JP3168810U - 引き戸用耐震防災ストッパー - Google Patents
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Abstract
【課題】引き戸を使用した後、改めて耐震防災ストッパーを設置する操作は必要とせず、地震の際は、振動波がどのような波長であっても、引き戸が不用意に開くのを確実に防止することができる引き戸用耐震ストッパーを提供する。【解決手段】弾性を有する板材にて固定板1を形成し、固定板1の板面を一端部がわから切り起こして弾性止め片2を形成する。弾性止め片2の先端部が閉じた引き戸Pのスライド開口がわ端面P1に係止するように配置し、引き戸Pの裏側に重なる他の引き戸Q若しくは壁面などの他の部材に固定板1を固定する。固定板1を鋼材にて形成し、固定板1の裏面に接着剤を設ける。【選択図】図1
Description
本考案は、地震によって引き戸が揺れた場合でも、この引き戸が不用意に開くのを確実に防止することができる引き戸用耐震防災ストッパーに関する。
従来、地震の揺れによってドアや引き戸等が不用意に開かないようにするストッパーが各種提案されている。特許文献1に記載の仮止め具は、弾性材で形成された芯材と、芯材の外周を被覆するゴム材で形成された表面材とで構成された三角形状のストッパーが提案されている。このストッパーによると、食器戸棚の引き出しや引き戸等のあらゆるタイプの開閉部材に対して、その隙間に挿入係止するだけで確実に仮止拘束できるというものである。
また、引き戸の外れ止め兼振れ止め具が特許文献2に記載されている。この外れ止め兼振れ止め具は、引き戸の上端面に取り付けられる基板を形成し、この基板から上方に突出して弾性を有する外れ止め片を設けると共に、基板の側方に突出して弾性を有する振れ止め片を設けたものである。そして、引き戸を取付枠に建て込むと、外れ止め片は、取付枠の鴨居溝の上面に当接して引き戸が外れるのを防止し、振れ止め片は、鴨居溝の内側面に当接して引き戸が振れるのを防止するというものである。
特許文献1に記載の仮止め具は、食器戸棚の引き出しや引き戸等のあらゆるタイプの開閉部材に対して、その隙間に挿入係止することで、地震の際に不測の開閉を阻止するものである。そのため、引き戸等を使用した後は、この仮止め具を隙間に挿入する操作が必要になる。したがって、特許文献1の仮止め具では、隙間に差し込む操作を忘れてしまうと、地震が発生した場合に全く効果を得られないという不都合があった。
一方、特許文献2に記載の外れ止め兼振れ止め具では、外れ止め片が取付枠の鴨居溝の上面に当接して引き戸が外れるのを防止し、振れ止め片は、鴨居溝の内側面に当接して引き戸が振れるのを防止することはできるとしても、これら外れ止め片や振れ止め片が、引き戸本来のスライド移動を規制することになる。そのため、引き戸の開閉が常に渋くなることが想定され、立て付けが悪い引き戸と同じ状況になるおそれがある。しかも、地震の振動波は、P波やS波、長周波など、様々な波長で伝わって来る。そのため、この波長によっては、外れ止め片や振れ止め片を形成した弾性材が振動しながら引き戸が移動する可能性もあるので、確実なストッパーとしての機能を有するものではなかった。
そこで本考案は、上述の課題を解消すべく案出されたもので、引き戸を使用した後、改めてストッパーを設置する操作は必要とせず、しかも、通常時は、開き戸本来のスライド移動を規制することなくスムーズに使用することができ、地震の際は、振動波がどのような波長であっても、引き戸が不用意に開くのを確実に防止することができる引き戸用耐震防災ストッパーの提供を目的とするものである。
上述の目的を達成すべく本考案の第1の手段は、地震の際に、引き戸がスライド方向に移動するのを防止する引き戸用耐震防災ストッパーであって、弾性を有する板材にて固定板1を形成すると共に、該固定板1の板面を一端部がわから切り起こして弾性止め片2を形成し、該弾性止め片2の先端部が閉めた引き戸Pのスライド開口がわ端面P1に係止するように配置し、引き戸Pの裏側に重なる他の部材に固定板1を固定することにある。
第2の手段において、前記固定板1は鋼材にて形成され、前記引き戸Pの裏側に重なる他の引き戸Q若しくは壁面などの前記他の部材に接着せしめる接着剤を裏面に設けたものである。
第3の手段において、前記固定板1は平面長方形状を成し、該固定板1の長手端部の中央部位から長手方向に沿った長方形状の前記弾性止め片2を形成し、該弾性止め片2の先端部に、該先端部を折り曲げて形成した当接片3を備え、弾性止め片2の基端部は、該固定板1の長手中央部に形成されたことにある。
本考案の請求項1に記載のごとく、弾性止め片2の先端部が引き戸Pのスライド開口がわ端面P1に係止するように配置し、引き戸Pの裏側に重なる他の部材に固定板1を固定したことにより、引き戸Pを閉めると、弾性止め片2の弾性力にて弾性止め片2の先端が引き戸Pのスライド開口がわ端面P1に自動的に係止するので、特許文献1の仮止め具のように、引き戸を使用した後、改めて耐震防災ストッパーを設置するといった操作は必要なくなった。
しかも、通常時は、引き戸Pを開ける際に、弾性止め片2を押し込むだけで引き戸Pを開けることができる。このとき、引き戸Pの裏側に弾性止め片2が入り込むだけなので、開き戸本来のスライド移動を規制することなくスムーズに使用することができる。
また、請求項2のように、固定板1および弾性止め片2は鋼材にて形成され、前記引き戸Pの裏側に重なる他の引き戸Q若しくは壁面などの前記他の部材に接着せしめる接着剤4を裏面に設けたものであるから、鋼材の強い弾性力を有する弾性止め片2が引き戸Pを係止するので、地震の際は、振動波がどのような波長であっても、引き戸が不用意に開くのを確実に防止することができる。しかも、固定板1の裏に設けた接着剤4によって、鋼製の固定板1を、引き戸Pの裏側に重なる他の引き戸Q若しくは壁面に確実に固定することができる。
更に、請求項3のごとく、固定板1は平面長方形状を成し、該固定板1の長手端部の中央部位から長手方向に沿った長方形状の前記弾性止め片2を形成し、該弾性止め片2の先端部に、該先端部を折り曲げて形成した当接片3を備え、弾性止め片2の基端部は、該固定板1の長手中央部に形成したことにより、固定板1に対する弾性止め片2の強度を最大限に高めることができる。この結果、地震の際は、振動波がどのような波長であっても、引き戸が不用意に開くのを確実に防止することができるものである。
本考案によると、引き戸を使用した後、改めて耐震防災ストッパーを設置する操作は必要とせず、しかも、通常時は、開き戸本来のスライド移動を規制することなくスムーズに使用することができ、地震の際は、振動波がどのような波長であっても、引き戸が不用意に開くのを確実に防止することができる引き戸用耐震ストッパーを提供することに成功したものである。
以下、本考案を図示例に基づいて説明する。本考案の基本構成は、固定板1、弾性止め片2、接着剤4にて構成されている(図2参照)。そして、地震の際に、引き戸がスライド方向に移動するのを防止するものである(図3参照)。
固定板1は、弾性を有する板材にて形成され、引き戸Pの裏側に重なる他の引き戸Q若しくは壁面に固定せしめる部材である(図2参照)。図示例では、鋼材にて形成した平面長方形状を成している。
弾性止め片2は、固定板1の板面を一端部がわから切り起こして形成した部材である。したがって、固定板1と弾性止め片2は一体に形成されている。図示の弾性止め片2は、鋼製固定板1の長手端部の中央部位から長手方向に沿った長方形状に形成している(図2参照)。
更に、この弾性止め片2の先端部に当接片3を設けている。この当接片3は、弾性止め片2の先端部を折り曲げて形成したもので、弾性止め片2が薄い材質の場合に、弾性止め片2の係止強度を高めると共に、スライドがわ端面P1に食い込むのを防止するものである(図3参照)。したがって、図示のように折り曲げて形成するほか、弾性止め片2の厚みによっては、先端をL字状に屈曲し手当接片3を形成することもできる。
また、弾性止め片2の基端部は、該固定板1の長手中央部に形成されている(図2参照)。このように弾性止め片2を形成することで、固定板1や弾性止め片2を形成する鋼板の強靭な弾性力や強度を最大限に発揮するものになる。
固定板1は、接着剤4や固定ネジ(図示せず)で引き戸Pの裏側に重なる他の引き戸Qや、引き戸Pの裏側に重なる壁面などに固定する。図示例では、固定板1の裏面に接着剤4を設けてある。そして、弾性止め片2の先端部が引き戸Pのスライド開口がわ端面P1に係止するようにして、固定板1を接着する(図1参照)。固定板1を接着する部材は、引き戸Pの裏側に重なる他の引き戸Qや、引き戸Pの裏側に重なる壁面などである。また、固定ネジを使用する場合は、固定ネジ孔5に挿通して固定板1を固定する(図2参照)。更に、この固定板1を固定する位置は、図示のごとく、引き戸Pの上部に配置するほか、中央位置や下部など、利用者が使い勝手の良い位置を選択して設置することができる。
すなわち、引き戸Pには、例えば片方に引く片引戸や、両方に引き分ける両引戸、あるいは壁体に引き込む引込戸、更に、2本の溝やレールにより重ね合う動きが出る引き違い戸など、各種の引き戸Pが存在する。そこで、固定板1を固定する部材もこの引き戸Pの種類に応じて固定するものである。
引き戸Pを閉じたときに、弾性止め片2がスライド開口がわ端面P1に係止するように設けているので、いちいち耐震防災ストッパーをセットする必要はない(図3参照)。一方、この弾性止め片2を外して引き戸Pをひらく場合は、弾性止め片2を軽く押し込みながら引き戸Pを開くだけでよいものである(図4参照)。
尚、本考案の固定板1及び弾性止め片2や当接片3、あるいは接着剤4の構成は図示例に限られるものではなく、本考案の要旨を変更しない範囲で自由に設計変更することができる。また、弾性止め片2の材質として鋼材以外の弾性材を利用することも可能である。
本考案において耐震防災ストッパーとして説明しているが、この他、子供らのいたずらによる開閉を防止するストッパーなどとしても利用することが可能である。
P 引き戸
P1 スライド開口がわ端面
Q 他の引き戸
1 固定板
2 弾性止め片
3 当接片
4 接着剤
5 固定ネジ孔
P1 スライド開口がわ端面
Q 他の引き戸
1 固定板
2 弾性止め片
3 当接片
4 接着剤
5 固定ネジ孔
Claims (3)
- 地震の際に、引き戸がスライド方向に移動するのを防止する引き戸用耐震防災ストッパーであって、弾性を有する板材にて固定板を形成すると共に、該固定板の板面を一端部がわから切り起こして弾性止め片を形成し、該弾性止め片の先端部が閉めた引き戸のスライド開口がわ端面に係止するように配置し、引き戸の裏側に重なる他の部材に固定板を固定することを特徴とする引き戸用耐震防災ストッパー。
- 前記固定板は鋼材にて形成され、前記引き戸の裏側に重なる他の引き戸若しくは壁面などの前記他の部材に接着せしめる接着剤を固定板の裏面に設けた請求項1記載の引き戸用耐震防災ストッパー。
- 前記固定板は平面長方形状を成し、該固定板の長手端部の中央部位から長手方向に沿った長方形状の前記弾性止め片を形成し、該弾性止め片の先端部に、該先端部を折り曲げて形成した当接片を備え、弾性止め片の基端部は、該固定板の長手中央部に形成された請求項1又は2記載の引き戸用耐震防災ストッパー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011002115U JP3168810U (ja) | 2011-04-15 | 2011-04-15 | 引き戸用耐震防災ストッパー |
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JP2011002115U JP3168810U (ja) | 2011-04-15 | 2011-04-15 | 引き戸用耐震防災ストッパー |
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Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015196525A (ja) * | 2014-04-01 | 2015-11-09 | 友康 谷貝 | 袋自立具 |
JP2016089452A (ja) * | 2014-11-04 | 2016-05-23 | Ykk Ap株式会社 | 建具 |
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- 2011-04-15 JP JP2011002115U patent/JP3168810U/ja not_active Expired - Fee Related
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