JP3205411B2 - 陸上構造物の汚染防止方法 - Google Patents

陸上構造物の汚染防止方法

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JP3205411B2 JP35577092A JP35577092A JP3205411B2 JP 3205411 B2 JP3205411 B2 JP 3205411B2 JP 35577092 A JP35577092 A JP 35577092A JP 35577092 A JP35577092 A JP 35577092A JP 3205411 B2 JP3205411 B2 JP 3205411B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、付着した汚染物質を容
易に除去できる汚染防止方法に関し、さらに詳しくは落
書、煤煙、ほこりなどによって、建造物、構築物、装
置、厨房設備などが汚染されるのを防止するのに有効な
陸上構造物の汚染防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】電柱、街路灯、塀、歩道
橋、壁、橋脚、ガードレール、トンネル、門扉、車両、
機械装置、換気扇、排風装置などの陸上構造物は、落
書、ほこり、煤煙、排気ガス、貼紙などによって汚染さ
れやすく、美観を著しく損ねられ、しかもこれらの汚れ
は容易に除去できず、汚れを除去するために莫大な労力
と費用が必要となる。そこで従来より、これら構造物に
シリコンオイル、ワックスなどを添加した常乾形又は熱
硬化形塗料を塗布し汚染防止塗膜を形成して汚染を防ぐ
などしている。
【0003】しかしながら、最近増えているエアゾール
ラッカー塗料による落書では、特に該塗膜がアクリルウ
レタン系塗料による場合によく見られることであるが、
該塗膜表面がエアゾールラッカー中の溶剤で若干溶解し
てしまったり、また何度もかかる落書をシンナーで拭き
取るあるいは束子で擦るなど繰返すと表面のシリコンオ
イルなどが徐々に消失し汚染防止の効果が低下しやす
い。耐溶剤性の優れるエポキシ系塗料による塗膜に対す
る場合でも同様である。またかかるエアゾールラッカー
塗料による落書塗膜をガムテープなどの粘着テープの着
脱で除去しようとする場合、該落書塗膜の膜厚が薄いと
細部にわたってきれいに除去することが困難であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、上
記不具合を解消すべく鋭意検討した結果、陸上構造物に
特定の下塗塗料を塗装、乾燥し、さらにその上に反応硬
化形シリコーン樹脂含有塗料を塗装することによって上
記不具合を解消できることを見出し、本発明を完成する
に至った。
【0005】すなわち本発明は、陸上構造物に、エポキ
シ樹脂を基体樹脂とし、少なくとも2個以上の活性水素
を有するアミノアルコキシシラン化合物を硬化剤として
含有する下塗塗料を塗装し乾燥後、該塗面上に樹脂成分
として、反応硬化形シリコーン樹脂50〜99重量%お
よび下記一般式
【化2】 〔式中、Rは水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、
アリール基又はアラルキル基を表わし、R1 はエーテル
基、エステル基又は−NH−を介在してもよい炭素数1
〜40の2価脂肪族炭化水素基を表わし、R2 は、水素
原子又は炭素数1〜6の低級アルキル基を表わし、x及
びyはそれぞれ0.01≦x<3.99、0.01≦y
<3.99で且つ0.02≦x+y<4である。〕で表
わされる数平均分子量250〜30,000及び粘度2
0〜50,000センチストークスの、ヒドロキシアル
キル基又はアルコキシ基を有するシリコーン樹脂1〜5
0重量%を含有する反応硬化形シリコーン樹脂含有塗料
を塗装することを特徴とする陸上構造物の汚染防止方法
を提供するものである。
【0006】以下、本発明において使用する塗料及びそ
れによる汚染防止方法について説明する。
【0007】本発明で用いる下塗塗料は、エポキシ樹脂
を基体樹脂とし、少なくとも2個以上の活性水素を有す
るアミノアルコキシシラン化合物を硬化剤として含有す
る塗料である。
【0008】上記下塗塗料において、基体樹脂として使
用しうるエポキシ樹脂は、従来から公知のものが広く適
用でき、一般に数平均分子量が約350〜約4.00
0、好ましくは約900〜約3,000で、エポキシ当
量が150〜3,800、好ましくは450〜2,10
0の範囲内にある常温で固体又は液体のエポキシ樹脂が
挙げられ、かかるエポキシ樹脂としては、硬化塗膜の機
械的性質、接着性、防食性等の点から、多価フェノール
(例えばビスフェノール類)−エピハロヒドリン縮合型
エポキシ樹脂、フェノールホルムアルデヒド縮合型エポ
キシ樹脂、重合脂肪酸型エポキシ樹脂等が好適である。
【0009】上記多価フェノール−エピハロヒドリン縮
合物型エポキシ樹脂としては、例えば、ビスフェノール
A、ビスフェノールF、ハロゲン化ビスフェノールAと
エピクロルヒドリンとの縮合物〔例:シェル化学社製エ
ピコート828、エピコート1001、エピコート10
02、エピコート1004、エピコート1007、エピ
コート1009など〕が用いられ;フェノール−ホルム
アルデヒド縮合物型エポキシ樹脂としては、例えばグリ
シジルエーテル化ノボラック型エポキシ樹脂〔例:シェ
ル化学社製、エピコート152、154など〕が挙げら
れ;また、重合脂肪酸型エポキシ樹脂としては、例え
ば、ダイマー酸型エポキシ樹脂〔例:シェル化学社製、
エピコート872など〕が用いられる。
【0010】本発明方法においては、多価フェノール−
エピハロヒドリン縮合物型エポキシ樹脂が特に適してい
る。これらエポキシ樹脂はそれぞれ単独で使用すること
ができ、或いは2種又はそれ以上組合わせて用いること
ができる。また低級の多価アルコールやポリエステルポ
リオールのグリシジルエーテル類等比較的低分子量のも
のも合わせて使用することができる。
【0011】また上記下塗塗料において、硬化剤として
用いられるアミノアルコキシシラン化合物の代表例とし
ては、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−ア
ミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジ
エトキシシラン、γ−アミノプロピルトリブトキシシラ
ン、p−アミノフェニルトリメトキシシランなどの1級
アミノ基を有するシラン化合物;N−(2−アミノエチ
ル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−
(2−アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメ
トキシシラン、N−(2−アミノエチル)−γ−アミノ
ブチルトリメトキシシラン、N−(2−アミノフェニ
ル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−ウ
レイドプロピルトリメトキシシラン、γ−ウレイドプロ
ピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノフェニル)
−γ−アミノプロピルトリメトキシシランなどの1級ア
ミノ基と2級アミノ基とを有するシラン化合物;N−
(2−ウレイドエチル)−γ−アミノプロピルトリメト
キシシラン(東レシリコーン社製、AX43−03
1)、N−(2−ウレイドエチル)−γ−アミノプロピ
ルトリエトキシシラン、N−(2−ウレイドフェニル)
−γ−アミノプロピルトリメトキシシランなどのウレイ
ド基と2級アミノ基とを有するシラン化合物;N,N´
−ビス(トリメトキシシリルプロピル)エチレンジアミ
ン、N,N´−ビス(トリエトキシシリルプロピル)エ
チレンジアミン、N,N´−ビス(トリメトキシシリル
プロピル)p−フェニレンジアミン、N,N´−ビス
(トリブトキシシリル)エチレンジアミンなどの2級ア
ミノ基を2個有するシラン化合物などが挙げられる。
【0012】これらのうち、1級アミノ基と2級アミノ
基とを有するシラン化合物が好ましく、なかでもN−
(2−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキ
シシランが好ましい。
【0013】上記下塗塗料において、前記エポキシ樹脂
とアミノアルコキシシラン化合物の配合比は、該エポキ
シ樹脂中のエポキシ基に対する該アミノアルコキシシラ
ン化合物中の活性水素基の当量比が0.4〜3.6、特
に0.6〜2.4の範囲内であることが好ましい。ここ
で活性水素基とはアミノ基など窒素原子に結合している
反応性の水素原子のことを意味する。
【0014】上記下塗塗料において硬化剤として上記ア
ミノアルコキシシラン化合物を単独で使用しうることは
もちろんであるが、エポキシ樹脂の硬化剤として般用さ
れている種々のポリアミド樹脂や第1級ポリアミン類付
加物等を上記アミノアルコキシシラン化合物と併用して
もさしつかえない。
【0015】上記下塗塗料には、さらに必要に応じて着
色顔料(例:酸化チタン、カーボンブラック、酸化鉄、
アルミ粉、フタロシアニンブルーなど)、体質顔料
(例:炭酸カルシウム、硫酸バリウム、タルク、クレー
など)、防錆顔料(例:鉛丹、塩基性クロム酸鉛、ジン
ククロメート、モリブデン酸亜鉛、リン酸アルミ、亜鉛
粉末など)や、また、通常の塗料製造に使用されうるタ
レ防止剤、可塑剤、表面調整剤、沈降防止剤などの塗料
用添加物を配合することができ、硬化触媒も必要に応じ
て使用することができる。
【0016】本発明で用いる反応硬化形シリコーン樹脂
含有塗料は、樹脂分として、反応硬化型シリコーン樹脂
50〜99重量%および前記一般式で表わされる数平均
分子量250〜30,000及び粘度20〜50,00
0センチストークスの、ヒドロキシアルキル基又はアル
コキシ基を有するシリコーン樹脂(以下、「変性シリコ
ーン樹脂」と略称する。)1〜50重量%を含有する塗
料である。
【0017】上記反応硬化形シリコーン樹脂は、室温
で、もしくは加熱によって硬化するか、又は紫外線(ま
たは電子線)照射などによって化学的に反応して硬化す
るものであり、該反応硬化形シリコーン樹脂としては、
硬化反応性官能基および有機基がSiに直接結合したオ
ルガノポリシロキサンが挙げられる。硬化反応性官能基
としては水酸基、炭素数1〜5のアルコキシ基などがあ
り、有機基としてはメチル基、エチル基、ビニル基、γ
−(メタ)アクリロイルオキシプロピル基、ハロアルキ
ル基、フェニル基などが挙げられる。
【0018】また上記反応硬化形シリコーン樹脂として
は、上記オルガノポリシロキサンに、加水分解可能な基
(例えばアセトキシ基、ケトキシム基など)を有する多
官能シラン化合物などの架橋剤や、亜鉛、鉄、コバル
ト、スズなどのオクチル酸塩、ナフテン酸塩、過酸化
物、有機アミンなどの硬化触媒を含有したものも包含さ
れる。
【0019】上記反応硬化形シリコーン樹脂は、室温も
しくは加熱することによって、加水分解、脱アルコー
ル、脱酢酸、脱ヒドロキシルアミン反応などによって硬
化することができる。また、上記オルガノポリシロキサ
ンとして、ビニル基、γ−(メタ)アクリロイルオキシ
プロピル基などの重合性不飽和基を有するものを用いた
場合には電子線または紫外線の照射により硬化させるこ
とができる。紫外線照射の場合は光重合開始剤を添加す
る必要がある。
【0020】上記反応硬化形シリコーン樹脂の具体例と
しては、KE42RTV、KE44RTV、KR270
6、KE45TS(これらはいずれも信越化学工業
(株)製商品名)、SE9140、SH237(これら
は東レダウコーニングシリコーン社製商品名)、FSX
R−2622(Dow. Corning社製商品名)等が挙げられ
る。
【0021】また上記変性シリコーン樹脂は、250〜
30,000、好ましくは1,000〜20,000の
範囲の数平均分子量を有するものであり、また0.1〜
15重量%の範囲のアルコキシ基又は水酸基(−OR2
基)含有量であることが好ましい。さらにこのアルコキ
シ基としてはメトキシ基又はエトキシ基であることが好
ましい。R1 の好ましい例としてポリオキシエチレン構
造やポリオキシプロピレン構造を有するものが挙げられ
る。
【0022】上記変性シリコーン樹脂の市販品として
は、例えば、KF3516、KF353(これらはいず
れも信越化学工業(株)製商品名)をはじめ、SH37
49、BX16−034、SH8400(東レダウコー
ニングシリコーン社製商品名)やXF3940、XF3
949(東芝シリコーン(株)製商品名)などがあげら
れる。
【0023】本発明方法において前記反応硬化形シリコ
ーン樹脂と上記変性シリコーン樹脂との配合割合は樹脂
成分中、前者が50〜99重量%、後者が1〜50重量
%であることが必須であり、さらには前者が70〜97
重量%、後者が3〜30重量%の範囲であることが好ま
しい。該配合割合の範囲をはずれると、汚染防止性能に
悪影響を及ぼすこととなるので好ましくない。
【0024】上記反応硬化形シリコーン樹脂含有塗料に
は、上記樹脂成分以外に必要に応じて塩素化パラフィ
ン、固形パラフィン、流動パラフィン等を該塗料不揮発
分100重量部に対し約10重量部以下の範囲で配合す
ることができ、さらに、要求される塗膜性能に応じて、
体質顔料、着色顔料、防食顔料等の顔料類;可塑剤、タ
レ止め剤及び塗面調整剤等を配合することができる。
【0025】以上の如く得られる塗料を用いた陸上構造
物の汚染防止方法は次のとおりである。
【0026】本発明において、陸上構造物とは、電柱、
街路灯、塀、建造物の壁、門扉、鳥居、歩道橋、橋脚、
ガードレール、トンネル、車両、機器設備、換気扇、排
風装置、厨房設備などの汚染しやすい陸上の建築構築
物、装置、設備などを総称したものである。
【0027】本発明方法では、まず上記の如き陸上構造
物表面に直接もしくは下地処理を行なったのち、または
すでに他の塗料が塗装されている被塗面に、前記下塗塗
料を塗装する。該塗装は、通常行なわれている公知の方
法が適用でき、例えば刷毛塗り、ローラー塗装、エアス
プレー法、エアレススプレー法等が挙げられ、該下塗塗
料の塗布量は、乾燥膜厚で5〜200μm 、好ましくは
10〜50μm が適当である。塗装した下塗塗膜の乾燥
は、常温もしくは加熱により行なわれ、具体的には常温
で約1日程度乾燥するのが適当である。該下塗塗膜上に
前記反応硬化形シリコーン樹脂含有塗料を塗装する。
【0028】上記反応硬化形シリコーン樹脂含有塗料の
塗装は、通常の塗装方法により上記プライマー塗膜上に
塗装され、常温で又は加熱して乾燥すること、具体的に
は常温(約20℃)で約1週間程乾燥させることなどに
より、又は紫外線(又は電子線)照射などにより該塗料
による塗膜を形成できる。該塗料の塗布量は、乾燥膜厚
で5〜200μm 、好ましくは20〜100μm の範囲
内が適当である。
【0029】該反応硬化形シリコーン樹脂含有塗料によ
る塗膜は、良好な汚染防止性能を長期間保持し、しかも
下塗塗膜との付着性、柔軟性、耐水性、耐薬品性に優れ
た塗膜である。これは該塗膜が、反応硬化型シリコーン
樹脂と変性シリコーン樹脂とを含有する塗料から得られ
るので、微細でしかも均一な親水/疎水、疎水/疎水の
ミクロモザイク構造を呈するため、その表面への汚染物
質の吸着を抑制する効果を有し、さらに該吸着を長期間
阻止できるのである。
【0030】
【発明の効果】本発明の方法によれば、汚染防止を目的
とする陸上構造物の部位に良好な密着性を有する汚染防
止被膜を形成でき、その部分では落書、煤煙、ほこりな
どの汚染物質の付着を長期間防止でき、しかも、特にエ
アゾールラッカーなどが塗着しても、表面が溶解するこ
となく、該塗着膜をシンナーで拭き取るあるいはガムテ
ープなどの粘着テープの着脱で除去するなどいずれの方
法でも容易に除去することが可能である。
【0031】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。なお「部」及び「%」はそれぞれ「重量部」
及び「重量%」を意味する。
【0032】実施例1〜8および比較例1 サンドブラスト処理鋼板に、刷毛塗りでJIS−K−5
621の一般用さび止め塗料を乾燥膜厚30μm となる
よう塗装し5時間乾燥させた。これを被塗板として、
後記表1に示す各下塗塗料を乾燥膜厚で50μm となる
ように塗布し、室温で1日放置することによって乾燥硬
化させ、さらに該塗膜上に後記表2に示す各反応硬化形
シリコーン樹脂含有塗料を乾燥膜厚で75μm になるよ
うに塗装し、室温で7日間乾燥させて汚染防止塗板を得
た。下塗塗料と反応硬化形シリコーン樹脂含有塗料との
組合せは後記表3のとおりとした。
【0033】なお、表1における(註)は以下のとおり
である。 (注1)エポキシ樹脂塗料ベースA:スチールボールミ
ルにエピコート1001(シェル化学社製、商品名、エ
ポキシ当量450〜490、数平均分子量約900)の
エポキシ樹脂をトルエン/メチルイソブチルケトン/セ
ロソルブ=3/2/1の混合溶剤に溶解した固形分60
%ワニスを500部、ベンガラ100部、タルク150
部、ターレン5200(共栄社油脂社製タレ止め剤)2
0部及び希釈用シンナー(キシレン/n−ブチルアルコ
ール/セロソルブ=3/1/1)230部を仕込み10
時間分散してエポキシ樹脂塗料ベースAを得た。
【0034】(注2)エポキシ樹脂塗料ベースB:DE
R664(ダウケミカル社製、商品名、エポキシ当量8
75〜975のエポキシ樹脂)とDEN439(ダウケ
ミカル社製、商品名、エポキシ当量191〜210のエ
ポキシ樹脂)を固形分重量比で3/1の割合に混合した
樹脂混合物をトルエン/メチルイソブチルケトン/セロ
ソルブ=3/2/1の混合溶剤に溶解した固形分60%
ワニスを600部、タルク100部、シリカ100部、
チタン白50部、シアニンブルー10部、ベントン20
部及び希釈用シンナー(キシレン/n−ブチルアルコー
ル/セロソルブ=3/1/1)120部を仕込み10時
間分散してエポキシ樹脂塗料ベースBを得た。
【0035】また、表2における(註)は以下のとおり
である。 (注3)KE42RTV:信越化学工業(株)製、反応
硬化形シリコーン樹脂、商品名。 (注4)SH237:東レダウコーニングシリコーン社
製、反応硬化形シリコーン樹脂、商品名。 (注5)KF96H−10万:信越化学工業(株)製、
非反応性ストレートシリコーンオイル、商品名。
【0036】(注6)KF3561:信越化学工業
(株)製、アルコキシル基含有シリコーン樹脂、前記一
般式に相当する樹脂、商品名。 (注7)SH8400:東レダウコーニングシリコーン
社製、アルコキシル基含有シリコーン樹脂、前記一般式
においてR1 部分がポリオキシエチレン構造を有する樹
脂、商品名。
【0037】(注8)SF8428:東レダウコーニン
グシリコーン社製、水酸基を含有するシリコーン樹脂、
商品名。 (注9)ISI4700:東芝シリコーン社製、アミノ
基を含有するシリコーン樹脂、商品名。 (注10)XI42−411:東芝シリコーン社製、カ
ルボキシル基を含有するシリコーン樹脂、商品名。 (注11)エロジル# 200:日本アエロジル社製、シ
リカ微粉末、商品名。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】実施例9〜12 実施例1において、被塗板をそれぞれ次に示す被塗板
〜とする以外は実施例1と同様にして各汚染防止塗
板を得た。
【0041】被塗板:木材の素地を研摩紙(番手18
0番)で研摩してから油変性形ポリウレタンクリヤーを
塗布量100g/m2の割合で塗布し、2時間乾燥させた後
再び研摩紙で研磨したもの; 被塗板:下地調整済みのコンクリート板; 被塗板:清浄な磁器タイル; 被塗板:脱脂したアルミニウム板。
【0042】比較例2 被塗板に、KPX356(信越化学工業(株)製、シ
リコンオイル、商品名)を樹脂固形分100部に対し3
0部配合したSDホルス白(アルキド樹脂系調合ペイン
ト、関西ペイント(株)製、商品名)を乾燥膜厚で35
μm となるよう塗装し、室温で7日間放置して乾燥硬化
させた。
【0043】比較例3 被塗板に、YF3818(東芝シリコーン(株)製、
シリコンオイル、商品名)を樹脂固形分100部に対し
40部配合したレタンNo.4000白(アクリル変性
ポリウレタン塗料、関西ペイント(株)製、商品名)を
乾燥膜厚で35μm となるよう塗装し、室温で1日放置
して乾燥硬化させた。
【0044】性能試験 上記実施例及び比較例で得られた試験塗板を用いて汚染
防止性能を作成直後と6ケ月屋外暴露後のそれぞれにつ
いて調べた。結果を表3に示す。
【0045】
【表3】
【0046】上記表3における性能試験方法は下記のと
おりである。 (*1)汚れ除去性:試験塗板に、エアロン黒(カンペ
ハピオ(株)製、エアゾールラッカー、商品名)で塗面
に落書をした。これを6ケ月間放置した後、下記の各除
去方法で該落書を容易に除去できるかどうかについて調
べた。
【0047】除去方法 I:シンナーをガーゼにしみこませて拭き取った。 II:ガムテープの着脱で除去した。 III:束子でこすりながら水洗した。
【0048】汚れ除去性の評価基準は次のとおりであ
る。 ◎ :汚れが全て除去された。 ○ :汚れが若干残る程度。 △ :汚れの約半分が除去できた。 × :汚れの約1/3が除去できた。 ××:汚れを殆ど除去できなかった。
【0049】(*2)塗面状態:上記(*1)のI〜II
I の汚れ除去方法によって処理した後の塗面状態を観察
した。 ◎ :平滑性に優れ、何らの異常が認められない。 ○ :平滑性が低下。 △ :平滑性、ツヤともに低下。 × :ツヤが低下し、凹凸部分が多く認められた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C09D 163/00 C09D 163/00 183/04 183/04 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05D 5/00,7/00 B05D 7/24 302 B05D 1/34 - 1/38 C09D 5/00,5/14 C09D 163/00 C09D 183/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陸上構造物に、エポキシ樹脂を基体樹脂
    とし、少なくとも2個以上の活性水素を有するアミノア
    ルコキシシラン化合物を硬化剤として含有する下塗塗料
    を塗装し乾燥後、該塗面上に樹脂成分として、反応硬化
    形シリコーン樹脂50〜99重量%および下記一般式 【化1】 〔式中、Rは水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、
    アリール基又はアラルキル基を表わし、R1 はエーテル
    基、エステル基又は−NH−を介在してもよい炭素数1
    〜40の2価脂肪族炭化水素基を表わし、R2 は、水素
    原子又は炭素数1〜6の低級アルキル基を表わし、x及
    びyはそれぞれ0.01≦x<3.99、0.01≦y
    <3.99で且つ0.02≦x+y<4である。〕で表
    わされる数平均分子量250〜30,000及び粘度2
    0〜50,000センチストークスの、ヒドロキシアル
    キル基又はアルコキシ基を有するシリコーン樹脂1〜5
    0重量%を含有する反応硬化形シリコーン樹脂含有塗料
    を塗装することを特徴とする陸上構造物の汚染防止方
    法。
JP35577092A 1992-12-18 1992-12-18 陸上構造物の汚染防止方法 Expired - Fee Related JP3205411B2 (ja)

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