JPH08196145A - 植生かご - Google Patents

植生かご

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JPH08196145A
JPH08196145A JP1129595A JP1129595A JPH08196145A JP H08196145 A JPH08196145 A JP H08196145A JP 1129595 A JP1129595 A JP 1129595A JP 1129595 A JP1129595 A JP 1129595A JP H08196145 A JPH08196145 A JP H08196145A
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JP
Japan
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vegetation
cage
plant
base material
basket
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Application number
JP1129595A
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English (en)
Inventor
Akira Ozaki
彰 尾崎
Kazuto Ito
和人 伊藤
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Nisshin Sangyo KK
Original Assignee
Nisshin Sangyo KK
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Publication date
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Landscapes

  • Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】植生や花壇の形成を簡単に行うことができて、
植物の成育を完全に行うことのできる植生かごを、極め
て簡単な構成によって提供できるようにすること。 【構成】断面が逆三角形になる長尺なかご本体11と、
このかご本体11内に開口が上方に向かうように収納さ
れる袋体13と、この袋体13内に収納した植生基材1
4とにより構成したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路脇の土手や法面上
の植生、あるいは種々の場所に花を生育させるのに適し
た植生かごに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、新設された道路の脇の土手は、
種々な植物を植えて保護したり、あるいはここに花等を
植えて道路脇の美観を増大させるようにすることが行わ
れている。新規造成地の法面についても、同様な植生が
なされ、またこのような植生を行うことも要望されてき
ている。
【0003】従来の植生方法としては、例えば吹付工法
といわれている工法や、法面等を植生帯と言われている
ものを敷設する工法がある。吹付工法は、植生植物の種
子と、肥料や土壌改良材を代表とする植生基材とを水に
混合して、これを機械を用いて法面等に吹き付けるもの
である。また、植生帯は、種子等を紙等からなるシート
材に添着して、このシート材を網体で保護したものであ
り、これを法面等の全体に敷設して植生を行うものであ
る。
【0004】以上のような従来の植生工法では、何より
も種子から植生植物を育てようとするものであるから、
少なくとも植生植物の発芽条件を完全に満たすようにさ
らなる種々な改良が必要であるだけでなく、大型機械を
導入したり、植生帯を法面等から大きく離れないように
しなければならない。つまり、従来の植生工法では、そ
の施工が非常に手間の掛かるものであっただけでなく、
植生植物が完全に発芽して十分成育するという補償は全
くなかったものなのである。
【0005】以上のような発芽の問題とは直接関係はな
いが、例えば実公昭61−36593号公報には、「発
芽生育の旺盛な外来種子が発芽の遅いススキの種子の発
芽生育を被圧して在来種の発芽が殆ど期待できない場合
が多かった」点に着目して、「粗荒に織成された網状の
植生袋に、植物の生育に必要な土、肥料等の植生基材と
共に植物の種子とススキの地下基付苗を併せ包蔵せしめ
たことを特徴とする法面安定緑化用植生袋」が提案され
ている。この植生袋によれば、「発芽成育の早い草木種
が生育を始めても何等被圧されることなくススキの地下
茎苗の発芽生育が見られ、植生の目的が十分達成され
る」ものであると考えられるが、次のような難点がある
ものと考えられる。
【0006】すなわち、この実公昭61−36593号
公報にて提案されている植生袋は、植生基材等を粗荒に
織成された網状の植生袋内に包蔵せしめたものであるか
ら、例えば縁取りの距離をかせぐために長尺なものとし
た場合には全く剛性のないものとなると考えられる。つ
まり、この植生袋は、運搬するのにも、施工するのに
も、非常に取り扱いにくいものとなると考えられ、また
製造することも困難になるものと思われる。
【0007】そこで、本発明者等は、製造や施工が非常
に簡単に行えてしかも植生植物や花等の成育を確実にす
るにはどうしたらよいかについて種々検討を重ねてきた
結果、本発明を完成したのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な実状に鑑みてなされたもので、その解決しようとする
課題は、植生や花壇の形成を簡単に行えるようにするこ
とと、花や植生植物の成育を完全に行うことである。
【0009】つまり、本発明の目的とするところは、植
生や花壇の形成を簡単に行うことができて、植物の成育
を完全に行うことのできる植生かごを、極めて簡単な構
成によって提供できるようにすることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、まず請求項1に係る発明の採った手段は、実施例
において使用する符号を付して説明すると、「断面が逆
三角形になる長尺なかご本体11と、このかご本体11
内に開口13aが上方に向かうように収納される袋体1
3と、この袋体13内に収納した植生基材14とにより
構成したことを特徴とする植生かご10」である。
【0011】すなわち、この請求項1に係る植生かご1
0では、植生基材14を入れた袋体13をかご本体11
によって包み込んだ形態のものにする必要がある。その
理由は、植生基材14を詰めた袋体13は、それだけで
は施工時や施工後に必要な剛性を有していないものであ
るから、これをかご本体11の剛性によって確保するよ
うにする必要があるからである。そして、このかご本体
11自体は、多数の網目11aを有した文字通りの「か
ご」状のものとして構成する必要があるが、その理由
は、当該植生かご10の植生基材14内に発芽してある
程度成育した植物15をかご本体11の外側から植設し
たり、あるいは植物15が成育して根を施工場所の土中
に十分伸ばせるようにしてやるためである。
【0012】かご本体11としては、合成樹脂により一
体成形したものや、枠に網体を取付けて構成したもの等
種々なものが適用できるが、その断面形状は逆三角形で
ある必要がある。その理由は、植生かご10の下側にな
る頂点を利用することにより、当該植生かご10の法面
や道路脇等の土中への配置、すなわち施工を容易にでき
るようにする必要があるからだけでなく、がご本体11
の剛性を利用することにより、その中への袋体13の収
納や、当該植生かご10の施工時等における取扱いに必
要な剛性を確保する必要があるからである。なお、この
かご本体11の地面に埋設されてしまう部分は、これが
土中で腐食する材料で形成した場合に網目11aを有し
たものとする必要はないものであり、紙のようなシート
状に形成したものにより構成してもよいものである。
【0013】袋体13としては、吸水性及び透水性に富
み、ある程度の期間土中に入れたとき腐食する材料、例
えばジュート等の自然材料を利用したもので十分であ
り、これにより、施工後の植生かご10中の植物15に
対する土中からの給水と、成育した植物15の根が土中
側に十分伸びられるようにするのである。この袋体13
内には植生基材14が入れられ、またこの植生基材14
内には植物15が植えられるのであるから、この袋体1
3には上方に向かう開口13aが形成されることは当然
である。
【0014】さて、上記課題を解決するために、請求項
2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に係る植生
かご10のかご本体11について、その上辺部分を開閉
蓋12としたことである。つまり、この植生かご10内
には、植生基材14を入れた袋体13を収納したり、植
生基材14内に発芽した植物15を植え付けなければな
らないが、この場合の作業の開閉蓋12を開放すること
により行い易くするためである。
【0015】また、請求項3に係る発明の採った手段
は、上記植生基材14中に予め植物15を植え付けて植
生かご10とすることである。このようにした植生かご
10は、施工場所にそのまま施工すれば、そのまま法面
の植生等ができるのである。
【0016】
【発明の作用】次に、各請求項に係る植生かご10の作
用について説明すると、まず請求項1に係る植生かご1
0のいては、図6にも示すように、植生基材14を詰め
た袋体13が、その開口13aを上にした状態で断面略
逆三角形状のかご本体11内に収納されているため、安
定した状態で納められている。換言すれば、袋体13
は、図6に示したように、二つ折りした布等の両側を縫
い目13bによって縫着して上方が開口13aとなるよ
うにしたものであるから、この袋体13内に植生基材1
4を詰めれば、その断面形状が略逆三角形になるだけで
なく、かご本体11の剛性によってその形状を変化させ
ないように確実に保護されるのである。また、このよう
な袋体13は、これをかご本体11内に収納することに
より確実に保護されるものであり、植生かご10の施工
作業時等における植生基材14を詰めた当該袋体13の
形くずれを防止しているのである。
【0017】かご本体11は、例えば後述する実施例に
おけるように、大きな網目11aを有するものとして合
成樹脂によりシート状に形成しておいたものを、例えば
図2に示すように三つに折り曲げて、下端を止め具11
bによって止めることにより構成されるものであるか
ら、それ自体は非常に簡単な構成で安価に製造し得るも
のとなっている。勿論、三つの折目で折曲したシート状
のものを止め具11bによって止めれば、その断面形状
は逆三角形のものとなるのであるが、止め具11bによ
って止める部分を図2に示したような下端にするだけで
なく、三角形の他の頂点で行うようにすることは十分可
能である。
【0018】各止め具11bによる止めによってかご本
体11とする場合、植生基材14を詰めた袋体13を、
かご本体11となるべきシート材で包み込むようにして
からなされるものであり、この場合、以下で述べる請求
項3に係る植生かご10におけるように、発芽してある
程度まで成長した植物15を植生基材14に植え付けた
袋体13を包み込むようにすることもある。
【0019】袋体13をかご本体11によって包み込む
ことにより構成した請求項1に係る植生かご10におい
ては、図1及び図2に示すように、植生基材14の表面
が袋体13の上方となっている開口13aから露出して
おり、かつこの植生基材14表面はかご本体11の各網
目11aからの外方に露出している。すなわち、この植
生基材14表面に対しては、各網目11aを通してある
程度成長した各植物15の植え付けが可能となっている
のであり、また植生基材14中に予め播いておいた植物
15の種子が発芽した場合に、その芽を各網目11aを
通して十分成長させ得るものとなっているのである。な
お、植物15の種子が発芽しない部分に対しては、他の
場所で別途発芽させた植物15を、各網目11aを通し
て植生基材14中に植え付けることも可能となっている
ことは言うまでもない。
【0020】以上のように構成した植生かご10を必要
箇所に設置するには、図3または図4に示すようにする
のであるが、その施工作業はいずれも次のように非常に
容易なものとなっている。すなわち、まず図3に示した
施工方法は、例えば道路脇や花壇の縁取り植生を行う場
所に適用されるものであるが、施工場所にツルハシ等で
簡単な溝を堀り、この中に各植生かご10を図1に示す
ような状態で配置して、その囲りに掘り起こした土をか
き寄せれば完了するものである。この場合、かご本体1
1は、その断面形状が逆三角形のものであるから、この
かご本体11によって包み込まれたものとなっている植
生かご10も当然に逆三角形状となっているため、下端
に尖っている頂点を利用することにより、溝内に簡単に
安定した状態で収納し得るのである。ツルハシで掘り起
した溝も、その断面形状が略逆三角形だからである。勿
論、溝を掘れば、その土は溝の周囲に存在することにな
るから、設置した植生かご10の周囲にこの土を寄せる
ことは簡単に行える。
【0021】図4に示した施工方法は、法面の所定箇所
に各植生かご10を略水平状に配置して、これを目串2
0等によって法面上に固定するものである。この場合、
かご本体11は多数の網目11aを有したものであるか
ら、目串20の挿通及びこれによる植生かご10の固定
はこれら各網目11aを利用することにより簡単に行え
るものである。また、各植生かご10は、前述したよう
に逆三角形状のものであるから、その一側面を法面上に
当接させることにより、袋体13内の植生基材14の表
面は略水平状となるのであり、この中に植え付けられ
る、あるいは植え付けた各植物15の成育を阻害するこ
とは全くないのである。この図4に示した施工方法で
は、植生かご10を収納するための溝を探る等の作業が
全く不要であることは言うまでもない。
【0022】所定箇所に設置された各植生かご10に対
しては、その一側面あるいは二側面が土に接しているか
ら、その中に収納されている袋体13及び詰められた植
生基材14中の水の乾燥は十分防止されているだけでな
く、逆に法面や花壇等を構成している土から給水がなさ
れることになる。
【0023】各植生かご10内の袋体13に対しては、
かご本体11の各網目11aを通して土が接触している
からである。換言すれば、各植生かご10に対する「か
ん水」は、殆ど不要となっているのである。
【0024】以上の通りであるから、植生かご10の植
生基材14内に植え付けられた植物15は、その芽や幼
葉等をかご本体11の各網目11aを通して十分伸ばし
得るのであり、またある程度伸びた根も袋体13及び各
網目11aを通して土中に十分成育させ得るのである。
つまり、この植生かご10は、断面が逆三角形にしたも
のであるから、その土に接触する部分が確実に形成され
て、植物15の活着が十分になされるものとなっている
のである。
【0025】従って、この請求項1に係る植生かご10
によれば、道路脇や法面等の植生を、非常に簡単な構成
と工法により容易に行えるのであり、植物15の成育を
も十分補償し得るのである。
【0026】請求項2に係る植生かご10においては、
そのかご本体11の上辺部分を開閉蓋12としたもので
あるから、上記請求項1に係る植生かご10と同様の作
用をなす他、次のような種々な作業を行い易くしている
ものである。すなわち、開閉蓋12を有するかご本体1
1としておけば、その中に袋体13の収納を容易に行え
るだけでなく、袋体13内への植生基材14の詰め込み
作業や、植生基材14への植物15の植え付けも容易に
行えるものとなっているのである。つまり、図5に示す
ように、開閉蓋12を開放しておけば、この中に袋体1
3を収納したり、この袋体13に植生基材14を詰めた
りする作業を、かご本体11を保持枠として簡単に行え
るのである。勿論、植生基材14に対する植物15の植
え付けも簡単に行えるのであり、作業が完了すれば閉じ
て止め具11bにより止めればよいからである。なお、
かご本体11の外で袋体13内に植生基材14を詰め、
この植生基材14に植物15を植え付けて一体化したも
のを、かご本体11内に収納するようにしてもよい。
【0027】また、請求項3に係る植生かご10におい
ては、その植生基材14内に発芽した植物15を予め植
え付けておくものであるから、施工後の植物15の発芽
率を全く気にする必要がなくなっている。つまり、各植
生かご10の施工が完了したということは、植生のため
の各植物15が成育することを待つだけになっているの
であり、そのままで完全な植生が十分望めるものとなっ
ているのである。換言すれば、この請求項3に係る植生
かご10は、植生を行うための商品として完成されたも
のとなっているのであり、なおかつ各植物15の成育を
みるだけのものとなっていることが一目瞭然となってい
て、植生用商品として信頼度の非常に高いものとなって
いるのである。
【0028】
【実施例】次に、各請求項1に係る植生かご10を、図
面に示した実施例に従って説明すると、図1及び図2に
は請求項1に係る植生かご10が示してあり、この植生
かご10は、断面が逆三角形になる長尺なかご本体11
と、このかご本体11内に開口13aが上方に向かうよ
うに収納される袋体13と、この袋体13内に収納した
植生基材14とにより構成したものである。
【0029】かご本体11は、例えば合成樹脂を材料と
して、図2の右方部分に示すように、多数の大きな網目
11aを有するシート状のものを形成しておいて、これ
を図2の左方部分に示すように三つ折りして構成される
ものであり、長尺方向の各端縁を止め具11bによって
止めることにより、文字通りの「かご」状のものとした
ものである。このかご本体11を合成樹脂材料により形
成すれば再度の使用が可能となり得るが、このかご本体
11を例えば厚紙やその他の土中に入れると腐食する材
料により形成すれば、当該植生かご10を法面等の植生
により適したものとすることができるものである。
【0030】なお、かご本体11の各網目11aの大き
さとしては、例えば発芽した植物15をこの網目11a
から後述する植生基材14内に植え付けることが可能と
なる程度のものにするのが最も好ましく、その場合の各
網目11aの大きさとしては2〜50cm2 が好まし
い。勿論、図2に示すように、植物15を植生基材14
に植え付けた袋体13の周囲をかご本体11によって囲
んで植生かご10とする場合には、各網目11aは植物
15の成育を阻害しない程度の大きさのもので十分なこ
ともある。
【0031】図2に示したかご本体11は、長尺側端縁
が下になるようにしてこれを各止め具11bによってと
めるようにしているが、各止め具11bによる止め箇所
は植生かご10の下端となる部分には限らない。すなわ
ち、断面逆三角形状となるかご本体11のどの頂点にお
いても、各止め具11bによる止めを行ってもよいもの
である。また、このかご本体11を、多数の網目11a
を有するシート状物から形成するようにする場合だけで
なく、必要形状のかご本体11を予め一体成形すること
も当然考えられるものである。さらに、このかご本体1
1は、多数の網目11aを有しかつ断面逆三角形状であ
るという条件を満たせば、例えばそのような枠体に別の
網体を取付けて構成するように実施してもよいものであ
る。
【0032】このかご本体11内に入れられるべき袋体
13は、ヤシガラ繊維やジュート等のような天然材料を
使用して、土中に埋設したとき腐食し易くしてあるもの
であり、かつこの袋体13内に詰められる植生基材14
が施工や運搬時においてこぼれ出ないようにしてあるも
のである。その意味では、この袋体13は、上記材料に
よって布状、マット状あるいは網状のものとして形成さ
れるものである。
【0033】この袋体13は、例えば図6に示すよう
に、長尺な四角形状の材料を二つ折りして、その左右両
側を縫い目13bによって縫製することにより、上方に
開口13aを有した植生基材14のための収納部を有し
たものとして形成したものである。換言すれば、この袋
体13内に開口13aから植生基材14を詰めれば、図
1あるいは図2に示すような断面が逆三角形のものに自
然となるものである。
【0034】植生基材14としては、これに植生のため
の植物15を植え付けたときに、植物15が十分根を張
り成長するようなものであれば何でもよく、本実施例で
はバーク堆肥、バーキュライト、腐葉土を採用してい
る。また、この植生基材14としては、ある程度の保水
性を高めるために、ピートモス、土壌改良材、高吸水性
ポリマーを採用しているものであり、これに植物15の
成長必要な肥料や土壌改良剤を混入してあるものであ
る。また、この植生基材14は、植物15の成育に悪影
響を与えない程度に固形化するようにして実施してもよ
い。その場合には、上述した高吸水性ポリマーや水溶性
ポリマーを利用するとよい。
【0035】植生基材14に植設されるべき植物15と
しては、法面等の植生に必要なものが採用されるもので
あり、また花壇の縁取りを美しくするために、例えば松
葉ぎく、花すべりひゆやマリーゴールド等の花植物も採
用されるものである。この植物15は、苗床である程度
成育させたものであり、これを図6に示したように、植
生基材14内に植え付けて使用される。勿論、図6に示
したようにな袋体13内に植物15となるべき種子を播
いておき、これが発芽して植物15となったときに袋体
13をかご本体11内に包み込むようにして実施しても
よい。その場合に、植物15が発芽しなかった部分に
は、苗床で成育させた植物15を図6に示すように追加
植え付けするものである。
【0036】特に、この植物15としては、種子を取る
ことが困難ではあるが、差し木や差し芽をして増やされ
移植で栽培されるようなものが適しており、ランナーと
呼ばれるわき芽が地をはう地被植物も適している。ま
た、法面を木によって植生したい場合には、この植物1
5として木本類の幼木を採用するものである。
【0037】さて、請求項2に係る植生かご10である
が、この植生かご10は図5に示してある。すなわち、
この植生かご10においては、かご本体11の上辺部分
を開閉蓋12としたものであり、図6に示したような袋
体13、あるいはこの袋体13の植生基材14に植物1
5を植え付けたものを、開閉蓋12を開放してかご本体
11内に収納し、この開閉蓋12を閉じて止め具11b
等による止めを行って植生かご10とするものである。
勿論、植物15を植え付けない袋体13をかご本体11
内に収納して植生かご10とし、最後にかご本体11の
各網目11aから植物15を植え付けるように実施して
もよいものである。
【0038】また、請求項3に係る植生かご10は、請
求項1または請求項2に係る植生かご10の植生基材1
4内に植物15を植え付けたものであり、植生用のもの
として完全化されたものである。また、各請求項に係る
植生かご10が、その袋体13内の植生基材14が固形
化されていないものである場合には、この植生基材14
が運搬時等においてパラパラとこぼれることがあるが、
そのようなことを防止するには、図7に示したような覆
いシート30によって植生基材14の表面を覆うように
しておくとよい。各実施例のかご本体11は、図1ある
いは図2に示したように、幸いその両端が開放されたも
のとなっているから、不要となった覆いシート30は、
図7に示したようにかご本体11の両側の開口から引き
抜けばよいものである。このような覆いシート30を使
用すれば、当該植生かご10を図8に示したように交互
して積み重ねることができることになり、保管や運搬に
非常に有利なものとなるのである。
【0039】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に係る発明
は、上記実施例にて例示した如く、「断面が逆三角形に
なる長尺なかご本体11と、このかご本体11内に開口
13aが上方に向かうように収納される袋体13と、こ
の袋体13内に収納した植生基材14とにより構成した
こと」にその構成上の特徴があり、これにより、植生や
花壇の形成を簡単に行うことができて、植物の成育を完
全に行うことのできる植生かごを、極めて簡単な構成に
よって提供することができる。
【0040】また、請求項2に係る植生かご10は、そ
のかご本体11の上辺部分を開閉蓋12としたことにそ
の特徴があり、これにより、この植生かご10によれ
ば、請求項1に係るそれと同じ効果を発揮することがで
きる他、かご本体11内に対する植生基材14を詰めた
袋体13の収納作業を簡単に行うことができるのであ
る。
【0041】さらに、請求項3に係る植生かご10は、
請求項1または請求項2に係る植生かご10について、
その植生基材14内に予め植物15を植え付けたものと
したことにその構成上の特徴があり、これにより、この
植生かご10を植生用のものとしての商品上の価値及び
信頼性を十分なものとすることができる。すなわち、こ
の植生かご10を見れば、植生のための植物15が既に
ある程度まで成長したものとなっているのであるから、
従来の例えば吹付工法のような発芽が十分であるかの心
配やチェックをする必要が全くないのであり、植生を行
うためのものとしての価値を十分認識することができる
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る植生かごを花壇の縁取り用として
使用した場合を例示する部分断面斜視図である。
【図2】請求項1に係る植生かごの組み立て順序を示す
斜視図である。
【図3】道路脇等に溝を掘って本発明に係る植生かごを
施工する場合の例を示す部分斜視図である。
【図4】本発明に係る植生かごを法面上に施工する例を
示す部分断面図である。
【図5】請求項2に係る植生かごを示す断面図である。
【図6】かご本体内に収納する前の袋体を示す斜視図で
ある。
【図7】植生基材の表面を覆いシートによって覆うよう
にした植生かごの斜視図である。
【図8】図7に示した植生かごを多数積み重ねた状態を
示す側面図である。
【符号の説明】
10 植生かご 11 かご本体 11a 網目 11b 止め具 12 開閉蓋 13 袋体 13a 開口 13b 縫い目 14 植生基材 15 植物 20 目串

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】断面が逆三角形になる長尺なかご本体と、
    このかご本体内に開口が上方に向かうように収納される
    袋体と、この袋体内に収納した植生基材とにより構成し
    たことを特徴とする植生かご。
  2. 【請求項2】前記かご本体は、その上辺部分を開閉蓋と
    したことを特徴とする請求項1に記載の植生かご。
  3. 【請求項3】前記植生基材中に、発芽した植物を植え付
    けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    植生かご。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010077712A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Hipack Co Ltd 植生用袋及び植生用包装体

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06322731A (ja) * 1992-01-28 1994-11-22 Fujimi Green Eng Kk ダム湖、湖、池等の湛水面裸地法面の緑化工法

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