JP3206184B2 - 車線逸脱警報装置 - Google Patents

車線逸脱警報装置

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JP3206184B2
JP3206184B2 JP03173693A JP3173693A JP3206184B2 JP 3206184 B2 JP3206184 B2 JP 3206184B2 JP 03173693 A JP03173693 A JP 03173693A JP 3173693 A JP3173693 A JP 3173693A JP 3206184 B2 JP3206184 B2 JP 3206184B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車線逸脱警報装置に関
し、特に車両の前方の路面状態をラインカメラ等によっ
て監視することにより車両の車線(白線)からの逸脱を
警報する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来から知られている車線逸脱警
報装置の構成を概略的に示したもので、この従来例で
は、ラインセンサなどの車線検出手段11と、車速セン
サ12と、方向指示器(ウィンカー)13と、ブザー等
の警報装置14と、車線検出手段11と車速センサ12
と方向指示器13とから出力信号を受けて警報装置14
を作動する信号処理手段としてのCPU15とで構成さ
れており、このCPU15は電源16から電源が与えら
れるようになっている。
【0003】図5は図4に示した実施例におけるCPU
15に格納され且つ実行される制御プログラムのフロー
チャートを示したもので、以下、このフローチャートを
参照して図4の従来例の動作を説明する。
【0004】まず、CPU15はラインセンサ11から
のカメラ信号と車速センサ12からの車速信号と方向指
示器13からのウィンカー信号とを読み込む(ステップ
S1)。
【0005】上記の様に読み込んだ各信号の内のカメラ
信号について、図6に示すように例えば中心Oを通る水
平線上のカメラ信号(これはラインカメラが垂直方向の
走査が無く水平方向の走査のみが有るためである)が閾
値を越えたか否かにより判定して2値化する(同S
2)。
【0006】そして、CPU15は2値化されたカメラ
信号から図6に示すように路面上の白線WL(この例で
は中心線CL上の白線幅)を抽出するとともにその座標
を算出し(同S3)、さらに白線−車両間の距離を算出
する(同S4)。
【0007】この様にして求めた車両と白線との位置関
係から車両が白線から逸脱しているか否かを判断するた
め、白線−車両間の距離が閾値Th以下であるか否かを
判定し(同S5)、閾値以上であればステップS1に戻
るが、閾値Th以上である時には次のステップを実行す
る。
【0008】即ち、車両が白線WLに近づいていても車
線変更である場合には警報を発生させる必要がないので
ステップS6に於いてウィンカー信号が発生されている
か否かを判定し、ウィンカー信号が方向指示器13から
与えられているときにはステップS1に戻るが、ウィン
カー信号が発生されていないときにはさらに車速が設定
値を超えているか否かを判定する(同S8)。
【0009】このステップS8で車速が設定値を超えて
いるか否かを判定するのは次の理由による。
【0010】車速センサ12からの車速信号は車線を誤
検出したり検出が難しい一般道路と、車線を検出し易い
自動車専用道路とを車両の走行速度により区別するため
のものである。一般道路では制限速度は一般に60Km
/h以下、自動車専用道路では80〜100Km/h以
下であることを利用してこのステップS8では車速が設
定値(凡そ60Km/h)以上か未満かを判定し、車速
が設定値未満の場合には一般道路での走行と判断してこ
の場合の誤検出の可能性があるためステップS1に戻る
が、車速が設定値を超えている場合には自動車専用道路
を走行しているものと判定し車線逸脱警報を行う為警報
装置14を駆動する(同S7)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来例に
おいては、車速センサからの車速信号は警報出力の要否
判定にしか用いないにもかかわらず、CPUまで信号線
を引込み且つ読み込む必要があった為、信号線の配策に
手間がかかり、また、車速を読み込むための入力装置を
備える必要がありコスト的に問題があった。
【0012】また、一般に車速センサの出力信号は車速
に比例した周波数のパルスであるため、その読み込み及
び車速への換算・判定が煩わしいという問題もあった。
【0013】従って本発明は、車速センサを用いずに車
両の車線逸脱警報を行うことができる装置を実現するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】図1は上記の目的を達成
するための本発明に係る車線逸脱警報装置の構成を原理
的に示したもので、1は速度表示灯(図示せず)を有す
る車両の前方を撮影する車線検出手段、2は速度表示灯
を駆動する速度表示灯駆動手段、3は方向指示器、4は
警報装置、5は車線検出手段1と速度表示灯駆動手段2
と方向指示器3の各出力信号を受けて警報装置4を駆動
する信号処理手段であり、速度表示灯のいずれかを点灯
させる表示灯駆動手段2からの電圧信号が与えられたと
きにこれを電源信号として動作開始するものである。
【0015】
【作用】図1に於いて信号処理手段5は車線検出手段1
から得られた画像信号を2値化することにより路面上の
白線を抽出し、この白線と車両との車間距離が一定位置
以下になったとき、方向指示器3からの方向指示操作が
行われていなければ警報装置4を信号処理手段5が駆動
して警報を発生させるものである。
【0016】但し、この場合、例えば一般道路か又は自
動車専用道路かを判定するための車速信号は用いずに、
大型車両などに装備されている速度表示灯のいずれかを
表示灯駆動手段が点灯させる時に、その電圧信号を信号
処理手段5に与える事により所望の速度以上で走行して
いるとき、即ち自動車専用道路等を走行していることが
検出されたときのみ信号処理手段5を動作して従来と同
様の警報処理を行う。
【0017】この様にして信号線の配策に手間がかかり
コスト的に不利な車速センサを取り除くことができる。
【0018】
【実施例】図2は図1に示した本発明に係る車線逸脱警
報装置の実施例を示したもので、この実施例では車線検
出手段1としてラインカメラを用い、速度表示灯10を
駆動する表示灯駆動手段としてタコグラフ2の接点1
a,1b,1c,を用いている。また、方向指示操作が
行われたか否かを示す信号としてウィンカースイッチ3
を用い、警報装置としてブザーを用い、さらに信号処理
手段5としてCPUを用いている。
【0019】図3は図2に示したCPU5に格納され且
つ実行される制御プログラムのフローチャートを示した
もので、以下、このフローチャートを参照して図2に示
したた実施例の動作を説明する。
【0020】まず、タコグラフ2の各接点1a,1b,
1c,はスピードメーター(図示せず)の機械接点に対
応するものであり、車両がそれぞれ60Km/h,40
Km/h,20Km/h以上で走行したときに接点が閉
じるようになっており、それぞれ接点が閉じたとき速度
表示灯10の対応するランプが点灯するようになってい
る。
【0021】また、従来例においても述べたように一般
道路と自動車専用道路とを区分けして自動車専用道路を
走行しているときのみ本発明の車線逸脱警報装置を動作
させる必要があるので、この実施例においては自動車専
用道路を走行していると判定される60Km/h用の接
点1aのみCPU5に接続され、この接点1aがバッリ
ー電源に接続されていることから、車両が60Km/h
以上で走行しているときのみCPU5に電源が与えられ
動作可能となる。
【0022】図3は図2に示したCPU5に格納され且
つ実行される制御プログラムのフローチャートを示した
もので、上記の様に車両が60Km/h以上で走行して
いるときのみこのフローチャートが実行されるので、図
5に示したステップS8のみが取り除かれ、その外のス
テップS1〜S7は図5と同様のステップを実行すれば
良いこととなるので、ここではその説明は省略する。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る車線
逸脱警報装置によれば、速度表示灯のいずれかを点灯さ
せる表示灯駆動手段からの電圧信号を信号処理手段が動
作開始電源信号として受けたときのみ車線検出を行い、
車線と車両との車間距離が一定値以下で方向指示操作が
行われていないときに警報を発するように構成したの
で、車速センサの増設や信号線の配策が不要であり低コ
スト化を実現できるとともに速度表示灯信号を装置電源
として用いるので信号処理手段専用の電源装置を省略す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車線逸脱警報装置の構成を原理的
に示したブロック図である。
【図2】本発明に係る車線逸脱警報装置の一実施例を示
したブロック図である。
【図3】本発明に係る車線逸脱警報装置に用いられる信
号処理手段(CPU)に格納され且つ実行される制御プ
ログラムのフローチャート図である。
【図4】従来例の構成を原理的に示したブロック図であ
る。
【図5】従来例に於ける信号処理手段(CPU)に格納
され且つ実行される制御プログラムのフローチャート図
である。
【図6】車線検出手段で検出される路面上の白線を含ん
だ画面を示した図である。
【符号の説明】
1 車線検出手段 2 速度表示灯駆動手段 3 方向指示器 4 警報装置 5 信号処理手段(CPU) 図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G06T 1/00 280 G06T 1/00 280 G08G 1/00 G08G 1/00 J H04N 5/225 H04N 5/225 C (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/18 B60R 21/00 624 B60R 21/00 626 G01C 21/00 G06T 1/00 280 G08G 1/00 H04N 5/225

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 速度表示灯を有する車両の前方を撮影す
    る車線検出手段から得られた画像信号を信号処理手段が
    2値化することにより路面上の白線を抽出し、該白線と
    該車両との車間距離が一定値以下になったとき方向指示
    操作が行われていなければ警報装置を付勢する車線逸脱
    警報装置において、 該信号処理手段が、該速度表示灯のいずれかを点灯させ
    る表示灯駆動手段からの電圧信号を動作開始電源信号と
    して入力することを特徴とした車線逸脱警報装置。
JP03173693A 1993-02-22 1993-02-22 車線逸脱警報装置 Expired - Fee Related JP3206184B2 (ja)

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