JP3208053B2 - 精製水製造装置 - Google Patents

精製水製造装置

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JP3208053B2 JP28809795A JP28809795A JP3208053B2 JP 3208053 B2 JP3208053 B2 JP 3208053B2 JP 28809795 A JP28809795 A JP 28809795A JP 28809795 A JP28809795 A JP 28809795A JP 3208053 B2 JP3208053 B2 JP 3208053B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、透析供給装置な
どに精製水を供給する装置に関し、特に、逆浸透法(REV
ERSE OSMOSIS) によって製造された精製水の一部を、空
気圧タンクに貯留する逆浸透法精製水製造装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】逆浸透法は、高濃度溶液(例えば、水道
水)と低濃度溶液(例えば、純水)の間に半透過膜を設
けると共に、高濃度側に浸透圧より高い圧力を加えるこ
とにより、高濃度側から低濃度側に溶媒を移動させて、
水道水などから純水を得る方法である。この逆浸透法に
よれば、水道水から、細菌やウイルスなどの微粒子、パ
イロジェンなどの溶解物質、及び電解質などを除去でき
るので透析用希釈水(精製水)を製造するのに好適に活
用される。逆浸透法によって得られた精製水は透析供給
装置に供給されるが、精製水の需要は常に一定ではない
ので、余分の精製水は、貯留タンクに蓄えるようになっ
ている。図10は、逆浸透膜モジュールROと貯留タン
クTとの接続関係を図示したものであり、レベルスイッ
チLSによって貯留タンクTの液面レベルが検知され、
この液面レベルに対応して高圧ポンプPO1 がON/O
FF制御されることを示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この貯
留タンクTは、精製水と空気とが共存する環境にあるの
で、空気中の細菌類が貯留タンクTに入る恐れがあり、
これを防止するためのエアー・フィルターが不可欠であ
るという問題点がある。また、例えエアー・フィルター
を設けたとしても、微生物的汚染の恐れはあるので、U
V殺菌灯などを設けて紫外線を照射する必要があるとい
う問題点もある。更に、送水ポンプPO2 を間欠運転し
て水温の増加を防止するのが望ましいが、この運転制御
が必ずしも容易でないという問題点もある。この発明
は、これらの問題点に着目してなされたものであって、
エアフィルターや殺菌灯や送水ポンプを省略することの
できる精製水製造装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する
為、この発明に係る精製水製造装置は、高圧ポンプによ
り加圧された原水を受け、逆浸透法によって精製水を製
造する逆浸透膜モジュールと、この逆浸透膜モジュール
の出力部に接続され、製造された精製水の一部を貯留可
能な貯留タンクと、この貯留タンクの入力部に接続さ
れ、減圧弁と第3フィルターとを介して透析供給装置に
精製水を供給する給水部と、装置各部の動作を制御する
制御部とを備える精製水製造装置であって、前記貯留タ
ンクは、遮蔽部を隔てて所定量の空気が予め密封されて
いる空気圧タンクであり、前記制御部は、前記貯留タン
クの入力部に設けられた圧力スイッチの動作に対応し
て、前記高圧ポンプを間欠運転させるようにしている。
ここで、貯留タンクの入力部に、異常高圧時には精製水
を強制排出する排水部を設けるのが好ましく、この場合
には、圧力スイッチの故障などにも有効に対処できる。
また、第3フィルターは、ポリエチレン多孔質中空糸膜
を内蔵した超精密フィルターであるのが好ましく、そう
すれば、逆浸透膜モジュールに単なるバイパス路を設け
るだけで逆浸透膜モジュールの故障などにも対処でき
る。
【0005】また、逆浸透膜モジュールに運転圧調整部
を設けておけば、水温の変化に対応して逆浸透膜モジュ
ールの運転圧を変化させることができるのでランニング
・コストを低減することができる。一方、逆浸透膜モジ
ュールの入力部に、原水の水温を検出する温度センサ
と、この温度センサの出力信号に対応して加圧ポンプの
回転数を制御する回転数制御部とを設けておけば、手動
操作を伴うことなく、水温の増加に対応して逆浸透膜モ
ジュールの運転圧を減少させることができる。また、圧
力スイッチに代えて、圧力センサを貯留タンクの入力部
に設ければ、高圧ポンプをインバータ制御することによ
り、逆浸透膜モジュールを連続運転できるので、間欠運
転時における水質の劣化が防止される。なお、本発明
は、主として、透析供給装置に精製水を供給する用途で
用いられるが、何らこの用途に限定されるものではな
い。例えば、第3フィルターとして、三層複合中空糸膜
モジュール(MHF:三菱レイヨン(株))を用いて、
その中空糸内側に精製水を供給する一方、中空糸外側か
ら加圧された炭酸ガスを供給するようにすれば、炭酸水
を製造することも可能である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明に係る精
製水製造装置の一例を図示したものである。この精製水
製造装置は、原水を受けて1時間に例えば300リット
ル(=30リットル×10床)の精製水を製造して、図
示しない透析液供給装置(PRODUCT) に供給している。図
示の如く、図1の精製水製造装置は、第1ポンプP1
と、第1フィルターF1と、前処理装置PREと、第2
フィルターF2と、第2ポンプP2と、逆浸透膜モジュ
ールROと、空気圧タンクATと、第3フィルターF3
とを中心的に備えており、図示しない制御部によって装
置全体の動作が制御されている。第1ポンプP1は、水
道水などの原水を前処理装置PREに給水するための原
水加圧ポンプであるが、原水圧力が所定値(例えば、
2.5Kgf/cm2 )以上である場合には省略しても
良い。なお、第1ポンプP1の上流側には、通常は開弁
状態にある調整弁SV0 が設けられており、水漏れなど
の異常が生じた場合にだけ、これが閉止されて原水の供
給が停止されるようになっている。また、第1ポンプP
1の下流側には、原水流量計1と圧力計2とが設けられ
ており、それぞれ水量と水圧とが監視できるようになっ
ている。
【0007】前処理装置PREは、活性炭濾過器と軟水
器とが一体化されたものであり、活性炭濾過器では水道
水中の遊離塩素やクロラミンなどが除去され、軟水器で
は水道水中の硬度成分が除去される。なお、硬度成分が
除去されるのは、水道水中のカルシウムやマグネシウム
などの硬度成分が、軟水器に備えられたイオン交換樹脂
のナトリウムと置換される為である。そして、イオン交
換樹脂を適宜に再生できるよう、前処理装置PREには
塩タンク3が設けられている。前処理装置PREの入出
力部には、第1フィルターF1と第2フィルターF2が
設けられている。第1フィルターF1は、25μ以上の
大きさの微粒子を除去する為のものであり、前処理装置
PREの汚れを未然に防止している。また、第2フィル
ターF2は、第1フィルターで除去できなかった25μ
以下の微粒子や、活性炭及びイオン交換樹脂の破砕粒の
うち、5μ以上の大きさの微粒子を除去して逆浸透膜が
汚れないように保護している。
【0008】逆浸透膜モジュールROは、逆浸透膜を介
して10〜30Kgf/cm2 程度の高圧を原水に加え
ることにより、水道水中に含まれるコロイド状物質、有
機物、無機イオン類などを除去するものであり、RO高
圧ポンプたる第2ポンプP2によって原水が加圧されて
いる。第2ポンプP2の入出力部には、圧力計5,6が
設けられており、逆浸透膜モジュールROには、運転圧
調整弁7と逆止弁8とを介して循環路が形成されてい
る。また、逆止弁9とオリフィス10とを介して排水路
が形成されている。なお、調整弁SV2 は、逆浸透膜を
洗浄するフラッシング時にのみ開放されるバルブであ
り、排水調整弁11と共に排水路を形成している。逆浸
透膜モジュールROと第2フィルターF2との間には、
圧力スイッチ4と調整弁SV1とが設けられている。圧
力スイッチ4は、第2ポンプP2に供給される原水の有
無を監視するものであり、この箇所の水圧が0Kgf/
cm2 付近まで降下した場合には、第2ポンプP2の運
転を停止させて第2ポンプP2を保護するようにしてい
る。
【0009】空気圧タンクATは、逆浸透膜モジュール
ROの処理水(以下、RO処理水という)を貯留する容
量200リットル程度のタンクであり、透析水供給装置
への精製水の安定供給を実現している。空気圧タンクA
Tは、図2に示すように、遮蔽部AT1 より上部ATa
には、所定量のエアーが予め充填されており、下部AT
b には、RO処理水が貯留されるようになっている。こ
のように、本発明では、空気圧タンクATにRO処理水
を貯留しているので、RO処理水が汚れた空気に触れる
恐れはなく、殺菌灯などの設備も特に必要でない。ま
た、空気圧タンクATにより加圧されるので送水ポンプ
も不要となり、送水ポンプを連続運転した場合における
水温上昇の問題や、送水ポンプを断続運転する場合にお
ける運転制御の問題も解消される。図1に示すように、
空気圧アンクATと逆浸透膜モジュールROとの間に
は、逆止弁12、製造水量計13、圧力スイッチ14、
圧力計15、開閉弁16が接続されている。圧力スイッ
チ14は、空気圧タンクATに供給されるRO処理水の
水圧を監視するものであり、例えば、水圧が2Kgf/
cm2 まで降下するとON状態となり、4Kgf/cm
2 まで上昇するとOFF状態になるようになっている。
【0010】制御部は、上記した圧力スイッチ14のO
N/OFF状態に応答して、調整弁SV1、第1ポンプ
P1、及び第2ポンプP2を次のように制御している。
すなわち、逆浸透膜モジュールROが動作状態にあると
き、RO処理水は、透析水供給装置に供給されると共に
空気圧タンクATに貯留されるが、空気圧タンクATの
圧力が4Kgf/cm2 まで上昇すると、調整弁SV1
が閉止されると共に第1と第2ポンプP1,P2が運転
停止状態となって逆浸透膜モジュールROの動作が停止
される。この動作停止状態では、空気圧タンクATに貯
留されているRO処理水が透析水供給装置に供給される
が、やがて、空気圧タンクATの圧力が2Kgf/cm
2 まで降下すると、調整弁SV1が開放されると共に第
1と第2ポンプP1,P2が運転状態となって逆浸透膜
モジュールROの動作が再開され、RO処理水が透析水
供給装置に供給されると共に、余分のRO処理水が空気
圧タンクATに貯留されてゆく。以上の通り、制御部
は、空気圧タンクATの貯留水量に応答して、第1と第
2ポンプP1,P2や調整弁SV1を制御しており、透
析水供給装置による消費水量と、逆浸透膜モジュールR
Oによる製造水量との調整を図っている。
【0011】図1に示す如く、圧力スイッチ14の上流
側には、リリーフ弁17による排出路が形成されてお
り、圧力スイッチ14の故障などにより空気圧タンクA
Tの圧力が異常値(例えば、5Kgf/cm2 )となっ
た場合には、リリーフ弁17が開放されてRO処理水が
自動的に排出されるようになっている。なお、開閉弁1
8は、強制排水時に使用するバルブである。また、圧力
スイッチ14の上流側は、減圧弁19、第3フィルター
F3、逆止弁20、圧力計21、開閉弁22を介して、
透析水供給装置に接続されている。このように、減圧弁
19を備えているので、透析水供給装置には、常に所定
圧の精製水が供給されることになる。第3フィルターF
3は、図3の模式図に示すポリエチレン多孔質中空糸膜
を内蔵した超精密濾過用モジュールであって、例えば、
三菱レイヨン(株)のステラポアー(登録商標)が該当
する。図3において、中空糸膜の外壁から浸入する原水
は、微細孔を通って内壁面に達するので、水中の細菌や
サブミクロン微粒子を確実に捕捉することができる。
【0012】また、図1の精製水製造装置には、調整弁
SV3と逆止弁23とを介してバイパス流路が形成され
ており、非常運転時に、第2フィルターF2と第3フィ
ルターF3や空気圧ポンプATが接続されるようになっ
ている。例えば、第2ポンプP2の故障や逆浸透膜モジ
ュールROの目詰まりなどが生じると、所定量の精製水
(この例では300リットル/Hr)が得られなくなる
が、この時、図示しない非常スイッチが投入されると非
常運転が開始される。そして、制御部は、第2ポンプP
2の運転を停止して、調整弁SV1を閉止すると共に調
整弁SV3を開放する。この場合には、逆浸透膜モジュ
ールROはバイパスされて機能しないが、前処理装置P
REや第3フィルターF3が機能しているので特に問題
は生じない。以上、説明したように、図1に示す精製水
製造装置の場合には、透析水供給装置(PRODUCT) による
消費水量と、逆浸透膜モジュールROによる製造水量と
が空気圧タンクATの貯留水量(内部の空気圧)により
調整されており、エアー・フィルターや殺菌灯や送水ポ
ンプも不要となり、貯留タンク部を安価かつ小型化する
ことができる。
【0013】ところで、逆浸透膜からの透過水量は、運
転圧力と水温とに応じて増減する特性を有しており、運
転圧力にほぼ比例して透過水量が増減し(図4(a)参
照)、水温の変化に対しては、水温が1℃増減する毎に
2〜4%程度増減する(図4(b)参照)。そのため、
図1の精製水製造装置における1時間当たりの製造水量
は、図5に示すように相違することになる。例えば、水
温が15℃の場合には第2ポンプP2の運転圧は、14
Kgf/cm2 で十分であるが、水温が7℃まで低下し
た場合には、第2ポンプP2の運転圧を18Kgf/c
2 まで増加させる必要が生じる。そこで、図1に示す
精製水製造装置では、夏季と冬季の水温の変化を考慮し
て、運転圧調整弁7を人為的に操作して第2ポンプP2
の運転圧を調整するようにしており、この点においては
操作上の煩雑さがある。
【0014】一方、第2ポンプP2を一定の運転圧で動
作させた場合には、水道水の無駄遣いの問題が生じる。
いま、水温が1℃低下する毎に、RO処理水の製造能力
が2.5%低下するとして試算すると、RO処理水の回
収率(=製造水量/原水水量)は、水温によって次の通
りに変化する。例えば、原水水量が1時間当たり130
0リットル、第2ポンプP2の運転圧が18Kgf/c
2 のとき、水温30℃における製造水量が900リッ
トルであるとすると回収率は69%となるが、同じ運転
圧において原水の水温が15℃まで低下すると、回収率
は43%まで低下することになる(回収率が15×2.
5%減少)。回収率の低下に応じてRO処理水の純度は
上がるが、排水量が増加した分だけ水道水の無駄遣いが
生じ、ランニング・コストが増加することになるのであ
る。図6は、この点を考慮した精製水製造装置を図示し
たものである。図6の装置では、第2ポンプP2をイン
バータ制御することによって水道水のランニング・コス
トの低減を図っており、図1の装置のように、運転圧調
整弁7を設けたり、これを手動操作する必要はない。
【0015】図6に示す通り、この精製水製造装置で
は、第2ポンプP2の上流側に温度センサ23を設ける
と共に、温度センサ23の出力に基づいて回転数制御部
24を動作させて、第2ポンプP2の運転圧を図7のよ
うに制御している。すなわち、季節の変化などによって
水温が低下すると、それに対応して回転数を増加させて
第2ポンプP2の運転圧を上昇させることにより、回収
率の変動を60〜70%程度の変動に抑えている。この
精製水製造装置によれば、第2ポンプP2は、常に最適
な運転圧で動作することになるので、上記した節水の効
果に加えて、夏季においては省電力化の効果も発揮され
る。なお、図6の方式に代えて、水温低下時に原水を加
温しても良いが、設置スペース、イニシャル・コスト、
及びランニング・コストにおいて図6の方式の方が優れ
ている。以上、図1と図6に示す実施例について説明し
たが、本発明は、これらに限定されるものではなく適宜
に変更することが可能である。例えば、図1の装置で
は、空気圧ポンプATの貯留状態に応じて、第2ポンプ
P2を間欠運転させていたが、圧力センサの出力に基づ
いて第2ポンプP2をインバータ制御するようにしても
良い。図8は、この実施例の要部を図示したものであ
り、空気圧タンクATに近接して圧力センサ25を設
け、この箇所の水圧が一定値になるようインバータ制御
部26によって第2ポンプP2の回転数を制御してい
る。この構成によれば、第2ポンプP2が間欠運転する
ことがなく、逆浸透膜モジュールROが連続運転される
のRO処理水の水質が更に向上する。
【0016】なお、以上の説明では、透析供給装置に精
製水を供給する場合を例にしたが、製造された精製水を
食品関係に活用しても良いことは勿論である。例えば、
図1と同様の構成によって、RO処理水を空気圧タンク
ATに貯留すると共に、第3フィルターF3の出力を飲
料水などとして活用することができる。この場合、第3
フィルターには、ステラポアー(登録商標)などの超精
密濾過用モジュールを使用しているので、飲料水の出口
側から空気圧タンクATへの逆汚染の恐れはない。ま
た、本発明を炭酸水などの自動販売機などに活用するこ
ともできる。図9は、本発明に係る炭酸水自動販売機の
一例を図示したものであり、炭酸ガスボンベ27と、水
圧開閉弁28と、三層複合中空糸膜モジュールF3と、
ステラポアー(登録商標)などの超精密濾過用モジュー
ルF4とを特徴的に備えている。三層複合中空糸膜モジ
ュール(MHF)F3は、孔のない特殊機能超薄膜29
を、多孔質膜である支持層30,31で挟み込んだ構造
をしており(図10(a)参照)、特殊機能超薄膜29
を備えるが故に、水を遮断する一方、高い気体透過性を
有している。三層複合中空糸膜モジュールF3におい
て、中空糸外側を減圧すると中空糸内側の水から溶存ガ
スが除去されるが、逆に、中空糸外側の気体を加圧する
と、中空糸内側の水に気体を混入させることができる。
【0017】そこで、図9の装置では、三層複合中空糸
膜モジュールF3の中空糸内側にRO処理水を通水させ
ると共に、中空糸外側に加圧された炭酸ガスを供給する
ことによって、RO処理水から炭酸水を製造している
(図10(b)参照)。そして、この炭酸水に対して、
冷却その他の必要な処理を施して自動販売機から出力す
るようにしている。なお、水圧開閉弁28は、2ポート
2位置切換弁であって、RO処理水の有無に応じて、炭
酸ガスボンベ27からの炭酸ガスの供給を切り換えてい
る。また、図9において、第1フィルターF1、第2フ
ィルターF2、RO高圧ポンプP、超精密濾過用モジュ
ールRO、空気圧タンクAT、減圧弁19、及びこれら
に付随する装置は、図1の場合と同様であるが、前処理
装置PREは、活性炭濾過器のみで構成されている。
【0018】
【発明の効果】以上説明した通り、この発明によれば、
エアフィルターや殺菌灯や送水ポンプを設ける必要がな
く、安価かつ小型の貯留タンク部を備えた高性能の精製
水製造装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である精製水製造装置を図示
したものである。
【図2】空気圧タンクを図示したものである。
【図3】超精密濾過用フィルターの概念図である。
【図4】図1の精製水製造装置の動作特性を図示したも
のである。
【図5】精製水の製造能力の一例を図示したものであ
る。
【図6】逆浸透膜モジュールの運転圧を自動制御する回
路例である。
【図7】図6の装置の制御性能を図示したものである。
【図8】図1の精製水製造装置の変更例を図示したもの
である。
【図9】炭酸水の自動販売機の構成例を図示したもので
ある。
【図10】三層複合中空糸膜モジュールを図示したもの
である。
【図11】従来の精製水製造装置を図示したものであ
る。
【符号の説明】
PRE 前処理装置 F1 第1フィルター F2 第2フィルター P2 高圧ポンプ(第2ポンプ) RO 逆浸透膜モジュール AT 貯留タンク(空気圧タンク) AT1 遮蔽部 F3 第3フィルター 14 圧力スイッチ 19 減圧弁 17 排水部(リリーフ弁) 7 運転圧調整部 23 温度センサ 24 回転数制御部 25 圧力センサ 26 インバータ制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C02F 1/42 C02F 1/42 A 1/44 1/44 H 9/00 502 9/00 502D 502F 502H 503 503B 504 504B 504E G07F 13/06 G07F 13/06 E // A23L 2/00 A23L 2/00 T

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧ポンプにより加圧された原水を受
    け、逆浸透法によって精製水を製造する逆浸透膜モジュ
    ールと、この逆浸透膜モジュールの出力部に接続され、
    製造された精製水の一部を貯留可能な貯留タンクと、こ
    の貯留タンクの入力部に接続され、減圧弁と第3フィル
    ターとを介して透析供給装置に精製水を供給する給水部
    と、装置各部の動作を制御する制御部とを備える精製水
    製造装置であって、 前記貯留タンクは、遮蔽部を隔てて所定量の空気が予め
    密封されている空気圧タンクであり、前記制御部は、前
    記貯留タンクの入力部に設けられた圧力スイッチの動作
    に対応して、前記高圧ポンプを間欠運転させるようにし
    ていることを特徴とする精製水製造装置。
  2. 【請求項2】 前記貯留タンクの入力部には、異常高圧
    時には精製水を強制排出する排水部が設けられている請
    求項1に記載の精製水製造装置。
  3. 【請求項3】 前記第3フィルターは、ポリエチレン多
    孔質中空糸膜を内蔵した超精密フィルターである請求項
    1又は請求項2に記載の精製水製造装置。
  4. 【請求項4】 前記逆浸透膜モジュールには、手動操作
    する運転圧調整部が設けられていて、水温の変化に対応
    して、前記逆浸透膜モジュールの運転圧を変化できるよ
    うになっていることを特徴とする請求項1〜請求項3の
    いずれか1項に記載の精製水製造装置。
  5. 【請求項5】 前記逆浸透膜モジュールの入力部には、
    原水の水温を検出する温度センサと、この温度センサの
    出力信号に対応して前記加圧ポンプの回転数を制御する
    回転数制御部とが設けられており、水温の増加に対応し
    て前記逆浸透膜モジュールの運転圧を自動的に減少させ
    るようにしていることを特徴とする請求項1〜請求項3
    のいずれか1項に記載の精製水製造装置。
  6. 【請求項6】 高圧ポンプにより加圧された原水を受
    け、逆浸透法によって精製水を製造する逆浸透膜モジュ
    ールと、この逆浸透膜モジュールの出力部に接続され、
    製造された精製水の一部を貯留可能な貯留タンクと、こ
    の貯留タンクの入力部に接続され、減圧弁と第3フィル
    ターとを介して透析供給装置に精製水を供給する給水部
    と、装置各部の動作を制御する制御部とを備える精製水
    製造装置であって、 前記貯留タンクは、遮蔽部を隔てて所定量の空気が予め
    密封されている空気圧タンクであり、前記制御部は、前
    記貯留タンクの入力部に設けられた圧力センサの出力値
    に対応して前記高圧ポンプをインバータ制御して、前記
    逆浸透膜モジュールを連続運転するようにしていること
    を特徴とする精製水製造装置。
  7. 【請求項7】 高圧ポンプにより加圧された原水を受
    け、逆浸透法によって精製水を製造する逆浸透膜モジュ
    ールと、この逆浸透膜モジュールの出力部に接続され、
    製造された精製水の一部を貯留可能な貯留タンクと、減
    圧弁を介して前記貯留タンクと接続され、ポリエチレン
    多孔質中空糸膜を内蔵する超精密濾過用モジュールを介
    して精製水を出力する出力部と、装置各部の動作を制御
    する制御部とを備える精製水製造装置であって、 前記貯留タンクは、遮蔽部を隔てて所定量の空気が予め
    密封されている空気圧タンクであり、前記制御部は、前
    記貯留タンクの入力部に設けられた圧力スイッチの動作
    に対応して、前記高圧ポンプを間欠運転させるようにし
    ていることを特徴とする精製水製造装置。
  8. 【請求項8】 高圧ポンプにより加圧された原水を受
    け、逆浸透法によって精製水を製造する逆浸透膜モジュ
    ールと、この逆浸透膜モジュールの出力部に接続され、
    製造された精製水の一部を貯留可能な貯留タンクと、こ
    の貯留タンクの入力部に接続され、減圧弁と三層複合中
    空糸膜モジュールとを介して精製水を出力する出力部
    と、装置各部の動作を制御する制御部とを備える精製水
    製造装置であって、 前記三層複合中空糸膜モジュールには、その中空糸内側
    に精製水を供給する一方、中空糸外側からは加圧された
    炭酸ガスを供給するようにしており、 前記貯留タンクは、遮蔽部を隔てて所定量の空気が予め
    密封されている空気圧タンクであり、前記制御部は、前
    記貯留タンクの入力部に設けられた圧力スイッチの動作
    に対応して、前記高圧ポンプを間欠運転させるようにし
    ている 精製水の製造装置。
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