JP3205450B2 - 薬注率自動決定装置と自動決定方法 - Google Patents

薬注率自動決定装置と自動決定方法

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JP3205450B2
JP3205450B2 JP00291194A JP291194A JP3205450B2 JP 3205450 B2 JP3205450 B2 JP 3205450B2 JP 00291194 A JP00291194 A JP 00291194A JP 291194 A JP291194 A JP 291194A JP 3205450 B2 JP3205450 B2 JP 3205450B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浄水場の凝集沈殿処理
における凝集剤の注入率を適切かつ自動的に決定する薬
注率自動決定装置と自動決定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は浄水場の凝集沈殿処理過程を示す
概念図である。浄水場の凝集沈殿処理は、原水に凝集剤
を添加する混和池と、生じた凝集体(以下、フロックと
称する)を成長させるフロック形成池と、成長フロック
を沈降除去するための沈殿池により行なわれる。即ち、
浄水場の凝集沈殿処理過程では、河川等の原水中に含ま
れる濁質や有機物などを、混和池で凝集剤を添加してフ
ロックを形成させ、このフロックを次の沈殿過程で沈降
するのに十分な大きさまで成長させる。凝集剤の量は、
原水流量に対する比である注入率として管理される。凝
集剤の注入率を一般に薬注率と呼んでいる。
【0003】凝集沈殿処理の運転に関する理論的な指標
として、Campらの提唱したGT値、丹保らの提唱し
たGCT値などがある。GT理論によれば、凝集を起こ
させるためには、一般に攪拌よって液中に加えられるエ
ネルギーをエネルギー消費率として与えたG値と、滞留
時間Tとの積を最適範囲に定める必要がある。GCT理
論は、GTの他に、初期フロックの体積濃度Cを含めた
積を、最適範囲とするというものである。GCT理論で
は、薬注率が関与すると考えられる初期フロック体積濃
度Cが導入されており、薬注率を決定するための指標が
導かれる。
【0004】しかし、実際の浄水場における薬注率の決
定は、以下に述べるように、バッチテスト的なもの、理
論的裏付けのない経験式を利用したもの、さらに、その
経験式を拠り所として、凝集メカニズムを完全にブラッ
クボックス化した制御法によるものだけである。薬注率
の決定方法は、制御も含めて、従来次のような方法が知
られている。
【0005】(1)ジャーテスト 処理すべき原水の一定量を幾つかのビーカーに採取し、
薬注率を段階的に変化させ、急速攪拌から緩速攪拌ま
で、それぞれのビーカーで凝集反応を起こさせて、30
分静置後の上澄み液の濁度が最も低い薬注率を採用す
る。図8はジャーテストを行なう装置の要部を示す模式
図であり、図8に示すように、原水1の適量を採取した
複数個のビーカー2にそれぞれ攪拌翼3を挿入し、攪拌
翼3の他端近傍に取り付けたそれぞれの滑車4に掛けた
共通のベルト5を、回転調節器6を設置したモーター7
により駆動させ、各ビーカー2中の原水1の攪拌速度を
モーター7の回転調節器6により変化させている。
【0006】(2)経験式 原水濁度と最適薬注率との関係を、例えば、次式のよう
に経験的に定め、この式に基づいて薬注率を決定する。 v=C×(Tb)1/2 ここで、v:薬注率 C:定数 Tb:原水濁度 (3)フィードバック制御 沈殿処理後の濁度を計測し、濁度が設定した値となるよ
うに、薬注率を操作量としてフィードバック制御する。
【0007】(4)フィードフォワード制御 濁度,pH,水温,アルカリ度などの原水水質と、
(1)のジャーテストで求めた最適薬注率との関係を、
線形結合で表わした注入率式に基づいて、フィードフォ
ワード制御する。この方法にオペレータの認識や、原水
の状態によっては注入率式の切り替えや補正を、オペレ
ータによる手動制御に近づけるように、ファジー,ニュ
ーロ,エキスパート制御などにより行なう。
【0008】(5)(4)のオペレータの認識の代わり
に、フロック形成池のオンライン画像情報に基づき算出
された平均フロック粒径を用いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来の
薬注率の決定方法には、次のような問題がある。 (1)の方法は、テストに1時間以上かかるために、原
水水質の急激な変化に追従することができない上に、薬
注率を細かく設定することもできない。 (2)の方法は、水温の相違や、季節による原水水質の
変動により、式の変更が必要であり、一般に、浄水場に
よって式が異なるので普遍性がない。 (3)の方法は、処理水が凝集剤の注入口から、通常1
時間以上遅れて到達する沈殿池出口の濁度を制御量とし
ているために、遅れ時間が大き過ぎて、水質の安定性を
欠き、急激な原水水質の変動に対応することができな
い。 (4)の方法は、基本的には(2)の方法と同様、経験
式に依存しており、薬注率に場所的,時間的な普遍性が
ない。 (5)の方法は、(4)の問題の他に、フロック形成池
の成長フロックを制御量としているために、(3)の方
法と同様に数十分の時間遅れを生じ、制御の安定性に欠
ける。
【0010】上述の従来法の個別の問題点と、共通する
一般的な問題点を纏めると次のようになる。 (A)最終処理水の水質を実験的に確認または制御量と
しているために、原水の急激な変動に追従することがで
きない。 (B)ジャーテストのような実証的なバッチテストを除
けば、理論的な確証がなく、季節変動や、取水源の違い
により注入率式が異なり、普遍性に乏しい。 (C)制御システムの導入は、莫大な費用が必要であ
り、とくに中小規模の浄水場への適用が困難である。 (D)沈殿処理水の濁度を主眼とした薬注率決定方法で
あるために、塩素消毒による溶解性有機物からのトリハ
ロメタンの生成について無視している。
【0011】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたものであり、その目的は、原水の水質変動に迅
速に対応し、安価で信頼性の高い薬注率自動決定装置と
決定方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の薬注率自動決定装置は以下のように構成
したものである。原水を一定の流量で攪拌槽に流入させ
る定量給水部と、前記攪拌槽に挿入され回転速度の変更
可能な攪拌機と、前記攪拌槽内の液量を一定に保持する
排水部と、前記攪拌槽内のpHを一定値に保持するpH
制御部と、前記攪拌槽内で生成するフロックの粒径を測
定する計測部と、タンク内に収容した凝集剤の量を変え
て前記攪拌槽内に注入可能な凝集剤注入部と、前記計測
部からのフロック粒径の測定データに基づき自動的に凝
集剤の注入率を調整するプログラムを内蔵する制御用コ
ンピュータとを備える。
【0013】また、この装置を用いて薬注率を自動的に
決定するには、次の三つの方法を用いる。第一の方法
は、計測部で測定されるフロックの平均粒径の大きさに
応じて薬注率を増減する。即ち、フロックの平均粒径が
あらかじめ設定した良好な処理水質を得るフロック粒径
より小さいとき薬注率を増加させ、フロックの平均粒径
があらかじめ設定した良好な処理水質を得るフロック粒
径より大きいとき薬注率を減少させて、設定フロック粒
径に収束するように、薬注率を自動的に調節することに
より、最適薬注率を決定する。
【0014】第二の方法は、フロック粒径を所定の大き
さとした後、フロック粒径が最大となる攪拌機の回転数
を定め、その後薬注率を調整してフロック粒径を所定の
大きさに戻す操作を、攪拌機の回転数の変化によるフロ
ック粒径の変動がなくなるまで繰り返すことにより、最
適G値と最適薬注率を決定する。第三の方法は、攪拌槽
内で生成するフロック粒径と溶解性有機物紫外吸光度を
同時に計測し、あらかじめ設定した良好な処理水質を得
るフロック粒径以上および溶解性有機物紫外吸光度以下
となるように、自動的に凝集剤の注入率を調整すること
により薬注率を決定する。
【0015】
【作用】上記のように本発明の薬注率自動決定装置は、
浄水プラントの混和池における原水の滞留時間およびG
値が等しい小規模なモデル攪拌槽を備え、実際の浄水プ
ラントと同等な条件で原水の凝集反応を起こさせるもの
であり、この装置を用いて、良好な処理水質が得られる
目標フロック粒径とするのに必要な薬注率が最適となる
ように制御して、原水の急激な変動に迅速に対応し、ま
た、得られるフロック粒径が最大となる攪拌機の回転数
により薬注率を調整して、最適G値と最適薬注率を決定
し、あるいは、混和池と処理水の溶解性有機物濃度がほ
ぼ等しいことから、フロック粒径と溶解性有機物紫外吸
光度を同時に計測し、これらを制御量として最適薬注率
を決定することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき説明する。図
1は、本発明の方法が適用される薬注率自動決定装置の
要部構成を示す模式図である。図1において、この装置
は攪拌槽8の他に、主要部として原水定量給水部,攪
拌機10,pH制御部11,排水部12,計測部13
よび凝集剤注入部14を備えており、これら主要部は点
線で囲って示してある。
【0017】攪拌槽8に原水1を供給する原水定量給水
は、手動バルブ15と流量計16からなる簡単な機
構とすればよく、浄水場の計画水量に合わせて変化する
実際の混和池の滞留時間となるように調節する。原水定
量給水部と攪拌槽8は、原水給水管17で接続し、原
水給水管17にはアルカリ注入口17aと、薬注口17
bを設けてある。
【0018】攪拌槽8に挿入する攪拌機10は、モータ
ー18と、これににより駆動する攪拌翼19を有し、攪
拌翼19は、実プラントで用いられている攪拌翼の形状
と相似形にする必要はなく、回転数を調節することによ
って、形状と回転数によって決まるG値を、実プラント
のG値に一致させるように定めればよい。pH制御部
は、アルカリ貯留タンク20と、外部制御可能なアル
カリ定量注入ポンプ21と、pH電極22およびpHコ
ントローラー23により構成することができる。但し、
この実施例では、薬注率に対して比例するようにアルカ
リを注入するため、コンピューター24によってpH制
御を行なわせている。pHコントローラー23は、信号
線25によりpH値をコンピューター24に出力する。
【0019】排水部12は、越流口26と排水堰27か
らなり、越流口26は、攪拌槽8の上部に内部の液量が
一定となるように開口しており、越流水は排水堰27に
流れ落ちる。排水堰27には、排水が溢れて攪拌槽8の
液量が変動することがないように、十分な大きさの径を
持つ排水管28を接続してある。フロック粒および溶解
性有機物の紫外吸光度を計測する計測部13のセンサー
29は、排水部12の越流口25の近傍に浸漬してあ
り、計測部13の計測値の出力は、信号線30によって
コンピューター24に入力することができる。
【0020】コンピューター24からの出力は、信号線
31により凝集剤注入部14の定量注入ポンプ32へ送
られ、凝集剤タンク33内の凝集剤を原水給水管17に
設けた薬注口17bに注入する。またコンピューター2
4からは、攪拌機10に対して信号線34により攪拌回
転数が出力される。この装置では、攪拌槽8の容量と原
水給水量は、実プラントの混和池の滞留時間を参考にし
て決定される。全国の浄水場は浄水施設設計指針によっ
て設計されており、混和池の滞留時間は1〜5分とされ
ている。この装置を設けた場所への原水の給水能力を、
仮に最高20l/minとすると、攪拌槽8の容量は2
0l程度必要となり、給水量の範囲は4〜20l/mi
nである。また凝集剤(ここではポリ塩化アルミニウム
とする)注入ポンプ32の容量は、注入率の範囲を0.
01〜0.2ml/lとすると、滞留時間1分で最高4
ml/min,滞留時間5分で最低0.04ml/mi
nを高精度に可変にする必要がある。このような条件を
満たす高精度定量ポンプは、一般に市販されているもの
を用いればよい。
【0021】また、pH制御部11は、凝集剤が酸とし
ての性質を示すので、アルカリ注入のみでpHを制御す
ることができる。本実施例では、アルカリは凝集剤注入
量に対して一定比率で注入し、設定pHへの微調整は、
凝集剤に対する注入比率を変更して行なった。攪拌機
の回転数は、実プラントの混和池のG値を以下の式か
ら推定し、回転数を調整することにより、G値を一致さ
せた。
【0022】 G=(e* /μ)1/2 (1) ここに、e* は総エネルギー消費率 μ は水の粘性 式(1)は、攪拌機動力消費率pと混和池容量Vを用い
て、次式で表わすことができる。
【0023】 G=(p/μV)1/2 (2) また、攪拌翼の形状から、e* を式(3)から計算する
ことができる。 ここで、γ は水の密度 Cd は攪拌翼の抵抗係数(1.3〜1.5) Kr は水のともまわり係数でKr ・nは水の回転数 Ai はi番目の攪拌翼の面積 ri はi番目の攪拌翼の軸からの距離 式(2)を用いる場合は、液の有無の状態で攪拌翼のト
ルク差から計算することができるが、実プラントで空の
状態を測定するのは不可能であるため、実プラントにお
けるG値の推定値は式(3)を用いて求め、本発明によ
る攪拌槽8については、式(2)を用いて行なった。
【0024】図2は攪拌翼の回転数とG値の関係を示す
線図であり、式(2)では、図2に示したように、あら
かじめ幾つかの回転数でG値を測定しておき、回帰式
(例えば、Y=30.9X1.56)により回転数からG値
を算出できるようにした。ところで、混和池で凝集剤の
注入により生成するマイクロフロックの粒径は、前述の
GCT理論における初期フロック体積濃度を与える指標
であり、最適な処理水質となるマイクロフロック粒径
は、原水濁度に応じて一定の値をとること、および薬注
率とマイクロフロックの粒径は、常識的な範囲で、濁度
によってこれらの関係曲線の傾きが異なるものの、正の
相関があることを本発明者らは実験的に確認している
[第44回全国水道研究発表会講演集(1993年5
月,p.117〜119)]。
【0025】これらの事実から、混和池におけるマイク
ロフロック粒径を制御量とすることにより、原水水質の
変動に数分以内に対応することができ、しかも沈殿池出
口の処理水質を良好に保つための薬注率制御が可能であ
る。本発明では以上の原理に基づいて実施するので、課
題の(A)と(B)は解決される。課題の(C)は、従
来の大規模な制御システムに代わり、前述の原理に基づ
いた連続薬注率決定法を、実験室的規模で行なうことに
より解決することができる。
【0026】浄水で問題となる溶解性有機物は、通常腐
植物質と呼ばれるフミン酸やフルボ酸である。これら
は、紫外部に吸収を示し、濾過などの前処理を施した
後、UV計により計測されている。本発明者らは、先に
特開平2−43064号公報により溶解性有機物を前処
理なしで計測する方法を開示しており、本発明の方法は
この計測法に基づいた計測器を用いる。また、一般に凝
集剤と溶解性有機物との反応は速く、混和池内で殆ど終
了する。このことから、上述の本発明の原理で、フロッ
ク粒径の計測と同時に、溶解性有機物の除去率を考慮に
入れた薬注率決定法が可能であり、課題の(D)を解決
することができる。
【0027】次に、本発明の具体的な三つの方法につい
て述べる。本発明の第一の方法は、図1に示した装置を
用いて、攪拌槽8内で生成するフロックサイズを計測す
る計測部13からのデータが、あらかじめ設定した良好
な処理水質を与えるフロック粒径より小さい場合、薬注
率を増加させ、これとは逆に、フロックサイズのデータ
が設定フロック粒径より大きい場合は、薬注率を減少さ
せ、設定フロック粒径に収束するように、薬注率を自動
的に調節することにより、最適薬注率を決定するもので
ある。
【0028】図3は、原水に人為的にカオリンを添加
し、そのときの薬注率と混和池フロック粒径の関係を示
す線図であり、薬注率とフロック粒径は、単調増加の関
係があることがわかる。図4は、種々の濁度および溶解
性有機物紫外吸光度の原水で、混和池フロック粒径に対
して、処理水の濁度除去率をプロットした線図である。
図4によれば、混和池フロック粒径を30μm程度とす
れば、原水濁度によることなく処理水の濁度除去率を8
5%以上とすることができる。図3と図4の結果から、
混和池のフロック粒径を薬注率で制御することにより、
原水の濁度が変動しても、安定な状態で良好な処理水が
得られることがわかる。
【0029】本発明の第二の方法は、第一の方法により
所定のフロック粒径を達成した後、攪拌機10の回転数
を徐々に増加させて、フロック粒径が増大する場合は、
フロック粒径が最大となるまでに大きくさせ、また、回
転数の増加に伴いフロック粒径が減少する場合は、攪拌
10の回転数を徐々に低下させて、フロック粒径が最
大となる回転数を決定し、その後、薬注率の調整によっ
て所定のフロック粒径に戻す操作を、回転数の変化によ
るフロック粒径の変動がなくなるまで繰り返すことによ
り、最適G値と薬注率を決定するものである。
【0030】図5は、原水濁度が一定のときのG値に対
するフロック粒径変化を種々の薬注率について模式的に
示した関係線図である。図5におけるdS は、目標フロ
ック粒径、dS + およびdS - は、到達許容範囲の上限
および下限を表わす。初期G値G0 で、目標フロック粒
径dS を実現するための初期薬注率V0 を決定した後、
フロック粒が最大となるようにG値を調整することがで
き、この様子を図5中の矢印Pで示してある。次いでG
値を最適とした後、薬注率を変化させて目標フロック粒
径dS とする。これを繰り返すと、図5に示すように、
薬注率はV1 〜V3 、G値はG1 〜G3 を経て、最適薬
注率VS および最適G値GS に到達する。
【0031】本発明の第三の方法は、攪拌槽8内で生成
するフロックの粒径と、溶解性有機物紫外吸光度を同時
に計測し、あらかじめ設定したフロック粒径以上および
溶解性有機物紫外吸光度以下となるように、自動的に凝
集剤の注入率を調整することにより、溶解性有機物の除
去を考慮した薬注率を決定するものである。前掲の図5
は、混和池フロック粒径に対する溶解性有機物(E
254 )除去率と、濁度除去率の関係をプロットした線図
であり、この図によれば、少なくともフロック粒径を6
0μmとすることにより、溶解性有機物の除去率を最高
にし、濁度を除去することができる。
【0032】図6は、処理水E254 除去率と混和池水の
254 除去率との相関を示す線図である。図6による直
線性や値の一致から、溶解性有機物の凝集による除去反
応は混和池でほぼ終了しており、混和池における溶解性
有機物紫外吸光度を直接制御目標としてもよいことがわ
かる。したがって、フロック粒径と同時に、溶解性有機
物紫外吸光度を計測することにより、濁度除去と溶解性
有機物の除去とを考慮した薬注率を決定することができ
る。
【0033】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明の薬注率
自動決定装置は、浄水プラントの混和池における原水の
滞留時間とG値が等しい小規模なモデル攪拌槽を有して
おり、原水に対して実際の浄水プラントと同等な条件
で、凝集反応を起こさせることが可能である。
【0034】本発明の第一の方法により、良好な処理水
質が得られる目標フロック粒径を生成させるのに必要な
薬注率を制御しながら決定するので、浄水プラントに対
して最適な薬注率とすることができる。また、混和池の
フロック粒径を制御対称としており、原水の急激な水質
変動に迅速に対応し、その結果、処理水質を良好に安定
な状態で維持することができる。
【0035】本発明の第二の方法では、攪拌機の回転数
を外部信号で変更可能とし、フロック粒径が最大となる
攪拌機の回転数を見定めながら、薬注率を調整するの
で、最適攪拌条件と最適薬注率をほぼ同時に決定するこ
とができる。本発明の第三の方法では、フロック粒径と
溶解性有機物紫外吸光度を同時に測定することが可能な
計測器を用いて、混和池と処理水の溶解性有機物濃度が
ほぼ等しいことに着目し、フロック粒径と溶解性有機物
紫外吸光度を同時に制御量としたので、従来、濁度除去
のみで決定していた薬注率を、濁度除去に加えて色度を
低減させ、トリハロメタンの生成を抑制する薬注率を決
定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法が適用される薬注率自動決定装置
の要部構成を示す模式図
【図2】攪拌翼の回転数とG値との関係線図
【図3】カオリンの添加量をパラメータとする薬注率と
混和池フロック粒径との関係線図
【図4】種々の濁度と溶解性有機物紫外吸光度を持つ原
水について、混和池フロック粒径と処理水の濁度除去率
の関係を示す線図
【図5】種々の薬注率についてG値とフロック粒径変化
の関係を模式的に示した線図
【図6】処理水E254 除去率と混和池水のE254 除去率
との相関を示す線図
【図7】浄水場の凝集沈殿処理過程を示す概念図
【図8】ジャーテスト装置の要部を示す模式図
【符号の説明】
1 原水 2 ビーカー 3 攪拌翼 4 滑車 5 ベルト 6 回転調節器 7 モーター 8 攪拌槽 原水定量給水部10 攪拌機11 pH制御部12 排水部13 計測部14 凝集剤注入部 15 手動バルブ 16 流量計 17 原水給水管 17a アルカリ注入口 17b 薬注口 18 モーター 19 攪拌翼 20 アルカリ貯留タンク 21 注入ポンプ 22 pH電極 23 pHコントローラ 24 コンピューター 25 信号線 26 越流口 27 排水堰 28 排水管 29 センサー 30 信号線 31 信号線 32 注入ポンプ 33 凝集剤タンク 34 信号線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 財津 靖史 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 窪田 真和 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 原田 健治 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 丹保 憲仁 北海道札幌市北区屯田2条4丁目10−33 (72)発明者 松井 佳彦 北海道札幌市東区北16条東13丁目98番地 ヒュース北16A201号 審査官 富永 正史 (56)参考文献 特開 昭59−160508(JP,A) 特開 平3−123607(JP,A) 特開 昭63−256108(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 21/00 - 21/30 C02F 1/52 - 1/56

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浄水プラントの凝集沈殿処理過程における
    薬注率を決定する装置であって、原水を一定の流量で攪
    拌槽に流入させる定量給水部と、前記攪拌槽に挿入され
    回転速度の変更可能な攪拌機と、前記攪拌槽内の液量を
    一定に保持する排水部と、前記攪拌槽内のpHを一定値
    に保持するpH制御部と、前記攪拌槽内で生成する凝集
    体(以下、フロック)の粒径,溶解性有機物紫外吸光度
    を測定する計測部と、タンク内に収容した凝集剤の量を
    可変として前記攪拌槽内に注入可能な凝集剤注入部と、
    前記計測部からのフロック粒径,溶解性有機物紫外吸光
    度の測定データに基づき自動的に凝集剤の注入率を調整
    するプログラムを内蔵する制御用コンピュータとを備え
    たことを特徴とする薬注率自動決定装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の装置において、攪拌槽の容
    量と定量給水部の給水量で決まる原水の滞留時間が浄水
    プラントの混和池における滞留時間に等しく、攪拌機の
    回転数,攪拌翼および攪拌槽の形状で決まるG値が浄水
    プラントの混和池におけるG値に等しい攪拌槽の容量,
    給水量および攪拌機の回転数を設定することを特徴とす
    る薬注率自動決定装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の装置を使用するに
    当たり、計測部で測定されるフロックの平均粒径の大き
    さに応じて薬注率を増減することを特徴とする薬注率自
    動決定方法。
  4. 【請求項4】請求項3記載の方法において、フロックの
    平均粒径があらかじめ設定した良好な処理水質を得るフ
    ロック粒径より小さいとき薬注率を増加させ、フロック
    の平均粒径があらかじめ設定した良好な処理水質を得る
    フロック粒径より大きいとき薬注率を減少させ、設定フ
    ロック粒径に収束させることを特徴とする薬注率自動決
    定方法。
  5. 【請求項5】請求項1または2記載の装置を使用するに
    当たり、請求項3または4記載の方法によりフロック粒
    径を所定の大きさとした後、フロック粒径が最大となる
    攪拌機の回転数を定め、その後薬注率を調整してフロッ
    ク粒径を所定の大きさに戻す操作を攪拌機の回転数を変
    化させてフロック粒径の変動がなくなるまで繰り返し、
    最適G値と最適薬注率を決定することを特徴とする薬注
    率自動決定方法。
  6. 【請求項6】請求項5記載の方法において、フロック粒
    径を所定の大きさとした後、攪拌機の回転数を徐々に増
    加してフロック粒径が大きくなるときフロック粒径を最
    大となるまでにし、攪拌機の回転数の増加に伴いフロッ
    ク粒径が小さくなるとき攪拌機の回転数を徐々に低下し
    てフロック粒径が最大となる回転数を定めることを特徴
    とする薬注率自動決定方法。
  7. 【請求項7】請求項1または2記載の装置を使用するに
    当たり、攪拌槽内で生成するフロック粒径と溶解性有機
    物紫外吸光度を同時に計測し、あらかじめ設定した良好
    な処理水質を得るフロック粒径以上および溶解性有機物
    紫外吸光度以下となるように凝集剤の注入率を調整する
    ことを特徴とする薬注率自動決定方法。
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