JP3206897B2 - ポケット付きマットおよびこれを用いた法面植生方法 - Google Patents

ポケット付きマットおよびこれを用いた法面植生方法

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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、法面を緑化するた
めのポケット付きマットおよびこれを用いた法面植生方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、道路建設や土地造成などに伴
って形成される山腹などの土壌質の法面には、その保護
と景観を保持する目的で芝などの植物を植生して法面保
護と環境緑化がなされている。そして、このような緑化
を行うために、従来では、牧草や花、野草などの種子と
肥料などを添付した植生基体を敷設していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した植
生基体による法面保護や環境緑化を行った場合、当初植
生したい植物が成長するが、長期間経過すると飛来して
きた繁殖力の強い雑草が法面に根を下ろし、3年もする
と法面が雑草によって覆い尽くされることがあった。こ
のようにして法面で増殖した雑草は、やがて近隣の耕作
地にも進入して悪影響を及ぼすおそれがあるので、法面
の定期的なメンテナンスが必要となっている。そこで、
現状では道路維持として毎年法面を除草する必要があ
り、この除草作業に多額の費用をかけなければならなか
った。
【0004】また、上述の植生基体では、植物を種の状
態から成長させる必要があり、少し成長した苗になるま
で特に弱い植物は植生することができず、実際のところ
芝やコスモスなどの発芽力の強い種類の植物のみを植生
するに留まっており、法面の緑化に変化が少なく、植生
された植物を楽しめるには至っていなかった。
【0005】本発明は、このような実情を考慮に入れて
なされたものであって、施工後に法面のメンテナンスを
行う必要がなく、多彩な種類の植物を植生できるポケッ
ト付きマットおよびこれを用いた法面植生方法を提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明によるポケ
ット付きマットは、正面視逆三角形の切り取り部を有
し、法面に敷設されるマットと、このマットの前記切り
取り部に縫い付けられたポケット部と、このポケット部
を閉じる蓋部と、前記マットに取り付けられて前記切り
取り部を補強する非伸縮性の帯状の芯材とからなり、前
記マットと、ポケット部と、蓋部が化学繊維の不織布よ
りなることを特徴としている。
【0007】したがって、上記ポケット付きマットを用
いることにより、作業者は法面に化学繊維の不織布から
なるポケット部や蓋部で囲まれた空間を極めて容易に形
成できるので、煩わしい法面の掘削作業を一切すること
なく、法面とポケット部や蓋部で囲まれた空間に植物の
苗を置いて、必要なら補充土によって空間内を充填させ
ることにより植生作業を行うことができる。また、植物
を種から植える必要がないので、草花から樹木までどの
ような種類の植物であっても植栽できる。なお、苗の大
きさなどの条件によっては、法面に対する植物の座りを
良くするために法面を浅く掘削してもよい。
【0008】植物の下側にマットが存在しないので、植
物が成長するにしたがって、植物は法面に根を張ること
ができ、強固に定着することができる。
【0009】さらに、施工後には法面および植栽した植
物の根株の全ての部分を化学繊維の不織布によって被覆
できるので、たとえ雑草などが飛来してきても、これが
根を下ろすことがないので、不要な雑草が生え出ること
がない。しかも、化学繊維の不織布は長期間にわたって
腐蝕することがない。つまり、法面のメンテナンスを長
期間にわたって不要とすることができる。
【0010】加えて、法面の全体を被覆することで法面
の保護を行うことができ、大雨が降っても法面のエロー
ジョンを防ぐことができる。また、逆に法面の全体を被
覆する不織布は法面を保水するので、特別な仕方で散水
しなくても、雨水だけで植物に必要な水分を保持でき
る。
【0011】また、前記ポケット部と蓋部が展開状態で
ほゞ菱形の不織布からなる一体成形であり、菱形の1頂
点から中心まで切断し切断部の両側を折り畳んで蓋部と
してもよい。この場合、ポケット付きマットの製造にか
かる手間を最小限に抑えることができるだけでなく、一
枚の不織布からポケット部および蓋部を無駄なく取り出
すことができる。
【0012】前記マットと、ポケット部と、蓋部とを形
成する不織布が太陽光を遮断する程度の厚みと色を有す
る場合には、ポケット付きマットを敷設する前に法面に
存在する雑草がポケット付きマットの裏側で成長するこ
とを抑止でき、メンテナンス作業をより少なくすること
ができる。
【0013】上述のポケット付きマットを用いた本発明
の法面植生方法は、法面にポケット付きマットを敷設
し、芯材の上からマットを法面に固定する釘材を打設し
た後に、法面とポケット部との間に植物の苗を載置し、
補充土を充填し、その後補充土および植物を被覆するよ
うに前記蓋部を折曲してこれを釘材で固定することを特
徴としている。あるいは、法面にポケット付きマットを
敷設し、芯材の上からマットを法面に固定する釘材を打
設した後に、法面とポケット部との間に補充土を充填
し、その後補充土および植物を被覆するように前記蓋部
を折曲してこれを釘材で固定すると共に、前記補充土の
前記ポケット部の頂部分に位置する部分に植物の種を植
える。
【0014】上述の方法で植えられた植物は、まず補充
土に根を張ってある程度成長し、その後法面に根を張る
ことができるので、法面に強く定着することができる。
施工後のマットは芯材の部分が釘材で固定されているの
で、これが風などにあおられて剥離することがなく、雑
草の種などが侵入することもない。
【0015】
【発明の実施の形態】図1,2は本発明の実施例を示し
ており、図1は本発明のポケット付きマット1の構成お
よびこれを用いた法面植生方法を説明する縦断側面図で
あり、図2は一部を拡大して示す斜視図である。
【0016】本発明のポケット付きマット1は、例えば
幅約60cmの非腐蝕性のマット2と、このマット2に
縫着される非腐蝕性のポケット部3aおよびポケット部
3aに一体成形された蓋部3bを有するポケット3と、
マット2の裏面からマット2の補強を行なう非伸縮性の
芯材4とからなっている。
【0017】前記マット2とポケット3は何れも、耐水
性に優れ非腐蝕性の化学繊維の不織布であり、太陽光を
透過しないように例えば黒色に着色されると共に、その
厚さは約1mmである。なお、このマット2およびポケ
ット3の色および厚さは上述したものに限定されるもの
ではなく、深緑や焦げ茶色など太陽光を通さないように
するのに適したものであれば何色でもよく、その厚さも
適宜選択可能である。
【0018】前記マット1は、その上端部をV字状に切
り込むことにより、正面視逆三角形の切り取り部2aを
形成しており、この切り取り部2aを覆うようにポケッ
ト3を縫合5している。したがって、ポケット付きマッ
ト1を法面6に敷設したときに法面6とポケット部3a
との間に形成された空間Sに植物の苗7を挿入し、補充
土8を充填するだけで、法面6を掘削することなく苗7
を植えることができる。この苗7は樹木だけでなく、草
花であってもよい。
【0019】なお、上述の例では法面6を全く掘削する
ことなく苗7を空間S内に挿入して施工しているが、本
発明はこの施工方法に限定するものではない。すなわ
ち、ポケット付きマット1を法面6に配置するときに、
ポケット3に対応する位置の法面6を軽く掘削し、浅い
凹部を形成したのちに、この凹部に置くように苗7を挿
入してもよい。この場合、たとえ法面6の傾斜がきつい
場合であっても、安定的に苗7を植えることができ、植
生作業を容易に行うことができる。また、植物の種類に
よっては、法面6を軽く切削することにより、より容易
に根を張ることができるようになり、その成長を促進す
ることも可能である。
【0020】図3は前記ポケット3の展開状態を示す平
面図であり、図4はポケット3を折って立体的に形成し
た状態を示す斜視図である。なお、これらの図におい
て、一点鎖線は谷折り、二点鎖線は山折りに折ることを
示している。
【0021】これらの図において、ポケット3はほゞ菱
形の外形を有しており、その一つの頂点Aから中心Oま
でを切断して切断部Bを設け、この切断部Bの両側を蓋
部3bとしている。また、中心Oには三角形の切り取り
部Cを形成しており、このポケット3を立体的に折った
状態で頂となる部分に開口を形成するようにしている。
そして、前記頂点Aに接触しない二つの辺には、適度な
幅の縫い代3cを形成している。このように、展開した
状態のポケット3の形状をほゞ菱形にすることにより、
1枚の不織布から最大多数のポケット3を切り取ること
ができる。
【0022】なお、前記切断部Bの長さLは、中心Oか
ら前記頂点Aに隣接する二つの頂点D,Eまでの長さL
と同じ長さにして、切断部Bの両側に形成される二つの
蓋部3bがちょうど重なるようにしている。
【0023】図5は前記ポケット3をマット2に取付け
る工程を示す平面図である。図示されているように、ポ
ケット3の取付け工程として、まずマット2の上端部に
形成されたV字状の切り取り部2aの縁に沿わせるよう
にポケット3の縫い代3cの部分を縫合5する。二つの
縫い代3cを縫合すると、ポケット部3aは自然に隆起
して、これを法面6に配置した状態(図1参照)では法
面6との間に空間Sを形成する形状となる。
【0024】次に、前記V字状の切り取り部2aを補強
するように、芯材4をマット2の上端および幅方向の中
間部分に裏面から当ててこれを縫合4aする。また、芯
材4は非伸縮性の化学繊維からなり、本例では幅が例え
ば約2〜4cmの帯状部材を使用しているが、芯材4は
これに限られるものではなく、非伸縮性で耐久性のある
帯状部材であれば、どのようなものを用いてもよい。な
お、芯材4の取付け位置はマット2の上端だけであって
もよいことは言うまでもない。
【0025】このようにマット2に芯材4を縫着するこ
とにより、切り取り部2aを設けて弱くなりかねないマ
ット2を補強することができ、このマット2を扱いやす
くすることができる。また、図1,2に図示したよう
に、マット2を法面6に固定するときには、芯材4によ
って補強された部分に、芯材4とマット2を共に貫通す
るように、釘材9を打設することにより、マット2を法
面6にしっかりと固定することができる。したがって、
法面6とマット2との間に隙間が生じることがないの
で、風が吹いてもマット2が法面6から剥離したり、雑
草の種がマット2の裏側に入り込むことがない。
【0026】なお、上述の例ではポケット3をマット2
の裏面から縫合した後に、芯材4をマット2の裏面に縫
合することにより、縫い代3cをポケット付きマット1
の裏面に位置させて見栄えを良くしているが、本発明は
これに限れらるものではない。つまり、先に芯材4をマ
ット3の裏面から縫合した後にポケット3をマット2の
表面から縫合してもよい。また、マット2にポケット3
および芯材4を取付ける方法は縫合に限られるものでは
なく、非水溶性の接着剤などで接着したり、溶着しても
よい。
【0027】このようにして完成したポケット付きマッ
ト1を法面6に配置した状態で、図1に示すように、前
記空間Sに植物の苗7を挿入し、肥料や保水材などを含
む補充土8を充填した後に、蓋部3bを両側から閉じる
ようにして前記補充土8を覆い尽くすことができる。そ
して、この蓋体3bを閉じた状態で表側に位置する蓋体
3aの先端部分を釘材10によって法面6に固定すれ
ば、法面6および苗7の全ての部分をポケット付きマッ
ト1によって覆い尽くすことができる。なお、苗7の茎
は前記切り取り部Cを介してポケット3の上部に突出す
る。
【0028】したがって、本例のポケット付きマット1
を敷設して植物を植生することにより、たとえ雑草など
が飛来したとしても、法面6および補充土8の部分はポ
ケット付きマット1によって覆い尽くされているので、
雑草が根を下ろすことができず、これが成長することも
ない。
【0029】一方、補充土8や法面6はポケット付きマ
ット1に覆われているので、雨が強く降ってもエロージ
ョンが生じることはない。したがって、このポケット部
3aに挿入された植物は大雨になっても、流されること
なく成長することができる。逆に雨が少なくてもポケッ
ト付きマット1が太陽光を遮断するとともに、保湿する
ので、土壌が乾燥することがなく、植物の成長を助ける
ことができる。また、成長した植物は切り取り部2aか
ら露出した法面6aに根を張ることができ、その安定性
を強固なものとすることができる。
【0030】さらに、たとえ法面6に元々雑草の種や苗
が存在していても、ポケット付きマット1が太陽光を遮
断するので、これが成長することができなくなる。な
お、本例ではポケット3内に植物の苗7を植える例を示
しているが、本発明はこれに限られるものではなく、植
物の種を植えることもできる。ポケット3内に補充土8
を充填した後に、ポケット3の頂部分に設けた切り取り
部Cから補充土8のポケット部3aの頂部分に位置する
部分に植生したい植物の種を植えてもよい。
【0031】つまり、本発明のポケット付きマット1を
用いることにより、樹木や草や花などあらゆる種類の植
物を理想的な環境で首尾よく植生できるので、法面6に
所望の植物を植生でき、法面6の緑化に変化をつけるこ
とにより、植生された植物を楽しむことができる。しか
も、飛来してきた雑草の成長を阻止できるので、法面6
の美しい状態を保つために、多額の費用をかけて定期的
に雑草を除草する必要もなくなる。
【0032】また、本発明のポケット付きマット1は極
めて簡素化された構成であるから、このポケット付きマ
ットを安価にて製造できると共に、施工時に扱いやすく
分かりやすい。さらに、ポケット3を設ける間隔やマッ
ト2の幅を調節することにより、植生する植物の密度を
容易に調節することができ、法面6の緑化に最適なもの
とすることができる。そして、上述の例ではマット2の
上端部をV字状に切り取ることにより、正面視逆三角形
の切り取り部2aを形成したが、本発明はこれに限られ
るものではない。
【0033】図6は本発明のポケット付きマット1の変
形例を示すものであり、マット2の中間位置において逆
三角形の穴を切り取って、正面視逆三角形の切り取り部
2aを形成している。この場合、前記芯材4はマット2
の中間位置に設けた切り取り部2aの上端部を補強する
ように取り付ける方がよい。
【0034】図7は上述した各例のポケット付きマット
1に用いられるポケット3の変形例を示す平面図であ
る。この図に示す本発明のポケット3は、その中心部に
形成した切り取り部Cの形状を丸くしている。すなわ
ち、切り取り部Cの形状は上述した例に示す三角形に限
られるものではなく、その他の多角形やカーブを描いた
形状にしてもよい。また、前記切り取り部Cを頂点D,
Eの中間位置よりも少し下側に位置させている。このよ
うにすることにより、法面6に対する蓋部3bの傾斜角
を緩やかにすることができる。
【0035】なお、図示は省略するが、前記ポケット3
を折った状態で、蓋部3bの下端を形成する辺AD,A
Eに裾を設けて、蓋部3bを閉じた状態で、より効果的
に補充土8および法面6を覆うことができるようにして
もよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるポケ
ット付きマットによれば、植物の下側にマットが存在し
ないので、植物が成長するにしたがって植物は法面に根
を張ることができ、強固に定着することができる。さら
に、施工後には法面および植栽した植物の全ての部分を
化学繊維の不織布によって被覆できるので、たとえ雑草
などが飛来してきてもこれが根を下ろすことがないの
で、不要な雑草が生え出ることがない。しかも、化学繊
維の不織布は長期間にわたって腐蝕することがない。つ
まり、法面のメンテナンスを長期間にわたって不要とす
ることができる。
【0037】また、法面の全体を被覆することで法面の
保護を行うことができ、大雨が降っても法面のエロージ
ョンを防ぐことができる。逆に法面の全体を被覆する不
織布は法面を保水できるので、特別な仕方で散水しなく
ても、雨水だけで植物に必要な水分を保持できる。
【0038】さらに、前記ポケット部と蓋部が展開状態
でほゞ菱形の不織布からなる一体成形であり、菱形の1
頂点から中心まで切断し切断部の両側を折り畳んで蓋部
としてた場合には、ポケット付きマットの製造にかかる
手間を最小限に抑えることができるだけでなく、一枚の
不織布からポケット部および蓋部を無駄なく取り出すこ
とができる。前記マットと、ポケット部と、蓋部とを形
成する不織布が太陽光を遮断する程度の厚みと色を有す
る場合には、ポケット付きマットを敷設する前に法面に
存在する雑草がポケット付きマットの裏側で成長するこ
とを抑止するでき、メンテナンス作業をより少なくする
ことができる。
【0039】また、上述のポケット付きマットを用いた
法面植生方法によれば、作業者は法面に化学繊維の不織
布からなるポケット部や蓋部で囲まれた空間を極めて容
易に形成できるので、煩わしい法面の掘削作業をしなく
ても、法面とポケット部や蓋部で囲まれた空間に植物の
苗を置いて、必要なら補充土によって空間内を充填させ
ることにより植生作業を行うことができる。なお、法面
に対する植物の設置を安定させるなどの必要が生じる場
合には、前記法面を浅く掘削して植生してもよい。
【0040】上述の効果に加えて、本発明の法面植生方
法では、植物を種から植える必要がないので、草花から
樹木までどのような種類の植物であっても植栽できる。
そして、施工後のマットは芯材の部分が釘材で固定され
ているので、これが風などにあおられて剥離することが
なく、雑草の種などが侵入することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポケット付きマットおよびこれを用い
た法面植生方法の全体を説明する図である。
【図2】前記ポケット付きマットの要部を拡大して示す
斜視図である。
【図3】前記ポケットの展開状態を示す平面図である。
【図4】前記ポケットを立体的に折った状態を示す斜視
図である。
【図5】前記ポケット付きマットの製造工程を示す平面
図である。
【図6】前記ポケット付きマットの変形例を示す正面図
である。
【図7】前記ポケットの変形例を示す展開図である。
【符号の説明】
1…ポケット付きマット、2…マット、2a…切り取り
部、3…ポケット、3a…ポケット部、3b…蓋部、4
…芯材、5…縫合部分、6…法面、7…植物(苗)、8
…補充土、9,10…釘材。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正面視逆三角形の切り取り部を有し、法
    面に敷設されるマットと、このマットの前記切り取り部
    に縫い付けられたポケット部と、このポケット部を閉じ
    る蓋部と、前記マットに取り付けられて前記切り取り部
    を補強する非伸縮性の帯状の芯材とからなり、前記マッ
    トと、ポケット部と、蓋部が化学繊維の不織布よりなる
    ことを特徴とするポケット付きマット。
  2. 【請求項2】 前記ポケット部と蓋部が展開状態でほゞ
    菱形の不織布からなる一体成形であり、菱形の1頂点か
    ら中心まで切断し切断部の両側を折り畳んで蓋部とした
    請求項1に記載のポケット付きマット。
  3. 【請求項3】 前記マットと、ポケット部と、蓋部とを
    形成する不織布が太陽光を遮断する程度の厚みと色を有
    する請求項1または2に記載のポケット付きマット。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載のポケット
    付きマットを用いた法面植生方法であって、法面にポケ
    ット付きマットを敷設し、芯材の上からマットを法面に
    固定する釘材を打設した後に、法面とポケット部との間
    に植物の苗を載置し、補充土を充填し、その後補充土お
    よび植物を被覆するように前記蓋部を折曲してこれを釘
    材で固定することを特徴とする法面植生方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3の何れかに記載のポケット
    付きマットを用いた法面植生方法であって、法面にポケ
    ット付きマットを敷設し、芯材の上からマットを法面に
    固定する釘材を打設した後に、法面とポケット部との間
    に補充土を充填し、その後補充土および植物を被覆する
    ように前記蓋部を折曲してこれを釘材で固定すると共
    に、前記補充土の前記ポケット部の頂部分に位置する部
    分に植物の種を植えることを特徴とする法面植生方法。
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