JP3206204U - ネット取付具 - Google Patents
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Abstract
【課題】防鳥用ネットを容易に取り付けることができるとともに、取付作業の安全性の高いネット取付具を提供する。【解決手段】防鳥用ネットを被取付物の表面に取り付けるネット取付具1であって、上記表面に固定される板状の取付部2と、この取付部に連結されて、上記取付部との間にネットを保持する掛止空間9が形成される掛止部3とを備え、上記取付部は、上記被取付物の表面に固定されるベース部10と、上記ベース部に立設されるとともに、上記掛止部を連結する取付部側嵌合部15を設けた連結部11を備えて構成される一方、上記掛止部は、上記取付部側嵌合部に嵌合させられる掛止部側嵌合部7を備えて構成されており、上記ベース部又は/及び上記掛止部に、手指で保持できる保持部8が設けられている。【選択図】図1
Description
本願考案は、ネット取付具に関する。詳しくは、防鳥用のネットを壁面等に容易に取り付けることができるネット取付具に関する。
近年、市街地において鳥害が発生することが多い。特に、マンションのベランダ等にハトやカラスが飛来すると、糞尿の問題も発生する。また、糞尿によってアレルギー症状が出たり、鳥インフルエンザに感染している恐れもあり、衛生上の問題のみならず健康被害を受ける恐れも高まっている。
鳥類の飛来を防止するため種々の機器や装置が開発されている。特に、マンションのベランダ等において、鳥類の飛来を確実に防止できる手法として、防鳥用のネットを設ける場合が多い。上記防鳥用のネットは、ベランダを囲むように広い範囲に取り付ける必要があり、種々の取付具が提供されている。
上記特許文献1に記載された発明は、壁面に貼着等されたベース部上に、ネットを掛止できるフックを設けて構成されている。上記フックは、ネットを押し入れることにより、挿入口が弾性的に拡開するように構成されている。
ところが、ネットを構成する糸の太さが大きい場合、上記フック内に挿入するのに力を要することになる。また、複数の糸を束ねて取り付けるのは困難である。一方、ネットの太さが、上記挿入口より小さい場合、風等によってネットの糸が上記フックから外れる恐れが高くなる。
上記問題を解決するため、特許文献2に記載されているように、ベース部材とクリップ部材を用いて、ネットを取り付けるネット取付装置が提供されている。
ネット取付具をベース部材とクリップ部材の2つの部材で構成した場合、まず、ベース部材を接着剤やねじによって壁面等に固定する。その後、一方の手でネットをベース部材上に位置決めして保持し、その後、もう一方の手で保持した上記クリップ部材を上記ベース部材に連結する必要がある。
ベランダにおいては、防鳥ネットの上縁部は、上階のベランダの下面等の高所に取り付けられる場合が多い。このため、はしご等を用いて上記ネットの取付作業が行われることも多い。ところが、高層住宅のベランダは高所にあり、上記ネットを取り付けるのに、両手を必要とすると、取付作業の安全性を確保するのが困難になる。しかも、マンション等のベランダに防鳥ネットを設ける場合、ベランダの開口部の全域を覆う必要がある。このため、両手が塞がると、防鳥ネットの取付作業の危険性が高まる。
さらに、防鳥ネットを上記ネット取付具に対して1度の取付操作によって、見栄えよく設置できない場合がある。たとえば、見栄えよくネットを設置するためには、ネットを弛みなく取り付ける必要があり、上記ネット取付具に対する取付位置を調整したり、変更する必要がある場合も多い。
ところが、上記特許文献2に記載されているネット取付装置では、ネットの取付位置の調整や変更を行うには、上記クリップ部材をいちいち取り外す必要がある。このため、不慣れな者が作業を行うのは困難である。
本願考案は、上記不都合を回避でき、防鳥用ネットを容易に取り付けることができるとともに、取付作業の安全性の高いネット取付具を提供することを課題とする。
本願考案は、防鳥用ネットを被取付物の表面に取り付けるネット取付具であって、上記表面に固定される板状の取付部と、この取付部に連結されて、上記取付部との間にネットを保持する掛止空間が形成される掛止部とを備えて構成される。上記取付部は、上記被取付物の表面に固定されるベース部と、上記ベース部に立設されるとともに、上記掛止部を連結する取付部側嵌合部を設けた連結部を備えて構成される。一方、上記掛止部は、上記取付部側嵌合部に嵌合させられる掛止部側嵌合部を備えて構成されており、上記ベース部又は/及び上記掛止部に、手指で保持できる保持部が設けられている。
上記取付部と上記掛止部とは、別部材として形成することもできるし、一体的に形成することもできる。また、別部材として形成した後に、一方の縁部を開閉回動可能に連結して一体化することもできる。なお、上記取付部及び上記掛止部を形成する材料は特に限定されることはないが、屋外に設置することから耐候性の高い材料で形成するのが好ましい。たとえば、ASA樹脂(アクリロニトリル、スチレン、アクリル酸メチル共重合体)や、硬質塩化ビニル等の樹脂材料で形成することができる。
上記取付部と上記掛止部とを別部材として形成する場合、上記連結部を、上記ベース部に立設されるとともに所定間隔を開けて対向する一対の立壁部と、これら立壁部の上縁部を連結する上壁部とを備えて構成し、上記上壁部の縁部に上記取付部側嵌合部を設けて構成することができる。
一方、上記掛止部を、上記立壁部に対接させられる一対の側壁部と、これら側壁部を上縁部で連結する天壁部とを備え、上記側壁部に上記掛止部側嵌合部を設けるとともに、上記天壁部の縁部に上記保持部を設けて構成できる。
上記取付部側嵌合部と上記掛止部側嵌合部の形態は特に限定されることはない。たとえば、上記取付部側嵌合部を、上記上壁部の縁部に嵌合凸部を設けて構成する一方、上記掛止部側嵌合部を、上記側壁部に上記嵌合凸部に嵌合する嵌合凹部を設けて構成することができる。
上記保持部の形態も特に限定されることはない。上記保持部として、たとえば、上記天壁部の縁部に、外方へ突出する凸部からなる上記保持部を設けることができる。上記凸部の形態も特に限定されることはなく、上記縁部に沿う凸条や、滑り止めの凹凸状の保持部を設けることもできる。
また、上記取付部の上壁部に側方に延出する上記嵌合凸部を設けることにより、上記嵌合凸部を手指で握持して取付部の取付作業を行うことが可能となる。このため、上記嵌合凸部を、取付部側の保持部として機能させることができる。特に、上記取付部の寸法が小さいため、接着剤で壁面等に固定する場合、接着剤が手指に付着しやすい。上記上壁部の縁部に、上記天壁部の縁部に設けたのと同様の保持部を設けることにより、取付作業性が向上するとともに、安全性も高まる。
上記取付部と上記掛止部とを別部材として形成した場合、ネットを取り付ける際に、上記掛止部とネットの双方を手指で保持する必要がある。このため、両手が塞がって、作業の安全性が確保できない恐れがある。
上記不都合を回避するため、上記保持部の中央部に、当接させられる手指との間に上記ネットを挟圧して保持できるネット保持凹部を設けるのが好ましい。上記ネット保持凹部を設けることにより、上記ネット保持凹部にネット糸を位置させ、上記掛止部を握持する手指でネットの糸を、共に挟持することが可能となる。このため、片手で上記取付部と上記掛止部とを連結してネットを取り付けることが可能となり、安全性が向上する。
上述した形態では、取付部を壁面等に固定してから、掛止部を取り付けたが、上記取り付け部と上記掛止部とを一体的に形成することもできる。
すなわち、ネット取付具を、上記表面に固定される板状の取付部と、この取付部に開閉可能に連結されて、上記取付部との間にネットを保持する掛止空間が形成される掛止部とを備え、上記掛止空間を構成する上記取付部と上記掛止部の一側縁部が、上記取付部と上記掛止部とを開閉回動させるヒンジ構造を介して連結されているとともに、上記取付部と上記掛止部の他側縁部に、互いに着脱可能に嵌合できる嵌合部を形成して構成できる。
上記取付部と上記掛止部とをヒンジ構造で連結することにより、上記取付部と上記掛止部とを、壁面等に一体的に取り付けることができる。このため、取付部を取り付けた後に、ネットのみを握持して取り付け作業を行うことができる。このため、作業性が向上するばかりでなく、安全性も高まる。
上記ヒンジ構造の構成は特に限定されることはない。たとえば、上記取付部と上記掛止部とを別部材として形成し、上記一側縁部に、互いに嵌合して上記ヒンジ構造を構成する取付部側嵌合部と掛止部側嵌合部とを設けることができる。
また、上記一側縁部に、上記取付部と上記掛止部とを開閉回動させるインテグラルヒンジを備えて構成することができる。インテグラルヒンジによって上記取付部と上記掛止部とを一体的に形成すると、製造工程及び部品点数を削減することが可能となる。上記インテグラルヒンジは、成形体に変形可能な薄肉部を設けることにより、ヒンジ構造とするものである。
また、上記取付部と上記掛止部とを別部材とした場合にも、上記掛止部の一側にインテグラルヒンジを設け、上記取付部と上記掛止部を組み付けて一体化することもできる。上記インテグラルヒンジを設けることができる樹脂材料は変形能が高い材料に限られているため、剛性の低いものが多い。一方、ベース部の取付強度を確保するには、剛性の高い材料を採用するのが好ましい。上記取付部と上記掛止部とを別の材料から形成し、上記掛止部内に上記インテグラルヒンジを設けることにより、上記不都合を回避することが可能となる。
上記ネット取付具を取り付ける際の安全性を高めるために、上記取付部又は上記掛止部に、手指で保持できる保持部を設けるのが好ましい。上記保持部の形態は特に限定されることはなく、上述したように上記掛止部の縁部に凸部を設けて構成することもできる。また、上記取付部に突起状の保持部を設けることもできる。
広い範囲にネットを取り付ける場合、取付位置を調整する必要が生じる場合がある。たとえば、見栄えよくネットを取り付けるには、できるだけ弛みがないように取り付けるのが好ましい。一方、上述したように、ネットの取付位置を調節するために、上記取付部から上記掛止部を着脱すると、作業が面倒であるばかりでなく、安全性も低下する。
上記不都合を回避するため、上記取付部及び/又は上記ネット掛止部に、上記ネットを仮止めできる仮止め部を設けるのが好ましい。
上記仮止め部は、上記掛止部と上記取付部とを連結する前段階で、ネットの糸を容易に着脱できるように構成される。
上記仮止め部の構成は特に限定されることはない。たとえば、上記取付部や上記掛止部から延出するフック状の仮止め部を形成することができる。上記仮止め部を設ける部位は特に限定されることはない。取付部と掛止部とを別部材で形成する場合、上記取付部に設ける必要がある。一方、上記取付部と上記掛止部とを開閉回動可能に一体的に構成した場合、上記取付部と上記掛止部のいずれの部位に設けてもよい。
上記取付部を被取付物の表面に取り付ける手法は特に限定されることはない。たとえば、接着剤やネジ等を用いて取り付けることができる。また、両面粘着テープ等によって固定することもできる。
接着剤で取り付ける場合、上記取付部の裏面に、凹凸模様を形成しておくのが好ましい。上記凹凸模様の形態も特に限定されることはなく、接着力を高める形態であれば、特に限定されることはない。
防鳥用のネットを安全かつ確実に壁面等に取り付けることができる。
以下、本願考案の実施形態を図に基づいて説明する。
図1から図12に、本願考案に係るネット取付具の第1の実施形態を示す。
本実施形態に係るネット取付具1は、壁面等に固定される取付部2と、上記取付部2に連結される掛止部3とを備えて構成される。
上記取付部2は、被取付部材の表面に固定される板状のベース部10と、上記ベース部10に立設されるとともに、上記掛止部3を連結する取付部側嵌合部15,15を設けた連結部11とを備えて構成される。
上記連結部11は、 上記ベース部10に立設されるとともに所定間隔を開けて対向する一対の立壁部12,14と、これら立壁部の上縁部を連結する上壁部13とを備え、上記上壁部13の縁部に上記取付部側嵌合部15,15を設けて構成される。上記取付部側嵌合部は、上記上壁部13の縁部に嵌合突起15a,15aを設けて構成される。
上記掛止部3は、上記立壁部12,14に対接させられる一対の側壁部4,6と、これら側壁部4,6を上縁部で連結する天壁部5とを備え、上記側壁部4,6に上記掛止部側嵌合部7,7が設けられている。本実施形態に係る上記掛止部側嵌合部7,7は、上記側壁部4,6に、上記嵌合突起15a,15aを収容できる嵌合凹部7a,7aを設けて構成される。
上記ベース部10の背面には、図5及び図6に示すように、凹凸模様18が形成されている。上記凹凸模様18を形成することにより、接着剤を用いて固定する場合の接着強度を高めている。また、上記ベース部10における上記連結部11を設けた部分の両側部に、取付穴16,17が形成されている。上記取付穴16,17は、上記取付部2をネジ止めする場合に用いられる。また、上記取付穴16,17を、貫通状に形成することにより、上記取付部2を、接着剤を用いて取り付ける場合、接着剤を上記取付穴16,17の表面側に膨出して固化させることにより、取付強度を確保できるように構成されている。
上記掛止部3の上記一対の側壁部4,6の内面には、上記掛止部3を上記取付部2に取り付けた場合に、ネットの糸を保持する掛止空間9を確保するためのスペーサ部19,19が設けられている。上記スペーサ部19,19は、下端部が上記連結部11の上壁部13に当接して、上記上壁部13と上記天壁部5の間に所要の掛止空間が形成されるように構成されている。
上記天壁部5の上記側壁部4,6が延出する側縁部に、一対の保持部8,8が形成されている。本実施形態では、上記保持部8,8は、上記天壁部5の縁部を延出させて所定長さの突起8a,8aを設けて構成されている。上記保持部8,8を設けることにより、この部分を手指で摘んで、上記掛止部3を確実に保持することができる。また、上記嵌合凹部7a,7aが、上記嵌合突起15a,15aに嵌合する際、上記側壁部4,6は弾性的に拡開させられるが、上記保持部8,8は変形が生じない天壁部5の側縁部に形成されているため、上記保持部8,8に手指から挟圧力を作用させても、上記拡開変形が阻害されることはない。
図11に示すように、上記取付部2と上記掛止部3との間に形成される掛止空間9にネット31の網目を構成する糸が保持されることにより、ネット31が壁面等に取り付けられる。図12に示すように、上記ネット取付具1は、所定間隔で壁面41等に設けられて、ネット31を所定間隔で保持するように取り付けられる。
図13及び図14に、本願考案の第2の実施形態を示す。
図13に示すように、本実施形態では、掛止部203の天壁部205の四方の縁部に、保持部208,208,241,241を延出形成している。そして、上記側壁部204,206を設けていない側の縁部、すなわち掛止空間409が開口される側の縁部に設けた上記保持部241,241の中央部に、ネット保持凹部242,242を設けている。
図14に示すように、上記掛止空間409にネットの糸を通すとともに、上記ネット保持凹部にネット231の糸を位置させ、上記ネット231の糸を、上記天壁部205の保持部241,241との間で挟圧するようにして保持することができる。
上記構成を採用することにより、ネット231と掛止部203とを片手で一体的に保持して、ネットの取付作業を行うことが可能となり、作業性が向上するのみならず、取付作業の安全性を確保できる。
図15に、本願考案の第3の実施形態を示す。
本実施形態は、第1の実施形態における取付部302に設けた連結部11の上壁部5に、ネットを仮止めできる仮止め部351を設けたものである。なお、上記仮止め部351以外の構成は、図1に示す第1の実施形態と同様であるので説明は省略する。
上記仮止め部351は、上記上壁部5の上面に、ネットの糸を着脱容易に掛止できるフックを立設して構成される。上記仮止め部351の形態は限定されることはなく、種々の形態の仮止め部を設けることができる。
図16に示すように、ネット331を上記仮止め部351に掛止して保持させた後、掛止部3を連結することができる。このため、上記掛止部3を連結する前にネットの取付位置を容易に調節することが可能となり、ネットを見栄えよく設置することができる。
図17から図19に、本願の第4の実施形態を示す。
この実施形態は、取付部402と掛止部403とを開閉回動可能に形成したものである。
図17及び図18に示すように、本実施形態では、掛止空間を構成する上記取付部402と上記掛止部403の一側縁部が、上記取付部402と上記掛止部403とを開閉回動させるヒンジ構造を介して連結されているとともに、上記取付部402と上記掛止部403の他側縁部に、互いに着脱可能に嵌合できる嵌合部415,407が形成されている。
本実施形態では、上記一側縁部に、上記取付部402と上記掛止部403とを開閉回動させるインテグラルヒンジ450を備えて構成されている。上記インテグラルヒンジは、上記ベース部410から立設する立壁部414と、上記掛止部403側の側壁部404の間に薄肉部を設けて構成される。一方、上記他側縁部には、第1の実施形態と同様に、取付部側に嵌合凸部415を設けるとともに、掛止部側に上記嵌合凸部415を嵌合させる嵌合凹部407が設けられている。
上記構成を採用すると、壁面等へ取付部と掛止部とを一回の作業で取り付けることが可能となる。また、第1の実施形態のように、ネットを取り付ける際に、掛止部とネットの双方を保持する必要がなくなり、作業性が向上する。しかも、ネットのみを保持して取付作業を行うことができるため、安全性をも向上する。
図20及び図21に、本願考案の第5の実施形態を示す。この実施形態では、取付部502と掛止部503とを別部材で成形し、これら部材を開閉回動可能に連結したものである。
接着剤を用いて取付部502を壁面等に取り付ける場合、取付強度を高めるために、ベース部510の剛性を高めるのが好ましい。第4の実施形態のように、インテグラルヒンジを含むネット取付具の全体を一体成形すると、ベース部も同じ材料で成形することになる。ところが、インテグラルヒンジを構成するには、ある程度柔軟な樹脂材料を選択する必要がある。また、ポリエチレン等を採用した場合、接着性を確保するのが困難な場合もある。
第5の実施形態では、ベース部510を硬質な樹脂材料で形成する一方、掛止部503を柔軟な材料で形成し、掛止部503の側壁部504にインテグラルヒンジ550を設けている。
上記インテグラルヒンジ550を設けた部位の外側には、上記ベース部510に設けた質壁部に連結するための連結構造が設けられる。本実施形態では、上記掛止部503側に、係合凸部551を設けるとともに、上記取付部502側に、上記係合凸部を脱落不可能に連結する係合凹部560を設けている。上記取付部510は、剛性や耐候性が高く、また接着性能の高い、ASA樹脂(アクリロニトリル、スチレン、アルリル酸メチル共重合体)や、硬質塩化ビニル等の樹脂材料で形成される一方、上記掛止部503は、耐候性及び柔軟性の高いポリエチレン等の柔軟な材料で形成することが可能となる。これにより、ベース部の剛性に高い剛性及び接着性を確保しながら、インテグラルヒンジを採用することが可能となる。
本願考案の範囲は、上述の実施形態に限定されることはない。今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものでないと考えられるべきである。本願考案の範囲は、上述した意味ではなく、実用新案登録請求の範囲によって示され、実用新案登録請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
防鳥用ネットを容易に、かつ安全に取り付けることができるネット取付具を提供できる。
1 ネット取付具
2 取付部
3 掛止部
9 掛止空間
8 保持部
7 掛止部側嵌合部
10 ベース部
11 連結部
15 取付部側嵌合部
31 防鳥用ネット
41 被取付物の表面(壁面)
2 取付部
3 掛止部
9 掛止空間
8 保持部
7 掛止部側嵌合部
10 ベース部
11 連結部
15 取付部側嵌合部
31 防鳥用ネット
41 被取付物の表面(壁面)
Claims (10)
- 防鳥用ネットを被取付物の表面に取り付けるネット取付具であって、
上記表面に固定される板状の取付部と、この取付部に連結されて、上記取付部との間にネットを保持する掛止空間が形成される掛止部とを備え、
上記取付部は、
上記被取付物の表面に固定されるベース部と、
上記ベース部に立設されるとともに、上記掛止部を連結する取付部側嵌合部を設けた連結部を備える一方、
上記掛止部は、
上記取付部側嵌合部に嵌合させられる掛止部側嵌合部を備えて構成されており、
上記ベース部又は/及び上記掛止部に、手指で保持できる保持部が設けられている、ネット取付具。 - 上記取付部と上記掛止部とが別部材として形成されており、
上記連結部は、上記ベース部に立設されるとともに所定間隔を開けて対向する一対の立壁部と、これら立壁部の上縁部を連結する上壁部とを備え、上記上壁部の縁部に上記取付部側嵌合部を設けて構成される一方、
上記掛止部は、上記立壁部に対接させられる一対の側壁部と、これら側壁部を上縁部で連結する天壁部とを備え、上記側壁部に上記掛止部側嵌合部が設けられるとともに、上記天壁部の縁部に上記保持部が設けられている、請求項1に記載のネット取付具。 - 上記取付部側嵌合部は、上記上壁部の縁部に嵌合凸部を設けて構成される一方、
上記掛止部側嵌合部は、上記側壁部に上記嵌合凸部に嵌合する嵌合凹部を設けて構成されており、
上記嵌合凸部が、取付部材側の保持部を兼用するとともに、
上記天壁部の縁部に、外方へ突出する凸部からなる掛止部側保持部が設けられている、請求項2に記載のネット取付具。 - 上記保持部の中央部に、当接させられる手指との間に上記ネットを挟圧して保持できるネット保持凹部が設けられている、請求項3に記載のネット取付具。
- 防鳥用ネットを被取付物の表面に取り付けるネット取付具であって、
上記表面に固定される板状の取付部と、この取付部に開閉可能に連結されて、上記取付部との間にネットを保持する掛止空間が形成される掛止部とを備え、
上記掛止空間を構成する上記取付部と上記掛止部の一側縁部が、上記取付部と上記掛止部とを開閉回動させるヒンジ構造を介して連結されているとともに、
上記取付部と上記掛止部の他側縁部に、互いに着脱可能に嵌合できる嵌合部が形成されている、ネット取付具。 - 上記取付部と上記掛止部とが別部材として形成されており、
上記一側縁部に、互いに嵌合して上記ヒンジ構造を構成する取付部側嵌合部と掛止部側嵌合部とを設けた、請求項5に記載のネット取付具。 - 上記一側縁部に、上記取付部と上記掛止部とを開閉回動させるインテグラルヒンジを備えて構成されている、請求項5に記載のネット取付具。
- 上記取付部又は上記掛止部に、手指で保持できる保持部が設けられている、請求項5から請求項7のいずれか1項に記載のネット取付具。
- 上記取付部及び/又は上記掛止部に、上記ネットを仮止めできる仮止め部が設けられている、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のネット取付具。
- 上記取付部の裏面に、凹凸模様が形成されている、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のネット取付具。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108450455A (zh) * | 2018-03-12 | 2018-08-28 | 武林霄 | 基于通信定位的驱鸟系统 |
JP7474508B2 (ja) | 2020-08-06 | 2024-04-25 | 株式会社ベクトル | 防鳥ネット取付具 |
-
2016
- 2016-06-23 JP JP2016002994U patent/JP3206204U/ja active Active
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108450455A (zh) * | 2018-03-12 | 2018-08-28 | 武林霄 | 基于通信定位的驱鸟系统 |
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