段差が生じ得ない単一材料から成
る被研磨材においても、良好な加工面を得るために用い
ることができる。
【0047】また、実施例においては、研磨定盤10の
研磨面14には溝等は何等設けられていなかったが、例
えば、スパイラル状、同心円状、放射状等の種々の微細
な幅および深さの溝が研磨面14に設けられても良い。
このようにすれば、砥粒埋込工程において砥粒42の分
散性を高めることができると共に、ポリシング加工時に
生じるスラッジの排出効率を高めて、被研磨材の表面を
一層高い精度で加工することが可能である。
【0048】その他、一々例示はしないが、本発明はそ
の主旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の研磨定盤が用いられたポリ
シング盤の構成を示す斜視図である。
【図2】図1の研磨定盤を示す図である。
【図3】ポリシング加工の対象となる被研磨材の一例を
示す図であり、(a) は斜視図を、(b) は(a) におけるb
−b断面の要部を拡大して示す図である。
【図4】(a) 〜(c) は、図1のポリシング盤を用いたポ
リシング加工方法を説明する図である。
【図5】図2の研磨定盤の製造方法を説明する工程図で
ある。
【図6】被研磨材の他の例である光通信用部品を示す斜
視図である。
【符号の説明】
10:研磨定盤 14:研磨面 26:セラミック板 42:砥粒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−329768(JP,A) 特開 昭54−62590(JP,A) 特開 昭61−219566(JP,A) 特開 平7−80770(JP,A) 特開 平4−69158(JP,A) 実開 昭59−151655(JP,U) 実開 昭62−11557(JP,U) 実開 平5−49252(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 37/04 B24B 37/00 B24D 3/00 350

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平坦な研磨面を備えた研磨定盤の該研磨
    面に所定の砥粒を供給する砥粒供給工程と、硬度が異な
    2種以上の材料が一体化させられた複合材料から成る
    被研磨材の該2種以上の材料の境界を含む一面を、該砥
    粒が供給された該研磨面に摺接させることにより該一面
    を平滑に加工する摺接工程とを含む複合材料のポリシン
    グ加工方法であって、 前記研磨面が、前記砥粒の埋め込まれ得るビッカース硬
    1000〜4000MPa 程度のセラミックスから成ることを
    特徴とする複合材料のポリシング加工方法。
  2. 【請求項2】 前記摺接工程の前に設けられて前記研磨
    面に供給された前記砥粒を押圧することにより、該研磨
    面に埋め込む砥粒埋込工程を更に含み、 前記摺接工程は、該砥粒が埋め込まれた研磨面に所定の
    潤滑液を供給しつつ、該研磨面に前記被研磨材の一面を
    摺接させるものである請求項1の複合材料のポリシング
    加工方法。
  3. 【請求項3】 前記セラミックスが、切削加工が可能な
    マシナブルセラミックスから成るものである請求項1ま
    たは2の複合材料のポリシング方法。
  4. 【請求項4】 前記マシナブルセラミックスが、フッ素
    金雲母、チタン酸アルミ、窒化アルミ、六方晶窒化ホウ
    素の何れかを主成分とするものである請求項3の複合材
    料のポリシング方法。
  5. 【請求項5】 前記研磨面に前記砥粒の分散および加工
    スラッジの排除を行うための微細な溝が形成されている
    ものである請求項1乃至4の何れかの複合材料のポリシ
    ング方法。
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